■“豊作キャンペーン” 第2回 チャプター1 唐突ですが、スカウトが別キャラになっています(えー 新キャラはヨルン(バード3/レンジャー2/ファイター1)です。 ゲーム内処理としては「最初からヨルンでしたよ、ハハハ!!」ということに(笑) ノア姫「しかたない……ロボは諦めよう……。ここはわたくし達の領地。領民の為にも貴方がたの勝手を許すわけにはまいりません!」 というわけで敵が巨大化し、応戦する姫御一行。 リーンハルト「プレイヤー発動! 全員、命中、ダメージ、セーヴ、技能判定に+1幸運ボーナス!」 ヴィンフリート「姫にエンラージ・パースン!!」 ヨルン「勇気鼓舞の歌!! 命中とダメージに+1士気ボーナス!」 フェスト「まずは雑魚を始末しとかないとねぇ……小枝に攻撃! が、外れ」 DM「トリエントは木を操り、ヴィンフリートの周辺にトゥイグ・ブライトを五体出現させる。そして移動アクションで姫に接敵」 ヴィンフリート「なに!? くそっ、囲まれた!!」 リーンハルト「大丈夫か!?」 ヴィンフリート「なんとかする!! 姫は任せたぞ!!」 ノア姫「ヴァイスから降ります。騎乗判定は……失敗なので移動アクションです」 DM「それに対して機会攻撃をします。17ダメージ」 ノア姫「そして、剣を鞘にしまって右手を空けます。ヴァイスはヴィンフリートを助けにいって!!」 トリエントの武器破壊能力は極めて脅威。 姫をエンラーズ・パースンで大型化(+4)し、武器は両手持ち(+4)、その他強化することで、武器破壊の基準値を上げることで対抗しようという作戦である。 それでも明らかに分が悪いことは覚悟の上で、だが……。 リーンハルト「姫にキュア!」 ヴィンフリート「機会攻撃上等で移動します!!」 DM「大胆な奴め! 機会攻撃を5回喰らえ!!」 しかしまぁ所詮雑魚なので、当らないわ当っても大したことないわで事無きを得る。 ヴィンフリート「切り抜けた! ヘイスト発動!!」 フェスト「小枝に攻撃! 命中しました!」 DM「追加ダメージだけで死ぬ。ではこっちの全力攻撃を姫に。武器破壊したいところだが、今武器抜いてないからなぁ(笑) トウィグ・ブライトに追い立てられてきたヴィンフリートに全力攻撃しよう」 ヴィンフリート「そりゃ来ますよねぇ……まだ立ってるけどヤバい!!」 ノア姫「盾を外して、捨てます。そして剣を抜いて両手で持って終了です」 フェスト「小枝に攻撃! 倒しました!」 リーンハルト「ヴィンフリートにキュア!」 ヴィンフリート「インヴィジビリティ!!」 ヨルン「後方に移動して小枝に射撃! 一体撃破!」 DM「遂に姫のバスタード・ソードに対して武器破壊だ! 一発目は対抗ロールのダイス目19と素晴らしかった姫の勝ち。で、二発目はこっちの勝ちで……うぐ。ダイス目低いな。22ダメージ」 ノア姫「こ、壊れちゃいますか?」 リーンハルト「大損害ですが、魔法の武器ですからまだ平気です」 DM「まぁでも次来たらお終いだろうね(リーンハルトの顔をガン見しつつ)」 ノア姫「わたくしの番ですね。信仰の威力を使用しつつ、攻撃! えい! 伐採!! 27ダメージ!!」 DM「伐採!?(笑) っていうか痛いよ!」 リーンハルト「姫、もう一発殴れます」 ノア姫「おおっ!? じゃあ行きますよ〜♪」 DM「まぁそれがバスタード・ソードによる最後の攻撃だろうけどな!(やはりリーンハルトをガン見しつつ)」 フェスト「ああ、武器破壊で壊されるって意味ですね……」 ノア姫「ああ、ダイス目が低いです」 ヴィンフリート「姫、ここはAPという手もあります!!」 ノア姫「じゃあ使っておきます! えーとえーと23まで……?」 DM「AP足してもダイス目さっきより下なのに、なんか増えてるよ!?(笑)」 ノア姫「あれ!? あれ!?」 やたら強化呪文がかかってたりするので、その把握はかなり大変なのです。 姫はD&Dのプレイ経験自体は少ないので、戦闘中はイッパイイッパイになってしまうのはしょうがないのだ。 ノア姫「えーと、21ですね」 DM「当たりました(笑)」 ノア姫「ホッ.……! 計算で疲れちゃいましたっ! 16ダメージです! ごめんなさい!」 ヴィンフリート「謝ることはありません!」 まったくもって。 リーンハルト「グダラダは何をしていますか?」 DM「なにもしてないね。ていうか不自然なくらい見てるだけ」 リーンハルト「指示も飛ばさず?」 DM「うむ。一言も口にしない。ぶっちゃけ変」 リーンハルト「なんなんだ……」 DM「ところでフェストはパーティー最大のダメージディーラーなのだが、なぜさっきから雑魚にばかり?」 姫は攻防力がバランスよく高いのですが、フェストはマーキュリアル・グレートソードというキワモノな武器をぶん回す、大攻撃力に偏ったキャラなのです。 フェスト「ええと、グレートソードを落としたくないのでシールドを自分にかけられないんです。魔法の鞘を蘇生費用の為に売ってしまったから、仕舞えないんですよ〜」 リーンハルト「…………え?」 DM「右手でグレートソードを持って、左手でシールドのワンド使えば?」 フェスト「……え? 両手武器を片手で持てるんですか?」 ヴィンフリート「持てるよっ! 保持してるだけなら!」 フェスト「あれ!? え!?」 DM「単に持ってるだけなら、片手でも大丈夫だよ」 フェスト「そうだったんですか!? 知りませんでした!」 DM「ダスクブレードがよくグレートソードをホイホイ片手保持して攻撃呪文使ってたの見てたでしょ?」 フェイヴァードソウルだってハルバード持ちながらキュア唱えてたわけです。傭兵隊の話ですが。 フェスト「そういえば……あれそうだったんですね……」 リーンハルト「そうでなくても両手武器を片手でキープってのは、散々やってるの見てる筈なんだが……」 DM「弓とかもそうだね」 フェスト「あうあう……」 ヴィンフリート「この状況で、この誤解は……」 ちなみにフェストのプレイヤーが初心者でもなければ(前衛キャラのプレイ回数30近い)両手持ち武器メインキャラを初めて使うわけでもないというのも、「なんで知らないの!?」という突っ込みの原動力になっていたかもしれん。 でもこんな風に「知ってて当然だろ!?」なノリでルール誤認を責める感じになるのはいかんのだよねぇ。洒落にならない状況ゆえ、ついカッとなってしまってるとはいえ。 が、それはそれとして。 色々あるルールを「自分が行なうことしか把握しない」のでは限界がある為、他のプレイヤーが行なっているアクションを見て学ぶのはとっても大事ではあるし、自分のキャラのスタイルに関することを予習(ルールブック読んだり質問したり)するのも大事だね。 ウィザードとのマルチクラスという、初心者がやるにはハードルが高い、運用にそれなりのルール理解を求められるキャラ構成をやる場合は特に。基本的なルールを他のプレイヤーが「知ってて当然」と思う以前に「どこが解っていないのかが判らない状態で、全てを先回りして説明する」というのは物凄い負担になってしまうのだ。 初心者に全てのプレイヤーに必須な基本的ルールを教えながらプレイするのとは、根本的に違うわけさスティーヴ。 でもフェストの名誉の為に言っておくけど、プレイヤーは自分なりに色々準備してたのよ。ただ、今回の件に関しては理解が及んでなかっただけで、ろくに予習もしないで扱いの難しいキャラをやろうとしていたわけではないのだ。そこだけは明記しちゃう。 リーンハルト「フェストにキュア!!」 フェスト「早抜きでシールドのワンドを抜いて、発動! トリエントに接敵して終了します!」 ヨルン「グレート・ボウでトリエントを撃ちます! 最大ダメージで16!」 DM「半分も通らないね」 ヨルン「やはり刺突武器は分が悪いか!!」 ヴィンフリート「スネーク・スウィフトネス! フェストに追加の攻撃回数を!」 これで即座に一回攻撃出来るのだ。しかしこれは外れ。 DM「では姫とフェスト、それぞれに武器破壊を一回ずつ……で、両方とも一撃で破壊」 トリエントの武器破壊はダメージの期待値が32もあり、実のところその一撃で十分+1両手剣程度(硬度12、HP20)なら破壊できてしまうのだ。姫のバスタード・ソードが一撃耐えられたのは、ダイス目が4D6で4というミラクルゆえ。 ノア姫「あう……ご、ごめんなさい。壊されてしまいました……」 DM「いや、しょうがないよー。パーティーの総意として『壊れるの承知でそのまま攻撃続行』を選んだのだから、確率的に順当に壊れたことに責任を感じることはまったく無いでさぁ」 フェスト「か、借り物だったのに……あうう……」 DM「ま、まぁ姫様が持ち堪えてる間にダメージディーラーが雑魚潰ししてたのは……うん(遠い目)」 しかし予備武器に代えても姫様の攻撃力は「落ちるは落ちたが通りはする」状態で、殆ど攻撃が無力化されてるヨルンとフェストを尻目にドンドコドン。 ノア姫「信仰の威力を足して15ダメージ、ですね。じゃあちょっとトイレへ……」 リーンハルト「アイス・アックスで攻撃する!! 命中し、17ダメージ!!」 DM「それで倒した。ズドーン」 リーンハルト「しまった! 空気読まずに倒しちゃったよ! しかも不在の時に!!」 DM「あーあ(笑)」 ヴィンフリート「こ、こら!(笑)」 ヨルン「巻き戻すんだ!(笑)」 ノア姫「ただいまー」 DM「姫、敵は倒れました。リーンハルトが空気読まずに倒しました(笑)」 ノア姫「お、すごーい。なんか美味しいところを!」 DM「しかしもう限界だったから、様子見てどうこうできる状況ではなかったんでしょうがないよなぁ(笑)」 ノア姫「意外な人がトドメを(笑)」 姫が無事でよかったです。続く! ●プレイヤーズコメント ・ヴィンフリート >姫が無事でよかったです。 まったく。 しかし、「武器破壊も致し方なし」の考えは些か早計でした。 かえって姫にお気遣いさせてしまう始末。申し訳ありませんでした。 また、ヴァイスを我が身の救出に遣わしていただき恐縮です。 ありがとうございました。 ・リーンハルト 打撃力も、敵の外皮との相性も遙かに劣る予備武器だけで戦って倒せる連中ではあるまい。 そう判断し、武器を失うことは覚悟の上での戦いだったのですが……。 皆に辛い思いをさせる、悔いの残る戦いになってしまいました。 戦いのスタイルを模索する中、意思統一、仲間同士の連携や助言のあり方などに多くの課題がありました。 勝つには勝ったが……という結果を見返し、チームとしての完成度を高めていきたいです。 ・ヨルン アーチャー兼バード、特技は歌唱と物語を得るために習得したいくつかの言語。男爵家の次男でございます。現在ではレンジャーとして出家しているため、そういった身分ではありませんが。 聖歌隊にも所属していた私は、領主ビューリンゲン様の命により、ノア姫の一挙一動を唄い伝える為に参りました。 確かに射当てたつもりだったが。あの効果の薄さ、参ってしまうな。割り切って補助にまわればよかったか。 トゥイグ・ブライトに気を取られて実質姫ひとりで戦わせる状況になり、武器を失った事実は重たい。 しかし、特筆するべきはその姫の勇猛さだろう。話には聞いていたが……、共に戦って、理解出来るものがあった。伯爵様が特段気にされておられるのも、より納得できる。この先、姫がどう進むのか非常に楽しみに思う。 ・姫 まだ出来たてのチームとはいえ、私自身含め独断行動が過ぎてしまったようです……。 予想できた事態すら避けられなかったのはチームワークの無さ。 そして私の甘さと驕りが招いた結果。 これを活かしもっと皆と共に闘うという統一感をもたなくては……。 駄目よノア! しっかりするのよ! ふぁいおー! (というわけで、PL自身考えなしに突っ込んで本当に申し訳ないですorz いくら経験浅いからって考えなしに行動するなと身にしみました;) *DM これ、ヴィンフリートやリーンハルトのプレイヤーからもコメント書き込まれた時に突っ込まれてたんだけど、姫全然ダメじゃないのね(笑) 実際には姫は作戦通りに動き、当初の目論見以上に戦線を支えていたのだが、アタッカー二人が機能していなかったので……というところ。 ちなみに常に「これで大丈夫ですか?」「いいですか?」と確認し「大丈夫です!」「いいです!」と言われてから行動してるんで、微塵も独断専行ではないのであった。DM視点で見てても決して考え無しに行動してるとは思えんかった。 ……つまり、姫は皆を庇う為に自分が責任を被っているんだよ! そこに痺れる! 憧れる! ・フェスト 確かに言われてみれば実例は見てきたものの、いざ自分の番になるとすっかり忘れてしまった両手武器の片手保持。 今回の失敗は痛手でしたが、そのお陰で今後は武器を捨てずにワンドが使えるようになったと思えば、多少は救われる……のかな? |
