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■機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ #36

 
 イオク様の部下がどいつもこいつも優秀で涙出てくるよこれ。
 こんだけ士気が高い部下を持ってるってだけで、どんだけ恵まれてるんだって感じの素晴らしさ。
 この状況で逃げ腰にならないどころか果敢に反撃をし、勝ち目がないと判断しても一切の躊躇なく踏み留まって捨て石になることを選べるって、イオク様は持てる力の最大限の報いをしてやらんといかんレベルよ。

 
 ガンダムフレームが4機も揃ってりゃ、どうにかなりそうだよな! なるなる!!
 まぁヴィダールが手伝ってくれるかどうかは難しいが! イオク様の回収が目的なだけだし!
 別にチョコギリスさんに襲いかかるなんてことは流石に絶対これっぽっちもないだろうけど! そんな理由もないし!!

 
 センタードームが食い破られるなんて!!(違
 数億は幾らなんでも文明崩壊させるにゃ少ない被害だろうと思ってたら、普通に桁を上げてきた(笑)(いや、本当に当時の人口が20億人以下しかなかった可能性もまだあるんだけど
 それでも「半分殺して文明崩壊どころか(少なくとも軍事技術は)猛烈に発展させた一年戦争」という前例があるだけに、数字的なインパクトは小さいかもなー。もちろんとんでもない人数なのは間違いないんだけどね。全盛期のペストが比較対象になるくらいには、ド派手な割合で殺してるし!
 MAにリソース与えないための焦土戦で「巣食ってる都市部とかに核やそれに類する大量破壊兵器使いまくってようやく倒す」を繰り返したかしたから、文明が崩壊したんじゃなかろうな。「MAが殺したのが1/4」じゃなくて、「MAを倒すためにインフラごとふっ飛ばしまくったことで餓死や病死した人間も含めて1/4死んだ」とかで。もしくは「1/4が直接殺され、焦土戦の影響で残りも死にまくったから文明崩壊」かなぁ。
 なんせ文明崩壊するレベルでインフラふっ飛ばしてたら、1/4じゃ済まなそうなのだな。食料流通を維持できるわけがないから。結局歴史上における「餓死」って、「生産が足りない」じゃなくて「飢えてる地域に届けられない」ゆえにってことが多いからねぇ。もちろん3/4も人口残った状態でインフラ崩壊したら、農業生産に必要な資材供給も滞って生産力激減するだろうけど。ぶっちゃけアルペジオの世界ですの。

 
 いいねぇこの甘っちょろい「見捨てて逃げる訳にはいきません!」じゃなくて(もちろん心情的にそういったこともあろうが)、支持を得るための必要経費としての自分の命という考え。アトラは完全に「自分の気が済まないから」だけど、お嬢様はねぇ。そして自らの意志で覚悟完了したことには余計な口出しをせずに、自分の仕事を完璧にこなすことで問題なしにしようとするミカも素敵だぜ。

 
 戦争って表現すら生易しいヤバイ状況だな!!
 どっちが絶滅するかの戦いだからな!!
 このままプルーマの数が増えまくられたら死ねる。どんだけの数を制御できるのか知らんが、直接制御可能数に限りがあったとしても、取り敢えず自律行動も可能なのは前回から察しもつくだけに。

 
 MAのエイハブリアクター・パッシヴセンサー、予想外に範囲狭いな!! 有視界範囲内でも探知できないとは予想外!! よっぽど近づかないとわかんないんじゃ、用途的には「障害物の多い場所での伏兵の察知」に使える程度ってところなのねぇ。白兵戦がメインになる戦闘様式だけに、それでも十分役に立つけど。
 そしてまさかのイオク様。おめぇおとなしく戦力立て直しに戻ったんじゃないのかよ!! 相変わらず敵の能力をまるで把握できてないし!! あれで成長して一皮剥ける展開を期待しちゃってた俺は大馬鹿だぁぁぁぁ!? 待ち伏せの罠知らなかったからしょうがない、みたいなことは一切関係なくダメ過ぎるよ!?

