■“真実は見えるか”キャンペーン 第6回 チャプター1 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)5 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)5 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)5 天杜八夏 侍5 ダスティ 巧者(ローグ)5 レベルアップしたので皆レベル5になりました。 キャスター陣が強力なレベル3呪文を使えるようになったので、かなりのパワーアップです。 どのくらい強力かというと、魔導師は「ファイアボール(強力な範囲攻撃)」「ヘイスト(攻撃力倍増に加え防御や機動力も上昇)」「フライ(圧倒的機動力)」という、レベル3呪文三種の神器を使え、神官は「ハーツ・イーズ(様々な精神状態異常を複数人回復)」「レジスト・エナジー(属性防御を複数人付与)」という、戦線維持の双璧を使えるのです。そして両者共通で覚える「ディスペル・マジック」も忘れちゃならない。これら汎用的な強力呪文を「取り敢えず持っていく」だけでも外れなく強いが、環境対応、状態異常回復、そして戦局を一発で決める強力な範囲デバフなど色々ヤバくなり出すのが3レベル呪文からなのだ。 魔導師が新しい呪文を覚えるには、通常だと巻物を買って呪文書に書き込む作業が必要なんだけど、レベルアップ時のボーナスで呪文を2個無料で覚えられるので、ダンジョンの中にいるにも関わらず新呪文を使えるようになります。 DM「モニカがたどり着き回り込んできたところで『もう駄目だ逃げろ!』と撤退したところからだー」 八夏「レーグネンはまだ穴の中ですね」 アルブレヒト「モニカも穴から登ってきたところだから、キュアする人が誰もいなかった」 DM「順当に止めを刺されています。ここで止めを刺さないというのはおかしいから」 フィクションのお約束だと「チッ、邪魔が入ったか」と「今お前そのセリフ言う暇あるなら余裕でトドメ刺せるよね」な感じで詰めの甘いムーヴをカマしてくれるわけですが。現実は非情である(TRPGは現実だ理論)。 コンバットオプションとしての「とどめの一撃」は全ラウンドアクションが必要なので、行ったら「このターン動けない」ことになる都合上、それはそれで逃げ遅れそうなので標準アクションで普通に攻撃して、残りの移動アクションで逃げた模様。 で、続けて「とどめの一撃」とはなんぞやというと、[昏倒][睡眠][麻痺]等の「完全に無抵抗な状態」の相手に行えるコンバットオプションで、全ラウンドアクションを使用して行います。隣接状態で使用可能で、攻撃は自動命中&自動クリティカル。このダメージだけで死んだら当然死亡。生き残っても「難易度10+受けたダメージ」を目標とした頑健セーヴを強いられ、失敗したら即死。イメージとしては「首を刎ねられたとか「はらわたを盛大にぶち撒けた」扱いなので、[死体損壊]扱いになります([死体損壊]に関しては後述)。 モニカ「敵は(モニカ側に)集まっていたんですよね。それらが撤退したと」 レーグネン「スタコラサッサだぜ!」 移動力、軽装の敵(30フィート)に対してモニカ達重装組(20フィート)は圧倒的に負けているので、呪文で加速するなりしない限りあっという間に引き離されます。というか仮にヘイストで移動力を倍にしたとしても、敵が「撤退アクション」で60フィート移動するのに対し、パーティーは「移動アクション」で40フィート移動して「標準アクションで攻撃」する必要があるので、まともに追撃が行なえません。 DM「クラウスは既に息絶えている。背中に矢を射ち込まれているね」 モニカ「うわあ……」 DM「で、奴らは『呪文を使ってくる相手との戦い方を心得ている』動きをしていると思った」 アルブレヒト「そもそも相手も呪文を撃ち込んできたから、当然か」 撃ち込んでません(笑) DM「要は『ぶっ倒れた程度で気を抜いていい相手じゃない』ことを承知している動きだなってことが推測出来ている」 敵に魔導に関する知識が無い場合は[昏倒]した時点でタゲを変えてくれる余地もあるんですが、「回復呪文が存在する」ことを認識している相手なら、キッチリと息の根を止めにかかってくるのが基本戦術というわけですね。 モニカ「クラウスーっ!(クラウスに駆け寄り)」 八夏「お、おのれ卑劣な!」 レーグネン「なんてことだっ」 DM「トドメ刺すのは八夏的には全然普通って思うよ。貴女も散々首を狩ったでしょ(笑)」 八夏「ええ! そういえば、首を狩っていました……(笑)」 レーグネン「(前回の写真を見ながら)あれ、レーグネン、今どこだ……?」 八夏「レーグネンまだここです、穴の底から出ていません!(笑)」 DM「確かに写真にレーグネンが居ないんだよね……(笑)」 レーグネン「今エンラージだから……」 アルブレヒト「エンラージして、なんとか出てこれると(笑)」 DM「そうだよ、穴に落ちたきりだよ! 先陣切って、穴から帰ってこないんだよ(笑)」 一応〈登攀〉は成功して穴の縁に手をかけたところで手番が終わったまま、今に至る(笑) モニカ「(笑)」 DM「剣の力に酔いしれながら、『ウェーイ またお前らを峰打ちにしてやる!』から、ぼとんっ! って落っこちて……」 八夏「封☆印」 アルブレヒト「普通に落ちた。……2人しか倒せてないじゃんかよまったく!」 全員苦笑 DM「案外倒していない、という」 八夏「攻めあぐねていましたものね」 レーグネン「……7体残して、2体倒している」 アルブレヒト「結構逃げられた」 DM「……クラウスはルール的には、昏倒したところで追い打ち喰らってHPのマイナスが耐久度を越えたんで死んだ。不幸中の幸いで、死体損壊には至っていない」 普通にHPが致死量まで減った場合は[死体損壊]扱いにならないので、蘇生費用は「レイズ・デッド」の呪文を教会でかけて貰う銀貨5450枚。 死亡状態から更にダメージを受けたり、一撃で50ダメージ以上受けた場合に行う「大規模ダメージ判定」に失敗して即死したり、「とどめの一撃」で死んだ場合などは、「五体満足じゃない死に方をした」扱いで[死体損壊]状態。蘇生費用は「リザレクション」の銀貨10910枚に跳ね上がる。 八夏「ただの野盗とは思えんな」 レーグネン「ぅおいしょっと。ど、どうしたと言うんだっ(穴の中から這い上がる)」 DM「人によっては『噂に違わぬ非道ぶり』だと思うんじゃないかな。つってもまぁ戦場としては普通なんだけれどね」 アルブレヒト「我々だって敵に対して同じことをしていますから」 DM「とはいえ君たちが今までに戦ったのは悪魔達だから、殺すことに躊躇が無いからね」 レーグネン「レーグネンは貴族生活をしていたから、いざ見て『こんな、酷い』という感じだけれど。ヤカは1人だけ戦争バリバリやって『当たり前』ですから」 DM「1人だけ『首置いてけ』だから(笑)」 八夏「戦い馴れているから……!」 レーグネン「ど、どうなったんだ!」 八夏「すまぬ! クラウスが……!」 レーグネン「なに!? クラウスッ……!」 アルブレヒト「モニカ、診てやってくれ。よいしょ、よいしょ(穴を跨る)」 DM「と、会話をしているところで、八夏の背後からまた『ドーン!』と大きな音がした」 レーグネン「……そういえばダスティが居ないぞ!」 八夏「ダスティなら、後ろを警戒するといっていたが! ……おーい、ダスティ! 何かあったのか!」 DM「へんじがない」 アルブレヒト「ダスティの気配が消えた!」 モニカ「……お兄様、そちらは危ないです、まずはレーグネンの方へ」 モニカ「穴を塞ぎたいです」 DM「その障壁は敵の荷物ですが、穴に落とすんですか」 レーグネン「一応調べてみましょうか」 アルブレヒト「とりあえずそれは後回しで……」 レーグネン「それでは後ろ、ダスティの声が聞こえないんだが」 八夏「何かがあったようだな」 レーグネン「そしてクラウスはこの状態だ。……どうすればいいんだ」 アルブレヒト「モニカ、クラウスはどうだ! 助かりそうか」 モニカ「……(うつむき、首を振る)」 レーグネン「くっ……! 奴らめ、無慈悲な!」 アルブレヒト「いや、戦勝神的には殺って殺られるものだからそうは思わないんじゃない(笑)」 レーグネン「そ、そうか」 八夏「ただの野盗と思いきや、戦い馴れておる」 DM「まあ、敵の視点からすると、地上に居た奴らは君等に皆殺しにされているから(笑)」 レーグネン「ああ、であれば同じことを返したということか……」 アルブレヒト「クラウスは殺られてしまったんだな……」 DM「レーグネンは、逃げた奴らを追いかけて剣を振り回し『にぃ~が~す~かぁ~! 魔剣を喰らえ~~~!』だからね」 全員爆笑 八夏「ホラー映画!」 モニカ「シャイニングと化している!」 敵「塔の奴らが1人も帰ってこない! 皆殺しにされたんだ!」 アルブレヒト「地上の奴らも逃げてくる手はずだったかもしれないからな」 アルブレヒト「ダスティも居ないし、クラウスも死んだ……」 全員沈黙 DM「重い沈黙が……」 八夏「……ダスティのところへ行こうか」 レーグネン「しかしこの落とし穴を越えられない……!」 DM「お兄様、フライを覚えたんじゃないの?」 アルブレヒト「……フライは定番呪文過ぎるから、今回はあえて取らないでいこうかなと……」 DM「(笑)」 アルブレヒト「あれ? 覚えた人居ないかな? 居るだろうな?」 居るわけがない。 魔導師呪文であるフライを覚える余地があるのはお前だけだ(笑) DM「……単純な話として、冒険者視点として言うなら、この状況なら魔導師はフライを取りたいよね、という」 アルブレヒト「うん」 DM「……この『ジャンプもねぇ! フライもねぇ! 穴に落ちたら帰ってこねぇ!』っていう……」 八夏「オラこんなぱあてい嫌だ~!(笑)」 DM「オラこんな洞窟嫌だ~! オラこんな穴嫌だ~!」 アルブレヒト「閃いた! フライの呪文の構築がたった今完成した!(キリリッ)」 全員爆笑 DM「『先程の実戦で使ってみてわかった! 私は体得したぞ!』ということね(笑)」 モニカ・レーグネン「さすが、お兄様(アルブレヒト様)っ!」 DM「戦いの中で成長した……! いや、9割方完成していたのだが、スクロールで実際に使ってみて体得した!」 アルブレヒト「更にアレンジを加えた! 移動の軌跡がキラキラと光り輝くぞ!」 DM「飛びながら光るぞ!」 レーグネン「目立つ~!」 DM「アルブレヒトはそういう《呪文テーマ》っていう特技をもっているから!」 アルブレヒト「光の粒子がキラキラと光り輝きながら、ね!」 DM「もう一つの呪文はフラッシュバーストか。フライはスクロールより自前のほうが持続時間が長いからいいね」 レーグネン「シューティング・スター・ドラゴンみたいな!」 DM「キラキラ、キラキラ……後ろから粒子が出る」 レーグネン「この光、精神力には影響はありません!」 レーグネン「……クラウスの荷物を確認したところ、銀貨2000枚くらい持っているんですよね」 DM「貯め込んでるな!? まあ、ある意味、共産主義を拒絶していたということですね。ではこれからどうするかも含め、ここでキャラクター的にクラウスをどう思っているかの掘り下げをしておこう」 モニカ「モニカは悪い印象は無いかな。戦闘に関しては一番機動が早くて、素直なので仕事自体は果たしてくれている」 DM「モニカは何をされても『皆いい人』だからね。モニカのクラウス評は置いておいて(酷)」 レーグネン「忠誠心……はレーグネンとしては物足りないところはあるけれども、共に逃げた4人であり、仕える人物も同じというメリットとしても、共に頑張ろうという気持ちを持っていた。戦闘面は一目を置いていたので」 モニカ「残念だな、という気持ちですよね」 レーグネン「たとえ仲が良くなかったとしても、同じ釜の飯を食った同士であるから」 DM「モニカへの態度はどう思っている?」 アルブレヒト「(笑)」 レーグネン「至っては居ないな、と思います。……とはいえモニカ様に最も仕えるべきは自分なんでっ」 DM「クラウスもモニカに仕えてるんですよっ!(笑) まあ、『モニカ様には俺がいれば十分ですよ』という意識はあったんだね」 モニカ「同担拒否!」 レーグネン「同担拒否はしないけれど!(笑)」 DM「一番の子分は俺なんだっ!」 レーグネン「そこまでは行かないけれど! パーティとして上手くいくのが一番なのです。……でも、第一の従者は俺なんで!」 DM「……ならあの場面、モニカが迫真に『皆も帰りたいと思いますよね! クラウスも、そう思いますよね!?』と言ったシーン、クラウスが『いや、別に……』と言ったシーンは横で見ていてどう思ったの?(笑)」 レーグネン「……レーグネン的にはあの場面、もうバーンで英雄として身を立てるしかない! と思っていたところでモニカ様が『帰りたい』と仰られていたので……バーン側に意識を持っていたところをひっくり返されてしまって、混乱していたところなのです。まぁ仮に発言をちゃんと認識してたら膝ぐらいは蹴っていたかも」 全員爆笑 八夏「ローキック!」 レーグネン「『何言うとんねん!』のローキックは入れていたかもしれないです。『モニカ様が決断されたんやぞ!』……と、無言の腹パンを」 DM「(笑) なるほどね。……そして、八夏は」 八夏「彼は従者でしたな、と」 DM「お兄様のコメントは良いとして」 アルブレヒト「まあ、使用人だし。よくやってくれたね、大義だと。……今更部下が死んだとして、それに傷ついていたら貴族なんてやってられませんよ」 レーグネン「アルブレヒト様、そこまで割り切っていられるんですね」 アルブレヒト「モニカが悲しむのは辛いなと。……いや、どうだろうね? 正直お互い嫌ってるだろうから。日頃馬鹿にした目で見てくるし、戦闘では(アルブレヒトの主観では)見捨てて逃げ出しかけてるし。いや自分だけじゃなくてモニカのこともね?」 世間一般に対してはまっっったく推奨しないけど、TRPG部のロールプレイにおける基本スタンスは「過剰に仲間に対して好意的解釈しなくていいよ」ってのがあります。仲間がキャラにとって不愉快な行為をしたとしたら、普通に「印象を悪くしていい」ので、それが蓄積したら「キャラをブレさせてまで仲良くする必要も無い」のです。あくまで「キャラクターはこの世界で生きている存在」として振る舞って欲しいわけですね。 そんなわけで赤き森のパーティーのように「仲間としてやってけないと思うようになったので解散。新キャラ作って仕切り直します」なんて普通なら禁じ手のような展開も何ら問題無いし、アルブレヒトとダスティが揉めてるのも「DMとして十分世界設定への理解を周知した上でのロールプレイ」ならば好きにしていいわけです。 仲間から好かれる行動を積み重ねれば大事にされるし、「なんでこいつと仲間続けてるんだろう?」と思われるような行動が積もり積もればパーティーから追放されてもおかしくないので、己を貫く際は自己責任でねってーことです。 仮にそれで自分のキャラが切り捨てられても「まぁ普段の行動で信頼を得られてないんじゃしょうがないかな」と「納得して欲しい」わけですね。「俺は十分尽くしたのに見捨てられた!」と「キャラとして思うことは問題無くても、プレイヤーは納得してね」ってところ。そしてそれは日頃から指摘するわけです。「君の行動は仲間から信頼を得られづらいことになってるんじゃないかな?」と。クラウスに関しても再三「忠誠心が感じられない行動をしているね」と指摘していたように。 とどのつまり何が言いたいかと言うと、このパーティーはチュートリアルダンジョンを大成功突破したのもあり、シャドウ・デーモン事件の不振を勘定しても未だに割かし資産があるので、「後先考えずにぶっ込めばクラウスの蘇生も可能」なんですが、キャラ目線で「パーティーの生存能力や、未来への選択肢を激減させてまで蘇生したいと思えるような関係なのか?」ということなんですね。「仲間だから無条件で蘇生させよう」ってなる必要は無いんです。 DM「……じゃあこの状況で、クラウスが死んだところから続けていこうか。『なんて非道な!』というところから話がズレちゃったから」 イラスト:★Yuuki モニカ「……もう……クラウスは……ガクリ。首を振り」 レーグネン「これは助からん……」 アルブレヒト「『キュアが効かないんです……っ!』」 DM「漫画とかでよくあるやつ。死体に向かって頑張って『キュア! キュア……っ!』」 モニカ「首振って、もう無駄だとわかっちゃっているんで……(笑)」 DM「『今、覚えたばかりのキュア・シリアス・ウーンズなら……!』」 モニカ「やりますか!?(笑)」 アルブレヒト「そういえば、モニカは実戦の経験これまであった?」 DM「戦場に同行はしていても、殺し合いはないと思う。部隊を率いて戦場に突撃はしていない、居るだけで士気があがるから、と。治安維持レベルのモンスター退治はしてる」 レーグネン「くっ……私が、落とし穴に落ちている間にこんなことになっているとは……」 DM「うん、この中で、八夏以外で人殺しの経験があるのはレーグネンだけだと思う。八夏とレーグネンは、殺人経験がある」 ダスティも殺人経験あるけど、今この場にはいない。 アルブレヒト「レーグネンは神官戦士だから前線に出ているのか」 DM「モニカは同じ戦場にいってるけれど、前線には立っていないってことだね」 アルブレヒト「出しませんよ!? まだヒヨッコだし! 貴重な神寵者を前線に出して死んでしまっては家が傾く!!」 モニカ「……ともかく、クラウスは良くやってくれました」 八夏「うむ、惜しい男を亡くした」 アルブレヒト「敵はどこに」 モニカ「敵は、奥の方へと逃げたようです」 八夏「くっ、まだ奥があるというのか……」 DM「で、今のタイミングで八夏の後ろから『ドーン!』という音」 モニカ「今の音は!?」 この辺、仲間の死に際して状況の込み入りぶりが凄くて、色々話が前後錯綜しているが、ご容赦を!! 編集してシンプルにすることも考えたけど、その混乱も含めてTRPGだと思ったので敢えての掲載。 アルブレヒト「私達が来た方角からだな」 DM「敵が一目散に逃げて、モニカがクラウスに駆け寄り、生死の確認をしているので……ダスティが最初の音を聞き確認をしに行ってから30秒ぐらい経過しています。なので、戦闘終了後4ターン、24秒経過した感じ」 モニカ「……ダスティはどこにいらっしゃるの?」 アルブレヒト「『後ろを警戒する』と言っていたが……」 アルブレヒト・八夏『ダスティ! 何かあったか!』(格好良くハモる) DM「返事はない」 アルブレヒト「これ、面倒くさいな……様子を見にいけと言っても穴があって行けないという。レーグネンはなんとか這い上がった感じか」 DM「エンラージしているから巨人が這い上がってる。進撃のレーグネン。……だから八夏を掴んで、橋渡しはできるよね」 レーグネン「ヤカもエンラージしていますよね?」 八夏「私もでかいです」 アルブレヒト「そっか(笑) じゃあ普通にまたげっ」 DM「重装備だから落ちる可能性があるよ(笑) あと6ラウンド経過後にテイク10でいいよ」 アルブレヒト「なるほど、そうか……『ダスティー! く、返事がない……』」 レーグネン「ダスティが居ねばこの先を進むのも不安だ」 アルブレヒト「ええい、仕方がない! 私が見に……行くの、かなあ……?」 レーグネン「アルブレヒト様だけでは危険です!」 アルブレヒト「ではヤカ、見に行ってくれないか!」 八夏「わかった、なんとか跳び越えてみよう!(ダイスを準備して)」 レーグネン「では……穴を1マス跨いで、崩れていたんで……モニカとクラウスの元へ。メディック!」 DM「メディーック! ……背中に深々と矢が突き刺さっている」 レーグネン「これは確実に止めを刺している!」 八夏「あやつら、ただの野盗と思いきや、やはり手馴れておる! この短時間で止めを刺すなどとは、思った以上に厄介だったな。……く、見かけに騙されたとは情けない」 普通だそこは(笑)>短時間 アルブレヒト「なるほど、回復呪文を使われるとわかっているから、確実に事を済ませたということか」 モニカ「30人規模の護衛を壊滅させたというのはやはり……」 アルブレヒト「術者……そう、奴らには術者がいるはずだ」 八夏「外れかと思ったが、本当に此奴等だったのかもしれんな……」 アルブレヒト「……ヤカ! 早く様子を見に行ってくれ」 全員笑い モニカ「とにかく今はダスティを!」 アルブレヒト「フローティング・ディスクで穴を埋めるからそこを跨いでくれ」 八夏「わかった」 DM「しかしエンラージで筋力が上がっているとはいえ、窮屈状態だから立跳びはほぼ無理ですよ! ……まあ落っこちても這い上がってこれるよ」 八夏「(ダイスコロコロ)」 DM「……落ちました(笑) そして這い上がってくる」 モニカ「ずん、ずん……寧ろよく、ジャンプできますよ」 DM「大鎧は本当もう、40キロ以上あるから……」 八夏「(這い上がり)ダスティ、無事かーっ!」 レーグネン「ヤカ殿、明かりは持っているか!?」 八夏「陽光棒を持っていきます!」 DM「ではどこまで行きますか」 八夏「まず、角で一言。言っても返事がなければ先まで進み、角、角で声をかけたい」 アルブレヒト「角まで行って居なければ次の角まで行って……を繰り返すということだね」 DM「では2回目の角まで来れば……まあ、暗い。見えない。階段があった筈だけど、その階段は明かりのレンジ外。あと2マス分ぐらい進まないと」 レーグネン「なんかホラー映画みたいだ……『ダスティ……? ダスティ……?』(明かりを持って不安げに彷徨う仕草)」 八夏「ゆっくり、何か異常を感じるまで進みます」 DM「さすがの八夏様もビビっておられる……まあ一歩進んだあたりで〈視認〉を振ってください」 八夏「6」 DM「まだ暗いかな」 八夏「ダスティ……居るのか!? 一歩! ……21!」 DM「では、来たときにはない瓦礫が見えている」 八夏「……崩れている!? 先程の爆発音はこれか! ダスティ、そこにいるのか!!」 DM「だが君のその声に答えるものはない」 モニカ「しーん」 八夏「くっ、どうする……絶対危ないよな……。もう一歩前に進みます」 DM「では、階段があったあたりのブロックが、瓦礫で埋もれている」 八夏「そんな!!」 モニカ「『そんな!!』という声が響いているんですよね」 アルブレヒト「どうしたんだ?」 八夏「階段が潰されている! 先程の爆発だ!!」 DM「(反響の真似)爆発だ……爆発だ……爆発だ……カレー食べたい……カレー食べたい……カレー食べたい……」 八夏「誰!?(笑)」 全員爆笑 アルブレヒト「出られないということか?」 八夏「もう一歩、前へ。扉のところまで」 DM「もう完全に、瓦礫の山。ダスティも居ない」 八夏「どうなっているんだ、これは! ダスティ……!」 モニカ「(反響の真似)ダスティ……ダスティ……ダスティ……」 八夏「仕方ない、一回戻るか。ててて……『大変だ! 入口の階段が崩れている、しかもダスティも居ない』」 アルブレヒト「出られないということだな」 八夏「そのようだ」 モニカ「二手に……分断させられた、ということですかね」 レーグネン「く、外にいるのか、瓦礫の下なのか……しかしもう此処では確認はできない……。退路を絶たれてしまったか……」 八夏「奥へ行くしかないか? 奥に逃げたということであれば、彼奴等は出口を知っているかもしれん」 アルブレヒト「……そうか、瓦礫の山か。底の下に埋もれている可能性はなくはない。……仕方がない、ディテクト・マジックをしてダスティのマジックアイテムに反応すれば……」 八夏「わかった、それではアルブレヒト殿、向かおう」 DM「では瓦礫の前。八夏は〈知識:建築〉と〈知識:神秘学〉は持っていない。……じゃあお兄様、〈知識:建築〉〈知識:神秘学〉両方振って」 アルブレヒト「〈知識:建築〉22、〈知識:神秘学〉28」 DM「じゃあ、これは発破作業とかに使う、魔導的な火薬の匂いが残っている」 アルブレヒト「なるほど、これは魔導的な火薬によって破壊された形跡がある」 DM「まぁ火薬じゃないし、普通の火薬もあるけど、禁断、禁忌的なもの。禁断の技術過ぎて知識30とかないと知らない。星渡の民の禁断の知識なんで。アストリッドとかの分野。でまぁこの魔導的な火薬は呪甲装兵が使う武装や攻城兵器の弾薬に使う素材」 八夏「お高い爆薬を使ったということですな。ちょっとした野盗が持っているレベルではない?」 DM「持っているかもだけど、高いから気楽に使うものではない。軍隊はこれを使って攻城兵器とかの弾にする。通常は外部からの魔力干渉で簡単に爆発はしないように、(それなりに)魔力を遮断する素材で覆った状態で保管するのが普通」 モニカ「規模が大きい可能性がある……」 アルブレヒト「これは、魔導爆薬による破壊だ」 八夏「なんと……」 DM「で、お兄様は〈知識:建築〉も高かったから、予め構造材に火薬が仕込まれていたんだと思った」 アルブレヒト「建材の中に埋め込まれていたか」 八夏「奴らが笛を吹いたのはこの為ですか、アルブレヒト殿。わざわざ退路を断つと」 アルブレヒト「奥へ来いと言っているのか……」 八夏「しかしそうなるとダスティは……」 アルブレヒト「瓦礫にディテクト・マジックをしてもそれっぽい反応はない」 DM「魔導パウダーがキラキラ~っと(笑) 少なくとも、見覚えのあるマジックアイテムの反応はないね」 アルブレヒト「少なくとも、この瓦礫の下にダスティは居なさそうだ。ダスティは出ていったのかもしれない」 八夏「そうだということを信じたい」 アルブレヒト「まあ戦闘中にダスティが何をしていたか、わからないからね(笑)」 八夏「仕方ありません、それでは戻るしかないですね」 DM「ずんずんずーん」 別にDMとダスティのやり取りを目の前でやってて、皆知らないふりしているわけではなく、マジで知らない。 Don't give up justice, I want to get truth! なぜかパーティーで一番マジックアイテム持ちがダスティである。 ●プレイヤーズコメント ・アルブレヒト 前回のリプレイの引きとしては『え? ほんとにクラウス死んだ?』という感じですが、クラウスはマジで死にました。 プレイヤーとしてもその日のセッションがあそこで終わったもので『え?』って感じでした……。 アルブレヒトがクラウスの死に淡白なように感じるかもしれません。 端的に言ってあまり良い関係を築いていなかったという理由ももちろんありますが。 この世界が封建社会で(家の現状がどうであれ)2人が貴族と従者という関係を保っている以上『家のために戦い、時には死ね』という契約関係にあります。 アルブレヒトもモニカ同様に戦場に立った経験はあり、そこでも家に仕える多くの兵が命に従って戦い、傷つき倒れていくことを受け入れ、それを是としている世界です。 名も知らぬ兵の死も、クラウスの死も、アルブレヒトには等価であるべきなのです。 貴族の傲慢? 心が傷まないのか? 責任を感じはしないのか? 常に戦いの場にその身を投じ、パーティーの他の誰よりも多くの血を流してきたアルブレヒトには、顧みて自らを恥じる点はこれっぽっちもないでしょう。 たとえ本人には体を張る気がまったくなかったとしても(笑) ・モニカ ・レーグネン クラウスのフィジカルで耐えきれなかったか……。モニカ様の悲痛なイラストから、その良心が伝わってきます。読み返すとレーグネンは戦勝神信仰で戦闘経験あるというのを前提としたムーブがたまに抜けてるので、ここはしっかりしていきたい所。そして落とし穴の完全配備っぷりからも伺えますが、この入口のギミックと完全に要塞化されてる模様。もう進むしかない! ・八夏 モニカ殿の悲痛な表情がつらい(イラスト感謝!) 実戦経験のない中で初めての仲間の死をどうか乗り越えていって欲しい。 一方の兄は……うん、さすがぶれないなぁ、この人(笑 そして、クラウスの死に続き今度はダスティまで行方不明に!? アジトにあらかじめ爆破機構を仕込んでおくとは、やはりただの野党にしては手が込んでいるような…… ・ダスティ なんてことだ、クラウスが……。Yuukiさんが描くモニカの泣き顔から、悲壮感が伝わってきます……。おのれ賊どもめ、許せん! 今回こそは、いいダイス目を出して、この弓矢でバッタバッタと……って、ダスティがいない! どこ? どこにいったの~? |
