■“海洋”キャンペーン 第9回 チャプター0 任務放棄で逃亡した冒険者の後任として受けた、海底洞窟の制圧。 聞けば沿岸地域に大きな被害が出る原因を作った責任をとるという意味合いも強く、ウェラー子爵の厳命を果たすと誓っていたにも関わらず、彼らは逃げたというではないか。 我が破邪神を信じる者が、そのような無責任で破廉恥な行ないをするなど、あってはならないことだ。その汚名は真なる破邪神の信徒たる自分、破邪導師(ホーリィ・スカージ)のレオニスがそそがねばならない。 立ち塞がる幾体もの怪物を屠り、制圧は時間の問題……しかし決して油断をすることなく、勝ち進んで来たつもりであった。 そう、今この瞬間までは……。 ロアルド「テレェェェェンス!!!」 流動神の神官、ロアルドの絶叫が洞窟内に木霊する。 我が目を疑う光景であった。 人の屍体を繋ぎ合わせた邪悪極まりないブラッドハルクの一団と遭遇し、それも残り二体とまで迫った時、それは現われた。 黒騎士「少々退屈した。私も混ぜてもらおうか」 瞬きする間に現われた黒衣の騎士。転移ではない。自ら透明化を解いた……と見るべきだろう。 アンデッドが相手では得意の急所狙いも効かないとあって、積極的な近接戦闘に参加せず、奥に続く通路を警戒していたテレンスが疾風のスピードで躍りかかる。 ……そして一刀のもとに斬り捨てられた。 黒騎士「おや。タイミングがよかったかな?」 テレンスは手練れの巧者(ローグ)だ。それが一撃で絶命するなど、有り得ない! 凶々しいオーラを放つ魔剣……いったいどれ程の殺傷力を秘めているのだ? 黒騎士「……そこの戦勝神の狗。次はお前だ。残りは私の部下が相手をしよう。なぁにすぐやって来る」 ヴェイズ「…………よかろう! 聖騎士ヴェイズが相手になるぞ!! ………………神聖なる威光は永久なり!!」 レオニス「…………!! ヴェイズ!!」 ヴェイズ「もう一度言おう!! “神聖なる威光は永久なり!!”」 レオニス「……………………ゾア、ロアルド!!」 ゾア「くそったれ!! 奥からまだ来やがるぞ! 人型生物が二人! ……今呼んだか!?」 敵の接近を察知した、狩猟神の聖衛士(レンジャー)にして神寵者(フェイヴァードソウル)のゾアが叫ぶ。 ロアルド「ブラッドハルクは俺に任せておけ! ……どうした!? 何か策があるのか!?」 レオニス「ああ。ゾア、こっちに来て俺の左手に掴まれ!」 ゾア「了解だ!」 レオニス「…………いいか。今からディメンジョン・ドアで敵の背後を衝く。増援と合流される前に、黒騎士を挟撃して一気にケリを付けるぞ!」 ロアルド「たしかにブラッドハルクはどうとでもなる、か……」 ゾア「了解。覚悟決めるぜ!」 レオニス「ロアルド、いくぞ!!」 2体のブラッドハルクを相手に戦線を支えるロアルドに駆け寄り、背中に触れるレオニス。 ヴェイズ「それでいい!! 皆、“あとのことは任せたぞ!!”」 ゾア「“あとのこと“? どういうことだ?」 ロアルド「…………お前達、まさか!?」 レオニス「ヴェイズ……俺は誓うぞ。ここに必ず戻ると!! 開け、次元の扉!!」 黒騎士「実に感動的な光景だな」 ヴェイズ「ああ……。仲間を守るために死力を尽くす……聖騎士の本懐だよ。ただで散るつもりはないがな!」 The handout end. It continues to a main Chapter... |
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■“海洋”キャンペーン 第9回(パーティーレベル7) チャプター1 ブエロザの手にかかり命を落としたオーヴィルとアウリス。治療技能すら持たず、昏倒したダスは素人治療をダイス目の良さで強引にカバーして止血に成功したが、もう一切の回復手段が存在しないパーティー。絶望的に低下した戦力を鑑みると、文字通りデッドウェイトとなる死体を担いで帰る余裕は無い。戦闘態勢に移る一瞬の動作の遅れすら、今の彼らには致命的な代償となりかねないのだ。 やむを得ず二人をその場に弔い、もはや水路を戻ることもかなわないパーティーは黒騎士一行が逃げていった通路を進み、色々あったもののどうにか地上へ脱出する……。 懲罰覚悟でウェラー子爵に状況報告しに向かうフォルカーとダス。なお、巻き添えを喰らって罰せられるのは申し訳ないと、スティーンは漁村ラドローの漁師ティサンのもとへ行かせている。 DM「城下町に着くや否や、君達指名手配犯は引っ捕らえられ、ウェラー子爵の前へ引き出された」 ウェラー「…………」 DM「物凄く冷たい目で睨んでいる。『あの時俺の意気込みを買ってくれた子爵は何処?』みたいな」 ダス「敵しかいねぇ!?」 ウェラー「いまさら現われるとはどういったつもりだ?」 ダス「我々はあの洞窟の最深部へ到達することができました」 ウェラー「…………」 ダス「あ、まったく無反応だ!?」 フォルカー「全部話しちまおうぜ……」 DM「ちなみにゾーン・オヴ・トゥルースがかけられている(笑)」 嘘吐くとバレます。 ダス「我々は与えられた任務を果たすには、新たな仲間を得る為にどうしてもあの場を一度離れなければならなかったのです……」 レオニス「沈黙が痛い……」 ダス「敵前逃亡するつもりはなく、結局これだけの時間をかけてしまいま……」 ウェラー「私は、任務を果たせないなら死ねと言った筈だが?」 ダス「ああ……まぁ……そう……聞きました……」 ウェラー「誰が再編成の為に撤退していいと言った?」 ダス「そう、せざるをえなかったのです……」 ウェラー「だからその場合は死ねと言ったのだ」 ダス「絶対零度だ!!」 ウェラー「貴様達は自分達のしたことの重大さをわかった上で、逃げ出したというのか?」 詳しくは第7回チャプター3参照。というか、あそこの流れ把握してないと、このやり取り意味不明です。 ダス「我々のせいで、この沿岸部の危険度が上がってしまったことはわかります。ですからその為にもこの任務を果たさなければならなかったのです。死なずに……!」 スティーン「つ、突っ込みたい!!(笑)」 DM「この場にいるフォルカーはなにか言ってもいいんだぞ(笑)」 フォルカー「ここで余計な口出しはヤバいんで黙っています(笑)」 ウェラー「それで、勝手に判断して逃亡したと?」 ダス「ええ……」 ウェラー「言った筈だ。貴様らの失態が原因で、何百という人間が命を落とした。何千という人間が住む所を失おうとしている。その責任を取る為に、私は死ねと言ったのだ」 ダス「これゼナ陥落のこと言ってるって勘違いしちゃいますよね」 DM「それもありえるねぇ。このまま誤解してても面白い(笑)」 ダス「我々が死ぬことと、洞窟の謎が解き明かされるのでは、どちらが大切なのですか?」 ウェラー「死ぬことだな。少なくとも今回の件に関しては、貴様達がのうのうと生き残るよりは、そのまま死んだ方が良かったと私は思っている」 ダス「くぉぉぉぉ!? キツいぜ!? 後ろチラッと見て退路を……」 スティーン「最悪だ!?(笑)」 フォルカー「仮に君が逃げきれても俺は無理だぞ。単なる戦士だからな」 ウェラー「以前、貴様の仲間、リッツは誓ったぞ? 得るものあるまで帰らぬ。進み続けると」 ダス「なんですって?(あれはそこまで本気の意味だったのか!?)」 フォルカー「なん……だと……?(俺そんなこと聞いてたか!?)」 ウェラー「貴様達はその誓いを破り、敵前逃亡したわけだが?」 ダス「彼はその誓いを守り、死んでしまいました」 ロアルド「おおおまえええ!?」 ウェラー「ほう。つまり自分達は関係無いと……仲間が勝手に約束したことだと……」 スティーン「もうこのパーティーで続けられないんじゃ……生きて帰って来れないよ……」 リッツがことの真相を墓まで持っていってしまった為、ここまでウェラー子爵が怒ってるなんて思っていなかったダス。手柄を土産にすれば大目に見てもらえると思っていたのが大誤算。 まぁプレイヤーは覚悟の上であったが(笑) ダス「我々はパーティーとしてまったくの無責任でいていいことはないでしょう……」 ウェラー「当たり前だ!!! だからこそ! 無理ならば刺し違えてこいと私は言ったのだ!!」 ダス「だからといって外縁部で刺し違えても何も得るものはありませんので……」 ウェラー「ほう……つまり無駄死にが嫌だったと」 ダス「そう……です……」 ウェラー「無駄死にではないぞ。貴様達が刺し違えてでも敵を一匹でも仕留めれば、それを越えて他の者が奥へ進めたかもしれないのだ」 ダス「ああ……」 ウェラー「しかし現実は、貴様達が逃げたことで、他の者が死んでいったのだ」 ダス「そういえば! 途中で死体が……!!」 ウェラー「他人を犠牲に生き残っただけ……そう思わないか?」 ダス「そうなりますね……」 DM「ちなみにあそこで全滅すればよかったなんて、DMとしては全然思ってないからね(笑) あくまでリッツのやらかしに対するロールプレイ上のケジメとして吊し上げてるだけで、マジで怒ってるわけではない」 レオニス「くっ、スマン……!!(苦笑)」 全員爆笑。 ダス「まぁそれ以前の失敗は自分が悪いですしね!!」 DM「色々言い忘れたりな」 レオニス「まぁそれはパーティー全員が忘れてたことだけど」 ダス「確かに洞窟内では奴らに倒されたと思われる冒険者達やアンデッドの素材に使われてしまったと思われる村人達の亡骸が散乱しておりました。