■“豊作キャンペーン” 第1回 チャプター1

 新キャンペーンです。といっても新入部員がいるわけではないですが(笑)

 一応最低限の舞台設定とかもしておきまする。

 ヴィーリオン王国ロイヒトゥン子爵領。
 西部辺境、竜側勢力に隣接した小貴族の一つ。
 肥沃な土壌を誇り、広大な穀倉地帯が唯一無二の財産である。
 それゆえに、(中央から遠く離れたド辺境ではあるものの)最前線ともいうべき永久の森が所領の間近に存在する貴族としては非常に珍しく、豊穣神を信仰している。
 面積辺りの食料生産高に関しては比類無きものがあり、過去30年間で領民が餓えに苦しんだことは僅か1度だけ。まずもって5〜10年に1度のペースで大なり小なり不作に見舞われ、ダイレクトに農民生活が困窮するのが常識なことを考えると、まさに「神懸った」安定感を誇る。
 しかしこれは「穀物だけが取り柄」であるゆえであり、「元々たくさん収穫出来るから、多少の不作でもどうにかなる」ということ。裏を返せば「穀物以外はなにも無い」ので、餓えはしないが生活水準は低いとも言える。やはりどうしても鉱山や交通の要衝を抱える地域に比べ、経済力は劣る。
 だが餓えることが少ないというのは極めて重要。たしかに生活水準は低いが、いわゆる「貧民」と呼ばれる層の比率は、他の「経済力のある地域」に比べて少ないのだ。

 
 そしてそんな地方の弱小貴族の領主の次女にしてパラディンのお姫様がキャンペーンの主役。
 若干16歳にして既にパラディンとして一人前の技量を持ち、筋力18だけど小柄なんだぜ!
 ごめん、その辺俺が「えー、普通じゃんそれ」とか言いながら思いっきり設定に口出ししてそうなった!
 きっと他のキャラが同じ設定言い出してたら「筋力その数値で小柄? 無理」と切り捨ててたね!(最悪だ

 というわけで上のはプレイヤー直筆のキャラ絵。
DM「そのギャグ顔も……するの?」
姫P「えー、可愛いじゃないですかー?」
DM「……可愛いが高貴じゃねえええ!?」
姫P「ダメかなぁ……」

 続いて自己紹介が終わった時点での、姫Pのメモを掲載して他のキャラ紹介とする(笑)

 
 でもヴィンフリートとリーンハルトの属性は誤表記で、本当は秩序にして善です(笑)

DM「それでは自己紹介も終わったことだし、プレイ開始。よろしくおねがいします」
全員「よろしくおねがいしまーす」
DM「早速だけど、君達は農民から『畑を荒らす害虫を退治して欲しい』という嘆願を受け、出動したところ。既に目的の畑に到着しており、この丘の稜線を越えたら敵を視認できる……といった状況。好きに強化呪文を唱えてOKなので、終わったら戦闘配置します」
 
DM「ではその隊列で戦闘開始。敵はジャイアント・スタッグ・ビートル」
 豊穣神を信奉する姫、ウィザード、リーンハルトが揃っているだけあり、知識自然はすこぶる得意。
DM「これはダイスを振るまでもなく知っててOK。見た目通りの巨大クワガタ」
リーンハルト「まんまだ(笑)」
DM「一匹暴れるだけで農場一つを壊滅させるほどの暴れん坊で、しかも単体の戦闘力はオーガより強い。さすがは昆虫界でも有数の装甲兵。猛烈な勢いで蹂躪することで、キャラのいるマスを通り過ぎるだけで範囲攻撃可能なので気を付けてね」
ノア姫「これ以上我が領内を荒らすことは許しません! 成敗します! 皆さん、かかりなさい!」
DM「姫の号令が下されたってことでイニシアチヴ」
マテウス「自分が斬り込みます」
ヴィンフリート「自分の手番まで待てばヘイストを唱えるつもりだが?」
マテウス「いや、ここは先行します!!」
フェスト「あたしもすぐ追いつくよ!!」
 フェストはイニシアチヴが遅かったこともあり、そもそもウィザードより手番が遅いのだ。

 
DM「それでは敵の番だね。一匹は本隊を蹂躪するぞ」
ヴィンフリート「しまった、敵の方が早いか!」
DM「反撃しないで反応セーヴか、-4のペナルティで反撃出来るけどダメージを減らせないの、好きに選ぶがよい」
フェスト「使い魔のシャーテンも巻込まれた! 反応セーヴするしかない!!」
 しかし蹂躪攻撃の反応セーヴ難易度は19とかなり高く、素早い猫といえども成功率は5割程度。使い魔ゆえに単なる猫よりかなり頑丈ではあるが、それでも痛い。
ノア姫「わたくしの家臣から離れなさい! 攻撃! 10ダメージ」
 重装甲を誇るだけあり、姫が一度攻撃する程度ではまだまだ元気。
DM「そして残りの二匹は、突出しているマテウスに突撃するぞ〜。ズゴゴゴゴゴゴ!!」
マテウス「くそっ、大ダメージだ!!」
リーンハルト「一気に凄いダメージだ! キュアしないと次の攻撃で沈む!!」
 20フィート移動したことで上級機動戦闘が発動しているマテウスは攻防力が大きく上昇しており、決して脆い弱いわけではないのだが、やはり重戦士と比べれば見劣りする。確率的に十分有り得る「二発とも喰らう」が発生したことで、一気に半分以下に削られてしまった。
ノア姫「目の前のクワガタに斬り付けます! 信仰の威力をその身にお受けなさい!! 11ダメージ」
 魅力度を追加ダメージとする、神の威力を剣に宿しての斬撃《ディヴァイン・マイト》が炸裂するが、ダメージダイスがふるわない。

 
フェスト「このまま蹂躪され続けたんじゃ、シャーテンが死んじまうよ!」
リーンハルト「ファミリアー・ポケットの呪文は?」
 異空間に使い魔を待避させる呪文です。この準備が無い場合、今回のような状況で死ねます。
フェスト「無い! ほら、逃げな!! 撤退アクションでこっちに逃がします」
 ちなみにフェストは右下の剣を持ったフィギュアで、逃走経路は左、左斜め上と写真の猫フィギュアの位置。
DM「それは機会攻撃が発生するね」
 敵の攻撃範囲を「出る」ことで発生するのが機会攻撃。撤退アクションは最初の一歩だけそれを無効にするが、この移動経路は二歩目も敵の機会攻撃範囲だった。
フェスト「え!? え!? あれ!?」
リーンハルト「そうだね。機会攻撃されるね……」
 フェストのプレイヤーもプレイ回数20を越え、前衛職をやり続けて来た……いわるゆ初心者ではないので、さすがにこれをキャンセルするわけにもいかず。
DM「命中して22ダメージ」
リーンハルト「死んだ…………ってイヤイヤイヤ、クローズ・ウーンズ! HP-1まで軽減!!」
 発生したダメージに割込んで1d4+術者レベル分軽減できる呪文です。割込み呪文は1ラウンドに一度しか使えないけれど、手番を消費しないので物凄く便利。
フェスト「あ、危なかった……」
DM「いきなり使い魔を殺すところだった……」
リーンハルト「さぁ次はマテウスを癒さないとこっちも死んでしまう」
DM「残ったクワガタも本隊に蹂躪かけるだろうから、なるべく被害が少ないように移動した方がいいぞ」
リーンハルト「そうだなぁ……しかし突撃と違って一直線限定じゃないんだよね」
DM「うん。移動力が許す限りいける」
リーンハルト「こう移動しよう。待機アクションで、マテウスが近付いたらキュア発動。マテウスは撤退アクションするか、攻撃した後軽業で移動するか……」
 撤退アクションは攻撃権利を放棄します。軽業は判定に成功すれば機会攻撃を誘発しない。
マテウス「せっかく鍛えてるんだし軽業にしよう! 攻撃! そして軽業……失敗!!」
リーンハルト「しまった! 欲をかいて失敗してしまったか!!」
 しかし死には至らない気分はどうだい? タフボーイなのでどうにか生き残り、キュアを受ける。