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■“真実は見えるか”キャンペーン 第6回 チャプター2 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)5 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)5 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)5 天杜八夏 侍5 ダスティ 巧者(ローグ)5 レーグネン「ダスティはどうでしたか?」 アルブレヒト「魔導爆薬で入り口が爆破されていて、戻れそうにない。ダスティは恐らくは居ない。少なくとも瓦礫の下に埋もれていることはなさそうだ」 レーグネン「なるほど、罠ということですか……」 アルブレヒト「だから我々は奥へ……」 DM「奥は漠然と続いているね」 アルブレヒト「……ダスティ、調べてこい!」 全員爆笑 モニカ「今のは素で言ったけど、ダスティ居なかったっていうやつですね!」 DM「良いシーンですよね! あいつはもう居ないんだ……『じゃあクラウス行って来い!』」 全員爆笑 DM「この中で、一番の下っ端はレーグネン……!」 アルブレヒト「奥へ進むしかない……! ではレーグネン、そっち(左側、モニカとレーグネンの居る位置)の奥はどうなっている。確認しておいてくれ」 八夏「……落とし穴には気をつけろ」 レーグネン「見てみましょう。アルブレヒト様にエンラージ切ってもらって、しゅるるる……角を見ます」 DM「そこには木箱が一個あります」 レーグネン「何かあります、木箱があります! ……ああ、因みにヤカ殿、そこに積まれているバリケードには何か入っていますか」 八夏「では調べてみよう」 レーグネン「レーグネンは箱の前へ。捜索します」 DM「素人なりに調べる。一応まだ『盗賊枠がいない』ことに詰んではいないんだよ。神官にはファインド・トラップスっていう呪文があるから」 レーグネン「覚えていないです」 常時準備しているもんでもないが、「盗賊枠いないなら準備しておく」ことが出来るって意味ですな。最悪「ここで一晩寝て、翌日唱えよう」という選択肢が存在するわけです。 アルブレヒト「……俺はオープンの呪文を持ってきているから、遠くから開けることができるんだよね(髪の毛ふぁさ)」※伏線 DM「キャスターが居るっていうのは、力技が残されているんだよね。呪文で。ディレクト・シークレット・ドアあるじゃん? ファインド・トラップスも、オープンもノックもあるし」 現実的にそれが可能な状況かどうかはケース・バイ・ケースとして、様々な「盗賊の能力をエミュレートした呪文」が存在するので、盗賊枠がいなくても「完全に詰む」わけではないのね。数値上の限界はあるし、回数無制限で行えるのと比べたら極めて大きなハンデってだけで。 アルブレヒト「とりあえず、クラウスの死について先送り感がある(笑)」 DM「クラウスの死についてロールプレイして欲しいのに!」 アルブレヒト「我々が瓦礫を見に行っている間の時間があるんで、その間に!」 レーグネン「とりあえずは銀貨だけは……!」 アルブレヒト「そこから!(笑)」 DM「じゃあ時間を巻き戻し、テーレーレーレー。どうしていたかやろう」 レーグネン「ヤカから道が塞がっていることは聞いたので……『クラウスは此処では手の施しようがない。奥に遺体を連れていくにも対応が難しいだろう』」 モニカ「そう、ですわね」 レーグネン「一度戻るにしても、一先ずはこのままにするしかないだろう。……せめて、端に寄せ待っていてもらおう」 モニカ「せめて……目を……(閉じてあげたい)」 アルブレヒト「クラウスの鎧はなんだったっけ」 DM「メイジアーマー勢だから……レザー執事服ですよ」 モニカ「きっと服がボロボロだから、正してあげよう」 アルブレヒト「君たち神官なんだから、祈りの言葉ぐらいあるだろう!?」 モニカ・レーグネン「そうだ、祈ろう、祈りましょう」 DM「戦勝神への祈りを……」 アルブレヒト「戦いで死んだ人はヴァルハラに行くんじゃない?」 DM「そんなものはないが、死後の世界はある」 レーグネン「彼は勇敢に戦った」 モニカ「ええ。彼のおかげで、私達は今ここに居るようなものです」 レーグネン「思えば、城を出てから短いような長いような時間だったが、何と言いつつ共に来てくれたのは確かだ」 モニカ「クラウスが居なければお兄様ですら、今頃大変な目に有っていたかもしれません」 アルブレヒト「そんなことはないぞ?」 モニカ「……私やレーグネンも、きっと無事では居られなかったでしょう」 レーグネン「彼の、献身……とは、言えないが……」 全員爆笑 アルブレヒト「そこは! 献身あってということにしておけば良いんだよ!」 レーグネン「……彼の献身とは言えないかもしれないが、彼の働きは確かなものだった。それには感謝しかない」 モニカ「はい。では……彼のために、祈りましょう」 レーグネン「ええ、祈りましょう」 アルブレヒト「テーレレーレーレー……いや、生き返っちゃう!」 DM「おおっと!」 モニカ「……と、祈っている感じです」 レーグネン「祈っています。仮に死体を町に持って帰るにしてもどうするにしても、今はこの亡骸は持ち運べないので……一旦は置いていくということに」 モニカ「クラウスも背負い袋を持っているんですよね。……ではせめてこの背負い袋を……」 アルブレヒト「現段階ではフローティング・ディスクは空っぽなので、運んでいくことは楽勝ですよ。人が入れる程の大きい袋も持ってきている」 モニカ「おお。……では引き続き祈っています」 レーグネン「貴重品だけは預かっておこう(笑)」 モニカ「そうですわね(笑)」 レーグネン「……銀貨2250枚」 DM「金目の物だけは、回収しておこう(笑)」 レーグネン「貴重品だからね」 モニカ「クラウスのこれからに、役立つかもしれませんから」 そしてアルブレヒト・八夏合流、探索を再開。 アルブレヒト「彼のために祈ってくれたか。……ではとりあえずは、そうだな。此処に捨て行く訳にはいくまい。(ガサゴソ)さあ! この大袋に彼を入れて、とりあえずはフローティング・ディスクに乗っけてやろう」 レーグネン「なるほど、そんな手が!」 モニカ「よかった、彼をここに捨て置く必要はないのですね」 DM「死体袋。仲間が死ぬことも想定して大袋を用意しているのかもしれないよ、できる男は」 アルブレヒト「……死体袋とは言っていないけれど、人が入るぐらいの大きさの袋を持ってきている!」 全員爆笑 DM「あくまでね! あくまで、人が入るぐらいの袋であって、死体袋ではない!」 モニカ「お兄様、大変素晴らしい!」 レーグネン「さすがアルブレヒト様だ、そんなものまで用意しているとは」 DM「皆持っていないのかなあ? 大袋ぐらいは持っていそうな気がするけどね」 アルブレヒト「まあ寝袋を利用すればいいんだよね。まあこれは防水加工もされているから、変な液とかも出てこないぞ!」 モニカ「よかった、これでクラウスの遺体を……」 アルブレヒト「……なんか、もう装備が外れているような気がするんだが?」 レーグネン「いや、お金だけだから大丈夫です」 DM「(笑)」 八夏「そういう問題ではないっ」 DM「遺体を持ち運べるなら金を取る必要もないんじゃない」 アルブレヒト「まあ、金はとっておかなきゃっていう」 レーグネン「貴重品は預かっておかないとです……というと、仲間の死体からいつもパクっている様なことになっちゃうから……っ」 全員笑い DM「実際そういう流れだよね」 アルブレヒト「生きていれば取るなよと言いたかったけれども、もうやっちゃってたからね。その後に死体を運ぼうかっていう話に」 DM「……やっぱりレーグネン、『モニカ様へのリスペクトが足りねえなあコイツ』って思ってたんじゃないの~?」 レーグネン「うん」 アルブレヒト「よっぽど良く遇してやってんじゃないかなぁ?」 閑話休題 アルブレヒト「それはそれとして、クラウスの遺体は袋に入れフローティング・ディスクに載っけて」 DM「レーグネンは改めて探索と。箱があったよ、木箱が」 レーグネン「箱があったぞ!」 八夏「そんなところに箱があるとは」 アルブレヒト「武器庫……奴らの武器が入っているかもしれないな」 レーグネン「では〈捜索〉してみましょうか」 DM(よし、これで手掛かりを発見する、と……) アルブレヒト「とりあえずはディテクト・マジックで反応を見てみよう」 DM(ちょっ!? ……いや手を出す前に調べるのはむしろ手堅いか。うむ) レーグネン「よーし……ディテクト・マジック!(かっこいいポーズ)」 DM「こんなドヤ顔のディテクト・マジック、初めて見た」 アルブレヒト「私もこんな風にかっこよく使いたかった……『魔法の渦よ、その光を表わせ!』ぷしゅー!」 レーグネン「(笑) では魔力の反応を確認します!(かっこいいポーズ)」 DM「はい、反応は存在はします」 レーグネン「罠か、それとも、箱の中身か……! じゅわ~……にょわ~……」 DM「2ラウンド目に異なる魔法のオーラの数と、その中から最も強いオーラ……微弱です。微弱な感じの反応が一つ」 モニカ「このオーラはぁ~……ちっちゃい!」 アルブレヒト「〈呪文学〉判定で何系の呪文かを判断できるので、もう1ラウンド」 レーグネン「ほにゃほにゃほにゃ~……」 DM「急に格好悪くなったぞ! おかしい、さっきまでドヤ顔でやっていたのに」 アルブレヒト「ちなみにオーラの数はいくつだったっけ?」 DM「魔法のオーラは62個あります(笑)」 レーグネン「ろ、ろくじゅう……」 モニカ「なんだ……怖い」 アルブレヒト「62個……!?(目を見開いて)」 モニカ「ばく……爆発物じゃないですか?」 DM「(ひたすら笑う)」 アルブレヒト「えーっと……例えば、魔法の松明が10本落ちていたら10個の反応っていう?」 DM「そうだよ」 アルブレヒト「うん……」 レーグネン「アルブレヒト様! すごい数の反応があります……! 微弱ながら60を超えています!!」 八夏「なん……だと……」 アルブレヒト「オーラの数ごとに〈呪文学〉判定って……これ60回もやるの?(笑)」 DM「(笑) で、3ラウンド目……箱の中に微弱なオーラ反応がありますね、62個の反応。で……何系の呪文かの判断は、術者の視線内でのみだから、これは箱を開けないと判らないね。箱には呪文は掛かっていない」 アルブレヒト「予想的には、魔法の罠が掛かった箱ではないだろう、と。アルブレヒトは思った」 レーグネン「オーラは全て箱の中のようです」 アルブレヒト「よしわかった、じゃあ……(アルブレヒトのフィギュアを箱から離して)オープンの呪文……鍵がかかってなければ開く」 DM「ちなみにレーグネンは、南京錠が付いているのがわかります」 レーグネン「アルブレヒト様、箱には南京錠が付いているようです」 アルブレヒト「そうか……開かないか。ちっ、ダスティの奴、こんな時に居ないなんて」 DM「壊せば開くよ。見た目的には、ぶっ叩けば普通に壊せるだろうなっていう」 アルブレヒト「よーし、壊してみろ」 DM(〈捜索〉は!? 箱を調べたりはしないの!? さっきレーグネンがやりかけた〈捜索〉の続きは!?) レーグネン「わかりました。ライトメイス~! 〈解錠〉技能は持ち合わせておりませんが……ヤカ殿はいかがでしょうか」 八夏「残念ながら、その様な経験はないな」 DM「……一応最大限の慈悲の心で言及させて貰うと、現実世界でも通用するごくごく一般的な常識で考えた場合、ぶっ叩けば中に衝撃は伝わると考えるのとても自然なことだからね」 モニカ「やばい」 アルブレヒト「いっそ、木箱を壊したほうが早いかもしれない。衝撃が伝わるのは同じだけれど」 DM(蛮族かこいつら!?) レーグネン「バールのようなものを用意しておけば……!」 アルブレヒト「筋力判定で、ヤカにこじ開けてもらおう。無理やり。一番力が強いのはヤカ殿か?」 八夏「……クラウスだったんですけれどね」 アルブレヒト「クラウスはもう居ない!」 モニカ「私筋力18、ありますよ」 DM「モニカは一番のゴリラだからね」 アルブレヒト「いやだが、危ない!(手を大きく振るう)」 全員爆笑 DM「この兄、こじ開けて爆死するのはモニカ以外の役目だって思ってる!」 アルブレヒト「モ、モニカの耐性は何にしたんだっけ?」 モニカ「氷耐性です。お兄様が光り輝くから炎は感じたい」 DM「一生アイスクリームが楽しめない」 神寵者はレベル5の時点で、エネルギー抵抗10点を一種類得ます。[火]なら火炎ブレスやファイアボールとかのダメージが10点減るし、[電気]ならライトニング・ボルトってな具合に。一つ選ぶ。これはその後も5レベル毎に強化され(別の属性選んでもいいし、同じの選んで累積させてもいい)、最終的には通常武器に対する耐性まで得るようになる。モブ兵士からロングソードで斬られても傷一つ負わないくらいの。 モニカが選んだのは[冷気]なので、様々な寒さから護られることになります。雪山を水着姿で歩いてても全く寒くない。一般人が瞬時に凍死する様な冷気に晒されて初めて「ちょっとだけ」ダメージを負う。 が、その代償として「寒い」「冷たい」ことへの感覚も薄れることになりました。神寵者として神に近づくことで、人間的な感覚を失っていくわけですね。ゆえに常人が「冷たくて美味しい」なんて思うレベルの料理なんて全く冷たさを感じなくなります。 イラスト:★Yuuki ブラック・モニカ「皆さんの知っているモニカ・ヴォルフェンビュッテルは死にましたわ」 モニカの将来アイスクリーム屋さんになる夢が……(そんなものはない アルブレヒト「ならばヤカ殿、頼んだ!」 DM(もう箱を〈捜索〉することは完全に忘れられた……) 八夏「いささか釈然としないが、まあいいだろう。(フィギュアを箱の前に移動させ)」 DM「……お兄様、鍵開くんじゃない?」 八夏「アンロックはないんですか?」 DM「D&Dでそれに相当するのはノックの呪文」 アルブレヒト「……ノック、あるじゃん」 DM「……この茶番は何なんだ?」 全員爆笑 DM「散々、モニカを守るために八夏を犠牲にしようとする兄、あとで『あれ?』っていうやりとり」 アルブレヒト「あー、ヤカ殿……あ、いや、やってみてくれ(目をそらす)」 八夏「む? ……むむ。知らぬことでござる、まあいいでしょう」 DM「じゃあ振るだけ振って。力づくでぶっ壊す判定」 アルブレヒト「ほ、ほら、こじ開けられるならそれでね」 レーグネン「ではガイダンスを使いましょう! ヤカにガイダンスを掛けます、ロール前に使用宣言をしてください」 しかし八夏が行ったのは出目20だった(笑) 失敗しても時間経過以外のデメリットが存在しない判定の場合、出目(テイク)20を宣言することで20ラウンド経過を代償に20が出たことになります。扱い的には1~20までの全ての出目が1回ずつ出たかのように処理される為、「達成値が低いとなんらかのデメリットが発生する判定」に対して行った場合、自動的に「1を振った」ものとして処理されることに。なので罠に対する〈装置無力化〉判定の様に「達成値が低いと罠が発動する」タイプには行えない。いや行えるけど確実に罠が発動するので実質無理。落とし穴から脱出する際の〈登攀〉なんかも低いと落っこちるんで無理ってことね。 DM「破壊ルール、これが錠前じゃなくて小型の箱だったら、箱を粉砕する八夏殿の姿が見れてしまう」 八夏「ドゴォォン」 レーグネン「クラーッシュ!」 アルブレヒト「ぶち抜いたほうが早いぜ! っていう話に戻ってしまう」 DM「てわけで錠前に対して破壊判定出目20で、何度も『ハァァァ!』『ヌゥウウッ!』『フンヌヌヌンン!』……2分経過、バアアアン!(破壊) 八夏ゴリラが」 レーグネン「さすが、ヤカ殿!」 モニカ「(拍手)」 八夏「何か、大切なものを失ってしまった気がするが……まあいいだろう」 レーグネン「いやあ、ヤカ殿が居なければこうは行きませんでしたな、アルブレヒト様!」 アルブレヒト「おお、さすがヤカ殿だ」 DM「この後にシレっとノックを使うお兄様のシーンを出したいよ」 全員爆笑 アルブレヒト「ノックがあることをいつバラそうかと思っていたら、タイミング逃しちゃったんだよ(笑)」 DM「八夏殿『ぜえ、はあ、ぜえ、はあ……』(笑)」 八夏「まあ、私にかかればこんなものですよ!」 モニカ「さすがですわ、ヤカ様!」 アルブレヒト「このタイミングで『あ、ノックあった……(ボソッ)』」 DM「面白シーンでした」 アルブレヒト「節約できた、ノック代」 八夏「……釈然としない!」 DM「あ……ごめん。今の達成値はカナテコ持ってる前提の計算だった。ごめん。無理」 本当に計算ミスしてたんだ! わざとじゃないんだ!! この手の判定は+2ボーナスを得られるアイテムが一般装備品としてだいたい存在していておりましてな。 例えば既にやってた〈登攀〉に対する鈎付きロープとか、〈鑑定〉なら虫眼鏡と言った具合に。誤差みたいな小銭で買えて。なのでぶっちゃけ「この辺の道具は持ってて当然」っていう固定観念があるわけでして!! これも本来なら雑用担当のダスティが持ってるから問題無かった……と思って今あらためてダスティの持ち物見たら持ってなかったわ(笑) 八夏「ぜーはー、ぜーはー。無理なようです」 アルブレヒト「そうか……」 八夏「流石に無理でした、すみません!」 アルブレヒト「わかった、仕方あるまい。ノックを使おう」 八夏「はああ!?」 全員爆笑 アルブレヒト「お疲れ様」 八夏「アルブレヒト殿ーっ!?」 DM「お疲れ様って言ったぞ、コイツ(笑)」 八夏「アルブレヒト殿っ、改めてお話がありますっ……!」 アルブレヒト「いやあ、呪文はタダではないからな(キリリッ)」 モニカ「ありがとうございます、ヤカ様! 尽力いただいて大変助かりました!」 アルブレヒト「ノック! ぷしゅー」 DM「……酷い(笑) カチョッ(解錠)」 八夏「モニカ殿が居なければ殴っていたところだった。悪と認定してしまう所だった……」 アルブレヒト「おお、良かった良かった。開いたぞ!」 DM「……『では八夏殿、開けてくれ』?」 アルブレヒト「いや、オープン!」 DM(いやいやいやいやいやマジかこいつら。ええええ!?) 写真を見るとわかるように、この箱は曲がり角の奥にあるので、今パーティー全員がメッチャ近くに密集中である。 そんな状況で、中に爆薬が詰まってる疑惑がある箱を「罠があったら危ないな。どうにかしよう」とすらならないこのパーティー!! 安全距離を取ることもせず、ごく普通に箱を開けようとする皆の明日はどっちだ!? Don't give up justice, I want to get truth! ロールプレイなの!? マジなの!? ●プレイヤーズコメント ・アルブレヒト 罠担当要員がいないからって、探索のやり方が素人すぎてヤバい。 何がヤバいって、アルブレヒトとレーグネンと八夏の中の人は揃ってキャンペーンでメイン盗賊枠をはっていた経験があるのだ。 完全に今のキャラに引っ張られて『罠ってなに?』なアホの子になっている。 ……主にアルブレヒトのせいであるのは否定できない。 いやー面白い……で済めばいいな? 人でありながら、神の寵愛ゆえに人ならざるものへと変容する。 それは悲哀なのか、神へと近づく喜びなのか。 次に神寵者をやるときは考察してみたいテーマである。 今回のモニカのイラスト怖っ! こうグッと迫って来るものがある……ほんと。 だけど、味覚が影響されるのはアイスとか冷たいもの限定! アキトとは違う!(笑) いつか色々やり遂げて、笑顔のモニカを描いてもらえるように頑張ろうと思うこの頃。 ・モニカ ・レーグネン 強すぎる加護によりモニカ様の味覚がー! イラストの圧力により、本編であった気がしてきますね(まだない)。 〈捜索〉全くしてなくて笑いました(笑えない)。呪文の力! と言いつつ蛮族が過ぎる! お兄様のノータイムオープンも酷い(笑) それはそれとして、ファインド・ドロップスは記憶しておこう……! 八夏には苦労をかける……! 早速覚え間違えている……!!(笑) ・八夏 どうも、ハルク・ヤカ(未遂)です(オイ 以前の〈威圧〉といい、変なタイミングで高い目がでるなぁ、私。 それにしてもアルブレヒト殿への信頼度がそこそこ下がりそうな回であった。 宝箱を調べるのは大事。おおっと、高圧電線怖い(笑 そしてしれっと凄いことになっていたモニカ様。 そのうちイラスト元ネタみたく復讐の鎧を纏ってパーティー離脱とかならなきゃいいが、闇落ちは実例があるのでなんとも…… 説明しよう! 高圧電線とは、ウィザードリィⅤに出てくる即死罠です。 手を出さないと決めてたけどつい欲望に負けて解除失敗、仲間がロストしたのがトラウマになって酒と女に溺れる日々にエントリーしたのが超絶高レベルメイジのルビー・ウォーロックさん。 ・ダスティ ダスティがいない間に、なんだかまたおもしろ……いや、大変なことになってる! 前半は、クラウスの死を悼んで、しんみりとしていたのに、後半は早速ドタバタ展開に……。こうやって客観的に見てみると、本当にコントのようなやりとりがなされていておもしろい。ダスティがいたら、もう少しなんとか……なったかな? モニカの意外な真実が発覚! もしYuukiさんのイラストのような表情で、この事実を告げられたら、きついですね……。 |