我々が最深部に到達出来たのは、彼らのお蔭で……」 ウェラー「自分達が犠牲になるのは困るが、他人を犠牲にするのは構わない……というわけだな?」 ダス「結果的にそうなってしまい……」 ウェラー「自分達が逃げればそうなるとは予想出来なかったのか?」 ダス「思い至らず……」 ウェラー「貴様達が犯した罪の重さ踏みにじって逃げられた心境……私には理解出来ん。貴様達は自分達の行動が原因で沿岸の村々が襲われた……その事実を知り、あれだけの決意を見せ、そのうえで何故命を惜しむ様な無様を……!! たとえ破邪神や海洋神の信徒に率いられているとはいえ、所詮は無頼の冒険者風情でしかなかったということか……そして、それを信頼した私が無能だったと……」 ダス「沿岸の……村々……? それはいったいなんの……? ゼナのことではなく……?」 全員爆笑。 ウェラー「……どういうことだ?」 ダス「と申されましても、そのような村々が襲われたという話など……」 ウェラー「リッツからどのような話を聞いたか、説明しろと言っている」 フォルカー「かくかくしかじか……と洗いざらい話します」 ウェラー「…………つまり奴は自らが全ての責任を背負い、死んでいったというのか……仲間に自殺行為をさせない為に……」 DM「と、物凄い好意的解釈をした独り言を子爵が(笑)」 ダス「先程の話が本当ならば、子爵様が我々に死んでこいというのも、当然だ……しかし現状生き残ってしまったので責任取って自害とかは避けたいなぁ……」 ロアルド「罪の重大さに気付いて、自分から『死んで詫びます!』とかは無いのね」 ダス「それは嫌ですねぇ……」 レオニス「まぁそりゃそうだが、今死ねと言われたら避けようもないんだけどな(苦笑)」 DM「ウェラー子爵はしばらく黙り込むね」 ウェラー「……話せ」 ダス「あの洞窟の最深部で待ち構えていたのは、ストールという黒衣の騎士でした。彼は我々が以前戦ったタコのような腕を持つ怪人に加え、海賊のような服に身を包んだタコのような頭を持つ怪人を従えていました。どうやら彼らが首謀者の様です」 ウェラー「イリシッド……」 ダス「彼らは竜の勢力の様で……。人間同士の疑心暗鬼を煽って、その結果戦いを引き越してやったのだと言っておりました…………。奴らは後ろから糸を引き、この戦いを起したのです」 ウェラー「…………」 ダス「奴らは我々が最深部に到達したことでそそくさと奥へ撤退し、その首級を挙げることはかないませんでしたが、出口の先は掴みました。我々はそこから脱出して来たのです」 ウェラー「なるほど…………その報告、今度こそ間違いなく全てであろうな?」 DM(俺としては言い忘れてることがある気がしてならないのだが……(苦笑)) ダス「はっ……!」 ウェラー「そうか…………ならばもうよい。何処へなりとも行くがいい……」 レオニス「助かった!? 子爵、なんという寛大さ……!!」 ウェラー(一度大きな失態を犯した彼らに、再度機会を与えた私の甘さにも責任が在る……それにこの者達の性根が腐っていないのならば、生きて犯した罪の重みを思い知るべきであろう……) ちなみにこのシナリオがプレイされる前に書かれた、子爵の設定の一部。 > バーン貴族としてはかなり失敗に寛容な性格をしている為、その甘さが原因で自らの失策とされてしまうこともある。 甘いなぁ……ほんとに甘いなぁ……(笑) つーか書いた通りのことになってるよ! まぁ12年前に書かれた設定にすら似たような内容で書かれてるのだから、しょうがない(のか ウェラー「だそうだ、諸君。追って斬りたいというのならば、私は止めないよ」 DM「と、天幕の裏で一部始終を聞かされていたゾア、レオニス、ロアルドに声をかける」 なんかもう……うん。色々ともうフォローし辛いな!? 続く!! ●プレイヤーズコメント ・レオニス ヴェイズ、我らは誓い合った。 死地にあって一人が仲間の盾となる、その覚悟を決めたとき、もう一人はその全力をもって仲間を生地へと導くと。 共に退くことを知らない私とヴェイズが交わした、互いとそして仲間を守るための、決して違えてはならない約束。 ヴェイズ、私は、後悔はしまい、決して……、決してだ。 奴らが捕らえられたという。 リッツは死んでいた。確かに彼もまた、その死で仲間の命を救った。 だが、彼らが助かったからこそ失われる命の事を、彼は考えなかったというのか……? その生に大義はあるのか……。私には、それが納得出来ない。 ・ゾア はじめまして、今回より参加となりますウォープリースト、ゾアです。 仲間を襲った突然の悲劇、そして無念の撤退……。 逃げるならみんな一緒のつもりでいたのになぜ。 そして報告。 他人事なのに聞いてるだけで猛烈に胃が痛い(笑) 噛み合わない会話、仲間内で共有されない情報、言い訳すればするほど深まる墓穴。 子爵様は優しいなあ。 ・スティーン スティーンはこの場にはいないけど……。 突っ込まずにはいられない……ッ!! このまま皆で冒険が続けられるかドキドキでしたよ、本当に。 ウェラー子爵ありがとうございます。 すみません……。いや、何となく。 ・ロアルド ヴェイズ! テレンス! 俺が撤退を提案するときは聞かないくせに、こんなときだけ何故……。 しかし、どうして、こう報告するときは胃が痛くなる展開なんだ(汗) 不在の身としては、口添えができずダスを辛い目に遭わせてしまったのが口惜しい……。 キャンペーンならではの後に影響を及ぼす展開だが、どうせなら良い方に影響された……いや、エイミーレンタのことも考えるとそうも行かないか(笑) 今回は子爵が甘い人で助かった。強く生きてくれダス! ・フォルカー 真実を知った。 リッツの言葉を完全に忘れていたとはいえ、元々後に引くことが出来ない状態だったことには変わらない。今までにやらかしたことで罪を被ることは避けられないと考えていたが、実際はもっと大きな物事だったのね……。子爵様は怒りを通り越して呆れているように感じたが……実際はそれだけじゃないよな。 これまでの失敗、罪、多くのモノが圧し掛かって来る。心とか身体、言い表せない部分が痛くなってきた……。 ・ダス 彼らの亡骸を見たとき、そこで起こった出来事を果たして想像できていただろうか。子爵様の言う通りだろう。俺達が生きているのは、彼らの『お陰』でしかないのだ。 というわけで、辛うじて生還した我等3人。そんな彼らに待ち受けるのは……子爵様だ! ほんともう、いつ斬り捨てられてもおかしくない状況でした……。もしくは手を使わない鉄棒運動。こればかりはもう、子爵様に大分大幅に大目に見てもらえた事を噛み締めないとなりませんね……。うっかり怖い! と言ってる傍から言葉のあやというか欠落が……。何だこのループ。……、この地域が平和でありますように……。 あ、スティーンが突っ込みたがってた事は、帰りの車内で話し合いにて解決しました(笑) |
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■“海洋”キャンペーン 第9回 チャプター2 レオニス ホーリィ・スカージ2/ウィザード5 ゾア フェイヴァードソウル3/レンジャー2/ファイター2 スティーン ファイター6/ブラックスミス1 ロアルド クレリック6/レンジャー1 フォルカー ファイター7 ダス インヴィジブル・ブレード2/ローグ3/スカウト1/ファイター1 スティーン、一人ラドローへ辿りつき、鎧を脱いで人心地付いたら涙が出て来るの図。 が、今回のメインは野郎共であった。 ロアルド「俺は誓ったはずだった。あの日、救えなかった人達に……。それがどうだ? 何も変わらないじゃないか! と昔の事を思い出して拳を震わせています」 レオニス「同志リッツよ。何故、犯した過ちを仲間に伝えることなく逝った。道を違え、汚名を被ってでも生きろと、お前は仲間の命を庇ったのか。そして今、確かにお前の望んだようになった。それで本意か、同志リッツよ……。そう淡々と誰に語るでもなく」 ロアルド「レオニス! 俺にはヴェイズの背中が焼きついて離れない。なぜ、俺達だけ! テレンスだって……」 レオニスへ掴み掛からんばかりに詰め寄るロアルド。目から零れる涙を隠そうともせず泣き崩れる姿には、神官の威厳は無い。 ゾア「泣き崩れるロアルドの肩に手を置いて。いつまでも泣いているわけにはいかない。ヴェイズもテレンスも、我々が嘆き悲しむ時間のために命を落としたわけではないのだから」 ロアルド「ぐず……そうだな……。ゾアの手を借り立ち上がります」 ゾア「これからどうする? 仇を討つべき黒騎士はもはや逃げ去ったが、死者を冒涜するあのような悪魔を見逃してはおけない」 ロアルド「一転憤怒の表情を浮かべ。俺も追いかけるぞ、奴を! どこまでもどこまでもだ。流動神の神官を怒らせたことを後悔させてやる! ロアルドは過去のトラウマのせいで、仲間を失うと情緒不安定になります(笑)」 レオニス「アンデッドや悪魔を討つのが我が使命。そして、それらを操る者は必ず討たねばならない。破邪神破邪導師の名に誓って、私は一生をかけてでも彼を討つ」 ロアルド「たとえ私怨と言われても構わん。