 
 いやもうホント、心底ダメだなこの人。本当に自分に都合の良い妄想だけ得意で、想像力は完全に欠如した無能将校だ。一兵卒で狙撃兵する以外の仕事も権限も持たせちゃダメだ。
 士官学校での成績だけよくて実戦ではダメダメとかそーいうレベルにすら達していない、心の底から無知士官。もちろん文盲だとか礼儀知らずとかそーいうわけでもないので、日常生活する分には致命的に困らない程度の知能・知識は有してるけど、マジで「その程度で倒せるならMAがそんな恐れられるわけねーだろ」っていう。「学校のお勉強、基礎の基礎レベルのことすらおぼつかない、本当に無知で愚かな人」ってことなんだよな。普通に学校の義務教育レベルの授業にすらついていけてなかった、とか言われても驚かない。同じ「勇敢過ぎて部下にとっては迷惑なバカボン貴族」でも、フレーゲル男爵の方がまだ能力ある印象にすら。あっちは性格最低だけど、権謀術数に関しちゃ人並み以上だから。無論、軍人としてはともかく友人にするならイオク様の方がいいけど(笑)
 なんにせよ彼に対する好悪のジャッジは「農業プラントの人間大量に死なせたことへ、どういった態度を取るか」で下される感じかなぁ。これにすら「所詮農民の命」みたいなリアクションだったら、「軍人としてもダメ。人間としてもダメ」になっちゃう。

 
 うん。パッシヴセンサーの範囲が狭いってのは、勘違いかもしれんな。
 こいつらわかっててもスルーしてただただ人口密集地域目指してただけかもしれん。
 もっとも「攻撃された途端進路変更してる」ってのもよくわからんので、謎だが。
「あ、なんか撃たれた。あれ、撃たれた方向にも人間の反応があるぞ」みたいな、妙にファジーな人感センサー搭載してんのかな(笑)

 
 これは絶対死んだだろぉぉぉぉぉぉ!?
 ……って思ったらまさかの無傷。自分の武器の弾薬誘爆で煤けただけ。装甲が耐えれてもセンサーが死んで……とかもなし。意外だ。対モビルアーマー用とはいってもガンダムフレームじゃないとビームには耐えられないと思ったが、単なる量産品でもここまで完璧に耐えられちゃうんだな。
 無論「対MA用に開発された兵器なんだから防げても不思議はない」って理屈はわかるが、量産型にすらまったくダメージを与えられない程度の武装にずっと甘んじてる程度の敵ってなると、MAの怖さが若干減った感じ。別に自己修復やドローン大量生産は可能でも、自己進化は無理ってことなのだねぇ。
 しかしこの「ビームが拡散した背後に見事に着弾してふっ飛ばした」を「単なる偶然」で片付けずに、「弾かれても拡散してMSの背後に存在する防衛対象を吹っ飛ばす為の武装」だったとしたら(発砲前の人間感知も実はマルチロックしてる描写だったりで)、厄介だな。そもそも「人間だけを殺す兵器」であって「MSを破壊するのは経過でしかない」と。
 もしくは榴弾的な性質を持つ拡散ビームと、MS破壊を目的とした徹甲弾ビームを使い分けてるだけだったりとかもねぇ。

 
 久々にフラグブレイカーミカが帰ってきてくれたぁぁぁぁぁ!!
 後ろ姿が完全にヒーロー参上過ぎるよ!!
 てーかプルーマが自爆兵器じゃなくてよかったな、ホント。いくら頑丈つっても「白兵戦武装でしかダメージが通りません」じゃないだけに。こんだけ群がられて生けるチェーンマイン状態なことされたらヤバそう。
  ■コードブレイカー

 
 以前、Kindleで1巻無料だったので手に入れておいたのを今になって読んでみたんですよ。
 トリガーみたいに悪即斬な漫画なのねぇとなりつつも、国が公に組織してるトリガーと違って、目撃者は悪人じゃなくても簡単に殺すんで、手放しに「痛快だぜ」とはなれない感じなのだが。それはまぁいいとして。

 
 先の展開知ってる人にネタバレOKで教えて貰いたいんだけど、やっぱりこの「助けられないけどそれはそれとして殺すのはダメ」ってヒロインの主張が冷徹な主人公の心を動かして~みたいな展開しちゃうのかが心配で、2巻以降買うのを躊躇しているんですが、どうか(笑)
 それとも「殺すのはダメだとわかったんで半殺しにすることにした」みたいな感じになるのかしら!? それなら許容範囲なんだけど!!

