■“豊作キャンペーン” 第3回 チャプター1

 ヴィンフリート・ベッカー ウィザード5/アリストクラート1
 リーンハルト クレリック5/ビリーヴァー1
 ヨルン バード3/レンジャー2/ファイター1
 ノア・ロイヒトゥン パラディン5/アリストクラート1
 フェスト ローグ5/ウィザード1

 キノコが村人を襲っているという急報を受け、該当地区に急行する姫一行。

ノア姫「姫っ姫っ姫っいざ進め〜地球侵略せ〜よ〜♪」
DM「地球遠いなぁ(笑)」
ノア姫「じゃあとりあえず城を……城は兄ちゃんのモノになるからなぁ……」
ヨルン「森は支配する!!」
ノア姫「それじゃあこの前の……えーと名前を思い出せない……のと一緒よ!!」
DM「それじゃあ視認を振ってくれ(笑)」
ノア姫「はいっ」
ヨルン「おお、今日はダイス目が良い。23」
フェスト「えええええ!? ……9(笑)」
DM「おいプロ。ローグ(笑)」
フェスト「てへへ、ダイス1です(笑)」
ヴィンフリート「どうせ金のことでも考えてたんだろう」
DM「というわけでヨルンとヴィンフリートは村でたしかにキノコが蠢いてるのが見える。多い」
ノア姫「凄いいっぱいいる〜。あ、逃げ遅れてる村人とかは無いです?」
DM「(フィギュア並べながら)ちょっと待って。今ローディング中だから(笑)」
ヨルン「その間にフローラントの解説がローディング画面に出てるんだ」
TIPS「竜は精霊を自在に操る。ノア姫は自分が大きいと思っている」
ヴィンフリート「同じレベルなのか!?(笑)」
ノア姫「どーゆーことですか(ぷん)」
TIPS「ノア姫の身体的な性徴はもう停まっている。あとは精神の成熟を待つだけだ」
ノア姫「精神の成熟はまだかも知れませんが、成長はしてもいいんじゃないですか? こう、女の子的に……」
DM「…………ああ……(目を合わせない)」
ノア姫「始めましょうよもう!」
ヨルン「子供の頃から筋肉鍛えると身長伸びないっていいますよ」
DM「ああ、だからか」
ノア姫「いいもん、もう! このマスターな限りノアの成長は無いです……もう諦めました……」
ヴィンフリート「早い!? がんばってください」
ノア姫「がんばってくださいとか言いつつ、誰一人こっちサイドの人間じゃないって私は知っているんだ! くそ〜っ!(笑)」
ヴィンフリート「しまった……心がこもっていないのを見透かされた……(笑)」

DM「で、避難した村人たちはだな……」
村人「姫ーっ! 姫ーっ! ひ、ひあーっ!」
ノア姫「やだっ! 違うよ、そんな農民じゃないよ皆(笑)」
村人「の、のあーっ!」
ノア姫「ほ、ほあーっ! ……違うよぉ!(笑)」
ヨルン「こーいう時は脳にフィルターをかけるんだ!」
ノア姫「そうですね!」
 そんなわけで、もちろん実際にこんなテンションではないのは皆承知の上である(笑)
ノア姫「ケガ人はいませんか!?」
村人「大丈夫です」
ノア姫「村の状況はどんな感じに……」
 
DM「で、こんな感じだ」
ヨルン「確かにキノコが動き回っているようだ……」
DM「全体的に粘菌が繁殖し始めてるのがわかる。異常だ」
フェスト「いっ!?」
ヴィンフリート「うわぁ……」
ヨルン「うぉぉ……」
ヴィンフリート「粘っとしてるわけですね」
フェスト「イヤン」
ヴィンフリート「ラダムみたいな感じですか(笑)」
ノア姫「それはぁ、触ったらヤバイ系ですか?」
DM「それはわからない。そうかも知れないし、そうじゃないかも知れない。ナウシカのみたいに瘴気出してるかもだけど、ノア姫は視認失敗しててこっからだと不明。まぁ近づいて見たらわかる、と保証するわけではないけど」
フェスト「シャーテン連れて行きたくねぇなぁ……」
DM「シャーテンが死んだら、皆マスクを装備する(笑)」
フェスト「そんな洞窟探検のカナリヤ扱いしないで下さいよ!? うちの猫を!」
ノア姫「逃げ遅れた人はいないかしら?」
村人「はい、おりません」
DM「マイコニドの特殊能力は、前回ラストの知識判定の範囲内で教えた通り」
ヴィンフリート「大丈夫。メモってある」
フェスト「同じく」
リーンハルト「すげぇ……」
ヨルン「さすがヴィンフリートだ!」
ヴィンフリート「お前も書いとけよ!!」
DM「リーンハルトとヨルンはフェスト以下、と……」
ヴィンフリート「幻覚、操られる、警報……リーンハルトは対策を練ってきたのか?」
リーンハルト「ディレイ・ポイズンなら。……だが毒か?」
ノア姫「これ以上村に被害が出る前になんとかしないといけません!」
ヨルン「その通りです!!」
ノア姫「さてどうしましょう?」
ヴィンフリート「あまり近付たくないですね……」
フェスト「飛び道具は持ってないぜ」
ヴィンフリート「飛び道具が無い!? 貴様!!」
 
DM「……(↑イメージ)」
フェスト「焼き尽くすわけにはいかないしねぇ」
ノア姫「焼き尽くすなんて、村まで燃えてしまうでしょう!?」
フェスト「だから“いかないしねぇ”って言ったんだよ!」
ヴィンフリート「だがすぐ思いついたんだろう。“焼き尽くせばいいんじゃねぇの?”と」
フェスト「ま、まぁ……」
ノア姫「なるべく村に悪影響が無いようにしたいのですけれど……」
DM「見てる間にもマイコニドがボフッって胞子飛ばしてるね。今日発生した出来事としてはおかしいくらいの胞子の量が村を覆っている」
ヴィンフリート「あまり近付きたくないタイプですな……すぐこちらに向かってくる気配はないが……」
ノア姫「早く手を打たないと」
フェスト「お、そうだ。そこに風の精霊がいるんだから、そいつに吹き飛ばし貰うのはどうだい?」
 ヴィンフリートの使い魔はエアー・エレメンタルです。
ノア姫「……風で菌が飛んでしまう恐れはないかしら?」
フェスト「そっかぁ……!」
ヴィンフリート「期待通りだな(苦笑)」
リーンハルト「目先の問題さえ解決すればいいフェストと、大局的に見れる姫の差が(笑)」
ヨルン「完璧なロールプレイだ」
フェスト「しまった……!」
ノア姫「なにかいいアイディアはないかしら?」

 で、作戦会議の結果。

ヨルン「じゃあ近付きつつ、射程に入ったら遠距離から弓で攻撃します」

 となる。でも敏捷度系キャラの癖に遠距離攻撃手段が無いフェストは説教されてた。

フェスト「怖いんでシャーテンは置いていきます。危なそうなんで。粘菌のところはさすがにキツい!」
ノア姫「シャーテンいつも置いてけぼりね……」
フェスト「この状況で連れてったらまた殺しちゃう!」
ヴィンフリート「いつ連れて行くんだ(笑)」
ヨルン「もう城に置いくればいいんじゃないか」
DM「集中砲火(笑)」
フェスト「戦闘用のお供じゃないんだもん!」
ヴィンフリート「ほう……(侮蔑の目)」

