■“赤き森”キャンペーン 第5回(パーティーレベル6) チャプター1 さらわれた村娘をの救出を誓ったストールと仲間達!! ちょっと飛ばしていくよ!! 敵が侵入に使ったと思われる穴を辿ったらすぐ近くの丘陵の裏側に繋がってて、馬で遠ざかる敵が見えたが足跡はパス・ウィズアウト・トレイスで消してる。つまり今から尾行しないと見失ったらお終いよ〜とイオが単独で追尾し、根城の山を発見! 仲間と合流してから再度トライし、少し離れた場所に他を待機させてスネーク開始するイオ。 インヴィジビリティで姿を、リムーヴ・セントで匂いを消して番狼を掻い潜り、少しだけ中を探索。 入口を進んだ先は丁字路になっており、右に敵の居住区。左には牢屋が在る様だ……ってところで呪文の効果時間も心配なので撤退。 機転を利かせて敵の居場所は掴んだものの、武器が無いってことでホームタウンのロートヴァルトにストール、アストリッド、カッセルが戻る。アンバーハルクを売った金で買い物と同時に、この状況を軍に伝えたかった。 で、イオが持ち帰った情報を参考に色々作戦会議をしてここに至るまでにリアルプレイ時間が5時間経過していたのだった。長い、長いよ!!(笑) DM「で、まずはどうする?」 カッセル「さっき書いた状況報告の書簡を戦勝神の教会に渡します」 DM「うん、渡した」 イオ「なんで教会に!? 軍に渡すって話だったでしょ!?」 DM「まぁイオこの場にいないから(笑)」 カッセル「あー、そうか。じゃあよろしくお願いしますって教会に渡しました」 イオ「いやもっと詳しく! 曖昧にしないでちゃんと!!(部外者発言にAP使いつつ)」 カッセル「今襲撃を受けている村々の状況です。これを軍の方に渡して助力をお願い下さいますでしょうか」 司祭「…………自分で行きなさい」 イオ「そう、それでよし!!(笑)」 DM「APまで使ったイオの期待に応えてみた(笑)」 カッセル「ごめんよぉ〜じゃあ軍の方にお願いしに〜」 DM「タメグチで?(笑)」 そう。カッセルは交渉技能が0なので礼儀を知りません。プレイヤー発言上では丁寧に喋っていたとしても、実際には敬語なんて全く知らないのである。なので「マジヤバいんで助けてくれって! 頼むよ!」みたいなフランク過ぎるお願いの仕方になってしまう運命。 カッセル「あああ、そうだった! ストール、一緒に!!」 ストール「交渉は3ランクあるけれど」 ちなみに交渉技能に限らず、全般的に原則5ランクが「基本技術を修得している」と認められる数値です。漫画家で例えるならプロのアシスタントやアンソロ作家です。あくまで目安だけど(笑) イオ「ストールには不名誉印ペナルティがどれだけつくのかしら?(笑)」 アストリッド「私は交渉技能無いわよ。図書カードの出し方くらいしか知らないわ」 彼女は故郷では引き篭りの本オタクだったのです。いや、魔導学院も出てるし攻城兵器工房に就職もしてたんで、単に他人に興味が薄いだけか(笑) イオ「ストールとカッセルで行ったら、礼儀知らずと不名誉印のコンボで最悪だわ!」 ストール「私は行かないほうがいいんじゃないかな……」 カッセル「アストリッド、お願いだ。一緒に来てくれ」 イオ「なんか長門を交渉につれてく気分ね……」 まぁ今彼女は買い物で別行動中なのだが。 DM「買い物中のアストリッドの所へ噂のトアスが現われるね」 イオ「なんか耳聡いわね」 トアス「おう。おやっさんありがとよ。で、ようアストリッド」 アストリッド「なに?」 トアス「わかってるわかってる。皆まで言うな。俺にも一枚噛ませなよ」 アストリッド「ど、どういうこと?」 トアス「ファントム・スティードのスクロールをくれてやっからさ。そいつでぶっ飛ばして帰んなよ」 アストリッド「くれるの?」 トアス「その代わり、お前らが成功したら俺も協力したってことにしておけよ」 アストリッド「それだけでいいの?」 トアス「おうよ。俺もパーティーの一員だった」 アストリッド「…………わかったわ。……ありがたく頂戴するわ」 トアス「随分貼り込むじゃねーの」(買ったもの覗きつつ) アストリッド「村人を助けに行くのよ」 トアス「ガラじゃねぇなぁ。ストールの奴はともかくとしてよ〜」 アストリッド「失敬ね。そういうあなただって」 トアス「俺は最初から最後までナイスガイだぜ?」 アストリッド「どうだか」(馴れ馴れしい奴……) DM「とか話してると、ボンクラクレリックが『助けてウィザえも〜ん』とやってくる」 ストールは武器屋へ。 アストリッド「どうしたの?」 カッセル「実は教会の方に行ったら軍に自分で行けって言われて……でも口の聞き方知らないよ!」 アストリッド「そういうことね。わかった。行くわ」 ちなみにアストリッドも交渉技能は無いので口の聞き方を知らないレベルでは負けてないのだが、魅力度が13あった。あまり意味が無いが、魅力度すら無い自分(カッセル)よりはマシという判断。 なお、魅力度はクレリックの主要能力値の一つ(最重要は判断力)なので、ファイターに置き換えるなら「打たれ弱い」とか、ローグだったら「洞察力に乏しい」みたいなことになる(えー DM「するとそれを見ていたトアスがカッセルから手紙をサッと取り上げて」 トアス「一刻を争うんだろ? お前らはさっさと戻りな」 DM「と言って、城の方へ立ち去っていくね」 アストリッド「トアス、協力してくれるらしいわ。ファントム・スティードっていう魔法の馬で高速移動できる呪文のスクロールを人数分(銀貨1125枚相当)くれたわ」 カッセル「それでなにか取り引きって持ちかけられたか?」 アストリッド「言わないわけがないじゃない、あの男が……(不機嫌そうに)」 カッセル「何を言って来たんだアイツは?」 アストリッド「一緒に協力したってことにしてくれって」 カッセル「ほう。名声が欲しいのか」 アストリッド「みたいね。特に金銭とかは要求されなかったわ」 カッセル「それなら別に問題は無いんじゃないのか。それはそれとして、じゃあすまないが城に一緒に行ってくれないか」 アストリッド「しかたないわね……」 イオ「……は!?」 