 
 まぁ殺していいと思うんですけどね。こんなやつら。
 警察に突き出したって基本的に無駄で、再犯繰り返すだろうし。百歩譲って10人中1人が改心するとかだとしても、残りの9人がまた他人の人生台無しにするデメリットにまるで釣り合わないし。
     
12/8      
  蜘蛛ですが、なにか? #2

 
 ヒューッ!! いい尻してるじゃねーかへっへっへっ!!

 
 元のサイズ考えたら超巨大だが、それでもせいぜい人間大のモンスターがメインキャストなサバイバルシーンにドラゴン!! 圧倒的格の違い! リトルリーグにカルロス・ポンセ登場!!

 
 クモーニングスターをドヤ顔披露する蜘蛛子めっ!!!(可愛い
 そして野暮なツッコミする意図は皆無っていうか別に全然突っ込みどころじゃなくて、日本のゲームだと棍棒の先にトゲ鉄球付いてる武器も、柄とトゲ鉄球を鎖で繋いでる武器もひっくるめてモーニングスターって呼ばれてて、ゲーマーな蜘蛛子はそこから知識仕入れてるだろうって意味で微塵も問題ないネーミングなのだが。
 厳密には「柄の部分と鎖で繋がった棘鉄球」という武器はフレイルであって、モーニングスターは棍棒の先端が棘鉄球のなもののことを指す。

 
 でまぁフレイルは原則的に長い柄を両手で持って使う武器で、フィクションによく出てくるこのタイプの「片手持ち鎖トゲ鉄球」に関しては、その(実用品としての)実在性が疑問視されている。理由は「使いづらそうだし危ないし」である。

 
 TRPGでモンスターの知能レベルをわきまえずに全部人間並みの知能で動かされると大変なことになるからな!!
 ていうか仮に人間並みだからってマスターが把握している情報フル活用して戦い「だって人間並みの知能あるから」とかも死ねるからな!!
 それはさておき、蜘蛛子さん相変わらずのテクニシャンぶりで凄い。そもそも根本的に滅茶苦茶頭いいよこの子! 人間の頭脳っていうか!! 頼もしい!!

 
 マジで消し飛ぶ5秒前。
 D&Dでもウェブで足止め喰らったら、松明で1マスずつせっせと焼いてくか、ファイアボールで半径4マスを綺麗サッパリ吹き飛ばすかって感じですものね!!!

 
 蜘蛛子さん、将来ちゃんと強くなるポテンシャルがあってよかったな(笑)
 クラスチェンジ先が無い=成長の余地が半分しかない=弱い=リストラとか、ファイアーエムブレムでよく見た光景!!
 地底のアラクネーくらいにまでなれたら素敵だね!! さらには地縛神ウル!!

 
 これ、不味いっていうか猛毒なんじゃなかろうか(笑)
 毒耐性育ちまくりの蜘蛛子だから「不味い」で済んでるだけで。チョココロネみたいな見た目のくせに!!
 こんにゃくくらい手間を掛けたらいけるかもしれん(無理
(その後のシーンで解説も入りますが、あくまでこのシーン読んだその瞬間の感想です)

 
 ノリノリのポージングがチャームポイントです。
 D&Dでモンスターが呪文を使う場合、様々な触媒を用意・携帯出来るわけもない場合は「呪文構成要素省略」という身も蓋もない特技が無いとダメなので、蜘蛛子もそうなのかもな!!(えー
 半魚人系は生理的にキモいっていうかSANチェック要求されそうな怖さがあるよな!