 結局置いてった。DMとしてはどっちが正解かとは言わん(笑)

ヨルン「じゃあ目に見えるコイツに一撃当ててみましょう……はっ! 23まで命中で、ダメージが13点」
DM「じゃあ敵の番で、ボフーボフーッて盛んに胞子を吐き出す。半径100フィート以上の広範囲だ。そしてそれに呼応するように、村の至る所から同様の胞子噴出が連鎖的に発生する」
ヨルン「ああっ!?」
ヴィンフリート「うあああ!?」
ノア姫「えええええ!?」
フェスト「近付きたくねぇ! 爆弾岩かコイツらぁ! 本気で近付きたくないんだけど!?」
ヨルン「インパクトの瞬間……爆ぜた!!」
DM「いや、爆死はしてないぞ。生きてるぞ。瀕死だけど(笑)」
ヴィンフリート「視界がもうもうと……?」
DM「いや、視界を遮るほどではないけど、目で見えてわかるほどに胞子が村を覆っている」
フェスト「これやっぱり一箇所に集めるなり、頭を潰さないとマズくないか?」
ヴィンフリート「いや、このまま遠距離攻撃だろう」
DM「君たちの姿は丸見えなんで、マイコニド達は建物の影に逃げて行くね。視界外だ」

 攻撃に反応してこんなことになるんじゃ、迂闊に手も出せないよどうするよと動揺を隠せない一行。だが知識判定でワカラン以上、“ヤバいかも”なんて恐れて悩んでいてもしょうがないということで、突撃再開。

ノア姫「よし、じゃあ進むって決めたのですから進みましょう!」

 
 視認の結果、建物の影から様子を伺っているのを見抜くヨルン。
 パーティーはそこへ向けてジリジリと接近を開始する。
ヨルン「人々の生活圏を侵すなんて許せん!」
フェスト「そこにいるんですよね?」
ノア姫「そこのはチラっと見えてるのね」
フェスト「単騎突撃していいのかしら? じゃあ行きますよー」
全員「…………」
フェスト「……勝手にしろって空気ですか?」

 全員苦笑い。続く!


●プレイヤーズコメント

・ヴィンフリート
 姫はさすがです!
 村人の安否を即座に気にかけるそのお心遣い。
 それに引き換え、フェストは……弓くらい持っていろ!
 いや、これもさすがというべきか(笑)

 しかし、あれだけの胞子。マイコニドの詳細が分からない以上、姫がお進みになるのは心苦しい。私にもっと力があれば……。



・リーンハルト
 キノコどもが出す胞子……確かに危険かもしれません。
 でも、座視しているだけでは村を守るなど不可能です。

 私達が来たからには、私達にしかできないやり方で皆のために戦いましょう。
 病気でも毒でも幻覚でも、あとのことはきっと何とかします。
 さぁ、村をとり返しましょう!



・ヨルン
 おぉ、ウヨウヨ居るな。村一つを呑み込もうとでもいうのか。どうしてこうなったのかはわらないが、とにかく看過出来る状況じゃないな。
 が、無策で近寄りがたいのも確かだね。うまく当てたが、……噴出は厄介だ(汗)
 腹をくくるしかないか。まぁ、ノア姫が居れば不思議と不安感は無い。



・姫
 こんなにたくさんのマイコニド……。
 どうにか村への被害は避けたいけれど……。
 とにかく村人たちに被害がなかっただけでもよかった。
 さて、どうしましょう……。

[中人コメ]
 久しぶりのプレイなうえに戦闘からだったので姫が素晴らしいキャラ崩壊を起こしてます(爆)
 ほぼ姫ではなく中の人使用になってます。ゴメンナサイ( ノД`)
 戦闘から入っても姫テンションでいけるように頑張りたいです。はぃ。


・フェスト
 言われてみると、なぜか遠隔武器を持っていなかった私。
 今回の件が片付いたら、ちゃんと用意しておかなければ。
 ただでさえ本来の得物がない状況ですし。

 胞子対策の件は……狙わずして期待通りといわれる結果に。
 この状況にシャーテン連れて行くのはちょっと……。

 しかし、視認のダイス目はひど過ぎでしたね。
 当然一番悪い結果に……視認の無い姫にすら負けるとは。

■“豊作キャンペーン” 第3回 チャプター2

ヴィンフリート「姫のHPは幾つですか?」
ノア姫「58です。ゴーヤです」
ヴィンフリート「ゴーヤの特徴は?」
ノア姫「ゴーヤの特徴は……Aカップ」
DM「Aカップ!?」
ヴィンフリート「予想外の回答が(笑)」
ノア姫「なんかおかしくなってました!」
DM「姫の胸のサイズか……」
フェスト「ここまで進んで、待機アクションでマイコニドが近付いたら斬ります!」
ヨルン「俺も後方に追従して、待機アクションでマイコニドが視界に入ったら撃ちます」
DM「了解……ってじゃあ今撃て(笑) 君は視認成功して隠れ身見破ってるんだからもう視界に入ってる」
ヨルン「じゃあそいつ撃ちます(笑) ……が、ハズレ」

 で、どうなったかというと……。

 
DM「近付いたフェストに敵が一匹に攻撃してくるぞ〜でもハズレ。そして建物の影には敵がこんだけ潜んでる」
フェスト「じゃあ反撃して9ダメージで、ここに移動します(左写真)」
 敵の待ち伏せを物ともせずに踏みとどまった彼女ですが、敵の手番で潜んでいた他のマイコニドが殺到(笑)(右写真)
フェスト「じゅがぎゅわっ!?」
ヨルン「囲まれたぞフェストが(笑)」
ノア姫「さっき言っていた“一箇所に集められたら”を身体を張ってやってくれるとは……」
リーンハルト「そこにファイアーボールを」
ヴィンフリート「それは無いけど似たような呪文は叩き込みます」
ヨルン「大旋風♪ 大旋風♪」
フェスト「そんなの使えませんよ!」

 
DM「まぁようやく敵を視界に入れた姫にはわかるが、コイツらはマイコニド・エルダー・ワーカー。脅威度2の雑魚で、普通は毒性がヤバい胞子を出すタイプではないはずである」
 マイコニドに対する知識判定に成功してるのは姫だけなのです。
 というわけで囲まれてピンチと思いきや、ほとんど攻撃が当たらずにピンピンしているフェスト。そこへ姫が突撃開始。
ノア姫「じゃあ斬ります。伐採♪ 命中で11ダメージと……」
ヨルン「さらにヴィンフリートがかけたソニック・ウェポンの音波ダメージが1d6入ります」
ノア姫「11と……13ダメージです」
DM「じゃあ風圧で周囲の胞子を盛大に吹き散らす」
ヴィンフリート「ひぃ……(笑)」
ノア姫「くっ……!」
ヴィンフリート「失敗した!」
 その後はワンサイドゲームで姫と乗騎ヴァイスによって蹂躙されるのだが。その都度巻き起こる致死の風圧。
ノア姫「ヴィンのすることですから信頼していたのですが……これは大丈夫なのですか?」
 姫は呪文に関しては素人です。
ヴィンフリート「い、いえ……申し訳ありません!」
リーンハルト「フェストの吹き散らし発言と同レベルに……(苦笑)」
 ドンヨリと凹む彼であった(笑)