 
DM「よりによって一番味方が巻込まれる位置に移動せんでも(苦笑)」
 写真のとおり、ほぼ一直線にならんでしまった冒険者達。猫は下側で斃れてるクワガタのマスに居ます(写真はこの後、蹂躪完了した時点のもの)。
DM「この配置ではどうしたって、使い魔を巻込む経路で姫のところに突っ込むのが一番多くを蹂躪できてしまう……」
リーンハルト「そ、そうだったか!? 仕方なかったよ、これは!!」
フェスト「こうなったら機会攻撃で全部阻止するしかないようだね!!」
 確かに蹂躪攻撃に対して機会攻撃をし、使い魔シャーテンが昏倒している場所に到達する前に倒しきってしまえば助けることができる……。
DM(わけじゃないんだよねぇ……。攻撃が全部クリティカルヒットしてダメージダイスも全部最大……とかじゃないと無理だろうな)
リーンハルト「阻止するぞ!!」
マテウス「おう!!」
 ことごとく攻撃を命中させるが、倒すには至らない。
フェスト「抜かせるかぁぁぁ!! 18ダメージ!!」
DM「それで倒れた」
 助かった……誰もがそう思っていかのような空気。
DM「それでは……二匹目も同じ経路で蹂躪します。全員機会攻撃は消費したので、阻止する手段はありません……」
 無情にもフィギュアはシャーテンの上を通り過ぎる。
リーンハルト「まだだ!! クローズ・ウーンズ!!」
DM「だが……それで軽減してもHPはちょうど-10。死亡だ」
フェスト「くそぉぉぉぉぉ!! よくも!! 攻撃!! 17ダメージ!! さらにヘイスト分で攻撃! クリティカルヒット!」
 ダイスに怒りの魂が乗移ったかの如く、攻撃ロールのダイス目は20。さらにクリティカルロールのダイス目も20。そしてフェストの武器はクリティカルダメージの倍率が4倍という必殺のマーキュリアル・グレートソード。
DM「ダメージダイスを振るまでもない。敵は一瞬で絶命した」
 フルHPですら即死するほどの大ダメージであった。

 初戦でいきなりの死亡! DMとしても予想外過ぎるこの展開、どうなる!?
 次回以降は姫の台詞がいっぱいあるぞ! 続く!


●プレイヤーズコメント

・ウィザード
 姫に仕えるウィザード、男爵家の長男です。
 貴族なので姫に対する忠誠心は人一倍。貴族以外への人当たりの厳しさも人一倍。
 今後、この辺りを上手くプレイしていきたいです。
 ちなみに魔法は姫の援護をメインに組んでいます。



・リーンハルト
 まさかの農夫の守護神、豊穣神の神官です。
 旅する冒険者神官ではなく、キャンペーンの舞台を活かして、地域に密着した活動を行う神殿勤めの神官をやろう、ということで選択しました。
 なにせ他の神さまは、領内に神殿すらないのです!

 確かに突出したマテウスを回復する必要はありました。
 だけど、きちんと考えれば敵が使い魔を避けるように移動を誘導することも可能でした。
 早々に使い魔の生存を諦めてしまった事に少し責任を感じてます。



・マテウス
 親父は偉大だが果たして……、な平民代表マテウスです。
 貴族の平民に対する扱いも分かるが、と青臭くロールできればいいなぁ、と思います(笑)
 しかし初戦からいきなり死亡猫が出るとは……。



・姫
 いくら家来の指示ミスとは言え、それを早急に防げなかったわたくしの責任は大きい。
 仕事に慣れ、気の緩みが出てしまっていたのかもしれない。
 彼女のことをもっと理解し、更生させるという役目をしっかり果たさなくては……。
<PL:姫様ということで今までにやったことのないキャラや世界観でどっきどきでした!!
 ヴィン(ウィザード)のキャラメモの「偉い」を「違い」と書き間違えてたのは内緒>



・フェスト
 コンセプトはハイスピード&フルパワー、フェイント駆使して戦闘も罠解除も色々頑張るつもりです。
 ……が、初回の戦闘でありえないような初歩ミスによる使い魔喪失……。
 神は欲張りに試練を与えたようです……。

■“豊作キャンペーン” 第1回 チャプター2

 いきなりの使い魔死亡に衝撃を受けるフェスト。
 しかしウィザードやリーンハルトとしては「姫に刃を向けた罪人の使い魔が死んだ」という側面もある為、悲しみにくれるということは無い。

 
リーンハルト「さて、それではどうやってクワガタの死体を持って帰ったものか」
 田舎貴族ゆえ、予算の確保は大事なのです。
ヴィンフリート「シュリンクアイテムは……」
DM「足が出るね。一匹が銀貨300枚しないから」
マテウス「俺が解体しますよ。テイク10です」
DM「うむ。悪くないレベルで解体出来たのだが、そもそもコイツの高い部位ってのが重く硬い外骨格だから、さして軽量化しないね(笑)」
農民「姫様、そんならオラたちの荷車を使ってくだせぇ」
DM「この場への道案内をしていた農民が申し出る」
ノア姫「まぁ、それはありがとう。どうぞよしなに……」
農民「姫様、もったいないお言葉ですだっ!」
 というわけで筋力が高い順に3人が引っ張って城下で輸送開始。
DM「なんか越えた丘の裏側、背後から『ヒャッホォォォォォイ』って声が聞こえるよ(笑)」

 そして到着。
DM「執事のロタールが姫を出迎えます」
ロタール「姫。お帰りなさいませ。どうやら戦果は上々のようで御座いますな」
ノア姫「いえ、犠牲が無かったわけではありません……」
フェスト「くっ……シャーテン……」
ヴィンフリート「それでは姫、我々は獲物を売ってまいります」
 城兵にも手を貸させ、城下町の商人の元へ移動するウィザードとリーンハルト。だが、ウィザードは使い魔の風の精霊シュピラーレをこっそりと見張りに残しておくことを忘れない。

 暫しの沈黙。
 現実問題として、フェストに使い魔を蘇生させるだけの現金の貯えなど無い。所持しているマジックアイテムの一切合財を金に換えてすら、まだ届かない。だが簡単に諦め、埋葬するほどの踏ん切りもつかない。
フェスト「なんだってあたしはあんな迂闊な……クソッ、クソッ……」
 物言わぬ傷だらけの小さな相棒を抱かかえ、ただただ悔恨する。

 
ノア姫「この子がそのような結果になってしまったのは、貴女の判断ミスが原因です。殺したのは貴女です」
 かけられたのは、フェストが僅かなりとも期待していたような、優しい言葉ではなかった。
フェスト「な、なんだって!? 言うに事欠いてあたしが殺しただって!?」
ノア姫「はい。貴女の軽率な指示が、殺したのです」
フェスト「て、てめぇっ!!」
 胸倉を掴むフェスト。即座に反応し、制裁を加えようとするロタール。
ノア姫「いえ、構いません」
ロタール「…………ハッ」
ノア姫「今後どうしたいかも、貴女自身がお決めなさい。ただし、弔いもせずいつまでそのような姿でいることが、この子の望んでいることだとは、わたくしは思いません。愛していようとも、たとえ辛くとも……それを決断するのが主の務めですから」
フェスト「………………」(畜生! あたしはこんな小娘にも言い返せやしないじゃない……!!)
ノア姫「行きましょう、ロタール。今日のことをお父様に報告しなければ」