|||
■“豊作キャンペーン” 第2回 チャプター2 グダラダ「ほう……トリエントを倒したか!!」 フェスト「あ、まだいたんですね」 グダラダ「だが貴様達が倒したのはトリエントの中でももっとも弱い存在……本来のトリエントの力がその程度だと思ったら大間違いだぞ!!」 全員「お約束な台詞がーっ!?(笑)」 ちなみに本当。本来のトリエントはもっと強いです。 グダラダ「帰って領主に伝えるがよい!! 『約定の時はきた。これからは我々の時代!』とな!!」 ちなみにパーティー構成変更に伴い、姫が森語を取得しました。 ヴィンフリート「姫、奴はなんと?」 ノア姫「キョキキョケ? キョキキョキキ?」 ヴィンフリート「全然わかりません!!(笑)」 ノア姫「父といったいなんの約束を?」 グダラダ「それは直接聞けばわかること!」 DM「そしてグダラダの周辺に霧が発生し、包まれる」 フェスト「追っかけてぇなぁ……」 ヴィンフリート「行けばいいではないか。貴様だけ」 ノア姫「お前そのまま帰ってくるなよ、みたいな(笑)」 リーンハルト「いや、確かに今そう言った(笑)」 ヴィンフリート「そう言いました、姫。正直に申し上げますと(笑)」 フェスト「ちぃっ、グレートソードがあれば追いかけたのに……!」 ヴィンフリート「絶対死ぬから辞めときなって(笑)」 ノア姫「とりあえず皆のおかげで倒すことができましたが、フェストは武器が壊れてしまいましたね……(申し訳無さそうに)」 フェスト「あれはあたしの責任さ……雑魚にかまけてたばっかりに……」 ノア姫「城に戻って報告を致しましょう。お父様にも話がありますし……(険しい顔)」 ヴィンフリート「なにも追求しないでおきます」 ノア姫「私たちももう少しお互いの連携を考え、チームワークを向上させねばいけませんね」 フェスト「物凄くそのとおりでございます……!」 フェスト、ロールプレイロールプレイ!! DM「今回は確かにアタッカーがそれぞれ自分の目の前の雑魚攻撃してて、ダメージの集中が全然出来てなかったからなぁ」 チャプター1で活き活きとトウィグ・ブライト撃墜を報告するフェストを見ると、微笑ましさと面白さが込み上げて来る(笑) ノア姫「まだできたばかりのチームですから、しょうがないです。これから頑張りましょう! とにかく全員無事で良かったです!」 ロタール「姫、お帰りなさいませ」 ノア姫「お父様とお話がしたいのだけれど」 ロタール「ハッ、かしこまりました……」 ノア姫「わたくしもすぐに身仕度を済ませますわ。簡単に湯流しして、着替えましょう」 DM「サービスシーンが入るわけですね」 ノア姫「サービスシーンは……スモークが。DVDだと解除されるみたいな」 買うわ、そのDVD。 ノア姫「ロイヒトゥン子爵様、お話があります」 リーンハルト「その呼び方で、プライベートかそうでないか判るわけですね」 クレーメンス「うむ……」 ノア姫「先刻、領内の森で木こりを襲っていた木の精を……倒して来たという言い方はあまり使いたくないから……問題を解決してきたのですが、その時に後ろに控えていたレッサー・ドラゴンのグダラダという者が、『約定の時は来た』とロイヒトゥン子爵様に伝えろと言っていたのですが、どういうことでしょう」 クレーメンス「そうか……やはりその件であったか……」 ノア姫「プレイヤー発言なんですけど、あのレッサー・ドラゴンはあんま良い竜じゃないんですか? つまり、約束をするに値する相手なのかどうか、とか。種族の基本としては人間のことどう思ってるのか、とか」 リーンハルト「まぁ人間のことを快く思ってる竜なんて、この世界に殆どいないんじゃないかなぁ」 DM「だね。竜の殆どは人間を害虫程度にしか思っていないし、逆に人間も竜のことを天敵としか思っていない」 ノア姫「姫は……どうしましょう」 そこは今キッチリカッチリ決めなくてもいいかもね! 原則的には、嫌ってるのが「常識」ってだけだから。 ノア姫「あの竜とロイヒトゥン子爵はいったいなにを約束されたというのですか?」 ヴィンフリート「ストレートだ!」 ノア姫「姫は回りくどいことはできないです」 クレーメンス「部下達を集めて、謁見の間に来るがよい」 ノア姫「承知しました。すぐに集めて謁見の間に向かいます」 ロタール「ハッ(姫の返事を聞くなり外へ消える)」 フェスト「はやっ!?」 ヨルン「できる男(笑)」 ノア姫「じゃあ、今二人だけなんですよね?」 DM「だね」 ノア姫「お父様。グダラダは木の精と共に領民を傷付けていました。わたくしはお父様を信じてよろしいのですね?」 クレーメンス「……無論だ」 ノア姫「わかりました。すぐに謁見の間に向かいます」 で、ロタールがメンバー各位に招集をかけ、正装して集合することになったのだが……。 DM「で、フェストはどんな格好で来たの?」 フェスト「敢えて平民の服で」 ロタール「帰れ」 フェスト「くぅぅぅ!?」 リーンハルト「お前は誰と会うと思ってるんだ」 ノア姫「その方はお通しして、と言いに行きますよ〜」 DM「門の前でロタールが立ち塞がっている」 フェスト「また睨まれたよ……」 ノア姫「もう! ロタール!!(笑)」 ロタール「今回は子爵様へのお目通り……申し訳ありませんが、姫のお言葉といえど薄汚い服装で通すわけには参りません」 ノア姫「じゃーあー……わかった。わかったよ。ロタールよ! じゃあ……」 途端に声色を姫モードにして。 ノア姫「わかりました。わたくしの部屋にお連れするのならよいでしょう?」 フェスト「姫様の服を貸してくれるのかい?」 ノア姫「うん」 DM「サイズが合わないです。姫、小柄過ぎます(笑)」 ノア姫「なんとかなるでしょうっ! ふみー!」 DM「いやいや(苦笑)」 ノア姫「ロタール、今回だけはなんとかしてあげられないの?」 ロタール「此奴がまともな服装に着替えてくれば済むだけの話です」 ノア姫「……お金はあるの?」 フェスト「無いです(即答)」 それどころか莫大な借金が……。しかし今回の「君命による召集という状況」ならば、財務大臣ヴィンフリートに服代を無心しても「だが、断る!」とはならんだったろうに(笑) ノア姫「いくらあればそーいうのが買えるんですか? 姫は常に用意してもらう側なので!」 DM「服が無ければドレスを着ればいいじゃない」 ノア姫「えと、(ルール的に)いくらですかお洋服?」 DM「銀貨30枚くらいで最低限ってところかなぁ」 古谷徹「現在の価値に換算して3万円程である」 ノア姫「じゃあ銀貨30枚をお貸ししますので、これで仕立て屋さんに行って下さい」 フェスト「すまねぇ姫様!」 ノア姫「いえ、わたくしも急な呼び出しをしてしまったのだから」 で、仕立て屋にダッシュ。 仕立て屋「お客さん、領主様に謁見なされるならお風呂にも入った方が……」 フェスト「わ、わかった……」 DM「お客さん、腋臭いっすよ」 フェスト「結局そこですか!? 結局そこなんですね! よっぽどそれが好きなんですね!? まったくもー!(笑)」 一方他のメンツは『フェストめ……』と待たされ続けている(笑) DM「姫はこの間どうしてますか?」 ノア姫「姫は……自分の部屋に戻って、ちょっと窓辺で物思いに耽っています。グダラダが言っていた言葉を反芻して考えたり、自分なりに何を言われても受け止められるように心の準備をしています」 フェストがようやく戻って来たのが、最初の呼び出しから二時間後。 リーンハルト「すぐ来いって話だったろうに!?」 フェスト「無茶言うんじゃねぇよまったく!!」 DM「辛うじてOKっぽい服装で来ました。急ごしらえですけど」 ヴィンフリート「……コードギリギリだな」 フェスト「(放送)コードギリギリ!?」 ヴィンフリート「ドレスコードって意味だよ(苦笑)」 フェスト「あ、そっちですか(笑)」 ロタール「姫、奴が到着したようです」 ノア姫「わかりました(一度静かに目を閉じる)……。それでは皆の所に行きましょう」 ロタール「失礼ですが姫、私は所用があります故、外させて頂きます……」 控え室に侍女と共に現われる姫。 ノア姫「急に呼び出してしまってごめんなさい。子爵様からわたくし達に大事な話があるということです」 ヴィンフリート「はっ!」 ノア姫「いまから何を話されても、各自しっかり受け止めるように」 なにが出るかな! なにが出るかな! 続く!! ●プレイヤーズコメント ・ヨルン ヴィンフリートは、なぜあそこまで辛辣なんだろうか(笑) 確かにこのパーティの中にあって、フェストは風変わりな存在ではあるが。まぁ、チームワーク……か。私も気を引きしめないとな。 互いに責務を負う者同士、しかし父と娘、たまらないやり取り! いやぁー興奮するね! ……おっと、コホン。 ……って、フェスト……。ロタール殿の苦労を実感するな……。 ・ヴィンフリート 姫の森語、お茶目すぎます!(だが、それがいい) チームワークの向上、フェストは私が躾けます。 今後は姫にご心配をお掛けしないよう努力しますので、どうかお許しを。 うぬう。姫のサービスシーン……。 だが、DVDを買うわけには行かん! しかし、フェストよ。平民の服とは、礼儀をわきまえよ。 しかも姫の服をお借りするなど言語道断! ・リーンハルト 最弱のトリエント1体を倒すのに、貴重な魔法の武器を2本も失ってしまった。 この程度の前哨戦で「大損害覚悟」で勝ちを拾いに行っているようでは、先が見えていないといわれても仕方ない。 それにつけても、なにをさせても話が盛り上がるのは姫とフェスト。 さすがだ、というかわたしの影が薄い。個性、個性が必要だ! ・姫 グダラダの言っていた「約定」。 お父様を本当に信じていいのか……わからない。 それでも私はロイヒトゥン家の娘。そして領民を守る聖騎士。 とにかく聞かないとわからないのだから、しっかり受け止められる準備だけはしておかなくちゃ。 それにしても……。 フェストはロタールに嫌われ続けですわね。ふむん。 このままでは本当に私の護衛を降ろされてしまうかも……。 そうなる前に私がなんとか更生させなくてはいけないですわ! そうと決まれば条約か何かを書き出してみようかしら……。 (姫はなんだか真っ直ぐな子に育ってくれてます/ナニ。 純粋すぎるのでそろそろ痛い目にあわせてくれないかなぁーと/ぇー) ・フェスト スピードが命のローグとしては、基本的には移動力にペナルティの無い軽荷重状態を維持したいわけでして……。 代えの服は重要ですが、他に必要なものもあるので、あまり重たい物は背負い袋に入れたくない(服は結構かさばる)。別に貴族と言うわけでもありませんし。 という事で、正装なんて初期装備の段階から用意してなかったのが、こんな所で影響を及ぼすとは……。 *DM うはははは!! いや、うん!! (ひとしきり笑い転げる) でもね。あそこで突っ込まれたのは、「なんで正装を持ってないんだ」ってことじゃなくて、領主に謁見するというのに「敢えて平民の服で」っつー常識の無さに対して「『敢えて』じゃねーよ」って意味だぞ(笑) |
|||