DM「なん……だと……? ストール、何か言ってやってくれ! さぁ!」 ストール「ええ、はい。自分は武器屋でロングハルバードを注文します」 DM「ちげえええ!(笑)」 いったい何が起きたんだ!? 続く!! ●プレイヤーズコメント ・アストリッド 相変わらず馴れ馴れしい奴。 でも、こんなに高価なスクロールまでくれて、よく分からない……。 軽口は叩くけど、善人なのかしら? それはそうと、カッセルは頼りないわね(笑) ※プレイヤー自身は大いに感謝しています、トアス! ・カッセル タメ口神官。 戦闘以外の技能を疎かにするとこうなると言ういい見本ですね(苦笑 多分語尾に「……でよぉ」「……だって言ってるべ?」とかつけて喋ってるんだ。 うわ殴りてぇ(苦笑 冒険は一人ではできない。 だから複数人でパーティーを組み、互いの短所・長所を補い合う。 しかし……。今回の私は右往左往してるだけでサッパリ役に立ってないなぁ。 イオにAPまで使わせて申し訳ない。 この奇行が直るのはいつになる事やら……。 ・ストール 野を越えてイオの大追跡。そのままアタック、と言うわけには行かなかったぜ。 礼儀知らずと信用0のタッグ、マイナスシナジー半端ない。そんな絶望の中、トアスのナイスガイっぷりが想像以上! トアス ザ ナイスガイ! ・イオ 間をあけずに追跡を試みたおかげで、敵の拠点を発見することが出来た。 さらわれたとおぼしき村人や、敵の存在を確認。 私一人では全員を連れての脱出は無理。 正面から全員で乗り込めば、敵に接近を看破され、人質の命が危ない。 敵に悟られずに奇襲を仕掛けるための呪文の用意のために、アストリッド達を街へ。 私は残って、敵の動向を見張っているのだけれど……。 皆ちゃんと滞りなく準備してくれているのかな? あぁ、何故かしら、急に不安になってきたわ……。 (あぁ、もう、貴方たち、この期に及んで未だにトアスに感謝の気持ち無し!? 名声が目当てだなんて取引、私たちに負い目を与えないように気を遣ってくれた、単なる口実に決まってるじゃない!) ・ソルカー 出先で買い物組の帰り待ちのため、出番なし(笑 しかしトアスはいい男(漢気的な意味で |
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■“赤き森”キャンペーン 第5回(パーティーレベル6) チャプター2 カッセル「じゃあ軍の方に報告に行こう」 アストリッド「うん」 ストール「うん」 カッセル「トアスのことは……あ、そうか。軍のほうにトアスが行ってくれてるから、もういいんだ」 アストリッド「……(ハッ)そうよ!」 DM「おまえらいったいどんだけポンコツなんだっ!(笑)」 カッセル「そゆことか!! 言いたいことはよくわかった! ごめんごめん!(笑)」 イオ「シーンの途中でコーヒー淹れに台所にいた私でも把握してたのに(笑)」 アストリッド「意外とね、中にいるとね、わからないものなのよ(苦笑)」 しばらく全員爆笑でプレイが止まる。 アストリッド「誤魔化す為に本でも読んでます……」 ちなみにストールは買おうとしたロングハルバードは特殊武器なので在庫が無く、当座凌ぎのために通常のハルバードを購入した。 というわけでファントム・スティード特急便で半日ほど行程を縮めて現場に到着。 さらに1時間ほど作戦会議をし、いざゆかん。 インヴィジビリティ・スフィアで全員が透明になり、マス・フライで集団飛行。さらにサイレンスを唱えて無音。沈黙の空挺降下部隊が門番のオーガと狼の頭上に舞い降りるぜ!! まずは先行してイオが降下し、敵をサイレンスの効果範囲に捉えようとする。 DM「イニシアチヴ。-4で」 聴覚喪失しているとイニシアチヴにペナルティが乗ります。 イオ「はうっ! 4! サイレンスは最初から使わないで、自分が降下してからやるんだったわ……」 そう。門番を襲撃しても中に気付かれないようにする為の準備でした。無音で近付くのが主目的ではない。 しかしイオは自前でもインヴィジビリティを唱えているので、姿は消えている。 イオ「着地で行動終了」 DM「狼はリムーヴ・セントで匂い消えてるから鋭敏嗅覚は無効化されているが、目の前にいきなり足跡が発生したのは視認成功しているんで、そこに近付いて探ろう」 これで位置が特定され、イオは急いで洞窟内部に移動する。 そして残った仲間達も1ラウンド遅れて一斉降下。お互いがマス・フライの効果範囲から出ないよう、密集ですよ。 だが降下ルートを見誤ってインヴィジビリティー・スフィアの効果範囲外から出てしまったソルカーが対空迎撃を受けてしまう。 DM「フレイルでホームラン!! 28ダメージ!!」 いきなりHPが半減するソルカー。現在HP36。 狼は洞窟の奥へ撤退。ご主人様に報告だガウ!! そこへ透明状態のイオを追い越しそうになったところを……。 イオ「機会攻撃……うーんうーん……えーと……ダメージ低いのよね……でもするわ。とう!」 DM「問題は当てたところで一撃で仕留められるかどうか(笑)」 イオ「7点(苦笑)」 DM「ギャウンッってなるけど撤退アクション中で反撃もできないから(できてもやらんが)、ガウワウ吼えながら奥へ逃げていこう」 イオ「くぅぅぅ……斬り付けて怪我させちゃったから、状況を誤解する余地が無くなっちゃった……」 DM「たしかに一瞬で敵襲だとわかる(笑)」 入口での戦闘は続く。 オーガ「なにものだぁぁぁぁ!!」 DM「と言いつつ、中に逃げ込もう」 目の前の敵を蹴散らしたいところですが、インヴィジビリティ・スフィアによってソルカー以外全員透明なのが悪い方向へ。 敵が前後に一匹ずつなら、守るべき奥に抜けてった方を優先して追撃するくらいの脳味噌はあります。 イオ(敵を奥に逃がしちゃいけないってわかってたのに、なんで手前に着地したの!?) ソルカー「機会攻撃を喰らえ! 13ダメージ!!」 イオは機会攻撃が完全に裏目に出て、退路をオーガに塞がれ、前方からはいつ狼の通報によって増援が来るかわからないデンジャラスゾーンに孤立。 