 無言で立ち尽くし、身を震わすフェスト。
マテウス「金貨を5枚(=銀貨500枚)、黙って落っことして立ち去ります。俺に出せるのはこれが目一杯だぜ……」
フェスト「…………? マテウス………………ありがとよ」

 どれ程の時が過ぎただろうか……?
 フェストは意を決し、城へ向かって歩き出す。

ノア姫「ところで私のこと追いかけようと思ったら、フェストは会いに来れるんでしょうか?」
リーンハルト「無理ですよ。姫様偉いんだし(笑)」
ヴィンフリート「騎士の位を持つ私でさえ気軽に会えるわけじゃないからなぁ(笑)」
ノア姫「ではお風呂にでも入っていますね(笑)」
DM「お、サービスシーンですね!?」
 


 フェストが城門で番兵と押し問答をしている所へ現われるロタール。

フェスト「姫を呼んでくれ」
ロタール「姫は只今取り込み中だ」
フェスト「チッ……話しになんねぇか……じゃ、出て来たら呼んどくれ」
ロタール「貴様……自分が何様だと思っているのだ?」
フェスト「なんだい? あたしと喧嘩しようってのかい?」
ロタール「私はいっこうに構わぬが?」
フェスト「ってつい喧嘩売っちゃったけどダメよねこれ!?」
DM「フェスト以外は知ってるけど、この人メチャクチャ強いぞ(笑)」
ノア姫「姫の護衛も兼ねてるんですから強いんですよねー?」
 
ロタール「やるのか、罪人」
フェスト「なんだとてめぇ!?……ってあぁまた!!」
DM「しかし厳しいよね。リーンハルトのキャラクター知識で判断できるけど、まともにいったら『豊穣神のパラディン、しかも姫様に襲いかかった罪人の使い魔』なんて絶対蘇生拒否されるだろうね」
 フェストのプレイヤーから提出された事前設定。義賊として悪徳商人の屋敷に乗り込んだ所、時を同じくして捜査に踏み込んで来ていた姫様一行と遭遇。フェストは「殺しはしないのが流儀だが、ちょっとくらい暴れときたいね」と、相手がまさかこの領土の姫様とは知らずに殴りかかり、返り討ちにあって捕まったというのが(笑)
 現在は「出してやるから姫様にお仕えしてその腕をふるえ。あ、それと国内で盗みは働かないよう、呪文の制約をかけたから。改心したら解いてやる」(意訳)という状態なのです。
リーンハルト「そうだよなぁ……。俺の口添えなんてなんの意味も無い。姫が動かないと」
フェスト「あたしゃ姫に用があるんだよ!」
ロタール「姫は現在、貴様などに用件はない」
フェスト「随分舐めた口を……ダメですね、この流れ……(汗)」
ヴィンフリート「なにか策があって突っかかってるんじゃ(笑)」
フェスト「うっかり誘いに乗ってこんなことに……」
リーンハルト「いや、誰も誘っていないから(笑)」
フェスト「これじゃあガチバトルで姫とかもう関係無くなっちゃいますよね!?」
リーンハルト「どんどんと不敬罪が積み重なる(笑)」
ノア姫「こんな野蛮な奴は姫に会わせられないと(笑)」
DM「ロタールにしてみればですよ。フェストは命よりも大事な姫に襲いかかったバカですよ(笑)」
フェスト「バカ言われたーっ!?」
マテウス「誰のおかげで息していられると思ってるんだテメェ、と(笑)」
 姫が責任もって更正させると、保証人になってくれたからです。
ノア姫「フェストさん、がんばって会いに来て下さい(笑)」
フェスト「姫の手が空いたら会いたいから、ここで待たせてもらうよ」
ロタール「だが断る。貴様が姫と同じ場の空気を吸えるのは任務中だけだ」
フェスト「誰かちゃんと話が通じる相手は他にいねーのか!?」
リーンハルト「いや、ロタールさんの言ってることが真っ当過ぎて……」

 結局色々悩んだ末に諦める(笑)
 他の仲間達の所に移動。

フェスト「すまん、頼みがあるんだ。姫さんに会わせて欲しい」
ヴィンフリート「やだね」
フェスト「抜刀しちゃおうかなぁ!?(泣笑)」
リーンハルト「用件は?」
フェスト「大事な話があるんだ……」
マテウス「その大事な話ってなんだ?」
フェスト「このシャーテンのことさ……姫さんに色々言われちまってな。その答えを言いに行きたいのさ。力を貸してくれ」
リーンハルト「その答えとは?」
フェスト「あたしの覚悟を見せる……」
ヴィンフリート「もうちょっと具体的に説明してもらわないとな。シュピラーレに監視させてたから、姫の胸ぐら掴んでたの知ってんだぞ(笑)」
リーンハルト「我々だってそう易々と会えるものではない」
フェスト「(マジックアイテムを差し出して)ここに金があるから、シャーテンを蘇らせて欲しいんだ。それを姫さんに言いに行きたい。あたし一人で行ったら執事に止められちまったんだ」
ヴィンフリート「そうか…………正直、俺の判断としてはその蘇生には賛成できん。装備を失った貴様が今以上に役立たずになられては、姫様の安全にも差し障る」
リーンハルト「まぁ、握り潰すわけにもいかないから、話だけは通してやるがな……」
フェスト「すまねぇ……ありがたい」
ヴィンフリート「ただし条件がある。貴様の今後の態度、改めてもらおうか。姫様への口の利き方だ」
フェスト「……わかった。胸ぐら掴んだのも悪かったよ」

ロタール「どうされましたか、ベッカー卿」
 ウィザードのことです。
ヴィンフリート「実は我々のパーティーのことで姫様に相談があるのですが」
ロタール「どうやら先程奴が喰ってかかって来たことと関係がありそうですな」
ヴィンフリート「まさにその通りです。我々だけで決めていい問題ではないゆえ、姫様にお伺いを立てたく参じた次第です」
ロタール「まぁ、姫は反対なされないでしょうな」
リーンハルト「ロタールさん、すべてお見通しだ。これやるなら姫に骨を折ってもらわなきゃいけないからなぁ」
ロタール「私としましては反対ですが……。これ以上あの賊めが無能になられても困る」
ヴィンフリート「まったく同意見なんだが……俺も(笑)」
リーンハルト「ほんとは握り潰したいくらいだ(笑)」
ロタール「そろそろ姫も手がお空きになった頃でしょう」

 もはやこの辺の展開、完全にシナリオの想定外で突っ走ってる! だが、それがいい! 続く!


●プレイヤーズコメント

・ウィザード
 姫様、カッコ良すぎます。
 正直、罪人(フェスト)の使い魔が倒れたところでどうということはありません(断言)。
 しかも、姫の手を煩わせて蘇生させるなんて有り得ないっ!
 ウィザードは日頃からフェストの同行を苦々しく思っているので、ひたすらに厳しく接します。
 風の精霊を見張りに立てたのもその表れ。
 パーティとはいえ、全く信用していません(笑)



・リーンハルト
 改めて見返してみると、私のフェストへの態度はちょっと厳しいですね。
 姫忠義のウィザードや執事ロタールが厳しいのはいいとしても、聖職者たるもの慈愛や寛容の心が必要。
 初回プレイで自身の性格や他の仲間に対する態度などがあまり定まっていなかったところでのこの大問題、場の雰囲気に流されたかなと反省。
 姫やウィザードがばっちりキャラ立ててきてるのに、自分と来たら……。
 このプレイで皆の為人を把握したところで、立場や態度を固めるべく精進します。



・マテウス
 マテウスが金貨5枚落していったのは、フェストに腑抜けられてると今後命に関わると思っているからです。
 しかし結成して間がないとか、フェストは罪人だわで仕方ないんですが、仲悪いなあこのパーティ(笑)