■“豊作キャンペーン” 第2回 チャプター3 DM「謁見の間に入ると、玉座にはお父様のクレーメンス・ロイヒトゥン子爵。そしてその周囲にはオティーリエお母様、ロタール、あとだいぶ昔に引退した、かつて領内随一の使い手だった弓兵のハンス」 ノア姫「お兄ちゃんはいないんですか?」 DM「お兄ちゃんいません」 ノア姫「兄ちゃんいねぇ」 リーンハルト「兄ちゃんはいつもいるの?」 DM「本来は兄ちゃんどころか他の家臣もいないとおかしいね」 リーンハルト「城にはいるんですよね? 任務で不在とかじゃなくて」 DM「そうだね」 ノア姫「なんか(平民の)ハンスまでいるのにお兄ちゃんがいてもおかしくないのにな」 ヴィンフリート「と、思うところだよね」 リーンハルト「ていうかハンスがいるってのが……」 DM「そう。平民であるハンスがこの状況でいるのが、とても不自然」 ノア姫「じゃあ、その顔ぶれに少し眉をひそめます。でもすぐに子爵様に向き直ります」 DM「そして何故か全員フル装備です。 全員「ええーっ!?」 フェスト「こっちはー武器無いですよね?」 リーンハルト「ああ! しまった!(こちらも軍装で臨むシーンだったのか!?) 武器なんて持ってきてないぞ!!」 ノア姫「殺られる!?」 DM「そしてお母様までがプレート・アーマーを着込んでいる」 全員「えええええええーっ!!!???」 フェスト「殺されるこれ!?」 リーンハルト「お母様、そーいう武勇伝あったっけ……?」 DM「知らないです」 リーンハルト「姫様的にはどうなんですか?」 DM「姫も他の誰も、お母様のこんな姿を見たことがないね」 リーンハルト「こんな格好する人じゃなかった、と」 ノア姫「一瞬、その格好と顔ぶれに驚くけれど、何が起きてもいいようにと覚悟してきてるので、動揺を押さえつけ、ノア・ロイヒトゥン参りました、と」 普段のお母様。 リーンハルト「なるほど……姫の血筋はお母様から受け継いでいたのか」 ノア姫「ふふふっ♪」 リーンハルト「なんだか納得しちゃった(笑)」 ちなみに姫のプレイヤーは家族構成こそ自分で設定したものですが、母親の詳細がこんな設定だなんてまったく知りませんでした(笑) ヨルン「ちなみに(一番知名度の無さそうな)ハンスのことって、姫はともかく我々は知ってるんですかね」 DM「知識ロールしてみて。あとバードの知識も」 で、知っていた。 ヨルン「あれは噂に聞く名うての斥候、ハンス殿! 数々の戦いで武勲を立てた一発必中の狙撃手!!」 ハンスは歴戦のスカウトなのですね。 クレーメンス「扉を閉める前に貴様達に確認する。これから行われる話、聞いた以上は決して後に引くことはできぬ。その覚悟が無いものは立ち去ってよい」 DM「ちなみに全ての窓も閉められており、一見して外界と遮断されてるのがわかる」 ヨルン「帰ります……」 DM「じゃあ新しいキャラシートを(笑)」 フェスト「そこは融通利かせて(苦笑)」 彼はバードクラスも持っており、ビューリンゲン伯爵から「姫の活躍を見届け、私に伝えるのだ」と命令されて来ている(笑) 当初のスカウトからキャラが設定レベルで変わったもんだから、ちょっとだけ無理が(えー リーンハルト「別にスパイしに来たわけじゃないんでしょ?」 ヨルン「こ、この時点で帰るってのは無いですね」 ヴィンフリート「聞いてみて内容次第では帰るのか(笑)」 リーンハルト「それで帰ろうとしたら、やっぱり新しいキャラシートになる結末が見えるんだけど(笑)」 ヴィンフリート「聞いた以上、帰すわけにはいかん!(笑)」 フェスト「斬!!」 ヨルン「だってこの人達フル装備だもん!……では、それが戦勝神とビューリンゲン伯爵家への背信とならないのであれば」 クレーメンス「それは約束しよう」 ヴィンフリート「……元よりこの身はロイヒトゥン家への忠誠に捧げております」 リーンハルト「是非もないですね」 フェスト「あたいの命はもう姫様のもんだ。裏切るつもりはないよ」 ノア姫「自分の中では決心が付いてるんで、特に思うこともなく受け入れます」 DM「全員が同意すると、扉が閉められて魔導による施錠が行なわれた」 クレーメンス「我々はかつてこの地にいた地竜と戦ったのだ。だが力及ばなかった。私は倒しきれぬことを悟り、限定的な封印を施した。そして封じる際、一つの契約を結んだのだ。生き残った竜側の勢力とな。この地がかくも長きの間、一度も不作に見舞われることがなかったことも、その契約の力……」 ざわ……ざわ……。 クレーメンス「ノアよ。お前は知らぬことだが、母オティーリエかつて豊穣神の神官だった」 DM「姫達は熱心な信者としか思ってなかったね」 クレーメンス「母は自らの信仰の力の以って封印をなし、同時にその地竜の力を豊穣の礎ともした。だが代償として、神の代行者としての力を失っているのだ」 オティーリエ「もちろん、信仰の気持ちは失ってはいないけれど(微笑)」 クレーメンス「その時戦った戦友達が、今この場にいる四名と、ヴィンフリートの祖父、当時の宮廷魔導師パウル・ベッカー卿。彼はあの戦いでその身と引き換えに我々を守り、散った……」 ヴィンフリート「お爺様の死にはそのような秘密が……!!」 クレーメンス「そしてシェナン・アルザート卿」 ヴィンフリート「おおっ?」 リーンハルト「あの人も色々顔が広いな(笑)」 DM「この土地で生きる者なら誰でも知っている。主家のビューリンゲン伯爵家に仕えていた高名なエルフの魔繰騎士だね。まだエルフとしては若者だが、だいぶ昔に隠居していた。で、森暮らししつつ僅かながら弟子を取ってたりしてたんだけど、最近になって森から立ち去ったらしい」 ちなみに傭兵隊のブレイズの師匠です。 DM「領内の人なら、騎士物語として子供の頃から彼の武勇伝には馴染み深い」 ヴィンフリート「子供が『俺の魔法剣を食らえーっ!』ってゴッコ遊びするような(笑)」 DM「うん。“纒雷”っていう二つ名も持っている」 クレーメンス「最後がホルストマン子爵家のオスヴァルト・ラング卿」 ノア姫「誰ですか?」 DM「別キャンペーンに出て来たNPCだよ」 クレーメンス「彼はたまたま決戦の日に居合わせただけであったが『見捨てておけん。自分も戦わせろ』と聞かなくてな」 ヴィンフリート「なんですかこの錚々たる面々は(笑)」 DM「そんなわけで、豊穣神の神官だったお母様は、お父様とフラグを立てて結婚したわけですな」 ヴィンフリート「そういうことになりますな! パーティー内で!」 DM「竜と対峙する為にクレーメンスパパが組んだドリームチームがこの七人だね。辺境の片田舎にあってこの質は、一つの奇跡的な巡り合わせと言える」 リーンハルト「そして我々が第二世代ドリームチームに……なれるかもしれない!」 ヴィンフリート「ロタールさんはちょっと年上なんですかね。このメンツの中では」 DM「年上だね〜。最年長はパウルだけど」 ヴィンフリート「あ、他が親世代の中、祖父だからか」 DM「お母さんは領内の誰もが憧れていた美人神官だったのを、領主様の息子が持ってくという最悪のシナリオに」 全員爆笑。 ヴィンフリート「確かに……夢も希望も無い(笑)」 リーンハルト「いや、やっかみと共に凄く祝福はされたとは思うけど(笑)」 DM「本当は彼女は神官としての人生を歩むつもりだったのだけど、その力を失ってしまったところで『俺のところに来ないか』な外伝的ラヴストーリーがあったのかもしれない。レッツコンバイン」 というわけで結ばれた契約の内容が説明されたのだが、レポでは割愛。あんま深く考えないで下記のノリで読んでて下されば十分です(笑) DM「つまりまぁ戦隊ヒーローの如く、秘密を守りつつ『自分達だけ』が戦わざるをえない状況のお膳立てと思ってくれればOK。契約の穴を衝いて引っ繰り返そう、とかそーいう野暮なことはしないで、真っ向からノリノリで楽しんでちょうだいな」 ちなみにかつて戦ったメンバーは直接戦闘加入は認められず、戦えるのは本拠地や封印を守る時のみである。さらには「攻略の糸口となりうる助言」も禁じられている。 なお現状の最終目的は、竜側が「封印者たるオティーリエの死亡」で、人側が「竜の封印を解除した上で、今度こそ倒す」である。寿命を待てばいい分、竜側有利。 ロタール「つまり、姫様とその部下達には我々に替わって地竜の勢力と戦ってもらわねばならない。これは敗北は許されない戦いである」 DM「全員視認ロールして〜」 ここで成功したのはヨルンのみ。 DM「ヨルンはロタールの拳が小さく震え、強く握り締めているのに気付いた」 ヨルン「ロタール殿……」 リーンハルト「ああ、自分達の負債を姫に押し付けてるわけだからなぁ……でも毅然としていなければいけないから……」 ヨルン(我が戦勝神に誓って勝利を……!) フェスト「ところで一つ聞きたいんだがよ。あんたらなんだってそんな物騒な格好をしてんだ。断らせないための脅しってことなのかい」 ロタール「黙れ。貴様に発言権は無い」 フェスト「こ、この野郎!?」 ヨルン「わ、わかった。落ち着け。俺も気になっていたから、代わりに訊こう。皆様はなぜそのような戦装束なのでありましょう? よろしければ理由をお聞かせ願いたい」 リーンハルト「……いや……お前……それ聞いちゃうの?」 ヨルン「気になるじゃないですか。意図が」 ノア姫「あ〜〜〜……聞いちゃうんですか、それを(苦笑)」 ヨルン「して、いったいなぜ?」 なんでなんでしょうね! 続く!! ●プレイヤーズコメント ・ヨルン 居並ぶ、早々たる面々。なぜか物々しい格好をして、だ。 予感と言えるだろうか。この任務へ赴く道すがら、確かに新たな物語への期待を感じていた。 それはただ単に新しい出会いに付随する感情だと思っていたが……。 明かされた事実は、想像以上のものだった。であればこの厳しい箝口令も得心が行く。 いや、それだけではない。正直、この展開に滾らないわけが無いな! 今、私の人々のために揮う聖衛士(レンジャー)の心、ストーリーを求めつづける詩人の心、どちらも強く感じている! そしてロタール殿は、きっと相当の心苦しさ、覚悟を抱いておられるのだろう。 いや、それはこの場に居られる皆様方も同じ筈。ならば……。 あ、質問? あぁ、そういえば、その、そうだね。すこし気になっちゃうな、私は。 ・ヴィンフリート お爺様にそんな過去があったとは! しかも今度は姫と私達が代わりを務める……。 姫にお仕えするのも運命だったのですね。 本望とはまさにこのこと。 なら、やるしかないじゃないか! ・リーンハルト このロイヒトゥンの地の平和と、そして豊かな実りは、すべてが契約の賜物であった。 それを成し遂げたのは我々の前に居並ぶ戦士たち。 だが、契約の存在は、完全な勝利をなすことが出来なかったという証左でもある。 今、契約の時は満ち、竜は再び人間に牙をむく。 それに立ち向かい、今度は封印ではなく、竜を倒すのは……我々5人なのだ。 なんという燃える展開! このキャンペーンこそは英雄譚にふさわしい活躍を成し遂げようじゃないか! みんな、がんばろう! ・姫 竜との戦……契約……お母様……。 私が知らなかったこと、たくさんあった。 本当の意味で領民を守るということ。私には理解もできていなかった。 いえ……今でも理解してない。 領民を守るための戦。私にはそれがどうしても納得がいかない。 お父様やロタールの厳しく辛そうな表情……それを見ても私にはまだ決心がつかないなんて……悔しい。 (姫の甘さをどうしても捨てられなかったのですよー。 というか「Yes!Kill you!!yeaaaaaaa!!」なんて変貌はうまく遂げられそうになかったのでぐずぐずしてしまいました。うーむ) *DM そんな変貌しなくていいです(笑) ・フェスト 話は一気に急展開に。 お忍び姫の世直し道中……ではなく、命を賭けた竜勢力との抗争に。 ……中々面白い展開です。ダメダメ続きで、そろそろいい所を見せなきゃと思っていたところですし、たっぷり暴れてやるとしますか! |
|||