 
 いや~ダメだわ~。
 この手の目に表情がないタイプはマジで怖いわ~。完全に「殺られる」ってなるわ~。
 スズメバチさんみたいに「完全に殺意しか感じない、アグレッシヴ極まりないビジュアル」もそれは当然ながら恐ろしいんだが、こういったホオジロザメ系の「平然と殺す」みたいな雰囲気出してるやつも同じくらい怖い。

 
 それなりに表情があるのでホッとしたような残念なような(えー
 なんにせよ知能高い系モンキーはヤバいな。身体能力だけでもヤバいってのに! その上数たくさんだし!!

 
 数多過ぎだろぉぉぉぉぉぉぉぉ!?
 思わずTRPG部で、退路は問題なく確保出来てる状況で大量(見えてる範囲内だけでも、数値データ的に考えたら明らかに勝てない量)のゾンビを出したら、D&D歴100回を超えるベテランプレイヤーが「大丈夫大丈夫。倒しきれるって」みたいなノリで豪語、そのまま戦い続けた結果、最初こそ順当に倒してたんだけど、そのうち発生する必然的な「ちょっとした不運(80%の判定を2回連続で落とす、とかの)」で前衛の1人が組み付かれ、動きが鈍った所を無数のゾンビに群がられて「撤退するには群がられてる味方を見捨てるしかない」となり、「それは出来ないぜ!」と泥仕合の果てに前衛が死に絶えた時の記憶が甦る(笑)
 なお、赤き森キャンペーンのイオの中の人もPC参加してて、1ターン目から「これ無理だから逃げよ!? 勝てるように出来てないって! だって倒しても無造作にDMが後続補給してるよ!?」と主張するも、他のメンバーからは「でもベテランの人が大丈夫と言ってるし」とスルーされていたのも「悲劇の教訓」として語り継がれているとかいないとか。

 
 ていうかスターシップ・トゥルーパーズで、基地で籠城戦してたら視界内の地面全部バグズで埋まってる光景みたいな絶望感を彷彿したね! 蜘蛛子ピンチ!
     
12/7      
  ■こち亀のキャラ感想

 100巻過ぎたあたりで(主に置き場所の都合で)単行本を買わなくなってたのが(たまにジャンプ読んだり、ラーメン屋に置いてあるコンビニ売りのペーパーバックは読んでた)、今年になってKindleで地道に読み進めてたら連載終わって驚いたワダツミさんです。
 200冊全部を記憶が薄れない期間の間に読み切ってしまったので、せっかくだからキャラへの個別コメントしてみたり。

 あ、でもこち亀大好きで否定的な意見は認めないって人は読まないほうがいいです。別にボロクソに叩いてるわけじゃないけど、絶賛してるわけでもないんで。いわゆる「昔は面白かった」って意見が嫌いな人は回避推奨。

 キャラ造形を世代分けして傾向を書いているけれど、こち亀は話の度に設定が変わるのが日常茶飯事の作品なので、「常にそう」ということは無く、例外はあります。なので例えば同時期の10回中1回程度の「例外的な行動」があったとしても、そこはスルーでお願いします(笑)

両津勘吉  基本的に人間のクズと人情キャラを(クズ寄り)壮絶なアップダウンで繰り返すキャラであり、そんな彼が痛い目に遭うまでがこの作品の骨子。
フェーズ1  初期は短気・粗暴・博打好き・無学で多芸さも無い。野球のルールすら知らない……という、その後のキャラ設定を考えるとかなり別人な「滅茶苦茶な不良警官」で、そんな彼が強烈なしっぺ返しを食らう姿が笑いを誘う。
フェーズ2  初期の混沌期の中でも早々にプラモが趣味という描写が登場し、それを足がかりにか次第に「遊びに関する知識が豊富」という方向にキャラ変更。人情的な描写も徐々に描かれるようになる。
フェーズ3  趣味人としての描写が「玩具関係は詳しい」から「仕事じゃなきゃなんでも詳しい」レベルにまで成長し、人情キャラ描写の比率も増加。「酷いところもあるが、人情味があって多趣味で楽しい人」というキャラ立ての強化が著しくなる。ただし「クズなところはとことんクズ」なことに容赦はなく、そういった意味でブレない(笑)
 一方、「噂になるほどスケベ」という設定は持て余すようになり、エロ行為も本人の性欲というより「エロは金になる」ことに起因していることが多く、金が絡まなければ単に「エロ本やエロビデオが好きなおっさん」程度。
フェーズ4  金や怒りが絡めば仕事だろうが勉強だろうがなんでも天才的にこなせるようになる最終形態。超神田寿司絡みでの人情エピソードが増え、檸檬という緩衝材が更に「子供には優しい人」というイメージを強化した。
 ……が、やはりクズエピソードの時は本当に引くほどクズなんで、「振れ幅の酷さ」が「キャラの味」を通り越してしまいがちになる。