・姫
 優しい農民の方々から荷馬車をお借りすることができ何事もなく仕事を終えることができました。身分の違いなど関係なく、困った時に助け合える。そんな関係を今後も領民と築いていけるよう、また農業を共にしたいものです。
 使い魔の件で彼女には少しきつくお灸を据えてしまいましたが……彼女がきちんと答えを導き出せるか少し心配ですわね。
 ……きっとこれも彼女の償いのためには必要な結果と時間なのでしょうが。
<PL:フェストさんとはもっと険悪な感じに絡めたらいいなー(笑)
 なんというか……もっと姫に突っかかってもいいと思うの!! 私楽しい!!(ぇー)
 今回のようにシーンによってはみんなの話合いに入れないのが物足りない気もしましたが、その分役目あるんだもんなと。今までとはまた変った立ち位置でするのもなかなか面白いなぁと。>



・フェスト
 今回、設定をあえて他のプレイヤーと隔たりのある物にしたのは、貴族とは違う視点・立場を持って会話出来るキャラに挑戦したかったからでして。
 そのうち、姫達とは立場の違いから険悪な雰囲気になるかもしれない事は、覚悟の上でした。
なので、あの場にいた全員が思ったことは「この展開はもっと回数こなしてからでは!?」でしたね。
もう少し最初のうちは姫とは「これだからお嬢様は〜」みたいな軽い感じの会話を楽しみたかったのですが、そんな余裕無くなっちゃいましたね(笑

■“豊作キャンペーン” 第1回 チャプター3

 
DM「姫、姫。出番ですよ。絵は描き終わりましたか?(笑)」
 他のキャラのパートの間、見守りつつノートに落書きをしていた(笑)
ノア姫「じゃあお風呂あがってぇ……」
ヴィンフリート「(絵を見て)か、可憐だ……」
DM「なんでそこで子熊になってんだよ!?(笑)」
ノア姫「ストール羽織ってドアに近付きます〜。どうしたの?」
ロタール「ベッカー卿が家来達のことでお話があるそうです」
ノア姫「ヴィンが?」
 ウィザードはヴィンフリート・ベッカーです。
ロタール「先程の件で御座います」
ノア姫「今行くわ、と身だしなみを整えて出て行きます。どうしたんですか?」
ヴィンフリート「おくつろぎの所大変申し訳ないのですが、フェストの使い魔シャーテンのことでお話に上がりました」
ノア姫「それで?」
ヴィンフリート「奴は……いえ、失礼しました。彼女は……。まぁ私は反対なのですが、彼女は私財を投げ打って蘇生を施して欲しいと」
ノア姫「私財を投げ打って?」
ヴィンフリート「はい。結果的に我々の総合力が低下するのは明白な為、私としては賛成しかねます」
ノア姫「彼女はそのあとどうするおつもりなんですか?」
ヴィンフリート「働きで返す、とは申しておりますが……」
ノア姫「たしかに売って弱くなっちゃったらフェストさんはどうするつもりなんでしょうねぇ」
フェスト「一応ローグとしての能力は残ります」
 マーキュリアル・グレートソードを失うと攻撃力激減だし、壁歩きのスリッパ無くなるのも超痛いけどね!
ノア姫「じゃなくて、替えが利く程度の能力になったらどうするんでしょう?」
リーンハルト「ああ、確かに特徴失って弱体化したらその可能性が出て来る(笑)」
ノア姫「更正させる為に傍に置いてるけれど、姫としても『役に立つ』と判断もしてるわけですよね。単に死罪は可哀想とかだけじゃなく」
 ええ、銀貨10000枚分のマジックアイテムを失ったら、そりゃー弱くなりますとも。
ノア姫「彼女のことを快く思っていらっしゃらない方も大勢いるので、やはり彼女が自分の装備をすべて手放してまで、わたくしの傍にいることを許してくれるでしょうか」
ロタール「我々は反対で御座いますが……姫の決断には従います。そうですな?」
ヴィンフリート「もちろんです」
ノア姫「彼女は使い魔を蘇生した結果、役に立たないと判断されて解任される可能性に思い至り、それを覚悟しているのかしら?」
DM「なるほどなぁ〜それは大事だ」
ノア姫「どんなに弱くなっても姫が使い続けてくれるに違いないっていう、甘えがあるかどうかが気になります(笑)」
ヴィンフリート「わ、我々が浅はかでした!」
リーンハルト「なんという深慮!」


ヴィンフリート「リーンハルト、さっき打ち合わせしていた案は……?」
ノア姫「なにかあるのですか?」
ヴィンフリート「さきほどリーンハルトと相談したのですが、実際我々の力が弱まるのは困ります。ですので、窮余の策として、彼女の装備を商人に売り払うのではなく、我々が買い取った上で貸し与える……といった風にすれば、あとあと買い戻す場合よりも手間が少ないかと。もちろん、すべては無理です。剣だけ、といったところでありますが」
ノア姫「今の段階で、なにか必要なものが他にあるわけではないのですね?」
ヴィンフリート「はい。それはご心配なく」
ノア姫「先程話したように、彼女に覚悟があるのなら融通してあげてください。その見極めは貴方がたの判断にお任せします……でいいのかな?」

 フェストの覚悟を計る為の仕込みには、はったり技能の低い自分達では無理。ゆえにロタールの協力が必要なウィザードとリーンハルト。それをお願いして3人でフェスト達が待つ酒場へ移動。
 
 ちなみにロタールさんはこんな外見です。ソウルナイフ/バトラー。

ロタール「姫のお言葉を伝えよう。心して聞け」
フェスト「ああ……」
ロタール「猫を助けることを姫はお認め下さった」
フェスト「そうか……ありがたい……!!」
ロタール「その代わり、魔導品の数々を手放すことになる貴様は……役に立たん」
リーンハルト「スゲェ!」
ヴィンフリート「ズバッと言った! ロタールさんカッコイイ!!」
ロタール「猫を助けるならば、貴様は牢獄に戻ってもらおう。そして一生そこで暮らすがよい」
フェスト「………………一ついいか?」
ロタール「なんだ?」
フェスト「シャーテンを生き返らせたら……あいつだけは自由にさせてやってくれ。どうせあたしは一度死んだ身だ……それだけはお願いさせてくれよ!」
ロタール「いいだろう。…………しかし、貴様は無能だな。仮にこの条件が無く、今後も仕えることを許されたとしても、また猫一匹を助ける為に仲間の足を引っ張るつもりか」
フェスト「姫さんにも言われたよ……自分の判断ミスが招いた結果だって。…………だがな、ここで仲間(使い魔)の一人も助けられないようじゃ、このさき生きててもしょうがねぇよ。あんたには解るかい、そーいう気持ちがさ」
ロタール「私の言っていることが理解出来ていないようだな? 貴様は今後も猫一匹助ける為に、他の仲間すべてを危険に晒すつもりなのか、と聞いているのだ。装備を手放して力を失うこととは、つまりそうであろう」
フェスト「……………………っ」
ヴィンフリート「さすがロタールさんだ! 俺達に言えないことを平然と言ってのける! そこに痺れる! 憧れる!!」
ロタール「そのような者に姫は任せられんのでな」
フェスト「おめぇは猫々言うけどなぁ……こいつだって大事な仲間なんだ! それを守れないようじゃ、結局他の仲間だって守れないだろう!?」
ロタール「私は命の優先度のことを言っているのだ。貴様は認めたくないであろうがな……猫の命と姫のお命ではモノが違う。そこは理解して仕えて貰わねば困るのだ」
ヴィンフリート「うむうむ……」
ロタール「いざという時に、猫の命と姫のお命を等価値に行動されてはな……」
フェスト「くっ……それがお貴族の考えかい……」
マテウス「どっちの意見もわかるだけに、片方に味方するわけにはいかん……黙るしかねぇ……」
フェスト「あんたにとっちゃただの猫かもしれないけどな! あたしにとっちゃ大事な仲間なんだ!」
ロタール「姫は貴様にとってはただの貴族だが、私にとっては大事な姫なのだ……そう言えば共感して貰えるのか? 私はそんな感情論に訴えるつもりは無い。猫一匹が死んだ所でどうということもないが、為政者で在らせられる姫のお命には、このロイヒトゥン子爵領の未来が懸かっておられる。貴様は領民達の命を、未来を背負う覚悟があるのか? その猫に同様の重さが懸かっているのならば、私も考えを改めよう」
フェスト「いくら話しても無駄ってことかい……くっ……!!」
マテウス「こっちから掩護射撃しようにも、フェストがまるっきり太刀打ちできてないのでなんとも……」
フェスト「わかった……あんたの言い分もわかった。たしかに姫さんには命を助けて貰った恩もあるしな……だが、あたしだってこいつを諦めるわけにはいかねぇ。だから、こいつを生き返らせて貰ったら使い魔の契約を解除する。こいつは生かして欲しい。その代わり、あたしが姫のことを全力で守る。それでいいか」
ロタール「貴様が無能に堕するのでは意味が無いと言っているだろうに。そして……どうあろうと貴様は姫よりも猫を選ぶ、と。ベッカー卿、どうやら此奴の命を助けて貰った恩というのは、その程度らしいですぞ」
ヴィンフリート「まったくもってその通りで……」
フェスト「それを言われると……心が折れたなぁ……それ言われたらダメだなぁ……」
リーンハルト「自分の矛盾に気付くのも人生」
フェスト「…………この近くに眺めの良い丘はあるかい……?」