DM「で、視界内のマイコニドは殺すか追い散らすかしたね。で、どうも敵が逃げたのは、この村の生命線たるキノコの苗床がある方向だとわかる」

 
 急行すると、たしかにいるわいるわウジャウジャと。
DM「知識判定ごー……ファンガスです。」
ノア姫「ファンガス? なんか凄い環境に悪そうな名前ですね?」
DM「キノコのモンスターですが、マイコニドとは別種です。色んな亜種がおりますが、それの特定には至らなかった。見た目から判断するに、恐らく触手と毒を持っていそう」
フェスト「触手が!?」
ノア姫「毒!」
DM「あと通常サイズよりデカいね。普通人間サイズなのに、巨人サイズ」
ノア姫「おかしいですよね……」
フェスト「ちっ、アイツが全ての元凶かい……」
ヨルン「いや、そう断じるには早いと思うが」
ヴィンフリート「常にたしなめられるな(笑)」
ノア姫「あなたはもう少し頭の中で考えてから口にしなさい」
ヴィンフリート「考えてこれなんです、姫」
ノア姫「………………そうね」

 足場の悪い状況の中、ヘイストの力で無理やり進む姫やフェストを横目にヨルンは片っぱしから狙い撃ちの大活躍。さらには風の魔導師ヴィンフリートもここぞとばかりに!!
ヴィンフリート「シャターフロアをかけます。ファンガスとマイコニドが2匹効果範囲です」
DM「反応セーヴは成功した。植物だから-1だったのに20振った(笑) マイコニドもダイス目が17で成功だ。で、そこら一帯の苗床が粉砕された」
ヨルン「ああ……」
ヴィンフリート「…………!?」
リーンハルト「床は粉々になり……(呪文の説明文を読み上げる)」
ヴィンフリート「そう、破壊しちゃうんですよ……」
リーンハルト「塵や木の破片……つまり瓦礫に……」
ヴィンフリート「いや、この苗床は既に(敵に侵食されて)使えないはずだ!」
ヨルン「そうか……ヴィンフリート殿がそう言うなら……」
 
ノア姫「ヴィン!!!
フェスト「お説教♪ お説教♪」
ヴィンフリート「今日は厄日か!?」
ノア姫「ヴィン、ここは村の人達が大事に育ててきた苗床よ?」
ヴィンフリート「そうでした……もうダメだ……」
 アイディンティティの崩壊に(笑)
フェスト「ヴィンさん、どーしたのかなぁ?(笑)」
ヨルン「あ、フェストが!?」
リーンハルト「調子に乗ってる!?(笑)」
ヴィンフリート「お前が言うな!」
ノア姫「最近戦いや移動ばかりで疲れたのかしら……?」
DM「精神の変調を疑われた(笑)」
ヴィンフリート「もう、もう使う呪文が無いよぅ……」
フェスト「相性最悪ですね(笑)」

 ヴィンフリート、どうしたんだいったい!? 続く!


●プレイヤーズコメント

・ヴィンフリート
 ……私はもうダメかもしれません。姫をお守りし、微力ながらお助けするのが自分の役目。
 それが、あのような軽挙妄動に出てしまうとは……。誠に申し訳ない限りです。
 また悔しいのが、自らの失態によりフェストを増長させていること。
 うむ、そうだ。やはり私が奴の手綱を握らねば姫にご迷惑が!
 呪文は限られますが、私にできることをやるだけです。



・リーンハルト
 胞子の影響で今すぐどうにかなる、ということは幸いないようですね。
 このマイコニドは元来毒性の強い胞子をもたないはずとのことですが、事態が尋常ではないのでやはり油断はなりません。

 風を操る呪文を得意とするヴィンフリートにはこの状況はどうにも分が悪いようですね。
 それにしても、尻馬に乗るフェストは……、隊の団結の意識はまだまだ低いです。
 もっと互いを尊重しあい、一致団結してこの危機に立ち向かわねばなりません。



・ヨルン
 アレはダメージを受けた反射かと思ったが……むしろアラートだったのか?
 フェストが囲まれたが、問題なく打倒せたようだ。しかし、戦いはこれからのようだな。
 が、足場が利かない地形、程よい見通し、見当たらないキャスター。さて、活躍させてもらおうかっ!
 ソニック・ウェポンといい、ヴィンフリート殿の風とは相性が悪いようだ。



・姫
 苗床が本当にダメになってしまっていても私たちの判断で勝手をしてはいけない。
 それらは村人たちのものなのだから。
 なんとかまだ大丈夫な苗床があればいいのだけれど…。
 ……それにしても。
 なんだかヴィンの様子が少し……変、かもしれないわ。
 最近立て続けにいろいろなことが起こっていたし、きっと疲れが出ているのね。
 部下のモチベーションや体調への配慮も怠ってはいけないのに……。

[中人コメ]
 戦闘はロールの仕方がいまいちわかりません。どうも姫です(謎)
 普通のロールならべらっべらしゃべるのですが……うぅん……。
 戦闘も得意になりたいです。
 あと希望としては姫のカップはCくらいにまでなりませんかね? あぁなりませんか。そうですか。

 なんない。


・フェスト
 隠れた敵を誘い出そうとしたら、ものの見事に袋叩き状態に。
 一瞬死を覚悟しましたが、どうにか捌ききれたのは幸いでした。

 そして登場、キノコの親玉……え、まだそうとは限らない?
 インパクトとしてはぴったりだと思ったんですけどねぇ。

 それにしてもヴィンさん、フェストレベルと言われてそこまで凹まれるとは。
 まぁ、調子に乗った私も私ですが。

■“豊作キャンペーン” 第3回 チャプター3

 
 それはさておきヨルンが前衛の接敵前に次々と撃ち減らし、さぁ姫がファンガスに接敵する……その時。
リーンハルト「あー。ついに平衡感覚失敗した。転倒」
 ヴァイスのコントロールは彼が担当しています。