■“豊作キャンペーン” 第2回 チャプター4 リーンハルト「空気読めよ! 領土の存亡に関る重大な話だから、歴戦の勇士達が“正装”でもって次代への継承をするって最高にカッコイイシーンだろ!(笑)」 ヴィンフリート「領主様達、本気モードだってことじゃないの!?」 ノア姫「そうですよね〜(苦笑)」 ヴィンフリート「もうお前黙れ!!(笑)」 フェスト「え!? え!? 脅しだったんじゃ!?」 ヨルン「なん……ですと……!?」 リーンハルト「お前バードじゃないか! こんな絵になるシーンに野暮なこと言ってどうする!?(笑)」 ヨルン「し、しまった!?」 当然これはプレイヤー達の会話であって、物語の世界では「やっちまった質問」に場の空気が固まった後……。 ハンス「お前……俺だってたまには格好つけたいんだよ(苦笑)」 リーンハルト「やっぱダメだろあれ突っ込んじゃぁぁぁぁ!!(笑)」 ヨルン「貴方がたの志、しかと……」 DM「もう手遅れ(笑)」 全員爆笑。 ヨルン「ええと……」 ヴィンフリート「まだ喋るのか!?(笑)」 フェスト「紛らわしいったらありゃしないねぇ、まったく……」 リーンハルト「お前……!!(笑)」 フェスト「どう考えても襲われそうとしか思えませんでした!」 ヴィンフリート「君はいつ処刑されてもおかしくないからなぁ」 ノア姫「これだけ物々しい状況に相対してしまったら、それは誰だって身構えてしまいますよね」 DM「さすが姫、フォローを!!」 ヴィンフリート「つまりヨルンとフェストは小者だと!(笑)」 ノア姫「違いますよっ。そーいう意味じゃなくてほんとになんというか(笑)」 DM「英雄物語が大好きって設定のヨルンが一番やっちゃいけない質問だったな(笑)」 リーンハルト「最高の正装で決めて来たら『なにそんな場違いな格好してんの?』みたいな(笑)」 ヴィンフリート「現代っ子じゃないんだから(笑)」 フェスト「私はあれでよかったんですよね?」 ヴィンフリート「君は空気読めないキャラだから(笑)」 ノア姫「好きな時に好きな質問をすればいいのです(にっこり)」 こうしてシーンを台無しにしたヨルンに対して吊し上げが続く(笑) ヨルン「し、失礼致しました(し、しまったぁぁぁぁ!!)」 DM「立場的に死ぬほど恥ずかしい思いしてる筈だな(笑)」 ノア姫「でもお母様までプレート・アーマーなんて着てたら身構えてしまいますよね!」 フェスト「いつインサイトフル・フェイントかけようかと思ってましたから!」 リーンハルト「俺達殺そうと思ったら、そんなのロタールさん一人いれば十分なんだから(笑)」 オティーリエ「たしかにああ言われてしまうと恥ずかしいわね(照)」 ヨルン「あ、それは可愛い!!」 ヴィンフリート「人妻に萌えたね?」 ノア姫「お母さん若くて美人ですからね」 オティーリエ「この鎧もノア(姫)にあげようと思っていたのですけれど、ちょっと無理のようね〜」 (母の服を着た場合のイメージ(笑) ノア姫「わたくしはまだ成長期です! 大器晩成型なのです! ねぇヴィン!?」 ヴィンフリート「ハッ!!」 ノア姫「わたくしだってきっともっと大きくなってその内ヴィンの肩ぐらいまで背がとどくのよ!?」 クレーメンス「ふむ……才能は早熟だったのだがのう」 ノア姫「外見は後からついてくるものよっ! …………ものですわ、お父さま」 リーンハルト「お母さんは身長どのくらいですか?」 ノア姫「お母さんは身長169センチくらいです」 リーンハルト「お母さんはナイスバディですか」 ノア姫「お母さんはナイスバディです!!」 DM「アリシアさんみたいなイメージなんだろうか(笑)」 ノア姫「お姉ちゃんは身長あるけど胸は小さいです」 DM「この貧乳の血は誰のなんだ(笑)」 全員「隔世遺伝?」 ノア姫「でもお姉ちゃんはちっちゃいといってもBかCくらいはありますよ!」 限りなくB寄りのCですか。 DM「じゃあ段階的にしぼんでるというわけか」 ノア姫「段階的って!?(笑)」 リーンハルト「ところでロタールは相変わらず執事服なんですか?」 DM「ロタールも戦闘服だね。NARUTOに出てくる忍者みたいな(笑)」 リーンハルト「さすがに執事服が戦闘服ではなかったか(笑)」 DM「それじゃホントにウォルターになっちゃう(笑)」 ヨルン「ああ、よかった……場の空気が和んで……」 リーンハルト「領主様達が人格者でよかったな(苦笑)」 クレーメンス「それではそなた達に継承の証たる宝石を授けよう……」 選ばれし戦士の印的お約束アイテム登場!! 継承相手は以下のとおり。 クレーメンス→姫 オティーリエ→リーンハルト ロタール→ヴィンフリート ハンス→フェスト クレーメンス「そしてヨルン。お主はホルストマン領へ赴き、ラング卿より受け継いで来るのだ」 ヨルン「ハッ!!」 一部のプレイヤー、この展開に妙に色めき立つ(笑) ノア姫「お父様。これまで結ばれていた不可侵契約、それを今後も更新して続けるわけにはいかないのですか?」 クレーメンス「……ノアよ、つまり竜との共存を望むというのか?」 ノア姫「戦が始まれば領民がいやがおうにも巻込まれてしまいます。領地と領民を守る為には竜との共存をするべきではないのでしょうか?」 クレーメンス「その考えはお前の優しさのあらわれだろう……。だが相手もそれを望むとは限らないのだ」 ノア姫「…………」 クレーメンス「それにだ。竜との共存を望む者が、我々人間の中にもどれだけいると思う? この場合の“共存”とは、竜に管理されて生き永らえる……そのことに他ならないのだぞ」 リーンハルト「解放戦争前に逆戻り……」 クレーメンス「ノアよ。100人いる中で50人しか生きることを認められない。その中から切り捨てる50人、お前は唯々諾々と選ぶことができるのか? 戦う力を持ちながら」 リーンハルト「共存を望むなら、口減らししろと言ってくるのは必然と」 DM「そうだね。竜との共存ということは、人口統制を受け入れるということ」 共存と言えば聞こえはいいが、現実は「支配下に収まる」であるな。それの良し悪しはともかくとして。 ノア姫「お互いに非干渉とすることはできないのですか……」 クレーメンス「彼らにしてみれば、かつて奪われた支配圏・土地を取り返しに来ているのだ」 リーンハルト「竜にとっては今の線引きは非常に不満なわけで」 DM「解放戦争前は竜が完全に管理してたわけだからね。それに対して人間が反乱を起こして、この地方は永久の森のラインまで押し出したわけで。その後の小競り合いを24年間止めましょうって話さ」 ノア姫「では子爵様……戦うしか他に方法は無いのですね?」 クレーメンス「我々が隷属するか、竜の支配に力で抗うか……二つに一つだと私は思っている」 ノア姫「…………」 ヨルン「マスター。このビューリンゲン伯爵領にあって、竜側との戦いが起こっていないのって、ロイヒトゥン領だけなんですか?」 DM「ロイヒトゥンも魔物との戦い自体は稀にあるね。それが野良なのか、組織的な攻勢なのかまでは不明だけど。それよりも不作が起きないってことの方がよっぽど不自然だね」 ちなみに豊穣神信仰は自然に大きく依存し、尊重している。ゆえに竜との共存……とまでいくのは稀としても、自然そのものとの共存を目指すことは一般的な考え。つまり技術が発展し続け、効率を重視した人間本意の土地開発が主流となれば、廃れていく信仰と言えます。 なので農民レベルでの信仰は根強いものの、ロイヒトゥン領の様に為政者までもが信仰しているケースは極めて稀。特にこの舞台となっているヴィーリオン王国では、騎士の神でもある戦勝神信仰が王家を筆頭に圧倒的主流派なので、さらにマイノリティー。 DM「ちなみにかつての戦いは『凄い不作が起きたけど突然それが好転した』程度にしか認識されておらず、竜を倒して云々というのは伝わってない」 リーンハルト「なんにせよ、さっきの戦いでグダラダが出張ってきていたのは『オティーリエを殺しにかかるぜ』宣言なわけですね」 フェスト「つまりこっちも向こうを殺っちまっていいってことだろ」 リーンハルト「我々は守るべきなのですか?」 クレーメンス「その判断は、ノアに任せよう」 リーンハルト「先制攻撃で倒せば我々の勝ちだな」 ヴィンフリート「倒せればね?(笑)」 ヨルン「戦力差の激しいフラッグ戦みたいな感じですね」 フェスト「時間は敵なんだ。やるしかないだろ」 ヴィンフリート「そうだな。我が祖父がしたように……」 ヨルン「守っていれば戦力的に有利なのはお互い様だが……」 リーンハルト「こっちは一時的な有利でしかない、というわけだ。キツいな。まぁ相手も人間相手に時間切れ勝利を狙うなんてプライドの無いことしないだろうが……」 DM「屈辱だからな」 ヴィンフリート「まぁ敵の本拠地の情報も無いから、なにか掴むまでは対処療法ならざるをえないだろうけど」 ノア姫「……わかりました。領民のを守る為に戦いに赴きます」 竜・即・斬! そうはなれない姫であった! 続く! ●プレイヤーズコメント ・ヨルン か……帰 り た い ! いや……。話を聞いた今、帰ろうなどとは到底思わないが……。その、せめて、穴は、どこかな……。 人ひとり分の高さでいいんだ。 ・ヴィンフリート 竜との共存。姫のお優しさにはいつも驚かされてばかりです。しかし、私は姫の望みを叶える術を知りません。 それに今回ばかりは子爵様の仰るとおり、戦わざるを得ません。せめて戦いにおいては我が祖父同様、命を懸けてお助けいたします! 追伸:姫には内緒で「エンラージ・パースン」の改良版を研究することにいたします。インチ単位で巨大化&永続化が目標です。 *DM そんな邪法、絶対開発成功させません。 ・リーンハルト 厳粛に張り詰めていた空気が一気に弛緩した。 らしいといえばらしいので、まぁよし(笑) 竜の支配は非道とも思えるが、彼らにしてみれば世界の健全化が目的。 森の発育のために不要な下草を払ったり、密集しすぎた木を間引きしたり、害虫を駆除したり……。 人間が植物や動物を管理するのと考え方としては同じなのだ。 だが、だからといって、我らがそれを唯々諾々と受け入れるわけにはいかない。 ・姫 あの2人には一体何から教えてあげたらいいのかしら。 彼はそれなりに場を弁えてる方だと思っていたのだけれど……。 竜のこと。 返事はしたけれど、まだきちんと決心がついたわけではないのに……。 そんな気持ちのままでいいわけない。 でも……どうしたらいいの……戦いたくないわけじゃ無い。 なにかほかに方法が思い浮かぶわけでもないのに……私は……。 (姫は戦うのは嫌じゃー!!!って素直に言える子に育てればよかったです/マテ 個人的にもやっぱりそこで戦いになってしまうのは不本意で納得出来ないのですが、それしか手段がないのが現実でそれがさらに歯がゆい姫とPLでございます) ・フェスト いつの間にか空気読めない人ということに…まぁ、否定は出来ませんが……。 そして、なんか左隣がざわざわ聞こえるのは気のせい? |
|||
■“豊作キャンペーン” 第2回 チャプター5 ビューリンゲン伯爵領は縦長で、その中央部分に伯爵家の直轄領がある。目的地であるホルストマン子爵領は南に位置する為、ロイヒトゥン子爵家居城ハイリグェンツァから向かった場合は伯爵領を通過することになるのですね。 で、破壊された武器の補充も必要なので伯爵家居城クラールヴァッサーの城下町入りする。ちなみにその名の由来は、極めて透明度が高いことで知られる美しい湖の湖畔に位置する故であった。 ノア姫「伯爵様に挨拶しに行きますよっ!」 フェスト「通るだけなんだから別にいいだろうに、挨拶なんて」 ヴィンフリート「その発想が実にお前らしいよ……」 ノア姫「てってってってってっ……」 DM「ヴィンフリートは御供しないの?」 ヴィンフリート「すいません、買い物計画に気を取られていました。行きますよ、もちろん」 DM「姫一人じゃ行けないよ〜」 ノア姫「ひめひとりでいけるもん!!」 ヨルン「自分も仕事なんでついて行きます」 というわけでエトムント・ビューリンゲン伯爵にご挨拶。 エトムント「おーノア姫よ! また来てきれたのか。嬉しいぞ!!」 ノア姫「近くまで用事がございまして」 エトムント「おーおーそうかそうか。泊まっていけ泊まっていけ」 ヴィンフリート「もうこの人は相変わらず(笑)」 レポでは割愛されてますが、前回もだいたいこんな感じでした。 フェスト「詮索無しか!」 リーンハルト「お爺ちゃんと孫みたいな(笑)」 ノア姫「伯爵様がお元気そうでなによりですわ」 ヴィンフリート「姫、なんかおねだりするんだ! 『剣無くなっちゃった……』とか!(笑)」 注)妄想です。 リーンハルト「酷いなぁ(笑)」 ヴィンフリート「俺段々と悪い奴になってきたなぁ」 ノア姫「歪んで来ましたよね。姫は好きだけど、他はどうでもいい、みたいな(笑)」 エトムント「姫、なにか食べたいものはないか」 ノア姫「…………煮物、じゃなくてハヤシライス? ハッシュドビーフ?」 エトムント「姫が好きなものはなんでも用意しよう」 フェスト「舟盛り?」 ヴィンフリート「そんなものは要らないよ!」 ノア姫「名前出て来なくなっちゃったじゃないですか!」 フェスト「すいません!?」 リーンハルト「肉まん?」 ノア姫「野菜がいっぱい入ってるポトフ?」 以下延々と甘やかされる。 エトムント「ヨルンよ、任務は順調であろうな? いいか、ノア姫の活躍をしかと見届けて報告するのだぞ」 ヨルン「はっ、もちろんでございます! 姫の活躍に心踊らせております!!(い、言えん! 重大過ぎる任務のことは言えん!)」 フェスト「よくよく考えたら街の宿屋に泊まるのはあたいだけかい……リーンハルトは神殿だしさ」 リーンハルト「猫がいるから一人じゃないよ」 ノア姫「連れて来てるんですか?」 