大原大次郎  戦前生まれの頑固な親父というベース設定はシリーズ通してさほど変化はない。 
フェーズ1  両さんに振り回される堅物上司であり、嫌味な言動も両さんのやらかしたことを考えれば当然というか、むしろ部長がそうやって制裁を加えることで物語を成立させていた。 
フェーズ2  厳しいゆえに両さんに対しては厳しいが、真面目にしている人にとってはいい上司という立ち位置で描かれるものの、他人のミスには厳しく自分のミスは隠蔽しようとする性格は割と序盤から存在している。
 
フェーズ3  両さんへの刺々しい態度は「両さんから被った迷惑」を考えれば当然であり、「魅力を感じるような善人ではないが、そりゃ普通の人ならこうなるよね」となるものの、両さんが絡まないところでも調子に乗って失敗することが多くなる。自分の価値観で揺るがないわけでもなく、権威に弱いので、頑固親父キャラというイメージも崩壊をし始める。
 特に普段頭ごなしに完全否定している両さんの趣味に対して、自分の虚栄心から来る安請け合いや無理解に起因する失敗を誤魔化すときだけ頼ろうとして下手に出る展開は、一つのお約束展開として定着する。
 
フェーズ4  部下になにかして貰うことが当然のようになり、両さん相手どころか中川達にも図に乗った迷惑をかけるようになる。中川に費用を負担させて子供のような我儘放題を繰り返したり無駄遣いする姿のインパクトは大きい。
 また、フェーズ3までは「(実際の描写はともかく)設定上は能力もあり慕われている」だったのに対して、「堅物故に人生経験に乏しく薄っぺらい人間」と描写されることもあり、名実ともに辛い立ち位置。

中川圭一   中川の財力によって成立する物語は数知れず。両さんの次に重要なキャラである。 
フェーズ1  ガンマニアの金持ちで、拳銃が撃ちたくて警察官になったという、ある意味両さん以上にクレイジーなキャラ。対戦車砲を交番に撃ち込むなど、この時はこの時でエキセントリックな魅力がある(笑)
 
フェーズ2  スーパー金持ちの常識人となり、両さんに振り回されることはあっても、かつてのように一緒になって銃器をぶっ放すことはなくなる。部長のような嫌味で自己中心的なキャラ付けもされず、金持ちを鼻にかけることも殆どないので、この時点では作中屈指の好青年キャラと言っても差し支えない。
 
フェーズ3  最初は特に嫌味ではなかった「庶民と金持ちの感覚のギャップ」のギャグが、次第に「ただの嫌味な金持ちアピール」なシーンも多くなり、金持ちを鼻にかけることが鼻につく場合のあるキャラとなる。ストレートに庶民を見下す発言もするように。
 しかし彼がブチ切れた時に両さんに対して発する「あの角刈りがぁぁぁ!!」は好き(笑)


秋本麗子  中川が連続しないように、麗子の財力によって成立する物語も重要だ。
フェーズ1  頭の悪そうな色気小娘という、中川と並んで凄いキャラだった。いやまぁその後も「ボーイフレンド」という表現の相手は多数存在するようなので、描写されないだけで日々様々なセレブや芸能人とセクシャルフュージョンしまくりなのかもしれないが(笑)
 
