■“海洋”キャンペーン 第7回(パーティーレベル7) チャプター1

・ライザー ファイター5/レンジャー2
・ダス インヴィジビル・ブレード2/ローグ3/レンジャー2
・アウリス クレリック7
・リッツ ウィザード6/レンジャー1
・フォルカー ファイター7

 フォルカーとホークアイという二人の戦友を失った冒険者達。
 しかしここは敵地。失意の底に沈んだままでいるわけにはいかない。
 粘体を倒した部屋には、他の犠牲者の遺品と思われる装備が散乱していた。
フォルカー(死体)「これは他の兵士達のものだろうか」
リッツ「明らかに他の冒険者とか兵士の遺品だろうなぁ……」
 明白な死体漁りではあるものの、フォルカーやホークアイの蘇生費用や継戦能力を確保する為、背に腹はかえられなかった。
 使い物になりそうな物を選別・回収すると、ロープ・トリックによる異空間に退避。敵地の落とし穴の底で一泊するという大胆不敵な野営を敢行。
 翌朝はアイデンティファイの触媒が二回分あるので、とりあえずロングソードとリングを鑑定してみる。
DM「フレイミング・ロングソード+1とリング・オヴ・フェザー・フォーリングだ」
 定価は銀貨8315枚と2200枚。これを売るだけでフォルカーのレイズ・デッド代は捻出できる計算だが、喰い殺されてしまったホークアイを蘇生するには、遺品の羽にリザレクションをかけて貰わなければならない。これが銀貨10910枚と実にハイプライス。他にも多数のマジックアイテムを回収しているため、期待がかかる。
 とにもかくにも一刻も早く街に帰らねば!!

リッツ「敵が待ち構えてるのを覚悟して、最低限の強化呪文完了。ロープ・トリック解除!」
DM「ではドッポーンと水の中」
アウリス「水の中!?」
DM「完全に水没しているんで、全員水泳ロールと視認ロール」
 水泳には全員成功。
DM「ダスは入口の奥に見覚えのある奴が潜んでいるのを見抜いたね。不意討ちラウンド。君と敵だけでイニシアチヴだ」
ダス「なんか見覚えがある……あれはエビカニのボス!」
 以前遭遇した時に知識ロール失敗してたんで、まだ正体不明です(笑)
 といっても特殊能力は完全に把握してるんで、既に「名前がわからん」程度のことであるけれど。

 
DM「ではコッチが先制。近付いて終わり」
ダス「ダガーを抜いて終わり」
DM「アウリスに爪で攻撃。命中、9ダメージ。掴み強化発動」
アウリス「出た! そう、こいつは組みつき攻撃なんだよ!!」
DM「29で圧倒的勝利。アウリスは掴まれた」(写真)
アウリス「ヤバい……。ウォーターブリージングをかける間もなく……!」
リッツ「これって気付かない方が余裕があった?」
DM「そうね。気付かない方が敵は穴登ってくるの待ち構えてたろうから余裕あったね」
アウリス「うぐっ!」
ダス「ぐぁぁ!!」
DM「まだ移動アクションが残っているんで、移動アクションで触手に移せる……」
アウリス「出た!!」
DM「移ったら頑健セーヴしておくれ」
 これでアウリスは麻痺。幸い海洋神の加護により自分だけは自動でウォーターブリージングが発動するので、窒息の危険は無いのだが……。
アウリス「いかん、全滅してしまうのでは……」
 次のラウンドにはダスも捕まり、組みつき状態。3ラウンド目には麻痺。彼は窒息してしまう為、状況は一刻を争う。
 しかしリッツが攻撃呪文を叩き込み、さらには……。
ライザー「レイピアで攻撃! クリティカルヒット! ダメージダイスもマックスで20ダメージ!!」
DM「相変わらずのトランザム野郎め!」
リッツ「ベルカー・クロウズ! のダメージが……15」
DM「一度の接触攻撃で3ラウンドの間自動で2D12のダメージ、セーヴ不可か……痛い」
 例によって攻撃呪文で活躍する攻撃呪文専門家ウィザードであった。明らかに昔より輝いている!
DM「……死にそうだから、人質を盾に痛み分けといきたい所だが……誰も地下共通語を言葉が通じないんだよなぁ」
 残りHPは17。2D12という振れ幅が大きいダメージダイスであるベルカー・クロウズの最後の1回が残っており、これで昏倒しそう。それでなくても次のリッツの攻撃呪文でトドメ確定。なので人質2名を利用して、逃げたいのだ。
DM「で、人質展開になる度に『相手の言葉がわからなければ、無視して倒せるのに!!』と悔しそうにしていたわけですが、実際に『そーいう状況』になった今、嬉しい?(笑)」
 ちょっとリッツに意地悪するDM。
リッツ「い、いやぁ……(苦笑)」
DM「このまま言葉がわからないから交渉もできぬ、ただでは死なぬと二人を道連れにしちゃおうかなぁ〜」
 それにしてもこのDM、意地悪である。
リッツ「人質取られてる時点で終わってるんだから、交渉してもらえる時点でマシでした……悔しかっただけです……」
アウリス「(苦笑)」
DM「敵は君達が言葉通じないとかまだわからないから、とりあえずなにか話し掛けながら、アウリスとダスの首に爪をかけるね。リッツはこれをかように解釈し、自分の手番でどう対応する?」
リッツ「ま、まぁ仲間の命が惜しければ見逃せ……みたいなことを言ってると解釈するのは自然だよね…………でもベルカー・クロウズのダメージは止めたくても止められない」
DM「そうか〜。で、それはそれとしてどうする?」
リッツ「とにかく武器は収めて、敵対する意志が無いことをアピールするつもりです」
DM「OK。で、仮に敵が今の手番で二人を殺すことを手控えた後、ベルカー・クロウズのダメージによって昏倒しちゃった場合はどうする? 『休戦に応じるつもりだったけど、運良く昏倒させられたから変更! 殺す!』ってなる? それとも『一度取り引きに応じることを決めた以上、その契約を尊重して逃げられるように取り計らう』ことにする?」
リッツ「ううう……そうかぁ……」
 リッツのキャラは聖なる鷹ホークアイを使い魔にするほどの善寄りキャラという設定。
リッツ「それは助けるつもりです」
 結果、敵はどうにかベルカー・クロウズのダメージに耐え、人質を解放して撤退。

 治療をして落とし穴を泳いで登ると、通路に水は無い。
リッツ「この水がどこから持って来られたのか気になるな。回りを調べたい」
ダス「では落とし穴の周辺を出目20で捜索します」
DM「出目20!? 4マスで80ラウンド掛かるけど」
ダス「あー……それは長過ぎますか。じゃあ出目10で」
DM「縁の部分は濡れてるね。でもちょっと離れるとそうでもない」
 しばらくの間、水の謎が気になるのでさらに調査するかどうかや、撤退の仕方について相談。
アウリス「モタモタしてると後退も出来なくなるんじゃ……」
 さらに相談。
DM「じゃあ皆さん、視認を」

 
 またもダスだけが敵の隠れ身を看破。
ダス「珍しく視認が高い」
DM「珍しいってお前が高くなくてどーするんだよ!(笑)」
 確かにリッツやライザーもレンジャーとマルチクラスをしているが、ダスより高いわけではない。同じくらいだけど。
DM「お前は少女を視姦する時だけか、視認が高いのは!!(笑)」
ダス「うぐっ!!」
ライザー「言い返せねえ!」
アウリス「痛いところを!(笑)」
ダス「俺が見たいモノを見る!!」
アウリス「一緒に行きたくない!(笑)」
DM「かっこよさげに言ってるけど最悪だ!」
フォルカー「お前は間違っていない。君は正しい」
 何言ってんだお前は(笑)
DM「敵の根拠地内で、かつ完全に待ち伏せされていたような状況で足止めて相談は厳しい」
リッツ「まぁ10ラウンドくらい平気かなぁ……と思っていたけど……ダメだった」
DM「アウリス、バトルフィールドで爆弾しかけた後1分(=10ラウンド)経ったらねぇ(笑)」
アウリス「そりゃダメだ。ダメダメダメ。即座に迎撃準備を整えるか、逃げるかだ(笑)」
DM「というわけでクローカーが再登場。ダスは警告して終了で、敵は音波発射で全員意志セーヴ」