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■“真実は見えるか”キャンペーン 第6回 チャプター3 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)5 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)5 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)5 天杜八夏 侍5 ダスティ 巧者(ローグ)5 DMとしては爆発物フラグをビンビンに立てといた筈が意に介さずオープンの呪文を発動するアルブレヒト!!! DM「更に呪文を(笑) いたたまれなくなったらしい」 アルブレヒト「巻き込まれたら困るからね!」 DM「まあ、ポコって開いて……BTOOOM! ……とはならない。ていうか岩壁を吹き飛ばすほどの爆破現場を見たあとで、よくこの距離で開けたよね」 モニカ「本当ですね(笑)」 アルブレヒト「これは彼らの取引物が入ってるものとばかり」 DM「マジックアイテムが、62個?」 アルブレヒト「……爆発物が入ってるんじゃないか? まあ衝撃は与えなかったから」 八夏「……レーグネン殿、あの剣を貸していただけませんか?」 全員爆笑 DM「いや、マジですごいね、皆(笑)」 レーグネン「蛮勇!」 モニカ「どう考えても火薬だよなあ、って思ってた」 八夏「思っていませんでした、言ってください(笑)」 アルブレヒト「俺もその可能性は認識していたが……」 イラスト:★Yuuki 断言しよう。この兄は馬鹿だ。 八夏「(そっとアルブレヒトの肩に手を置く)レーグネン殿ぉ、ちょっと剣貸してっ。成敗する!」 アルブレヒト「衝撃は与えなかった! 俺も体を張っている、ノック!」 八夏「レーグネン殿、剣っ!」 アルブレヒト「なぜ怒っているのだ、この人はっ!」 八夏「怒るわぁ!」 レーグネン「おふた方、落ち着いてください」 DM「アルブレヒトは何を思って安全と判断したのかな。火薬だったら箱に呪文反応無くても中にワイヤートラップが1個あるだけで吹っ飛ぶよね」 レーグネン「途中までディスペルを使おうかと思っていたんですが、すっかり忘れていました」 DM「ディスペルは箱を突破しないから(笑)」 アルブレヒト「(DMの問いをスルーしつつ)幸いにも、箱は開いたことだし!」 DM「ここまで躊躇が無いって、すげーな」 モニカ「あんまりにも自信満々だから、まあいいかとなっちゃうんですよ」 レーグネン「さすがアルブレヒト様だ! アルブレヒト様の言うことに間違いはない! みたいな感じに」 DM「危ないと思っているなら止めな?(笑)」 アルブレヒト「……お兄様は、判断がおかしいから」 一同笑い DM「お兄様は好奇心が恐怖心を凌駕するタイプの人だから!」 アルブレヒト「俺は箱の中身が見たかったんだよ! 俺はローグじゃないんだから罠なんか、知らんのだ。止めるのは君らの仕事だ。『よし、オープン』と言ってるところ『危ないでしょ! ッパーン!(頬をひっぱたく)』とか!」 DM「レーグネンはどう思っていたの?」 レーグネン「中のマジックアイテムの効力を抑止する意味でディスペルをするつもりでした」 ディスペル・マジックは範囲呪文ではあるんだけど、板の1枚もあったら効果が遮られてしまいます。つまり無理。 モニカ「ヤカ様が、剣を握っている……(笑)」 DM「というか、外から魔法を受けないよう処理を施された火薬って言ったよね」 レーグネン「じゃあ効かない(笑)」 アルブレヒト「その遮断魔力を抑止する(笑)」 DM「するとただの爆薬になる」 レーグネン「……そして爆発する」 一同笑い アルブレヒト「結局、より爆発し易くなる!」 モニカ「でも、もう開いちゃいましたから」 DMとしては「あからさまな爆薬感を演出しつつも実は違った」「驚かせやがって」「あはははは」というネタを仕込んでいたつもりが、全く通じなかったのである!!! これがフィクションで戦闘のプロがよく言う「相手がプロならセオリーを大切にする分動きが予測し易いが、素人はなにをするかわからないので予測が困難」というやつである!!! 結果オーライだったけど今後もこの調子だと流石に命に関わるのである!!! てかこれ、仮に「本当はマジで爆発罠だった」場合でも「はい、じゃあ全員30D6のダメージね」とか言って壊滅させるわけにもいかんので、「なーんて思わせといて罠はありませんでした~」とか「死なない程度にダメージを極端に減らす」ことになるわけだけどー(遠い目 まぁうん、それがどんだけ白々しいものだったとしても、見抜けなかったら即死確定するような罠は出しちゃいかんよね、ってことではある……。困るのは結局自分なのだ。 DM「じゃあ開いたら、中にはおが屑に包まれたポーションがいっぱい。満杯ではなく多少、減った形跡がある」 アルブレヒト「何本か抜かれている感じがするってことか。ん~? 鑑定?(一つ無造作にとって見る)」 レーグネン「ポーションのようです」 八夏「盗品か何かだろうか」 レーグネン「クリスタル・ルーエは魔導のアイテムではないんですよね」 DM「ファンタジーにありがちなおまじないアイテム。魔導効果ではあるんだけれど、そんなに効果がないみたいな。ディテクト・マジックしたら反応はすると思うけれど」 モニカ「彼らが使っていたのでしょうか」 八夏「まあ、そうなのでしょうな」 DM「ポーションのテイスティングはできるよ」 モニカ「ぺろ! これは、硫酸カリ!」 DM「ミョウバンかよ」 レーグネン「アーモンド臭……!」 DM「ポーションを識別する。プレハン72ページ!」 アルブレヒト「〈呪文学〉か。調べてみようかな」 DM「飲めばいいんじゃない、八夏殿が。さっきやったみたいに『ちょっと頑丈そうだから飲んでみろ!』」 八夏「流石にそれはちょっと……」 モニカ「ヤカ様も貴族なのに、良いように扱われているなんて恐ろしい」 DM「たぶん、ヴィーリオンが世界最強で、八夏は東方の大したことのない田舎貴族と見られている」 アルブレヒト「まあ、無造作に一本取り出して〈呪文学〉。ダイスが20だったので、一応鑑定はできたっぽい」 DM「レッサー・ヴィゴーのポーションだった」 全員『ほう』 レーグネン「いかがでしたか、アルブレヒト様」 アルブレヒト「どうやら、レッサー・ヴィゴーのポーションのようだな。飲むと傷が治る」 八夏「ならば丁度いい、何本か拝借しよう」 アルブレヒト「全てがそうとは限らないからな」 八夏「えっ」 アルブレヒト「一応、もう一本を〈呪文学〉して数値が26だったのですが」 DM「まあ、レッサー・ヴィゴーだね」 レーグネン「さすが、アルブレヒト様」 アルブレヒト「『どうやら、レッサー・ヴィゴーのポーションが山盛りらしい』が、飲んでみたらたまに外れが(笑) 飲んで『ヒャアアー!?』」 レーグネン「あいつら、ロシアンルーレットを楽しんでいやがる……! なんていう奴らだ!」 モニカ「楽しむ余裕が!」 アルブレヒト「くそっ」 敵(レーグネン)「もう体力が! 駄目だーっ、飲まないと! ゴクゴク」 敵(DM)「ゴフッ! バタリ」 アルブレヒト「ルール上はポーションだから、持ち歩いて平気?」 DM「見た目はね、普段買っているポーションです」 アルブレヒト「じゃあ何本か取り出していこう。でもガバッと手を突っ込んだ時に怪我して『痛っ』とかあるかもしれない(笑)」 DM「カミソリが中に(笑)」 アルブレヒト「怪我してしまった! ヴィゴー飲まなきゃ!」 一同笑い モニカ「もう、持って行っちゃっていいんじゃないですか」 レーグネン「では背負い袋に」 アルブレヒト「全部で結局何本あったんだろう」 DM「綺麗にごっそり取り出すのね。じゃあ62本ありました」 アルブレヒト「瓶の特徴は全部同じようなもので?」 DM「規格は無いけど同じようなもの」 アルブレヒト「少なくとも、明らかにこれだけ違うな? というものもない」 DM「ない、ない。これだけ瓶がピンク色だぞ! 『とぶくすり』って書いてある」 八夏「何か禍々しいものが(笑)」 アルブレヒト「フライか、フライのポーションか」 DM「なにかのシナリオであったんだよね、ラベルに『とぶくすり』みたいなのが書いてあるポーション」 アルブレヒト「ディテクト・マジックをすれば……60回か、やめよう(笑) よし、一人15本、背負い袋に放り込んでおけ」 アルブレヒト「これ全部がレッサー・ヴィゴーのポーションだとしたら……銀貨3100枚!?」 モニカ「3100!? おお……」 アルブレヒト「ワンドで振れば銀貨1500枚ちょいで済むけれどね」 ポーションは誰でも使えるけど、その分お高いのだな。 レーグネン「しかしやはり、奴らはただの野盗ではないようですね。こんなにポーションを用意しているなんて」 アルブレヒト「ただの野盗ではないことはよく分かった」 モニカ「であれば、全員生きて捕まえねばなりません」 八夏「だからこそ、奴らはこんなところで何をしていたんだ」 アルブレヒト「うむ……じゃあ(洞窟の奥の方を見つつ)」 モニカ「では、樽とか箱とか」 DM「特に目ぼしいものはないですね。りんごとかじゃがいもが入ってるよ」 八夏「大したものは入っていませんね」 アルブレヒト「所詮はバリケードか」 レーグネン「では、倒れている3人を縛って」 モニカ「縛って、置いておこう」 DM「非致傷で倒していてよかったね。うっかりクリティカルヒットでもしたら即死するからね」 八夏「あっ!(笑)」 DM「2倍ダメージ! 追加ダメージだけで12点!」 アルブレヒト「あ。ああ……」 モニカ「クラウスは誰が背負うんですか」 アルブレヒト「フローティング・ディスク。何時間も保つので」 モニカ「なるほど」 八夏「(フローティング・ディスクの上に、そっとフィギュアを置く)」 モニカ「では、クラウスの為にも行きましょう。ダスティも居るかもしれません」 アルブレヒト「それにしてもこの大量のポーションは一体……」 DM「被害者の商人が『盗まれたうちの商品です! ……え? もう全部飲んじゃった!?』となるかもね」 全員笑い DM「そして『大丈夫です、今から代金を払ってくれれば!』と。……お兄様が今、ヒュ~って顔をしている(笑)」 アルブレヒト「あ~、敵が飲んじゃったんじゃないかな~? (すっとぼけた顔)」 DM「戦勝神、戦果を偽装するの巻」 八夏「ああ~っ! 神に怒られるっ」 アルブレヒト「クラウスはレイズ・デッド可能? するかどうかは別として」 DM「このまま無傷で持ち帰ることが出来れば可能だよ~」 モニカ「がんばりましょう!」 アルブレヒト「ヴィゴーのポーションは……使うしかないか? 売ってヴィゴーのワンドを買いますって(笑)」 DM「ポーションを半額の銀貨25枚で売って、ワンドを1回分銀貨30枚で買う感じだ」 レーグネン「まあポーションだったら誰でも飲めるメリットが。ただ邪魔」 ワンドならスロット一つを占有するだけで複数回の呪文発動が可能だが、ポーションは一つで1スロット占有してしまう。 DM「いざという時に仲間に飲ませるというアクションがワンドより手間なのだね。なので自分たちの目先の都合だけ考えるなら、ワンドの温存も選択肢。『先にポーションを使うんだ!』って」 アルブレヒト「そして、商人から『私の商品はありましたか?!』って詰められるんだ。『飲みました。おかげさまで敵を倒せました』」 DM「『なに勝手に飲んでんだよ!!』『えっ……戦地で手に入れたものは全て我々の戦利品にして良いんじゃ……?』」 レーグネン「それがファヴの掟!」 アルブレヒト「我々がゲットしたものですから」 DM「……言っておくけれど、この仕事はファヴ通してないからな」 八夏「そういえば! 聖罰騎士様からの依頼だった」 全員笑い まぁこれも契約内容次第です。今回はファヴを通してないので関係無いけど。 例えば「隊商が襲われたので山賊を退治し、商品を取り返して欲しい」なんて依頼だったら、現地で手に入れた品物を片っ端から私物化していいわけじゃなくなるわけだな。なるべく手を付けずに奪還し、「これは元々あったもの?」「こっちは被害品?」と精査することになる……が、当然「とんでもねー手間」なので、完璧を求めると依頼料が跳ね上がる。なので「商品を奪われた。オーダー品の魔法の鎧だけは取り返して欲しい」なんて限定するのが現実的な落とし所になる場合もあるし、高価な品には魔導によるマークが刻印されてるのも珍しくない。高額商品を扱う場合、「隊商の雑多な私物は諦めるが、商品は刻印済みなので見分けが付くぜ!」は、この世界の商人におけるリスクヘッジの常套手段である。 そんなわけで有象無象の零細商人は「商品の奪還を依頼すると、その依頼料で利益が消し飛ぶ」ことも日常茶飯事なので、泣き寝入りして破滅するしかない場合が多い。現実は非情である。傭兵雇ってまで取り返して利益が出る積み荷となると、それを扱ってる時点で結構な資本力の商人なのだ。 イラスト:★Yuuki アルブレヒト「個人的な依頼だった。……とはいえ、なにか問題があったかなー。うーん……まぁ、使っても問題無いんじゃないかな」 レーグネン「ですかね」 八夏「敵の所有物かも知れんしな」 DM(4人ともテレビゲームの勇者気分過ぎる! ……てか箱を〈捜索〉してくれないかなーかなーかなー) そんな中、全員でクラウスが入っている袋をどのフィギュアにするかでゴソゴソ。へんてこなフィギュアを選んで遊んでいる。 アルブレヒト「死体で遊ぶな! ああ、良識あることを言ってしまった」 DM「お兄様が、まともなことを! 嵐の前触れだ」 アルブレヒト「常識人だからな」 八夏「ああん!? 常識人が爆発物を処理させますか?」 アルブレヒト「まあ、あれは冷静な判断だろう?」 八夏「ほぉ……?」 アルブレヒト「だってモニカにはやらせなかっただろう?」 八夏「レーグネン殿、剣!」 アルブレヒト「私は当然やるわけにはいかないだろう。レーグネンは神官だからな、怪我をしては大変だ」 八夏「アルブレヒト殿、そこは私の間合い内ですが(満面の笑み)」 DM「なんて冷静沈着な判断なんだ……!」 レーグネン「おちついてください」 アルブレヒト「斬ったり斬られたりするのは君の担当だろう!」 DM「あ、八夏はちゃんとロールプレイとして受け止めてね。お兄様は本当にそう言っているからね!」 八夏「ふふふふ……。少々、今後の考え方を改めねば」 モニカ「や、やゔぁい……」 アルブレヒト「チームの役割分担は大事だ! ……勿論、援助は惜しまない!(キリッ)」 DM「アルブレヒト、頑張ってフォローしている!! うっかり言い過ぎたと思ってフォローしている!!(笑)」 レーグネン「空気を察している……!」 DM「や、やばい、八夏がマジでキレそうだ……って」 アルブレヒト「ヤカは怒らせると怖いからな。〈威圧〉が……怖いからな」 モニカ「お兄様、ヤカ様のことを本当に信頼していらっしゃるのね……!(キラキラ)」 全員笑い 八夏「今〈威圧〉の基準値11ありますよ。それが後ろから睨んでいます(笑)」 レーグネン「〈威圧〉振ってもいいですよ!」 アルブレヒト「〈威圧〉振られたらこのパーティちょっとヤバいよ(笑)」 DM「ゲームのルール的にプレイヤーは〈交渉〉や〈威圧〉の結果で態度を強制的に変更することはできないんだよね」 アルブレヒト「NPCが〈威圧〉30振ったから君等はビビって逃げたよってのはできない」 DM「そうそう。ルール的なデバフは受けて貰うし、『空気を読んだロールプレイ』を求めることにはなるんだけど、『ビビって逃げ出す』ことを強制はされない。これは〈交渉〉も同様で、キャラクターが不信感を得るかどうかと、プレイヤーが納得するかどうかは別。『君たちは言いくるめられたので帰ることにした』なんてことにはならない。まぁ試しにロールプレイの参考としては数値を出しておくとするじゃない? 今の八夏がどれぐらいのキレっぷりか。振ってみ?」 八夏「出目3。そんなキレてない」 DM「とまぁ、『ロールプレイで本人はめっちゃ怒ってるけれど、ダイス目が低かったからそんなに怒っているようには見えません』っていうのは不思議な話になっちゃうから、やっぱりPC同士のロールプレイとしてはダイス振らない方がいいねって話」 これが〈はったり〉と〈真意看破〉の対抗ロールならば、PC同士だろうと仁義なき戦いになるわけだが(笑) アルブレヒト「俺、意志セーヴ高いから」 DM「お兄様、ビビらなかったから問題ないってことではございませぬぞ(笑)」 アルブレヒト「お、お、おう(ビビり)」 八夏「そこらへんのことは、今後、ゆっくりとお話しましょう、アルブレヒト殿」 アルブレヒト「分かった、作戦行動については検討しよう。ディスカッションは大事だ」 レーグネン「では進もう」 モニカ「レーグネンに、ヴィジョン・オヴ・グローリーを掛けておきます」 モニカはレーグネンの身を案じて念の為に「任意のセーヴに一度だけボーナスが得られる呪文」を使ってくれたわけだが、効果時間1分なので〈捜索〉しながらだと10マス歩いただけで切れる(笑) DM「テイク10しないからグイグイ進むよ。ところで『ルール的に盗賊枠不在ゆえにちゃんと調べようがないけどしょうがないしって淡々と進む』のと『警戒するロールプレイをして進む』のは、意識の差がでるんじゃない?」 レーグネン「じゃあ、がんばります! 『我々はダスティのように、こういったダンジョンの探索はできない』」 アルブレヒト「やばいな。探索をかじってる人すらいない。〈捜索〉技能を持っている人もいない」 DM「ビックリするくらい、みんな、もう、何もないよね(笑)」 レーグネン「この貴族共が……!」 DM「完全に、チームボンボンズだからね」 レーグネン「イエーイ、俺たち貴族~♪ この地下へやってきた~チェケラ」 八夏「ヤーハー!」 ゲーム的には「〈捜索〉なんて盗賊の仕事だから中途半端にとっても技能ポイントの無駄だぜー」ってことでもあるんだが、それ以上に今回は「貴族と! 貴族と! 貴族と! 貴族だ!」と、現存メンバーがオールノーブルズゆえに「嗜む程度に取得してそうな立場のキャラすら居ない」という(笑) アルブレヒト「この序列的に、先頭を歩かされる人は片っ端から離脱していったんで……(笑)」 キャス、クラウス、ダスティ!!! DM「本当、カードの右上の数値が低い人から死ぬって感じに」 アルブレヒト「社会的地位が低い人から抜けてるから……今はレーグネン」 デッド・オブ・ウィンターというポスト・アポカリプスなゾンビ・サバイバルゲームのネタ。 キャラクターカードの右上に数字が書かれているのがおわかり頂けるだろうか? これは「その場にいるキャラの内誰かが死なないといけなくなった場合」に、「この数値が低いキャラから死ぬ」ことになるパラメータで、それ以外使わない。基本的に社会的地位が高いキャラほど高い傾向があるので、「サンタの格好で宣伝してるおっさん」が14、「単なる学生」が18、「調理師」が20と、なんか面倒くさい人に見られたら揉めそうな格付けがなされており、「消防士」は60もある。政治家とか校長とかも高い。 DM「八夏も田舎貴族からの落ち武者だから結構低いよ! てかアルブレヒトとしても下に見てるからさっき『開けてこい』とかやってるんでしょ」 八夏「なるほど……」 レーグネン「下がどんどんと居なくなったから、下が繰り上がってくる!(笑)」 壊滅してる部隊の「この部隊の指揮官を呼んでくれ」「はっ。現在、自分が最上級者であります」「……君は少尉だろう?」みたいなやつ。 DM「一応八夏はハインリーケの食客ってポジションだからなぁ」 アルブレヒト「まあ、他家の貴族家系の人という扱いなので……やっぱレーグネンが下か」 DM「でもアルブレヒトのこれまでのロールプレイを見る限り、八夏に対する認識は田舎没落貴族。まあ他人から見たら、アルブレヒトも同じなんだけれどね」 全員笑い DM「一応は、滅んだ気の無いアルブレヒトと、滅んだ自覚の在る八夏ではある」 八夏「まあそうですね(笑)」 レーグネン「気持ちが負けてるっ」 アルブレヒト「なんの根拠も無いのに『私はまだ貴族』って言ってるんだ(笑)」 DM「八夏は、戦に負けて落ち武者になったけど他国の城主に食客として身元を預かって貰っているという立場を自覚している。傍から見たら同じなんだけれど、自覚が違う」 アルブレヒト「我々はまだ、逆転の余地がある!」 DM「そうそう、まだシュレディンガーの貴族なんで」 全員笑い Don't give up justice, I want to get truth! ここから山賊化する元騎士は珍しくない。 ●プレイヤーズコメント ・アルブレヒト 『なんでポーション飲んじゃっていいっと思ってるの?』と皆様はお思いでしょう。 『商人の積み荷だよね』と示唆され続けてなお『飲んじゃっていいよねー』という判断に至った理由、それは自分でも全くもって理解不能! ほんと、皆おかしいって! あ、もしかしたら表には出していないけど、実は皆クラウスの死に動揺したり錯乱してるんじゃないですかね?(適当) 『笑顔のモニカのイラストを描いてもらえるよう頑張る』と、ついこの間コメントしたんですよ。 さっそくその目標を達成したような気がするのだけど……なんか思ってたのと違うね?(笑) 『なんか色々やり遂げてしまった笑顔のモニカと仲間たち』のイラストをどうもありがとうございます! 隊列の先頭が八夏ではなくレーグネンってのは、判断力が高いほうが〈捜索〉に有利だからというのもあるとは思いますが、八夏を怒らせるとマジ怖いとアルブレヒトがビビってるからなのでしょう(笑) [追記]〈捜索〉は知力だった! 知覚系のスキルが判断力だった……勘違い! ……いつもはちゃんとわかってるんだけど、なんで間違えたかなぁ?(笑) ・モニカ ・レーグネン お兄様のあまりのスピード感に振り落とされる(笑) しかし懸念はあるものの、実入りに湧くパーティー。嬉しそうなイラストも珍しい!? そしてこいつらホントに最後まで捜索してないな! 八夏の扱いはほんと申し訳ないというか。 さて、〈捜索〉ないなりに頑張るぜー。 ・八夏 シビれもしないしあこがれないわーー!!(信頼度大ダウン シャドウ・デーモンの時から全然成長していないようなので、本格的にあのお兄様には説教をしないといけないかなぁ。 オプションで妙に凸凹した木の座布団の上で2時間コースとかどうですかね?(ヤメロ まぁ箱に爆発する罠があるかもとは思っていたのに、中身が爆発物とはまったく思ってなかった私も私ですが(汗 それはそれとして……ヒャッハー、ポーション祭りだ、大量だー!! 後で料金請求されるかもしれないが、今は祭りだー!(オイ 当時の状況を的確に表したイラストに今回も感謝です。 ・ダスティ あれで箱をあけて爆発したら、ドリフのコントのようだと思ったが、さすがにそうはならなかったか。まぁ実際そうなったら、ドリフのように顔が真っ黒になって、アフロヘアになって終わり、というわけにはいかなかっただろうけど……。 その後もアルブレヒトのボケ(?)に八夏がツッコミをいれるかのようなやりとりがあって(八夏が面堂終太郎のようにアルブレヒトに斬りかかって、 それを真剣白刃取りする諸星あたるのようなアルブレヒトの姿を想像し、少し笑ってしまった)、さらに大量のポーションをゲットして大喜びをしているYuukiさんのイラストが本当に楽しそうで、ギャグマンガのようなノリが良いですね。実際「全員笑い」が何度も起こってる! Yuukiさんのイラストといえば、二度目の登場となったアルブレヒトの幼児化イラスト。意外に汎用性が高い? アルブレヒトがとぼけたことを言うたびに使えるのだとすれば、今後も出番が? |