イオ「攻撃すれば私に攻撃してくれるかなぁ……と」 DM「オーガとしては通路の中ほどに立っていようと門番の役目は果たせるしなぁってことで、脅威の移動速度50フィートを発揮してイオに追い付き、攻撃。AC28まで命中」 イオ「命中します。ヤバい……」 アストリッド「ヤバいわ……」 DM「23ダメージ」 ソルカー「俺が一発殴られただけで半壊したからなぁ……」 最初に狼から受けたダメージも手伝って最早昏倒寸前。 ソルカー「全力移動して追いつくけど……接敵するには機会攻撃を受けるか。しかしイオを援護するにはとにかくオーガを倒さねば。ちょっとHPヤバいから、回復してくれよ! 突入!」 DM「機会攻撃するぜ〜」 アストリッド「なんで行っちゃうの!?」 ソルカー「イオがヤバいし、見過ごすわけにも!!」 DM「足払いだ。接触成功、筋力対抗ロールだ!」 ソルカー「転んだ! 終わった臭い!!」 ストール「俺も同じく突入します」 一方イオは丁字路を写真の如く左へ抜けた所で……落とし穴に落ちて消息不明。っていうか仲間の視界外で落ちてるので、「奥へ行ったっきり帰って来ない」状態。しかもイオがサイレンスの起点としておいた石を通路に捨てた為、長さ40フィートに渡って無音空間が展開されている。これでは彼女の悲鳴も聞こえないのだ。 さらにはその無音空間が「声が届かない場合、プレイヤー同士の相談はハンドサインの為に手番を消費しないと駄目ルール」を発動させ、連携を妨害する。 それでもどうにかオーガは仕留めたものの、奥からの増援として現われた例の魔法戦士部隊によって圧倒され始める。 カッセル「前衛の後ろに移動し、キュアします」 DM「そこでいいのね!?」 カッセル「え?」 DM「既にストールは昏倒、ソルカーもボロボロ。しかし君は重装鎧と盾で防御を固め、十分なHPはノーダメージ。その君が二人の背後でいいのね?」 カッセル「んんん……うん、ここでいいです。11点回復」 DM「わかった」 アストリッド「んんんん!!」(無音なので意見出来ない) カッセル「え? なになに? なにかマズかったの?」 アストリッド「…………AP使って喋ります。そんなところに立ってたら二人が死ぬでしょ!? 元気なんだから守って立ち塞がりなさいよ!!」 カッセル「あ、そうか!」 イオ「確かカッセルって戦勝神の神官戦士だったわよね……」 カッセル「あははは、ゴメンよぉ……(笑)」 DM「しょうがない。ここは巻戻って移動からやりなおしていいよ(苦笑)」 どう考えても次の一撃で殺される所だったソルカーである。 DM「うーむ。とりあえずさっきストールが落とした武器でも拾っとくか……」 ストール「……また武器が」 イオ「可哀想だなぁ……(笑)」 DM「『ここは俺が持ち堪える!! 今のうちに退くんだ!』とかやれば格好良かったのに(笑)」 まぁ喋れないので、心意気ですが。 カッセル「いやぁ……俺は後ろに立ってるのが仕事かと……」 イオ「白魔導師じゃないんだから! 戦勝神なんでしょ!?」 カッセル「あははは……」 D&Dのクレリックは信仰に関らず、重装鎧と盾を装備出来る立派な前衛職です。様々な強化呪文を駆使すれば、本職のファイターをも完全に圧倒する瞬発力を備えた魔法戦士。その総合力は全ての基本クラスの中で最強。恐ろしく優遇されまくりで、ドラクエでいうところの勇者みたいなスペック。決してサマルトリアの王子ではない。ちなみに戦勝神のクレリックは、1日1回、任意の1ラウンドだけ筋力を爆発的に高める特殊な加護も授かっている。 DM「とにかくここでリーダーのアストリッドが戦い続けるか逃げるか決めないと、右往左往してそのまま壊滅するぞ(笑)」 アストリッド「逃げるわよ……」 ストール「し、しかしイオが中に!!」 ソルカー「イオは今頃上手くやってくれている筈さ!!」 カッセル「撤退!!」 アストリッド「通路にウェヴ」 村娘誘拐するような奴隷狩りに捕えられたイオの運命やいかに!? 続く!! イオ「18禁モードに入っちゃうのかしら……」 ●プレイヤーズコメント ・アストリッド 冒頭の大ボケ、かなり恥ずかしかったです……。 でも、アストリッドの人間らしい一面が出せたので、まあ、いいかな。 潜入作戦のグダグダは、サイレンス空間も手伝って酷いことに。 悔しいけど、撤退するしかありませんでした。 イオ、ごめん。 ・カッセル 村の現状をまとめた手紙を城に持っていくのが私の役目。 (トアスに手紙をサッと取り上げられる) 村の現状をまとめた手紙を城に持っていくのが私の……(以下ループ これでも能力値上では判断力18! スフィンクスよりもスゲェ! しかし行動はこのありさま! 人間臭いと言うかアホ丸出しと言うか。 (人並みは10。18だと天賦の才) 渦中にいると見える物が見えなくなるとはまさにこの事! その、なんと言うか。ごめんなさい!(苦笑 この時まで、クレリックはDQの僧侶やFFの白魔導士のように、極力前に出ないで回復と補助をするのが役目だと思ってました。 しかし装備は前衛とほぼ互角である事、何よりも所属する神殿の教義に反する事。 確かにここはマスターの言う通り、カッコ良く決められる場面だったんですな。 せっかくの汚名返上のチャンス、もったいない事をした! DMコメント ちなみにカッセルのプレイヤーは以前使っていた別のキャラもクレリックでして。その時は重装甲の第二線として、戦線を支えていたのだ。 今回のキャラも魅力度を犠牲にしてまで戦闘能力に関る能力値に回しているので、このカミングアウトにはDMも他のプレイヤーもビックリだったよっ(えー カッセル、君は何を思って重装鎧と盾を購入し、身にまとっていたのだ……(笑) ・イオ 周到な計画と準備とで、内部の敵に察せられることなく、門番を排除するはず……が、完敗。 オーガの強さを見誤っていたこともありますが、敵の退路を塞がないなど、細かい詰めの甘さを無音空間でフォローできず、想定外のサイレンス空間ど真ん中での戦闘に四苦八苦。 ……どうなっちゃうの、私? ・ストール 準備万端なはずが、どたどたと戦闘開始に。綿密なシミュレーションが足りなかったのか、動きが悪かったのか、理由はいろいろあるでしょうが悔しい結果に。 イオが状況不明なまま撤退しなければ無かったのが苦しい。 ・ソルカー フライからの着地方法を失敗したのが最初にして最大の敗因。 こういう奇襲的な時はもっと精密に動きをシミュレートしてからやるべきよね、反省。 そしてイオ……生きていてくれ……。 |