 
 幸い姫は着地判定に成功してノーダメージだったものの(左写真)、ここぞとばかりにヴァイスがファンガスの触手に捕らわれてしまう。対毒防御のディレイ・ポイズン、姫にはかけておいたがヴァイスには無しだった為、蝕まれていく危険が!
ノア姫「ヴァイスぅぅぅうにゃあああ!! 早くヴァイスを助けないと!!」
リーンハルト「もっと早い地点で転倒してればまだマシだったのに!」
DM「どうやらこいつは触手が強力なタイプっぽいね。つかみ強化が自分と同じサイズまでいけてることから判断するに。その分毒は弱そうだ」
ノア姫「じゃあ必ずしも触手に攻撃されたら毒を受けるわけではないんですね?」
DM「そうだね。でも、毒が強力なタイプに攻撃されたら大変だろう。こいつはパワータイプのようだ」
ノア姫「毒が弱いわけですか」
DM「相対的にはね。というわけで誘拐されたヴァイスにマイコニドが群がろう」
リーンハルト「いかん、ボックスされてる! こんなところで殺られるわけにはいかん!」
DM「マイコニドの攻撃は全部ハズレだけど、ファンガスのは2発命中で8と6ダメージ。頑健セーヴ2回どうぞ……両方耐えたね」
 一方その頃、フェストが最初に接敵した相手に手こずっている中、それを置き去りに前進したヨルンがマイコニドに組みつかれていた。右写真、よく見ると写真中央で押し倒されている(笑)
ヨルン「だからフェスト、先行してって言ったのに!」
 マーキュリアル・グレートソードを失ったフェスト、武器がショートソードな上にマイコニドは急所が無いんで(笑)

 
 護衛のマイコニドに阻まれる姫。彼女はまったくもって無傷だが、1体の排除に最低1ラウンドは持っていかれるため、大抵の戦闘は10ラウンド以下で終了するD&Dにおいて生死を分ける時間稼ぎである。ヴァイスも脱出ロールを試みるが、一進一退。脱出に成功しても敵の間合いには残るため、連続で勝ち続けないといけないのだ。
DM「それでは皆さん、木陰に……」
ノア姫「え、まだなにか出てくるんですか!?」
フェスト「この前のグダラダかい? 視認は26!」
DM「木の陰に裸の美女が!」
ヨルン「なんかストリーキングが!」
リーンハルト「駄目だこのバード……」
ヨルン「いや、間違ってないと思うぞ!」
リーンハルト「そうなんだ。裸の精霊っぽいの見たら、“ストリーキングだ!”ってのがロールプレイなんだ?」
ヴィンフリート「あまり歌を任せられないな……」
ノア姫「知識ロールはあんま高くないです。14です」
DM「美人だと思った」
ヴィンフリート「おかしいぞ森の中に(笑)」
ノア姫「明らかに異常だと思うけど、それ以上のことがわからないわ(笑)」
リーンハルト「森の蔓がワラワラ絡みついてきてるのね」
DM「というわけで皆さん反応セーヴ」
 ここで姫がセーヴを失敗し、捕らえられる。触手ならぬ蔓プレイ!!
 そしてヨルンは組みついて来ているマイコニド毎ファンガスの触手に捕まり、引き寄せられるのであった。
DM「姫の装甲なら意にも介さないところだが、未だ転倒状態のヴァイスや組みつかれて身動きの取れないヨルンじゃ、中ボス級の攻撃には耐えられん! というわけで頑健セーヴを落としたヨルンには筋力に3、耐久力に1ダメージ」
ヨルン「ヤバい! 弓が引けなくなった!」
DM「つかまだ3回攻撃残ってるから、これは毒よりもHPダメージでヤバい気がする(笑)」
ヨルン「たしかにHPがヤバい!」
 彼のHPは決して低くはないのだが、このままのペースで削られて耐えられるほどタフでも無い。
リーンハルト「クローズ・ウーンズを飛ばす! 精神集中は成功!」
DM「次の攻撃で11ダメージ。頑健セーヴ落としてるから、筋力と耐久力に2ダメージ」
ヨルン「HPが一桁に……」
DM「依然として組みつき中のマイコニドもポカポカするが……当然当たらない」
リーンハルト「ストリーキングと言いながら死んでいくのか……」
フェスト「最悪っ!(笑)」
DM「さて。こうなるとヴァイスとヨルン、どちらを先に助けるか優先順位を付ける必要があるわけだが」
ノア姫「…………ヨルンを助けます。ヴァイスは一心同体なので、すべてを覚悟の上ですから。だから部下を助けます」
フェスト「……なんにせよ、とりあえずファンガス潰した方がいいよね、これは……移動!」
DM「じゃあ全裸美女も木陰から出てきて……フェストに大陸語で話しかけよう。皆は姿が見えたので知識ロールいいよ」
 これに成功したのはヴィンフリート。
DM「これはドライアドだ。様々な植物のバージョンがあり、彼女はキノコのドライアドと見受けられる。植物に関係する呪文や……」
リーンハルト「エンタングルっぽいこれとか(笑)」
 
DM「人の心を惑わしたりする。ヨルンはバードの知識でそーいう話は有名だって知ってるね。で、例外なく共生関係を持つ植物が存在していて、その位置は基本的にそう遠くないはずである」
ドライアド「もうすぐここは猛毒の胞子で満たされます。だから早くお逃げなさい……」
フェスト「な、なんだって!?」
DM「というわけで意志セーヴだ……よし、君は完全に信じ込んでくれ」
フェスト「えええー。じゃ、じゃあ……姫さん、ここは毒で満たされるってアイツが言ってるよ! とっとと逃げるぞ!と、腕をガシッと掴みます」
ノア姫「なにを言うんですか!? まだヨルンを助けておりません!!」
 彼もヴァイスも既に息も絶え絶えでファンガスの足元に転がっており、今は姫が攻撃に晒されていました。
 
フェスト「姫さんが死んじゃ意味が無いだろう! 悪いけどヨルンの命よりそっちを優先させて貰うよ!!」
ノア姫「……こんなことを言うなんて一体なにが!?(笑)」
DM「では組みつき対抗ロールだ」
 無駄に好調なダイス目で、勝利してしまうフェスト(笑)
ヴィンフリート「姫、そいつは恐らくドライアドに心を操られています!! なにを言っても無駄です!! レッサー・オーブ・オヴ・サウンド! ここは外しちゃいけないところだから、怖いんでAPも足して……えええ10!」
 遮蔽と近接戦闘中によるペナルティ-8は伊達じゃない!
DM「でも命中。それで死んだ(笑)」

 その後ドライアドは生き残りのマイコニドを逃がすように立ち回った後、撤退。
 エンタングルの影響下で身動きも難しいパーティーは、姫は無傷ながらも戦闘不能の仲間もいる上に……。
フェスト「とっとと逃げないとヤバいって言ってるだろ!?」
 大ハッスル中の彼女が急かしまくり&“ドライアドはマジで助けてくれようとしてて、本当に毒胞子出たら洒落にならない”というパターンの可能性もあり、売れば金になるのに……と後髪引かれつつも猛ダッシュで撤退するのであった。

 まぁ、実際どうだったんでしょうねぇ……続く!(笑)


●プレイヤーズコメント

・ヴィンフリート
 ヨルン。詩的な描写の機会をことごとく潰すとは……。姫の勇姿を美しくお伝えできるか心配だ(笑)
 姫、苦渋の決断……。ああ、私にもっと力があれば!
 しかし、あのまともな言動を見ていると、フェストは操られるぐらいが丁度良いのでは?と思ってしまうな。