 
 決して極端に高いセーヴを要求するわけではないのだが、これだけいると誰かが落とす。
DM「俺の武器を〜知ってるかい〜音波! 音波! 音波!!」
ライザー「全部音波じゃないですか! ビホルダーさんと一緒ですか! ビーム! ビーム! ビーム!(笑)」
 恐慌状態に陥ったキャラが猛ダッシュで入口の方向へ逃走を開始してしまった以上、済し崩し的な撤退となる。
DM「最後尾のアウリスとリッツ、頑健セーヴ」
 これでアウリスが吐き気状態になり、反撃不能&移動速度が半減。護衛の為に残ったリッツだが、スタコラサッサな前衛達との距離は離れるばかり。
DM「オラオラ〜。今度は意志セーヴしろ〜」
 防戦一方のアウリスとリッツ、恐慌状態から時間経過で復帰した前衛は戻ってはまたセーヴを落として恐慌状態で逃げ出して、また復帰しては戻って……と行ったり来たり。
DM「ライザーはさっき背負い袋から取り出して構えたフレイミング・ロングソードを、今の恐慌で落としたね」
リッツ「……そうなると思ってたよ…………あんだけセーヴ落としてるんだから」
ライザー「あああ!! す、すいません……!!」
 以前は真っ向勝負を決意しての戦いをアウリスとリッツだけで勝利したのだが、今回は最初から逃げるつもりでダメージを蓄積させてない為、長い戦闘時間にも関らず敵の損害は少ない。
 しかし意を決してフィスト・オヴ・ストーンで腕力を強化したリッツがアウリスを救出し、アウリスはスリート・ストームによってクローカーの移動と視界を阻害。どうにか撤退成功である。ふぃー。

 プレイ終了後の会話。
DM「『まともに戦っていれば勝てたかもしれないが、もうここまで逃げに徹した以上今さら反撃とか!』といった心理状態が発生していたの?」
リッツ「いや、洞窟入口の触手怪物相手に特化した呪文セットだったんだ」
DM「つまり、他の相手に対しては脆かったのか(笑)」
リッツ「敵地から脱出しようってのに、途中の戦闘まるで考慮してないって、随分と虫がいい考えだったなぁ(笑)」


 さすがに消耗しきったのでその日はロープ・トリックで休息。手強い門番、触手の化物戦に備える。
 またも腐肉と糞と汚水まみれになるのか〜超なるのか〜! 続く!!


●プレイヤーズコメント

・リッツ
 こんにちは、元攻撃呪文の専門家です。
 以前はファイアー・ボールや炎の光線など、遠隔攻撃呪文を中心に構築していました。 生まれ変わった私は、自己強化や付与呪文による近接攻撃、同じく至近距離での接触呪文を中心として戦っているのです。
 威力は強いが自らも危険にさらす、といった呪文が今回はうまく効いていたのです!

「相手の言葉がわからなければ、人質無視して倒せるのに」
 ええ、これは甘い誘惑です。
「負けかかっている。だが、ここでいい目が出せれば、一発逆転できる!」
 と同じくらいダメな甘い誘惑です(笑

『休戦に応じるつもりだったけど、運良く昏倒させられたから変更! 殺す!』ってなる?

 DMに聞かれてなければ、疑問も悪意も持たずにそうしていた自信があります。
 あやうく天国のホークアイに見捨てられるところでした。教えてくれて感謝。



・アウリス
 連れは怖い!
 連れ去られそうになって、言葉が通じない恐怖を味わった……。

 爆弾仕掛けた後に1分もモタモタしてたら、何回死んでもおかしくないです(笑)
 つまり、我々はそれ程の間抜けだったと!



・ライザー
 これだから言語が多岐にわたるシステムは……、となるくらい言語の重要性を再確認した一幕。いっそ言語マニアにでもなろうかしら(えー
 そしてクローカー戦で度重なる恐慌で逃走→正気に戻って復帰で頭に血が昇って虎の子のフレイミング・ロングソードを失ってしまい、パーティーには謝っても謝り切れないです……。



・フォルカー
 みんな頑張れ!
 斃れた私は応援のみです。
 また出会ってしまった名無しさん。言葉が通じないから名無しのまま……。

 クローカーによる恐慌光線の嵐……オッカネェ。
 ミンナクセンシテイル……。
 応援するといっても、好き勝手云っていた私はヒドイ奴……御免なさーい(涙)



・ダス
 先達たちが、流動の果てにここで朽ちた事に哀悼を。しかし、背に腹は変えられないぜ。ホークアイ、フォルカー、これできっと助けられる筈! で、先達の友達になるところでした(笑
 気づくんじゃなかった! そのせいでこんな辛い思いをするなら、気づかなければ良かった!(笑
 撤退する事は既定事項だったのですが、どうやって穴に水を満たしたのだろうかだとか、そういったことが気になってしまいました。敵に繋がるかもしれませんし。……迅速に行動するべきでしたね。2対1でなんとか押し勝ったのに、5対1でボコにされるの巻。いろいろ条件が重なって仕方ないのですがっ。

■“海洋”キャンペーン 第7回(パーティーレベル7) チャプター2

 
リッツ「全員にフライ、インヴィジビリティ、エンラージ・パースンをかけます」
 今回の作戦は「相手にしない」である。
リッツ「仮に目で見ているだけの敵だとしたら、透明になればそのままスルーできる筈だ。これまでの戦いから震動感知は無いと思う。鋭敏嗅覚があるかどうかが分かれ目だが……」
DM「まぁいつも臭い所で生活してるからってそれで常に嗅覚麻痺してるわけでもないしねぇ」
リッツ「もしあったなら、そん時はそん時だ。とにかく試してみよう」
 男は度胸。なんでも試してみるものさ。
 そんわけでくそ味噌まみれな水路への入口ゾーンに到着。いざ突入。
DM「聞き耳には成功してるな〜」
 忍び足素人が大荷物で移動してるんだから、大抵バレる。しかしある程度近付くまで明かりは付けてたので、どの道接近は察知されてるものと冒険者側も覚悟完了。
DM「それではイニシアチヴで戦闘開始」
ライザー「全力移動でここまで」
ダス「ガンガン移動したほうがいいですよね。ここまで行きます」
アウリス「うっ……微妙な所で止まったなぁ……(苦笑)」
 ダスが移動を終了したのは、敵の真横な上に、半分水に浸かった状態。これが死の間合いであった。
 何故ならインヴィジビリティは水中だと通常50%ある完全視認困難を、20%の視認困難しか与えない。これは水中に「水の存在しない透明な空間」がモロに見えてしまうから。つまり……。
リッツ「今度は自分が移動を……」
DM「いや、水に入ったのなら位置がバレバレだから攻撃する。敵は行動を遅らせ続けてたので、ダスの次に敵の行動を入れる。全力攻撃」
ダス「あそっか……一番捕まっちゃいけない人が捕まった気がする……」
DM「命中10ダメージ、外れ、15ダメージ、15ダメージ、7ダメージ」
リッツ「どうやら鋭敏嗅覚は無いようだな……」
 鋭敏嗅覚があれば、水に浸からずとも横に立った時点で位置を特定されていた筈なのだ。
ダス「ああ……残りHP5です」

 
 次に攻撃を受けたら死亡確定なのだが、さすがのダス。軽業で敵の間合いを掻い潜って奥に遁走。
DM「追いかけようかなぁ……」
ダス「追っかけてくるのか!!」
DM「もう食い物無くなっちゃったんで餓えてます」
リッツ「この辺腐肉とかは……」
DM「ウンコまみれです」
リッツ「前に落とした武器とかは……」
DM「ウンコまみれで見えません。ウンコさらいすれば見つかるかもしれません(笑)」
ダス「なるべく捜したくない……」
リッツ「ひぃ、分断された……」
 敵の幅しかない通路に居座ってしまった為、完全に分断されてしまったパーティー。ダス達はフライの移動速度を活かして奥へぶっ千切ってしまったのだが、残されたリッツとアウリスが頭を抱える。
DM「『アンシーンサーヴァントに明かりを持たせて囮にし、逆方向に移動させたらどうなんだ』…………と、死んだホークアイの声がリッツの心に響いた」
リッツ「そ、それだ!! ありがとうホークアイ!」
 無事、脱出。

 漁村でパーティーを待っていた熱い漁師のティサン。
ティサン「何日も戻らないから心配してたんだ……ってフォルカー!?」
 酸による大火傷を全身に負い、無残な姿となり果てたフォルカーに驚愕するティサン。
ティサン「いったいどうしちまったんだ!? この前も酷かったが……クソッ!!」
リッツ「それから……ホークアイも……」
ティサン「どーいうことだ!? まさか奴も逝っちまったっていうんじゃ!?」
ダス「お、俺がミスったばっかりに……」
ティサン「チキショウ!! なんてこった…………ウォォォォォォ!!」