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■“赤き森”キャンペーン 第5回(パーティーレベル6) チャプター3 DM「輪姦って輪姦って輪姦って輪姦〜す〜♪」 カッセル「プレイヤー的に予測出来てたんでなんとかしたかったんだが……」 DM「というわけで、落とし穴の落下ダメージで昏倒していたイオ。意識を取り戻したら全裸で吊るされてる」 ストール「腋は剃ってるんすか?」 ソルカー「くだらないことを言い出したぞ(笑)」 イオ「剃ってますよ!」 アストリッド「またパラディン復帰への道が遠退いた……」 イオ「下着姿ですか?」 DM「全裸。どこに何を隠してるかわかりませんからな! 魔法も使うし!!」 イオ「私がやる女性キャラは全部剥かれてしまう……」 他のキャンペーンではグレイウーズに装備溶かされてました。 大剣使い「勇者様、お目覚めの気分は如何かな?」 カッセル「嬉しそうだなぁ〜(笑)」 DM「俺は愉しそうだが、この男は別に下卑た雰囲気は無いね」 イオ「今いるのはコイツだけ?」 DM「部下二人は後ろでニヤニヤして見てるね。下着の匂い嗅いだりするかも」 いやまぁ、しませんが。こいつら商品に私欲では手をつけないプロタイプなので。性欲はあるけど。 イオ「王子様のキスじゃないのね……」 大剣使い「残念ながら、王子様は不在でね。お仲間も退散したよ」 イオ「もうちょっと頑張って欲しかったわ」 大剣使い「いやいや、彼らは十分頑張ったよ」 DM「そして部屋の角にはストールの武器が立てかけて(笑)」 イオ「(それを見て)あのバカ……」 大剣使い「キミらの様な戦力が来たということは、街に情報は伝わっている……軍もそろそろ動く頃かな」 イオ「ど、どうかしらね」(はったりロール22) 大剣使い「まぁ嘘か誠かはどうでもいいさ。君達がアンバーハルクを倒してしまったので、帰るつもりだったからな」 イオ「それはご愁傷さまね」 大剣使い「あとはキミらが(アンバーハルクを)やったように、我々も獲物を売りさばくだけさ。お互いがやりたいことをしただけだ。恨んではいない」 イオ「なぜ、人間が人間を?」 彼らは“同族狩り”の異名を持つガイオラ将軍の部下です。人間狩りしてます。 大剣使い「人間は人間同士殺し合ってるじゃないか。奴隷制度だってある」 イオ「まぁ……愚問だったわね」 DM「アンバーハルクは知性(知力11、判断力11)あるからね。上手く付き合えば戦友意識だって芽生えるんだよ」 イオ「なぜ竜に付くの?」 大剣使い「何故だって? それは竜が公平だからだよ」 イオ「すべてを平等に管理する……それが竜のやり方だったわね」 軽く世界設定解説。長いし読まなくても話の流れはわかる気がするので、読み飛ばしOK。 (「それはおかしい」みたいな突っ込みはノーサンキューってことでよろしくメカドック) かつて竜は、「極めて能動的な自然界の自浄作用の権化」「秩序を管理する者」として、世界を睥睨していました。 そんな中、一際彼らの注意を集めていたのが人間です。 基本的には、一時的な大量発生や種の絶滅が自然淘汰に依るものならば、その成り行きに任せていた竜達でしたが、人間は違いました。 人間は放置しておくと自然環境や生態系に与える影響が将来的に過大になり過ぎるという判断を下されたのです。そこで行われる徹底した人口統制。文明を奪われ、他の地域との交流を断たれ、ただ増えては減らされる日々。我々の現代社会において環境破壊が深刻化し、徐々に「住みづらく」なっていますが、それが恐ろしく急激に為された……といったところでしょうか。 が、そんな隷属の日々にも変化が訪れました。外宇宙からの来訪者です。 後に星渡の民と呼ばれることになる「地球人」の移民船団。 ってまぁ「真面目に歴史」を書こうとすると妙に長くなるのでかいつまむ!! 地球が最終戦争で破滅して、超光速航行技術も無いままコールドスリープ状態で飛び出した無数の移民船団のうちの一つが数千年かけてようやく到着。惑星エーヴィヒカイトと名付けて上陸しようとしたら、無数のドラゴンに外敵扱いされてボッコボコ。魔力を介在しない攻撃など高位ドラゴンの前には無力で、ビームもレールキャノンも無駄無駄無駄ぁ!! 逆に魔力でシールドされてない核融合炉を暴走させられたりと一方的に敗北しました。 しかし地球人は死に絶えてはいなかった。 まぁその後地球人の中にいた伝説の魔導師的な(ホントに地球人なのかは不明)人が魔導技術を確立し、それを原動力に“解放戦争”と呼ばれる人と竜の全面戦争が勃発。離叛や中立を保つ竜王も出たり(竜はもちろん、竜王達もちゃんと感情がある存在です)して最終的には竜王の何体かが封印され、魔導師は死亡で戦線は硬直化して今に至るのでした。 前述のとおり人間についた竜王もいたのですが、それは基本的に「絶対的な力を持つ竜王としては敵対しないよ。人間が繁殖するのも自然の摂理かもね。でも眷族にまで自分の考えは強制しない」程度ではあったので、その眷族たちは引き続き人類が大嫌いです。しかし魔導文明の発展で、人は以前の様に一方的に狩り尽くされる存在ではなく、その抵抗力は侮れません。ゆえに各地で小競り合いが行われるに留まっているのです。今はそんな「長い膠着状態の時代」なのさぁ〜。 大剣使い「そうだ」 イオ「相手が冷静な理論派だと厄介ねぇ……(苦笑)」 ソルカー「直情型ならキレて終わりそうだもんなぁ」 アストリッド「直情型だと18禁シーン突入なんじゃ……」 大剣使い「君の仲間達は助けに来てくれるかな? さっきも入口の前で再突入するかどうか相談していたが、ちょっと脅かしたらクモの子を散らすように逃げていったからな」 ええ。