■“海洋”キャンペーン 第8回(パーティーレベル7) チャプター1 ・ダス インヴィジビル・ブレード2/ローグ3/レンジャー2 ・アウリス クレリック7 ・オーヴィル ウィザード6/クレリック1 ・フォルカー ファイター7 ・スティーン ファイター6/ブラックスミス1 オーヴィル。バーン帝国の帝都ソル在住の破邪神の信者にして魔導師である。 魔導学院を卒業後は兵役で軍にも所属していた街エルフで、歳は41歳。 退役後は寺院内の魔導品部署の内勤として地味に働いており、その流れでゆっくりながらもクレリックレベルを得るに至る。 ある日、寺院にやってくる一組の冒険者。 彼らは言う。 「我々が身に付けている魔導品をすべて処分すれば、失われた戦友の聖獣ホークアイの蘇生は可能だろうか? 必要な費用に足りるだろうか? 可能ならば今すぐ街に行って金に換えて来る!」 まるで金さえどうにかすればあとは問題無い……そう信じて疑わないようなひたむきな必死さであった。当然、破邪神の神官とその使い魔のこととなれば無碍にするわけがないのだが。 そんな彼らが持ち込んだ品々の査定を担当したのがオーヴィルであった。 見ればこれを失えばもはや駆け出し冒険者のような装備しか後に残らない。必死……彼らは背水の陣で嘆願に来ているのだ。 そこまでして戦友を助けたいという彼らにオーヴィルは惹き付けられ、事情を尋ねた。本来それは自分の職分ではないのだが、どうしても気になったのだ。 彼らが辿って来た苦渋の道筋。そしてまだ終わったわけではないという闘志にオーヴィルは心を熱くしていた。同志リッツとホークアイを死に致らしめた邪悪に対する怒りに、いつしか静かな炎を燃やしていたことに気付く……。 私が代わりに……同志リッツの遺志を継いで……。 かつての軍務で使い魔を失って以来、新しく契約する気が起きなかったが、ホークアイが前主の無念を晴らすことに力を貸してやりたい。 それに魂の継承が成功すれば、すなわち神がお認め下さったということでもある……。ならば、新たなる契約者となった私が神殿を出て戦いに赴くことの承認にも他ならない。 目を閉じ、暫しの沈黙……。それでもありありと感じることができる、彼らの熱い視線。 「あなた達に提案があるのですが……」 といったハンドアウトがあったりしつつ、始まる物語。 残念ながら死体の一部も持ち帰れなかった前任ウィザードはロストし、どうにかホークアイだけは蘇生するパーティー。 ホークアイ「……お前達、無茶なことを!! 俺なんかを助けるよりも、大事なことがあるだろう!!」 身に付けていたあらゆるマジックアイテムを完全に換金してしまい、武装の程度はレベル1パーティーに匹敵する有り様だ。 ホークアイ「まったく……甘いだけでは悪を倒すことはできんぞ。…………どうやらまだ俺が面倒を見なければいけないようだな」 オーヴィルは旅の準備に色々必要とあって三日間ほど待つことになる。 DM「で、翌日。起きてみるとライザーの姿が無い」 フォルカー「なんだって!」 DM「そして置き手紙があり、こう書いてある」 ライザー「ホークアイへの義理は果たした。俺はここで抜けさせてもらう」 ダス「…………そうか……」 フォルカー「こんな状況じゃ無理もないか……」 ダス「それでも蘇生費用を負担してくれたんだ。いい奴さ……」 ライザーの代わりの戦士に心当たりが無いかとオーヴィルに尋ねると、教会と取り引きが在るドワーフの工房にちょうど普段から旅に出たがっている戦士がいるといのこと。 そこにいたのが……こんなお嬢さん。 武器装備ガイドの表紙をこのオリジナル世界のドワーフ娘に置き換えるとこうなります。ええ、なるんです。ロリドワーフ最高。 彼女はスティーン。