 子爵へ経過報告の手紙を書き、蘇生のために港湾大都市ゼナに急行。フォルカーを蘇生してもらうことになるが、即日なんて無理なので五日後となる。
DM「で、ダスは暇だけどどうするんだい? 逢いに行ったりしないのかい?(ニヤニヤ」
 皆もニヤニヤ。
DM「あまりにも失意のドン底ゆえに癒しを求めるのは自然なことだろう、うむ」
 やっぱり皆ニヤニヤ。
ダス「…………することもないから、俺だけでもラドローまで戻って守ってることにする!!」
 はったり判定の結果はダイス目18の29。
DM「この男、エロが絡むとダイス目がハンパじゃないな……(笑)」
 ラドローとは洞窟アタックの拠点にしている漁村のこと。
ライザー「よし、わかった。任せたぞ」
リッツ「何かあったら村人は頼むぞ」
アウリス「確かに完全に留守にするのは不安だ」
 生暖かく見送る仲間達。ちなみに仲間が真意看破で20振っても見破れません(笑)


 宿場町ケーディス。
 以前ダスが少女を買った娼館があるところ。当然直行する。
DM「服装はどうするんだい?」
アウリス「勝負服で」
ダス「勝負服ありますよ。ミスリルチェイン+2が」
DM「それマジな意味で勝負服じゃないか! バトルしに行くのかよ!!(笑)」


エイミーレンタ「また来てくれたんですねっ」
ダス「ああ、また君に逢いたくなったよ」
エイミーレンタ「もう来てくれないと思っていました……あんなにひどい目にあって……」
ダス「いや、気にしてない」
リッツ「エイミーレンタに会いに来たの、二回目と……」
DM「なにメモってんだ!?(笑)」
親方「まいどぉ〜。エイミーレンタも寂しがってたぜぇ〜」
エイミーレンタ(恥ずかしそうにうつむく)
アウリス「ヤバい」
ダス「ヤバい!」
ライザー「この勝ち組め!」
リッツ「今回はオヤジさんも優しいな」
ライザー「まぁ金落としてくれる客は大事にするんだろう」

DM「ここはこう、外に連れ出してあげたりしたらいいんじゃないのか。もしかしたら自由に遊ぶなんて出来てないかもしれないぞ(笑)」
ダス「ああ、それじゃーちょっとこの娘とデートしてよろしいでしょうか?」
親方「それは銀貨10枚だな」
ダス「払います」(即答
エイミーレンタ「(嬉しそうにしながらも)でも、いいんですか……?」
ダス「ああ、気にする必要ないよ。君と一緒に過したいんだ」
 この辺皆茶化しまくりなのですが、そこはもうバッサリカットしております(笑)」
DM「シンクロ率400%突破! ダスがロールプレイだけで射精を!!」
 とかな(最悪だ

 以下デートシーンが続き……。
ダス「服買ってあげよう! 服!」
アウリス「良いもん買ってやりなよ! 靴下だけとかな!」
ダス「スク水! スク水!」
アウリス「そーいう文化は無いよ!(笑)」
DM「い、いや……あってもいいんじゃないかなぁ……」
ライザー「マスターの好みが!?」
 様々な衣服や装飾品のデータが掲載されているサプリを引っ張り出し、トータルコーディネートを始めるダス(笑)


 そして夜、娼館の部屋にて。

ダス「君さえよければ……いつの日か、身請けしたいと思う」
 部屋に入るや前置き無しにいきなりぶちかますダス。
エイミーレンタ「そんな……まだ2度しかきてくださっていないのに……おかしいです(びっくりしながら」
 繰り返しになりますが、外野の突っ込みはカットしております!!
ダス「君が…………………………………えーと…………あー………………初めてだったんだ」
 まさかのカミングアウトに全員爆笑。
ダス「君を初めて見た瞬間から……好きになってしまったんだ」
 刷り込み過ぎる!!
ダス「今、実は大変危険な冒険をしているんだ。だが必ず帰って来て、君を身請け出来るような男になりたい」
DM「交渉を(笑)」
ダス「21です!」
アウリス「たけーじゃねぇかよ!!(笑)」
 エイミーレンタ絡みの技能判定は決して低い目を出さない男。
エミーレンタ「で、でもまだ2度しか……親方さんもダメっていうと思います……」
ダス「……じゃあ、認めて貰えるまで逢いに来続けるよ」
DM「まぁまだまだ実績が足らぬということだな。目指せ常連。もっとも、有無を言わせないほどの大金を君が積めるのなら、話は変わるかもしれないが」
ダス「しまった、勢いに任せて……」
アウリス「いいじゃないか。それが若さってことで!」
エイミーレンタ「で、でも……うれしかったです(か細い声で」
アウリス「もういいじゃないか、これで!!(笑)」
リッツ「まだ親密度が足りなかったな。大航海時代かよってな感じ」
エイミーレンタ「お客さんは優しくしてくれる方、たくさんいらっしゃいます……。けど、わたし子供だから……それがどういった意味かわからないんです。ほんとうに優しいのか……それとも……」
ダス「子供がなんて哀しいことを……っ!」
エイミーレンタ「も、もちろんダスさんが私に嘘をついてるって言いたいわけじゃないんですよ……? でもそうやって言ってもらえるたびに信じてたら……きっと夢ばっか見ちゃうんです……」
アウリス「もう、ダメだ……」
ダス「いや、君が言っていることは間違っていない。世界というのは簡単に騙すような奴もいるところだ。だから君は間違っていない。だから君に信じてもらえるよう、がんばるよ」
エイミーレンタ「……はいっ」
DM「で、ヤるのヤんないの!?」
ダス「いや今日は〜ガマンしますよ? 撫で撫ではしますけど」
エイミーレンタ「ガマンしなくても……軽蔑なんてしませんよ?」
ダス「いや、ここは意地を張らせて欲しい」

 撫で撫でした翌朝。

 
エイミーレンタ「またきてくださいね(買ってもらった人形の手をフリフリさせながら」
ダス「もちろんだ!!」

 野暮で冷静な突っ込みはノーサンキュー! 続く!!(笑)


●プレイヤーズコメント

・リッツ
 戦士のつかの間の休息。
 淡く小さな恋の物語。

 一方リッツは不衛生な汚水が原因で病を発症し、高熱を出して寝込んでいた。
 すぐにアウリスの治療で治癒したが……この差はどういうこと!?



・アウリス
 なんだ、このゴロゴロしそうなやり取りは!
 改めて見返すともの凄い破壊力が。
 ダスがカミングアウトしてしまうのも頷け……いや、意外な展開過ぎる(笑)
 ホークアイを失った悲しみを忘れるぐらい盛り上がってしまった。
 クレリックとしては不謹慎かもしれませんが……。



・ライザー
 ここはあえて一言で。
 ダス大・活・躍!(笑)



・フォルカー
 うーむ危険だよな……。
 この巨大生物の周囲に大量の死体があった事から勝てる奴が居ないのかもしれないな。
 通り抜けるだけでも傍から見てヒヤヒヤしていました。

 何だか酷くティサンを悲しませていると感じてきた。
 我々はこのナイスガイを気の毒な気持ちにさせてばかりだよな……。



・ダス
 ガンガン行動した結果が、これです。二人ではこの長距離を越えられないので、危ないところではありました。コイツは何度まみえても厄介ですね。しかも飢えて見境が無くなってきているという。……見境ははじめからないか。

「我々には、村を離れた途端に海賊の再襲撃を許してしまった前科がある。それに、ティサン以外の漁師や住民たちからはまだ信用されていないのが実情だ」
 ね、気休めかもしれないが早めに戻る必要があるかもしれないでしょう?(はったり
 スク水で海洋なイベント……エビカニ類にはご退場願って(笑
 などと夢を見つつ、それを実現するため、戦う目的が出来ました。これで余計に死ぬわけには行かなくなったぜ。