・リーンハルト
 悩めるヴィンフリート殿。
 フェストの意外な一面。
 ノア姫の決断……。
 試練に満ちた戦いでした。

 ヨルンの弓は頼もしい限りですね。
 着実にマイコニドを射貫き、戦闘を支えてくれました。
 彼の活躍が、敵に撤退を決意させたのでしょう。
 相手があきらめていなかったら、私達も全員無事ではいられなかったはずです。
 ただ、言動が野暮なのが玉に瑕……なのは、どういうことなのでしょう。



・ヨルン
 知見で解せなかったものを有体に表現したつもりだったが、不評なようだ。アレがドライアドというのであれば、理解することもあるが。

 ヴァイスがっ……。これでは、彼にも中ててしまう可能性が……。ぐぅっっ、て、後ろからっ2体っ。サシであれば何とかできるが、こうなってはコイツ(グレート・ボウ)では不利だ。
 フェストとはギリギリで歩調を合わせていたつもりだったが、先行が過ぎたというのか。く、見誤った。そしてそこは既にファンガスの間合いか。不覚だが、まいった……な……。

 ……いや、落ち着いている場合じゃない。姫、姫に応えねば。



・姫
 私にとってヴァイスはとても大切なパートナー……。
 しかし。私は彼らの命を預かっている身。
 私を信じ預けてくれている彼らの命を私は守らなくてはならないわ。
 ……ヴァイス、貴方ならわかってくれるわよね。
 フェストの様子もいつも以上におかしいわ……。
 あの女性(ひと)がなにかしたのか……。
 とりあえずはなんとかなったけれど……自分の知識不足が悔しい。

[中人コメ]
「ヴァイスぅぅぅうにゃあああ!!」
 ↑これを実際に言っていた記憶がありません(ぇー)
 というかどう発音してるんだろ。これ。
 もう少ししたらいつもの姫になってると思いますので本当にごめんなさい。

 実は「ヴァイスぅぅぅいゃぁぁぁ」と言ってたつもりだったのかも知れない(笑)


・フェスト
 得物がショートソードな上に、急所攻撃も効かない……これだから植物系は苦手です。
 早く届かないかなぁ、新しい剣。さすがにこのまま前衛に出続けるには火力不足です。

 そして、精神攻撃に弱いのは判断力マイナス修正の宿命ですが……どうしてこういうときに限ってダイス目が素晴らしいんでしょう?
 そのダイス目を最初の視認と交換したかった。

 あとヨルン、ごめんなさい。別に、あなたが嫌いと言うわけじゃないんですよ?
 あくまで、優先順位を考えた場合の結果でして……。

■“豊作キャンペーン” 第3回 チャプター4

DM「壮絶に胞子まみれの君達ですが、どうしましょう?」
 そのまま村から出るのを躊躇する一行。
リーンハルト「クリエイト・ウォーターでシャワーをやるにもたかだか50リットルしか出せないんじゃなぁ……」
DM「あっという間に流れ切ってしまうのう。飲むには十分だが風呂には全然足りぬ」
ヴィンフリート「とりあえず姫だけでも洗って、城に連絡をして頂く!」
DM「野外シャワー! 野外シャワー! 野郎どもが肉の壁か(笑)」
ノア姫「恥ずかしくないわけではないですが、それしか手段が無いのでしたら……」
ヴィンフリート「いかん! 姫が許しても私が許さん!」
DM「まぁ特になにかリソースを消耗することなく、菌をほとんど外に持ち出さずに、城へ迅速に連絡することは可能だ」

 暫く悩む皆。

ヨルン「シュピラーレに手紙を運んで貰うってのはどうだ」
DM「おう、いえーす。それだよ」

 というわけで風の精霊が空を翔け、一路城へ。

DM「すると驚くほど早く複数の馬車で編成された一隊がやってくる」
ロタール「姫、お待たせいたしました。よし、総員防疫作業開始!!」
ノア姫「ありがとう、ロタール」
ヨルン「さすがだ……BC装備が」
ロタール「相手がキノコと聞いておりましたので……」
フェスト「頼れる……(笑)」
リーンハルト「DMが胞子まみれ指摘してくれなかったら、危うくそのまま城に帰るところだった(笑)」
DM「実際どうなるかはともかく、仮に翌朝城が粘菌に覆われてたら嫌だよね(笑)」

 
 汚物は消毒だ〜ではないが、洗浄作業。

ノア姫「村人たちに現状を説明し、私たちも体勢を整えてから改めて今後のことを考えましょう」
リーンハルト「マイコニド回収して売りたいけど、それで汚染広がったら困るな」
ヨルン「このままほっといたらそのまま粘菌に採り込まれて無くなっちゃいそうだ」
ノア姫「村人たちのところに行きましょう」
子供たち「ひめさまだー! ひめさまだー!」
ノア姫「村長さんはどこにいらっしゃるかしら?」
子供たち「こっちだよひめさまー!」
DM「ひめさまキャホーイって感じで盛り上がる(笑)」
ノア姫「わーい」
ヴィンフリート「どこぞの姫とは違うな……」
フェスト「んんん……」
ノア姫「みんなお腹空いてない? 大丈夫? きっと慌てて逃げたでしょうから……」
ヴィンフリート「なんて思いやり……!」
ロタール「お任せ下さい。防疫準備が完了するのを待って、パンを配給致します」
ノア姫「わっ♪」
ヨルン「おおお、できる男だ!!」
DM「外様であるヨルンやフェストにはこの光景が異常に映るね。こんな状況で、不安そうにしている村人たちが皆無なことが」
ヨルン「それだけ心強いということか……」
フェスト「な、なんなんだこいつらいったい……」
DM「完全に“クシャナ殿下だ〜!”みたいな感じに(笑)」
リーンハルト「姫様が来てくれたからもう安心だ、と」
ノア姫「それじゃあ村長さんのところに」
村長「おお、姫! わざわざありがとうございます!」
ノア姫「村や苗床にいたマイコニドを一時撃退はできました」
村長「そうですか!」
ノア姫「村や苗床にふり撒かれた胞子はまだ除去できてないのです……。私たちの力不足で申し訳ございません」
村長「そんな、姫! もったいのうございます!!」
ノア姫「あなたたちが大事にしていた苗床を守れなくてごめんなさい」
ヴィンフリート「グサッ……」
村長「いえいえ。今日起きた問題ではございませんか。すぐ解決を期待するなど」
リーンハルト「むしろいきなり村にいるのは撃退できたってだけでも」
ノア姫「でもあなたたちも早く自分の家に帰りたかったでしょうに……」
村長「それはそうでございますが。我々もキノコと共に生きてる者たちです。あそこまで胞子に覆われた村が一朝一夕でどうにかなるなど、思っておりませぬ」
ノア姫「じゃあ少し微笑んでから、皆は胞子の影響は無かったのかしら?」
村長「今のことろは無いようです」
ノア姫「村がまた元通りになって、あなたたちが暮らす場所がまたできるまでは、ちゃんと私たちが保護しますから安心してください」
村長「ありがとうございます姫……!」
ノア姫「なにかあったらすぐに言ってくださいね」
 ちなみに彼らをまるごと最低半年は養える金額を費やしてフェストの使い魔は蘇生されたのだから、その重さたるや推して知るべしである。
ノア姫「みんなが無事でよかったわ(微笑)」
村人たち「至福のほわーん」
ノア姫「ロタールがパンをくれるそうだから、みんなも貰ってくるといいわ。で、自分もロタールのところに行って……この人たちの保護の準備はできているのかしら?」
ロタール「あとは子爵様の許可さえ頂ければ」
ノア姫「大丈夫。子爵様のことですから、きっと了承してくださるわ」