ピチピチの36歳。人間年齢にすると半分の18歳。でも外見はロリ。それがドワーフのジャスティス。 帝都でも有名なイーヴァルディ工房というドワーフ工房の腕利き職人の娘で、若くしてその才能を認められている新進気鋭の逸材である。 で、最近常々「様々な戦いを熟知してこそ、よりよい武具を鍛えることができる」の精神で修行の旅に出たがっていたのだ。軍に付き従う戦場鍛冶としての実戦経験もあり、その腕は確かなもの。 ちなみに読者さん的にはまったくどうでもいいことなのだが、このオリジナル世界フローラントでは、人間=フロウ、エルフ=ティスリ、ドワーフ=キゲインと独自の呼び方があるので、プレイヤー達はドワーフと呼んだりは一切していない。 我が家の冷蔵庫に貼られてるマグネットホワイトボードには腋モードが描かれているぜ! 周りの動物達とのコンビネーションで妙な空気が出来上がってやがる!(笑) スティーン「あ、オーヴィル。親方からの頼まれモノで、これからこの手紙を届けに行こうと思ってたんだ〜」 オーヴィル「そうか。実は私も旅に出ようと思ってね。スティーンも一緒に行かないかと誘いに来たんだが」 ダス「我々の旅に興味は無いかい?」 アウリス「ロリを探してまわる旅だ」 ダス「七つのロリを!」 スティーン「ロリですか!?(笑)」 DM「つっかっもーぜっ! ロリコンボール!!」 アウリス「世界でいっとー最悪な……それなにが叶うの?(笑)」 DM「ロリのパンティお〜くれっ!」 アウリス「やりがいがあるじゃないか」 DM「ちょっと金払えばエイミーレンタの売ってくれるよ。その日履いてたやつとか」 ダス「それをベルトポーチにしまっておいて、力に」 フォルカー「被るんでしょ?」 スティーン「被ってパワーアップ(笑)」 アウリス「変態仮面と旅を一緒にする気は無いんだが(笑)」 DM「フォォォォォォォ!!!」 ああ、大事なことだけ書いておこう。 彼女のプレイヤーはライザーのプレイヤーではなく、ダスのリアル妹です(笑) DM「では君達はラドローに向けて出発する。ゼナを迂回するわけだけど〜ってちょっとトイレ行ってくる」 ちなみに帝都滞在中に得ためぼしい情報は以下。但し、確度は不明。 ・ヴィーリオンが大規模な攻勢をかけてきた。 ・迎撃のために皇帝自ら出陣した。 ・ヴィーリオンは竜と手を結んだらしい。 ・国境駐留部隊は潰滅した。 ・大量の呪甲装兵も投入している。 DM「で、ゼナを迂回してラドローに向かうでいいんだっけ?」 ダス「いや、えーと。道案内できるの自分だけなんで……その……」 アウリス「いいから行っちゃいなっての(笑)」 DM「ん?」 ダス「よし。わざと道間違えてケーディスに行きます」 DM「うははははは! エイミーレンタに! 逢いに!(笑)」 全員爆笑。 アウリス「今それをけしかけてたんですよ。『長い旅になるぞ。最後に逢わなくていいのか?』って(笑)」 今回の洞窟攻略が終わったら、スティーンの目的である「遥か西に住んでいる、親方の古い友人への手紙を届ける」を果たす必要があるのだ。 DM「なるほど。なるほど(笑)」 ちなみにエイミーレンタの存在は、キャラ達は未だにダスしか知らないのです。 DM「じゃあ仲間達は、どうやら遠くに見える街はラドローではなく東に10キロ近く外れたケーディスだと気付いた」 ダス「ドウラヤミチヲマチガエタヨウダ」 DM「じゃあはったりと真意看破の対抗ロールだ(笑)」 これで看破したのはオーヴィルとアウリス。 アウリス「これはいったいどういうことだ? お前がこんな間違えるなんて不自然だぞ」 ダス「ふ、不思議なこともあるものだ!!」 オーヴィル「ねーよ!」 