“海洋”キャンペーン 第7回(パーティーレベル7) チャプター3

 港湾大都市ゼナでフォルカーの蘇生が成ったので、時間が惜しいとその日の夜にも出発するダスを除く四人。
DM「君達が出発してから二時間程経過すると、背後でなにか爆発音がした。何事かと振り返った君達の目には、ゼナに火の手が上がっている光景が飛び込んでくる」
アウリス「えええええ!?」
リッツ「ゼナ、陥落(笑)」
アウリス「え、もう落ちたの?(笑)」
 嬉しそうだな、キミら!
フォルカー「爆発?」
リッツ「もう全域が?」
DM「いや、市長の城館があった辺りだ。それと同時に北海に大量の光点が」
ダス「有名なエルフの市長死んだらヤバいな」
リッツ「とにかく行こう!」
DM「うむ。まぁ明らかに船の方が先にゼナにつくだろうけれど」
リッツ「奴ら、消えたと思ったらこれを狙っていたのか!?」
DM「そして急いで戻る間にもゼナの火の手はドンドンと増えていっているようだ」
アウリス「ヤバい、戻ろう戻ろう!!」
DM「そして艦隊からは攻城魔法や魔導砲による艦砲射撃が始まった。ゼナの沿岸魔導砲も反撃をしているのだが、ゼナの防備を考えると明らかにその火力は少ない。さらには展開される筈の防御結界が敵魔法を弾く様子も見られない」
ライザー「な、なんだってー!?」
リッツ「こんな、有名な街が襲われるだなんて……歴史が!!」
 まさに歴史イベント発生である。
ライザー「どうしてこう、街を出る度に火の手が上がるんだ!?」
 そういえば前にもあった。
 とにかく馬に拍車をかけて猛ダッシュ。
DM「どうやらホウルティーア軍の軍旗を掲げた上陸部隊が、既にゼナの包囲を終えているようだ。篝火が数え切れん」
アウリス「ゼナに行けないってことか……」
リッツ「ゼナに篭って戦うならまだしも、外から我々だけが突入したところで……」
DM「城壁に展開する法戦型呪甲装兵が艦砲の直撃を受けて崩れ落ちたかと思えば、別の機体が携行する対艦兵装によって敵艦の甲板に大穴を開けたりしている」
フォルカー「これはマジモンだ……!!」
アウリス「見ていたいから見ていよう……!!」
ダス「イヤイヤイヤ! まぁ見たいけど!」
DM「ゼナから一機の呪甲装兵……恐らくウォーロード級と思われる、が飛び出したかと思うと、高速で敵艦隊に突撃。あっという間に何隻かを轟沈する」
全員「おお〜っ!!」
DM「さらにゼナを包囲する地上部隊のただ中に躍り込み、圧倒的な戦闘力で無双を始める……のだが。しばらくすると突然動きを停止する。強制的に呪文で拘束されたというより、自らの意志で動くことを止めた感じだね」
リッツ「ありゃ!? え!? バカな!!」
DM「機体は敵軍が群がって引き倒し、中からは操者が出てくる。動きが停まってようやくそれが、ゼナ駐留軍の指揮官であるラナーク・エルフォード伯爵の乗機だとわかるね」
アウリス「こんなの俺達が行ってどうにかなるのか!?」
フォルカー「なにかを盾に取られたのかな……」
DM「しばらくすると都市からの反撃も止まった」
アウリス「なんだそれは……」
リッツ「ゼナが落ちる!? そんなバカな! ありえん!! 火の手が上がってから僅か二時間で……! ありえん! ありえん!! そんなバカな! ホウルティーア如き蛮族に! ゼナが落とされる!?」
 ゼナは帝国の中でもっとも大きい港湾都市で、皇帝の義理の母親が市長を務める非常に重要な場所。
リッツ「あれだよね? 俺達がヘマしたから落とされたってわけじゃないよね!?」
 いきなり自分の責任問題を気にし出す正義の男。
アウリス「リッツぅぅぅぅ、そんなこと言っている場合ではない(苦笑)」
リッツ「我々がやらかしたことで兵力割かれて陥落したってことはないよなぁ……これだけの大都市なんだし……」

 
 移動日数と蘇生待ち日数がたまたま同じだっただけで、別に何日も留まってるわけではないぞ(笑)

 閑話休題。
リッツ「軍の情報網で陥落したことは伝わるかもしれないが、この位置から戦況を観察できてた者は他にいないかもしれない。エルフォード卿が動きを止めた状況は重要な筈」
 余計な邪魔も入らず直接話すことが可能で、恐らく信じてくれるであろう貴族となるとウェラー子爵しかいないだろうということで、リッツはファントム・スティードを昼夜兼行の強行軍で駆る。残りは街や村に警告を発しつつ、ダスの待つラドローまで戻ることにした。


DM「明け方、君は寝不足と疲労でボロボロになりながらも子爵の城へ到着した」
番兵「何者だ?」
リッツ「私は海賊討伐を命じられているリッツという者……」
番兵「捕えろーっ!」
アウリス「あらーっ!?」
リッツ「………………………………ん? 捕まっちゃうの?」
DM「捕まった」
リッツ「ゼ、ゼナ陥落に関する重大なぁぁあ……!?」
番兵「この野郎っ! 後から『忘れてたことがありました』なんて手紙を寄越したそうだな!」
リッツ「しまった!? 手紙で済ませてたもんだから!(笑)」
アウリス「こんなところで影響が!(笑)」
リッツ「い、今はそれどころでは……! ゼナが、ゼナが!! 陥落したのです!」
アウリス「『ええい、なにをわけをからぬことを!』(笑)」
フォルカー「『手打ちにいたす!』」

 とまぁ揉めたがウェラー子爵との面会にはどうにか漕ぎ着けて。
子爵「君、『忘れていた』とはどういうことだ?」
リッツ「そ、それは幾重にもお詫び致します! 子爵様、ゼナがホウルティーア軍に陥落させられたことは御存知ですか?」
子爵「なに? それはいったい? 話そらしではないだろうね?」
リッツ「実は(中略)なのです」
子爵「なんということだ……!!」
リッツ「あのあまりにも不可解な状況、我々の話を唯一聞き届けて下さりそうな子爵様の元に……」
DM「それがいきなり逮捕されるとは(笑)」
リッツ「なんか大事件によって過去の失敗をうやむやに出来そうな雰囲気だ(笑)」
 仲間、大笑い。
子爵「我が兵力が洪水を起こした敵の討伐や被害地域の復興作業に追われ、沿岸警備状況が手薄なのを見透かしたかの如くかつてない大胆さで襲撃を仕掛けて来たのは、この奇襲を成功させる為の陽動だったというのか……!! 領内での戦闘対応に手一杯な状況では、援軍を差向けることもできん!!」
リッツ「ゼナは手薄だった……のか?」
DM「さぁ?」
 この辺は言葉通りの情報なので、プレイヤー発言で質問されても的確な返答はできない。もしかしたら子爵の発言にも何らかの齟齬があるかもしれない。
リッツ「子爵領の沿岸兵力が手薄だったことは、ゼナの防衛力低下にも繋がっていた?」
DM「援軍が送れないという意味で、間接的に低下してると言えるね」
 あくまで客観的にその一点だけを見た場合は。
リッツ「援軍とか関係無いレベルの瞬殺ではあったが……」
DM「援軍としては間に合わなくても、周辺戦力の再編成に手間取ればそれだけ奪還作戦に影響は出るね」
リッツ「顔色が変わる……(苦笑)」
子爵「……どうした?」
リッツ「…………くぅぅぅ!! 崩れ落ちるようにへたり込む(苦笑)」
子爵「…………まさかなにか心当たりでもあるのか?」
DM「敵は我々の戦力が手薄なのを見透かしたかの如く!!!(笑)」
アウリス「見透かしたんじゃないですかねぇ……(乾笑)」
リッツ「全部俺達が自作自演してるかのようだ! 洪水阻止出来なくて手薄になる原因作ったのも俺達でしょ。手薄になってるの敵に教えたのも俺達でしょ。…………ヤバいな! で、ゼナの陥落も間近で見てしまった……。我々、ヤバくない?」
DM「自白する覚悟はできた?(笑)」
リッツ「じ、実は我々の仲間が敵に捕えられたことはお伝えしたと思うのですが……その際、彼は拷問にかけられ……」
子爵「ま、まさか……?」(物凄く聞きたくなさそうな
リッツ「洪水とそれに対する復興作業によって沿岸が手薄なことが、すべて敵に伝わってしまっていたのです!!」
フォルカー「うむ……」
子爵「……伝わってしまっていたのです……だと……?(プルプル」
リッツ「やっぱり投獄されるね……」
子爵「なぜいまになって……!!
リッツ「いま、すべてが繋がったのです!」
子爵「なぜそのように大事なことを、あの時報告しなかった!?」
 プレイヤー全員物凄い苦笑い。なにせこれはリッツだけではなく、プレイヤー全員がスカッと忘れていたので、100%連帯責任なのだ(笑)
DM「リッツ、物凄い貧乏くじを(笑)」
リッツ「な、なぜこんな……やっちったぜ……あまりにも……多くの……ことが……あったので……私の不徳の……ありえない……見落としです……」
子爵「まったくだ! あってはならないことだ!!」
アウリス「リッツは帰って来られないかもしれないな……(笑)」
リッツ「大丈夫だ。俺が捕まった後は君達も指名手配だ」
子爵「…………わかった。行け。貴様達はあの洞窟へ赴き、敵を壊滅させるまで帰ってくるな」
全員「ワーオ……」
子爵「必ず決定的な情報を掴んでこい。その洞窟が続く限り、どこまでも進め!!」
リッツ「ハ、ハッ!! 必ずや!!」
子爵「手ぶらで帰って来たら、次の住居は牢獄だ。覚えておけ」
リッツ「あ、あの温厚だった子爵が……」
子爵「貴様達の失態一つで、幾人もの生命が失われたことを肝に銘じておけ。そして今この時も失われ続けていることもだ!!」
リッツ「子爵も俺達に当たるしか無くなっている!」
アウリス「当たるっていうか事実だし!?(苦笑)」
リッツ「これぐらい言ってもまだ足りないって思われてるね!!」
DM「よく手を出さなかったよね!!」
アウリス「ほんと、よくこの場で斬り捨てられなかった……」