フェスト「連れて来てますよ」 ノア姫「よかったね、シャーテン今回は置いてけぼりにされなくて」 実はフェスト、前回の戦いに赴いた際に「猫は豊穣神の神殿に置いてきました」と。彼女としては=「置いて来たのだから保護して面倒看てくれているはず」なのだが、他全員の認識は「なんの縁も無い君の使い魔を黙って置いて来たからって、預かったとは思わないから単に放置して来ただけなんじゃ……」と(笑) ちなみに当時の録画データのやりとりを見返すと……。 DM「シャーテンは今回連れてくの?」 フェスト「うーーーん、鋭敏感覚無くなるのは痛いけど……神殿に置いていきます」 DM「わかった」 閑話休題。 フェスト「野宿でもしますか」 苦労するのは自分じゃなくてキャラだからって! DM「宿に泊まれよ! 野宿するとファミコンのD&Dでだって捕まるんだぞ」 ノア姫「ファミコンにD&Dあるんですか?」 DM「あるある。何個も出てるよ」 ヴィンフリート「ヒルズファーはやった。わけわからんかった(笑)」 リーンハルト「何個も出せるほど売れたんだ?」 DM「当時のファミコンは出せば売れた時代だから……」 ヴィンフリート「『そうかそうかぁ』と姫の話す話を嬉しそうに(笑)」 ノア姫「姫、愛でられてるなぁ」 リーンハルト「城の武器庫にある(かもしれない)のねだって売ってもらおうぜ」 タダで貰おうとしないだけ立派、なのか(笑) 結局姫の武器であるバスタード・ソードは特殊武器の中でもまだメジャーな方なこともあり、入手成功。しかしフェストのマーキュリアル・グレートソードは特殊過ぎてそうもいかず、結局城下の武器屋に注文して一から造らなければならない状態。比較的早く12日で造れる高品質品と、2ヶ月は待たされる+1をそれぞれオーダー。手数料も支払い、ハイリグェンツァに届けてもらうよう頼む。 そんなこんなで出発し、ラング卿の城へ行ってみると領主の城へ武術指南の仕事で出向中とのこと。 さして遠くもないのでそのままさらに領主居城ロヤリテートレーヴェへ行くぜ行くぜ〜。 番兵「これはノア姫!」 ノア姫「ああ、知ってるんですか?」 リーンハルト「有名ですから」 DM「仮に顔を知らなくても、ロイヒトゥン家の紋章が付いたプレート・アーマーを着た少女が来たら、一目瞭然だね」 ノア姫「(えへん)」 DM「姫、なに『ふふん♪』って顔してるんですか(笑)」 ノア姫「オスヴァルト・ラング男爵にお会いしたいのですが」 番兵「ラング卿でしたら只今中庭にいらっしゃいます」 ヴィンフリート「指南の真っ最中か」 ノア姫「お取り次ぎ願えないでしょうか」 番兵「ハッ!! 中に入ってお待ち下さい!!」 リーンハルト「我々はどうなるんだろ」 DM「ちゃんと部下と認識されてるので、一緒に。で、通される途中で中庭の方からは声が聞こえる」 ?「腰が引けてるぞ! そんなへっぴり腰で姫を守れるものか!!」 ノア姫「ここのところの姫ですか?」 DM「ええ。城内の一室で待っていると、さして間もなく……」 ドアが盛大に開き。 少女「お姉さま!!」 DM「と、ホルストマン家の姫であるハインリーケが姫に抱きついて来るね」 ヨルン「おおっ!?」 ヴィンフリート「なんだこの萌えな展開は!?」 ノア姫「その子は幾つくらいなんですか?」 DM「今だと12歳ですね」 ノア姫「そして、ノアより身長は!?」 DM「低いです」 ノア姫「よしっ」 フェスト「そこ重要ですか!?」 DM「詳しくはwikiを……(ノートパソコンを見せつつ)で、ノアは知っています。昔から妹の様に可愛がっていたお姫様です」 ノア姫「おおっ。外国人の愛称ってよくわからないんですが、リーケでいいのかな?」 DM「じゃあ実際はともかく、それで(笑)」 ノア姫「リーケ! ひさしぶり! 元気だった?」 ハインリーケ「お姉さまに逢えなくて元気じゃなかったです!」 ヴィンフリート「おーい! 百合が咲いちゃうぞ〜(ニヤニヤ)」 DM「でまぁ、見た目こんなキツいクールそうなお姫様なんだけど」 ノア姫「でもベタベタなんですか、ノアに」 DM「ノアにベタベタですね」 ハインリーケ「ところでなんですの? この女は!(フェストを睨んで指差し)」 ノア姫「あら〜?(笑)」 リーンハルト「(自分達)男じゃないんだね(笑)」 ノア姫「彼女はフェストと言って、わたくしの部下よ」 ハインリーケ「ヴィンフリート!!」 ヴィンフリート「ハッ!」 ハインリーケ「どーいうことですの!?」 ヴィンフリート「こっちにきた!!(笑) いや、実は私も排したいとは思っているのですが……」 全員爆笑。 日々努力はしてたよね。 フェスト「んんんーっ!?」 DM「なんでこうなったか知ったら怒り狂うだろうね(笑)」 フェストは姫に襲いかかって返り討ちに遭ってます。 ヴィンフリート「俺、それ知ってるもんねぇ。誤魔化せるのこれ?(笑)」 フェスト「ほんとのことは言わなくていいですぅぅぅ!!」 ヴィンフリート「だってはったり無いもん」 ハインリーケ「どーいうことですの!?」 ノア姫「うんとぉ〜『どーいうことですの』と言われても……(ちょっと困りつつ)、うんと、これはわたくしにとっても彼女にとっても勉強の一環なのですよ」 ヴィンフリート「助かった……姫にいった……」 DM「ヴィンフリートもかつて姫、ロタールと三人で訪れた時に『どーいうことですのこの男は!?』と言われたことがあります(笑)」 ノア姫「頭を撫でながら〜そんなに頬を膨らませないの。可愛い顔が台無しよ? 彼女はわたくしや領民のため一緒に……」 ハインリーケ「妾は頬をふくらませていようと可愛いのぢゃ!」 ヴィンフリート「いかんなぁ。可愛いぞ」 ノア姫「働いてくれているのよ? そんな風に言わないであげて」 ハインリーケ「キーッ! この女はなんでいるのぢゃ! 仕事とはなんなのぢゃ!」 ヴィンフリート「姫の代わりに死ぬことで御座います!」 全員爆笑。 フェスト「ヴィンフリート、ちょっとあとで用があるから来てもらおうかぁ!?」 ハインリーケ「どーいう人選ですの? ロタールはこれを認めているの!?」 ヴィンフリート「……非常に痛いところを突かれますね!?」 フェスト「突っ込んで来るなぁ〜ハインリーケ様……(笑)」 ノア姫「そうそう、ここに来る間にリーケにとっても似合いそうなチョーカーがあったのよ」 ハインリーケ「お姉さまが妾に首輪を……(ポッ)」 全員爆笑。 ノア姫「き、気に入って下さるかしら……?(笑いを必死に堪えつつ)」 ヨルン「ハインリーケの好感度がドンドンと上がっていく(笑)」 ハインリーケ「お姉さま、これを妾に……?(キュン)」 ノア姫「それを見たらついリーケの可愛い顔が浮かんだの」 フェスト「姫……同性殺しだわ(笑)」 ハインリーケ「お姉さま、似合いますか!?(身に付け)」 ノア姫「ええ、思っていた以上に似合っていますわ」 ハインリーケ「ところでこの女はなんですの!?」 フェスト「えええええ!?(笑)」 ヴィンフリート、かつてないピンチ!? 続く!! ●プレイヤーズコメント ・ヨルン 赴任して早々、伯爵様にも言う事が出来ないような秘密を抱く事になろうとは。 仕事として客観的に物事を伝えるつもりだったのも昔。今は完全に当事者、舞台の上か……。 ハインリーケ様のフリーダムぶりは知っていたが、こう見知った顔の中でやられると、凄いものがあるな……。そんな彼女と渡り合ってる(?)ヴィンフリートと姫はさすが。 かわいらしい姫とつよくてかわいらしい姫の艶話を一席……は、不謹慎にもほどがあるというか、私の命が無いな。 ・ヴィンフリート まったく、ハインリーケ姫には痛いところを突かれました。これが中間管理職の悲哀か……。いや、直属の上司には恵まれすぎているので、文句を言ったらバチが当たりますね。 ちなみに、ヴィンフリートの属性は善です。2回目で慣れたせいか、プレイヤーの地が出てしまいました。反省。でも「姫が一番!」は変わりません。 ・リーンハルト 修羅場だったけど、2枚の妄想イラストがついて、ますますいろいろ大変なことに! *ノア姫は実際には剣のおねだりはしてません! こちらのは火の粉が降りかからなくて幸いでした。 傍から見ている分には実に……いや、ゴホン、ベッカー殿も大変ですね。 ・姫 エトムント伯爵。相変わらずお元気そうで何よりでしたわ。 リーケは……また少し我が強くなってしまったかしら(苦笑) 良い子ではあるのだけれど…もっと視野を広げれば素晴らしい跡継ぎになるでしょうに。 チョーカーは気に入ってもらえて何よりだったけれどv (困った子ですが姫は姫でリーケが大好きでつい甘やかしてしまう存在です! でもチョーカー=首輪かぁ……流石に姫もそれには笑いをこらえるのに大変ですよw!) ・フェスト なぜか猛烈にハインリーケ様に目の仇にされているのですが……。 同じ新参者のはずのヨルンではなく何故私に矛先が……。 むしろヨルンの事が目に入っていないような? |
|||
■“豊作キャンペーン” 第2回 チャプター6 ハインリーケ「ヴィンにも命令していた筈ですわよ! 悪い虫が付かないように、と」 リーンハルト「悪い虫(笑)」 ヴィンフリート「まったくもってその通りなのですが……!」 リーンハルト「男のことじゃないのか(笑)」 ノア姫「人選は技術ではなくやる気があるかどうかですわ。わたくしのような未熟者に……」 ハインリーケ「やる気さえあれば技術が伴わなくていいのなら、妾が参ります!!」 ノア姫「領地違うし!? 貴女には貴女のやるべことがあるでしょう?」 ハインリーケ(プクーッ!) DM「その台詞、よく言われるらしいです」 ハインリーケ「ラングみたいです、お姉さま」 ノア姫「じゃあ、今夜は一緒に寝ましょう?」 フェスト(うずうず……) DM「なに?(笑)」 フェスト「ちょっとここでからかおうかな〜なんて」 ノア姫「夜たくさんお話をしましょう?」 ハインリーケ(ぱあああ……) DM「フェストに向かってアッカンベーするね(笑)」 フェスト「こいつぅぅぅ!? む、むかつくわね!?」 リーンハルト「子供のやることに大人気無いなぁ(笑)」 ノア姫「それよりラング卿はまだかしら?」 ハインリーケ「ラングは今訓練中ですの」 ノア姫「あとどれくらいかかるかしら?」 ハインリーケ「時間までは存じておりませんけれど、『これを途中で切り上げては、姫も喜びますまい』と言っておりましたわ」 ノア姫「そうですね。それではゆっくり待たせて頂きましょう」 ハインリーケ「ええ、ゆっくりと(ぎゅー)」 ノア姫「頭をぽんぽん、と」 フェスト「やっぱりちょっとからかいたいわ……」 DM「姫に対しては御機嫌なんだけど、ヴィンフリートと目が合うと『ギロッ』と(笑)」 ヴィンフリート「うああ、怖いよ〜!」 ハインリーケ(誤魔化されたわけではなくてよ!?) ヴィンフリート「『わかってんでしょうね!?』と(笑)」 ノア姫「それは私にもわかりますか?」 DM「じゃあ真意看破を(笑)」 ノア姫「真意看破ならあった気がします。えい……お、15です」 DM「じゃあ表情は角度的にわからないんだけど、ヴィンフリートがまた『うぐっ』っとなったのに気付ける」 ヴィンフリート「なりました(笑)」 ノア姫「じゃあ〜察して、リーケに対して〜。これはわたくしの人選でもあるの。彼を責めないであげて?」 ヴィンフリート「なんか暑いですな!!(冷や汗)」 DM「まぁ間違っても『姫に襲いかかった』なんて言えやしない、言えやしないよ」 ノア姫「その瞬間に何かが終わりますよね、彼女の(笑)」 フェスト「ラングに殺されますよ!」 ヴィンフリート「いいじゃん、ラングに抜刀すれば(笑)」 全員大爆笑っていうか拍手まで起こる。 フェスト「それは一年後にあるからいいですっ!(笑)」 ヨルン「生で見てみたいですね(笑)」 フェスト「冷静に冷静に! ラングには抜刀してないってば!」 リーンハルト「いや、ラングの目の前で抜刀したって(以下略)」 またもお約束。 ノア姫「口パクでヴィンフリートに『ごめんなさい』と」 ヴィンフリート「いえいえ、もったいない……」 リーンハルト「貴族レベル持ちはロールプレイ的に美味しいなぁ〜。取ればよかった(笑)」 ヴィンフリート「貴族美味しいね! これはいいよね!(凄く嬉しそうに)」 ヴィンフリートはウィザードレベルを落としてでもアリストクラートレベルを取得している為、姫の側近的立場を得ているのですね。 