フェーズ2  中川同様、金持ちの常識人となる。……が、女性ゆえの価値観の違いによって(男の自分からしたら)理不尽な言動も少なくなく、そのギャップや、両さんが気にしてることを執拗に弄って彼が激怒する……が物語の起点となることが定番のため、中川ほどの「非の打ち所のない美女」といった印象はない。特に「自分が価値を認めないものは世界にとっても価値が無い」というスタンスは、この頃から最後まで変わらない。
 いやまぁ麗子も普段両さんからされてることを考えれば、どんな酷い扱いをしたって当然の権利ではあるので、あくまで「聖人君子ではない」ってレベルではあるが(笑)
 
フェーズ3  これまた中川同様「金持ちの感覚で両津を見下すキャラ」であることが多くなり、そこに「基本的に性格の悪い描写しかされない、葛飾署の婦警」の旗頭となって戦うこともあるので、やはりフェーズ2期と比べて問題を感じることが多くなる。どうにも「女性ってこれくらい我儘で普通でしょ?」って考えが作者のキャラ造形のベースにあるような印象を受けて、女性に対して失礼になってんじゃないのか的。
 両さんの趣味に対して「なにそれ意味わかんない馬鹿じゃないの」とケチを付けるのが仕事となっている姿には不憫さすら感じる。
 一方で「金持ちのスーパー天才キャラ」としての描写も中川同様どんどんパワーアップし続けている。

寺井洋一  長期連載の中でドロップアウトせず戦い抜いた一般人代表。
 
フェーズ1  良くも悪くも「気の弱い普通の人」というポジションは今も昔も変わらないのだが、勤務中に酒呑んだりとフリーダムなこともあったりした。
フェーズ2  相変わらずぶれないキャラを貫くので、わざわざ分ける必要もない気がしないでもないが、たまにスポットライトが当たると「テンパると暴力的になる」とか「良いことがあると調子に乗って人格が変わる」だったりするので、どうしても「本性はダメなんじゃ……」みたいな印象になる(笑)

本田速人   こち亀のジキルとハイド。派出所勤務外ではトップに位置するレギュラーキャラ。
フェーズ1  バイクに乗ってたら無敵、降りたらひ弱というキャラは今も昔も変わらない。
 基本的に両さんに巻き込まれて酷い目に遭うポジションも変わらない。その頻度は今よりとても多かった。
 白バイキャラとして既に存在した冬本を完全に駆逐してしまう。
フェーズ2  ナヨナヨしている=女性的な趣味があるとされる。
 また、物語のポイントとして「本田がドジる」ことで両さんにとっての大誤算となる展開が基本に。両さんに酷くこき使われて失敗するのみならず、単純にうっかりミスでやらかすことも多く、非常に不幸な立ち位置である。
 
フェーズ3  完全にオタクキャラとなり、バイクに乗って暴れる姿よりもそっち方面での出番がメインとなる。
 時代が進むに連れてホビー関係の情報マンガの色が強くなったこともあり、両さんの被害者でもあり理解者となる。これによって序盤から最後まで存在感を放ち続けることに。
 

 番外
早乙女リカ   名だたるメインキャラ達に混じってなんでお前がいるんだって感じだが、それはコイツが作中で最も不愉快なキャラゆえのノミネート。
 とにかく尋常じゃなく性格が悪く、「そもそも両さんが嫌なヤツだからしょうがない」という点を差し引いても、自己中心的な言動が甚だしい。我欲の為なら(他の婦警と徒党を組んで)窃盗行為も一度ならず行う恐ろしさで、「こち亀に出てくる婦警は我儘で酷い」という印象の象徴となる存在。そしてしっぺ返しをあまり喰らわない&喰らう場合も「両さんが過剰」という扱いが多いのもストレス要因。
 最早登場するだけで読み飛ばすことも辞さないレベルだが、「かなりの美人だが性格が悪い上にメシマズだから、すぐに男にフラれる」という設定には良心を感じる。
     
12/5      
  ■機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ #35

 
 さぁヤクザといえば内部抗争! 実際はどうだか知らないけどフィクションだと定番の!!
 自分の権益の為ならば、仁義だ義理だ伝統だを都合よく振り回して地位を脅かす存在を蹴落とす為に利用する! でも割と本当にそれが組織の為だと勘違いしちゃってる人もいたりするアレ!
 まぁ鉄華団の扱いに関しては、公平な目で見てどっちが正しいかなんてわからんわけですが!!