ロタール「姫、奴めはそれなりの覚悟を見せましたぞ」
ノア姫「そうですか。それはよかった……それではお茶でも飲みましょうか」
ロタール「この後は姫がお覚悟を見せる番で御座いますな……」
 罪人の使い魔を高額な国費(パーティーの活動資金内とはいえ、元は税金)を投じて蘇生するという行為は、はいそうですかと通ることではないのだ。
ノア姫「まぁ……なるようになりま……」
ロタール(そっと頭を撫でる)
 
ノア姫「……っわたくしだってもう16ですよ?」
ロタール「いやはや申し訳ありません。昔の癖が抜けずに……(微笑)」

 次回、蘇生の為に赴いた主家の居城の城下町! 無事復活できるのか!? 続く!!


●プレイヤーズコメント

・ウィザード
 姫の思慮深さに、我々はただ恐縮するばかり……。
 フェストの願いを握りつぶせるか考えたり、蘇生前提で資金を計算したり、と本当に小物でした。
 ロタール殿も姫付の執事だけあって、もう渋すぎます。
 設定上でなく、本気でお仕えしたくなりました(笑)

 いや、もう姫には感動させられっ放しです。
 置いて行かれないよう頑張ります!



・リーンハルト
 ただただ姫と、ロタールの言に引き込まれるばかり。
 最後に、フェストが猫のシャーテンの蘇生を諦め、墓を作りたいと語ったときには「うむ、ロタール殿のおっしゃるとおりだ。蘇生というのは、それほどに重い事なのだ」と当たり前のように納得してしまうくらいに。
 後で、蘇生を認めると聞いて、「あれ……蘇生するの?」としばし混乱。
 それから「ああそうか、フェストの覚悟を試し、蘇生の重さを説いてたのだったな」と気付くありさま!



・マテウス
 姫様容赦なし! だがそこがいい。
 ロタール殿も渋くてカッコいいぜ……。

 ……ハッ! 平民だからって置いていかれるわけにはいかん、どこかで追いつかねば!



・姫
 ヴィン(ウィザード)からの報告を受けた時は少し不安が過りましたが、彼女なりの決意がきちんと見られたことに安心しました。
 信頼する家来たちの出した結論です、その結論を信じてよいでしょう。
 わたくしのすべきことはほかにあるのですから。
 彼女たちがここまで考えて出した答えを主であるわたくしが実行に移せなければ意味がないのですから。
 ……それにしてもロタールはいつまでわたくしを子供扱いするつもりなのかしら?
 わたくしだってもう立派な聖騎士なのに。もぅ……。
<PL:みんなのやり取りをどぎまぎしつつ見てました(笑) がんばってフェスト!! やればできる子だと思うから!!(コラ)
 次回は猫さん蘇生をお願いしなくてはいけないので、なんとかうまく言葉を話さなくては……。>



・フェスト
「技能と特性は残るから、多少の戦力ダウンは戒めのようなもの」……完全に甘い考えでしたね。
 ロタールとの言い合いは頑張ってみました。
 これからも、こんな感じでやれればなぁ。肝心な時ほどうまく出来ない現状ですが……。

■“豊作キャンペーン” 第1回 チャプター4

 馬を飛ばして主家である伯爵家の城下町にやってきた姫御一行。
 レイズ・デッドの呪文となると、勢力の小さい豊穣神ではなく癒しの神でもある守護神の神殿に頼まなければならない(少なくともこの地方では)。幸いこの地では宗教的ないざこざもなく、良好な協力関係を築いているので、姫、リーンハルトは司教の前に通される。

司教「これは姫様、お久し振りで御座います」
ノア姫「ひさしぶりです」
司教「なにやら命を落とした者がおられるそうで」
ノア姫「この猫を助けて頂きたいのですが」
 そう言ってリーンハルトからシャーテンを受け取り、差し出す。
司教「…………猫、で御座いますか?」
ノア姫「はい、猫で御座います(キッパリハッキリ)」
司教「どのような……縁の? よければお聞かせ願いたいのですが」
ノア姫「わたくしの不注意で、家来の猫を死なせてしまいました」
フェスト「い、胃が痛いです……」
ノア姫「わたくし達の力ではこの猫を助けることができず、司教様を頼りにここまで参りました」
司教「なるほど……。しかし……猫で御座いますか……。もちろん、無碍にお断りするつもりはありませぬが……」
リーンハルト「補足説明すると、レイズ・デッドの儀式を行なうには、司教様を筆頭に何人もの司祭・神官が1日かけて祈る必要があります」
 
ノア姫「猫をリーンハルトに預け、司教様に跪きます。わたくしの不注意で起こってしまった出来事なのです」
司教「お、お立ち下さい、姫! そのようなことをされては困ります!」
フェスト「乱入したい〜……」
ヴィンフリート「なに言ってんだこいつは!?(笑)」
フェスト「乱入して止めたいです〜……」
 神殿に同行しているのはリーンハルトだけです。
ノア姫「家来にとってこの猫はとても大事な使い魔なのです。どうか守護神様のお力をお借り出来ないでしょうか……」
司教「我らが守護神の教えは、傷付いたものを助けるというもの。姫様がそこまでされる以上、きっと高貴なる任務の途上で命を落とされたのでしょう……お預かりさせて頂きます」
ノア姫「よろしくお願いいたします。猫をそっと渡します」
リーンハルト「感謝いたします……(姫様にここまでさせて……フェストめ、後でみっちりと……)」
ノア姫「リーンハルト、今わたくしがしたことは、他言無用でお願いしますね?」
リーンハルト「は、ハッ!!」