 そんなこんなでお父様に急いで報告。

ノア姫「今回のギエラ村のマイコニドの件ですが、とりあえず一時的な撃退は無事済みました。ですが何点か不審な…………まず気になったのは、マイコニドが放った胞子の量が通常のそれよりも遥かに多いことが確認されています」
クレーメンス「ほう……」
ノア姫「村人たちのためにも、一刻も早くこの事態をなんとかせねばならないと思っております」
クレーメンス「そうだな」
アーベル「今すぐ焼き払えばいい」
ヴィンフリート「お兄様そんなぁ!?」
ヨルン「さすがお兄様だ(笑)」
リーンハルト「まぁ確かに……」
ノア姫「お待ちください男爵!」
アーベル「なんだい? 被害が広がる前に焼き払うのは理にかなっているだろう?」
ノア姫「ですが村人にも村への思い入れがあります! それをすぐに焼き払ってしまうのはいかがなものでしょうか?」
ヴィンフリート「うむ!」
アーベル「では被害が広がり、さらに多くの“思い入れ”を呑み込むこととなっても構わないのかい?」
ノア姫「それはそうですが、まずはなにか出来ないか考えるのが先ではありませんか?」
アーベル「その時間が、初動の遅れに繋がらなければいいがね」
ノア姫「…………!」
アーベル(勝ち誇った顔)
フェスト「兄ちゃん性格悪ぃ(笑)」
ヴィンフリート「う〜ん……ギリギリ」
フェスト「さすがお貴族様ってぇ答えだな(ボソリ)」
アーベル「……? 当然だ」
フェスト「だろうな!」
ヴィンフリート「答えるんじゃないお前はもう!(笑)」
ノア姫「あはは、会話が(笑)」
リーンハルト「統治者としては男爵様は間違っちゃないんだよ(笑)」
アーベル「ノア」
ノア姫「はい」
 
アーベル「お前はコイツを下らない嫌味を言わせるために連れてきたのか?」
ノア姫「申し訳ございません……。フェスト?(一瞥)」
フェスト「チッ!」
ヴィンフリート「舌打ちて! 最悪だなこの女は!(笑)」
ノア姫「部下が大変失礼なことをしました。申し訳ございません」
アーベル「まったくだ。部下の非礼はお前の非礼だよ」
ノア姫「心得ております……」
ヨルン「チラッ」
フェスト「くぅぅぅぅぅ……!!」
ノア姫「では男爵、もし村や苗床を焼き払った後に、村人はどうすればよいのですか?」
アーベル「致し方あるまい。より大きな被害を出さないための犠牲というやつだ。それこそ後からゆっくり“なにかできないか”考えればいい」
ノア姫「せめて村人たちの住まう場所を用意してからが先ではありませんか?」
アーベル「そうだな。それに時間を取られ、キノコ達にも住まう場所を提供するかい?」
ノア姫「しかし!! たしかに私たちは一国を担っております。しかしその礎たる民たちを大切にせねば国もなにもありません!」
アーベル「大切にしているさ。より多くの民を、ね」
ノア姫「彼らにも生活があるのですよ!?」
アーベル「もちろんあるとも。だから助けられるというなら助けるがいい。私はただ私なりに“もっとも確実だと思う意見”を述べているだけだよ。お前に“よりよい意見”があるというのなら、遠慮なく言ってくれて構わない」
ヴィンフリート「んんん……!」
アーベル「民に被害を出さずに解決できるというのなら、私としても嬉しいよ(にっこり)」
フェスト「うぅぅぅぅ性格悪ぃぃぃ!!」
ノア姫「…………! しかし男爵! キリッとお兄ちゃんを見つめます」
DM「うむ!」
ノア姫「確かに男爵の判断は“的確”だとは思いますが、貴方の判断が“適切”だとは思いません!」
ヴィンフリート「カッコイイなぁ……」
リーンハルト「ベターかも知れないが、ベストではないと」
アーベル「そうかい? じゃあ適切な意見を聞かせてもらいたいな」
ノア姫「そのために皆の力が必要なのです!」
クレーメンス「そうだな。それにはまず情報が必要だ。まだ報告の途中だったであろう。続きを聞こうではないか」

 ちゃんと血が繋がった兄妹ですよ。ええ。続く!


●プレイヤーズコメント

・ヴィンフリート
 いつものことながら、姫のお心の優しきこと。誠に感服いたします。村の民もこの境遇にめげず落ち着いております。普通なら、ああは行きません。
 それに引き換え、フェスト! 貴様のせいでそのお心が無用な痛みに苛まれたではないか!! その無礼な口を開けて良いのは、息をするときだけだぞ。
 アーベル様だって……いや、何でもありません。姫、我々もお力になります。



・リーンハルト
 よくぞおっしゃられました。
 小を捨て、大を救う……苦しくても、恨まれても、決断を下すことこそが為政者の責務。
 しかし、だからといって、すべてを救う方法をあきらめていいはずがありません。
 理想を求めずして、神に仕え、人々を導く資格はないのだから。

 あなたはその意志を、進べき方向を指し示された。
 ならば、私達がその道を切り開きましょう。

 ヴィンフリート殿、ヨルン、ここが正念場です。
 フェスト……も、その気概は……嬉しいのですが。
 決して悪気があるわけではないのはわかるのですが……。



・ヨルン
 気を失ったうちに戦いは終結していた。敵に命を握られるのは、相変わらずいい気分じゃないな。が、私もヴァイスも命を取り留めたのはとても幸いなことだ。
 ドライアドは人を惑わすというが、フェストが盛大にやられたらしい。しかし、内容はある意味体のいい人払い。そして、止めを刺さずに撤退。確かにあの状況で私を殺しに来るのは自らの死を覚悟するに等しいが、一体……。

 領民の保護が必須になるとはいえ、男爵様の判断は為政者として間違っているとは言いがたい。だが、聖騎士というものはだ。人々を護るためにとても往生際が悪い人種なのさ。
 筋を通さなければならないなら、新たな理が要る。そのためにはピースをそろえなきゃなっ。



・姫
 きっと男爵ならばそう答えるとは予想できていました。
 なのに私は案ひとつも出せずに異を唱えるなんて……。
 確かにそれは迅速な対応なのでしょう。
 ……お兄様。私は国の正しい在り方というものはわかりません。
 それはきっと私の世界がとても狭く目の前の物事しか捉えられていないせい。
 お兄様は国すべてに目を向けなくてはいけない。
 その大変さや苦悩は私には計り知れないものだと思います。
 それでも、それでも私にはお兄様のやり方は納得ができないのです……。