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■“真実は見えるか”キャンペーン 第6回 チャプター4 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)5 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)5 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)5 天杜八夏 侍5 クラウス 魂刃士(ソウルナイフ)5 ダスティ 巧者(ローグ)5 アルブレヒト「ということは、公式の貴族一覧にもまだ名前が残っているかもしれない! まだ、没収されていない」 DM「少なくとも君たちの主観では、正式に『この領地は我々、何々家が所領するものと変わった』的な布告は知らないからね」 アルブレヒト「我々も一応ね……貴族世界に戻れば、元の地位にポンっと置いてもらえる可能性はある。抹殺される可能性のほうがあるけど……一応、正式な手続きをすれば次期当主になるかもしれない! (アルブレヒトとモニカ以外は)全員、死んでるだろうから。いや、生きているかもしれないけれど。バーンと違ってね、家督相続はできますから」 DM「まあバーンだったら家督相続はモニカにいくけどね(笑)」 アルブレヒト「ですよね(笑) あっでも……城を燃やされる程の不祥事やらされてるから、お家没収かもね……バーン的には『城燃やされてるんじゃあ、貴族としての資格はないよね(笑)』って。……まあモニカは神寵者だからね!」 DM「事情次第だね」 レーグネン「貴族くんさぁ……? って(笑)」 DM「一応、バーンは貴族同士での争いは法律で禁止されてるんですよ。全盛期の江戸幕府みたいに、中央が権力をバッチリ保有しているから、それに歯向かったら正規軍に鎮圧されるんで従うしかない、みたいな。で、ヴィーリオンはまだまだ封建主義なのでガッチリと締まっていない」 アルブレヒト「どこまでスレスレのことができるか、という……」 DM「そうそう(笑) だから、なにかが起こったときは『大人の話し合い(笑)』みたいなね。お前らの英雄パーティとウチらの英雄パーティでガチって勝ったほうが正しい! みたいなことはあるかもね。英雄ファイト、レディー・ゴー!」 全員笑い DM「まあヴィーリオンは、争いをしている間に横から襲われる可能性もあるから、そういう抑止力はあるね。実際、貴族同士の争いをしている間にドラゴン側の軍団が攻め込んできて滅んだってこともあるから。ドラゴン側も情報収集してるよ!」 アルブレヒト「馬鹿なモンスターじゃないからね!」 DM「史実のイングランド(に限らないがまぁ代表的なところで)でも領内での貴族同士の闘いは禁止されていたりもする。……まぁイングランドの場合、王の権威が弱かったから皆『知るかボケ!』って勝手にやりまくってたのもあるんで、王権が強い国ほどこの手のスタンドプレイはやり辛くはある。そしてバーンにボロ負けして並び立つ大国に至ることを許してしまったヴィーリオン王国の権威は弱まっている」 まぁだからってヴィーリオン王国を「旧態然した無能の王国」と設定しているつもりはなくて。このシナリオで名前が出ていたヘルツホルム公爵家や、豊作キャンペーンで登場したロールヴァーゲ侯爵家といった、超優秀な諸侯が治める領域で踏み止まって戦線膠着してるのが現在の国境線です。 ぶっちゃけ前線を支える諸侯の中には様々なPC出身のキャラが何人も存在するんで、どっちかに偏って贔屓されることはないという(笑) 当時のプレイヤー達の殆どと疎遠になってしまっているが、キャラは好き放題させて貰うぜ!!! DM「八夏殿は、ハインリーケの食客という意味では、客観的に見てアルブレヒトより上かもね。だってアルブレヒト、単なる落ち武者だもの」 アルブレヒト「え、俺のほうが上じゃないの?(モニカとレーグネンを見つめ)」 DM「でも本人の自覚は無い。滅んだ自覚は無いからね。実際どうだか知らんしね。でも仮に城が吹っ飛んでいて、後ろ盾が無いとしたら……ただの落ち武者です(笑) 八夏だって落ち武者だけれど、正規の貴族の食客。まあ、住所や保険証を持ってるわけです(笑)」 モニカ「わかりやすい(笑)」 アルブレヒト「いや……あ、あるよ……?」 DM「期限切れ疑惑だけど!」 アルブレヒト「ヴォルフェンビュッテル家の保険証はあるけれど、組合があるかどうかがわからないだけだから!」 DM「まぁうんそうだね。シュレディンガーの貴族だもんね」 この辺りの「どこまでいったら貴族の地位を失うのか」は史実でも曖昧なことが多いので……とどのつまりとても揉める。 DM「まあそんな感じです。モニカとレーグネンに関しては、戦勝神教会の後ろ盾があるから……レーグネンは元々貴族だけれど、戦勝神に出家しているから……デジタルに社会的地位だけを判断した場合、明確に確定している地位だけならレーグネンのほうが兄よりパラメーターが上かもしれない!」 アルブレヒト「……!?(目を皿にして苦笑い)」 DM「だから……デジタルな社会的ランク順序は……モニカ、八夏、レーグネン、アルブレヒト」 アルブレヒト「……!?!?(眉を大きく動かす)」 全員笑い レーグネン「今明かされる衝撃の事実……!!」 アルブレヒト「……。……いやあ、そのときは……どっかで……俺を……」 モニカ「で、でもキャラクター的には……!」 DM「キャラクター的、主観ではアルブレヒトが一番上なんだよ! ……客観では、一番最低なだけで」 八夏「最低(笑)」 アルブレヒト「ま、まだわからないから。『もうあの家はないだろう』といった悲観的な目で見られるとそうなるってだけ」 DM「そうそう、そのへんはケース・バイ・ケースで違うと思うんですよ。『ヴォルフェンビュッテル家はもう滅んでいるだろ』って思っている人たちにとっては(アルブレヒトは)下だろうし、『ヴォルフェンビュッテル家はまだ滅んじゃいない……!』って思っている人たちにとっては上だろうし」 レーグネン「……シュレディンガーの貴族……(笑)」 八夏「これが、貴族……!」 DM「権威のある存在が権威を認めることで『ああ、権威があるんだな』って思われるのは現実も同様なわけで。ホルストマン家が公式に『ヴォルフェンビュッテルの正統後継者をアルブレヒトと認める』っていったら、ホルストマン家の権威を認める人たちはそれを認めてくれるんですよ。立場って、そう言ってくれる人の数なんだよね」 アルブレヒト「ホルストマン家はね、まだ、そのための情報を集めている最中だからね」 DM「まだそのレベルではない、ってね」 アルブレヒト「……アルブレヒトのこと、後継者扱いしてくれるかなあ……?」 ハインリーケ「(アルブレヒトを指差しながら)ヴォルフェンビュッテル家の存続は認めるわ! ただし、モニカが後を継ぐというのであればね!」 アルブレヒト「(絶句)」 レーグネン・八夏「言われそう……(笑)」 ハインリーケ(DM)「兄は宮廷魔導師で十分よね?」 アルブレヒト「んぐ……モ、モニカが幸せになれるかどうかだからね! わからないからね!」 DM「(笑)」 ハインリーケ(アルブレヒト)「アンタを頭にしてもいいけれど、わかっているわよね?」 全員笑い DM「それもあるよね!」 アルブレヒト「まあ、ハインリーケの影響下にある家が1個増えるってだけだから!」 ハインリーケ「あんたは好きにしていいわ、名目上の当主はあんたにしておいてあげる」 DM「……って笑顔で言われて終わりかもしれないね。『うちが代官を送るから』って」 アルブレヒト「『地方で本読んで暮らしてなさい』って(笑)」 DM「で、しばらくしたらハインリーケの息の掛かった女と結婚させられて、息子が当主になるから」 アルブレヒト「(うんうん)で、元子爵として幸せな余生を過ごすと」 イラスト:★Yuuki DM「アルブレヒト殿、『ここは本がたくさんあって、あんな燃えてしまった城よりも楽しいですわ』っていうんでしょ(笑)」 アルブレヒト「懐かしくない、懐かしくないッスよ! いま幸せっスよ!」 DM「という未来もあるかもしれない」 モニカ「……さあ、妄想はそれまでにしてくださいませ、お兄様」 アルブレヒト「とりあえず今は俺が首席だからね!」 全員笑い モニカ「今はお兄様がリーダーです!」 アルブレヒト「では仕方がない、レーグネン。進んでくれ」 レーグネン「そうですね。我々に出来ることをやるしかないでしょう」 DM「〈捜索〉は知力ベース……最も基準値が高いのはお兄様では?」 アルブレヒト「俺ェ!?」 レーグネン「知力~14!」 八夏「13!」 DM「(アルブレヒトは)18~!」 全員笑い アルブレヒト「いや生存力が高い方が……ああそれじゃあモニカになっちゃうから……」 DM「モニカはパラメーターが素で高いだけ……いや、神寵者ってセーヴが全部良好か。……そっかそっか、じゃあモニカだ」 頑健、反応、意志とあるセーヴ値は、普通は1種類だけ(魔導師なら意志セーヴ、盗賊なら反応セーヴみたいに)「上昇幅が大きい」んだけど、神官のような一部のクラスは「頑健と意志」の様に2つが高い上昇幅を持つ。そして神寵者は驚きの3種類全部が高く成長する。 まぁ基本的に聖職者がセーヴ値高い傾向があります。聖騎士はセーヴの上昇値こそ頑健が強いだけだけど、魅力度が高いほどセーヴにボーナス貰えるんで、実質全部高い、とかね。あと修行僧は数少ない「全部高い」クラス。 モニカ「そっか……知力16、あるよ!」 DM「反応セーヴ6あるよ!」 アルブレヒト「……まあでも、レーグネンでいいよ」 DM・モニカ『(笑)』 レーグネン「このACで耐えてみせる!」 アルブレヒト「ああでも落とし穴……落とし穴に落ちるのはヤカかレーグネンになるんだろうな……」 八夏「(ちらりとアルブレヒトを見る)」 レーグネン「モニカが落ちたら、だいぶヤバいですからね」 アルブレヒト「……ヤカ、その槍で地面を突っつきながら……」 DM「武士の魂を……?」 八夏「少々、聞き捨てなりませんぞ。お断り申す。この槍はその為に使うものではござらぬ」 アルブレヒト「そうか……10フィートの棒かと思ったが……いやこれは言ってはいけない」 DM「言っちゃった!! 言っちゃったんだな!?」 レーグネン「アルブレヒト様! 流石にそれは!!」 アルブレヒト「あ、いや。便利かな……と思ったんですよ」 DM「アルブレヒト、結構ヒノワの知識ねぇな(笑) 『サメラァーイは己の武器を魂としており……』という知識自慢はしないんでしょ?」 アルブレヒト「そうだっけ、そうだった(大きく頷き) ちょっと、そういうのはカタナという印象だった。持ち手は石突きって言うくらいだから」 DM「戦いの最中であれば躊躇はしないけれど、地雷探知機にはして欲しくないよねっていう」 八夏(うんうん) イラスト:★Yuuki この男、ポン骨の相あり……!! アルブレヒト「……であれば、誰か先頭を行こうというものは居るか!」 イラスト:★Yuuki レーグネン「私が行きましょう」 アルブレヒト「任せた!」 レーグネン「ではテイク10で〈捜索〉しながら。素なので、知力ボーナスだけ足して12」 DM「12でよっちよっちと。すると、予めモニカが掛けていたヴィジョン・オヴ・グローリーは一歩目で終わった。流石に無駄撃ちなので、掛けなかったことにしていいよ」 モニカ「わかった、掛けなかったことにします」 レーグネン「では角のところまで、見えるところに行きました。殿はヤカ殿で?」 八夏「ああ、まあ」 DM「いつもそれで八夏が戦闘参加できないんだよね(笑)」 アルブレヒト「後ろも出入り口が無いから俺が殿でもいい」 レーグネン「道は閉じているし。……とりあえず突き当りまで来て、ヤカから陽光棒を借りて、少し進んで……分かれ道になっているのが見える。捜索しながら『ヤカ殿、後ろについて来てくれ』」 八夏「ええ、わかりました」 一歩一歩と進む一行。 モニカ「(マップを見て)ええ、こんな……」 レーグネン「く、やはりダスティの力がないと……。どちらに進みましょう」 アルブレヒト「足跡とかはわかるか?」 DM「足跡はいっぱいあるだろうけれど、行ったり来たりしていて錯綜しているよ」 レーグネン「足跡を見る限り、どちらの通路も使われているようです」 アルブレヒト「とりあえず直進してみよう」 レーグネン「此処から先、アルブレヒト様は危険です。中にお入りください」 モニカ「ん! (モニカフィギュアを殿に置く)」 アルブレヒト「この分かれ道でアラームを設置」 レーグネン「では進んでいきます」 アラームの呪文。いわゆるセンサー。超小型以上のサイズを持つクリーチャーが効果範囲内(半径20フィート)に侵入するとわかります。ニュータイプみたいに脳内に「キュピーン!」と来る(1マイル先まで届く)か、「チリンチリン」と警報を鳴らす(理想的な状況で最大180フィート先まで聞こえる)かは設置時に選択可能。 キュピーンの方が確実性が高いんだけど、術者しかわからないので「なんか反応あった!」「なんだって!?」で1ラウンド確実に消費するデメリットもある。 Don't give up justice, I want to get truth! 横山光輝D&D ●プレイヤーズコメント ・アルブレヒト もし仮に、あくまでも仮にだけど、爵位を失った貴族となれば、アルブレヒトただの市井の天才に過ぎない! でもまぁ、アルブレヒトの才能があれば、望めば宮廷魔術師の地位くらいすぐになれるし。 そもそも子爵家は滅んでないし、今この瞬間だけの序列なんて全く無意味。 なのでアルブレヒト的には全く問題なし、ってわけなんだ。 それにつけても今回の挿絵も、どうしてここまでうってつけのネタがあるのか(笑) ネタも絵柄もバッチリとハマりすぎてツボで。 いつもありがとうございます。 アルブレヒトは今のままじゃ、こういった未来に落ち着いちゃうかもしれないし、これからの経験での成長からの違う未来があるかもだし。 『士、三日会わざれば刮目して見よ』ですよ……、たぶんね! ・モニカ ・レーグネン ・八夏 お兄様、絶対強者と思っていたが実は最下層民と判明する(オイ ハインリーケ様にはつくづく感謝しないと。 いつの間にかお兄様の未来予想図が……でもイラストは完全に三国志。さすがのクオリティです。 それいけレーグネン、一番乗りは伊達じゃないから先頭は任せた。穴には気を付けて!(笑 それにしても信頼度下がったばっかりなのに追い打ちをするとは、お兄様は命知らずだな。 ・ダスティ ここにきて、パーティー内の序列に疑問が……? まぁでも、それでアルブレヒトが態度を変えるようなことはないのだろうけど。Yuukiさんの1枚目のイラストのように、アルブレヒトはどんな時でも、どんなことになっても、アルブレヒトなんだろうなぁ。 さらに探索は続くけど……いやぁ、こんな時に一緒にいれなくて申し訳ない。でも、ダスティがいないゆえの、アルブレヒト、八夏、レーグネンのやり取りが見られて楽しい! あいかわらずのアルブレヒトと八夏のかけあいにレーグネンが加わって、その様子をYuukiさんが絶妙なイラストで演出! これはもう、このパーティーのやりとりを元ネタにしたダンジョンコントとか、4コマ漫画を見てみたい! |
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■ワールドガイド・オヴ・フローラントWEB版 ●高貴な義務 尊き身分を持つ者にはそれ相応に果たすべき社会的責任と義務がある、という意味の道徳感。 狭義にはバーン帝国貴族の継承試練。本項はそれについて記す。 「親の権益に胡坐をかいているだけの無能者が専横する今の社会は間違っている。能力の有る者が能力を持たない者を導くことこそ、新しい貴族社会の在り方だ」 「人間はより優れた人間によって正しき道を選ぶ、そこに幸福があるのだ。そして優秀な者は、より弱き者達を守る義務がある。その代わり支配する者は誰よりも優れていなければならない」 建国王リクター・ファーランド(当初は王国。息子の代で帝国に)のこういった主張はバーン帝国の貴族および国民の精神的基盤となっており、「努力をすれば報われる」という美徳と同時に「無能は社会的弱者」という認識を産み出した。 これは特に貴族社会において厳格で、無能が親の力を受け継ぐのを防ぐ為、地位の相続を法的に認められるには「社会で相応の実績」を認められる必要がある。 例えば騎士なら大将首を挙げるといった著しい武勲を立てたり、地道に中隊長以上の地位を得る。魔導師なら有為な新理論・技術の開発や高位魔導師となる等である。 貴族の通過儀礼であり、これを成し遂げない者は無能者の烙印を押され、社会どころか身内からも白眼視される。 世の中の誰もが才能に優れているわけではないのだから、貴族にとっては実に過酷な条件。だが経済的に不自由しない環境に生を亨けた時点で、同じ才能を持つ平民よりも遥かにスタートラインで優遇されている。名門ほど有利なのは事実なのだ。そのアドバンテージを活かせないのなら生きる資格無しである。 この「継承試練」を一連の道徳感の中から特に「バーン貴族の高貴な義務」と呼ぶ。 大貴族ほど高い実績を求められる為、名門の若者は豪奢な生活と破滅が隣り合わせの灰と青春である。 「我が息子もいよいよ高貴なる義務の結果を示す時が来たようだ」 「俺はこの戦いで武勲を立て、高貴なる義務を果たしてみせる!」 といった使われ方をされる。 比較的無難な達成方法としては家の社会的地位をフル活用し、前述の騎士や魔導師となって地道に名声ポイントを稼ぎ、運が良ければ大勝利や大発見の立役者となれるかもしれない……というのが主流である。 しかし家の力に頼らず、社会に出て(名を隠して)無名の個人からのし上がり、十分な名声を獲得した所で「実は自分はバーンの貴族だったのです」「な、なんだってー!?」と勝鬨を上げるパターンもある。スタートラインの有利さという意味では十分な教育・訓練・初期資金を得られるものの、非常に困難な方法であることに変わりはない。それゆえに10年以上かかることが基本の地道な勤務よりも、かなり短期間で義務を果たすことが可能。また、選ぶ道次第ではかなり短期間で人生に終止符を打つことも可能である。 建国王の孫である現皇帝チェスター・ファーランドは26歳にして竜殺しの英雄となり、誰もが認める皇太子となった。 ちなみに最終手段は「優秀な者を外から引っ張る」で、将来を嘱望される若手のホープを青田買いしての養子縁組や、既に実績を誇る者と才能に不安がある子供の婚姻を以って命脈を保つ。 後継者の都合に苦しむマイトナ伯爵家は、(当時)リュートリオン王国のリーカー男爵家長男の優秀な魔導師であるシュド・リーカー(現シュド・マイトナ)が戦中に捕虜となった際、高額の身代金を負担して彼の身柄を「買い取り」、養子とした。 |
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■“真実は見えるか”キャンペーン 第6回 チャプター5 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)5 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)5 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)5 天杜八夏 侍5 ダスティ 巧者(ローグ)5 レーグネン「どうやら奥が開けているようです」 モニカ「呪文を掛けましょうか。今度こそ、レーグネンにヴィジョン・オヴ・グローリーを掛けようかな……?」 アルブレヒト「マジック・ヴェストメントを」 レーグネン「鎧に+1の強化ボーナスなのでACが上がる……モニカ様ACいくつでしたっけ」 モニカ「19です」 レーグネン「ああ、ではモニカ様にはシールド・オヴ・フェイス! ヤカ殿のACは?」 八夏「19です」 レーグネン「では、ヤカ殿にマジック・ヴェストメントを掛けましょう」 八夏「かたじけない」 モニカ「ではお返しにレーグネンをもう少し強化します。インサイト・オヴ・グッド・フォーチュン! ダイスを振る前に宣言します。2回振って、片方のダイス目を使えます」 DM「スケスケだぜ!! 跡部王国!!」 アルブレヒト「私も自分にシールドを掛けた。じゃあ行こう」 レーグネン「皆、後ろについて来てくれ」 DM「掛けた呪文はレベル/分の呪文?」 モニカ「モニカのはレベル/分です」 アルブレヒト「まあ俺のシールドは2分なので……」 DM「効果時間はシビアに計算するぜ!」 レーグネン「マジック・ヴェストメントは……」 DM「あれはレベル/時間なのでね、レーグネンの自前発動は5時間持ちます。朝イチでかけてもいいです、絶対に戦闘するから(笑)」 レーグネン「底上げ呪文なんですね。じゃあ、気にせずに行くぜ!」 モニカ「アレ!? イキドマリダ!!」 DM「でーん」 レーグネン「ヒエエ、何か居る!!」 アルブレヒト「ああ、そうか悪魔か」 八夏「何!? 悪か」 DM(フィギュアをどんどん置いていく) モニカ「操り人もいる、メッチャおる!!」 レーグネン「手前のやつは明らかに雑魚じゃないから」 モニカ「明らかに……ボスですよ!!」 レーグネン「こいつも……非致傷で仕留めないといけないのかな……」 八夏「悪ですから関係無いです!(スッパリ)」 レーグネン「いいか(笑)」 アルブレヒト「まあでも非致傷のほうが強いんだよね、ダメージ的に」 レーグネン「人にだけですから、人以外だったら普通の魔剣ですね」 DM「マーシフルは1D6、抑止モードをオフにすると追加ダメージも減る」 マーシフルの追加ダメージは人間相手に限らず「血の通った相手」ならば原則通用します。全部非致傷ダメージになるものの、それでHP0を割れば昏倒はするんで、「とにかく無力化した後にとどめを刺せばいい」って戦術も選択肢に入ります。デメリットとしては「回復呪文によるダメージ回復は、致傷と非致傷ダメージそれぞれを同時に回復する」ので、例えば「致傷ダメージ17点、非致傷ダメージ8点受けてるキャラにキュアで8点回復したら、それぞれ8点ずつの合計16点回復」ってなことになります。 アルブレヒト「であればそれは後ろのやつに使ったほうが良いかもね」 DM「では敵の口上ターンです」 敵「はーっはっはっは、随分と数が減ってるじゃないか、寂しくなってきたんじゃねぇのかい?」 DM「……と、奥のアックスファイターが」 八夏「ほざけ、貴様らなど」 アルブレヒト「貴様らなど我々だけで十分だ!」 モニカ「よくも私の大事な部下を!」 敵「そいつはお互い様だろう、嬢ちゃん!」 レーグネン「だが貴様らが商人たちに行った非道、許すわけにはいかない!」 敵「おお? 何の話だぁ?」 八夏「しらばっくれるな!」 アルブレヒト「こんな悪魔を引き連れておいといて!」 敵「そいつが悪魔なんて証拠が……おっと流石にこの見た目では誤魔化せねぇか」 全員爆笑 八夏「騙されると思うたか!!」 敵「クルップの旦那から頂いた強力な用心棒だからな。アンタたちも聞いたことがあるだろう? ツァイトローゼ一門の名をよぉ!!」 八夏「待って(笑)」 アルブレヒト「いろいろ、色々情報が(笑)」 モニカ「わかんない、わかんない(笑)」 DM「(笑) さあ、〈知識:神秘学〉と〈知識:地域〉」 八夏「……知らんな」 モニカ「〈知識:神秘学〉19」 レーグネン「〈知識:神秘学〉19、〈知識:地域〉17」 アルブレヒト「〈知識:神秘学〉24で、〈知識:地域〉26」 DM「はいはい、じゃあツァイトローゼ一門というのは、ものすごく高名な転移魔導の一門。テレポートとか召喚とか。天秤の守護者の『隔てし隔てざるアーヒュロス』は、ツァイトローゼ一門が輩出した天才中の天才として知られるぐらい、超名門。……で、お兄様は、その一門の中の中堅どころに、クルップという名前があった気がした。だがこの一門自体が具体的な悪行を行っているかどうかは断言できない。偉業の影でなんかイリーガルなことをしていないとは言い切れないが、表沙汰になって揉めた事件が有ったりとかは知らない」 アルブレヒト「天秤の守護者を排出しておいて悪名高いってことは(笑) ……『ツァイトローゼ一門!!』」 DM「知っているのか、アルブレヒト!!」 アルブレヒト「はっ、落ちぶれたものだな、こんなところで野盗をしているだなんて」 DM「落ちぶれ……鏡」 アルブレヒト「……落ちぶれたとか、ゆーな!(笑) 今は、落ちぶれてないから!」 敵「落ちぶれたかどうかは、あんたに言われる筋合いはないぜ?」 八夏「アルブレヒト殿、そのナントカ一門というのはそんなに有名なのか」 モニカ「ツァイトローゼ一門ですわ。転移魔導を使う……」 DM「ツァイトローゼを直訳すると、時を超える一門」 アルブレヒト「転移魔導師の一団だ。こいつらがどうかは知らんが」 八夏「本人かどうかはわかりませんな」 敵「ふっ、実際なんでそんなスゲェ魔導師が俺たちのボスになってくれたかはわからねえが、とにかく凄えことは間違いない。そいつを身を以て体験してもらおう!」 レーグネン「確かにあの悪魔、ただ事ではないようだ!」 モニカ「ツァイトローゼにこんな事をする人がいるだなんて……!」 DM「というわけで〈知識:次元界〉もしくは〈知識:宗教〉高い方だけ教えて下さい」 レーグネン「〈知識:次元界〉22」 モニカ「〈知識:宗教〉24」 アルブレヒト「〈知識:次元界〉25」 DM「まあ、魔界のオーガです。