 本来なら事情を問い質して「罪人の使い魔ですと?」と難色を示され、下手したら断られても不思議ではない状況であったのだが。
 日本人的には土下座でお願いしたに等しい姫の行為に、司教は余計な詮索などする余裕がなくなりました。
 ゲームなので、プライドが高い設定のキャラが土下座することに(プレイヤーの)抵抗は少ないし(同様に、短気なキャラが挑発されても、プレイヤーが怒りに我を忘れることも無い)、人によっては簡単に土下座して涼しい顔すらすることでしょう。どこか他人事として。
 だけど姫はこれまでのロールプレイによって重みがあった。ボタン一つで簡単に土下座したわけではなかった。実が伴っていたのだ。ゆえに、司教を動かせたのですにょ。
 仮に「設定上お姫様な聖騎士」だけど、ロールプレイもいい加減でプレイヤー発言とキャラクター発言の区別も付かないような状態で頭を下げたとしても、この展開は無かった。絶対に。

 
 蘇生の儀式を行なうには即日と言うわけにもいかないので、三日ほど逗留することに。
 姫とウィザードは貴族なので、主家であるビューリンゲン伯爵にもご挨拶。
 写真は「貴族の晩餐ってどんなだろ」とか言いながらテキトーに並べていただけなので、実際の風景ではない(笑)
 つーか姫、装備がバスタード・ソード、ヘヴィ・プレート・アーマー、ヘヴィ・シールドなんで徒歩状態のフィギュアがとてもゴツイ。姫のプレイヤーは「重厚でマントもなびいてて素敵ですっ!」とたいそう気に入っていたけど! 俺も重装小柄お姫様とか大好きだが! あと騎乗フィギュアは左利きだけど、こっちが本物であのフィギュアは仮の姿です(笑)
 なお、リーンハルトは豊穣神の神殿に泊まり、マテウスとフェストは宿屋。

 家臣の突然の来訪に気を悪くするどころか喜んで晩餐会を開く伯爵。姫可愛いし。

貴族「姫がいるかぎり、ロイヒトゥン家の将来は安泰ですな」
ノア姫「いえ、跡を継ぐのはお兄様ですから」
貴族「兄君が所領を収め、姫が戦場に立つ……これで完璧ではありませんか。ハッハッハッ」
ノア姫「わたくしもまだ学ばなければいけないことがたくさんありますから」
ヴィンフリート「殊勝だなぁ(笑)」
貴族「ロイヒトゥン家の穀倉地帯は、我らが伯爵家の食料生産の要ですからな。姫に頑張って頂ければ我々も安心出来るというもの」
ノア姫「そう言って下さると光栄です」
DM「というわけで貴族達が引っ切り無しに挨拶に来るんで、大忙しです」
ノア姫「ヒッヒッヒッ……(笑)」
ヴィンフリート「姫、どうしたんですか。ほろ酔いで良い気分なんですか(笑)」

 なにはともあれシャーテンは無事復活し、ロイヒトゥン子爵家居城ハイリグェンツァに戻る。

ロタール「姫、長旅お疲れ様です」
ノア姫「ただいま」
ロタール「お疲れのところ申し訳ないのですが、取り急ぎお耳に入れたいことが」
ノア姫「なんでしょう?(キリッとなって)」
ロタール「実は姫がご不在の間に、厄介な事件が起きておりまして……。森の木こりが、木に襲われたと」
ノア姫「森の木こりが木に襲われた……」
ロタール「恐らく、木の精やそれに類する何がしかだとは思うのですが」
 さすがにそれだけでは種類が多過ぎて特定不能。
ノア姫「もう夜になっちゃいますよね? ……わかりました。明日、早朝から準備が完了次第対処致します」
リーンハルト「それはいつ頃の話しですか?」
ロタール「姫達が出発されてから一日と半、といった所ですな。現在森への立ち入りを禁止しておりますが、あまり長引きますと木こり達の暮らしに無視出来ない影響が出てしまいます」
リーンハルト「被害はどの程度で?」
ロタール「五名が襲われ、二名が死亡。三名が負傷しながらも逃げ延びてきております」


 そんなこんなで休んで被害者に聞き込みして森へ出発し、小さい領土なのでチャッチャと到着。

フェスト「一歩ずつテイク10で捜索しながら進みます」
リーンハルト「日が暮れるわ!!」
マテウス「俺も野外活動のプロとして言わせてもらうが……時間掛かり過ぎだろ」
 6秒で5フィート進むことになるので、時速0.9キロくらい(笑)
 というわけで足元の入念捜索はせず進むことに。

 
DM「15分ほど進んだところで全員視認だ」
 パーティーの中で視認が20を越えたのは姫の乗騎である聖馬のヴァイスのみ。
DM「待ち伏せだ。そっちは気付いたヴァイスだけでイニシアチヴ」
 単なる茂みかと思ったらビックリドッキリ動き出す。
木「キーキーッ! また人間がきたキー! やっつけるキーッ!!」
DM「と言っているのだが、森語がわかるのはマテウスだけか……(笑)」
マテウス「人間やっつけるって言ってるぞ!!」
DM「んぢゃまぁ、先頭のフェストに群がろう。キーキーッ!!」
 しかし拍子抜けするくらい少ししか攻撃が当らないし、当ってもショボい。毒への頑健セーヴも全成功。
DM「よ、弱ぇ……(笑) ヴァイスの攻撃はファンブルだったんで、皆のイニシアチヴ〜」
ヴィンフリート「反応を加速する! 割り込み呪文ナーブスキッター発動!! 姫の横に移動して、アイアン・ガッツをかけます!!」
 元々イニシアチヴ強化を持っているウィザードがさらに呪文でイニシアチヴを+5し、圧倒的な早さでトップバッター。姫に毒に対する頑健セーヴを高める防御呪文をキャスト。
DM「知識自然持ちばっかだから、誰かしら良い目出せるな、このパーティー(笑) こいつはトウィグ・ブライト。見てのとおりな小枝ちゃん」
リーンハルト「……小技?」(一人だけ知識判定失敗)
DM「超弱い毒以外、何の特徴も無い。なんと脅威度1/3。木こりが負傷しつつも逃げ切れるわけだ(笑)」

 ナナシ共、かかれーい!! 続く!


●プレイヤーズコメント

・ウィザード
 姫のあまりの器の大きさに、ただ圧倒されるばかりです。
 設定上の上下関係を超え、プレイヤーにも忠誠心が芽生えたぐらいです。
 まさに命を賭けてお守りするに相応しいお方。
 文句なしに上司にしたいキャラクターランキング1位!
 我々もご迷惑にならぬよう精進せねば……。



・リーンハルト
 時に厳しく、でも底を流れるは慈愛の心。ノア姫のその思い、私は決して忘れまい。

 ウィザードの超加速、そして耐毒防御呪文。
 ノア姫は神の恩寵にて毒には極めて高い抵抗力を持っている。
 過剰とも言えるこの行為、その忠義に感心するべきか、たしなめるべきか……。



・マテウス
 スーパー姫様タイムは続くよ何処までも。
 さて、次回から戦闘だ。がんばるぞー!(えー



・姫
 上手く事を運ぶことができてよかった……。
 とても緊張していたこと。リーンにはバレずにすんだかしら?
 御父様の言う「自分に仕えてくれているものたちの前では常に真直ぐ堂々とした姿勢を。しかし殊勝な心を決してなくしてはならない」。
 実際に事が起こったときに堂々と構えているというのはむつかしいものなのですね。
 やっぱりまだまだ私は学ばなければいけないことがたくさんあるようです。
 そして帰って早々の事件……一体彼らはなんなのかしら……。
<PL:自分の空っぽな頭をとにかくフル回転させました(−−;) なんとかなってよかった!! 深く突っ込まれなくてよかった!! フェストたんもよかったよかった。使い魔さんは大事にですよ。
 そして小枝's。なんだこいつら!! よわっちそうだ!!(酷)>