 泣きながら死に物狂いで強行軍を続行。ラドローで待つ仲間と合流し、状況報告。
ダス「リッツ、ボロボロじゃないか!?」
アウリス「いったいどうしたんだ!?」
ティサン「どうしたんだリッツ!? まぁ、とにかく飯を食うか!?」
リッツ「く、喰えん……なにか楽になる呪文は無いかな……」
ダス「それはいったいどーいう意味で(笑)」

リッツ「実は……子爵様に酷く叱責された。俺達は……そう、洪水の件と沿岸が手薄なことを敵に知られていたのを、まったく報告していなかったんだ」
ダス「ああ、そんなことあった!」
リッツ「子爵様は……もう、その洞窟が続く限り奥へ進んで情報を持って帰ってこい。さもなくば死ねと」
アウリス「意訳するとそうですな(笑)」
 全員苦笑い。
DM「でもまだ一番重い所は言ってないんだよね(笑)」
リッツ「…………ん?」
DM「いやあの、今報告したのって『ゲロったの言い忘れたから怒られた』程度のことだよね?」
リッツ「ああ、あとそうそう。言うまでもないが、前の手紙の『忘れてたことがありました』な追伸のことも怒られた。危うく投獄されるところだった……!」
DM「大事なのはそこじゃないよね!?」
アウリス「そこじゃないよっ!!(笑)」
リッツ「あれ!?」
DM「……じゃ、じゃあ君の報告はそれだけです」
アウリス「リッツの中ではもう報告したつもりになっているのか……」
 念の為説明すると、リッツが子爵に叱責されたシーンは他のプレイヤーも卓を囲んでいる以上生で見てるわけですが、キャラはその場にいないので、キャラが知っていることは「リッツが報告したことだけ」になるのです。
アウリス「そうか。これからは報告をちゃんとせねばならないな」
ティサン「ああ。そーいうのはキチッとやらないといけねぇ」
リッツ「なんか言い忘れたことあったかなぁ……」
DM「いやいや、それならそれでいいんだ」
アウリス「いいのか……いいのか……(苦笑)」

 結局その後もしばらく悩み続けるリッツだったが特に進展もなく、翌日となる。
 さぁ今度こそあの洞窟を攻略するぞ! いけいけゴーゴーダイヴ!! 続く!!


●プレイヤーズコメント

・リッツ
 突然のことだった。目の前で歴史が動いた瞬間。あり得ない現実に動揺する自分。
 後で振り返ると、あぁ、この世界にどっぷりと浸かっているんだなぁ……と。

 翻る蛮国旗。苛烈な艦砲射撃。応射する砲台。展開されない魔導結界。空を翔る呪甲装兵……。
 それにしてもこの展開は熱い!!

 問題は理解しているはず……、私としては皆に伝える事は全部伝えたはず……。
 ええぇ、何か見落としてる……? またやらかしてしまうというのか!?



・アウリス
 歴史が動く……。
 我々ではどうしようも無い巨大なうねりを目の当たりにすると、思考が止まりますね本当。
 座ってプレイしているのに、呆然と立ちつくす感覚を味わいました。

 まあ、我々の失態が一因なことにも呆然としましたが(汗)
 リッツには辛い役回りをさせてしまって申し訳ない。



・ライザー
 その時、歴史が動いた。
 しかし何故あの大都市がろくな防衛も出来ず落されたのだろうか?
 疑問は尽きないが、あの洞窟を攻略すれば必ず光明が見える筈だ! 頑張りましょう!



・フォルカー
 復活しました〜。
 斃れるフラグが染み付きつつあるフォルカーです。

 ゼナが陥落……あの大都市が?
 駐留していた部隊は?!防衛の要の呪甲装兵は?!!
 我々が見た光景は信じがたいモノばかりで、要領を得ない状況でした。
 奇襲とはいえ、僅かな時間で多くの部隊がゼナを包囲するとは……。

 拷問にてバーン側の情報を吐いてしまった私は責任を感じてます。
 防衛部隊の攻撃が停止し、呪甲装兵も停止した中で我々に何か出来たかどうか。
 時代の大きな渦に直面した我々は、このまま翻弄されていくのか……。
 熱いシチュエーションと感じる半分、ビビリ半分です。



・ダス
 歴史が……動いた……シーンには立ち会えなかったわけですが!
 ちなみに、日程から計算するとこの時丁度ケーディスに居て、その夜です。(海洋7-2参照)歴史が営まれる後ろで夜を営むところだった、危なかった。
 本当に、まさかまさかの状態。ただただ、驚愕でした。そしてなにより戦闘描写が熱い! しかし状況が状況なので、素直に興奮していいのかと両価感情を抱いてしまいました(笑
 そして、あのときの報告漏れが膨らみに膨らんで、結果に至ってしまいました。ダス自身は知らないとはいえ、どこまでが責任などと言うことは既に測れず、沿岸部の住民達に被害を広げ、ホウルティーアを強力に後押ししてしまったのは事実です。ここに至ってラドローやケーディスが襲われていなかったのは、偶然でしかない。考えたくは無いですが。
 ……ポジティブに自分達が駐留していてよかったと思っておこう。

■“海洋”キャンペーン 第7回(パーティーレベル7) チャプター4

 蘇生待ちの時にゼナの図書館で調べてあったものの、自分達が戦って得た以上の情報といえば「ライフリーチ・アティアグ」という正式名称の判明と、「アティアグなる食欲に生きる腐肉喰らいの亜種である」ということくらい。さすがにあれだけ何度も戦っているので、能力の殆どは把握してしまっていた。

 エンラージ・パースンで掴み強化を無効化し、自分達が倒れるよりも先にダメージ量で押し切ってしまおう作戦発動。魁のライザーがまず接近。
DM「敵は明かり煌々に対して待機アクションしてたので触手ビシーッ。16ダメージ」
ライザー「痛っ!」
DM「というわけでイニシアチヴ」
 第二陣であるフォルカーの突入まで行動を遅らせる仲間達。
DM「ではこちらの番。ライザーに全力攻撃。AC22ね。触手一発目命中、12ダメージ」
 シールド・オヴ・フェイスとヘイストによってACが4上昇していたが、エンラージ・パースンによって大型化したデメリットでそこからACが-2されていた。
アウリス「これは……早くもライザーが……帰って来なければいけないのでわ?(苦笑)」
 近くで回復呪文を使うと便乗回復されるからね!
DM「外れ、13ダメージ、10ダメージで終了」
リッツ「これは……駄目か…………と、とりあえず前に移動だ」