これからも奴の手で失われる命があるのは事実! 全てが救えないなら、その元を断つまでだ!」 ゾア「我ら三人は仕える神は違っても、悪を許さない気持ちは同じだ」 レオニス「だが、今の我らではあの黒騎士を討つことはかなわない。それはヴェイズが身をもって我らに伝えてくれたことだ。……時が、力が必要だ。我ら自身がより高位の魔導を、奇跡を、行使できるようになる必要がある。そして……そして、そのためには、戦いを諦めるのではなく、黒騎士を討とうというのなら、ヴェイズと、テレンスの役を担う者が必要だ」 ロアルド「私も今まで以上に精進する。だが、それでも足りないものもある。といって、かつてのヴェイズとテレンスの立ち位置に視線をやってかっこつけます(笑)」 ゾア「そうだ、我々の腕を磨くのももちろんだが、戦うためには仲間が必要だ。そこで提案なんだが、彼らと協力するのはどうだろう? ダス達の立ち去った方を指差して、すげえ名案を思いついたという顔です」 レオニス「……馬鹿な! やつらは! いや、確かにあれは巧者(ローグ)と武人(ファイター)だったが。……ゾア、何を考えている?」 ゾア「レオニス、彼らも犠牲を払いながら、あの黒騎士を退けたんだ。実力は十分だし、仲間を失っているから、仇を討とうという我々の考えにも賛同してくれるだろう」 DM「まぁたしかにさっきの話を聞いてる限りだと、黒騎士は彼らに追い詰められて退いたように思える(笑)」 ロアルド「確かに、どんな手を使ってもとは思うが、それはあまりにも……。名案とは思いますが、心情が許さないロアルドです」 ゾア「気持ちが収まらないのはみんな同じだ。だがそんな気持ちのまま仲間を選り好みするのは、本当にヴェイズとテレンスのために精一杯やっていると言えるのか?」 DM「あの黒騎士が戦うまでもなくそそくさと逃げ出す程の実力者だとしたら、自分達より遥かに強いことになるんで、超頼もしい。だがそんな強いなら、自分達が戦った防衛戦力程度に苦戦して撤退を余儀なくされたことに、合点がいかないね」 一方その頃のスティーン、泪酒。 しかし当然野郎シーンは続く。 レオニス「誰が仲間でもよいわけではない! 奴らはあの腐肉喰らいごときに負けた挙句姿をくらまし、今度は未来ある魔導師を不慣れな戦いに連れだして死なせ、それで責務を果たしたつもりになってこの場に現れたのだ! 奴らが何を為した? 黒騎士の言葉を運んできたに過ぎない!」 ダス「まったく申し開きできねぇ!?(笑)」 ロアルド「落ち着け、レオニス! 子爵様が判断を下したんだ。その上俺らも責めてばかりでは、埒が明かん。あいつらの実力、この眼で確かめた上ならば、ゾアの言うことも案外名案かもしれん……」 ゾア「ありがとうロアルド。なあレオニス、せめて彼らの実力を見ようじゃないか。我々と同じくらい腕の立つ仲間など、そう簡単に見つかるものではないのだから」 DM「信仰系トリオの割には、腕が立てば人格は二の次みたいな流れになっている(笑)」 ゾア「人格は修正できる!(笑) 迷える子羊に道を指し示すのも神官の使命!」 レオニス「……やはりこの流れはない。やはり私は納得できない。なぜよりによってあの二人なのだ。時が無いわけではない。なぜ探しもしないうちから妥協の人選をしなければならない。納得のいく答えを聞かせてくれ」 ゾア「レオニス。さっきまであそこに立って、子爵の叱責に耐え、それでも報告したのは、巧者だ。己の誓いに殉ずる聖騎士や、神に誓いを立てた聖職者ではない。我々のよく知る巧者というのは、処刑されるかもしれないこんな場所へノコノコやってきて、己の失態を罵詈雑言に耐えながら報告するような者ではない。さっさと遠くへ逃げて、名前を変えて上手い事暮らそうとするだろう。それを善しとせず、死んだ仲間と、生き残った仲間に義理を立てたんだ。あんなお人よしで仲間思いなのに、今までやってこれた巧者は珍しいよ」 DM「まぁ『処刑されるかもしれない』とまでは思っておらず『手柄立てたから許してもらえるだろう』と思ってやってきたら、メチャクチャ怒られた上に真実が明かされて大ショック、だったのだが(笑)」 レオニス「だよなぁ。……お前がお人好しなのは今に始まった事じゃないが……それは買いかぶりすぎというものだよ。予想もしていなかった叱責を受けて泡を食っていていたようにみえたぞ? まったく、お前にかかると、そんな無様な格好ですら美徳になってしまうのだな(笑)」 ロアルド「となると、好意的に捉えすぎではあるな。確かに(笑)」 ゾア「うむむ……、たしかに買いかぶりと思われてもしかたがない。私はただ、黒騎士を追うのならば、同じように黒騎士を知っていて、それを追う理由もある仲間のほうが、苦境に立たされたときでも団結できるのではないかと思ったんだ。それに、過ちを犯した者に償いの機会を与えるのも神官の務めだ」 レオニス「……何故だ。お前達は、そんなに傷ついていながら、どうしてそうも容易く人を赦せるのだ……」 ロアルド「だからこそだ、レオニス! 彼らも俺達と同じはずだ。犯した過ちを知り、打ちひしがれていることだろう。それにリーダーを失ったのだ。放っておいては路頭に迷うかもしれない。役に立つからではない、力ある者が道を踏み外さぬよう導くために仲間にするのだ! 流動神の神官らしい思考のロアルドです(笑)」 レオニス「その意見は確かに立派だ。正しくもある。だが、私が聞きたいのは、お前達のことだ。お前達は、そんなに傷ついていながら、どうしてそうも人を赦せるのだ……、何故、あんな彼らを気遣えるのだ。(私は彼らを許せないが、二人は赦すと言っている。ことによると、赦すも許さないも、彼らを非難すらしていないのだろうか)」 ゾア「レオニス、そこまで難しく考えることはない。鹿を狩ろうとして、他の狩人たちに横取りされたら、今度はその狩人と一緒に狩りをしたっていいはずだ。互いに獲物を取り合うよりずっと効率がいいし、もっと大きな獲物を狙うことだってできる。とにかく、まずは話だけでもしてみようじゃないか」 レオニス「……なぜその答えになるのか、さっぱりわからん。が、……一つだけわかった。そもそも、わだかまりがあるのが、私だけだったということか……だが、私にはそんな易々と割り切れない」 ロアルド「逆に聞こう。なんでそこまで許せないんだ」 レオニス「少なくとも奴らが今回の事件を引き起こしたのだ彼らのせいでヴェイズ達は死んだんだ。それをわだかまりなく……」 ロアルド「だがお前も見ただろう。奴らの慌てふためく様を。あれは巻込まれた者の反応だ」 レオニス「……彼らは何人を犠牲にして生き残ってきた。リッツを、ヴェイズを、テレンスを、他の多くの冒険者を、そしてひっぱりだしてきたオーヴィルを。そのうえで、奴らはのうのうと生きているのだ!」 ゾア「ヴェイズが死んだのは別にだれのせいでもない。我々が戦いに挑んで負けたんだ」 ロアルド「犠牲のうえで生きているのは俺たちも同じだろう!」 レオニス「そうだ。だからこそ奴らを俺は許せないんだ」 ロアルド「そうか、わかったよレオニス。許せないのは彼らじゃないんだろう? 誰でもない、お前自身が自分を許せないんだ」 レオニス「……そうさ、許せるわけがないだろう。私が皆を騙し、ヴェイズ達を置いて転移したのだから」 ロアルド「いいや、俺が許す。お前は自分の務めを果たしただけだ。今度は俺達が自分の務めを果たす番なんだよ、なあゾア?」 ゾア「そうだな。ヴェイズ達だって許してくれるさ。誰が悪いというなら我々皆が悪いんだ」 レオニス「ずっと溜めこんだものを吐きだしたレオニスは泣き崩れる、かな……?」 ロアルド「違うところからも吐き出しちゃうね、きっと。BLなら(笑)」 DM「…………ウホッ」 レオニス「3Pかよ!! しないよ!!」 俺もそれは勘弁だ。 ロアルド「じゃあ、レオニスが落ち着くのを待って・……では、彼らの話を聞きに行こうか?」 レオニス「そうだな、問い正さねばならない事が山ほどあるな」 ゾア「じゃあ早速行こうぜ!」 スティーン、あやされて元気を取り戻すの図。 だが今度はダスとフォルカーのシーンである。 フォルカー「(実を知り体が重く感じる……。子爵から重い罰受けると覚悟をしていたが、意外にも解放され此処に今立っている)ともかく、ラドローに戻ろう。子爵様から聞いた事実を、ティサンとスティーンに話さなくては」 ダス「そうだな、ひとまずラドローに行かないと。正門へ移動します……が、いまHP一桁しかない(笑)」 DM「教会で治療して貰うか、ポーション買って飲むか、宿屋で寝るか、強行軍で旅立つか」 ダス「流石に強行軍は厳しいので、教会で癒してもらいます。急ぎたいが、この体じゃもしものとき危険だ。ストリートを戻って教会で癒してもらおうと思うが。フォルカーはどうする?」 フォルカー「ああ、俺も身体中イテェしキツイな。ラドロー行くまでにヘバっちまったらマズイ。この町じゃ良い顔されねーだろうが、形振り構ってられない。行こう」 DM「良い顔されないどころか、現時点じゃキミらまだお尋ね者のままかもね。ウェラー子爵がそれを撤回するにしても、今すぐ周知が徹底されていると考えるのは難しいだろう」 ダス「たしかに(笑)」 フォルカー「どーにか頼み込むってムリ言ってるだけじゃ助けてもらえない。