こーいう白々しいやり取り、好き(笑) ダス「つまり……その……娼館が……」 アウリス「娼館だと?」 ダス「あ、ああ……。そこで働いている少女に……」 オーヴィル「なるほど」 フォルカー「そういうわけか」 スティーン「はへー」 ダス「当分帰って来れないかもしれない……だから最後にあってやりたいんだ!!」 DM「逢ってヤりたいのか(笑)」 全員爆笑。 アウリス「なんで普通に『逢いたいんだ』じゃなくてそんな言い回しに!(笑)」 スティーン「でもまぁ間違ってないですよね(笑)」 DM「そして相手が10歳の少女だなんてことは絶対に言えない(笑)」 ダス「言えませんねぇ(笑)」 DM「性癖が発覚したらスティーンが貞操の危機を感じるだろうな(笑)」 スティーン「距離置きます」 ダス「好きなんだ! 彼女が! だから!!」 アウリス「……そういった事情があるならばしょうがない。これが単に娼婦を買いたいというのなら、状況を考えろと怒るところだが……」 というわけでケーディスに向かうことにする一行。 DM「いやいや、待つんだジョニー。君達はウェラー子爵に何の連絡もなしに、2ヶ月も任務を離れているんだぞ。確かにリッツが墓まで『立場の危うさ』を持っていったので、『やむを得ない』と任務一時離脱の決断を下すハードルは低くなってたとはいえ……」 アウリス「ああ、そうか……」 DM「このまま黙って行かせてキャンペーン終了されても困るので、行くな(笑)」 ダス「手紙で離脱する報告するべきでしたね……」 オーヴィル「まぁ子爵的にはそんな手紙を貰っても許可を出さなかったとは思うけど(笑)」 DM「そうだねぇ。ウェラー子爵にしたら『ウィザードが死んで戦力が大幅に減った? ならば最後の一人が死ぬまでそのまま進め』ってつもりだったろうしねぇ。撤退許可なんて出ないわね」 アウリス「そこまで切羽詰まってるなんて知らないからなぁ……」 フォルカー「やむを得ず撤退した時は、とりあえず結果さえ出せば一時的に離脱してても許してもらえるだろう……って思ってたよ」 ダス「任務成功させて大目に見てもらうつもりだったなぁ〜」 DM「うむ。まぁそんなわけで、仮にこのまま何の手柄もなくノコノコと街に行こうものなら捕縛&処刑されるんで、行くなら忍び込んでくれ(笑)」 というわけで夜、自分が見張り番の時に勝手に街に潜入を試みるダスと、それに気付かないふりをする仲間達(笑) 街の木製城壁を乗り越え、一路エイミーレンタのいる娼館マーメイド・コーストへ。 実はこのダス、隠れ身とかの隠密行動が苦手なので、道中ヒヤヒヤ。上級職のインヴィジブル・ブレードなのに全然インヴィジブルじゃない。しかしエイミーレンタが絡むダスのダイス目は常に平均値を上回るのだ。 DM「エイミーレンタの部屋の前に辿り着いた。二階だから、今は見上げてる」 ダス「じゃあ、ちっちゃい石を……いや登攀しようかな。窓に取り付いて、鎧戸に聞き耳を」 DM「盗聴犯! というわけで中からはエイミーレンタの嬌声がバッチリと聞こえてくるわけだが」 ダス「あ〜……」 オーヴィル「まぁこうなるとは……」 アウリス「あー……」 男の声「小さくて可愛い身体じゃのう〜」 ダス「じゃ、じゃあこのまま待ってます」 DM「盗聴(笑)」 オーヴィル「ずっと待ってるのか……」 スティーン「この音楽で(笑)」 DM「エースコンバットの音楽か(笑)」 その後も衛兵を妙に高いダイス目で切り抜け、盗聴し続ける。 DM「静かになったね」 ダス「静かになった……じゃあ鎧戸を小突きます」 DM「じゃあ男が開ける」 男「なんじゃー!?」 オーヴィル「当然こうなるな……」 ダス「しゅ、手刀っ!! 急所攻撃だっ! ダイス酷っ! 5ダメージ!」 ここにきてダメージダイスが酷いことに。