ノア姫「ところでリーケはなにをしているの?」 ハインリーケ「お姉さまがいらしたと聞いて飛んでまいりましたの!」 ノア姫「あら、お稽古は?」 ハインリーケ「そんなものあったかしら?」 ノア姫「ダメじゃないの、お稽古を疎かにしては(笑)」 ハインリーケ「そ、それはあとでちゃんとやりますわ」 ノア姫「先生達が泣いてしまいますわよ?」 リーンハルト「内心、姫も城を抜け出しては農作業しに行ってたような(笑)」 ヴィンフリート「俺は気付いたけどまぁ黙ってます(笑)」 ノア姫「しっ!」 男「そのとおりですぞ、姫」 リーンハルト「お、ラング男爵登場ですね」 ノア姫「ラングさんとは面識あるんですか?」 DM「ありますあります。子供の頃から何度も剣の稽古をつけてもらったことがあります」 ヴィンフリート「フェスト、チャンスチャンス(ヒソヒソ)」 フェスト「え? …………抜刀しませんよ!? 剣無いですし!」 ありゃするのか(笑) DM「ラングさんはこの一番右の人です(GENさん絵を見せつつ)」 ノア姫「ををっ!」 ラング「姫には姫のお役目がある。そう何度も申し上げたはずです」 ヨルン「あー、言われてる(笑)」 ハインリーケ「またその台詞ですの!?」 ヴィンフリート「『聞き飽きましたわ!』(笑)」 ノア姫「ラング男爵、お久しぶりです」 ラング「これはお久し振りでございます、ノア姫」 ヴィンフリート「でっけぇ人だ……。姫が影に隠れてしまう(笑)」 DM「体格いい人だからねぇ。でも姫と腕相撲すると負けちゃうんだよ。筋力16だから(笑)」 全員「ええええ!?(笑)」 フェスト「ラングさん、18じゃないんですか!」 DM「16ありゃ十分凄まじい筋力なんだよ! 主人公補正で主要能力値18が珍しくないPCと一緒にすんな(笑) 頭上に持ち上げられる重量の数値だけ見た場合、重量挙げの世界トップレベルに等しい。18はもう世界記録を軽くぶっ千切るレベルだ」 ちなみに筋力16あれば100キロの荷物を担いで8時間山道を行軍してもバテません。これが筋力18になると130キロオーバーでも平気に(笑) つーかスナッチで270キロ持ち上げて、そのままヨロヨロとではあるが歩き回れるのが筋力18の世界。 DM「で、ラングの後をついてきた家庭教師にハインリーケは拉致られていきます(笑)」 ヴィンフリート「『さ、姫行きますよ!!』」 ハインリーケ「放すのぢゃーっ!!」 ヴィンフリート「『いけません!』」 それにしてもこのヴィンフリート、ノリノリである。 家庭教師「私は姫の臣下ではございませぬ。お父上の臣下で御座います!」 フェスト「からかうの面白そうだったんだけどなぁ……」 リーンハルト「子供相手になにを言ってるんだお前は」 フェスト「いや、子供だからからかいたかったのさ」 ヴィンフリート「どっちが子供なんだか(苦笑)」 ノア姫「フェスト、お願いだからあの娘を刺激する様なことは絶対しないでくださいね?」 フェスト「え? ……それはいったい?」 DM「ヴィンフリートもその恐ろしさは知っているね。ガチで何度か抹殺されかけたからな」 ヴィンフリート「ええ!? そんなに!?(笑)」 DM「普通に近侍として振る舞ってただけで目の敵にされた末に、和解した過去が(笑)」 ヨルン「空から植木鉢降って来たりするんですか」 DM「バリバリしますな。使い魔にインターセプトされてセーフだった」 ヴィンフリート「こえええ!?(笑)」 DM「まぁ姫はヴィンフリートが具体的にどんな目に遭わされたか知らないのではあるけど、時折彼が青い顔をしてたのには気付いてるので、何かあったのは察している」 ヴィンフリート「姫に『いぢめられたよ〜』とは泣き付けませんしねぇ」 ノア姫「いい? 触らぬ神に祟りなしですわよ?」 フェスト「どうやら本気みたいだね……(ゾクリ)」 ラング「今日はどうなされました?」 ノア姫「今日は大事なお話があって参りました(宝石を見せつつ)」 DM「すると、ガハハと笑っていたのが急に真面目な顔になるね」 ラング「ほう、それは珍しい宝石だ。ぜひとも私の部屋でジックリと見せて頂きたいものですな」 ノア姫「回りくどいことは苦手ですの(にっこり)」 ラング用の客室に移動。 ラング「もうそんな時期ですか……」 ノア姫「ロイヒトゥン子爵に話はすべて聞きました」 ラング「懐かしい話ですな……(目を細め)。私のようなヒヨッコの同行を許可して下さった男爵……いや子爵殿には感謝してもしきれない」 リーンハルト「ラング卿、今何歳ですか?」 DM「47、8ってところ」 リーンハルト「当時23歳くらいか〜」 DM「だから姫パパと同い年くらいだね。ただ、ラングの方が格下。向こうは子爵家の嫡男な男爵で、ラングは男爵家の嫡男な騎士だった。二人は共にビューリンゲン伯爵家を支えていこうと誓い合った仲だとは姫とヴィンフリートは聞き及んでいる」 ヴィンフリート「こりゃ我々はラング派だね……」 DM「うははは(笑)」 ヴィンフリート「その話はいいって!?(笑)」 リーンハルト「ちょっと会ってくかショイフェーレ」 DM「別ルートからの情報収集が!?(笑)」 で、ラングからの継承役はヨルンです。 ラング「腕のほどは確かなのか?」 ヨルン「私は人々の為に修練は積んで来たつもりであります」 ラング「確かにお前の噂は聞いたことがある。結構な俊英だそうじゃないか」 能力値は英雄候補生級の高さだし、レベルも年齢考えたら高いです。バードとして空気読めなかったけど(笑) ヨルン「ハッ、ありがとうございます」 ラング「ビューリンゲン伯爵が認めて姫の同行を命じられたのだ。腑抜けというわけもなかろう」 DM「そういって剣を突然抜き、眼前で寸止めする」 ラング「身じろぎしないだけの胆力は在る様だな」 ヴィンフリート「おお、お約束のカッコイイシーン」 ラング「姫が目を閉じなくなったのは、8歳くらいでしたかな」 全員「ええええ!? マジで!?(笑)」 ノア姫「あらそんなに早かったかしら? 9歳の時かと思っていましたわ」 ヨルン「スゲェ?! 天才だっ!!」 リーンハルト「子供だから怖さ理解してなかっただけじゃ……」 フェストの台詞を名前間違えてるわけではありません(えー ヴィンフリート「余計なこと言わない!(ヒソヒソ)」 ヨルン「子供だったら本能的に怖がる筈。腕振り上げられるだけでも普通にビクッてなる」 ヴィンフリート「殺気をこめられただけで泣きそうだ」 DM「姫は10歳で騎士叙勲してるんで、7、8歳は騎士見習いやってるわけですよ。で、その頃から大人が振り回すような剣を軽々と扱っていた」 リーンハルト「将来の筋力18だから、子供時代でもものすごかったろうなぁ」 DM「さすが未来のパラディン。恐怖効果への完全耐性への布石が(笑)」 ラング「9歳でしたか。私も歳ですな……さて、それでは」 DM「首から下げている宝石を取り出す」 ノア姫「いつも肌身離さず身に付けていたのですね」 DM「裏に姫のプリクラが貼ってある」 ノア姫「えええ!? どっちの姫ですか(笑)」 DM「ノア姫とハインリーケ姫のラヴラヴツーショットです」 ヴィンフリート「ほ、欲しい……!」 ヨルン「あとで焼き増しして下さい!!」 DM「まぁ嘘だけどね!」 ラング「受け取れ」 ヨルン「ハッ……! 此度の戦いに尽力します!」 ラング「うむ。当然だ。全力を尽くしてくれ」 DM「そして姫の方を向き、深々と跪く」 ラング「……よろしくお願い致します」 ノア姫「わかりました(顔を引き締め)」 リーンハルト「ラングの方が位は上だけど、子供の世代に先送りしたことだけに……」 DM「ちなみにDM、この演技しながらリアルで涙ぐんでます」 ヴィンフリート「なにぃぃぃ!?」 ノア姫「撫で撫で……」 それにしてもこのDM、恥ずかしいくらい感情移入しまくりである。続く!! ヴィンフリート「いやぁ……こんな人に抜刀するなんて信じられないな」 フェスト「そーのはなしはやーめてくださいよーっ(笑)」 ヴィンフリート「竜と内通とかありえん」 フェスト「ここに将来ロールヴァーゲ侯爵の軍が攻め込んで来るんですか!?」 ヴィンフリート「裏切ってるもんだとナイトは信じてるわけだからなぁ……あ、目を逸らした」 リーンハルト「まぁ未来の話だからな! 色々状況が変わるかもしれない!」 そしてハインリーケ姫6歳の頃、ノア姫が帰った後、残された練習用武具オナニーに勤しむの図。 きっと防具の匂いだって嗅ぎまくりであろうな!! ●プレイヤーズコメント ・ヨルン 私が切先を恐れないようになれたのは、何年前だったか……。少なくとも、一桁ではない。流石は姫というところだろう。 この宝石が……! ラング卿……。 ラング卿から継いだからには、戦勝神に誓って、意志を果たさねばなるまい。 ・ヴィンフリート 姫、私めを弁護していただくなど、誠に勿体なく……感謝の念に堪えません。しかし、助かりました。詳しくは言えませんが、とにかく助かりました……。 貴族レベル取っていて良かった!姫の側近の何と楽しいことか。プレイヤー的にはハインリーケ姫に責められるのも最高です(笑) そして、ラング卿、あなたが裏切るはずなど無い! ・リーンハルト ついに5人全員の継承が執り行われた。 ラング男爵、ロイヒトゥン子爵ら、尊敬に値する傑物といえる方々が成し遂げ、そしてかなわなかったこと。 我ら5人の力で成し遂げられるのか……いや、必ず果たさねばならないのだ。 人が生きる未来のために。 ・姫 ラングは過去のことについて多くは語らなかった。 その分最後の言葉に重みを感じましたわ。 それを受け取った私には一体何ができるのかしら……。 竜との戦い……今までラングやお父様が護ってきていたもの……。 リーケ以上に私は「自分のやるべきこと」が見極められていないわ……。 (ラングさんの意志が見えた気がした姫はここから少しずつ変わっていければなぁと。 やっぱり納得のできないまま戦いになるのは不本意なので! それはそれで面白そうだけど!) ・フェスト うっかりからかっていたら今頃新しいキャラシートが目の前になっていたかも……。 そう考えると、からかうのも命がけ……え、最初からしなきゃ良い? それにしても、あのラング卿より姫の方が筋力が上……。 見た目に騙されると痛い目にあうと言う見本と、痛い目を見た本人がここに……。 |
|||
■“豊作キャンペーン” 第2回 チャプター7 ノア姫「リーケの調子は最近どうですか?」 ラング「お姉さまお姉さまは燃え上がる一方ですな」 ノア姫「そうじゃなくてお稽古の方よ(笑)」 ラング「聡いお子で御座いますが、その能力をもう少し別のことに傾けて下されれば、なお一層私としても安心出来るのですが」 ノア姫「あらあら(笑)」 閑話休題。 ノア姫「というわけでわたくしはこれからリーケのお父様であるホルストマン子爵にご挨拶に行くのですが……悪い方ではないのですけれど……とても、誇り高いお方なの(苦笑)」 フェスト「じゃああたしゃパスさせてもらうよ。あの姫さんとまた顔あわせたくもないからね」 ノア姫「ええ、それはそうした方がいいと思うわ!」 フェスト「どっか泊まるところを探すとするよ」 ノア姫「どこに行くにも失礼のないようにね?」 ラング「ハッハッハッ。これで好きに遊んでくるがいい」 DM「と、金貨を1枚投げてよこす」 ヨルン「おお、かっけぇ!」 フェスト「ありがてぇ!」 DM「銀貨100枚分の価値ですね」 ノア姫「お金の大切さはわかっているわよね?」 ラング「ちゃんと釣りは姫に渡せよ?」 リーンハルト「これは間接的な姫様へのお小遣いみたいなものか(笑)」 フェスト「わーいわーい♪」 ノア姫「でもたまには好きに遊んでいらっしゃい」 フェスト「じゃあ賭場にでも行ってくるかい〜(スキップ)」 リーンハルト「賭場行っちゃったよ!?」 ヨルン「行っちゃった!? もう金貨一枚無くなっちゃうコース!?」 ノア姫「だからって羽目を外し過ぎないように!?」 フェスト「まぁ賭場行くよりも先に借金返さないといけないか……」 リーンハルト「いや、これは実質的には姫のお金であって、残ったら姫に渡すんだから、一銭も手をつけなかったからって君の借金は減らないぞ?(笑)」 フェスト「あ、そか。じゃあ遣っちゃっていいのかわーい♪」 リーンハルト「これで借金返すのは無理な話だからな」 その夜は歓迎の宴が開かれるぜ〜超開かれるぜ〜。 