進退相談中に追撃する素振り見せたら慌てて撤退しました(笑) イオ「光景が目に浮かぶわ……」 アストリッド「浮かばないで……」 イオ「どうせ諦めきれずにグダグダしてて……」 アストリッド「酷い、自分は違うみたいにっ! どうせ一緒だったら自分もグダグダしてたに決まってるのにっ!(笑)」 結局とくに輪姦されることもなく、牢屋にぶち込まれるイオ。そこには他の村から誘拐されてきたと思われる娘達が閉じ込められていた。中には目的の娘さんもいて、不幸中の幸い。 DM「君達の見張りは13歳くらいの少年だね。全裸のイオに毛布を投げてくれる」 カッセル「魅力度18の全裸かぁ……(笑)」 少年「逃げちまったな。姉さんの仲間」 イオ「まぁ引き際は肝心よね(苦笑)」 少年「戦勝神の戦士が二人いたらしいけど、てんで腰抜けじゃないか。所詮戦勝神なんてあんなもんさ」 DM「彼の口ぶりからはなにか含みを感じるね」 カッセル「口出ししたいことが多々あるけどこの場にいないから言えねぇぇぇ!!」 イオ「まぁ……戦に勝ち負けはつきものよ」 少年「そうだな。だから戦勝神でも腰抜けで許されるんだ。身の程知らずになんでもかんでもやれると勘違いした挙げ句に自爆する。ホント間抜けな奴らさ」 イオ「なにか情報を引き出せないかしらねぇ……」 カッセル「言いてえええええ!!」 イオ「まぁ弱い者いじめが好きな竜よりはずっと立派よね」 少年「人間が家畜を殺すのは弱いものいじめじゃないのか?」 イオ「すぐこれよっ。13歳の子供に論破されたくないわっ(笑)」 全員爆笑。 少年「鶏卵や子牛だって食べる。竜が子供を襲うのも変わらないだろ?」 DM「どうにも少年の口ぶりは受け売りっぽいね」 全員「あーあーあーあー。マニュアルみたいな(笑)」 イオ「生きる為に食べるのと、愉しみの為に狩るのを一緒にされても困るわ」 少年「俺だって生きるためにやってるんだ。あんたにわかるのか、毎日餓えと寒さに苦しむ気持ちが。仲間が餓死したことは!?」 イオ「まぁそうやってあんたは自分が生きる為に何人も殺すわけね」 少年「そうだ。俺は生きる為ならなんだってする」 イオ「べ、別に生きる為とか他の崇高な目的でモンスター狩ってるわけじゃないから言い返せないわ……」 少年「あんたには俺みたいな孤児の気持ちはわからないさ」 イオ「弱い者が生きていけない世の中を目指している竜がそんなに偉いかしらね」 少年「弱い奴が生きていけないのは人間の世界だって一緒だろ」 イオ「少なくとも数が多いからって理由で不条理に殺されはしないわね」 少年「俺のいた孤児院は、数が多いからって理由で潰されたんだ」 イオ「……孤児院?」 少年「院長の奴が身の程もわきまえないで孤児を引き受け続けて……結局破産したんだ」 ストール「あー……」 アストリッド「あれ?」 カッセル以外苦笑い。 少年「数が多過ぎて養いきれなくなった。だから孤児院は閉鎖。表向きはいろんなところへ分けて貰われていったけど……実際には人買いに売り飛ばされたのさ。俺と妹もだ」 ストール「あーあーあーあー……いや、なんでもない」 少年「だけど売り飛ばされた日の夜、ガイオラ様の部隊が俺達のいた街を襲った。俺は必死に自分を使ってくれって頼んで、今がある。俺が役に立つ限り、妹は餓えなくて済む。それで十分だ」 イオ「なんで私が捕まったのかしら。ストールじゃなくて(笑)」 アストリッド「ほんとね……(笑)」 カッセル「え? え? なに?」 イオ「なんかひとりだけ状況がわかってない人がいるんですけど(笑)」 まぁストールがかつて資金援助していたのがモロに少年の居た孤児院でした、なんてことはプレイヤーはともかくキャラは知らないんですけどね! 続く! ●プレイヤーズコメント ・アストリッド ……はぁあ。 とりあえずイオが酷い目に遭わなくて良かった(全裸はともかく)。 「引き際が肝心」と言ってくれるのが、切ない……。 必ず、作戦を立て直し、助けに来るから……でも、現実は厳しい。 イオにぶつける少年の怒りが、ストールを間接攻撃! プレイヤーは辛い(笑) ・カッセル しょ、少年! 我らが戦勝神の悪口を言うのは許さんぞ! 私もストールも人を救うために命をかけている。 腰抜け呼ばわりされる覚えは……、山賊を見逃した以外には無い!(苦笑 まぁ、間抜けに関しては言い逃れできないのが悲しい所だが……(苦笑 もしも私が捕まっていたなら、少年を説得する事もできたかも知れん。 「そんでよぉ、神様って超凄い訳よ。マジで。分かる?」(交渉0の説得 だめだ、殴りてぇ(苦笑 ・イオ 今すぐにひどい目に遭わされると言うことは辛くも無かった。 しかし、自身の自由や未来が固く閉ざされた事実は重くのしかかる。 不安を押し殺し、精一杯の虚勢を張ってやり合うも、幼い少年の言にすら返す言葉を持たない己を知るのみ。 この世に不条理が満ちていても、うまいこと渡っていけていればそれでよかった。 でも、今は……。 ・ストール 少年とのやり取りのとき。カッセルと同じように、自分が捕まっていたら戦勝神のパラディンとしてはなにを言うべきかと悶々としていたところ。というか。 「昔こういう孤児院があって残念ながら離散しちゃったけど、別れた子供はそれぞれの行く先でたくましく生きてるんだよ!」 的な事を言いたくてしょうがなかったんですよ。そこでこの展開。うひゃあ! 驚愕です……。 ・ソルカー チャプター1に引き続き出番なし回。 ひん剥き!ひん剥き!(ぉぃ |