エイミーレンタ絡みは高ダイス目伝説が終わった! つーか完全に犯罪だ! 続く! ●プレイヤーズコメント ・オーヴィル 我が神に与えられたもう、この試練は18禁展開だったのか……。 まぁ……よい、彼らがどうにも、多少心もとなかろうが、スティーンの実力と、我らが神とホークアイの導き、そして私の意思。 一時は横道にそれようと、必ずや正道に舞い戻って悪を打ち倒し、亡きリッツ師の願いは達成できるだろう……必ず、だ! ・スティーン 旅は道連れ世は情け、旅に出ようとしてすぐにオーヴィルにグレイヴさんとククリさんとリッツさんと会えてよかったわ。やっぱり、使い込まれた武器っていいわね〜。 みんなの武器をガンガン鍛えて、工房のみんながビックリするような職人になるわよ。 と、言うわけでスティーンです。親方のお使いを託されルンルンの旅路です。 おーし頑張るぞー。 ところで、ダスの恋愛下手っぷりがすごい。 初恋ってこんなに甘酸っぱいんですか? ・アウリス 自分達が任務遂行中だということを忘れているのか? 「やむを得ない」のは我々の事情であって、一時離脱には変わりない。 ましてや娼婦に会いに行くよう焚きつけるなんて! ここに来て、神官としての性格設定を曖昧にしたツケが回って来た。プレイヤーが前に出過ぎて、キャラクター不在。自分にガッカリだ! それはそれとして、ロリドワーフ登場! これでヒロインはロリのツートップ。最初の男臭さが嘘のようだ(笑) ・フォルカー 得るもの失うもの。 ホークアイを助ける事が出来た……。 上手くいかない事が多かったですが目的の一つを果たせた……! 代わりにライザーが去っていった。 彼にも辛い思いをさせて来てしまったしな……。 えーいダメだダメだ、プラスの方向に眼を向けよう。 オーヴィルとスティーンが仲間になったんだ、これで任務を果たせる……! 二人ともよろしく頼むぜ!! ダス…… [今回は] 愛ゆえの行動ってことにしておこう……。 ・ダス というわけで、不法侵入と傷害と現行犯です。こんにちは。逢いたい一心でしたが、いろいろとダダすべりしてしまいました。ダイスも応えてくれていたのですが、最後にはオーバーヒート。しょんぼり。 気を取り直して、ホークアイと新たな絆を結んでくれた、熱き正義の男オーヴィルと……まさかのロリ追加だーっ! これなら勝てる! …………イヤイヤ、ナニイッテンデスカ。モチロン、エイミーレンタ、ヒトスジデスよ。 |
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■“海洋”キャンペーン 第8回(パーティーレベル7) チャプター2 男「なんだお前はぁぁぁ!」 DM「と、突き飛ばし攻撃で……ダスは負けたので地面に落下で4ダメージ」 男「敵だぁぁぁぁ!! ホウルティーアの密偵だぞぉぉぉ!!」 エイミーレンタ「きゃあああああああ! 誰かああああああ!!」 アウリス「そうなるよね」 ダス「これは……逃げます。どこか隠れる場所は……」 DM「いやお前隠れ身技能低いのにどんだけダイス目を過信して……」 オーヴィル「隠れてるとその内捕まるんで、逃げて来い(笑)」 DM「せめて置き手紙くらい用意しておけば……とか(苦笑)」 そして全力ダッシュで仲間の野営地に逃げ帰って来るダス。 DM「街は大騒ぎになってるようだ」 ダス「す、すまん。急いで街から離れよう……生きた心地がしないぜ……」 アウリス「それはこっちの台詞だよ!(笑)」 スティーン「あはははは(笑)」 オーヴィル「くっ……話は後だ! 出発しよう……!」 大慌てでラドローに向けて駆け出す一行であった。 オーヴィル「それはそれとして……正直、エイミーレンタが一人で部屋にいると思ってた?」 