DM「マルティン・ホルストマン子爵が登場です」 ホルストマン「よくぞ来てくれたな、ノア姫」 ノア姫「おひさしぶりです」 実際には2ヶ月ぶりといったところ。 DM「パッと見で自尊心が高そうな雰囲気だね」 ホルストマン「歓迎するぞ。ハインリーケも喜んでおる」 ノア姫「それはなによりですわ」 ホルストマン「今宵は存分に楽しむがよい」 ノア姫「ええ、お言葉に甘えて」 ホルストマン「では皆の者も……」 DM「といったところでドアが開く」 男「エドゥアルト・ショイフェーレ、遅参申し訳ありません」 ノア姫「しょいふぇーれ?」 ヴィンフリート「はい。間違ってもショイヒューレではございません」 フェスト「それもういいですからっ!(笑)」 ショイフェーレ「政務が立て込んでおりまして、遅れました。ご容赦願いたい」 ノア姫「姫は知ってるんですか?」 DM「知ってます。ラング卿に次ぐ家系の、ホルストマン子爵家の男爵です」 ノア姫「ショイフェーレ男爵、おひさしぶりです」 ショイフェーレ「これはノア姫、御機嫌麗しゅう」 ノア姫「はい」 DM「ワイルドなタフガイのラングとは対照的に、スマートなインテリ系の雰囲気」 ショイフェーレ「ノア姫にあられましては相変わらずお美しい……ハインリーケ姫も負けてはいられませぬな」 リーンハルト「ハインリーケは今居るんですか?」 DM「彼女はまだ来てません」 ノア姫「いえ、ハインリーケもとても可愛らしくなってますます将来が楽しみですわ」 ショイフェーレ「それはもちろん。我が領自慢の姫ですから」 ノア姫「わたくしも負けないよう、がんばらなければいけません」 DM「とまぁ社交辞令的空気が(笑)」 ノア姫「姫は馴れているので十万カラットの微笑みを絶やしませんわ〜」 DM「君の瞳は10000ボルト〜地上に降りた最後の天使〜(立ち上がる)」 姫もジャンヌ・ダルクじゃないがパラディンだしね!! ノア姫「なんですそれ? アニメの歌ですか?」 ヴィンフリート「わ、わからないか!」 さすがは姫、中の人も平成生まれ。 DM「さんきゅぅぅぅぅ!!(襖を締めて立ち去る)」 ヴィンフリート「ありがっとー!!」 ノア姫「行っちゃいましたよ!? 今日これでお終いですか!?」 トイレ行ってました。 ヴィンフリート「あーいう風に唄う人なんです(笑)」 フェスト「水木一郎です」 リーンハルト「違ぇ!!」 ヴィンフリート「違うよ! 堀内孝雄っていうヒゲの人……知らないか(笑)」 ノア姫「知らない……」 DM「というわけでプレイを再開しましょう(笑)」 ホルストマン「また裁判か? そのような些事、家臣に任せておけばよいといつも言っておるだろう」 ショイフェーレ「いえ、公平な裁判を行なうことは領民の生活を守る上で極めて大事なこと。それを遊興優先で他人任せになどできませぬ」 DM「毅然と言い返され、ホルストマンは面白くなさそうにする」 ホルストマン「たかが平民相手の……まぁよい」 リーンハルト「あんまり子爵に好かれてないようだ」 DM「地球の中世もそうだったんだけど、貴族は領主裁判権ってのを認められていてね。大きな収入源の一つが罰金なの。言い掛かりみたいな理由で罰金をせしめるってのが、日常的に行われていたのだ」 ヴィンフリート「世間の一般的な感覚としてはショイフェーレみたいなのはマイノリティーなのですね」 DM「マイノリティーだね。もちろん、基本的に善人なんだけど、生まれながらの常識過ぎて疑問に感じない人や、そんな事実を知らないままの人も。さらには負の側面を認識しつつも、秩序をぶち壊してまで部下の既得権益を奪い去る暴挙に出られない人もいる。待ってるのは高い確率での身の破滅だろうし、保身を考えなくても失敗した挙げ句にその混乱がさらに民を苦しめる呼び水になるかもしれないから。ゆえにせいぜい『あまりやり過ぎるなよ』と釘を刺す程度に留まってしまうね」 ノア姫「私の領地ではどうなんですか?」 DM「露骨に搾り取るようなことはしてない。まぁ全員が全員善人善政というお花畑じゃないけど」 ヴィンフリート「収入が安定しているからか」 DM「うん。金は無くても収穫は在るし、貴族領民総出の豊穣神信仰というレアな状況も手伝って、割と満ち足りているというか(笑)」 ノア姫「ショイフェーレ男爵、相変わらず大変そうね」 ヴィンフリート「ええ、まったく」 ホルストマン「それでは改めて、乾杯!」 全員「かんぱーい!」 ノア姫「あひゃひゃひゃひゃ!!」 ヴィンフリート「姫!?」 フェスト「るねっさーんす!!」 ノア姫「そういえばリーケが見当たら……」 DM「すると扉がズバーンと開く」 ハインリーケ「ぜーはーぜーはー……」 侍女「姫、まだ御髪が!!」 ヴィンフリート「どうやら来られたようです……」 ラング「姫! 貴女はもう暫し時が過ぎてから満を持して現われる、もう一人の主役の筈ですぞ。今宵は美姫二人が揃ったかくも麗しき祝いの席ですからなぁ!」 ヨルン「なんか結婚式止めに来たみたいな(笑)」 ハインリーケ「お姉さまあああああ!!(ダダダダっ) …………ドテン!!」 DM「駆け寄ろうとした途中で盛大に転倒し、僅かな硬直の後顔を起こす。必死に泣くのを我慢しているようだ」 ノア姫「慌てて近付いて、ハンカチで目元を拭いてあげます」 ハインリーケ「泣かないですわ泣かないですわ泣かないですわ……」 ノア姫「じゃあひょいっと立たせて〜」 DM「お姫さま抱っこはしないの?」 ノア姫「お姫さま抱っこはしませんよ! 立たせて、ドレスも破けていないし、どこにも怪我は無いようね……と」 ハインリーケ(ぎゅむっ) ノア姫「はいはい。リーケのこと待っていたのよ」 ハインリーケ(すりすり) DM「泣くのを我慢してうーってなっているね(笑) で、侍女が追い付いてきて髪を整える(笑)」 ラング「これはこれで素敵な演出ですなぁ!」 ヴィンフリート「ラング〜(笑)(感心)」 ショイフェーレ「いやはや。まったく。美姫の麗しき友情は名画に優る価値がある」 ノア姫「でもこういう場にはレディの身だしなみをちゃんとしてから登場するものよ?(こつん)」 ハインリーケ「だって一刻も早くお話したかったんですもの! さっきからずっと遠ざけられて!」 ハインリーケ姫、ちゃんと勉強してください。 ノア姫「なんですかこの二人!(笑)」 ヴィンフリート「ね。男要らないんじゃない?(笑)」 ヨルン「好感度上がりっぱなしですよ」 宴が始まり。 DM「ノア姫のところに普通ならばダンスの誘いが引きも切らずなものなのだけど、ハインリーケという親衛隊が睨みを利かせてるので、誰も誘わない(笑)」 ノア姫「いつもの光景なんですね(笑)」 リーンハルト「この領地で彼女に睨まれたらやってけないだろうしなぁ(笑)」 ノア姫「リーケ、少しはどなたかと踊ってきてはどうですの?」 ハインリーケ「お姉さまと!」 ノア姫「殿方と一曲踊ってきてはどう?」 ハインリーケ「(軽く会場を一瞥した後、ぷいっ)……必要ないわ!」 ノア姫「あらあら。貴女のお眼鏡にかなう殿方はいないのかしらね」 ハインリーケ「お姉さまより格好よくて強くて素敵な方でないと無理ですわ」 ノア姫「強い人か〜(笑)」 リーンハルト「若干16歳でこの強さだからなぁ……(笑)」 ノア姫「ショイフェーレ男爵はどうかしら?」 ハインリーケ「エドゥアルトは頭は良いけど腕はからっきしだもの」 ノア姫「あらあら、手厳しい」 ハインリーケ「妾の片腕を支える程度がちょうどいいくらいね」 ノア姫「社交の場ですし、一曲だけ他の方と踊ってから、そのあとわたくしと踊りましょう?」 ハインリーケ「…………誰とですの?」 ヴィンフリート「怖い! 姫、こっちを見ないで下さい!(笑)」 ショイフェーレ「ではその片腕の私がしばらくお借りしてよろしいですか?」 ハインリーケ「(じぃぃぃぃぃっ)」 ショイフェーレ「ああ、ノア姫。先刻の遅参、改めて謝罪しよう」 ノア姫「いえ、気にしておりませんわ(にっこり)」 ハインリーケ「……ま、しょうがないわね。踊って差し上げますわ」 ノア姫「じゃあ行ってらっしゃい(笑)」 で、ショイフェーレが踊り終わって姫が拉致られて……。 DM「残った野郎連中のところにショイフェーレがやって来る」 ノア姫「え、まさかヴィンと!?」 ヴィンフリート「踊らないよ!(笑)」 ショイフェーレ「久しいな、ベッカー卿」 ヴィンフリート「はっ。お久し振りでございます」 ショイフェーレ「今宵は遅参失礼した」 ヴィンフリート「そのようなことは!」 ショイフェーレ「民草をほっぽり出して自分を歓待しに来た……などと言ったら、姫は喜ぶどころかお怒りになられてしまうからな」 ヴィンフリート「それはそうかも知れません(苦笑)」 ショイフェーレ「まぁなによりも自分の性分がそれを許さなくもあるのだが……それはさておき、相変わらずハインリーケ姫の自由奔放さには手を焼かされる(苦笑)」 ヴィンフリート「いやいや、元気過ぎるくらいが丁度よいではないですか」 ショイフェーレ「して、隣の彼は?」 リーンハルト「私はノア姫にお仕えする豊穣神の神官、リーンハルトでございます」 ショイフェーレ「ほう、リーンハルト殿」 作物の様子を語らいつつ。 ショイフェーレ「ロイヒトゥン領の豊かさは羨ましい限りだ」 リーンハルト「もう理由を知っちゃったからなぁ……」 ヴィンフリート「変なこと言うなよ(笑)」 リーンハルト「今までは無邪気に豊穣神の加護のお蔭と信じてたんだけど……いやまぁ間違ってはいないんだが……」 ショイフェーレ「恣意的な徴税などせず、領民達が餓えずに暮らしていける……実に素晴らしい」 ヴィンフリート「まったくもって」 ショイフェーレ「我がホルストマン領もあれほどの肥沃さがあればいいのだが……まぁそれは他の殆どの土地で言えることではあるが」 DM「無論、ホルストマン領が貧しいわけじゃないよ。農作物の収穫高以外はロイヒトゥン全敗だしね」 ショイフェーレ「ロイヒトゥン家は神に格別愛されているようだ」 宴お開き。 ハインリーケ「お姉さま、一緒にお風呂へ参りましょう!」 DM「踊って汗たくさんかきましたとも!」 ヴィンフリート「サービスシーンだ!」 DM「俺のターン!」 ノア姫「じゃあお風呂に入りましょう!」 お風呂シーンに性欲をもてあます! 続く!! ●プレイヤーズコメント ・ヨルン こういった社交の場は久しいな。聖衛士(レンジャー)の修行に出家してからは滅多に無い。聖歌隊の仕事として何度かと言ったところか。 バードとして唄い楽器を鳴らしていたが……結局、交流の場には混ざれなかったな。 うぅむ、何やってたのだろう……。酒にでも呑まれたか……? ・ヴィンフリート ショイフェーレ男爵に話しかけられた時はドキドキしてしまった(笑) しかし、民を思う素晴らしいお方。ラング卿といい、ホルストマン領は当分安泰ですね。サービスシーンに反応しておいて何ですが、我々も負けてはいられません! ・リーンハルト ラング男爵にショイフェーレ男爵、ホルストマン家の双璧は実に気持ちのいい方々。 もちろん、我らがロイヒトゥン家の主も負けてはいないが。 宴の場は私には少々華やかすぎたが、有意義な出会いには感謝しよう。 ・姫 最近はいろいろと考えることが多かっただけに今夜のパーティーはとても楽しかったわ。 リーケのダンスも上手くなっていたし……。 やっぱりあの子は頭の良い、吸収力の早い子ね。きっと素敵な女性になるわ。 私もその日が楽しみだけれど…まだ少し遠いかしら(微笑) (姫めいっぱい楽しみました!少しだけでも気分転換になったようでし) ・フェスト 今回は貴族の宴につき完全に外野ですね。 まぁ、この人の場合、金と時間があるのなら行き先は決まってしまうわけですが……。 |
|||