金の力で…なんて神や神殿を侮辱することになるし……。最悪このままか、ほとぼりが冷めるまで待つか……。あー、思いつかねぇ。ダスはどうだ?」 ダス「ここで捕まってまた子爵様の前へ連れ出されたんじゃ、……お笑いにもならんな。変装でもすれば、教会で癒してもらうか宿を取れるんじゃないか。あとはまぁ旅の神官を探すとか? ちなみに積めるほどの銀貨もない(笑)」 フォルカー「変装……!? 俺は出来ねーしダスは上手くいっても、俺が見つかるんじゃないか? 俺たちに悪意が無くてもアヤシーことこの上ないぜ。形振り構ってらんないが、変装とかで騙してまでやるのも気が引ける」 ダス「変装はまぁ手助けできるが、気がひけるとまで言われるとなぁー。じゃぁせめて、何か腹に入れようぜ、と言いながら適当なベンチに重く腰掛けます。そしてため息…………なんだこの永遠の夏休みオーラ(笑)」 フォルカー「ふう……休む間も無く、だったからな。どん底だ……大きなものを沢山失った。ここで出来る事はもう無い。(まだ生きてる……こんな俺たちは更に周囲を不幸に巻き込んじまうのかもな)」 ダス「あぁ、そうだなと地面眺めて上の空です」 フォルカー「俺はスティーンにこれまでの事を話して、俺たちをこれからも仲間として見てくれるかどうか、決めてもらおうと思うんだ。……ラドロー戻んなきゃな! 何か食うのは賛成だ、俺が調達してこよう」 レオニスさん、自分のキャラが失敗したことに突っ込みまくる微妙な光景! 続く!(笑) ●プレイヤーズコメント ・レオニス 白状します。ノリノリで正義不覚悟な連中を糾弾してました! リッツやオーヴィルでやらかしたのは自分だという事実、その時ばかりは完全に忘れていました。 そんな棚上げ叱責に、みな怒ったりツッコミ返したりすることなく付き合ってくれて本当にありがとう。 スティーンの出番が無くてごめんなさい。 苦情は彼女を村においてきたダスとフォルカーにお願いします。 今考えると、子爵の心証を悪くしてしまった上に、捕まえようと思えば捕まってしまうわけですよね。 こんな場面に連れてきたくはないという気遣いもわかるだけに、難しいところです。 ・ゾア 野郎の会話オンリーで読者の皆様には申し訳ない。 レオニスの説得にとっても苦労しましたここ。 戦いに勝ち負けはつきもの。 獲物の横取りだって生き抜く為の知恵であり、自然のルールなのだ。 反省しても後悔するな。ヴェイズとテレンスの為にも、前を見て進まなくては。 そしてそのためには仲間が必要だ。 黒騎士たちと戦って生き残った彼らならきっと優秀なはず! 仲間の仇という共通の目的のために協力できるはず! 人を疑うよりまず信じよう! きっといい人のはず! がんばれ狩猟神の神寵者ゾア! 君の判断力は7だ! パーティー最低だ! ・スティーン うぇ!? 私、これでも成人なんだからね!? 36歳なのよ? ティサンには本当にお世話になっちゃたな……。 というわけで、呑むぜードワーフらしく? 弔い酒じゃー。 ・ロアルド 泣いてすっきりしたおかげで、いち早く冷静になりました(笑) その点、レオニスは過去の自キャラを責めるという何ともやるせないロールプレイ。こいつはつらいぜ! ああ、本当に野郎共ばかりの回だ。ティサンが羨ましい……。 ・フォルカー ままならないな……。 此処で俺たちにやれることはもう無い。我々の失敗がレオニス達のパーティーに影響を及ぼしたんだよな……。パーティーの仲間だけじゃなく、破邪神の同志であるオーヴィルまで失わせてしまったのだから、そりゃ許せないよな……。 ・ダス ちょいちょい挟まれるスティーンに癒されつつ、ハードな展開が続くぜ! 洞窟での出来事を考えれば、レオニスの言う事も当然ですよねぇ。腐肉食らいに勝てなかったのは完璧に事実ですし(笑) BL展開も無く一安心したところで、我等のパート。なんかもう、身も心もフラフラな感じです! |
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■“海洋”キャンペーン 第9回 チャプター3 ダス「おなかへったー」 ロアルド「第一声がそれ!? 緊迫感ゼロ!?」 レオニス「こいつら自分達がしたことの重さわかってるのか!?」 DM(うわ、殴りてぇ……) 幸い(?)合流前なので、この怒りの突っ込みはプレイヤー発言である。 ゾア「ああ、いたいた。あの二人だろう……、おいそこの二人。ちょっと我々と話をしよう」 ダス「(……神官様?)あなた方は?」 ゾア「私は狩猟神の神官ゾア。君達に話がある」 ロアルド「我々も子爵様の命で洞窟を攻略していたんだが」 ダス「なんだって……真意看破を振ります」 DM「嘘はついてないと思ったね」 レオニス「先程、子爵様への報告にあったことだ。本当にリッツはお前たちに何も話さなかったというのか?」 ダス「いや、死ぬ気で攻略にあたるべきという話は聞いていた。だが、子爵様の真意は理解していなかったようだ……」 フォルカー「……と、どうやら話されてたらしいんだが……俺はそれを完全に忘れていたんだ。これに関して言い訳しない」 レオニス「(衝撃の告白が!)……なんだと! 先ほどは、さも何も聞いていないかのように振る舞っておきながら……! くっ、リッツは何故この様な者を庇って……」 ロアルド「見た目ボロボロなんですよね? とりあえず二人にキュア・モデレットします。その上で……厳しいなこの二人を仲間にするのは(笑)」 ゾア「レオニスの言う通りだった(笑)」 レオニス「……では後一つ、洞窟で戦勝神の聖騎士と巧者(ローグ)を見なかったか?」 ダス「そうか、あなた方の……。冒険者の亡骸はあったが、誰であったかとは。せめて、略式で弔わせてもらった」 レオニス「わかった。協力感謝する。ゾア、ロアルド、何もないならもう行くぞ」 ロアルド「いや、待ってくれ。それで君達はこれからどうするつもりなんだ?」 ゾア「このまま何もせず生きていくつもりか?」 ダス「ソルで仲間になってくれた子がいてな。彼女の願いの手助けのため、バーン西端の山へ向かうつもりだ」 フォルカー「この地方にはもう居られないと思うしな」 ゾア「そうか、わかった……(勝手な期待だったようだ)」 ロアルド「そんなことでいいのか、本当のことを知ったんだろう?」 フォルカー「可能ならばどうにかしたいが、しかし俺たちには手立てが無い……」 レオニス「そうだろうな。はじめから諦めていては無理な話だ」 ロアルド「我々は黒騎士を追う。せいぜいそうやっていつまでも座り込んで己の罪を悔やんでいるがいい!」 ゾア「がっくりして二人の後についていこう」 ダス「ガターンと立ち上がって。黒騎士を追うのか! ならば、手助けさせてくれないか。頼む! ダスとしてもあの三人が起こしたことは許せないです」 フォルカー「俺もこのまま終らせたくない! 戦うことしか出来ないが……何か手助けさせて欲しい!」 ロアルド「何ィ〜聞えんな〜、と言いたい所ですが(笑)」 ゾア「汚物は消毒だ〜!(笑)」 ロアルド「違うから(笑) ……そうか、本気でそう思うんだな?」 フォルカー「ああ勿論だ。言葉だけでは足らないだろう、俺は戦うことで証明する」 ダス「そうだな、俺たちを見ていて欲しい!」 レオニス「手助け、なら要らない」 ダス「……すまなかった。俺たちにもやらせて欲しい! 仲間の仇、自分たちの責任にケリを付けさせてくれ!」 ロアルド「わかった……ニヤッとレオニスを見ます」 レオニス「そっぽ向いてます。私としたことが……」 ゾア「期待してよかった……のかなあ(笑)」 DM「彼らに期待してた……そう思っていた時期が三人にはありました……(笑)」 ダス「じつは、願いが二つあるんだ。聞いてくれないだろうか、と頭を下げます」 ロアルド「なんだ?」 ダス「あの洞窟を越えるために力を貸してくれた仲間と、この聖獣についてだ……とホークアイをちらりします」 DM「丸出しで持ち歩いていたのか……」 ダス「いや。袋の口を緩めて、そこからちらりです」 レオニス「ああ、仲間のことは知っている」 ダス「仲間はスティーンという武勇鍛冶師を志すドワーフの少女(成人済み)なのだが、沿岸のラドローで待機してもらっている。親方の命で古い友人を訪ねてバーンの西の辺境に向かう彼女を助けると約束しているんだ」 レオニス「ドワーフの鍛冶職人、バーン西方……」 ゾア「知っているのかレオニス!?」 DM「雷電!?」 レオニス「知ってます?(笑)」 DM「知識ロールの結果、レオニスだけ知っている。その地域にはクォンオウ山と呼ばれる山があり、そこにヒトミ・ヒムカイという……正直色々尾鰭がついてるとしか思えないくらい、とんでもない技量を持つ鍛冶職人がいるという噂がある。しかし誰でも知ってるという類ではなく、知る人ぞ知る……というところ」 ロアルド「ダイス目低い。旅の神官なのに……がっくり」 レオニス「もしかしたら、それはクォンオウ山に住むという、伝説の鍛冶職人ヒトミ……かもしれない。その人だと断定出来るわけではないのだが。お前たちは何か聞いているか?」 ちなみに伝説の人とはDM、一言も言っていません(笑) フォルカー「いや、詳しいことは彼女も知らないそうだが」 ゾア「そうか、彼女に会って話をしてみればわかるんじゃないか」 ロアルド「もう一つとは?」 