ハーフ・フィーンディッシュ・オーガ。オーガの中でも悪魔の力を身につけて強化されているタイプ。完全に邪悪なやつです。それと、そういった存在を造り出す悪魔的儀式は、みんな出目が高かったから知ってます。『あの邪悪な儀式の産物か!』って」 あと魔界には天然物も存在している。現状だと見分けはつかない。 レーグネン「く、造り出された悪魔……! ヤカ殿、あれは悪です!!」 八夏「ああ、わかっておる。であれば滅せねばならぬ!!」 モニカ「ヤカ様、違えてはなりません。人は、絶対に殺してはいけませんよ!」 DM「オーガにも振っておけば良いね。〈知識:地域〉……これで知らなかったら恥ずかしいことになるよ(笑)」 アルブレヒト「20だな」 DM「これ以上、説明する必要も無いよねってやつです」 アルブレヒト「鬼みたいな、力の強い……巨人だ!」 DM「やつは巨人の中でも最弱、だが悪魔の力を手に入れた今、相当の力を持っているに違いない!」 レーグネン「ゴクリ」 DM「最下級の巨人といっても、巨人は巨人、強い」 モニカ「つよい(ゴクリ)」 DM「で、悪魔の力を手に入れたモンスターは、基本的に魔法の武器じゃないと通じづらいことを知っているし、エネルギーや呪文に対する抵抗なんかも微弱ながらあることを知っている。この抵抗力は素体となったモンスターの強さに比例してます。元が強ければ比例してパワーアップ具合も増す」 モニカ「魔法の武器が必要ですわね。……ヤカ様、私がマジック・ウェポンを掛けますわ!」 アルブレヒト「はっ! 悪魔の力を自らの力と勘違いした哀れな末路を見せてやろう!」 敵「はん! 悪魔の力も呪文も、似たようなものじゃないか! やっちまえー!」 アルブレヒト「呪文バカにすんなっ!」 全員爆笑 八夏「怒った、珍しく怒った(笑)」 アルブレヒト「どんだけ努力したと思ってんだーっ!(机バンバン)そんな棚ぼたと一緒にすんなっ!」 この敵にもう少し知性があれば「貴族に生まれたというだけで何不自由なく暮らして学校にも行けたのが棚ぼたじゃないとでも?」くらいは言い返せたかもしれないが(笑) 敵「部下の力だって自分の力なのがお貴族様なんじゃねぇのかい?」 アルブレヒト「……貴様……っ!?」 DM「お兄様、固まるの図(笑)」 レーグネン「何をいっているのだ、我々は貴族などではないっ!」 DM「まあ、一般常識というかむしろ無知な人間ほど、全身鎧で完全武装してる人間が3人もいて、残りも身嗜みの整った魔導師だってんなら、『そりゃお貴族様でしょ』と短絡してしまうわけですね。別に素性を見抜いてとか関係無く。一般的なフィクションのように『冒険者の多くが羽振りがよくて、フル装備が珍しくない』なんてことはないし、ベルセルクみたいに『モブ傭兵まで皆プレートメイル装備している』なんてこともない(笑)」 レーグネン「な、な、何を言っている、我々は貴族などではないぞ!!」 全員爆笑 レーグネン「我々は……あれだ! 神に仕える者としてお前たちを……!」 モニカ「……成敗してくれる!」 DM「……すっげえ、目が泳いでるな(笑) 一応〈はったり〉を振ってもらおう、動揺を隠せるかどうか」 レーグネン「18」 DM「まあいいんじゃないですかね、わかんないよ。相手が内心どう思ったかはわかんないけど。で、『やっちまえー!』っと」 DM「イニシアチヴ!」 レーグネン「19」 八夏「8」 モニカ「4」 アルブレヒト「あーくそ、実は『いまだ! 先手必勝! フラッシュバースト!!』ってやろうとしてたのに」 全員爆笑 半径120フィートの範囲にいる全てのクリーチャーを2D8ラウンド[盲目]にするやべー呪文です。全てです。味方も巻き込みます。セーヴに成功するか目を瞑るかしないと「目が、目がぁぁぁ!!」」となります。 なので予め「総員対閃光防御!」と宣言し、味方が各手番で「目を瞑ります」とした上で使わないと、危な過ぎる威力。異常としか言えない効果範囲の広さであるので、まぁ扱いは難しくなるのも当然だよね、と。 DM「味方の手番すっ飛ばしていきなりぶっ放したら全員えらいことになる(笑)」 レーグネン・八夏『滅びの爆裂疾風弾(バーストストリーム)!!』 アルブレヒト「味方も全員[盲目]に(笑)」 DM「うぉっ、眩しっ!」 レーグネン「覚えた呪文はとりあえず使ってみたいヤツだ」 DM「……じゃあ、フラッシュバーストですか?」 アルブレヒト「いえ、違います(笑) ……ヤカに、マジック・ウェポンを掛けよう」 八夏「かたじけない!」 レーグネン「スピリチュアル・ウェポンを発動します。ほにゃほにゃほにゃ~……切り裂け、神の刃! ……命中は11」 DM「スカッ……ではイニシアチヴ18で敵が動く。ゴゴゴ……邪帝ガイウス!」 モニカ「除外されちゃう!」 DM「ゴゴゴ……喰らえ、ダークネス・ボール! その密集地点に半径20フィートの拡散だ!!」 モニカ「範囲攻撃!! クラウス……!!」 DM「幸いこの呪文はクリーチャーにしか効きません。人間は死んだらもうただのモノだぁ! 肉の塊でしかないんだよぉ! ってことでノーダメージ。というわけで善の人、お手をお挙げください」 モニカ・レーグネン・八夏『(手を挙げる)』 DM「全員、意志セーヴ」 レーグネン「ヴィジョン・オヴ・グローリー使います」 八夏「AP使って18」 アルブレヒト「26」 レーグネン「19」 モニカ「23」 DM「全員成功ですね。レーグネンはモニカのバフ無かったら直撃だったな(笑) で、成功したら12点、中立のお兄様は1/4で3点。それ以外は特になにもないです」 アルブレヒト「〈知識:呪文学〉で成功したから呪文の効果がわかる」 レーグネン「23」 八夏「アルブレヒト殿、今のは一体!」 アルブレヒト「悪の波動だ」 DM「アンホーリィ・ブライトっていう4レベルの[悪]呪文です」 八夏「では絶対に悪なのですね!」 レーグネン「ディテクト・イーヴルをするまでもない!」 DM「でイニシアチヴ……11で、どうせ-4なら射つだけ射とう、アルブレヒトに」 アルブレヒト「ヒェ……遮蔽もあるから24まで当たらん!」 DM「(ダイスコロコロ)……おわり、ハズレハズレ」 八夏「じゃあ行きますか! 『私の前で悪を名乗ったこと、後悔させてやる! レーグネン殿、前衛に出るということですね!』」 レーグネン「はい」 八夏「1、2、3、4……普通の移動で敵の前に、攻撃します! 18」 DM「当たり~」 八夏「(ダイスコロコロ)14点! エンド」 モニカ「さすがヤカ、さすやか! ではモニカ。自分にマジック・ウェポンを付与し4マス移動」 アルブレヒト「フラッシュ・バースト、いつ使おう……(うずうず)まあいい、レーグネンにフライだ!」 レーグネン「身体が、軽いっ! 移動……!」 DM「おらーっ、機会攻撃、当たり! 23点っ!」 一同『おおー……』 レーグネン「スピリチュアル・ウェポンの攻撃。18で当たり、ダメージ6点。『この借り受けた剣で……! マーシフル、オフ! 悪は斬る!』22で当たりです。非致傷はオフにして、1D8+4と魔法武器で+1。ダメージは8点」 機会攻撃の一撃(つまり単なる通常攻撃)でHPを半分削ってくる難敵相手に、そのまま回復せずに立ち向かったツケは、速やかに支払われることになった。 DM「次は敵だ! レイジ! ドゴォォン!」 八夏「怒ったぞ!」 特殊能力「激怒」によって筋力と耐久力に+4ボーナスを得て、ACが2下がりました。これによりあまり計算高い行動も行えなくなります。まぁオーガなんでそもそもアホですが。 DM「ボスは、弓兵の後まで行動を遅らせます」 ボス「お前らぁ、周り込め!」 部下「アニキ、任せてくだせえ!」 DM「パーティの後ろの方に。スピリチュアル・ウェポンは機会攻撃出来たっけ?」 レーグネン「えーっと……たぶんしない」 アルブレヒト「スピリチュアル・ウェポンはクリーチャーじゃないんで、機会攻撃はしません。あ。スピリチュアル・ウェポン、最初のアタック成功で呪文抵抗破ってください。破れればずっと効くんだけど破れなかったら消える」 DM「OH、そういやそうだわ。レーグネン、振って」 レーグネン「(コロコロ)14、足して19」 DM「じゃあ大丈夫。オーガね。レイジ! 挟撃! からの強打2点!」 一同『やべえ、やべえ(笑)』 DM「おっとダイス18! ファルシオンだからクリティカル・ロール……!」 レーグネン「……APだ! APで、相手のクリティカル・ロールを弾く!」 DM「APはクリティカル・ロールには干渉出来ないんで、その前の命中判定を下げましょう。あと本当はこっちの出目を言っちゃ駄目なんだが」 レーグネン「キュピーン! ではAPを使って命中を4下げます!」 DM「だがダイス目18はあまりにも暴力的。多少下げたところでダメだった。当たり。クリティカル・ロールもダイス目17!! ……筋力が4増えてファルシオンだから……筋力34の追加ダメージが12になって……両手武器で18に増えて……」 八夏「怖い、怖い。恐ろしい言葉が聞こえた(笑)」 DM「えーっと。……58点」 一同、感嘆の深い息と苦笑 レーグネン「駄目だぁ、大規模ダメージで死んだ(笑)」 DM「!? ……いやまって、58点なんてマジでいくの? えーっと……まってまって、計算し直す……本当にこんなに行く? いかないだろ!?(突っ伏す)」 レーグネン「クリティカルだと行きそうですけれどね……クリティカルで相手に54点ぐらい打ち込んだのを見たことありますから……」 モニカ「(笑)」 DM「(モニカを指さし)それやったのこの人だろォ!? ……えーっと……21だろ……15だろ……筋力4増えたってことは追加ダメージも増えて……ダイスが14だから……まあ、4D6振ってるんだから……58点」 つまりファルシオンで2D6+22ダメージがクリティカルで2倍になり4D6+44ってことです(笑) このファルシオンってのは「ダメージは低いんだけどクリティカル率が18~20と通常の3倍ある」というデンジャラス・ウェポンで、事故死製造機なんです。何故かオークの標準装備とされており、低レベルのキャラがクリティカルで即死することで知られている。 アルブレヒト「しょうがないんだよ、フィギュアがファルシオン持ってるから……」 モニカ「レーグネン……HP50……?」 レーグネン「いま残り21で。耐久力が15だから、実質36」 HPのマイナスが耐久力と同じ数値に達すると死にます。つまりレーグネンはHP-15になると死ぬ。 アルブレヒト「2人でクローズ・ウーンズを飛ばそう」 DM「話はそれからだ……心が折れるには早いですよ! まずはダメージ量を50未満にして大規模ダメージ判定を回避!!」 モニカ「飛ばしますよ! ……うふふ(笑) 11点」 レーグネン「出目3でプラス9だから……12点」 アルブレヒト「23点」 イラスト:★Yuuki DM「……諦めずに計算してくれぇっ! レーグネン、お前の命なんだっ!」 レーグネン「(笑)」 DM「58点から23点プリヴェントして、35点」 ギリギリセーフ!! 速攻で治さないと死ぬけど!!! まぁそれは最悪APで止血を!!! でも敵はとどめ刺す知能あるからまだまだ大ピンチ!!!! あまりのピンチ過ぎて、デヴィル・オーガにまだ噛み付きによる攻撃が残ってることを完全にスルーしているぞ、DM!!! モニカ「レーグネン! 貴方が倒れては、貴方が倒れては駄目なのです!」 敵「ヒャッハー! 早速1人ぶっ倒したぜ! 流石旦那の召喚した悪魔はパワーが違う! あんな雑魚共瞬殺だぁ!」 DM「……八夏に攻撃、18まで当たるが、AC的に当たらない。20振らなきゃ当たらないんだよぉ! オーガは5フィートステップしてます」 八夏「では私。……5フィートステップして『貴様、よくもレーグネンをぉ!』 こっちは《強打》5点、全力で乗せて攻撃する! 更に、《気合の一撃》!!」 DM「キアーイ!! ……!? (慌ててモンスターのデータを見直す)……あっぶねぇ……! こいつ、《善を討つ一撃》持ってた……! 使い忘れててよかった……!(笑)」 全員爆笑 DM「あぶねぇ~!! スマイト・グッドって書いてある!!」 アルブレヒト「英語苦手でよかった~!!」 英語版のデータを参照していると、ただでさえ普通に起こるデータの見落としが余計に発生しがち。 八夏「恐ろしか、恐ろしか……! さて、行きます! 当たり! ダメージが……13点プラスされるから……24点!」 DM「24点! はい、はい。痛い」 八夏「ここで20出たら格好良かったんだけれどな~!」 モニカ「はい、次はモニ。防御的発動でレーグネンにキュア・シリアス・ウーンズを掛けに行きます。……20回復!」 レーグネン「おおぉ……ありがとうございます」 モニカ「レーグネン! 貴方が倒れてはいけません!」 DM「……レーグネンは耐久力に4ダメージです」 レーグネン「おおぅ、身体がふにゃふにゃする……」 HP-10を越えて受けたダメージ分は、耐久力に直接ダメージが及ぶようになります。 つまり-14まで達したレーグネンは耐久力が4減って現在10。次は-10になった時点で死亡確定です。中途半端に回復してHP-9とかにすると、1ダメージ受けた時点で死ぬ(笑) Don't give up justice, I want to get truth! お願い、死なないでレーグネン!!!(またこれか ●プレイヤーズコメント ・アルブレヒト フライ! フラッシュバースト! さすがレベル3呪文は派手だぜ、ヒャッハー! はやくお披露目をしたいところだが、ここは使い所を見極めるとき……。 魔界のオーガをひき連れた戦士が色々と新情報を披露してくれたが、一体どういう意図あってか(笑) 降って湧いたパワーにイキって、商隊襲撃でやんちゃしすぎたのか……? 開幕舌戦はやや優勢か? まぁ後は目にもの見せたれー! ……での、オーガの激怒《強打》からのクリティカルはやばかった。 ★Yuukiさんのイラストのアルブレヒトがゲス顔で超最高なんだけど、喰らったときはレーグネンほんと死ぬかと思ってすごく心配したよ? 今回は自分自身の防御を少し心がけられていたようで、無難に敵の射撃に対処できててちょっと嬉しい(笑) ・モニカ ・レーグネン 死ぬわアイツって言われた方が勝つんですけどぉ! イラストの再現度がまた(笑) 盾役がフライ貰っておいて前に出ずとは何事か、と言うところもあるのですが。まあ調子に乗りすぎでしたかねー。接敵即回復が選択肢に無かったので、頭の片隅に置いておきたい。機会攻撃を自分で誘発済なので手段としては悪くないはず。 そしてなんとか一命を取り留めましたが、恐ろしい攻撃でした……。 敵も何やらバックがある様子。捕まえねば。きき、貴族ちゃうわ! 前に出るのは良いんだが、HP半減した状態で攻撃しちゃったのがデンジャラス・ムーヴだったのぅ。 ・八夏 唐突に告げられた謎の黒幕(っぽい人)、クルップ。そして明らかに悪なデカ物。 最初はちょっと床下の隠し部屋を調べる程度と思いきや、着実に事件の核心に迫っていく感じになってきたなぁ。 って、あんたがあっさりやられてどうするレーグネン!? オイオイオイ、今回のイラストが刃牙じゃなかったら死んでたわ(笑 しかしお兄様って呪文馬鹿にされると怒るのね……うっかり変なこと言わないように気を付けよう(オイ ・ダスティ いよいよ敵が登場。でも勝手に敵の情報を話しだして、これは小物かと思っていたら、まさかの急展開! 道中、あんなに楽しそう(?)にしていたのに、今回の主戦力のレーグネンが、あわや即死という大惨事に。レベルがあがり、魔法によるバフもあったため油断していた? その状況に対するYuukiさんのイラストのアルブレヒトと八夏……セリフも酷いが、顔も酷い! 元ネタの特徴をしっかりとらえているだけに酷さが倍増!! 危うく2人目の死者が出るところだったけど、クローズ・ウーンズでギリギリセーフ! でも、まだまだ油断はならない。こんな時にダスティはどこへ? 「ダスティー! はやくきてくれーっ!」。いや、この状況では、ダスティ1人でどうにかなるようなものではないだろうけど……。 |
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■“真実は見えるか”キャンペーン 第6回 チャプター6 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)5 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)5 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)5 天杜八夏 侍5 ダスティ 巧者(ローグ)5 アルブレヒト「俺か。どうするか……そいつにスラッピング・ハンドだ! 〈精神集中〉20の判定に失敗すると機会攻撃が発生するので、八夏が殴り掛かることが出来る。……術者判定、17!」 DM「うあーっ、しくった」 アルブレヒト「奴の隙を作った! ヤカに機会攻撃が発生する!」 八夏「では《強打》が乗ったまま……(ダイスコロコロ)おお! クリティカル・チャンス!」 一同『(拍手)』 八夏「クリティカル・ロールの出目18! 3倍撃……!(わくわく)」 DM「当たり。もう死んだよ、死んだ。お互いクリティカルで瞬殺ってなんだこの大味な戦闘(笑)」 イラスト:★Yuuki 実際には呪文でサポートしたアルブレヒトにアシスト1点と、単に足止めて殴り合って終わったわけではない。 それはさておき、この呪文は中々に強い。何が強いって「セーヴさせて貰えない」のが強い。呪文を使わないモンスターは〈精神集中〉技能なんてビタイチ持ってないのが常なので、難易度20の判定は8割がた落とすのだ。 呪文のゲームバランスとしては「セーヴを落としたら一発ツモ」な呪文と、「セーヴ不可能だが効果は控え目」な呪文に大別されてましてな。レベル3呪文辺りから割と誇張抜きで「セーヴ落とした時点で無力化確定」が当たり前になるし、レベル2呪文でもグリッターダストの様に「[盲目]化されたらもう駄目だわ」と致命的な状態異常を引き起こすことがある。 これはD&Dのセーヴ判定ルールがD20というランダム性が高いダイスを用いる故で。とどのつまり、そこらの村人でもD20して15とか振れば、呪文にセーヴ成功してしまうわけだね。とても「紛れ」が多いのだ。フィクション的な描写としては「広範囲を眠らす呪文を唱え、モブがバタバタと眠ってしまう」なんてことが「普通」なわけだけど、D&Dのシステムだと「確率的にかなり妥当に何人かセーヴに成功しちゃう」のだ。村人にチャーム・パーソン唱えても1/4くらいの確率で抵抗されてしまうんじゃ、とても信頼できる手段とは言えないわけ(笑) ソード・ワールドが2D6で数値が7前後に収束する仕様上、「格上との戦闘が恐ろしく厳しい」(けど自分達が格下に負ける危険も少ない)のに対して、D&Dの振れ幅の大きさは夢と危険に満ちた可能性の獣である。 そんなわけで往々にして「セーヴ不可呪文」の方が「手堅くて有用」と判断される傾向があるし、アルブレヒトの中の人は特にその傾向が強い。「敵にセーヴされる余地のある呪文なんてクソの役にも立たない」と言って憚らない(そこまでは言っていない)。結果的に他のキャスターをプレイしていても使用呪文がバフやセーヴ不可呪文に大きく偏るので「また同じ呪文使ってるわ」と没個性を指摘されたりもした(笑) レーグネン「はぁ~(安堵の溜息)……強かった」 モニカ「強かった!(笑)」 全員爆笑 アルブレヒト「俺は3倍撃のダメージが見たい! 《強打》だけで30点でしょ(笑)」 DM「早くしろよぉ! 6D6振れよぉ!」 八夏「(じゃらら)……16+51……67」 DM「HPフルでも死んでるよ。……おかしい。同じことしてるはずなんだけれどな、こっち! これはもう、うっかり《善を討つ一撃》と使い忘れるというマスターの温情を仇で返す仕打ちですよ!?」 全員爆笑 DM「こっちは瞬殺しちゃいけないのに、プレイヤーはしてくるのか!! 無慈悲過ぎるぞぉ、お前ら! 慈悲を与え過ぎたのでは……?」 アルブレヒト「マスターのクリティカルは白い目で見られて、プレイヤーのクリティカルは『ヒャッハー!』」 DM「こいつ……オーガ、ACで一回も弾いてないんじゃない……!? 呪文抵抗は抜かれるし……」 当たり前だけど、本気で文句言ってるわけじゃないからね(笑) レーグネン「恐ろしいモンスターだった……」 アルブレヒト「俺のターンは終わったので、レーグネン」 レーグネン「意識を取り戻したけどまだHP5だから……剣を握るにも起き上がるにも寝たままにも駄目だし……次は敵の出番だし(笑) 防御的発動で、キュア・シリアス・ウーンズを使うか……逆に機会攻撃で昏倒すれば、死んだと勘違いしてくれるかも……?」 アルブレヒト「奴らは、とどめを刺してくるからな……(クラウスを見て)」 レーグネン「確かに」 モニカ「心臓をえぐってきますからね」 DM「そういう話だったっけ?(笑)」 レーグネン「防御的発動、〈精神集中〉をしてキュア・シリアス・ウーンズ。21」 DM「まあ大丈夫ですね」 レーグネン「3D8を振って……21点回復!」 敵「ばっばかな、あいつ一瞬で回復しただとーっ!?」 3レベルのキュアを使えるってのは、モブにしてみたら凄いことです(笑) レーグネン「で、剣を握りに行きます」 DM「機会攻撃は……当たるね、ダメージ9点。お? これは、いけるんじゃないの? 倒れたまんまなんでしょ……?」 ざわ……ざわ…… ボス「ば、馬鹿な! あのオーガを一撃だと!? コイツらヤバ過ぎるぜ、てめぇら逃げろーっ!!(全力逃亡。壁の中へスッと消える)」 全員『え?』 アルブレヒト「幻影か?」 DM「さあ皆、意志セーヴだ」 アルブレヒト「25」 レーグネン「20」 八夏「16」 モニカ「14」 DM「『あの壁は幻影だ!』と、アルブレヒトとレーグネンは思った」 八夏「また魔術ですか!?」 DM「幻影とわかったキャラには、隠された真実が見えるようになる、奥に通路があるんだね」 アルブレヒト「とはいえ、本気で逃げられたら追いつかないわけで」 DM「重装だからね。ヘイストなりクイック・マーチなり使わん限り」 レーグネン「罠もあるかもしれない」 アルブレヒト「落とし穴のところを華麗に飛んでいるかもしれない」 DM「そうね。落とし穴はまだこの部屋にもあるかもしれないよ」 DM「もう、100%、レーグネンにかけたフライが意味無かったのが面白いけれど」 アルブレヒト「そうか、まだ飛んでるんだ(笑) 『俺がフライをかけてしまったばかりに』」 DM「機会攻撃上等で行っちゃったばかりに(笑) しょうがないよ」 レーグネン「22飛んできたときはビビりましたね」 アルブレヒト「22喰らうんだから激怒したら倍は行くよね(笑)」 レーグネン「まだ微妙に距離があったから、《信仰の活力》を使うかプレイヤーを使うか迷っていて、《信仰の活力》を使ったうえで《攻防一体》していれば堅かったから……と」 DM「《善を打つ一撃》を使わなくてよかったよ。使っていたらダメージが10点増えていたからね」 レーグネン「使われてたら死んでいました(笑)」 アルブレヒト「まあ、あとは追うか追わないかの話を……」 DM「お互いが酷い、雑なダメージの応酬してたね。ボーン! ドゴーン! って、50ダメージ以上が飛び交うって……」 レーグネン「ヤカ殿、大活躍でしたね。『やはりヤカ殿は二番目に居ていただかないと!』」 モニカ「そうですわね」 八夏「それほどでもない(照れ)」 モニカ「ではヴィゴー・ワンドで……」 八夏「ああ、ダメージは喰らっていたか」 レーグネン「ではセルフヤクルト(ヴィゴー・ポーション)で……全快でいいですかね」 DM「(どろぼー!!)全快にしていいけど、1ラウンド1点回復なのでその分の時間は経過していいならどうぞ。お兄様はモニカのキュア・マイナー・ウーンズ3回でいいんじゃない」 モニカ「かけますね、シュンシュンシュン(杖を振る仕草)ぽわっぽわっぽわっ!」 DM「えっ今ワンド振った!? ワンド振ってたよね君!?(笑)」 モニカ「!? 振ってないです!!」 なお、この書き起こしはモニカの中の人、つまりモナカが行っている。 八夏「しかしこれで、奴らが悪だと確定できたわけだ」 DM「そう思う?」 八夏「……!(コクリ)」 DM「例えば、お兄様がサモン・モンスターを唱えて悪のモンスターを召喚したら、お兄様は悪になりますか?」 八夏「(アルブレヒトに向き直る)」 アルブレヒト「……俺ハ中立ダヨ?」 八夏「(腕を組み)……まあ、悪かなあ……」 アルブレヒト「行為は悪じゃないヨ!」 DM「サモン・モンスターって悪のモンスターも出せるからさ、敵を挟撃できる位置にポンとそれらを召喚するじゃん? アルブレヒトが『さあ! 