■“豊作キャンペーン” 第2回 チャプター8 で、三々五々夜はふけていくわけですが。 フェスト「私は派手に呑んだくれていよう」 ノア姫「ほんとに!? 辞めて!?」 フェスト「いや、そんな金無いけど」 リーンハルト「あるよ(笑)」 ヴィンフリート「十二分にあるよ!」 ノア姫「お金を何に遣ったのかちゃんと考えておいてくださいよ!」 DM「日本円にして十万円くらい貰ったわけだからねぇ。銀座やホストクラブに行くわけじゃあるまいし、こんな田舎の都市程度にある盛り場だったらなんでも出来る(笑)」 ノア姫「姫がちゃんと明日聞きますからね!?(笑)」 リーンハルト「そりゃ多少呑む分にはね。こっちも宴してるんだし」 フェスト「酒大好きですからね」 ノア姫「限度がありますからね」 ヨルン「朝起きたらゴミ箱に……」 ノア姫「朝起きたら、一銭も持ってなかったと……(笑)」 で、翌朝。 DM「姫は気が付くと脱がされてたりとかね」 ノア姫「無いですよ!」 DM「でもハインリーケと一緒に寝てるんでしょ?」 ノア姫「寝てますけど無いですよ、それは!(笑)」 DM「じゃあ気が付くと服の中に手が入ってるとかで」 ノア姫「アレですか!? ガチレズなんですか!?(笑)」 DM「さぁ?(笑)」 ノア姫「憧れじゃなくてガチレズなんですか!?(笑)」 DM「どうなんでしょおねぇ!?(笑)」 ノア姫「……じゃあとりあえず話を別にシーンに進めましょうか!!」 DM「まぁわからないね!」 ノア姫「そうですね! それはもう本人のみぞ知ることですからね!」 DM「まだ芽生えたばかりの感情かもしれない」 ノア姫「よし進めましょ〜!」 フェスト「深く触れないことに決めたようね……(笑)」 ヴィンフリート「12歳でガチ……まだわかんないよ、きっとその感情(笑)」 ノア姫「なんですかその『数年後にはわかるさ』的な……(笑)」 それはさておき。 ハインリーケ「もっと泊まって行ってくださればいいのに! ゆっくりしていってください!!」 ノア姫「ごめんなさい。また次の機会にゆっくりさせてもらうわ。それまでにちゃんとお勉強しておくのよ」 ハインリーケ「次の機会っていつですの!?」 ヴィンフリート「いいなぁ。さっきからずっと脳内で声が変換されてるよ(笑)」 ヨルン「沢城みゆきに(笑)」 ノア姫「じゃあまた三ヶ月のうちに会いに来るわ」 ハインリーケ「……きっとですわよ? 豊穣神に誓えますの?」 ノア姫「ええ、じゃあ豊穣神に誓います。次に会う時はもっと素敵なレディになっているのを楽しみにしているわ」 ハインリーケ「私の方から逢いに行きますわ!」 DM「ちなみにノア姫が来ないのに業を煮やして自分から来た前例はあります(笑)」 ヨルン「来ちゃった♪」 で、別れを済まして出発。フェストと合流。 フェスト「よっ! 楽しかったぜぇ!」 ヴィンフリート「酒くさっ!!」 ノア姫「昨日はどうだったの?」 フェスト「うーーーーん、楽しかった!」 ノア姫「呑み過ぎではないの?」 フェスト「だーいじょうぶだって! いやぁ店にいた奴らに色々と奢っちまってよぉ、盛り上がる盛り上がる!」 ノア姫「あら貴女はお金はいくら残ったの?」 フェスト「えーと……ひいふぅ……銀貨45枚位かなぁ……ハハハ……」 ノア姫「半分以上も遣ったのね?」 フェスト「悪ぃ呑んじまった!(バツが悪そうに)」 ヴィンフリート「貴様……」 ノア姫「貴女が楽しんだのならそれでいいけれど、ちゃんと返すべきお金は返すのよ?」 つまりまぁ借金してる身なのに派手に遊んでんじゃねーぞ。身の程をわきまえろってことですね! イヤ、姫がそこまでストレートに考えてるわけではないのですが!(笑) なんにせよ別に「その小遣いで借りた金返すべきなので、派手に遣ってるのはおかしいでしょ?」という意味ではまったく無い。 フェスト「それを言われると痛ぇなぁ……これでも賭けで増やして返そうと思ったんだよ。で、銀貨5枚だけは儲かったんだけどなぁ」 ノア姫「賭け事で得たお金で借金を返そうとしてはいけません!」 フェスト「堅いこと言うなよぉ〜。簡単に儲けようと思ったら賭博しかねーだろ?」 リーンハルト「簡単に儲けよう……て!」 DM「俺の中でフェストの声が山口眞弓で再生されている(笑)」 ノア姫「今日はなんか声優が決まる日ですねぇ。しかもなんか二人ともギャラクシーな感じで」 DM「じゃあ姫の声優は新谷良子で」 ノア姫「却下します!」 DM「田村ゆかりですか?」 ノア姫「え、ゆかりんは……」 DM「かないみか?」 ノア姫「あー! いや、なんかノーマッドっぽく?」 DM「そっちじゃねぇ(笑)」 ちなみに中の人が嫌いとかではなく、単に自分のイメージに合わないからってだけである。つーかむしろ二人のファンっていうか特に田村ゆかりのことは崇拝の域に達してる超ファンぶり。 ノア姫「もう……とにかく今後はダメですよ? 気をつけなさい?」 フェスト「でぇ、この金は返さなきゃいけないん……だっけ?」 場の時間が固まる(笑) ヴィンフリート「…………姫、やはりこの者は(笑)」 ノア姫「…………(フェストに)自分で考えなさい?」 フェスト「じゃあこれで借金を返すってのはダメかなぁ?」 ヴィンフリート「この者を連れ行くのは……!(笑)」 ノア姫「……貴女は少し人の話をちゃんと聞いて行動すべきよ?(笑)」 全員爆笑。 フェスト「蘇生費用立て替えてもらった借金はあるとして……この所持金の銀貨-30枚ってなんだっけ?」 ノア姫「私ですよ私!」 リーンハルト「服代だよ!」 フェスト「あー、そっかぁ!」 ヴィンフリート「姫のを忘れてたのか!? 最悪だ!(笑)」 DM「スゲーよ! ロールじゃなくてプレイヤーまで完全に忘れてたよ(笑)」 ヴィンフリート「これは元々返す気が無かったんじゃないのか……。誰に借りたかも記録してなかったようじゃ……」 フェスト「姫に借金銀貨30枚……と。じゃあ姫、悪ぃ。借りてた銀貨30枚返すわ」(余った銀貨から30枚取り出す) 再びザ・ワールド発動。 ヴィンフリート「そーいうことじゃないだろ!?」 ノア姫「……あう……え……?(絶句)」 DM(爆笑してビクンビクン) ヴィンフリート「姫、もっとお叱りを! なんなら私めが!!」 ノア姫「貴女は本当にそれでいいと思っているのですか!?」 フェスト「……ダメかい?」 ノア姫「人から借りたお金を人から貰ったお金で返すのはいかがなものかと思います!」 リーンハルト「付け加えるなら、君はそのお金を『貰った』わけではないぞ(笑)」 フェスト「え、貰ったんじゃないんですか?」 全員苦笑いする中、DMだけツボに入って爆笑。 ノア姫「…………」 ヴィンフリート「姫が腕組んじゃいましたよ!?」 フェスト「あれ?」 ノア姫「ちょっと回想シーンってことで、もう一度お金を渡されたシーンをやってあげてくれませんか……?」 ヴィンフリート「ほわんほわんほわんほわーん」 再現ロールプレイ終了。 フェスト「じゃやっぱりこれで借金返さないといけないなぁ!?」 ノア姫「あうーんと……つまりはぁ……姫のお小遣いとして渡されたのを、フェストが預かって夜を過ごすのに遣っていいから、ちゃんと残りは姫に渡すんだぞって話じゃないんですか?(笑)」 ヴィンフリート「左様です」 ノア姫「借金を返すというか、そのお金は元から姫のものなわけで……」 フェスト「おー! いけねぇいけねぇ! 悪ぃな! すっかり忘れていたよ!」 ノア姫「わたくしちょっと無理かと思いましたわ……(遠い目)」 全員爆笑。 DM「フェストの更正に挫折しかけた(笑)」 ノア姫「でも負けてはいけませんね!!」 ヴィンフリート「姫がそうおっしゃるなら!」 ノア姫「まず貴女にはお金の有り難みから教えないといけないようですね?」 フェスト「んー、悪ぃなぁ」 このフェスト、素で間違えてました。 ノア姫「人に借りたお金はまず自分で働いて得たお金で返しなさい!」 フェスト「わかりました……」 ノア姫「わたくしはそれ以外のお金はいっさい受け取りません!」 フェスト「すみませんでした……」 ノア姫「ぷんっ! 姫、お金のそゆことにはご立腹ですわよ!」 というわけで帰路は姫によるフェストへの人生規模な説教が夜な夜な繰り広げられたという。 ノア姫「姫はフェストに初めてご立腹しました」 DM「初めて!?(笑)」 ヴィンフリート「寛大な……」 DM「襲われても怒らなかった姫が……遂に! 遂に!(笑)」 フェスト「ちょっと反省」 ちょっと!? ノア姫「あのような金銭感覚だとは思いませんでしたわ……」 リーンハルト「お姫様に金銭感覚で怒られるなんて(笑)」 で、居城ハイリグェンツァに帰還。 ロタール「お帰りなさいませ、姫。お疲れ様です」 ノア姫「少しわたくしは部屋で休みますわ……(ふらふら)」 ロタール「姫はだいぶお疲れの様だが……いったいどうしたのだ?」 ヴィンフリート「実は此奴がまたやらかしまして……」 リーンハルト「元ノイエ・エイファスだから金銭感覚おかしいのかもな……」 ヨルン「盗んでたら他人の金も自分の金も一緒でしょうね」 ちなみにフェストの詳しい出自を知っているのは姫とヴィンフリートだけで、他のメンバーにとっては「姫に襲いかかって返り討ちに遭った盗賊」である。 リーンハルト「なーに金なんて無くなったらまた貴族から取り返せばいいさ」 ロタール「あ奴め、また姫の手を煩わせおって……。後で私の部屋に来るように伝えておいてくだされ」 フェスト「いやああああああ!? 超説教ルーム!?」 ヴィンフリート「ハッ……(ニヤリ)」 ノア姫「あ、お父様に報告をしなければ……(フラフラ) ドアの前に立ったらキリッ!」 クレーメンス「ご苦労であった。ラング卿なんと申していたか」 ノア姫「ただ一言『お願いする』と」 クレーメンス「そうか……大儀であった。もう休んでよいぞ。だいぶ疲れているようだしな」 ヨルン「見抜かれてる(笑)」 ノア姫「いえ、そんなことはございませんっ」 クレーメンス「そうか?(微笑)」 ノア姫「日を改めてまた、今回のことは色々お聞きしたいのですが……」 クレーメンス「わかった。話せることは限られるだろうが」 そして翌日。 DM「昼頃、姫のもとにロタール参上」 ロタール「姫、またも農民が襲われたようです」 DM「13番だ!」 ヴィンフリート「スティーヴの畑だ!」 ロタール「キノコが人を襲っていると」 全員「キノコ?」 ノア姫「今度はキノコですか? それはマイコニドかもしれませんね」 姫が一番知識ロール高かった。 出動せよ! 豊穣戦隊ハーヴェスター!!(違 ●プレイヤーズコメント ・ヨルン ハインリーケ様は未だ天然っと……。むしろ、姫のカリスマがそうさせているのだろうか。 フェストは……。金銭のやり取りの恐ろしさを知るといい。それが切欠で起こる悲劇なんて幾らでもある。 そして私の金貨五枚も忘れるなよ。不安になってきたから、一応今度言おう。 ・ヴィンフリート いないならいないで問題を起こす奴……。フェスト、今度という今度は許せん!いいか、その狂った金銭感覚ではないぞ。あのお優しい姫の御心に、怒りの感情をもたらしたことがだ! しかし、それでも姫はお許しになると仰っている。戦いしか能がないなら、しかと役目を務めてみせよ! ちなみにプレイヤー的には、フェストは充分すぎるほど役目を果たしていると思っています(笑) ・リーンハルト この者の性根、よほどの大物か、あるいはとてつもない愚か者か。 だがしかし、子爵様やロタール殿とて継承には反対されなかったのだ。 どんな思いでそれを認めることとなったのか……。 みすみす唯の愚者に終わらせてしまうわけにはいかない。 我らが任を果たすためにも、彼女を信じるのだ……信じるのだ。 *DM ちなみにリーンハルトは人選の経緯について詳しくは知らないので、上記はあくまで彼の主観です。 ・姫 彼女の金銭感覚……いえ、根本的な人としての在り方を私は勘違いしていたようです。 今回のことで何度彼女を牢に戻してもらおうと思ってしまったか……。 お金とは民が必死に働いてくれた、それこそ汗と涙の結晶と言っても過言ではないもの。 そのお金に対しての大切さや尊さを彼女は今までの人生で学んでこなかったのでしょう。 憤り嘆いてばかりでは仕方がありませんが……今回ばかりはダメだと思ってしまいましたわ……。 ……嗚呼。なんだか頭が重たい。 (姫というよりPL自身がガチギレしかけました(笑) いや、だって借りたお金を人からもらったお金で返すのはおかしいでしょ?! と、PLが考えていた考え方にいい角度でアッパーしてくれやがったので姫激怒です。 これが姫と180度違うキャラだったら「HAHAHAHA!アンタは私の気を紛らわすのがうまいねぇ!私の頭ン中は今あんたのことでいっぱいさ!!」とかいいそうなくらいでしたよ ← お願いフェストがんばって!このままじゃ姫が諦めちゃう!!) ・フェスト 今回はものすごくノリノリで、考えないでもロール出来ました。(ちなみに実際は酒ダメな私) しかし、楽しくなってテンションが上がるととんでもない事をやらかすのも私……。 借金の件で、まさか姫をあんなに……。 |
|||