 
 第二陣、フォルカーが吶喊開始。フライ+ヘイストによって移動速度が通常の3倍に!!
フォルカー「奥へ抜けよう!」
DM「じゃあ機会攻撃」
フォルカー「機会攻撃かっ!!」
 前回の戦闘でもそうだったように、水中でのインヴィジビリティは位置がバレバレなので機会攻撃の対象に取られます。20%のミスチャンスは発生するけれど。
アウリス「俺はさっき言ったじゃないか、機会攻撃に気を付けてねって(苦笑)」
リッツ「一撃離脱を駆使すれば喰らわなかったんじゃ……?」
 一撃離脱は、一体の攻撃対象から機会攻撃を受けなくなる。
DM「ACいくつ?」
フォルカー「19」
DM「それはさすがに命中するなぁ」
リッツ「強行突破持ってるから機会攻撃に対してAC+4じゃないの? ちゃんと足した?」
フォルカー「あ、それ足して23です」
DM「う〜ん。しょうがない、今回だけだよ。機会攻撃は外れた」
 放蕩TRPG部のルールとして、「一度数値や判定結果が宣言された行動は、後から上方修正されても覆らない」というのがありまして。→詳しい解説
フォルカー「では横を抜けて側面に回り込みます」(写真)
ダス「ライザーの後方に移動して終了」
アウリス「ライザーはもうHPが1/3だよ! いったん後方で回復してから出直してもいいぞ!!」
ライザー「そうだった。すまんが戻るぞ!!」
DM「じゃあ機会攻撃」
アウリス「だからさぁぁぁ!! 迂闊に移動するのやめようよ!! みんなさぁ!!」
ライザー「普通に戻っちゃいけないんだった(苦笑)」
リッツ「『撤退』と一言宣言してくれれば」
 撤退を宣言すると、移動以外の行動が出来なくなる代わりに、最初の一歩だけは機会攻撃を受けなくなります。つまり、その一歩で敵の機会攻撃範囲から離脱すればOK。
DM「命中して11ダメージ」
ライザー「すいません!」
アウリス「いやマジで正直ちょっとやめて欲しいんだよね、前二人さ(苦笑)」
DM「仏のアウリスが遂に!!(笑)」
 アウリスのプレイヤーは常に温和な雰囲気を漂わし、「怒ったところが想像出来ない」とまで言われるナイスガイ。その面倒見の良さは傭兵隊キャンペーンのダスクブレードと言えば皆も納得!!
アウリス「だって俺、このシナリオで毎戦闘言ってるもの(苦笑)」(割愛してますがそうなんです)
DM「取り乱している! あの嫁の毛糸のパンツをはいてきても決して取り乱さなかったアウリスのプレイヤーが……!! 取り乱している!!」
アウリス「まぁもうしょうがないんだけどさぁ……って嫁の毛糸のパンツは無いから!!(笑)」
 どうにか攻撃には耐えたので、遥か後方へ下がるライザー。
DM「抜けてきたフォルカーに全力攻撃で、13ダメージ、14ダメージ、11ダメージ……」
リッツ「ダメだ……普通に負ける」
アウリス「これはヤバいだろ……が、とにかくライザーにキュア」
DM「何点回復? 何点回復?(笑)」
アウリス「うーん、37点回復です」
DM「ありがとう! 敵も回復」
アウリス「ここでもダメなのか!!」
 現在、敵とアウリスの距離は60フィート。
アウリス「帰ろう!」
リッツ「帰ろう!」
ダス「いや、子爵に殺される!!」
アウリス「そーいう意味の帰ろうではない!(笑)」

 
 というわけで撤退開始。
 フォルカーがどうにかこうにか戻って合流し。
DM「前回よりさらに餓えてるんで、しつこく食い下がるぜ!!」
アウリス「これで時間を稼ごう!! スリート・ストリーム!!」
 ダスが追い付かれてかなりヤバいことになったが、これもどうにかこうにか凌いで撤退完了。えっちらおっちら数時間の復路を戻って作戦会議。

リッツ「近付くだけでHP無くなってた……」
アウリス「エンラージすることで防御力が犠牲に……だけどエンラージしないと組みつかれてしまう」
リッツ「敵は特殊な知覚能力は無くて暗視だけみたいだから、そこを突くかなぁ……」
 今度はさっきの強化呪文に加え、インヴィジビリティ+ダークヴィジョン。パーティーは戦闘開始時点で光源を持たないことにし、就寝。
 ところで「ダークヴィジョン」と「スパイダー・クライム」とかの、単語の間に・が入るのと入らない基準ってなんなんだと常々気になって(笑)
 *18禁
 お客さんはダスだけではありませんからね!!


 翌朝。海底洞窟を抜けて再び汚水ゾーンで汚水まみれになって肺を汚水に満たされて(以下略
 例によってライザーが魁となってファーストアタックせんと一気に接近。
 敵の待ち伏せに対し視認修正値8のライザーと視認修正値0のフォルカーで明暗が分れ、フォルカーの反応がワンテンポ遅れる。
DM「20%ミスチャンスは通して、機会攻撃9ダメージ」
ライザー「さらに移動して横へ。ぶった斬るぜ!! が、外れ!!」
 まぁ君の攻撃は刺突武器なんだけどな(笑)
ライザー「さぁこいや!!」
DM「反撃で15ダメージだ」
リッツ「とりあえず……ライトを唱えて前に移動」
ライザー「全力だぁぁぁ! やってやんよぉぉぉ!! 17ダメージ、12ダメージ、外れ、13ダメージ」
アウリス「頼もしい! さすが!」
双槍「ヒャッホー! 久し振りのダブルスピアだぜ!!」
 ずっと急場凌ぎのレイピア+ショートソードだったもんなぁ(笑)
DM「敵の反撃は外れ、外れ、16ダメージ、9ダメージ、7ダメージ」
 これでライザーのHPは残り17。
リッツ「あれ? HPもうそれだけ?」
アウリス「それだけですよ(笑)」
フォルカー「これはアタッカー交代だな」
 ヘイスト+フライの高速ぶりでフォルカーが背後に回り、行動終了。
リッツ「自分も前に進もう」
 ライザーは敵の脇を瀕死になりながらも抜けることに成功し、アウリスの元へ退避。

 そして出来上がった死の位置関係。続く!


・数値の上方申告制限

 つまり一番わかりやすい例で説明すると。
プレイヤー「グレートソードで攻撃! AC21まで命中!!」
DM「ん、それは当らなかったね」
プレイヤー「あ、ヘイストのボーナス足し忘れてた! AC22まで命中です」
DM「え、だったら命中」
プレイヤー「てことは敵のACは22か! 次からは強打を混ぜた方が効率がいいな」

 はたまた。
プレイヤー「罠解除を試みます。装置無力化の達成値は16」
DM「その目だと解除目標値に5以上足りてないんで、罠が発動したね」
プレイヤー「おっと、ガイダンスの分を足し忘れていた。17でした」
DM「む。それなら発動はしないけど、解除もできなかった」
プレイヤー「じゃあ罠の解除目標値は22かぁ……」

 さらには。
プレイヤーA「セーヴィングスローの達成値17です」
DM「落としたね。麻痺した」
プレイヤーB「レジスタンス+1ボーナスちゃんと足した?」
プレイヤーA「しまった。それ足して18だ」
DM「18なら抵抗成功してるよ」
プレイヤーB「……ってことは自分は9以上出せば成功なのか。今の状況でアウリスが麻痺したら詰むから、AP使ってテイク10しとくべきだろうな」

 とまぁこんな感じに、修正申告したばかりに「敵や罠の具体的なスペックが露呈する」という、「言い間違えてた方が得」な状態に陥ってしまうわけですね。
 さりとてD&Dのルールは結構複雑です。いきなり「ミスは認めない」だとハードルが高い。というわけでTRPG部創部以来長いこと、この「後付け修正」を認めていたのです。そして幾度となく、それによって障害の数値データが露呈、状況が有利に運んできました。なにせ「今バレた数値は忘れろ」なんて無理だからね(笑)
 が、一番経験が浅い人でもプレイ歴1年を越えたこともあり、さすがに今年に入ってからは「そろそろ禁止にしよう」となった次第。
 なお、「間違えて実際よりも強い数値で申告した場合」は、判定が覆ります。それでもちゃんと「もっと低かったです」って修正するのが紳士協定。

 あと「DMが裁定を処理する前」ならば、ギリ間に合う。
プレイヤー「AC27まで命中!
DM「えーっとこっちのACが……」
プレイヤー「あああ、AC28まで!!!」
 ってな感じでね(笑)

●プレイヤーズコメント

・リッツ
 敵の攻撃の要は触手の締め付けによる追加ダメージだ!
 こちらが大型化して締め付けられないサイズになれば勝てる。
 そう、そのはずであった。

 普通に力負けしてるのだけど……?
 戦士二人が敵をやっと間合いに収めた時点で、既に一人が瀕死。
 これは二人の打撃だけじゃ勝てない。
 リッツの支援や火力が必要だ。



・アウリス
 すみません。取り乱しました。
 自分もうっかりがあるので偉そうには言えませんね。
「油断せずに行こう」と言えるくらい、心のゆとりが欲しいと思いました。
 反省。



・ライザー
 撤退宣言。
 何気ない一言ですが頭に血が昇ると忘れがちになり、更に周りに迷惑をかけてしまい申し訳ないの一言しか…。



・フォルカー
 あーまたやってもうた。
 上手く行動出来ないや……何が悪いのか判らなくなってきました。
 アウリスのプレイヤー氏には迷惑かけっぱなしです。(ゴメンナサイ)
 攻撃するには接近、接近後攻撃するまでに大ダメージを受けて後退。
 これらの動作を繰り返す形になってリソースが無くなって撤退……。
 場所的にも能力的にも不利な状況だよなぁ……。



・ダス
 長い触手をつかった連続攻撃による大ダメージ。不用意に近づけないぜ……。
 フライが掛かっているとはいえ、やはり一本道かつ水中である入り口側からのアタックは非常に不利ですね。厳しい。
 そして昏倒の境にタッチダウンしかけるものの、仲間の尽力でなんとか生きて帰って来れました。うん……割と本気で危なかったんだぜ……。こんなところで死ねるかあぁっ!