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■“赤き森”キャンペーン 第5回(パーティーレベル6) チャプター4 囚われのイオ。 生き残った仲間達は必死に奪還作戦を考えるが、どうにもこうにもいい案が浮かばない。 そして夜はふける……。 イオ「レッド助けて……!!」 サンレッドとは関係ありませんが、イオのプレイヤーの別キャラがかつて遭遇したNPCです。 DM「いつの間にか眠ってしまっていたイオだが、物音に気付いて起きる。すると見張りの少年は意識を失ってる様子」 DM「そして赤装束の男が立っている」 イオ(……ほんとに!?) ソルカー「マジで!?」 アストリッド「なに!? なに!?」 ソルカー「我々が再戦の算段を立ててるところに!?」 DM「ドラゴンの意匠を凝らした赤装束に身を包んだ男が」 カッセル「え!? え!? これホントなの!?」 DM「マジです」 イオ「見た目通りってことよね」 DM「うむ。まぁモロ同じデザインじゃないけど、こーいう方向性で(笑)」 ソルカー「竜なの? この(竜と人が不倶戴天の敵同士の)世界で竜なの!? リュウレンジャーっぽいの!?」 DM「イエス」 ソルカー「敵か!? 味方か!?」 赤装束の男「みなさん、助けに来ました」 DM「と、魅力20オーバーボイスで」 イオ「ヤバい……クスノキの気持ちがわかってきたわ!!」 クスノキとはタービュランスキャンペーンのクレリック。あっちでも登場しており、その時イオのプレイヤーはウィザードを担当。立場の違いから彼の撤退勧告を撥ね除けて衝突することになるのだが、彼女はパーティーの中でもっとも彼を嫌悪し、率先して襲いかかるほどだった。だがクスノキは惚れていた。 ストール「例えばCVは?」 DM「優しい時の劉鳳ボイスをイメージ下さい」 イオ「あなた、名前は?」 赤装束の男「レッドとお呼び下さい」 DM「まぁそのまま英語でレッドではなく、大陸古語で赤を意味する単語だね。イオとしてはレッドと覚えておいてくれれば」 ちなみにサンレッド知る前から存在するキャラだから、何の関係も無いぞ(笑) イオ「赤……まんまね(笑)」 レッド「よくそう云われます(柔らかく笑う)」 彼が取り返して来たらしい装備品を渡されるイオ。裸脱出。 カッセル「ヤァベェ! 良い奴だよ!」 ソルカー「カッコイイぞ!!」 DM「皆の枷を手刀でスパンスパン切断しつつ、怪我をしていたり衰弱している娘を呪文で癒してる」 ソルカー「魔法も使えますか……」 イオ「敵は……?」 レッド「大丈夫です」 アストリッド「余裕がある……カッコイイ……私たちもああなりたい……」 レッド「皆さん、お互いの手を放さないようにして私の後を付いてきてください」 そして小山の麓まで降りる。 レッド「貴女の仲間達が隠れていそうな場所に心当たりはありますか?」 イオ「こっちよ」 歩いてすぐの潜伏ポイントの近くまで移動。 レッド「もう大丈夫です。後のことはお任せできますか?」 イオ「ええ」 ストール「やべぇ、サイン欲しい……!」 アストリッド「イオ、貰っておいて!!」 イオ「サササ、サインを……ってえええ!?」 カッセル「何に書いてもらうんだよ(笑)」 イオ「あなた……何者なの?」 レッド「私は力無い女性や子供を私利私欲の為の道具として扱う……それが嫌なんです。だから、それを阻止する為に動く者。ただそれだけです」 イオ「ありがとう。お礼を言うわ」 レッド「竜の社会にも、あのガイオラという男のやり口を嫌う者は多いのです。どうかそれだけは知っていてください」 (裸なのはDMの妄想です。 イオ「わかったわ……竜側にもあなたみたいな人がいる……それは心に刻んでおく……(キュンキュン」 DM「すると空から巨大なワイヴァーンが飛んで来る」 イオ「これは人間のパラディンじゃ絶対に得られない乗騎ね……」 レッド「この袋には今回の襲撃で被害を被った村々の復興に使って欲しいお金が入っています。あなた方に託しますので、どうか皆さんに分配して貰えませんか」 イオ「え、ええ。わかった。任せてちょうだい」 DM「そして飛び立つワイヴァーン。月に浮かぶぜその姿。それは仲間達にも見える」 全員「なんだあれは!?(笑)」 ソルカー「いやぁ〜レッド追いかけていっちゃうかと思った(笑)」 イオ「しまった! その手があったわ……!!」 ソルカー「完全に篭絡されてる雰囲気だからなぁ(笑)」 思いっきり割愛しまくってますが、イオに限らず全員が一挙手一投足に「カッコイイ!」」と騒いでいた(笑) つーかこの後30分くらいずっと「レッドスゲーよ! そこに痺れる! 憧れる!」トークが続くので飛ばす。 村娘「この方達と勇者様が私や他の娘たちを助けて下さったの!!」 村人達「ありがとう聖騎士様!」「バンザーイ!」「さすが聖騎士様だ!!」 イオ「ああ言われると同格っぽいけど……(笑)」 ソルカー「まぁ俺達はわたわたしてただけだが」 ストール「好意的にしてもらえるだけでもう十分ですよ。今までが今までだから……」 イオ「ニクいことしてくれるわよね。自分は良いことして去っていっちゃって」 アストリッド「しかも敵の勢力なのに……」 イオ「私たちは負けてるからしょんぼり帰ってくるのに、あちこちで大歓迎」 カッセル「ちゃんとトアスのことも約束通り主張しないと。『我々だけではないんだよ』と」 イオ「トアスとレッドが……でもレッドの名声広めるのは人として拙いかしらね……」 ソルカー「若干NGな匂いがするけど、まぁレッドってだけ言われて正体知ってるわけでもなし」 DM「こうやって名声は広まっていくのだな。それはそれとして、イオはレッドに返して貰った自分の背負い袋の中に見慣れない袋が入っているのに気付く。その中にはなんと総計で銀貨8000枚相当の価値は有ろうかという宝石の数々と、手紙」 レッド「このお金はあなた達で遣って下さい。村人達を助ける為、無償で立ち上がったことに対して感じ入った支援金……そんな位に思ってくれれば幸いです」 イオ「……ヤバいわ。どう考えても惚れない理由が無い……」 他のキャラ演じている時は嫌っていたのに、今回は逆! だが、それがいい! 続く! イオ「私が捕まってる時、牢番をしていた少年がこんなことを話してたのよね……」 ストール「…………そ、そうか」 捕まっていた娘に少年の名前を知らないかと尋ねに走るストール。彼女がおぼろげに覚えていた名前は、一字一句同じではないが、確かに彼の孤児院にいた子供の名に似ていた。 ストール「新しい目的が出来たな……」 ちなみにこのシナリオは失敗ではありません。成功です。 