[中人コメ]
 ようやく姫っぽくなってきました。ほ。
 と思ったら兄ちゃんとガチバトルです!! お兄ちゃん!!
 こんな性格に設定したのは一体誰なんだ!!(お前だ)
 でも中の人はお兄ちゃん推しです。もっと絡みたいっ。
 お姉ちゃんとお兄ちゃんが絡んでほしいなぁ。



・フェスト
 姫の信頼度は揺るぎませんねぇ……その安定感がうらやましい。

 そして登場、お兄様……妹とは別の意味でなんかすごいお方。
 あの場で嫌味を言えるのは立場上私だけなので、ついボソリと言ってしまいました。
 確かに焼き払うというのは私も考えてしまいましたし、統治者としては間違ってないでしょうが、フェストとしてはその村人バッサリぶりにカチンと来たわけで。
 まぁ、その結果また怒られることになりましたが……。

■“豊作キャンペーン” 第3回 チャプター5

 で、色々と報告した後、スピードを優先してこの場に来たため、姫たちの間でもまだ知識の共有が出来ていなかったこともあり(まぁぶっちゃけ代案を出せず、答えに窮した)、一度退室して状況整理することを命じられるのであった。

フェスト「姫の部屋じゃないの、姫の部屋じゃ」
ヴィンフリート「お前如きが入っていい場所ではない!」
フェスト「えー。シアンの時はそうだったじゃーん」
DM「あれは皆シアンの部下じゃないし、そもそも敬われ方も天地の差があるからな……」
フェスト「くぅぅぅ!」
ノア姫「一緒にしないでくださらないっ?(笑)」
フェスト「ひどい!」
ヴィンフリート「いやいや、まったくですよ(笑)」

 そんなこんなで城内の一室で作戦会議。
ノア姫「ごめんなさい。私一人の頭ではどうにもならないの。皆の知恵を貸して!」
ヨルン「ええ!」
ヴィンフリート「はっ! 全力を!!」
ノア姫「きっと男爵のことだから、私たちがグズグズしているとすぐに行動に移してしまうわ。なるべく早急に解決策を打ち出さなければ」
DM「それ、マスターの口から“兄の性格的に〜”と言おうとしてたのに、姫にはお見通しだった(笑)」
リーンハルト「時間かけたら不味いと思っていたが、やはりそうだったか……」
フェスト「兄ちゃん怖ぇ……」
ノア姫「村人たちを村に帰すのが前提で、なにか案はないかしら」
フェスト「あのキノコはけっきょくなにがやりたいんだ。目的がわかれば対処方法もわかるんじゃねーの」
DM「わぁ、なんて斬新な意見なんでしょう!」
ノア姫「フェスト……お茶をあげるから、ね?」
フェスト「うわぁぁぁん、黙ってろ言われたぁぁぁ(笑)」
ヴィンフリート「姫、ドライアドと共生関係にある植物の存在が気になります」

 
 ここで色々な意見が出され、ある程度の取っ掛かりを得たところでの知識判定で、姫が知識(自然)のダイス目20を叩き出し、さらにリーンハルトもダイス目20。ヴィンフリートは並であったが元の知識技能が高い。そこに加えて全員がここぞとばかりにAPを使ったことで、恐ろしい三人寄れば文殊の知恵状態。
DM「じゃあ君達は、城にある文献も漁って分析したりで意見を出しあった結果、どう考えてもあの村の土壌であの量の胞子を撒いても、まともに繁殖するわけがないと思った。そしてあのスピードでの粘菌の繁殖も有り得ない。だが、非常識なことが起こり得るのがファンタジー世界」
ヴィンフリート「やはりドライアドが宿るようなキノコがなにか影響を与えてるのでは……?」
DM「仮にそれが一帯のキノコ繁殖にエネルギーを供給なりしてるとしたら、それをどうにかすれば村を覆う胞子も常識的な繁殖しかしないかも知れない」
リーンハルト「異常な量でなければ、事後処理はどうとでもなるな」
ノア姫「つまり、私たちでそれを発見して倒しさえしれば……」
リーンハルト「逆に言えば、地上部分を焼き払っただけでは根源を取り除けないから……意味が無いということですね、ベッカー卿」
ノア姫「わー、凄いヴィン!」
ヨルン「さすがベッカー卿」
 彼は最初から共生関係に注目していたのですね。
ヴィンフリート「よかった……今日は色んなマイナスがあったから……(苦笑)」
ノア姫「やっぱりヴィンは頼りになるわね!(にこっ)」
 
ヴィンフリート「よかったぁぁぁ!!!」
フェスト「つまりドライアドの本体をどうにかすりゃいいんだな」
ノア姫「皆はそれでいいかしら?」
フェスト以外「もちろんです」
フェスト「やったるぜ!」
ヴィンフリート「フェストがおっさんみたいになっている(笑)」
フェスト「ああっ、いけないっ!」
DM「酒呑みながら焼鳥食べてシーハーしてるのが似合いそうな女だ……元から」
ヴィンフリート「じゃあいいのか!」
フェスト「既にイメージが魎呼になってませんか!?」
DM「なってる。つかにゃんこい」

 というわけで早速領主様にご報告。

ノア姫「じゃあヴィンも一緒に来てくれるかしら?」
ヴィンフリート「はっ。僭越ながら……」
DM「知識判定成功してる三人は行かないとね。で、失敗してJ1昇格し損ねたヨルン君(笑)」
ヨルン「しまった! 知識修正値は+7あるのに!」
リーンハルト「ヴィンフリートの次に高いのに(笑)」
ノア姫「ホントは皆で一緒に行こうと思ってたんですけれど……ヨルン、ちょっといいかしら?」
ヨルン「はい」
ノア姫「できれば、この部屋からフェストが出ないように見張っていてくれますか?」
フェスト「あーれー!?」
ヨルン「かしこまりました!」
ノア姫「あれ以上男爵の機嫌を損ねるわけにはいかないのよ」
ヨルン「当然ですね!」
リーンハルト「まぁどう頑張っても謁見の間に入ることは不可能だけどね(笑)」
ノア姫「え、でもなにするか!!」
フェスト「わーっ!? なにするかわからないって言われてしまたよー」
ノア姫「なんか“あたしもアイツに一発くれてやろうか!”ってなられたら困るもの!」
ヴィンフリート「姫よくわかってらっしゃる!」
リーンハルト「野放しにできない」
フェスト「わーい……わーいじゃないわよ!」
ノア姫「じゃあ二人は……プリキュアじゃなくて、二人はもっと他に文献がないか調べておいて?」
フェスト「ああ、わかったよ……」
ヨルン「姫、我々はベターではなくベストを探せるのです。作戦が許可されること祈っています」
DM「するとロタールがスッと現れて……」
ロタール「それは先程姫がアーベル様に仰られたことですな」
 リーンハルトもそれに対するリアクションで言っていたな(笑)
ヨルン「あ、しまった!?(笑)」
フェスト「ハイじゃー(お呼びじゃない者同士)一緒に書庫行こうか〜(笑)」
ロタール「では姫、行ってらっしゃいませ」
ノア姫「ええ!(凛)」