私がモンスターを召喚した! あいつと挟撃をするんだ!』っていう行為をやることは、悪なんですか?」 八夏「それもそうか……ううん」 DM「普通に考えたら悪を召喚しているんだから、悪なんですよ。それは間違いないです。そして中立の人でもフィーンディッシュ・ダイア・ウルフとか召喚できる」 アルブレヒト「召喚できるけど、悪のモンスターを喚んだら、呪文自体は[悪]属性だね」 DM「だから、お兄様はデーモンとかが喚べちゃうんだよね」 アルブレヒト「まあ、だから『悪を喚ぶのは悪だ!』というのも人による」 DM「ルール上は可能というね。これは精神操作呪文が悪行かどうか、みたいなのと同じ。まぁ精神操作呪文はデータ上でまでは[悪]属性呪文にはならないけど」 八夏「まあ、善とは思えませんな」 ってーわけで別に「敵が悪とは限らないよ? 勘違いするなよ?」って言いたいわけじゃなくて、目的は手段を正当化するかどうかのロールプレイでの再確認ってやつですな。 ちなみに聖職者などのクラスとして属性になんらかの制限が存在する場合は大事なんだけど、そうでないキャラの場合「お前は善なんだから善人として行動しろ」と強制されることはありません。「ああ、じゃあ善から中立に属性変えておいてね」と言われることになります。無論自発的に「このキャラは善人のつもりで属性を善にしておいたんだけど、どうもプレイしてるうちにそれほど善人って感じでもない気がしてきたんで中立にしていいですか?」「どうぞー」ってことも可能。 ただ「善属性であること」は「善行というコストを代償に利益を得るシステムであり世界でもある」ので、「都合の良いように善と中立を行ったり来たり」は駄目。あくまでロールプレイと向き合った結果、食い違ったら修正していいよってだけ。 ちなみに現状このパーティーに「善属性であること」が条件のクラスを得ているキャラは誰も居ない。「秩序属性であること」が条件ならいるけれど。 なお、公式ルール的にもこんな感じでひっそりと堕落が進行するかもしれない。まぁこの辺はあくまで公式ルールの基準なんで、こちらの世界と全く同じではないし、宗派によっても変わってくるでしょう。 一番「やりそう」っていうか「解釈によってはもうやっちゃってるかもね?」って意味でも要注意なのが「私利私欲のために正義を捻じ曲げた」かな(笑) いわゆる、様々なシチュエーションで(このパーティーに限らず、あるある行為なんで)保身の為に発動することになるであろう「嘘は吐いてないよ嘘は!!」がどうジャッジされるか……ってところである。 アルブレヒト「まあ、ここで悪を呼び出して対処したら聖罰騎士がね」 DM「こいつらが犯人と決まったわけじゃないからね」 八夏「確証は無いとはいえほぼ黒と言っても」 DM「たまたま悪魔を連れてる山賊かもしれないよ」 八夏「とりあえずしょっぴいて引き渡しましょう」 DM「そういった意味では、あの事件の犯人かどうかの確証は」 八夏「無い(こくり)」 思うに任せても良かったんだが、前回の仕事で村人たち相手に「確証が無いんだから黒じゃないんだよ! これ以上ガタガタ言うとぶっ殺すぞ!?」とやらかした八夏様であられましたので、差し出がましいようですが「キャラがおブレになられては一大事」と口を挟ませて頂いた次第(キリッ DM「因みにオーガの死体は消えました。武器は残ってる。お兄様的には、これらは招来系の特徴だなと思う」 アルブレヒト「なるほど。消えちゃうから使い捨てでも平気ってことね」 モニカ「シュワシュワシュワ」 レーグネン「だからこそフォルクハルト様も『生け捕りにせよ』と仰っていたのだろう」 DM「ちなみに本来のD&Dルールだと装備ごと消えるんだけどさ。俺は『悪魔を倒したらそいつが持っていた魔法の剣を手に入れる』っていう展開が好きなんだよね。ロードス島戦記の魂砕きとか、最近だと最果てのパラディンでも悪魔倒して手にれた槍を愛用してたりとかさ」 全員『わかる』 DM「別に悪魔の武器が全て邪悪なエンチャントって限らないんで、炎の剣みたいにそれ自体は中立属性の武器はとかはそのまま使えたりするといいなーと思ってて。ルール通り死体ごと消えるとそれができないから、フローラントでは残ることが珍しくありません」 それでドロップした「禍々しい武器」を「邪悪な武器と承知の上で売りさばいて金儲けしようと思って拾ってしまった」のが、赤き森キャンペーンのクレリック(笑) これ、当時は完全にアウトな利己的なムーヴだったけど、今のルールなら「流通根絶の為、教会に提出したらご褒美が貰える」とは思われる。性能に見合ったマジックアイテム価格には及ばないにせよ。 Don't give up justice, I want to get truth! 信仰はブレるな。 ●プレイヤーズコメント ・アルブレヒト おお! 八夏に、大一番でのクリティカル! お見事! いやはや豪快、レーグネン突出の大ピンチを力業でひっくり返した。 激怒を使ってくるような敵は速攻で沈めなければ大被害は免れないので、これはほんと理想的な展開。 私のサポートが功を奏したものの、今回ばかりは幸運に助けられた形。 次はこううまくは行かないぞ、と心に留めておかないとダメだね。 しかし、この呪文の動作がこんなふうになっていたとは……! 八夏の一撃でなく、革手袋ひとつでこっちに注目してくるってのはさすがのDMで、それに応える★Yuukiさんも、いやはや素晴らしい! ・モニカ ・レーグネン 生きた……! クリティカルの応酬、リプレイで読むとページめくったら「し、死んでる……!」みたいな感じに(笑) モニカ様の手袋をリリース! 呪文のリスクとかデメリットはするっと抜けちゃったりするので気を付けたいですね……! ブレも……! ・八夏 やっとかっこいい見せ場が来ました! 散っていったレーグネンの思いを乗せた一撃、思い知ったか!(まだレーグネンは死んでません お兄様のナイスアシストにも感謝。 あの呪文、実際にビンタしてたとは。 おや、イラストの様子が。モトネタハナニカシラ?(棒 DMの心遣いがありがたい。また早合点しそうでした。 堕落については……前回の冒険ですでにやらかしているので、裏でどうなっているかが怖い(笑 ・ダスティ やはり今回のクエストは、アルブレヒトの呪文が冴えている! と思わせてくれるスラッピング・ハンドが炸裂し、チャンス到来。しかしこの呪文、説明を読むとなかなかにシュール! 「突然青白く透明な手が虚空に現れて、敵をビンタ」って、なんかギャグマンガっぽいぞ。さらに、呪文を発動するためには「皮手袋に息を吹き込む」って……。呪文の説明を読む前に、Yuukiさんのイラストを見て「この緊迫した戦闘中に、一体何が行われているんだ? モニカ、顔赤らめてるし……」と、普通に不思議に思いました。いや、この顔を赤らめているモニカは、かなりかわいいから良いのだけれど。 そして、八夏がついにやってくれました! このチャンスを確実にゲット! しかもクリティカル! 大ピンチからの一発逆転、一撃必殺! これまたマンガみたいな展開で盛り上がる!!! |
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■“真実は見えるか”キャンペーン 第6回 チャプター7 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)5 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)5 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)5 天杜八夏 侍5 ダスティ 巧者(ローグ)5 アルブレヒト「よし、追撃しよう」 八夏「そこの壁に道があるということですかな、面妖な」 アルブレヒト「わー。吸い込まれるー!」 DM「アルブレヒトは今、手を突っ込んだんだよね?」 アルブレヒト「えっ、うん」 DM「相変わらずの大胆不敵ぶり! ……だが大丈夫です(笑) そっからガッ! って掴まれて引きずり込まれる訳じゃないから(笑)」 全員笑い モニカ「道があるというのであれば、行きましょう! 早く行かねば、追いつくこともままならないでしょう」 レーグネン「ですね」 DM「レッサー・ヴィゴーの回復待ちするならHP10回復する毎に1分かかるよ(笑) あと死にかけたレーグネンの耐久力ダメージ、ボーナスの減少の影響はどう?」 アルブレヒト「レッサー・レストレーションをやって」 モニカ「いえ……もう覚えていないんですよ、インサイト・オヴ・グッド・フォーチュンに変えたんです(笑)」 神官戦士が「毎朝全ての神官呪文から好きなのを選んで準備出来る」のに対し、神寵者は「キャラ作成時やレベルアップ時に選んで固定」なんですね。モニカならレベル0からレベル3呪文までを「7/5/4/3」種類覚えられる。これだけだと神官戦士優位なんだけど、神寵者は汎用性の低さと引き換えに「自分が覚えている呪文なら、内訳を自由に使い放題」となっている。 つまり神官戦士がレベル1呪文を「ブレス、マジック・ウェポン、リムーヴ・フィアー」と準備していたら、それぞれ1回ずつしか使えないのね。ブレスを2回使いたいなら「ブレス、ブレス、リムーヴ・フィアー」って準備しておかないといけない。でもこれが神寵者なら使用回数が許す範囲で自由だから、「全部ブレス」とかも問題無い。いわゆるウィザードリィや初期のファイナルファンタジーの「レベル毎の使用回数タイプ」が神寵者なのですな。あと神寵者は各レベル1回ずつくらい使用回数自体が多い。 ロールプレイ上の扱い的には「神寵者は天才! 神官よりスゲーぞ!」って感じだけど、ゲームデータ的には汎用性の神官戦士、特化の神寵者で一長一短の関係である。但し神寵者は能力値が平均より高い方が、より性能を引き出し易い。あと世界設定的には「別に神寵者と神官で呪文能力の仕組み違わないよ?」だったりもする(笑) そんなわけで、モニカは能力値がチートそのものな上、初心者プレイヤーだから選択肢が狭い方が扱い易かろうという配慮もあり、神寵者となっている。 なお、スクロールやワンドからの発動だったら神寵者も未習得呪文が使えるんで、必要とあれば発揮出来る汎用性は備えている。 でででで。モニカはキャラメイク時は「ザ・手堅いの好きマン」ことアルブレヒトの中の人の「極めて妥当な助言」(これは皮肉抜きに。ちゃんとしてるって意味ですよ)もあり、「使用頻度の高い定番呪文」で固めていたのだけれど、プレイを重ねてキャラもある程度馴染んできた今回のレベルアップ時に、習得呪文の入れ替えを行ったのでした。ルール通りだと4、6、8と4レベル以降の2レベル毎に1個ずつだけ入れ替え可能なんだけど、まぁそれはそれ。「キャラの個性に即しているデータにしたい」という理由ならば、いつでもどんなデータでも修正相談に応じるスタンスです。 DM「やっぱり跡部が好きだった? スケスケだぜ!」 モニカ「当たる前に振り直したほうがいいかな……って」 DM「まあどっちがいいかっていう訳じゃないからね。今はそれ以前の問題で、ボッコボコになっちゃったってだけで」 モニカ「どっちがいいのかなっていうのがわからないまま(笑)」 DM「そんなものわかるわけねえじゃねぇかぁ!(笑)」 アルブレヒト「それで先手必勝とれたら、それでね」 DM「まあ単純に、鉄板呪文を取られるよりは、そーいう方が俺は楽しいんだけど! 『おっ、そんな呪文使うんだ。小粋だね』ってなるし、キャラの個性が出るから魅力的(笑)」 レーグネン「私がレッサー・レストレーションのスクロールを持っています。それを飲みましょう。一応スクロールは2つあるので(ダイスコロコロ)……よし、4点!」 DM「ひょっとしたらご存知かも知れないが、実はスクロールは飲み物ではないんだ」 アルブレヒト「じゃあ、レッサー・ヴィゴーのポーション飲んで全部回復」 DM「栄養補給に、ヴィゴビタン・A!(我が物顔で使いおって~)」 閑話休題 レーグネン「では〈捜索〉しつつ行きましょう」 アルブレヒト「いやあ、俺の呪文がこれ程まで効果を表すとは、自分でも思いもしなかった(ドヤドヤ)」 DM「クリティカルを引き金に……」 八夏「助かりました、アルブレヒト殿」 アルブレヒト「いやいや、これはヤカ殿も……」 DM「今まで酷い扱いしてたのに、急に腰低くなった。恐ろしい一撃を見て明日は我が身と悟ったか(笑)」 レーグネン「これでよかった。『モニカ様、これでアルブレヒト様とヤカ殿も仲良くなれるようですね』」 モニカ「はい! そうですわね!(満面の笑み)」 DM「アニメとかでこれで仲直りしたつもりになられたら『ちゃんと謝罪しろや!』と俺は思うだろうけどな(笑) まぁでもさっきまでの険悪な空気を吹き飛ばす見事な連携をロールプレイに活かしたいよね。2人の心境の変化をね」 アルブレヒト「そうだよっ、こんだけやっといて淡々とする必要はないっ」 八夏「……えっと」 モニカ「仲良くなってくださったんですね!」 八夏「……うむ。まあ元々そんなにナカガ……」 アルブレヒト「ああヤカ殿、見事見事! あの悪魔を一瞬で葬るとは! 見事な一撃であった!!!」 モニカ「本当ですわ! 私は何もすることがございませんでしたもの!」 レーグネン「私も力が及ばず、一撃で伏されてしまいました……」 アルブレヒト「レーグネン、君はいいとして」 八夏「いえ、皆の尽力あったこそです」 モニカ「息がぴったりですわね!」 八夏「う、ううむ……そうですね。なんだかヨイショとされている様な……まあいいや」 DM「八夏が立った! 八夏が立った!」 アルブレヒト「私のサポートで見事な一撃を!(ドヤァ)」 八夏「……悪を滅ぼすのは私の使命ですから!」 アルブレヒト「これからも期待しているよ(ドヤドヤァ)」 八夏「これからも頑張りましょう!(キラキラ)」 DM「恐ろしく単純だな、コイツら(笑)」 モニカ「で、あれば! さっそく行きましょう! 彼らを逃がすわけには」 アルブレヒト「はあ、いやあ、あの見事な呪文、そうそうできるものじゃあないな(ドヤドヤドヤァ)」 八夏「アルブレヒト殿、自画自賛はもういいですから!!」 全員笑い イラスト:★Yuuki アルブレヒト「私のおかげだな! 私が敵の隊長を打ち崩し!(ドヤドヤドヤドヤドヤァ)」 八夏「んん……? まあ、そう、ですけれど」 DM「しつけぇ(笑)」 お兄様のあまりの浮かれっぷりに書き起こし読んでて爆笑してしまった。 でもそーいう人だよね。実にウザい(笑) モニカ「さて、そろそろいいですか?(スン)」 レーグネン「じゃあ〈捜索〉していきまーす」 DM「はい、そうしたら皆さん〈聞き耳〉を」 レーグネン「あっ駄目だ」 アルブレヒト「18」 八夏「反動がきたっ、2」 モニカ「12です」 DM「一番高いのはお兄様? 次に高いのはモニカ」 アルブレヒト「〈聞き耳〉要員が居ないから……」 DM「じゃあお兄様、奥からいくつもの『ヴァァ……オォオ……』といった唸り声が、段々と此方に近づいてくるのが聞こえる」 アルブレヒト「まるで亡者のような声が!」 DM「物語でいうと『亡者の声と同じだ!』みたいな。〈知識:宗教〉で……ああそのダイス目なら、お兄様は典型的な亡霊の声、っていうのは知っている」 アルブレヒト「これは亡霊の悲鳴だ! 亡者の呼び声だ! 奥から近づいてくる、気をつけろ!」 八夏「なに!? 幽霊の類とでもいうのか」 アルブレヒト「私には聞こえるぞ!」 DM「駄目だ、これだと1人だけおかしくなった人だ(笑)」 八夏「錯乱しておるのですか……!? いつものことな気もしますが!!」 ですよね。 実際これ、皆の前で大っぴらに判定しているから皆メタ視点で「お兄様は変なこと言ってない」って思い込めているだけで、何の判定もなくお兄様がこれ言い出してたらマジで「あ、この人おかしくなった」って思ったんじゃないかなー、と。これがアルブレヒトじゃなくて他のキャラだったとしても。 まぁぜひとも今後「1人だけセーヴ失敗して幻術に騙されてる」みたいな状況が起きたら、今回まったく疑いを持たないように錯乱してるキャラの言い分を信じ込んであげて欲しいかな、とは思う(笑) DM「お兄様はもう一発〈知識:宗教〉をお願いします」 アルブレヒト「19」 DM「じゃあ、お兄様はこう思った『いや、だがあれは亡者なんかではない! あれは地獄の悪魔兵『レムレー』の呻き声に違いない! 最下級のデヴィルだ!』」 アルブレヒト「あれは……地獄の亡者、レムレー!」 DM「というわけでバフするならしてもいいし、明かりのところまで進めても。レムレーは脅威度1。我ら悪魔の中でも最弱の存在よ」 アルブレヒト「一応、マジック・ウェポンは必要かなあ」 DM「お兄様は19だから……何かしら、効きにくいことは知っている。基本的に、悪魔に炎は効かないのも知っている。あとは、奴らはまともな意志が無い」 アルブレヒト「マジック・ウェポンは掛けたほうがいいかもしれない。一応あれでもデヴィルだからな」 モニカ「なるほど」 DM「そうだな、お兄様は基礎知識として……魔法の武器を要求するようになるのは、もっと上のランクっていうのを知ってる。どちらかというと、魔法以外の善とか銀とかが良い……どっちかなあ?」 アルブレヒト「基本的にデヴィルは錬金術銀?」 DM「基本、デヴィルが錬金術銀、デーモンは抗魔鋼」 ●錬金術銀 錬金術的な加工が施された特殊な銀の一種。 というか「錬金術的な加工が施された銀」は無数に存在する為、これはあくまで通称。正式名称は「簡易聖別加工済み聖銀(Simplified consecrated processed holy silver)」である。 主に武器の外殻として接合処理され、その名の通りデヴィルやアンデッド等の邪悪な存在に効果を発揮することが多い。鋼鉄と比べ金属的な強度は劣る為、威力が若干低下し、耐久性は著しく落ちる。 ●抗魔鋼/冷たい鉄 嫌魔性の高いマディギルフ鉱と鉄の合金。 デーモンや妖魔といった類に効果の高い性質を持つ反面、魔力を付与するには向かない性質も併せ持つ。正式名称は「抗魔鋼アオゲンシュテルン」で、元ルール上の「冷たい鉄」はフローラント的には存在しないゲーム用語。 かつては魔法の武器として抗魔能力を付与していたので遥かに高コストだったのだが、効果は落ちるも最低限の必要は満たせる性質を持つ合金化に成功したことで一気に低コスト化が進んだ。 抗魔性により、セーヴにファンブルした場合など、アイテム単体でセーヴする必要がある場合にボーナスを得られる。 アルブレヒト「……可能性としては、善の武器か、銀の武器かあたりが有効かもしれない。が、普通の攻撃でも効くかもしれない。そこまで激しいダメージ減少は多分持っていないと思うので、槍で無理やり突き刺したほうが強いかもしれない」 八夏「なるほど、では私はこのままで行こう」 DM「デヴィルの中でも性能差次第。弱点が『銀』っていうやつもいるし、『銀および善』っていうやつもいるし、『善』ってやつも、『銀または善』ってやつもいるし」 レーグネン「では銀の武器でいきます」 モニカ「私も銀武器に替えます」 せっかくなのでダメージ減少能力について改めて説明しよう! モンスター(に限らないが)の中には強靭な耐久性や防御能力を表現するパラーメタとして「ダメージ減少」という特殊能力を持っている場合がありまして。HP、ACに次ぐ第三のビールもとい防御力として定評があります。 これはACが「命中率」に対する防御力なのに対し、ダメージから固定値を差っ引ける(ダメージを減少する)能力で。データとしては画像のように記述されます。どーいう意味かというと、「善属性の武器以外で攻撃された場合、受けるダメージが10点減少する」ってことです。つまり善の武器が弱点ってことですね。 で、この「銀または善」のように複数の弱点を持っている場合もあります。 こーいうのは低級の悪魔だとありがちなダメージ減少能力ですね。強くなるほど弱点は狭くなっていきます。 こんな風に。 これはもう「善属性を持つ銀製の武器じゃないと駄目」っていう面倒くさいことになっております。 上位悪魔の中でも更に強い方とかになると、これくらいのダメージ減少を備えるように。 [銀および善]を抜けるのってこんな感じの武器ってことだわな(笑) ダメージ減少は他にも[抗魔鋼][魔法][悪][秩序][混沌][斬撃][殴打][刺突]等などありますが、DMの気分次第で更に増える可能性も否定できません。 Don't give up justice, I want to get truth! 英語だとダメージ・リダクションだぞ!! ●プレイヤーズコメント ・アルブレヒト 俺こんなにウザいくらいドヤってたっけ……? 大げさに演出して書いてない、これ?(笑) ……もちろん一言一句そのまま書き起こされてるんだけどね! いやぁ……やった本人ノリノリすぎて記憶にございませんなぁ。 イラストのあのポーズは決めたかな? まぁ似たようなことはしたかもしれん……。 アルブレヒトのテンションを見事に捉えた1枚をありがとう(笑) 〈聞き耳〉の件もいたって真面目に対応したものの、文字に起こしたとたんヤバい人に。 我ながら言い回しが絶妙にSANチェック失敗した人になってて……実際にやったら絶対に可哀想な人を見る目で見られるやつだ。 錯乱した(ように見える)仲間への真摯な対応、了解だっ。 意思セーヴ落としちゃったのね、仕方ないなぁ……っていつもの態度は確かにつまらないかもだよね。 ・モニカ ・レーグネン お兄様のドヤっぷり! イラストでもキメキメ、けれど続く怒涛の判定成功。エンタメってます。八夏との関係も、相性が良いような悪いような。 錬金術銀と抗魔鋼の武器は冒険者の嗜み。 ・八夏 見よ、お兄様のヨイショに見せかけてからのこのドヤりっぷり! これ以上続けていたらまた信頼度下がる一歩手前までチキンレースする心意気! やっぱり痺れもしないし憧れね―――!!(笑 ポーズ元の人物みたく、そのうちネオアルブレヒトとか名乗りだしたら本気で付き合い方考えますからね? (いつも再現度の高いイラスト感謝です) ダメージ減少、折角攻撃当たったと思ったのに「カーン」された絶望感たるや。 非実体による攻撃無効とは違った方向で物理攻撃職には厄介な特殊能力である。 しかし魔界のオーガの次は地獄の悪魔兵とは……あの山賊どもはどれだけ兵力があるのやら。 なお今回の個人的な笑いどころは、ドヤりまくる兄を置いてあっさり次に話を進めようとするモニカ殿(オイ 沢渡さんはネオになったら改心して超格好いいだろ!!!! ・ダスティ 「ぶつかることで 深く結びつく友情~♪」 ちょっとピリピリしていたアルブレヒトと八夏だったが、協力して強敵を撃退したことで、仲が深まった……のかな? 普通にしていれば、2人の間に熱い友情が結ばれて、固い握手でもしそうなものだけれど、そんなお約束展開を自分から崩していくのは、さすがアルブレヒト! Yuukiさんのイラストのドヤ顔が、アルブレヒトという人間をよく表している? ダスティとアルブレヒトはぶつかりまくったけどまるで結びつく気配がないよね。 |