ダス「この聖獣のことだ。ホークアイという。リッツ、そしてオーヴィルと共に戦った」 レオニス「破邪神の御使いか……受け取って黙祷します」 ダス「彼は、洞窟で果敢に戦った仲間だ。彼がいなければ、俺たちは生きていなかっただろう……。彼と、どうか新しい絆をつないではくれないか?! 助けたいんだ!」 ロアルド「遺体がこの状態ではな……すぐにという訳にはいかんだろう。な、レオニス?」 レオニス「私とて何とかしたい。だが高度な儀式と……、資金が必要だ」 ダス「そう、だな……」 レオニス「諸君も私も、全てを投げ打ってホークアイを救えるような状況にはない、それは理解してくれ」 ダス「……わかった。だが、考えておいて欲しい」 レオニス「志半ばにして斃れた二人の同志が遺したものだ。もちろん疎かにはすまい」 ラドローにえっちらおっちら到着。 DM「ラドローに来ると、村人たちが君達を遠巻きにする。明らかにダス達をやっかいなお尋ね者が戻ってきたという目で見ているのだが、怖くて手も出せないと言った感じ」 ダス「視線が痛いぜ」 レオニス「彼らの手配は先刻子爵様によって解かれた! この破邪神の聖印にかけて偽り無いと誓おう!」 DM「村人達はまだ半信半疑といった感じで、戸惑いながら相談している。皆に近づいてこようとしない、という点ではあまり状況は変わってない。で、ティサンの家にいたスティーンは、外の様子が慌ただしいことに気づく。お尋ね者が村にやってきたぞー!という声が」 スティーン「家を飛び出します。騒ぎのほうに向かって…… みんな! といってトテトテと」 ロアルド「トテトテ、なんだ(笑)」 スティーン「ダス、フォルカー! おかえりなさい。よく無事で……」 ダス「あぁ、子爵様にはお赦しをいただけた……」 スティーン「ほんとによかった。それで、このロングボウさんと」 ゾア「俺?」 スティーン「バスタードソードさんと」 ロアルド「うむ」 スティーン「スタッフさんは?」 レオニス「呼び名が武器の名前だ!?」 ダス「あぁ、彼女は人を武器で見分けているんだ……(笑) そうだな、詳しい話は……ティサンの家じゃさらに迷惑を掛けてしまう。人気のない海岸のほうへ行こう」 スティーン「? えぇ、そうね」 DM「では、海辺まできた」 ダス「彼らはゾア、ロアルド、レオニス。子爵様の命で洞窟攻略をしていた冒険者たちだ」 ゾア「はじめまして、お嬢さん。ダス達とは城で会って……、共に仲間を失った同士、共通の目的である黒騎士を討つために手を取り合おうということになったのだ」 ダス「さしあたって、スティーンの目的について聞かせてあげて欲しいんだ」 レオニス「西へ、鍛冶職人に会いに行くと聞いている。相手はどのような方か、ご存じか?」 スティーン「親方や父が若い頃お世話になった鍛冶職人……としか教えられていないの。あまり名前が広まるのを好まない人なのかもしれない」 レオニス「帝都ソルに工房を構えるドワーフの鍛冶職人。それが世話になるほどの人物となると、一人だけ心当たりがある。クォンオウ山に住むという鍛冶職人ヒトミ・ヒムカイ。言葉通り、知る人ぞ知る『伝説』の職人だ」 スティーン「おぉ……伝説?」 レオニス「あぁ、噂通りだとしたら、とんでもないお方だ。もっとも、どこまで本当かわからないし、君の会いに行く相手が間違いなく彼女だとも言い切れない。親方からはなんと言われているんだ?」 スティーン「西にいる古い友人に会ってこいとだけ言われて、この手紙を預かってきているの」 ロアルド「ずいぶんと大ざっぱだ。それだけ?」 DM「うむ。スティーンを試す意図だろう。これを自力で何とかできないようじゃ、工房に籠もっていた方がいいってね」 ゾア「修行の一環と言うことか。手紙ってどんなのです?」 DM「レオニス達にはわかる。手紙には魔法の封印が施してあって迂闊に読もうとすると、とんでもないことが起きるかもしれない」 ダス「ボン! とか? こりゃ、間違った人に渡してしまったら大変だ」 DM「それもあり得るねぇ。ただ、魔法に造詣の深い人ならそのことには気付くし、親方が手紙を送るような相手なら封の開け方もわかるだろうね」 レオニス「ヒトミ・ヒムカイだとすれば、なおさら当然か」 スティーン「なんだか、ドキドキしてきました!」 ダス「どうだ? 彼女を手伝ってやってくれるか? 約束しているんだ」 レオニス「ヒトミ・ヒムカイは魔導師としての腕も伝説の域に達していると言われている。そのような偉大な人物に会えるかもしれないという機会を逃す理由があるものか」 ロアルド「遙か西、クォンオウ山。まだ訪れたことのない地への旅だ。この出会いこそが、旅を司る流動神の導きではないか。旅と聞いて、思わずわくわくしてきたぞ!」 ゾア「うむ、その様な高名な方とお会いすることは、我々の黒騎士打倒の誓いにもいい影響を与えるだろう。……ところで、ヒトミさんって女性? 美人?」 DM「ヒトミ、というのはヒノワ系の女性の名前にあるとは聞いているね。絶世の美女だという噂もある。俺はあったことないが、美人らしい、というレベルで(笑)」 ゾア「よし、俄然やる気が出てきた!」 DM「スティーンの親方の古い友人、らしいけどな(笑) ゾア「え、となると、歳いくつだ……」 ロアルド「まぁ、待て。そもそも伝説の人だ。どんな外見でも不思議はないぞ? エルフかもしれないし」 レオニス「このDM、外見と年齢にギャップのあるキャラ萌えだしな」 ダス「外見ロリということもあり得る!」 ゾア「またそれか! まぁ、なんにせよ、スティーンの旅の協力は力を惜しまないことにはかわりはないさ」 スティーン「みんな、ありがとう!」 フォルカー「俺からも礼を言わせてくれ。すまねぇな」 ロアルド「なに、困ったときはお互い様だ」 ゾア「先のことだが、用事が済んだ後の事は考えているかい? 先も言ったとおり、我々は黒騎士を追うと決めているのだが」 レオニス「奴は我々の仲間の仇なのだ。そうでなくとも、悪魔や死者を操るような者を許すなどありえない」 スティーン「黒騎士は私にとっても、オーヴィルやアウリスの仇だわ。旅に出たばかり、まだまだ未熟な私が、鍛冶師や戦士としての腕を鍛えていく修行の中で、皆の役に立てることがあるのなら、是非やらせて」 ゾア「そうか、ありがとう。君のような戦士に協力してもらえれば、百人力だ」 ロアルド「よし、ならば目指すはクォンオウ山。新たな旅立ちの時だ!」 ダス「はやっ。思い立ったら止められない?(笑)」 スティーン「ちょっと待って。実は、ティサンが完全に悪者にされてて……どうにかならないかしら……(しょんぼり」 DM「村人からすれば、君たちに見捨てられたせいで村が海賊に襲われたと思っていたところに、今度は手配書まで回ってきているわけで。そんな君たちに協力したり、最後は逃亡を助けた嫌疑までかけられたことで、ティサンは村中から白い目で見られるようになったようだ。つまり村八分」 ダス「そんな、俺たちのせいで……。あんな熱いティサンが!」 フォルカー「今まで全く気が付かなかった……」 DM「いや、思い至ってあげてくれ」 ダス「どうにかしてやりたいな。村長とかに話を通してなんとかならないだろうか……。よし、行ってみよう!」 DM「ついたよ」 ダス「村長様はいらっしゃいますか! ごめんください! と戸を叩きます」 DM「返事が無い、ただの居留守のようだ」 ダス「とりつく島もないなあ……」 フォルカー「我々は全く相手にされていないのか」 スティーン「まぁ、このメンバーの状況じゃぁねぇ」 ダス「関りあいたくないんだろう。うーん、ゾア達に相談するしかないかなあ、というわけで一度戻ります」 村外れで合流。 ダス「俺たちが洞窟の攻略をするにあたって、とても世話になった人がいるんだ。そんな彼が、俺たちを庇ったばかりに村八分にされてしまっているんだ。どうか彼、ティサンの立場を回復する為に協力してくれないだろうか」 ロアルド「そうか、そうだよな。君らに関るとそうなるよなぁ(笑)」 レオニス「まぁ、我々三人なら話は聞いてもらえるだろうが……とりたてて好印象与えているわけではないからな。どうすればいいか……」 ゾア「なんとか助けてやりたいが……」 DM「いいんじゃない、金で」 神官トリオ「ソレダ!」 ダス「お金に替えられるもの……。ブエロザが持っていた鞘と、誰だかは全くもって知らないが『ソルカー』と名が刻まれたグレートソードがある! どちらも詳細は分からないが魔法の品だ」 ロアルド「ならば、それを売るしかないだろうな」 レオニス「では鑑定しよう。二時間ほど待ってくれ」 リアルで二時間経過……したわけではない。 レオニス「結構な品物だな。スキャバード・オヴ・キーンエッジとグレートソード+1だ。あわせて銀貨9000枚は下らないだろう」 フォルカー「決まりだな」 スティーン「おぉ! コレでティサンもなんとか!」 ダス「よし、早速最寄りの街で売ろう」 DM「子爵の城下町でグレートソードは銀貨1175枚で売れる。鞘は高価過ぎてこのあたりでは買い取れない」 レオニス「となると、今用意できるのは手持ちの資金とあわせて銀貨3000枚くらいか。いくらくらい必要なんだ?」 DM「個人的な賄賂ではなく、復興資金として村長に渡すということを考えると、銀貨1000枚やそこらでは意味がないだろうね」 ゾア「ありったけ……銀貨3000枚全て渡すしかないだろう。