 
 MSの物量豊富なことに定評のある鉄華団。
 いやー通常兵器相手に無双できちゃうモビルスーツをこんな大量に所有してるとか、子供が運営している組織が強襲級バトルメック3機を筆頭に、中量級だけでもメック2個中隊所有してる、みたいな感じで凄まじいよなぁ(とても伝わりづらい話
 ちなみに稼働率90%は自衛隊に匹敵する高さで、MS運用経験の浅い組織としては凄い……のかもしれないし、この世界の平均稼働率がどんなものか知らないので、実際んところどうなのかはわからない(笑)

 
 モビルアーマー、そんな恐ろしい存在だったのかよ!! 巨神兵みたいなヤバさを感じる!!
 てーかガンダムフレームが悪魔の名前ついてんだから、モビルアーマーは天使の名前なのかねぇ。フィクションに出てくる天使って往々にして「機械みたいに無慈悲な敵」って扱いだし(笑)

 
 人件費をケチらないのは素敵なことねぇ。経費を圧迫するレベルで膨らんじゃってるとアレだが、景気がいいから給料も高いってんなら。もっとも、あまりオルガの経営感覚が信頼出来るイメージもないので、事業拡大のための資金プールとかそういった「必要なこと」の予算を適切に確保・分配した上で大盤振る舞いしてると……いいなぁ……そうあって欲しいなぁ、みたいな(笑)
 そもそもやたら低賃金の人生だったのが、人並みに貰えて驚いてるってだけの可能性もあるし、それでも「競争相手となる他の企業は、そうやって人件費抑えた分を競争力としてる」はずだから……みたいなことまで無駄に考えてしまう(やめろ

 
 フミタンの名前に思わず涙するのであった。
 金の使い方を知らないのはなー。まともな教育・境遇で育ってないからそんなことも知らないという設定を否定する気は全然無いんだが、真っ当に教育受けて育った太平洋戦争の軍人にしても、「明日を知れぬ命だし」で、飲み食いや女にぶっ込んでたから、使い道はそんな変わらないなぁなんて思ったりも。いやもちろん、あくまで「そーいう人も普通にいた」って話で「皆そうだった」ってわけではないけど。
 あとまぁ発展途上国の貧困地域で暮らす女の子が、乏しい収入から貯めたお金でアクセサリーを買う……なんて実話もあるんで、アトラがおしゃれする話も観たいです!! あとデート邪魔したハッシュはモビルアーマーに蹴られて死ぬかもしれん!!(金の使いかたも男女の機微も知らないんだから見逃そう

 
 EXAMシステムが起動しちゃうぅぅぅぅぅぅ!(違
 エイハブリアクターを殺す機械かよっ!!
 そして遂にビーム兵器が登場。「ラスボスが使うのかなー」くらいに思ってたが、ここでかー。ガンダムフレームや高級機はわからんが、量産型とそのカスタム機程度なら装甲なんてお構いなしに即死させてくれそうだな。そもそも(比較的)熱に弱いって設定なんだもの。行くぜ決まり手サンダー若僧ビームは熱さ抜群じゃぜ?
 取り敢えず猛烈な薙ぎ払いビーム+大爆発をしてくれれば、こちらは「世界が燃えちまうわけだぜ……」とつぶやく準備は出来ているぞ!!!
     