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■“真実は見えるか”キャンペーン 第6回 チャプター8 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)5 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)5 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)5 天杜八夏 侍5 ダスティ 巧者(ローグ)5 DM「じゃあ皆さん思う存分にバフをしました?」 アルブレヒト「あー、うん、単体だと弱いからな……かといってな(笑)」 DM「好きなだけバフをしたらターン数を教えて下さい(笑)」 アルブレヒト「武器持ち替え2ラウンド。モニカがブルズ・ストレングスの、レーグネンがディヴァイン・フェイヴァーの~……」 レーグネン「《信仰の活力》で、効果時間は、魅力/分だから30ラウンドぐらい」 DM「まあ2ラウンド目には視界に入る。見えているけれど、まだ余裕があるから君たちはバフ出来てるわけです」 八夏「割と見たことがある!」 モニカ「見たことある、突っ込んでいった人が居たのを……見たことがある。(たぶんDMのサイトで)めっちゃおる……。イニシアチヴ16です」 八夏「14」 レーグネン「10!」 アルブレヒト「24、アルブレヒト」 DM「先頭が見えた感じだからね、数はこれだけじゃないかもしれないよ」 アルブレヒト「レムレーだっ!」 レーグネン「アレがレムレー!」 八夏「面妖な……!」 DM「あ、〈知識:宗教〉振れるよ。レムレーって言われた時点で振れるんだったよ!」 レーグネン「18!」 モニカ「あっ駄目だ。……まあ16です」 DM「でもまぁお兄様が知っていたことぐらいは知っているよ。脅威度は1です」 アルブレヒト「じゃあ私はシールドを使っておこうかな」 モニカ「次、モニカ移動……8マス」 アルブレヒト「モニカ、行ったーっ」 八夏「私ですね。私はモニカの後ろに付きます」 レーグネン「レーグネン。移動……6マス」 DM「敵のイニシアチヴは2です。8マス前に……接敵するまで進めてください」 アルブレヒト「動かしました。このフィギュア以外にまだ居ますか?」 DM「終わりです」 アルブレヒト「ここで俺の番か。……まあ任せても大丈夫なんじゃないか」 レーグネン「……ここで、あの呪文が……!」 モニカ「あの呪文が……!?」 アルブレヒト「やんねぇよっ!(笑) 『いやあ、これは役不足だな』」 八夏「アルブレヒト殿、油断はなりませんぞ!」 モニカ「うーんヤカの邪魔になっちゃうな……」 アルブレヒト「ヤカは人越しで突くしかないな」 モニカ「そうかぁ、せまいねぇ。ヤカの後ろに遅らせましょうか」 アルブレヒト「敵はこの辺にいるから、こっちに移動して、ヤカは後ろから突けばいいんじゃないかな」 レーグネン「ギリ2マスある」 モニカ「ああ。そうですね、じゃあこっちに移動し《信仰の威力》を使って攻撃をしましょう」 DM「くっくっく、レムレーの恐ろしさを思い知らせてやる」 モニカ「命中16です」 DM「当たるね」 モニカ「ダメージ13点。銀のロングソードです」 DM「ハイ。……死にました」 八夏「私は……2人の後ろについて、もう1体の接敵している敵を槍で攻撃。-4で……ダイス目1ィ!」 アルブレヒト「さっきのやつの反動が(笑)」 レーグネン「レーグネン、目の前のやつを攻撃します。銀のライト・メイス……命中22で当たり、ダメージ7点」 DM「ハイ、もう、瀕死です」 モニカ「(うんうん)」 アルブレヒト「ん、私か。うーん、大丈夫そうだな。テクテクテクテク……」 レーグネン「何だコイツら、足止めか!」 八夏「いさぎの悪い……」 モニカ「ですが、何とか倒せそうです!」 DM「敵、後ろのやつは来ません。前の敵がレーグネンを引っ掻くよ……当たらない」 モニカ「次。レーグネンを攻撃した敵を攻撃。命中19点」 DM「ハイ、死にました」 レーグネン「ヤカ殿、遅らせてくれ! 私が移動しよう」(八夏の命中ペナルティがなくなるように移動しようとしています) 八夏「わかりました! 八夏遅らせます」 レーグネン「レーグネンは移動して、ヤカ殿の隣に下がります。ターンエンド」 八夏「では5フィートステップで移動して、後ろに居る1匹を刺します。クリティカル……27」 DM「死んだー」 アルブレヒト「超オーバーキル……」 DM「そいつらは全員死にますね……他のは……当たらない、あ、あたった! 八夏に喰らえ! ……1点。クックック。モニカにも……ダメージ2点。中度半端にヴィゴーを使うか使わないか悩ましいダメージを喰らうがいい!」 モニカ「銀のロングソードで攻撃します。命中14、ダメージ14点」 DM「死にました」 八夏「では、モニカの後ろに5フィートステップして、最後の1体を槍でザシュー。命中28、ダメージ10点」 DM「では半分通った、5点」 レーグネン「レーグネン、5フィートステップでさっきまでヤカが居た場所に入ります。攻撃! 『亡者め!』……ダイス目20で」 DM「こいつら、雑魚には強いぞ(笑)」 レーグネン「(笑) 普通の命中で、ホアッ……! ホアッ! ホアッ!(うち、2回ほどダイスを零す)」 DM「3回ションベンしたらダメージ0にするからなぁ!」 全員笑い レーグネン「危なかった! 4点!」 DM「満身創痍だな。敵は……レーグネンを攻撃、外れ! じゃあ死んだ(省略)」 アルブレヒト「誰かが攻撃を当てて死んだ」 モニカ「くっ、時間稼ぎでしょうか」 DM「くっくっく、バフをいっぱい使わせたぞ」 モニカ「時間稼ぎのようですね!」 八夏「小癪な真似を……先に行こう!」 モニカ「はい、行きましょう! すったかすったか」 八夏「こいつらは……(装備などを)はぎ取れるのか?」 DM「だんだん消えた」 八夏「召喚系か」 モニカ「この長い通路はどれぐらい続くんですか!?」 DM「どうなんだろうね……?」 レーグネン「では、〈捜索〉をしながら進んでいきます」 DM「貴重なブルズ・ストレングスを此処で使わせてやったんだ……!」 モニカ「本当ですよ、貴重な……」 アルブレヒト「これはDMからの『レムレーが此処に居るんだから、他にもいるんだぞー』っていうサインに違いない」 DM「お兄様が、アルブレヒトが、俺が気を遣って言わなかったことを……!(笑)」 いや普通そんなの言うわけないんだが、なんかもう色々おかしくなっているぞこのDM。 アルブレヒト「天才ですから」 モニカ「さすがお兄様」 レーグネン「では、カーブに差し掛かるまで移動していきます。『急なカーブが続いているようです』」 モニカ「警戒をしてください」 レーグネン「武器を持ち替えよう。マーシフル・オン!(進んでいく)」 DM「レーグネン、反応セーヴ」 レーグネン「低いんだよなあ……(苦笑)(AP使いそうな間)」 DM「……こいつ、セーヴ落とすたびにAP使う気だ!? 言っておくけれど、当分レベルなんて上がらんからな!?」 レーグネン「まあただ……今日は前衛というか、壁が落ちるとマズイというか……(笑) ダスティ居ない分の穴をウメておかねばと……ファッ! AP使って17です。……飛び退きます『ッツアーッ! なんだ、なにかがある!』」 この時はまだ誰もそんなことは思っていなかったんです。 レベルアップしてからたった3回戦闘しただけでレーグネンがAPを使い果たすだなんてことを。 アルブレヒト「何だ?」 DM「足場に違和感があった(笑)」 レーグネン「……わからんっ、沈み込むような違和感を感じたっ」 モニカ「落とし穴でしょうか」 八夏「また面倒くさいことを……しかも丁度ジャンプができない」 全員笑い DM「なにかしら、沈み込む感じを受けて、鋭敏な感覚でそれに気づいてピタッと止まった」 モニカ「仕掛けかもしれないですからね」 アルブレヒト「こう、壁際を行ったら通れるとかないかな」 レーグネン「では足で壁の方をつつく」 DM「どれぐらいの力で」 レーグネン「……穴が開いても落ちないくらい(笑)」 DM「それはわかりません! 荷重は何キロ掛ける?」 八夏「ああ。ではレーグネン殿、手を貸そう」 レーグネン「ああ。……では、30キロくらい」 DM「じゃあ30キロ押し込んだ。何も起こらない」 アルブレヒト「さっきの飛び退きは30キロかけてる?」 DM「流石にそんな細やかな荷重具合はわからない。まぁつま先でつついただけ、とかいうことはないだろう。歩こうとして違和感があった瞬間、シュッと飛び退けて来た事実だけがそこに……」 レーグネン「……こちらもどうやら沈むようです」 DM「けれど、何も起こらなかった」 八夏「要するに何かはありそうだと……『全く……』」 モニカ「行くしか無いですもんね、どうやって行くかですかね」 八夏「アルブレヒト殿、まさかこの近くに隠し扉があるのではないか」 アルブレヒト「いやぁ~……」 モニカ「り、リード・マジック……? DM「…………リード・マジックはスクロール用だから……」 モニカ「いやいや、違う違った」(ディスペル・マジック的な事を言いたかったらしい) アルブレヒト「……あの重そうな斧騎士が通っているんだからなあ……」 DM「……ここに渡しの戸板があるじゃん……?」 このDM、なんで勘違いさせたままにしとかないんだ? バカじゃないの?(笑) アルブレヒト「……(笑) 渡ったらもう要らないじゃん、退かすじゃん、て」 八夏「(笑)」 アルブレヒト「タワーシールドでもあったらね、もしかしたらね」 レーグネン「フローティング・ディスクを使ってみましょうか。クラウスには一回退いてもらって」 アルブレヒト「ん、いや。此処に橋を掛けよう」 DM「……あ、ここでブルズ・ストレングス切れた」 モニカ「(笑)」 八夏「まあ、致し方ないですな」 アルブレヒト「ここに呪文を使う。ダーク・ウェイで橋を作ります。『よし、1人ずつ通れ!』」 DM「(モニカにひっそり)ちょっとモニカ、あの人ダークとか言ってるよ、ダークとか……!」 モニカ「(笑)」 DM「あのお兄様が、ダークって……!」 モニカ「お兄様は……知的ですから……? ちゃんと……自分のやるべきことはわかっているんですよ……?」 レーグネン「……ブライト・ウェイにします?」 アルブレヒト「(笑) 俺のダーク・ウェイは光るのか!?」 DM「ダーク・ウェイの周囲がキラキラしている(笑) 黒いんだけど、キラキラしている」 モニカ「夜空ですからね! 夜空に輝く星が、アルブレヒトお兄様ですから」 アルブレヒト「……(ルールブックを見て)闇の道って書いてあるじゃん!? いかんな、これは……」 レーグネン「ミルキーウェイですからね」 モニカ「そうそうそう!」 アルブレヒト「……俺のは、ちゃんと輝く橋になるから! ……シャイニング・ロードだ!」 モニカ「きらきらきら」 レーグネン「光指す道となれ!」 モニカ「(笑)」 イラスト:★Yuuki アルブレヒトは《呪文テーマ》という特技を持っていて、呪文のエフェクトを自分が選んだ一つのテーマに即した物にアレンジすることが出来る。これによって「発動された呪文がなんなのかを〈呪文学〉で識別する」際の難易度が+4もされるんで、かなり「え、今の何?」ってなり易くなっている。〈呪文学〉は素で判定しても結構失敗するんで、これは大きい。 お兄様は「呪文が光る」を選んでいるので、基本的に様々な呪文が無闇に光り輝くことになる。オフには出来ない。可能な限り絶対に光る。絶対にだ。 なお、なぜ「基本的に」かというと、流石にインヴィジビリティが光り輝いたりしないし、ダークネスが闇じゃなく光を放ったりもしないよってこと。呪文の根幹に関わる部分と矛盾するようなことにはならない。ただし、このエフェクトによって得られるメリットは〈呪文学〉判定+4に集約されており、それ以上のことは無い。建前上は。 どーいうことかと言うと「闇を選んだので、ファイアボールを唱えても音はともかく爆炎は監視塔から視認されなくていいですよね? 今夜ですし」とか「私のダークウェイは光り輝いているから、それを明かりにしてスクロールも読めるはずだ!」みたいな「隠された効果」は期待しちゃ駄目よってこと。ぶっちゃけロールプレイ視点で考えるとかなり色々と「話が変わってくる」呪文だらけになってクソ面倒なことになるんだが、多分公式はそこまで深く考えてないと思う。 そんなわけで今後「光ってることが状況に関わりそう」かつ「面倒なこと」が起きたら……例えば「隠密行動中にお兄様が呪文使ったらキラキラ輝いたんでバレた」って展開にプレイヤーから「それはおかしい」と物言いがついたら、お互い納得行くまで協議した上で結論を出したいと思う。 ゲームバランスを考えると「+数値補正以外のメリットは期待しないで欲しいが、デメリットも皆無ではない」ということにしたいわけで、結果として「やっぱこの特技無しにしない?」ってことになるかもしれないが、少なくとも現状では「お兄様の呪文は光る!」と思っててください(笑) 無論「面白いからOK」でメリットが発生する展開に持ち込むのもプレイヤーの使いこなし次第だとは思っています。それこそ「即興エレクトリカル・パレードで泣いた子供をあやす」だって立派なメリットだ。要するに「ロールプレイ盛り上げ目的で利用は大いにどうぞ。単にゲーム的な有利不利が目的は避けたいかな」ってことだね! アルブレヒト「さあレーグネンから渡れ渡れ」 レーグネン「私ですか……敏捷に自信ニキさんはいらっしゃいませんか」 DM「モニカですよ」 レーグネン「モニカ様を行かせる訳には……」 モニカがチート能力でなんでも最強なんで、このパターンばっかである(笑) アルブレヒト「これ以上いけば、奴らも通れなくなるはずなので、そこは大丈夫」 レーグネン「呪文はここまでなんですよね? ではここまでで、次のところに片足を」 アルブレヒト「4ラウンドしか保たないから皆、さっさと渡れ! さっさと!」 DM「さっさと行っちゃうの!? どうするの、どういう処理なんですか(笑)」 アルブレヒト「じゃあ様子を見に行ってもらって、あとは2ラウンドかけて皆でダダダって」 DM「で、レーグネンから見える範囲だと部屋があるね」 レーグネン「広場になっているようだ!」 アルブレヒト「よし、皆渡ってくれ!」 レーグネン「いえ、敵がいるかもしれない、少し間を開けましょう」 DM「テレーン!」 レーグネン「レスラー!」 書き起こしを読んでて「俺とレーグネンのこの掛け合いはなんなんだ?」となっている(笑) Don't give up justice, I want to get truth! マジでネタの意味がわからない(真顔 ●プレイヤーズコメント ・アルブレヒト 『かっこいいエフェクト!』 貴重なイラスト枠を兄の謎ポーズでまたも埋めてしまい、そろそろ兄ウザいとか思われていそうなこの頃……多分そろそろどころではなく、前から思われてる。 ちょっとしたネタから予期せぬキャラのイラストをいただけるのもまた至福。 実は呪文がブリリアントに輝くのは『輝けるアルブレヒトにふさわしいのはこれだった!』と、フラッシュバーストともどもこのシナリオから加えた要素なので、前回のシナリオでは適用されていなかったのだ。 今後はウザいくらいに、格好良く魔導の発動をアピールしていきたいところ。 まずはロマンであるところの「呪文の詠唱」を考えるところからだな。 ダーク・シュナイダーしかり、リナ・インバースしかり、めぐみんしかり。 偉大な魔導師は十八番の詠唱をもっているものなのだ。 ちょっと奥さんご存知? このバカ兄貴ったら「まぁ今決めなくてもいいかー」って貴重な貴重な貴重な特技を埋め切らず、自発的に弱体化したデータで前回のシナリオプレイしてたんですってよ? 舐めプですってよ? ・モニカ ・レーグネン ・八夏 さすが地獄の悪魔兵といえども最下級。 大した足止めにもならなかったが、バフは使ってしまったので相手の思うつぼな気がして悔しい。 お兄様、まさか本当にいろいろ光る仕様だったとは。 スラッピング・ハンドも光ってたのかしら? これが本当のシャイニングフィンガー!?(違 そういえば、お兄様のイラストは決めポーズか死にかけている場合が多いような。 くっ、これが主人公補正という奴か……そうなのか? 正直イラストつけてもらえるのは羨ましいですが(笑 ・ダスティ アルブレヒトが、なにかと「光輝く」「シャイニング」などと言っていたのは、カッコイイからとか、そうありたいという願望のあらわれとかではなくて、実際に魔法が光っていたからなのか……。 いや、日頃の言動や、今回のYuukiさんのドヤ顔をしているアルブレヒトのイラストを見ていると、やっぱり「カッコイイから!」というのは思っていそうだなあ。しかし、アルブレヒトは本当にドヤ顔が似合うなぁ。 |
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■“真実は見えるか”キャンペーン 第6回 チャプター9 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)5 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)5 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)5 天杜八夏 侍5 ダスティ 巧者(ローグ)5 アルブレヒト「でっかいレムレーだ!」 モニカ「ブーマーだ」 レーグネン「魔神ブゥ!」 アルブレヒト「レムレー、合体バージョン?」 DM「パワー・レムレーだ!」 モニカ「めっちゃおる~!」 八夏「綺麗に並んでいるぞ!」 DM「はいここで、敵2体の不意打ちラウンド」 レーグネン「ホオオ」 DM「ウエェイ、ブッチョー! 突撃っ! あ、こいつデータ上、ハルバードを持ってるんでよろしくね」 全員『へえ~!』 モンスターデータと一緒にイラストが添えられているのが基本なのは言うまでもないことなのだが。これが割と「データとイラストで食い違う」ことがあるのだ。「これ絵だとグレートソード持ってんだけど、データだとグレートアックスなんだよね」とか「どう見てもプレートアーマー着てる絵なんだが、データだとレザーアーマーか……」なんて。もちろん「武器なんてその時たまたま持ってる装備なんだろうから、固定武装なんて存在しないもんだろ」ってことは百も承知なので、個体差は当然あって然るべきではあるものの。「せめて“典型的な個体”として載せてるデータとイラストは合致させろや」とも思うわけで(笑) 例えばこのエティンというモンスター、「モーニングスターとクラブの二刀流」ってビジュアルなのだが、データ上は「モーニングスターとモーニングスターの二刀流で、予備武器にジャヴェリンを持っており、皮鎧を着ている」のだ。パンイチじゃねーかぁぁぁぁぁぁ!!!! これだけポンと置かれて「データと見た目が食い違うこと」を黙ったままプレイしたら、プレイヤー達も良い気はしないだろう。さりとてミニチュアに準拠した装備にしたら「近接攻撃力、遠距離対応力、防御力が軒並み低下して、定格データより明らかに弱くなる」のである。 とにかく困るのが、公式のミニチュアを活用してプレイする場合、「往々にしてルールブック記載のイラスト準拠で立体化」されるので、「せっかくビジュアルの雰囲気を高めるためにミニチュア使ってんのに、見たまんまじゃなくなる」のだ。それを避ける為には「ミニチュアの装備に即したデータに修正する作業」が必要になり、ひと手間増えてしまうのが困りもの。これが「グレートソードがバトルアクスになる」程度ならその場で振るサイコロ変えるだけで楽勝なんだが、「データだとグレートソードなんだけど、絵だと二刀流」みたいに「根本的な部分から修正しないと駄目」とかがえらい手間。ある程度以上の強さのモンスターはそれぞれの戦闘スタイルに特化した《特技》で構築されてるのが珍しくないので、それが全部破綻するんだから一大事。 DM「データは3.5版なんだけれど、フィギュアが5版のなんだよね」 八夏「5版のデータだとハルバードを持っていないと?」 DM「5版のモンスターデータだと噛み付き攻撃です。目と口が縫い付けられてるって設定のくせにな!!(笑)」 さらにこれですよこれ。 ゲームのナンバリングタイトルで「昔の絵柄と今の絵柄では同じモンスターを描いていてもだいぶ違う」なんてのは珍しくないわけなのだが、それも多くは「ナンバリングはされてるが世界は違う」みたいなケースが多いわけじゃないですか。 だがRPGの元祖D&Dはその辺が実にフリーダムで。「最初から最新作まで同じ世界ですよ。まぁ多元宇宙なんで色んな世界あるけど。その個々の世界は同じ時系列の上に続いているんですよ」とした上で、「平然とデザインや設定を変え」た上に「え、最初からこのデザインで設定でしたけど?」って顔をすることに定評があるのだ。 左3版のクラーケン(脅威度12)、右5版のクラーケン(脅威度23)。 設定レベルで完全に「同じ名前の別モンスター」状態であり、強さも大違いである。左のクラーケンが成長すると右になるって言われたらシックリ来るヤツ(笑) 基本的に版上げされる毎に時代が進んでいくのだが(つまり4版は3版より未来が舞台)、しれっと「太古よりこの設定ですけど何か?」と言い切るのだね。「時代が何百年か経過したうちにこんな種族に変容しました」なんてことはなく「天地創造された時からこうです」と言い切るのだ。強い。過去の設定との整合性を気にする必要皆無!! 最近じゃあポリコレのアレでナニを配慮して「最初から邪悪な種族を減らす」なんて方向にシフトしてオークやゴブリンも決して邪悪一辺倒の種族ではないことにするのを検討中らしい。「邪神が創り出した戦闘民族」みたいな設定は焼却だぁぁぁ!! DM「おりゃー! ……2、駄目です。もう1人……レーグネン立ちすくみAC19だから当たり、ダメージ13点」 八夏「なにか激しい音が」 DM「で、レーグネンは突撃を喰らった時に意志セーヴをしてください」 レーグネン「20振ったから成功です」 DM「で、2回目の攻撃を喰らって意志セーヴもう1回」 レーグネン「イケるかな、17」 DM「はい。で……後ろの敵も移動。レーグネン意志セーヴ。バンバンAP使っていけ」 レーグネン「ん~んんぅ。AP使って17、成功。2回目も……成功」 DM「はい終わり、で、皆もイニシアチヴ」 モニカ「17」 八夏「13」 アルブレヒト「24」 レーグネン「ぐあっ!?」 八夏「どうしました!」 モニカ「何が!?」 アルブレヒト「奥に何かがいるようだ、音がする」 アルブレヒト「私か。見たくねぇな……おわっ、なんじゃこりゃ~!」 DM「〈知識:宗教〉」 アルブレヒト「24」 DM「ハイ、やつの名前は……ヌッペリボー! レムレーがいなければ、こいつが最弱と言われている悪魔だ」 アルブレヒト「レムレーは奴らの中で最弱! こいつらは二番目!」 DM「レムレーなど悪魔の中では最弱!」 アルブレヒト「レムレーの太ったバージョンだ」 DM「この肥大したクリーチャーはヨタヨタと歩き、巨大なノコギリ状のハルバードを持っている。目と口は縫い取られているが君の存在を感知するとくぐもった絶叫をあげる。『うおあああ~~!!』というわけで、疑似視覚です、聴覚はありません。レムレーと一緒で、魔界の雑魚です。で、コイツは恐怖のオーラを放ちます」 そんなわけで左が3版のヌッペリボー、右が5版のヌッペリボー。 つまり設定説明でもデータ上でもハルバードを装備している上に《武器熟練:ハルバード》なんて運用特化特技まで持ってるくせに、絵はどう見ても魔界肉切り包丁である。困ったもんだ(笑) 当たり前だがハルバードの性能と比べたら片手武器の方が弱いんで、おいそれと「これはハンドアクスってことにしておきます」とも言いづらいのだ。ラノベでよくある「本文描写と挿絵が食い違う現象」だが、フルミニチュア環境に於いてそれはより深刻に迷惑なのだった。 アルブレヒト「まあレムレーの強いやつだ。だが、やつを見たら恐怖を覚える!」 八夏「また恐怖……」 アルブレヒト「魂が凍るような思いをするらしい! レーグネン、大丈夫だったか!? ……いやレーグネンは大丈夫だろう。よし、俺は退がるぞ、冷静に退がる」 DM「もう恐怖を喰らったらしい(笑) 逃げ出したサー・アルブレヒト~勇敢に逃げ出し危険が迫ると勇敢に尻尾を巻き~背中を向けて勇ましくも怖気づいて~アルブレヒトは逃げた~雄々しく逃げた~♪ ブレイヴ、ブレイヴ、ブレイヴ、サー・アルブレヒト~♪」 わりかし勇敢なアルブレヒト卿の歌でした。 アルブレヒト「モニカの番だ!」 モニカ「ハイ! 敵から2マス離れた位置に移動しました」 八夏「八夏も移動します、ぎゅうぎゅう。なんと醜い……!」 DM「こいつ、聴覚が無いからイニシアチヴにペナルティ……耳も目も塞がれてるからしょうがないだろ! だから明かりもクソもないんだ、疑似視覚で完璧に把握しているだけで!」 アルブレヒト「なんだと!」 レーグネン「なるほど、〈知識:宗教〉は15」 DM「最弱から2番目のヌッベリボーだ! 耳と目が塞がっているらしいぞ!」 レーグネン「ヌッペリボーだ! アルブレヒト様が言っていたとおり。じゃあゼーレン・シャルフリヒターで攻撃! 命中11」 DM「外れ、カーン! レーグネンに前列3匹が攻撃しますよ……21当たり、10点。で、八夏殿とモニカ1回ずつ意志セーヴ」 八夏「16」 モニカ「16」 DM「次のやつの攻撃、ダイス目17当たった、6点。また意志セーヴ」 八夏「17」 モニカ「大丈夫」 DM「3匹目は外れ。また意志セーヴ」 モニカ「13は怖いのでAP使います。足して14」 八夏「……AP使って、13」 DM「大丈夫でした。ターンエンド、でもモニカだけまた意志セーヴ」 モニカ「20」 DM「終わりました。良いねェ、雑魚相手のセーヴに対して全部AP使っていく姿勢」 モニカ「此処であんまりやりたくないですが、怖過ぎて(笑)」 八夏「恐怖という言葉に嫌な思いが(笑)」 DM「恐怖体験があって過去の思い出でチキっちゃう訳ですな。まぁキャラクターがっていうか明らかにプレイヤーがチキってるんだけど(笑)」 モニカ「チキチキで」 DM「でもまぁあんまり笑いごとじゃないんだけどね、半年後にAP枯渇で次々と死なれても困るんだ」 基本スタンスとして「APの使用前提でシナリオを組まない」ということは、「APが尽きてるから障害を弱くしておこう」が無いってことも意味するわけですね。