本当はもっと積みたいところだが」 ダス「三人が許してくれるなら、それでお願いしたい」 レオニス「私はそれで構わない」 ロアルド「もちろんだ」 ゾア「ではこれで説得に行こう」 村長の家。 DM「では入り口までやってきた」 ゾア「もしもし、村長様。少しお時間を頂けますか。お話がございます」 村長「なんでございましょう」 ゾア「実は折入っての頼みがございまして、この村に大変迷惑をかけた者たちの代理で参りました。彼らから、こちらを村の復興資金のせめてもの足しとしていただければとのことで御座いまして。……とお金をススス」 村長「…………ややや。そうですか。わざわざ神官様のお手を煩わせて」 ゾア「いえいえ、村の皆様も辛いことでしょうが、どうか力を合せて頑張ってください」 村長「ありがとうございます。村の者も喜ぶことでありましょう」 ゾア「では我々はこれにて……そそくさと」 これで最低限、村八分の解除はして貰えることであろう。 村外れで合流。 ゾア「話してきたぞ」 ダス「……よかった。ありがとう。すまない苦労をかけて」 フォルカー「助かった、これでティサンの立場も回復する。礼を言うよ」 スティーン「ホント! 良かった……本当に……」 レオニス「では、これで旅立ちか やりのこしたことはないか?」 ダス「いや、最後にティサンと別れの挨拶をさせてくれ」 フォルカー「ああ、恩人に礼を言っておきたい」 ロアルド「行ってくるといい」 ティサンの家。 スティーン「ティサーン!と言いながらティサンに胸に飛び込みます(笑)」 ティサン「スティーン! おうおう。御機嫌じゃねぇか(よしよし)」 ダス「ティサン、あなたがいなければ俺たちはこうしていなかっただろう。本当に世話になった。ありがとう、信じてくれて」 DM「彼が信じて……つまり信頼と結びついた期待にはあまり応えられてはいないが(笑)」 フォルカー「ティサン、今まで多くの辛い思いをさせて済まなかった。そしてどうもありがとう、あんたの恩は忘れない」 スティーン「ティサン、これから旅にでることなったけど、また一緒に呑もうね!!」 DM「なんだこのティサン続き(笑)」 ティサン「おう。息子と呑み交わす前に娘と呑み交わした気分だったぜ(わしゃわしゃ)」 スティーン「……ティサーン!と再び抱きつきます。絶対また会いに来るからね!! また、凄い剥製を見せ合いっこするんだから!」 ティサン「期待してるぜ。で、フォルカーとダスよう」 DM「スティーンを離し、二人の前に立つ。そして渾身の右ストレートが立て続けに二人に叩き込まれる」 ティサン「ちったぁ気合入ったか? …………いいか、お前ら。これで最後だ。もう絶対に欠けるんじゃねぇぞ」 フォルカー「……ああ! 目一杯入ったぜ!! 俺は必ず目的を達成し、生きて戻ってくる」 ダス「もちろんだ! ここまで残った命、必ず繋いでみせる。また会おうっ」 ティサン「じゃあ行ってこい!」 なんか珍しく爽やかに終わってるぞ! いや、まだ次回に続く!! ●プレイヤーズコメント ・レオニス ヴェイズ、これで良かったのだよな……。 お前が我々を正しく導いてくれたように、我々も彼らを正しく導こう。 だが、彼らの性根、よほど厳しく躾けなければなるまい! スティーンという娘には本当に驚かされた。何という巡りあわせか。 二人と違い、見事な武具。聞けば自ら鍛えたものだという。 そして彼女の旅の目的はおそらくはヒトミ・ヒムカイ。 伝説の鍛冶師にして魔導師。 許して欲しい。悲しみに支配された我が心は今、不覚にも期待に高鳴っている。 ・ゾア ヒロイン合流!やっと華やかになりました。 そして合流と同時に舞い込む問題。 早速交渉役に借り出されるワタクシ。 村長とのやり取りの白々しいこと(笑) こういうときにものを言うのはやっぱりお金なんですなあ。 ・スティーン ティサンには本当にお世話になりっぱなしで……。 いつかでっかい剥製と私が丹精込めて作った銛をお土産に一緒にお酒を飲めたらいいな。 (スティーンは直接ではないにしろ)はじめての交渉……なんか大人の世界だわ。 ・ロアルド このリアクションでは、ハンデがあるのを承知でも二人を許すことは難しかった……。 「おなかへったー」はないだろう(笑) それに比べてティサンの熱いこと! 男なら、かくありたい。 ところで、レオニスはツンデレのようだが、まったくもって嬉しくないぞ! ・フォルカー 黒騎士を追う手立てが無かったが、これで追う事が出来る。 このままじゃ終わらせらんないしな!! これからの目標も決まったし、後はこのグレイヴで戦い抜くだけだ。 ティサンには本当に世話になった、目指すべく真の熱い漢の片鱗を見たと思う。次に会うときまでに俺も熱い漢なれるよう努力しよう。 ・ダス 黒騎士は許しておけないし! というわけで、当面の目標が決まりました。ちなみに最終の目標は、エイミーレンタの身請けですが。 そして、旧パーティーがこぞって知識ロール失敗した西の山の正体が明かされるっ。無事、こちらの都合にも協力してもらえるようになり一安心です。 ティサン、最後まで熱い漢でした。海の男、漁師の中の漁師。彼がこれからも幸せな漁村ライフを送れますように。 |
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■“海洋”キャンペーン 第9回 チャプター4 ケーディスに向かう前に、まずは黒騎士達と戦った洞窟へ向かい、ヴェイズとテレンスを自らの手で改めて弔おうとするレオニス、ゾア、ロアルドの三人。しかし既に入口は軍によって封鎖され、門前払いされる。食い下がるも取りつく島がなく、泣く泣く諦めて一路ケーディスへ……。 DM「ケーディスに到着したわけだけど、そのまま入ると住民達からは冷たい視線が。まぁついこの前まで人相書きまで配られてた指名手配犯とその一味なんだから、当然のリアクションというか」 レオニス「手配書って兵士達の間にだけ配られたんじゃなかったの!?」 DM「どうやらそんなことはなかったようだ。ラドローでも住民に人相書きが配られて、兵士が聞き込み捜査までしたたわけだしね」 レオニス「あれって洞窟への足掛かりにしてた漁村だったから特別なのかと……」 DM「残念ながら君の予想は外れたらしい」 レオニス「しまった……変装くらいして入るんだった……」 DM「というわけでとても居心地が悪い」 レオニス「そりゃよくよく考えたら、沿岸地域の損害は全部冒険者のバカな行動が原因ですってアピールしとかないとダメだよな……。子爵が罪を被る必要なんて無いわけで……」 ロアルド「ソレ考えたら無罪放免って目茶苦茶寛大だよね」 レオニス「そのまま見せしめに処刑されるのが普通だ」 ダス「エイミーレンタのところへ行くのも苦労しそうだな……」 レオニス「それ以前に単独行動なんてしたらいつ住民に袋叩きに遭うかわからんから、絶対にするなよ」 ロアルド「君達がしたことは、それだけ恨まれてもしょうがないことなんだ」 ゾア「俺達みたいに事情を理解してる奴なんていないわけだしな」 ロアルド「とにかく我々は西に向かう船の手配をして来る。話がややこしくなるから、ダスとフォルカーは宿屋で大人しくしておいててくれ」 フォルカー「わかった。それが無難そうだ」 ダス「この地方に戻れるのは当分先になるだろうからおのおの……」 DM「ハイ、留守番組のスティーン、フォルカー、ダスは宿屋についた!」 レオニス「ハイ、そして適当に護魔化して娼館の近くまで来た!!」 全員爆笑。 いや、実は(誰とは言わないが)盛大な遅刻と、ヤバい状況故の思考時間の長さで、物凄く時間が押してました(笑) ダス「ええと、最低限の変装はして、娼館にやってきました」 DM「うむ。まぁ変装技能が3では、通行人はともかく親方にはバレバレではある」 親方「ナニしに来やがった?」 ダス「エイミーレンタを呼べ」 親方「いねぇな」 DM「真意看破をどうぞ(笑)」 レオニス「振るまでもねぇ!?」 DM「いやまぁキャラクターが見抜けるかどうかは別問題というか(笑) まぁこれで嘘見抜けなくても『言動からは不審な点は無いが、状況的に嘘と決まってる』と決めつけることは可能だが」 ロアルド「うわ、出た!」 DM「ダイス目20かよ! 相変わらず!!(笑)」 スティーン「エイミーレンタ絡みだと!!」 ダス「この地域を当分離れることになるんだ」 親方「ああ、そりゃもうここらにゃいられんだろうなぁ。居心地悪くなってトンズラするしかねぇわ」 ダス「まぁ、そうとられてもしょうがないことをしたな……だが立ち去る前に彼女にどうしても逢いたいんだ」 しかし「そう解釈されても無理のない状況……」ではなく、半ば事実。 復興作業に尽力するという選択肢も存在したが「ここで自分達に出来ることは無いから離れよう」と判断したのだ。もちろんそれをDMとして責めるつもりはないが、ゲーム世界の住人目線としては……というところ。 親方「いないと言ってるだろ?」 ダス「ホントに……?」 親方「いねぇつってんだろ!?(ギロリ)」 ダス「いや、いるな!」 親方「そうかい。じゃあこっちとしてはてめぇを“厄介な客”としておもてなしすることになるが?」 