そもそも捕虜が相手に握られている状況を覆すのは非常に難しく、それを躓くことなくクリアーすることは「十分可能なように作ってあるが、容易ではない」というDM認識。 このシナリオで計ったのは、プレイヤー達が彼らなりに知恵を絞って全力で取り組むかどうか。 仮にいい加減な作戦で正面突撃した挙げ句に惨敗とかしていたら、レッドの助けも無かったでしょう(どうあれ登場はしたが)。誰かが捕まってしまうことが「もっとも高確率で起こり得る展開」として、折り込み済みなシナリオだったわけです。 勝利(今回)と大勝利(自力救出)の違いってわけなんぢゃよ。 つまりこのオチで皆楽しかったので大勝利(なのか ●プレイヤーズコメント ・アストリッド レッド登場! ピンチの連続にイオの祈りが通じたんですね! 何から何まで格好良過ぎる彼の登場に、さすがのアストリッドも戸惑います。 救出だけでも大変なのに、復興支援なんて自分たちには不可能ですから。 あと、イオの変化にも違和感。 これが人が恋に落ちる瞬間?(笑) ・カッセル まさかのリュウレンz……、もといレッド登場。 そりゃぁ度肝を抜かれましたよ。 最初フィギュアを置かれた時は、マスターの悪ふざけだと思ったもの。 美味しい所を全て持っていって、かつイオと全プレイヤーの心を奪っていったレッド。 それでもいい! かっこいいから許す!(笑 村に復興金を分けている時、イオとストールが二人で話してた。 ストールの顔が急にシリアスになったけど、何があったのだろう? ・イオ 囚われの身で浮かぶは、自身の行く末。 娼婦か、後宮、奴隷に愛人か……。 いつか再び自由になれる日は来るのか……。 だれか……私を助けて……。 バッドエンド一直線、完全に詰んでいた。 そこに、まさかのヒーロー登場! 完全にやられました! ・ストール レッドさんかっこよすぎるううううううううう! そりゃ、惚れるわ! かっこいいなあ、この大活躍に同列で名前が広まるのが申し訳ないくらい。そして竜の勢力にも正義を想う人が居るということを知れたのは嬉しいですね。もちろん立場が違えば価値観が完全に同じ訳ではないでしょうし、相容れない部分はあると思いますが。しかし、かっこいいなあ。 イオから知らされた事実。ストールとしては離散した孤児が元気にやってるのを見て奮起した過去があるので、悲しいやらなにやら。そんな状況でも少年と妹が生きている事は嬉しいのですが。こちらに戻らないにしても、善き道を歩んで欲しいと切に思います。 孤児院の破産にもどうやら自分が知らなかった事がある様子。バラバラになった子供たちのためにも、いつか解き明かさねばね! ・ソルカー レッドさん、マジかっけー! まぁイオによる美化され内容でしか、主な行動は知らんわけですが。 しかしその行動、意思には竜側の勢力ながら共感、いや尊敬するほどの気高さを感じる。 人を守るために積極的に活動する、そういう在り方も悪くない、そんなことを考えるソルカー君でした。 |
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■“赤き森”キャンペーン 第5回(パーティーレベル6) チャプター5 4に入れると長過ぎるなぁと思いつつ5に続かせたが、それだと短かった(笑) というわけで先ずは村々を巡って復興支援金の分配をし、二週間後にホームタウンのロートヴァルトに帰還。 イオ「それじゃあ皆お疲れ様。トアスへの報告は明日私とアストリッドで行こうと思うけれど、それでいいかしら?」 ソルカー「俺は部屋で装備の手入れでもしているさ」 カッセル「消耗したスクロールを買い足しておこう」 ストール「自分はロング・ハルバードを注文しに行かないと」 DM(別に特別疲れ果ててるとか、やむを得ない状況でもないのに、トアスへの報告は翌日なんだなぁ……) 翌日。 宿泊している宿屋一階の酒場でトアスと落ち合うアストリッドとイオ。 トアス(やれやれ。街に帰ってくるなり報告にくるかと思ったら翌日で……) イオ「今回はありがとう。助かったわ」 トアス「噂は聞いてるぜ。俺のこともちゃんと話してくれてるみたいだな」 アストリッド「約束したし……」 トアス(しかも二人だけか……同じ宿屋に泊まってるってのに、こいつらときたら……) ストールは買い物中で、ソルカーとカッセルは二階の部屋に居ます。 イオ「その名声もレッドに助けられただけって感じだし、複雑だけどね」 トアス「別にいーじゃねーの。間違いなくお前らが助けた生命だってあるんだ」 アストリッド「それで……えーと……その……」 イオ「…………あーもう。やっぱり私が言うわ。これ、受け取ってちょうだい」 銀貨1000枚が入った袋を机に置く。 トアス「ん、なんだ? 金か?」 イオ「そ。今回黒字だったのよ」 トアス「はっはー。それで分配金か。そんな約束してないのに悪ぃなぁ。んじゃまぁ……」 DM「じゃらじゃらと机に中身をぶちまけて、半分にズサーって分けて片方を自分の方に寄せる」 トアス「こんだけ貰っとくわ。よし、奢るから飯だ飯!!」 アストリッド「…………え?」 イオ(全部は突っ返さないあたり、こっちに気を遣わせないようにするの上手ねぇ〜) ちなみにパーティーに託された資金の使い道は、貰った直後にあーだこーだ色々相談もしており。 (回想始まり) アストリッド「いいわ。受け取りましょう……。せっかくだから今は戦力増強に使わせてもらいましょうよ」 言葉の内容はいかにも彼女らしいが、今ひとつ歯切れが悪い。以前なら、恩だの義理だの気にせずに喜んでもらうはず。 ストール「まだ援助が必要そうなところがあったら、さらにそれを助けることに使ってもいいと思うんだが」 イオ「バカね、村の生活ってのはそもそも厳しいの。『足りませんか? 必要ならもっと出しますよ』って言われたら、 『ありがとうございます! このご恩は一生忘れません』って際限ないことになるのは明白よ」 まさにその通り。キリがない。 イオ『あなたは今はそれで満足だと思うかもしれない。でも、全然わかってない。わかってないのよ。レッドは助けを求める人々を救うべく戦う聖騎士よ。