■“海洋”キャンペーン 第7回(パーティーレベル7) チャプター5

 
DM「う〜ん。後方へ抜けたフォルカーに全力攻撃したいところだが……暗視で光源持たない+透明+フライで足跡も残していないから、何処に居るかわからないんだよな……」
 ええ、極力彼を狙いたい状況なのでした。
DM「しょうがない……目の前にいるリッツを狙うしかない」
アウリス「リッツはなんで前行ったの……?(ヒソヒソ)」
リッツ「いや、なんとなく……(ヒソヒソ)」
アウリス「えええ!? 最悪だーっ!!(笑)」
ライザー「この時を待っていた、とかではなくて!?」
リッツ「つい、前衛の傍に近付けばなにかできるかなぁって……」
DM「触手で殴ろう」
リッツ「ヤバい。掴まれちゃうんだけど(笑)」
アウリス「知りません! 先生はもう知りません!(笑)」
ダス「プンプン!」
DM「組みつき対抗ロール」
アウリス「ダメだぁぁぁぁ!!」
ダス「リッツならなにか考えがあったんだ……! 大丈夫!!」
リッツ「いやー、てか、そー。うん。自分しか攻撃可能対象が居なくなるなんて思ってなかった(笑)」
アウリス「責めはしないが……フォローもできん!!」
 そして戦術的にもフォローが厳しい状況であった。このラウンドだけで奴を倒すことも、移動して組みつきから救出することも、極めて困難。
リッツ「俺死ぬかも……」
DM「フォルカーに全力攻撃したかった……」
ライザー「唯一明かり持ったまま近付いたのは死亡フラグでしたね……」

 
 どうすることもできず、時間切れで行動終了していく仲間達。
アウリス「助ける方法が思い付かなかった……!」
リッツ「俺にも思いつかない!」
ライザー「終わってる!!」
リッツ「ホークアイ……今逝くよ……」
 しばらくの間、制限時間度外視で「どうやったら助かるか会議」が開催されるが、絶対無理となる。
リッツ「組みつき対抗ロール…………失敗!!」
 確率的に殆ど絶望的な最後の脱出判定に失敗するリッツ。ちなみにこの時DMが振った敵の組みつきロールのダイス目は20だった。
DM「ダイスが無情過ぎる……」
ライザー「破邪神の加護が消えたぁぁぁ!!」
DM「全力攻撃しよう……。16ダメージ、11ダメージ」
リッツ「昏倒」
DM「13ダメージ。これで死亡、と」
リッツ「あとは喰うだけか」
DM「戦闘真っ只中なら食べるの後回しで他の襲ってたかもしれないが……」
 キュアのために間合いを取っているアウリス、ダス、ライザーまでの距離は遠く、後方へ抜けたフォルカーは居場所がわからない。
DM「もう、水から上がってリッツを食べるしかすることがないんだよ……餓えてたし……」

 餓えた異形の怪物に、人の体が砕ける嫌な音を立てながら呑み込まれていくリッツ。もはやその生命が失われたことは誰の目にも明らかであり……。
アウリス「復讐するには絶望的な状況だ……」
ダス「前衛は生きている!! 攻めるしかない!!」
ライザー「仇を討たせろぉぉぉぉぉ!!」
ダス「フォルカーはまだ向こうにいるんだ!!」
アウリス「一時の感情で、さらに二人、三人と死なすわけにはいかない!!」
ライザー「目の前で喰われたんだぞ!! 仲間が!!」
アウリス「ならば玉砕するっていうんだな? 今を耐えて捲土重来を期すというのならば俺はどこまでも共に戦うが……今奴に向かっていくというのなら、この場で仲間の縁は切れると思っている……!!」
ライザー「…………くっ! 今は引くしかないか…………!!」
リッツ「俺を見捨てるっていうのか〜!」
DM「見捨てるって……もう死んでるじゃん」
アウリス「初めて戦う敵で力は未知数。危険な賭けだが、ここからの頑張りで逆転も有り得る……そう思えるならまだしも。散々戦い、知り尽くしたここから感情だけで勝てるとはとても思えん!!」
ダス「エイミーレンタ……」
全員「この状況でもそれかよ!!(笑)」
DM「君の心の中のエイミーレンタが向ける無言の眼差しは『信じて待っていますから……』と言っているように思えた(笑)」
ダス「ここから戻る事が出来なければ、彼女を騙した事になってしまう……。わかった、態勢を立て直そう」

 一方奥で孤立しているフォルカー。
フォルカー「どういうことだ!? 皆なぜ奴に攻撃をしかけない!?」
 そりゃそうだ。彼は当初の作戦通り、役目を果たして回り込んだだけなのだから。
DM「まさか一瞬でリッツが死んで残りも全員逃げてるとは思うまい」
フォルカー「他の連中も喰われたのか!? 敗北したのか!? クソッ、それを確認することが先決か……!!」


 出口で待っていた熱い漁師ティサンは、リッツの姿がいないことに気付く。

ティサン「どうしたんだ、リッツは!?」
ダス「奴は死んだ……」
ティサン「な、なにぃ!? お前ら、この匂いで頭がどうかしちまったんじゃないのか!?」
アウリス「本当なんだ……」
ティサン「バカな……!! ホークアイに続いてか!? …………あの野郎、寂しがり屋にも程があるだろう!! リッツまで連れてっちまうなんてよぉ!!!(男泣)」
アウリス「うわぁ……泣きそう」
ライザー「DM、俺がリアルで泣きそうです」
ダス「あいつは勇敢に戦おうとして、散った……」
DM「とてもうっかりとは言えねぇ……」
リッツ「死ぬならもうちょっとさ、かっこよくがいいよ!!」
DM「いやぁ……リッツ、『言い忘れたまま』死んじゃったね……」
アウリス「ああ……子爵のあれね……」
DM「結局自分達がゲロったことがどれだけヤバい方向に発展したのか、このパーティー誰も知らないんだよな……」
アウリス「墓まで持っていってしまった……俺達はこの任務の責任の重大さ、理解できてない!」
リッツ「え? え? え?」

 次々と斃れていく仲間達……。激動する歴史の中、かつてないピンチを彼らはどう戦い抜くのだろうか……。

●プレイヤーズコメント

・リッツ
 そもそものやり方が間違っていた以上、泥縄でどうにかしようなどと考えるべきではなかった。
 だが何度戦っても勝算が見つからない焦りが迂闊な行動を取らせてしまった。
 呪文で防御を固めていない後衛など、敵のわずか一手番が死亡を確定させてしまう。
 何度も味わってきた辛苦がまた繰り返されてしまった。

・墓へ持って行ったこと
「沿岸部の防備が手薄なことを敵に知られた」ことを知らせなかった。
 その結果、何が起きていたか。
 もっと豊かな街々を敵が狙い撃ちで襲撃していたのです。
 いつもは防衛がしっかりしていて手を出しにくい街が今は襲い放題。
 そりゃ、我々がいた寒村など相手にされないわけです。

 我々がきちんと報告していれば、子爵は敵が街を襲う事を予期し、防備を固めることも出来たでしょう。
 我々の怠慢によって、無防備な街々が大変な被害を受け、ひいてはゼナへの援軍も不可能にしたのです。
 だが、皆は自分たちの不始末が生んだその事実を知らない。

 ゼナ陥落を伝えたい一心で駆けつけるなり投獄され、子爵に叱責された私。
 すっかり気が動転し、また、ゼナのことで頭がいっぱいだったのでしょう。
 ただただ自分たちの不始末がゼナの陥落の一因なのではないか、という事だけが頭の中をぐるぐる回り、自分の決定的な過ちに気づいていませんでした。
 子爵の思いを全く酌めなかった私にとっては、あれが伝えるべき全てではあったのです……。



・アウリス
 リッツ……。
 本当は、すぐにでも駆けつけて何とかしてやりたかった。
 だが、ここで雪崩れ込んでは、全てが……。

 自分が神官である以上、さらに犠牲を出すわけにはいかない。
 まさに断腸の思いで猛る仲間を抑え、撤退するしか無かった。
 破邪神を信ずる君なら「情けない!」と叱責するかもしれない。
 許してくれとは言わない。
 同じ信仰に身を捧げた者同士、分かってくれると思うのは傲慢だろうか?