無論「AP無いだけで次々と死ぬシナリオ」だなんてことも「無いつもり」ではあるものの。 アルブレヒト「なんとかAC上げてあげたいけど特になァ。橋を渡らないとなくなっちゃうから」 DM「なにせコイツは弱いですからねぇ~(強調)」 アルブレヒト「(移動して)ここなら安全かもしれない、ワンチャン!」 モニカ「モニカはレーグネンの横に移動して、(DMから見て奥から1号、2号、3号)3号にハルバードで攻撃。命中28、ダメージ13点」 DM「イタタタタ」 八夏「モニカの後ろに5フィートステップ。私も3号に攻撃、命中12」 DM「外れ、カーン!」 レーグネン「マーシフルオン状態で、3号に攻撃します。命中17、ダメージ12点」 DM「はい、えーっと、3号は倒れた」 アルブレヒト「そうか、非致傷か。ややこしいな」 レーグネン「あとでとどめを刺さねば……」 DM「敵。レーグネンに攻撃。えーっと19まで当たる」 レーグネン「耐えました」 DM「耐えましたって、不思議な表現だな。それはHPで耐えたのか?」 レーグネン「ライフで受ける!(防御のポーズ)」 DM「ライフで受けるのね(笑) じゃあHPを減らして……」 レーグネン「いや、避けました(笑)」 DM「表現が微妙だとね、言った言わないでモメるから、ちゃんと言って欲しいです~」 レーグネン「オッケーです(笑)」 ちなみに「ゴブリンを殴ります」って宣言した場合は、「本当に殴った」として処理するので、たとえプレイヤーがロングソードで斬りかかったつもりでも、パンチ扱いです。雰囲気を大事にしたい。 DM「でもう一方も外れで、3号は高速治癒で復活します。通常ダメージ3点、非致傷ダメージ3点で合計6点回復」 全部『おー……』 DM「で、モニカとレーグネンは機会攻撃してください」 レーグネン「外れ」 モニカ「命中20、ダメージ16点」 狭い通路に中型台座の限界を超えたサイズのミニチュアがひしめいた結果、置き場所がなくて石の中に追いやられるモニカと八夏(笑) 窮屈状態で立っているんだけど、ミニチュアは縮こまってくれないんで致し方なし!! DM「では3号は死ぬんだけど………奥にいるのがニュっと入ってくる、4号ね」 八夏「4号が来た!」 DM「レーグネンに攻撃をしようかね! ……外れ。モニカ、八夏さん、意志セーヴ」 モニカ「大丈夫でした」 八夏「……くぅ! 合計6!」 レーグネン「まあまだダーク・ウェイ……シャイニング・ロードがある?」 アルブレヒト「いや……ここのターンで消える(笑)」 DM「……橋はここまで掛かってたと。……まあ、仮の話。仮の話として。……ここが落とし穴だとするわけじゃん? で、八夏が此処まで逃げるとするじゃん? ……此処が、仮に! 落とし穴だったとしたら、踏み抜いて、フローティング・ディスクごと落ちるっていう処理で……異論はないですね?」 アルブレヒト「……クラウスが」 DM「クラウスの死体を損壊するタイミングに」 八夏「言い方!」 アルブレヒト「……えー、フローティング・ディスクは常に地上3フィートのところに浮かび、それを保つ。ディスクをそれ以上離そうとすると消えてしまう」 DM「つまり穴になったら消えるってことでいいね?」 アルブレヒト「まあ、そうだよね……? 消えるんじゃないですかね?」 このフローティング・ディスクを発動して落とし穴回避した時に「今回だけの特例だよ!」と書いたことを覚えておられる読者もおられましょう。そしてこのプレイはまだ同じ日の出来事なので特例パワー継続中です(笑) DM「ハイ……。で、ダーク・ウェイはこのターン消えるんですか」 アルブレヒト「……消えますね(苦笑)」 DM「お兄様のターン。恐ろしいことに、お兄様は八夏が既にセーヴ落としてるのを知らないですからね。……『何故か唐突に閃いたのでもう一度、シャイニング・ロードを掛けるぞ!』?」 全員笑い アルブレヒト「うーん、何度見てもキモいなあ。頑張れ~」 モニカ「モニカは4号をハルバードで攻撃します、《信仰の威力》を使います。……命中14」 DM「14は当たり」 モニカ「やったぁ~……。ダメージは18点」 DM「倒れた……いやあ、でもまだ高速治癒があるから死んでないよ。さっきの一撃は非致傷ダメージだったんで、回復ゥ~! ってなもんだ」 常に回復役が行動を共にし、何度倒れても回復呪文をジャブジャブ投入して起き上がってくるPCと違い、敵は「回復役がいることが当たり前」だなんてことはない以上、基本的に昏倒=死亡なケースが多いんだけど。この様になんらかの回復手段があるならば昏倒してもまだだ、まだ終わらんよ!! レーグネン「めっちゃ回復してる~!!」 DM「で、八夏は、[恐慌]状態になっているので逃げます」 八夏「……では、1、2、3……」 DM「ズボッ!」 全員爆笑 そしてここでモニカが「姪が私がいつ帰るのかってさっきからずっと聞いてきてるんですいません……」と無念の途中離脱。 八夏「あーっ!?(落とし穴に落ちていく)」 アルブレヒト「ちょ、おま!」 八夏「あっ、ということは槍も落としたんですね」 DM「そうだね、ヒュー……(落下の音) 八夏殿は落下ダメージ4です。そしてクラウスの死体もグシャっと……」 八夏「とんでもないことをしてしまった……」 DM「これで完全に死体損壊したことになりますな」 アルブレヒト「まあ、かといってね……出口が無いからね、置いていくということは、見捨てて行くっていうことだから、持ってくるのは仕方がないことで。でもあれか、損壊していても弔うことはできるか。とはいえファイアーボールでやられると困っちゃうけど」 DM「まあ、落っこちて損壊も、ファイアーボールで焼かれてもルール上では変わらないよ……」 レーグネン「クラウスーっ!? ……ではレーグネン。倒れているやつに攻撃します。『マーシフル・オフ!』命中19、ダメージ8点」 DM「はい、では倒れて意識を失った。では敵の番。とりあえずレーグネンに……ファンブル。お兄様、意志セーヴ」 アルブレヒト「まあこんなやつにな、うん。肝が座っているから。やー……17」 DM「ではレーグネンに……22まで当たる、当たり……ダメージ10点」 レーグネン「あー地味に痛い」 DM「お兄様、意志セーヴ」 アルブレヒト「……」 DM「(DM、思わず近づいてダイス目を見る)……(笑)」 アルブレヒト「(頭に手をついて)いやあ……。13まで成功しているのは知っていて……いま12なんだよ(笑)」 全員『(笑)』 八夏「運命のダイス目」 アルブレヒト「いやあ……落としそうな気もするんだよなァ……しかしな……ここで逃げるなんて……いや、今は穴が空いているから……。八夏が落ちた穴の隣を『まだ道がある!』って歩いていくよな……いやあ、でも格好悪いからな……AP……使いたくないんだよ……12!!」 DM「12! 耐えた」 全員『あー(安堵)』 DM「バカスカ使ってた中に無駄遣いが混ざっていたのが確定するのが地味に嫌なヤツ(笑) で、3体目は生きていて高速治癒をしているので、お兄様はもう一度意志セーヴ」 アルブレヒト「高速治癒していてキモい! ……成功」 DM「はい。よかった」 アルブレヒト「ええと、じゃあ俺か。……見た感じ、穴の中はどうなっていますか」 DM「10フィートぐらい離れてる」 アルブレヒト「死体袋とヤカが……」 DM「穴の中でピンピンしてます。『あいたっ!』って」 アルブレヒト「ぶっ倒れているやつにワンドのマジック・ミサイルを撃ち込んでおくか」 DM「1ターン分の高速治癒と相殺するってやつね」 アルブレヒト「4点ダメージ」 DM「はい、バシューン」 アルブレヒト「モニーカ! 倒れているのに攻撃……当たった」 DM「では死んだ」 八夏「八夏、穴から出なきゃ」 DM「必死に登ろうとしている! 〈登攀〉してください」 八夏「5」 DM「まあ無理だね」 レーグネン「次。レーグネンは倒れているもう1体に対して攻撃。お、クリティカル~チャンス。14」 DM「当たり」 レーグネン「2倍! 12点!」 アルブレヒト「12点……」 レーグネン「さっきの八夏を見ちゃった後だとね(笑)」 DM「クリティカルで12点か……次、敵。バホンッ!? 次……クリティカル! 20、20を振った。クリティカル合戦ですよ!」 レーグネン「私のクローズ・ウーンズはもう無い! モニカのクローズ・ウーンズ……!」 DM「大したことないです、たかだか21点ですよ」 レーグネン「おわー、ピッタリ0……」 アルブレヒト「ではモニカからクローズ・ウーンズ! 12点減らして……」 DM「あ、ごめんなさい! もっと行きます、ハルバードだから」 アルブレヒト「おあー、ハルバードだ」 DM「トリプルダメージなので……27点」 レーグネン「27から12引いて……レーグネンのHP6」 DM「もう1体が行きます」 レーグネン「やばい……[昏倒]チャンス!」 DM「だがハズレ」 アルブレヒト「意外と苦戦しているな(笑)」 レーグネン「強い……」 アルブレヒト「行動を遅らせるか……モニカはハルバードで手負いに攻撃! 当たり、13点」 DM「はい、倒れた! で、お兄様」 アルブレヒト「……遅らせよう」 八夏「〈登攀〉5……」 DM「ふふ(笑)」 レーグネン「レーグネン! 倒れているやつに《攻防一体》3使って攻撃。-3で+7だから当たりです。ダメージ8点」 DM「死んだんじゃない? わからないよ。……ラスト1体! ……外れ」 アルブレヒト「モニカの攻撃が、当たった。ダメージ9点」 八夏「八夏、まだ駄目」 レーグネン「レーグネンは《攻防一体》3点で……16で当たりです」 DM「なんか雑だぞ!? 一喜一憂がない。完全に勝った気で流している(笑)」 レーグネン「(笑) 12点!」 もう皆完全にやる気が無い……というか勝利を確信し、淡々と処理している空気に。苦戦したら苦戦したでいっぱいいっぱいになってロールプレイ忘れがちだが、これはこれで雑になってしまう。切ない。 DM「倒れた」 アルブレヒト「ではとどめを刺して」 DM「とどめを刺した! 終わり」 レーグネン「モニカ様、トドメをお願いいたします! 私はヤカ殿にリムーヴ・フィアーを! ……よかった、落とし穴があって怪我の功名かもしれない」 DM「八夏が走って行ってたらアラームが鳴ったかもしれない(笑) 『あ、八夏あそこまで行ったんだ』って」 レーグネン「リムーヴ・フィアー! 風邪に効く!」 八夏「はっ!」 DM「おもらしが止まった」 八夏「いやーん。く、またこの様なことを……!」 アルブレヒト「ヤカは完璧に怖くて怖くて逃げ出したからね……治ったからといって怖くないわけではないかもしれない。『いやあもう平気っす』ってことは……」 DM「前にTwitterでやったアンケートの結果を重視したいね。恐怖効果を受けて回復した後にどういうプレイをするか。『何も引きずらない』って回答は少なかったよ」 八夏「まあ、そうか……」 DM「数値的ペナルティを負わない程度に引きずるロールプレイをするっていうのが一番なのだろうね」 アルブレヒト「ヤカ! 奴らはもう倒した、怖くはないぞ!」 八夏「ほ、本当ですか」 アルブレヒト「ああ! モニカとレーグネンが全てやってくれた、もう安心だ! 出ておいで!」 八夏「どちらかというと助けていただきたい……」 アルブレヒト「まあ、ロープだロープ」 八夏「すみません……」 アルブレヒト「というか……クラウスの袋がえらい方向を向いている」 DM「えびぞりにコキャっと……」 八夏「多分……落ちた時に私が押し潰してしまい……」 レーグネン「ロープを下ろすからクラウスをつけて。モニカとレーグネンがいるので引き上げるのは」 DM「じゃあ〈縄使い〉でダイスを振ってください」 レーグネン「その前にヴィゴー・ポーションはゴクゴク飲んでいきます」 DM(ドロボぉぉぉぉぉ!!) 八夏「〈縄使い〉18」 DM「奇跡的に持ち上げられた」 八夏「ありがとうございます。ああまだ居る……」 DM「10ラウンドぐらい経ったら死体がシュワっと消える」 アルブレヒト「ヤカを引っ張り上げる頃には消えてる」 八夏「ああよかった」 そして慌てて帰ったモニカからは「もう寝ちゃってたよ……」と連絡が入るのであった(笑) Don't give up justice, I want to get truth! 次回「余談」 ●プレイヤーズコメント ・アルブレヒト パーティーリーダーの沽券に関わる一大事で、結果的にセーヴに成功はしたものの、いかにも失敗しそうな場面でAPを使わずに頑張った理由はさてなんだったか。 もしかしたら、良くも悪くもジャバジャバとセーヴにAPを使う風潮に一石を投じたかったのかもしれない。 あるいは『2番目に弱い悪魔』ごときに英雄の切り札のAPなど切れるかっという矜持。 まだあわてるような時間じゃない。 実は今回一番の重大事項は、クラウスを穴に落としてしまったこと。 これで蘇生にかかる費用が跳ね上がってしまったのだ。 アルブレヒトとしては『回収できたからヨシ! 実はできなくてもヨシ!』なので、今後の指針に影響はなかったりするのかもしれない。 ・モニカ ・レーグネン 恐怖って怖いじゃん! しかし自分がAPガンガン使ってたから、皆に伝染っちゃったかもと思わなくも。しかし恐怖に対するロールは出来れば失敗したくない。恐怖って怖いじゃん(サビ)。 回復するなんて厄介と思いつつ、敵から見たらいつもそう思われてるやつ。 ・八夏 最初名前を聞いた時、「のっぺらぼう? なんで急に日本語?」と思ったヌッペリボー。 フィギュア見ただけなら本当にただの肉壁さんと思いきや割と面倒なヌッペリボー。 ついつい「ヌッペラボー」って言いそうになるんだよなぁ(オイ そしてまた恐怖に引っかかる八夏……余計なトラウマがどんどん増えていくのか(汗 クラウス、止めの一撃のような形で巻き込んでしまってすまない。 しかしクラーケンの変貌ぶりが本当にすごいなぁ。 ゼノ・ジーヴァがムフェト・ジーヴァになるレベルで酷い(違 ・ダスティ このパーティーが苦手としている、特殊能力もちのモンスターがついに登場。戦線崩壊し、ボロボロになった過去のトラウマがよみがえる! しかも戦力が減っており、今回は「一度帰って回復してから、またやってくる」は、やれそうもない状況。弱腰になってAPを多用してしまうのもやむなしか? でも今回は、APを使ってがんばった甲斐あってか、八夏が[恐慌]状態になっただけで、ふみとどまった……が、その一度のセーヴ失敗で大変なことに! クラウスが……クラウスがー……!! 一体どうなってしまうんだ? あたかも「相性が悪い敵と遭遇してしまった!」と思わせるコメントだが、「特殊能力のある敵に弱いパーティー」は「それってつまり呪文の援護が無いモブ傭兵なんじゃ」な、相性以前の問題である(笑) ぶっちゃけ4人中3人が意志セーヴが得意なキャラ&スペルキャスターなことを考えると、パーティーのスペックとしては「とても特殊能力による攻撃に強い」のであった。実際問題AP使ってたセーヴ、どれも「AP使わなくても耐えられた数値」であり、唯一落としてるのが意志セーヴを苦手とする八夏のみであるからして。 |
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■“真実は見えるか”キャンペーン 第6回 チャプター10 アルブレヒト・ヴォルフェンビュッテル 魔導師(ウィザード)5 モニカ・ヴォルフェンビュッテル 神寵者(フェイヴァード・ソウル)5 レーグネン 神官戦士(クレリック・ウォリアー)5 天杜八夏 侍5 ダスティ 巧者(ローグ)5 余談編「モーニングスターは輝けない」 DM「ハルバードだけ落っこちているよ。モニカの予備武器がいっぱい」 レーグネン「そういえばオーガが持っていた高品質の大型ファルシオンも?」 アルブレヒト「一緒に引っ張り上げて」 レーグネン「これ、持ち運べるのか?」 DM「いつ何時、エンラージしたときの予備武器になるからね(笑) 『武器落としちゃった、予備武器が無い! そういえばまだファルシオンが置いてある、これを使います』ができるからね。まあ全員ファルシオンに習熟していないから、同じ-4で振るなら小型の武器を使うよりはマシって程度だけれど」 アルブレヒト「そうか、軍用武器使えないのか」 DM「このパーティ、軍用武器習熟クラスが居ない! いるけれど八夏はヒノワの軍用武器のみ」 D&Dの武器には使いこなしの難易度が大きく分けて「単純武器」「軍用武器」「特殊武器」の3種類にカテゴライズされておりまして。画像は右ページにも続いて、そっちには両手軍用武器とか特殊武器が色々載ってるよ。 まぁ単純だ軍用だなんてのは武器なんて究極的に「全部軍隊で使うじゃねーか」って意味ではまぁあくまで「ゲーム用語」と思ってくれて良いんだけどね。原語だと「シンプル・ウェポン」「マーシャル・ウェポン」「エキゾチック・ウェポン」だよ。 なお、特殊武器がエキゾチック(異国風)なことに関しては私としても「ヌンチャクや手裏剣がそこにカテゴライズされているのはわかるが、バスタード・ソードやハンド・クロスボウもエキゾチックなの? ファルシオンやシミターは軍用武器なのに?」と、前々から疑問ではある(笑) でまぁ多くのクラスは単純武器への習熟と、クラス特性に合致した一部の軍用武器(や特殊武器)へのに習熟するに留まり、ファイターやパラディンといった「本職の前衛」達だけが「全ての軍用武器に習熟」というステータスを得ることが出来る。これは結構凄いことで、こんな何十種類もある武器の使い方を一通り身に付けているわけで、「お前その労力を少数の武器に集中しておけばもっと強くなれたんじゃ?」と思いたくなるぐらいには「過剰な網羅」っぷりである。いやもう単純武器を一通り使える時点で大概ではあるんだが。これ、未習熟のキャラが敢えて習熟しようと思ったら、武器一つ一つに《軍用武器習熟》の特技を適用しないといけないんで死ぬほど大変。コスパ最悪。 まぁ冒険でたまたま手に入れた魔法の武器を「習熟してないから」で殆ど使えないようなシステムになっててもそれはそれで寂しいんで、致し方なしでもあるけれど。 アルブレヒト「あれ? モニカ……ハルバード、ロングソード……両方は無理だよね」 DM「……確かに」 書き起こしているモニカ「そうなのか……」 書き起こしてるモニカ、で吹いた(笑) 神官戦士は防具こそプレートアーマーまで習熟しているものの、武器は単純武器まで。レーグネンは戦勝神の信仰特典で「神の象徴武器」の一つであるロングソードに習熟を得ているから使えているだけで、これが他の神だとそうそう得られるもんじゃあない。一方の神寵者たるモニカは単純武器までしか習熟していないものの、クラス特典で「神の象徴武器」の一つに習熟し、更に《武器熟練》の特技まで得られるので、ハルバードをチョイスしているわけですな。つまりロングソードには習熟していない。 DM「そっと、片手で持てる武器……ヘヴィ・メイスに置き換えよう」 アルブレヒト「そもそも予備武器はヘヴィ・メイスなんですよ。銀武器として、銀のロングソードを持っている」 DM「ロングソード自体は戦勝神の武器か……うん、ヘヴィ・メイスじゃないですかねえ」 アルブレヒト「斬撃の銀枠としてこれが置いてあるのだろう」 DM「単純武器は、シックル以外は刺突と殴打しかないからね。斬るっていうのはね、より技術の要る武器なんですよ」 アルブレヒト「でかい剣で斬るのはそれなりに習熟が必要ということですね」 DM「D8の片手武器はヘヴィ・メイス一択だからね。モーニング・スターは(TRPG部では)特殊武器に変わってるんで。どんな理屈だよ、本当この武器! なんで軍用武器のフレイルより強いんだよぉ!」 アルブレヒト「安い! 軽い! 刺突! 殴打もある!」 書き起こしているモニカ「モーニングスター、プレイヤーとしては強さがナーフされても良いから、見た目かっこいいから使いたいのだ……」 使いたかったら《特殊武器習熟:モーニングスター》を取ろうね!! DM「だいたい、刺突および殴打の理屈が分からないんだよ! 要は『トゲトゲがあるから刺さった上で殴れる』ってことなんだろうけど、棘の時点で刺突だけじゃん。それが根元までめり込んで初めて殴打になるんじゃん、じゃあ刺突じゃん、それ! だってモーニングスターの棘が根元までめり込んだ上にまだフルに運動エネルギー残してて衝撃与えるようなパワフル攻撃が当たったら、それだけでもう大惨事だぜ!?」 レーグネン「もしかしたら当たり目を調整して……」 DM「そんなテクニカルな技術を必要として単純武器なのかーい!?(笑) メイスだってトゲあるやん! 鋭角部分で殴れるじゃん! こうなったら刺突じゃん!?(笑)」 アルブレヒト「この単純武器は、クラブの衝撃と棘による貫通力を併せ持つ! じゃあ棘付きバットも刺突と殴打にしちゃうぞ~!?」 DM「そうそう(笑) そもそもその理屈ならフレイルもそうあるべきなのに、そっちは刺突および殴打じゃないんだよなあ」 八夏「あれえ……?」 レーグネン「モーニングスターが好きだったんじゃないですかね(笑)」 アルブレヒト「クレリック様! ご用意いたしました、単純武器で強いやつ!」 DM「クレリックへの忖度ですよ(笑)」 書き起こしているモニカ「たしかに、クレリックがモーニングスターを持っているイメージある」 こうしてはるか昔からTRPG部ではチート武器として速攻ナーフ対象だったのでしたとさ。 なお、3.5版で俺が個人的に嫌いだったり釈然としてないデータの多くがエラッタされていることに定評のある5版では、モーニングスターが刺突武器、フレイルが殴打武器となっている。素晴らしい。 ちなみに歴史的に実在が確認されているフレイルはあくまでこれで、D&Dの武器イラストにあるような「鎖の先に棘鉄球付いててぶん回すウェポン」は、「当時の絵画や文章に存在しない」「自爆ウェポン過ぎて実用性も乏しい」「実在してたとしてもマイナーなイロモノ武器では?」と、その「真っ当な武器」としての実在が疑問視されちゃってたりする。 実在したことのみでも十分に高い実用性の証明になるってんなら、こんな銃と近接武器を融合させた武器も「実在」はしてたりするわけで(笑) なのでTRPG部のフローラント世界でもフレイルは史実タイプだと思っておいてくれれば幸いです( ・`ω・´) Don't give up justice, I want to get truth! これにて第6回終了!!! ●プレイヤーズコメント ・アルブレヒト 豪快なダメージを叩き出すアタッカーに比べると、回復・サポート職はやりたがる人が少なくなるので、D&Dのクレリックは高スペックにして受け持ってもらえるようにしているとか。 とはいえ、さすがにファイターとは武器習熟には差をつけなくてはならないので、単純武器にもちょっとばかり強いのが用意されているって寸法なんだなーと。 以前は『血を流す事を禁じられている』のでクレリックは刃物を使えないと説明されていたものだけど、史実との兼ね合いも理屈の上でもツッコミどころ多すぎて消えた。 改めて殴打武器を振るうさまを想像してみると、鈍器による撲殺は本能的、原始的な感じでやはり怖い。 ファンタジー作品などの殺陣が刀剣による斬り刺しが主流なのはそういうところもあるのだろうなと思ったり。 そりゃー「ちょっとばかり」だったらまぁいいんだけどね!! 全然ちょっとじゃないからね!! ・モニカ ・レーグネン ・八夏 昔モーニングスターだと思っていたものが、正確にはヘヴィ・フレイルだったという事実(オイ でも別ゲーだとフレイル型のもあるらしく、調べてみたら色々な物が出てきて判別がごちゃごちゃに。 一部じゃ某ヴァンパイアハンターさんの鞭(強化後)まで含まれるとか……まさかそれで性能も混ざっておかしくなったとか?(笑 そういえば、あくま神官が持っているアレはモーニングスターでいいのだろうか? ・ダスティ いろんな種類の武器があるのは、ワクワクするよね! 初めて「T&T」をプレイした時、アフリカンスローイングナイフとか、ショーテルとか知らない武器がたくさんあって感動したのを覚えています。その後ファンタジー作品が増えて、キャラ付けもあってか登場キャラが様々な武器を使うようになっていったけど、よもやショーテルを使うガンダムが出てくるとは……と、ガンダムサンドロックを初めて見た時はちょっと驚きました。でも昔から、ジャベリンとかサイとか鉄扇とか、巨大ロボ(もしくは戦隊もの)の装備から武器を知ることって多いんだよね。 |
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