・フェスト
 あぁ、本来土下座しなきゃならないのは私なんですよねぇ。
 自分でお願いした事とはいえ、あそこまでしてもらえるとは予想外で嬉しい反面、自分のミスの大きさを再確認して……(汗

 野外でテイク10捜索はやりすぎでしたかねぇ。
 しかし、捜索怠ってえらい目にあってる同業者を、別次元で何度か見たような気がしてつい……。

■“豊作キャンペーン” 第1回 チャプター5

 
 いともあっさり蹴散らされたトウィグ・ブライト達。たった1ラウンドで残り二匹。弱い、弱いぞ!(笑)
DM「ではイニシアチヴ13のところで茂みの中からこいつが突撃してくる。ウッドランドストライド発動で地形は何の障害にもならんぜ〜ゴゴゴゴゴゴッ!! フェストに強力突撃。文字通り丸太の腕でぶん殴ったりで33ダメージ。そしてこいつの周辺は蔦が絡んで移動し難くなるんでそのつもりで」
フェスト「痛ーっ! 残りHP3! これは一旦下がります……回復して下さい〜……でもそれでいいのかなぁ」
 しばらく悩む。
フェスト「う〜ん、これは前に行っちゃっていいのかなぁ……」
DM(何ぃぃぃぃぃ!? さっきの発言は!?)
リーンハルト「どこに行くつもりだ! 俺に回復させろ!(笑)」
フェスト「じゃ、じゃあ行動遅らせます」
リーンハルト「27ポイント回復」
DM「では知識自然を。うむ。ヴァーデント・リーヴァーっていう脅威度5。既に特殊能力はさっきの一連の攻撃で披露しました(笑)」
リーンハルト「つっ!!」
ヴィンフリート「強いぞ、コイツ……!!」
DM「レベル6の四人パーティーがなに言ってんだ(笑)」
 脅威度5というのは、レベル5の四人パーティー(基本的にサプリ無し)の継戦リソースを20%程度削れる、ちょうどいい雑魚を意味します。
ヴィンフリート「今まで相手してたのが1/3だったもんで、そのギャップが(笑)」
リーンハルト「奴は強敵だ!!」
ヴィンフリート「うむ、俺がヘイストを唱えるぞ!! 防御力を上げたい気もするが……!!」
フェスト「攻防一体してからボスに軽業使って一歩近付きますね」
DM「後ろの雑魚二匹は無視? 三匹全部に軽業するなら、難易度上がるけど」
フェスト「…………ではこのボスだけにしますね」
DM「それじゃ雑魚が機会攻撃しよう。えい、足払いだ。接触攻撃なら当たるぞ。筋力対抗ロールだ」
フェスト「…………ダイス目低いです。達成値8。AP使った方が……えいっ」
DM「はい倒けた〜。こっちのダイス目が20だったのだ。倒れたぞ! カカレカカレッ!!」
ヴァーデンド・リーヴァー「よぉくやったぞ子分ども〜!!」
 まぁ森語なんで例によってマテウスにしか通じないんだけどね。
ノア姫「ここで、えっと攻撃します。信仰の威力を使います。追加ダメージが+3になります。AC30まで命中でした。11ダメージです」
 愛馬ヴァイスも蹄で攻撃し、6ダメージ。
 ちなみにこの時ヴァイスの台詞をDMが言ったのだが、姫に「そんなの違う」と四パターンくらい全部ダメ出しされてガックリだった(笑)

 
マテウス「機会攻撃は消費させたいから、強行突破で接近だ」
DM「強行突破と上級機動戦闘発動でAC+7されてるんじゃ当らんなぁ」
マテウス「AC17まで命中! ショック・レイピア+1で刺突8ダメージ、電撃1ダメージ」
 ここでマテウスが軽業を使わずトウィグ・ブライトに敢えて機会攻撃を消費させたのは、後にフェストの起き上がりをノーリスクで行なわせる為の布石。
ヴァーデンド・リーヴァー「人間共め〜! 貴様らの命、捧げてくれよう! 我が主に!! フェストに26ダメージ」
ヴィンフリート「なにぃ……って俺は言葉がわからんのか……」
マテウス「主に捧げてくれるわだとぉ!?」
ヴィンフリート「レッサー・オーヴ・オヴ・サウンドを発射! だが大外れ!!」
 さすがに遮蔽と近接戦闘中ペナで命中ロールに-8受けては遠隔接触攻撃と言えど厳しい。
ノア姫「回り込んで敵の退路を絶った方がいいでしょうか」
フェスト「森渡り持ってるから、どうせ逃げられたら追いつけないんじゃないでしょうか?」
リーンハルト「まぁね」
ノア姫「じゃあそのまま接近して攻撃しますね。18まで命中して、7ダメージです。なんか私、今日こっちのダイスが全然ダメです。3以下しか出ないです」
マテウス「強行突破で挟撃位置へ! 刺突8、電撃4」
ヴァーデンド・リーヴァー「おのれぇ……これはヤバい!!」
 マテウスの機会攻撃は外れ、一気に距離を取られる。

 
ノア姫「ごめんなさい、回り込んだ方が良かったですね……」
フェスト「多分、どう回り込んでも逃げられてましたよ」
 それにしてもこのフェスト、さっきからロールプレイを完全に忘れている(笑)
フェスト「1、2、3、4……届かない。ヘイスト掛かってても攻撃は無理ですね……」
ヴィンフリート「せっかく姫がここまで削ってくれた! マジック・ミサイルだ!!」
DM「それでギリギリ倒した。すると、地面の中から……」
ドラゴン「おのれよくも我が手下を倒してくれたなぁ」
DM「と、竜語で」
ノア姫「竜語わかりますよー」
リーンハルト「竜が竜が!? 竜が来ました!!!(オロオロ)」
DM「マテウスがわかった。アンダーグラウンド・ワームっていうレッサー・ドラゴンだね。残忍でこいつの爪攻撃は深い傷跡を残し、耐久力にもダメージが及びます。魔法の霧も出したりで、黒い外見を裏切らない隠密名人」
ドラゴン「我が名はグダラダ!!」
ヴィンフリート「お、こいつ名前があるぞ!!」
グダラダ「ティアディクオーダ様一の子分!!」
リーンハルト「この名前は地竜っぽいなぁ……」
 この世界の古語で、ティアは大地を意味する言葉です。
グダラダ「これで勝ったと思ったら大間違いだぞ、人間共!! いたずらに伐り倒された木々の怨み、ここで晴らしてくれる!!」
ヴィンフリート「そーいうことか……」
ノア姫「あ〜、そうですよね〜」
グダラダ「さぁぁぁぁぁ! 再び立ち上がれぇぇぇぇぇ!!」

 
DM「デデデデデデデデ……デデーッデレレーッ!!」
リーンハルト「なんだとーっ!?」
ヴィンフリート「出たーっ!? これヤバいぜ!?」
フェスト「えええええ!?」
DM「と、ヴァーデンド・リーヴァーが巨大化しました」
リーンハルト「ああ、これが……え!? ……ハイハイハイハイ!!(笑)」
マテウス「ほんとに戦隊物なのこのキャンペーン!?」
ノア姫「よし、みんな! 合体よ!!」
ヴィンフリート「ナイナイナイ(笑)」
DM「周囲の木々がヴァーデント・リーヴァーの死体にまとわりつくかの様に集まり、巨大化した。知識ロールの結果、これはより上位の植物系モンスター、トリエントに変貌していることがわかる。全高9メートルの大物だ」
ノア姫「地中から私たちのロボが出て来たりは……?」
DM「しません(笑) ちょうどいい時間なので、次回に続く!!」


●プレイヤーズコメント

・ウィザード
 本当に戦隊物じゃないですかっ!
 さすがに雑魚だけではないだろうと思いましたが、まさか巨大化するとは。
 プレイヤー全員が「ロボ」の登場を期待していますが、我々で倒さなければならないんだろうなあ……。

 いや、何を情けないことを!
 姫と共に立ち向かえば必ずや。
 まずは姫を巨大化します(えー



・リーンハルト
 いや、ナカナカにこいつ強いよ? ダメージ結構喰らってる。
 ……そうか、ACの低いフェストが攻撃をうけすぎているせいか!