 だが、忘れないで欲しい。
 海に潜む脅威を駆逐するのは、我が海洋神の代行者たる自分の務め。
 今はあの魔物を打ち倒すことを誓い、君への弔いとしたいと思う。
 リッツ、仇は討つ!



・ライザー
 我々は二人目の頼もしい仲間を失ってしまった。
 もしも前衛がライン維持に成功していたら、せめてフォルカーが攻撃可能な位置に付くまで俺が持ちこたえられていれば……。等と様々な都合のいい考えが脳裏をよぎるが、これが現実だ。

 全く、自分の不甲斐なさが嫌になる。



・フォルカー
 一体何が起きたのか……。

 ライザーが一時後退、先の戦闘で前衛の失敗を踏まえ、接近時に被害を最小限に抑える戦術を展開。
 私が接近・攻撃の態勢を次ラウンドに持っていこうとしていた中で、突然敵が水の中に飛び込んでいったんだ。

 数十フィート後方で皆待機していたと思っていたが誰かが前進していた?!

 私の立ち位置からでは、仔細は判らないが、その光景は間違いなくメンバーの誰かに攻撃していたのです。
 間に合わない……、しかも届かない位置に立ったのが裏目に出ました。
 せめて攻撃範囲内に立っていれば……、機会攻撃で牽制し、私の存在に気が付いて事態を変化させられていたかもしれないのに……。

 この時点で、私独りでどうすべきか何も思いつかなかった。
 ここ数回の戦闘にて多くの失敗で思い知らされている。
 他の仲間の安否を知るためにも戻るしかなかった。

 何とか私は敵の横を掻い潜り、仲間の所に戻ったときウイザードがやられた事を知りました。
 完敗です……一時撤退しかないと思いました。
 このままではマズイ、このまま終わるわけにはいきません……!



・ダス
 ホークアイを助けられていたら、こうはならなかったかもしれない。本当は、死んだのは昨日の俺だったかもしれない。戦う限り、どれもこれもただ有り得る事、しかし、そう思わずにはいられない。……どうしようもなかった。
 今回の戦闘では、敵との相性や作戦の関係上ずっとアウリスの後ろで待機していたが、見ていることしか出来なかった。そんな状態で「前線が生きていればまだ戦える」だと? 笑わせてくれる。
 結局、奴に対して俺ができる対抗手段なんてものは無いのだ。退く以外……選択肢なんて無い……。くそう……。
パーティーデータ(第7回終了時)
 ハウスルールの導入により、公式ルールとの矛盾・差違が発生した場合は本記述を優先します。

・リッツ
クラス:ウィザード6/レンジャー1 属性:秩序にして善 信仰:破邪神
種族:エルフ 年齢:25 性別:男 身長:162cm 体重:137lb

筋力:16 敏捷力:15 耐久力:14 知力:18 判断力:8 魅力:12
HP:42 AC:16 イニシアチヴ修正値:2 移動速度:30フィート

セーヴィング・スロー:頑健6 反応6 意志4

武器:ショートスピア、バスタードソード
防具:トワイライト・レザー+1
装身具:アミュレット・オヴ・ナチュラルアーマー+1

技能:水泳8、隠れ身3、忍び足3、精神手中12、捜索11、知識(貴族)5、知識(建築)5、知識(次元界)6、知識(自然)11、知識(宗教)10、知識(神秘学)9、知識(地域)5、知識(地理)5、知識(歴史)5、知識(ダンジョン)8、聞き耳6、視認6、生存6、治療3、動物使い4
特技:追跡、呪文持続時間延長、上級使い魔、戦う使い魔、血盟の使い魔



・アウリス
クラス:クレリック7 属性:中立にして善 信仰:海洋神
種族:人間 年齢:22 性別:男 身長:186cm 体重:186lb

筋力:14 敏捷力:14 耐久力:14 知力:14 判断力:18 魅力:12
HP:63 AC:20 イニシアチヴ修正値:6 移動速度:30フィート
セーヴィング・スロー:頑健9 反応5 意志10

武器:ショートスピア、モーニングスター(冷たい鉄)、ライトクロスボウ
鎧:ミスリル・ブレストプレート
盾:バックラー+1
外套:クローク・オブ・レジスタンス+1

技能:水泳7、精神集中12、知識(次元界)9、知識(宗教)12、治療14、平衡感覚-3
特技:イニシアチヴ強化、退散回数強化、信仰の後見人、治療呪文増幅
特殊能力:電気抵抗5、水中呼吸1分/Lv



・ライザー
クラス:ファイター5/レンジャー2 属性:中立にして善 信仰:剛毅神
種族:人間 年齢:20 性別:男 身長:183cm 体重:220lb

筋力:18 敏捷力:17 耐久力:16 知力:13 判断力:14 魅力:11
HP:73 AC:20 イニシアチヴ修正値:3 移動速度:30ft
セーヴィング・スロー:頑健8 反応7 意志4

武器:ダブルスピア、ショートソード、ショートソード(銀)、ロングボウ
鎧:ミスリルブレストプレート+1
盾:バックラー
その他:ロックトガントレット

技能:隠れ身6、聞き耳8、視認8、忍び足6、水泳3、生存5、捜索5、知識(自然)6、知識(ダンジョン探検)6、知識(地理)6、跳躍7、登攀7
特技:ダブルソードスタイル、追跡、特殊武器習熟:ダブルスピア、武器熟練:ダブルスピア、強打、バックラー防御強化、二刀流、二刀流強化、武器開眼:ダブルスピア
特殊能力:野生生物との共感、戦闘スタイル:二刀流



・フォルカー
クラス:ファイター7 属性:混沌にして善 信仰:なし
種族:人間 年齢:23 性別:男 身長:189cm 体重:221lb

筋力:18 敏捷力:14 耐久力:14 知力:13 判断力:10 魅力:8
HP:74 AC:16 イニシアチヴ修正値:2 移動速度:20フィート
セーヴィング・スロー:頑健7 反応4 意志2

武器:グレイヴ(高品質)、ヘヴィピック(冷たい鉄)、ウォーハンマー、ショートソード
鎧:ブレストプレート(高品質)
技能:軽業5、騎乗3、水泳13、跳躍13、登攀13、平衡感覚5
特技:武器熟練:グレイヴ、回避、攻防一体、強打、強行突破、武器開眼:グレイヴ、一撃離脱、大旋風



・ダス
クラス:インヴィジブル・ブレード2/ローグ3/レンジャー2 属性:混沌にして善 信仰:流動神
種族:人間 年齢:19 性別:男 身長:171cm 体重:135lb

筋力:13 敏捷力:16(18) 耐久力:14 知力:14 判断力:13 魅力:15
HP:52 AC:20 イニシアチヴ修正値:4 移動速度:30フィート
セーヴィング・スロー:頑健6 反応10 意志3

武器:ククリ(高品質)、ダガー(冷たい鉄)、ダガー(錬金術銀) 、ライトクロスボウ
鎧:ミスリル・チェインシャツ+2
眼:ゴーグル・オヴ・マイニュート・シーイング 手袋:クラヴズ・オヴ・デクスタリティ+2

技能:解錠10、隠れ身7、軽業14、聞き耳11、交渉9、視認9、忍び足4、情報収集3、真意看破7、水泳3、生存2、捜索16、装置無力化13、知識(自然)6、知識(宗教)3、知識(地域)4、知識(地理)3、跳躍8、手先の早業7、登攀3、縄使い6、はったり11、平衡感覚11、変装3
特技:会心の一打、早抜き、武器の妙技、武器熟練ククリ
特殊能力:身かわし、急所攻撃、罠探し、罠感知+1、得意な敵(爬虫類)、追跡、野生動物の共感、戦闘スタイル(二刀流)、短剣急所攻撃、流血攻撃