ダス「彼女に逢わせてくれ……」 ロアルド「えええ……(苦笑)」 ゾア「これは……(苦笑)」 ダス「頼む!!(跪く)」 親方「テメェの頭になんざなんの価値もねぇんだよ!!(頭踏みつけ)」 ダス「耐えます……」 親方「いくらの価値があるんだ? テメェみてぇな人殺しの腰抜け野郎の頭によぉ! 賞金首のままだったらよかったのによぉ!!(ゲシゲシ)」 ダス達は沿岸地域襲撃の原因を作った挙げ句に、贖罪の任務から逃亡したという理由で指名手配でした。その後指名手配は撤回されましたが、やったことは事実なので特に領主側からフォローもされてません。 DM「と、蹴り出される」 ダス「出されちゃった……」 DM「ドアはバタンと閉められる……金積めばいいのにね(ボソリ)」 スティーン「さっきもやったじゃん!」 DM(この親父が誠意で動いてくれる性格だとなぜ思えるんだ(笑)) ダス「いや……金が無いんだ……」 DM「…………じゃあダメだなぁ(笑)」 ゾア「最大の問題だな」 スティーン「まぁ娼館だから……お金が無いならダメだよ」 レオニス「親方が妥協して○○払えば会わせてやるって言われた瞬間、終わってるじゃないか!」 ゾア「何しに来たんだって話だよな(笑)」 DM「金いくらあるの……?」 ダス「銀貨42枚……」 DM「たかだが倍じゃなぁ……」 スティーン「とりあえず気まずそうに……ドンマイ、と(笑)」 DM「アレルヤの如く」 ダス「お金貸して?」 全員爆笑。 スティーン「ああああ……え、誰に!? あたしに!?」 フォルカー「銀貨160枚はあるが……」 スティーン「あの……自分の趣味のお金は自分で払った方が……」 ダス「ですよねー」 スティーン「ごめんねー?」 ダス「昼間だから犯罪沙汰は不味いとして……代わりにスティーンに娼館に入ってもらうかなぁとか……」 レオニス「ロリドワーフがエイミーレンタ買いたいって!?」 全員爆笑。 ダス「鎧とハンマーは預かるから……」 ゾア「本気だ!?」 ダス「手紙を渡して欲しいんだ……」 スティーン「えええ!? ちょっと待って!? ホントに!?」 ダス「俺にはあの店主に積むことができる金も無いんだ……彼女に想いを伝えるにはこれくらいしか手段が無い……!」 スティーン「そんなこと言われても私そんなところ行ったとないし……えええっ!?」 DM(現実視点だと、妹に娼館へ行けと懇願する兄か……) フォルカー「ダス、本気か!?」 ダス「いや、すまない。手紙を渡すくらいなら銀貨40枚でも大丈夫かな……いやええっと金目のモノ……スイムのポーションを売ります。銀貨150枚で……いや、100でもいいです」 DM「マジックアイテムの店に行くの?」 ダス「行きます。これを買ってくれ!」 ロアルド「せめてそれくらいスティーンに頼めばいいのに!」 DM「じゃあ変装判定……OK。適正価格で売れた。この後溺れ死んだら爆笑するぞ(笑)」 レオニス「ていうかそれパーティー資金で買ったんじゃ……(苦笑)」 手段を選んでる場合じゃない男、ロリローグ!! DM「ドアを開けてもらえませんな」 ダス「じゃあ手紙と銀貨50枚積んで……代金はここに置いておく。この手紙を彼女に渡して欲しいと……」 DM「置いた?」 ダス「……置きます。で、路地から見てます」 DM「じゃあそれは回収されて、手紙は破り捨てられてるね」 全員苦笑い。 ロアルド「だよねぇ。目の前で破ってくれてるだけ親切だ(笑)」 DM「このまま渡した気になって旅立たれたら俺も嫌だしね(笑)」 ダス「手紙回収します……」 ロアルド「ブッ……!」 ゾア「惨め過ぎる……」 スティーン「泣けてくるな……?」 ロアルド「きっと雨も降って来るよ(笑)」 親方「商売の邪魔だ! とっとと失せろ!!」 ダス「いや営業妨害したいわけじゃ……」 親方「熱湯持ってこい!!」 ダス「おおお!? 店から見えない所の角でずっと立ってます……」 全員「完全にストーカーじゃないか!!」 ダス「じゃ、じゃあ! お湯を被ればこの手紙を届けて貰えますか!?と」 親父「お前の選択肢はとっとと失せる! それだけだ!」 DM「と熱湯ぶっかけられる」 ダス「反応セーヴ成功! 身かわしでノーダメージ!」 レオニス「まぁファイア・ボールを回避出来るんだからこんなの余裕だよな」 ダス「手を地面について、お願いします!!」 DM「そしたら奥から用心棒が出て来て」 用心棒「口で言ってわからねぇようなら、力でわからせてやるぜ!!」 DM「と、殴りかかって来る」 ダス「一発殴られてみよう」 DM「まぁ殴られたね」 ダス「お願いします! 殴られ続けます」 DM「意識失うまで殴られて、店の前の路地に全裸+肛門に酒瓶刺さった状態で放り出されてるところを、港から帰る途中のゾア達三人に発見される」 ゾア「うああああ!?」 レオニス「ダス、お前……」 ロアルド「…………どうしたんだ?」 DM「変装の為に冒険用の道具とか宿へ残してあってよかったな……」 …………うん。なんつうかもう……ダス……キミって奴は……続く。 ●プレイヤーズコメント ・レオニス 確かにこのような忌まわしい洞窟は封印するしかないだろう。 ヴェイズ、テレンス、リッツ、数多の勇者達。彼らは永遠にここに眠る。 仲間をおいて逃げるといことは、こういうことだ。 その覚悟は出来ていたはずだったのにな……。 て、ダス! 誰もきみを手助けは出来ないが、彼女と会うことは決して難しい事ではないはずだ。 だってDMだって君とエイミイレンタを会わせてやろうと思っているはずなんだ。 がんばってくれ……あぁぁ……なんという三枚目キャラ。 ・ゾア 「行くなよ!?絶対に行くなよ!?」 「わかってるって」 ダスの愛に目がくらんだゆえの一連の行動。 フォルカーもいるのに真っ先にスティーンに娼館へいってもらおうと考えたり、置手紙作戦に出たり……。 特に破り捨てられた手紙を拾いに行ったあたりは笑いを通り越して泣けてきました。 本当に、どうしてくれようこのロリコン……。 ・スティーン ……ダスとの付き合い方を考えた方がいいのかな? いや、彼も彼なりに必死なのよね! きっと!! 好きな人が居るのに会えないなんてつらいことだもの。 私も父さんにちゃんと挨拶して出てこればよかったかな。 というか、ダス! スティーンに娼館はハードル高すぎだから!! 若さの暴走とは、ここまで恐ろしいものか……っ。 ・ロアルド 強くとは言ったが、酷く生きてくれ!とは言ってないぞ、ダス(笑) スティーンに娼館に行って欲しいとか、マジで有り得ん!! しかもフォローさせてるし! 兄妹仲の良さが仇となったな……。 全裸で酒瓶、しばらく塗り替えられないレコードができてしまったな。 ・フォルカー ダス……お前って奴は……。 自分の思い人が近くに居るのだから、逢いたい今スグ逢いたい! って気持ちになるのは何となく分かるような気がする。しっかし目的の為に無茶しすぎて、その時点のお前様は正直理解出来んかったよ。で、素っ裸で路地に放置……。一体どうしちまったんだよぉ!! ・ダス 頑張ってはみました、頑張っては……。ぐふっ……。 フォルカーじゃ自分と同じで指名手配されてるから、駄目かと思ってはじめから除外してしまいました。けど、娼館に素顔知られてるのダスだけなんだから、変装させればバレなかったていう。ぐぬぬ。 男がひぎぃでもうれしくないよね。お酒入ってなくてよかった。勿体無いものね。そして、前回前々回にあんなやり取りして仲間にしてもらった3人、遭遇した現実にその心証はいかに。前に、俺たちを見てくれとか言っちゃったよ! お金の使い方と、女性との付き合い方を学ぶ必要がある事はよくわかりました。 |
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■“海洋”キャンペーン 第9回 チャプター5 全裸尻穴酒瓶挿入街頭放置状態を保護されたダス。宿屋に連れ帰られ、治療の後問い詰め。 レオニス「で、お前はなんであんなところで……出歩くなと言ったのに、よりにもよって娼婦を買いにいった挙げ句に叩き出されるようなことをしたというのか?」 ダス「…………」 黙秘権を行使するダス。 スティーン「娼館にいる女の子を一人、大変好んでいるらしくて、彼は本気で彼女を愛しているらしく……」 DM「これをロリが照れながら説明してると思うと萌えるな」 スティーン「なんというか……その……あたしとしても彼の熱意は……か、買って……あげたい……かなと」 ゾア「この町の反応を見ただろう? 皆君のことは白い目で見ているんだ。その娘だって君のことをそう思っててもおかしくないんだぞ?」 ダス「ああ……そう思う……」 ゾア「それでも会うのか!? 会ったところで君が期待してる結末には恐らくならんぞ!」 ダス「考えなかったわけじゃないんだ……だが、行かなければならない!!」 レオニス「君相手に商売したとわかっただけで、あの娼館がまわりから白眼視されるかもしれんのだぞ。そこまでして君を客扱いするメリットが無い」 ゾア「そして恐らく君が入れ込んでいる娘の評判も悪くなる」 ロアルド「ここでの強硬策は身勝手でしかないんだぞ」 ゾア「人生は長いんだ。また評判が変わってから来ればいいじゃないか」 ロアルド「その時は成長しちゃってるんだよ! 今じゃなきゃダメなんだよ!!」 