 シーンは残されたヨルンとフェストに。

DM「ロタールはヨルンにワインを一本渡すね」
ロタール「今回の戦い、あの足場の悪さだ。お前の力は大きかったと思っている」
 今回もっともマイコニドを仕留めてるのは、彼である。前線に出たことで殺されかけたという失点はあるものの、逆にそうやってファンガスの標的にならなければヴァイスは確実に死んでいたとも言える。結果オーライ?
フェスト「ワインもらえた!(嬉)」
ヨルン「はっ。私の出来る限りをしたつもりです」
DM「まぁフェストには目も合わせませんが」
フェスト「ああああう!?」
DM「だってさっきも思いっきり恥じかかせてるわけで(笑)」
ノア姫「でもそれに対して怒らないのも珍しいですね」
DM「怒ってますよ。姫が日頃“あまり怒らないであげて”と言ってるので、最大限の自制心を働かせてるだけで(笑)」
ノア姫「あ(笑)」
フェスト「ワーイ……」
DM「無視というカタチで(笑)」
フェスト「首の皮一枚!」
DM「ヨルンの隣には誰もいませんどころか、空間自体存在しない感じ(笑)」
フェスト「チェッ……酒美味そうだな」
リーンハルト「高いよこのお酒。チビチビ呑んで大事にしないと(笑)」
ヨルン「ありがとうございます! これからも私の出来ることを精一杯する所存です!」

 一方のお父様謁見組。プランを語る。

ノア姫「……以上のことから、今回の件の根源を私たちが絶とうと思っている次第です」
リーンハルト「つまりは、今在る村を焼いたところで、根源を文字通り根から絶たなければ意味が無いのです。その役目、我々にお任せいただけませんか?」
ノア姫「男爵の方に向き直ります。……というのが私たちの出した結論です、男爵。私たちがその成果を出してから判断しても、遅くはないのでわ?」
DM「するとアーベル兄ちゃん優雅に拍手するね」
アーベル「素晴らしいアイディアだよノア」
全員「うわぁぁぁぁ!(笑)」
アーベル「それが成功すれば、もっとも犠牲が少なく事件を解決することができる。聡明な妹をもって、兄としてとても誇らしいよ」
ヴィンフリート「兄ちゃんどうしてこんな人なんだ(笑)」
アーベル「“後のこと”は私に任せてくれ」
 全員苦笑い。
ノア姫「お褒めに預かり光栄です」
アーベル「さすが私の妹だ」
フェスト「なんか間桐慎二みたいだ(笑)」
DM「あんなワカメと一緒にすんな! ノアのことレイプなんてしねーよ!(笑)」
ノア姫「子爵様の許可を得られれば、明日早々から開始させて頂きたく思います」
クレーメンス「よかろう。討伐の許可を与える」
ノア姫「ありがとうございます。ノア・ロイヒトゥン、必ずや成功を収めてみせます。それまで民の生活の保護をお願いいたします…………なにしてるんですか?」
ヴィンフリート「……いや、ひっくり返して遊んでただけです」
 ちゅるやさんのフィギュアをな。
フェスト「最悪だっ!」
DM「姫が格好良く決めてるところでフィギュア弄ってパンツ丸見えにしてるなんて(笑)」
フェスト「最後にコッチ戻ってきちゃった〜(笑)」
DM「今日はヴィン、駄目な日なんだね(笑)」
リーンハルト「なんかねぇ話聞いてると思ったら遊んでて……(笑)」
ヴィンフリート「聞いてたよ!(笑)」
フェスト「最後にコッチ戻ってきちゃった〜♪」
DM(二度言った!?)
ノア姫「フェストに言われてる(笑)」
リーンハルト「ムカツクね!?」
DM「フェストがおいでおいでしてる(笑)」
ノア姫「で、民の生活の保護をお願いいたします、と(笑)」
ロタール「お任せ下さい」
ノア姫「ええ、任せるわ(にこ)」
クレーメンス「……どうせ事後承諾のつもりであったのだろう。相変わらずだな(苦笑)」
リーンハルト「(どうせ)御裁可頂けるのを、(見越して準備して)お待ちしていただけでございます」
ノア姫「ありがとう(にこにこ)」
フェスト「ロタールカッコイイなぁ〜(笑)」
ノア姫「そんなロタールさんに嫌われてますよ貴女(笑)」
フェスト「はうあああ!?」

  これにで第3回終了!! 次回、村をキノコから救えるのか!?


●プレイヤーズコメント

・ヴィンフリート
 良かったぁぁ!!
 一時はフェストと肩を並べる程、今回は失態を繰り返しましたからね。
 ……いや、いやいやいや!
 自分でも分かりません。どうしてあんなことをしていたのか。ただただ、ひたすらに反省。罵倒されても仕方ありません。甘んじて受けます……。



・リーンハルト
 三人寄れば……とはよく言ったもの。
 皆で導き出した答え。すべてを救う方法はありました。
 村を救えるのは私達だけです。
 我らの双肩に人々の願いが託されているのです。

 ロタール殿には助けられてばかりです。
 おや、フェストの様子が……?
 決して彼を嫌っているわけではないのですかね。

 ……ぷりきゅあ?


 フェストの最後のはプレイヤー発言だろう(身も蓋もない


・ヨルン
 ヴィンフリート殿の見識は流石。やはり、姫の知恵袋。まぁ、私のはサバイバルの延長での知識だから、そっちの本職じゃないといえばそうなんだが。うーん(笑)
 しかし、ロタール殿にああ言ってもらえるとは、ありがたい。こうなれば、道を邁進するのみだろう。まぁ、決め台詞は滑ったが……。すっかり姫の言葉に影響を受けていた、ということにしておいてくれ。な?(笑)



・姫
 皆のおかげでなんとか解決案にたどり着くことができたわ……。
 私の足りない部分を皆が補ってくれる……ヴィンもやっぱり頼りになるわ。
 民を安心させるために一日も早い解決ができるように皆と頑張りたい。
 それと……これが一段落したら少し皆を休ませてあげたいわね。
 時には休暇も必要よ。きっと私にも……。
 フェストはわからないけれどっ!!

 お兄様。
 私には足りないものがたくさんあるけれど、足りない私を助けて皆が知恵を出し合ってくれる。
 それを私は恥ずかしいとも思いません。寧ろシアワセだとすら思います。
 それは少し……国に似てると思うのは私だけでしょうか、お兄様。

[中人コメ]
 ヴィンは姫が真面目に話してるのにちゅるやさんの下着が気になっちゃうんですね……。
 姫<ちゅるやさんなんですね。いいさいいさ。
 そしてお兄ちゃんのあのうさんくさい笑顔!!素敵ですね!!(笑)
 もっとドロドロしてもいいんだ!!
 さてはて、この先は一体どんな道が待っているのやら。



・フェスト
今日のチャプターはさらにハイテンションでお届けしました……読み返した自分でもビックリの高さです。

 知力はあるけど知識(自然)の無いフェストは、こういう場面では役に立てませんねぇ。
 むしろ、役に立ったら「似合わない」とか言われそうですが……。

 さてさて、今度こそ大本を叩きに行くことになりそうです。
 その前に私の剣は……間に合ってくれませんかねぇ?