 ラストシーン、全くロールプレイがないのはご愛敬!?
 姫、なんかキャラが違いますぞ!

 それにしても「でっかいことはつよいことだ」というのがD&D。
 さぁ、ここが正念場だ!



・マテウス
 人の営みには欠かせない木材伐採、だが森、そして大地の住人にしてみればそれは虐殺に等しかったのである……!
 突如として現れたグダラダと名乗る物によって巨大化するヴァーデント・リーヴァー!
 所詮人の身に過ぎない姫騎士一行は、奴を倒す事ができるのか!?
 明日は、どっちだ。



・姫
 突如現れた木々の魔物、そしてレッサードラゴン……。
 一体この森になにが起きているのか……。
<PL:レッサーといえばパンダです(何) とりあえず次回はロボが出てきてくれることに期待を込めて待ちたいと思います!! 姫の巨大化でも可。グゥみたいな感じで ←>



・フェスト
 そういえばすっかりキャラ忘れてましたねぇ。
 後日言われるまで気がついていない辺り、相当アレですが……。
 自分の不甲斐無さを反省し、気合を入れなおしたらあんな事に(汗

 さてさて、この王道戦隊物パターンをどう乗り切りましょうかねぇ……?

パーティーデータ(第1回終了時)
 ハウスルールの導入により、公式ルールとの矛盾・差違が発生した場合は本記述を優先します。

・ヴィンフリート・ベッカー
クラス:ウィザード5/アリストクラート(文官型)1 属性:秩序にして善 信仰:豊穣神
種族:人間 年齢:26 性別:男 身長:174cm 体重:164lb

筋力:12 敏捷力:15 耐久力:14 知力:17 判断力:14 魅力:15
HP:33 AC:15 イニシアチヴ修正値:6 移動速度:30フィート
セーヴィング・スロー:頑健4 反応6 意志7

武器:クォーター・スタッフ、ダガー
鎧:トワイライト・レザーアーマー+1
外套:クローク・オヴ・レジスタンス+1

技能:軽業3、鑑定4、聞き耳3、交渉6、視認6、呪文学9、農工技師7、農夫3、真意看破3、精神集中9、知識(貴族および王族)8、知識(建築術および工学)8、知識(自然)8、知識(宗教)5、知識(神秘学)8、知識(ダンジョン探検)4、知識(地域)8、知識(地理)8、知識(歴史)8
特技:イニシアチヴ強化、神速の反応、呪文音声省略、抵抗破り、呪文動作省略、上級使い魔
特殊能力:使い魔招来、変成術専門化(心術・死霊術禁止)



・リーンハルト
クラス:クレリック5/エキスパート1 属性:秩序にして善 信仰:豊穣神(領域:共同体・太陽)
種族:人間 年齢:24 性別:男 身長:170cm 体重:150lb

筋力:13 敏捷力:11 耐久力:14 知力:10 判断力:18 魅力:14
HP:57 AC:21 イニシアチヴ修正値:4 移動速度:30フィート
セーヴィング・スロー:頑健6 反応2 意志9

武器:シックル
鎧:プレート・アーマー+1
盾:高品質ヘヴィ・シールド(木)
ブーツ:ブーツ・オヴ・ストライディング・アンド・スプリンギング

技能:精神集中10、呪文学2、知識(貴族)1、知識(次元界)2、知識(自然)5、知識(宗教)7、知識(神秘学)1、知識(地域)1、知識(歴史)3、視認5、治療11、交渉9
特技:治癒呪文増幅、イニシアチヴ強化、信仰の正義、信仰の鎧
能力:アンデッド退散、善のオーラ



・マテウス
クラス:スカウト5/スワッシュバックラー1 属性:混沌にして善 信仰:練磨神
種族:人間 年齢:25 性別:男 身長:180cm 体重:167lb

筋力:15 敏捷力:18 耐久力:14 知力:15 判断力:10 魅力:11
HP:52 AC:18 イニシアチブ修正値:5 移動速度:40フィート
セーヴィング・スロー:頑健5 反応9 意思2

武器:ショック・レイピア+1、ライト・クロスボウ、レイピア(錬金術銀)
防具:スタデッド・レザー+1

技能:隠れ身9、軽業12、聞き耳5、交渉5、視認6、忍び足9、真意看破3、製作(解体)12、制作(防具)9、生存5、捜索3、装置無力化7、知識(自然)7、知識(ダンジョン探検)4、知識(地理)5、跳躍8、登攀8、はったり3
特技:回避、強行突破、一撃離脱、武器熟練(レイピア)、上級機動戦闘、武器の妙技
特殊能力:機動戦闘(+2D6、+1AC)、罠探し、頑健なる闘士+1、直感回避、高速移動+10フィート、身かわし



・ノア・ロイヒトゥン
クラス:パラディン5/アリストクラート(武官型)1 属性:秩序にして善 信仰:豊穣神
種族:人間 年齢:16 性別:女 身長:148cm 体重:101lb

筋力:18 敏捷力:10 耐久力:16 知力:12 判断力:11 魅力:14(16)
HP:58 AC:24 イニシアチヴ修正値:0 移動速度:20フィート
セーヴィング・スロー:頑健11 反応6 意志8

武器:バスタード・ソード+1、フレイル(冷たい鉄)、ダガー(錬金術銀)
鎧:ヘヴィ・プレート・アーマー+1
盾:ヘヴィ・シールド+1(鋼鉄)
外套:クローク・オヴ・カリスマ+2

技能:鑑定3、騎乗6、交渉9、職能(農夫)2、真意看破1、知識(貴族および王族)5、知識(自然)4、知識(宗教)5、知識(地域)4、知識(地理)3、知識(歴史)3、治療3、動物使い5、はったり6
特技:英雄の幸運、特殊武器習熟(バスタード・ソード)、武器熟練(バスタード・ソード)、強打、信仰の威力
能力:善のオーラ、ディテクト・イーヴィル、悪を討つ一撃、信仰の恩寵、癒しの手、勇気のオーラ、健全なる肉体、アンデッド退散、特別な乗騎



・フェスト
クラス:ローグ5/ウィザード1 属性:混沌にして善 信仰:祝宴神
種族:人間 年齢:22 性別:女 身長:159cm 体重:129lb

筋力:16 敏捷力:18 耐久力:15 知力:16 判断力:8 魅力:12
HP:44 AC:16 イニシアチヴ修正値:4 移動速度:30フィート
セーヴィング・スロー:頑健4 反応8 意志2

武器:マーキュリアル・グレードソード+1、ショートソード(冷たい鉄)、ライトメイス(錬金術銀)
鎧:レザー

技能:威圧8、解錠9、隠れ身9、軽業14、鑑定8、聞き耳8、視認8、忍び足11、呪文学6、情報収集2、職能(賭博)2、真意看破4、製作(武器)4、捜索11、装置無力化8、脱出術12、知識(建築術・工学)4、知識(神秘学)4、知識(地域)4、跳躍10、手先の早業11、縄使い7、はったり9、平衡感覚11、変装2
特技:特殊武器習熟(マーキュリアル・グレートソード)、早抜き、攻防一体、フェイント強化、呪文体得
特殊能力:急所攻撃(3d6)、罠探し、身かわし、罠感知+1、直感回避、使い魔招来、変性術専門化(心術・死霊術禁止)