全員爆笑。 そんなこんなでダスのアプローチの不味さを総突っ込みされまくる。 なんで置き手紙なんだよとか、金の使い方が下手だとか、あの親父を誠意で口説こうなんてなに甘いこと言ってんだとか、色々と(笑) レオニス「とにかく二度と行こうなどと考えないことだ。次は死ぬかもしれないぞ」 ダス「わかった……ならばせめて代わりに手紙を届けてくれないか!」 レオニス「……交渉一番高いゾアか」 ロアルド「まぁ買いに行くわけじゃないんだから、聖職者と言えど問題は無かろう」 ゾア「ここで断って暴走されるよりはいいか……」 というわけで一路娼館へ。 エイミーレンタを指名する。 エイミーレンタ「いらっしゃいませ(にこり)」 ゾア「ああ〜うん。私はこれでも狩猟神に仕える身でね」 エイミーレンタ「神官様でもいらっしゃられる方はいるそうですよ? どうぞお気になさらずに」 DM「本当にそうなのかは謎だが(笑)」 ゾア「いや、うん。君を抱きに来たのではないんだ」 一応見た目ではそうと判らないように着替えている。 エイミーレンタ「……? そうなのですか?」 ゾア「ああ。実は仲間から手紙を預かっているんだ。ダスという男なのだが……とにかく読んでやって欲しい」 エイミーレンタ「ダスさん!?」 エイミーレンタへ このような形でしか気持ちを伝えられないことを許して欲しい。 君も知っていると思うが、俺は先日までお尋ね者になっていた。このことで、君に無用な心配を抱かせ、もしかしたら実際に迷惑を掛けてしまったかもしれない。……本当にすまない。 今は解放され、手配も解除されることとなった。すぐにでも君の顔が見たい。しかし、君に会いに行くには状況や時間、いろいろなものが許してはくれないようだ。悔しいが、仕方が無いことなのだろう。せめて、この手紙を渡すことができればと思う。 俺は、これから仲間と共にひとまず西方へ向かうことになった。バーンの果て、そこへ向かうだけでも数ヶ月、その先を考えれば時間の掛かる旅になるだろう。次いつこの街に来ることが出来るだろうか……。 だが、必ずまた戻ってくる。そしてその間、俺は君に信じてもらえるよう頑張ろう。あの時に約束した通り。そしてなにより君のことが好きだからだ。 いつか、君を身請けできるようになってみせる。どうか、おぼえていて欲しい。 ダスより DM(直接乗り込んで来て、客を殴りつけたのは“もしかしたら”が白々しく聞こえるくらい、かなり迷惑をかけただろうな(苦笑)) エイミーレンタ「あの、教えてください! ダスさんがよその町がたくさん襲われた原因を作って逃げ出したって本当なんですか!?」 DM(私のお客さんがそんな犯罪者だったら困ります……とかだったら嫌だなぁ(笑)) ゾア「…………それは難しい問題だねぇ(苦笑)」 目茶苦茶返答に窮すゾア、長考(笑) ゾア「君はどう思ってるんだい?」 エイミーレンタ「あんな噂が本当であって欲しいなんて思う人、いるんですか……?」 DM「と、純真な眼差しで」 ゾア「純真な目にはちゃんと応えないといけないんだよ…………本当なわけないじゃないか!」 DM「じゃあはったりを振って下さい(笑)」 スティーン「がんばってください!!」 ゾア「平目だよ!」 DM「魅力度高いからマシな方だ(笑)」 ゾア「うりゃっ! ダイス目18!」 全員拍手! DM「さらにエイミーレンタは君の言葉を信じたいと思ってるのでボーナスが付きます」 ゾア「そんなわけないじゃないか!」 エイミーレンタ「(ホッとして)噂は嘘なんですね?」 ゾア「呑むぞぉぉぉ! 毒食わば皿まで呑むぞぉぉぉ!!」」 エイミーレンタ「じゃあ手紙に書いてある通り、手配書が無くなったのも無実が証明されたからなんですね?」 ゾア「そうだよ」 エイミーレンタ「よかったです……!!(安堵)」 DM「すると棚から聖印を取り出して、神様にお祈りを始める。それはこんな少女が持ってるには似つかわしくない戦勝神の聖印で、しかもその祈りの作法は正式な手順に則ったちゃんとしたものだ(なぜか仮面ライダーV3の変身ポーズを取り始める)」 ロアルド「それ祈りじゃなくて変身しちゃうから!!」 DM「変身! エイミレンッ!!(妄想スパーク)」 ゾア「ずいぶん本格的なお祈りだけど、どこで覚えたんだい?」 エイミーレンタ「私、もともと孤児院にいたので……戦勝神様の教会孤児院だったんです。……あっ、狩猟神の神官様の前ではいけなかったでしょうか? ごめんなさいっ」 ゾア「いい娘だなぁおい!! 手を出すわけにはいかないよなぁ(笑)」 DM「まさかのパーティー内NTR展開!! ロリコンが二人も!!」 ゾア「ロリコンじゃないよ! 守備範囲が広いだけだよ!!」 ダス「いや、金で買えるのは身体だけだから!」 ロアルド「お前、自分は違うっていうその自信はなにを根拠に!(笑)」 ゾア「お話ありがとう。手紙のこともありがとう。彼を信じてくれて……さぁ、帰るかな」 そして皆が待つ宿屋に戻る。 ダス「ど、どうだった? エイミーレンタはなんて?」 ゾア「おいおい聞いてくれよ! ダスの想い人って10歳くらいの子供だったぞ!!」 レオニス「なん……だと……!?」 ロアルド「ダス……お前……?」 スティーン「…………(距離を置き出す)」 ダス「うわ!?」 ゾア「いやぁたしかに礼儀正しくて可愛らしいお嬢ちゃんではあったが……まさかねぇ……」 レオニス「犯罪ではないが……貴様……」 ダス「い、いやまだ1回しか抱いてない!!」 DM「そう、客として足運んだ回数も2回だけ……」 ロアルド「いつも思うんだけど、そうなんだよなぁ……まだたった2回だよ……」 ゾア「いやぁたったそれだけの客でしかないお前を、健気に信じてるなんてなぁ……手配されてるのは正直冤罪じゃなくてガチなのに」 DM「誰にでも優しい女の子に優しくされると、MNOってすぐ勘違いフラグ立てるんだよねぇ〜」 ダス「信じてる!? ほ、本当か!?」 ゾア「不本意だが騙させてもらった。お前が手配されてるのは誤解で、それが解けたとな」 ダス「あ、ありがたい……!!」 レオニス「これに懲りたら二度とあのような独断専行はしないことだな。貴様が犯罪に手を染めるようなことがあれば、俺は破邪導師の名に懸け容赦なく断罪するぞ」 ダス「わかった……すまない……」 ロアルド「それじゃあ船の手配はつけた。明日の朝早くに出発だ。長い船旅になるぞ!(楽しげ)」 スティーン「………………(じーっ)」 ダス「い、いやスティーン。君は安心してくれ。…………多分大丈夫だ」 “海洋キャンペーン” 完 新章“彷徨”キャンペーンスタート予定!! ●プレイヤーズコメント ・レオニス この者は本当に、己の罪を自覚しているのか……。 想い人がいるならば……と彼を理解しようとしてみれば、相手は子供、だと。 出会いすら数度にすぎず、しかも抱いたというではないか。 このような一時の気の迷いにうつつを抜かしている暇が貴様にあるとでも? 贖罪と使命、散った仲間の想いというものを、この者にはきつく叩き込まねばなるまい。 ……私には、ダスが彼女をより不幸にするだけだと思えるのだ。 ・ゾア ザ☆説教タイム。 最初にこんな奴だと知っていれば……! そして再び交渉役としてかり出されるワタクシ。 いやあ、散々悩みましたよここは。すわNTR展開突入か!?(笑) でもねえ、ほらゾアは神官だから。 それにしてもエイミーレンタは本当にいい子だ。 正直ダメ専かと思うほどの好意的な解釈。君たちの愛は本物かもしれない。 だからダス、君の性癖を仲間にバラすぐらい、いいだろ? それはそれとして気になるキーワード、戦勝神の孤児院。 当分はダスも知らない、エイミーレンタの秘密というわけですが。 少し記憶の隅にとどめておこう。 ・スティーン お嬢さんって……。 み、見かけで好きになった訳じゃないわよね!? そうよね、健気に信じてくれている子だもの。 そういう所が好きなのよね? 一応言っておくと、私の方が年上なんだからね? エイミーが健気過ぎて可愛いです。 ええ子や、本当にええ子や。 ・ロアルド まさか、ここまで期待を裏切る男だとは! 無茶が過ぎるぞ、色んな意味で時間が無いのは分かるが(笑) ゾア、お前はいい奴だな。俺が行ったら上手くやれたかどうか……。 ダスはともかく、エイミレーンタのためにな。 あ、プレイヤーとしてはダスを絶賛応援中ですよ。ただ、彼がもっと上手く……いや、頑張れよ! ・フォルカー ダスの思い人が判明……。いや……うん、良いと思うよ。 真剣に想っているのならばそれで良いし、これまでにややケイティスに寄って行ってしまう事も何となく判った。下向きだった俺たち二人。ダスがより良い方向へ自身の運命を切り開く事が出来るなら、そいつは嬉しい事じゃぁないか。今回は上手く行かなかったが、次こそは自分の想いを面と向き合って伝えて、幸せになって欲しい。応援してるぜぃ!! ・ダス ゾア、ほんとにありがとう……。大感謝も大感謝、このまま旅立ったらダスは真っ白に燃え尽きたままでした。 ……て、ゾアーッ!!!! ついにロリコン発覚。長かったのか短かったのか(笑) そして、大丈夫。エイミーレンタ一筋だから! |
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