12/4
  ■終末のイゼッタ #10

 
 やべーよ。この魔女のマジックミサイルマジでやべーよ。石造りの要塞を力任せに破壊するだけならまだ可愛げがあるのだが、狭い覗き窓部分とかにピンポイントにV1叩き込んでるよ。第二次世界大戦に高精度の対地ミサイル使ったらダメだろ(笑)
 誘導性能に関してはトマホークよりも高性能なミサイル使い放題なんて、大袈裟な表現で安易に使っちゃう奴じゃなくて、ガチな意味でチートだっ。

 
 ゲール軍のイゼッタ護送戦力が手薄過ぎる。あれだけ苦労した存在をこの程度の戦力しか付けないのは、流石に話の都合感強いなー。救出ミッションだけで何話か使っちゃうくらいのヤバさだが、そんな尺はないってことか(笑)
 無論、上空を戦闘機が護衛してるとかは凄いんだけどね。地上戦力が手薄過ぎ。
 それはそれとして、戦闘機の余裕なんて全然無いであろうこの状況で、イゼッタ助けるためにぶっ込んでるであろう“意気”には目頭が熱くなるし、殿を引き受ける歩兵たちにも敬礼である。

 
 最強無敵の切り札のはずだった魔女が破れたことはかなりの痛手であり、衝撃のデカさは凄いのは間違いないんだけど、戦略的に見たら「ここで首都が落とされようが、健在な大国達がまだ戦える」って意味では絶望的ではないんで、太平洋戦争みたいな「孤立無援でボコボコにされてる」みたいな手詰まり感はないんだよな。
 実際の第二次世界大戦でも、ドイツに首都制圧された国家たちの政府はイギリスに亡命して国民の一部はレジスタンス化してたからなぁ。

 
 姫に慢心の落ち度は無いよなぁ。調子こいてイケイケしてたわけじゃないもの。
「相手にも魔女がいて、自分たちの魔女よりも強いです」なんて想定するだけ無駄な「それはもうどうしようもないね」だからなぁ。「敵の遭遇したら逃げろ。対抗する必要はない」とか厳命しておけば、少なくとも負傷……どころか歩行も無理な状況にはならなかったかも……しれ……いやぁ逃げ切れんだろうなぁ。お手上げ!!

 
 魔女は腋を見せないと魔力効率が落ちるんだよ。
 それはさておき、航続距離が足りなくて苦戦したことに定評のあるメッサーシュミットさんが、追加増槽(史実でもこの時点で存在してたが、BF109用は実用レベルには達してなかった)を装備して航続距離を延長し、さらに爆撃を担うのはやたら誘導精度が高いV1ミサイル。イギリスにとっちゃ悪夢のようなバトル・オブ・ブリテンの幕開けだな!?

 
 しかもマジカル核爆弾まで開発中かよ!! もう手に負えない!!

 
 確かにフィーネ様が戦い続ける以上は、イゼッタも戦い続けるよなぁ。
 で、魔石ドーピングはやっぱりイゼッタの身も滅ぼす感じだから、今までは躊躇してたんだろうねぇ。ブラスターイゼッタですわ。
 つーかとにかく尺が足りてない駆け足感だなぁ。2クール以上が適切なところを1クールでかっとビングしてる感じ。このままバルバロッサ作戦とかも観てみたいけど。
  ■ドーベンウルフ大好きなんだけど

 
 掴んで動きを拘束してから攻撃したり。

 
 電気ショック与えてからビーム攻撃するシーンを子供の頃に観てから今も変わらず思ってることがあるんだ。
「掴まなくても飛ばした手からビーム出せば倒せたんじゃないの?」ってな!!
 もともとそうやってオールレンジ攻撃するためのギミックだし!!
 割とこの手のことは「格好良けりゃそれでいい」という理論に肯定的なワダツミさんですが、別に格好良く思えるわけでもなく無駄に悠長に思えてた子供心!!
 まぁ結果的にマシュマーはサイコバリアーでビーム通じなかったから、拘束電撃意味あったけど。基本的にこれって鹵獲するための手段であって、ラカン・ダカランたちは最初から殺す気満々だったものなぁ(笑)

 ……なんてことを唐突に言い出したのは、全部Gジェネプレイしながらガンダム垂れ流してたって奴の仕業なんだぜ!!