彼が被害にあった人々のためだけでなく、私たちにまでこのお金を配ったのはどうしてだと思う?」 DM「まぁ聖騎士(パラディン)かどうかは不明だけど!(笑)」 イオ「確かに私たちの懐事情は芳しくないわ。でも、日々の生活に困っているわけではない。むしろ恵まれている。つまり、彼は私たちを認め、期待しているのよ。私たちが今回したように、助けを求める人にただ応えたことを。これからも、人々を救う盾となることを。このお金は、そういうことなのよ」 ストール「そうか……たしかにそうだ……」 イオ「……私は、捕らえられたとき、ある少年から話を聞いたわ。そう、ストール、あなたには話したわね。自分に無理をして子供達を助け続けて、結局、誰も助けられなくなってしまった院長先生の話。あなたには同じ危うさを……ううん、なんでもない。いい、よく考えておいて」 DM「名演説で御座いました!(パチパチ)」 (前回の「キュン」と同一人物です。 イオ「それにしても、竜と人と、本来敵である立場の私たちにまで援助をしてくれるだなんて……さすがレッドさま、広い度量をお持ちね……!」 DM「オチがついたー!?」 とりあえずキュアや支援魔法のスクロール等を買うパーティー資金を確保し、奪われたままのストールのロング・ハルバードを補填する……といった予算案を組んだ後、一人当たり銀貨500枚の分配。 当然遊ぶ金ではなく、各々が「これは冒険に必要だ」と思うものを買う為の予算である。 (回想終わり) そして食堂でイオとアストリッドがトアスと食事をしている頃、二階の部屋。 カッセル「俺はとりあえずこの金でレッドにお礼の品を買おうと思ってさ。パラディン呪文に無くてなにか便利そうな呪文ってことで、ストーンシェイプのスクロールを買ったよ」 ソルカー「…………はい?」 カッセル「今後会えるかはわからないけど、会えた時に『このパーティーに渡した金は有意義に使われてるな』と言われてみたいんだ」 ソルカー「レッドの役に立つためとか言うなら自分に役立つように使って、レッドの思想に共感した働きをすればいいじゃないか!?」 カッセル「もらいっぱなし良くない。少しでも恩返しさ。結婚式でご祝儀貰ったら引き出物で返すようなものだよ」 引き出物云々は完全にプレイヤー発言(笑) ソルカー「それ、同じような状況か!? …………まぁもう買っちゃったんだもんな……(この前のイオの演説、聞いてたよな……?)」 ちなみに仮にレッドがカッセルの予想通りパラディンだった場合、クレリック呪文のスクロールは使えません。 プレイ終了後、BBSに書かれたイオのプレイヤーによるセルフエピローグ。 何かを探していた---- 退屈な日常に飽いて、街を飛び出した。 見知らぬ街を巡り、人々に出会い、怪物どもと戦い、危険をくぐり抜けてきた。 大物を仕留めたことも、値打ちものの財宝を見つけたこともある。 自慢じゃないが、大概のことはうまくやってきた。 だからそう、もっともっとすごいこと。まだ見ぬ何かと出会うこと。 それを成し遂げるのが私の望み。 自分のサーガを造りあげたかった。 現実はそれほど簡単ではないことは理解していたけど、自分ならやれると信じて疑わなかった。 今度の出来事だって、きっかけはどうということはなかった。 助けを求める人がいて、うちには聖騎士がいる。 だから、為すべき事を為す。聖騎士は正道を歩まなければならない。 焼け落ちようとする館。 そこで私は母と幼子を救った。 腕に抱いたその二人は、どんな宝よりも愛おしかった。 人狩りに捕らえられた私は、そこで出会った少年を諭す言葉を持たなかった。 未来を閉ざされる絶望を知った。 そして、レッドに救われた人々の笑顔は、どんな宝石よりも輝いていた。 自分にも向けられるその感謝の笑顔は、どんな発見よりも私を満ち足りさせてくれた。 争いで傷つき、苦しむ人がいる。 そして、私には困難に立ち向かう力がある。 だからわたしは……。 ●プレイヤーズコメント ・アストリッド トアス、びっくりさせないでよ! 不覚にも「かっこいい」と思ってしまったじゃない。 何だか変に疑った自分が悪人みたいね。 そして、イオは人が変わったようだわ……。 時々、ポーっとあらぬ所を見つめてるし。 男で女は変わるって奴なのかしら? ・カッセル 諸君。私は英雄が好きだ。 イオから聞いたレッドと言う男の話。 言動、信念。その全ては、紛れも無く英雄のそれである。 もしかすると、私は彼と出会うために冒険を始めたのかも知れない。 ならば会った時の心象を良くする為にも、彼に役立つ物を買っておこう。 役立つ物……。 彼のレベルでは普通のアイテムは力不足だし、魔法のアイテムは高くて手が出せない。 となると、魔法のスクロールくらいしかないか……。 パラディンが使えなくてクレリックが使える魔法……。 そうだ! ストーンシェイプだ! と考えてスクロールを買ったところ、パーティーメンバーからは白い目で見られました(苦笑 果たしてこのスクロールを使う機会はあるのでしょうか!? トアスとのやりとりをキャラが見てたら、彼に対する評価が少し変わってたかもしれない……。 なんで一緒に行かなかったんだ(苦笑 ・イオ トアスには真っ先に会いに行ったつもりではあったのだけど、旅行から帰った日にはもう動きたくない、というプレイヤーのぐうたらな考えが意図せず反映され……(汗) さて、これまでは恵まれた才能で気ままに世間を渡ってきたイオ。 今回の一連の出来事は彼女にどれだけの影響を与えたのか。 今後の彼女の歩む道がどのようなものになるのか、私自身楽しみです。 ・ストール トアス、ホント、ナイスガイ。 ぞろぞろ行くのもアレかなあと思ってアストリッドとイオに任せたのですが、うぅん。また礼のなってない結果に。次こそは……。 イオの話にはいつも助けられてばかり。うん、しっかりできるようにならなきゃね。 って、カッセルさん、それは! ・ソルカー ソルカー曰く 「カッセル 他に買うべきものは ないのですか?」 |
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