ダス「いや、両方とも寝てるかなと」 オーヴィル「だってノックしたじゃん!?(笑)」 DM「ノックしたじゃねーかよ! エイミーレンタだけ起きて来ると思ったの?(笑)」 ダス「いやぁ…………とりあえず叩かずにはいられなかったというか……」 スティーン「逢わないと気が済まないと(笑)」 アウリス「おっさん、今頃不審者から守ってやったって感じでエイミーレンタの好感度上がってるんじゃないのか(笑)」 ダス「あああ……」 DM「そしてそれがフラグになってエイミーレンタの気持ちが……」 ダス「なんてことだ……」 オーヴィル「町での行動、明らかに選択肢でダメな方選び続けてバッドエンド一直線な感じだったぞ(笑)」 真夜中の漁村ラドロー。 人目を忍んで漁師ティサンの家をノックする。 ティサン「早く中に入るんだ!!」 アウリス「さすが、察しがいい」 ティサン「おいおいヤベーぜ。お前ら完全にお尋ね者になってるぞ! 人相書きまで配られて!」 オーヴィル「なんだって……?」 DM「仲間になった奴らがまさかの犯罪者(笑)」 オーヴィル「ビックリだよ! でも神が認めてるんだから間違いではないと信じていよう」 ケーディスの町へ不用意に入ろうとしてたり、キャラどころかプレイヤーレベルで「そこまで自分達の立場が悪い」とは思ってないまま、オーヴィルとスティーンをスカウトしてたダスとフォルカー。もはや詐欺である(笑) ティサン「うちに来た兵士にゃ、どっか行ったけど知らないって答えといたけどな。そんなことよりホークアイ、よかったなぁオイ! お前だけでもこうやって生きてくれて俺ぁ嬉しいぜ……!!」 DM「ティサンが唯一この村で君達の味方だからなぁ。口には出さないけど色々辛い目に遇ってるのではなかろうか」 アウリス「相変わらずいい人だ……」 ティサン「疲れてるみたいだが、ここを出発するなら早いほうがいい。夜明けまで待ってたら村の奴らにバレちまうからな……ところでライザーの姿が無いみたいだがどうした?」 ダス「……彼は独自の道を歩んだ。帝都で別れたんだ」 ティサン「そうか……ま、正直洒落にならない状況ってのもあるからな。しょうがねぇさ」 フォルカー「ああ。帝都まで付き合ってくれたのを感謝こそすれ、怨みは無い」 ティサン「おうよ。で、なんか代わりにちっこいのが増えてるみたいだが? 子供でも拾ったか?」 スティーン「(ガシャンと面頬を上げ)子供じゃないですよ! 立派な36歳です!」 ティサン「おおっ!? ドワーフの嬢ちゃんかよ!」 スティーン「そうですよ。スティーンと言います(兜を外す)」 ティサン「ほっほー。またずいぶんと可愛らしい仲間だな! おい! ハッハッハーッ!(撫で撫で)」 スティーン「わ!? わ!?」 ティサン「おっ。立派なクマの毛皮だなぁ」 スティーン「ふにぃーん…………わかりますか!?(キラーン)」 スティーンは剥製マニアです。技能も取得しており、強敵を倒して剥製にすることによって、特殊な力を発揮する特技も保有している(笑) ティサン「おうよ! だったら俺の爺さんが釣り上げた大物の剥製を見せてやらにゃならんな!!」 スティーン「ををっ! そんなものがっ!!」 ティサン「こっちだこっち!」 スティーン「どこですかどこですか!!」 アウリス「……めちゃくちゃ意気投合してるな(笑)」 オーヴィル「完全にペットっていうか娘っていうか……(笑)」 というわけで、夜が明ける前にウォーター・ウォーキング行軍で島に到着。洞窟へ。 途中、例の場所にライフリーチ・アティアグの姿はなく……っていうか。 DM「スティーンは最初の冒険でいきなり汚水まみれになろうとは……過酷だ」 スティーン「で、ですねぇ……かなり嫌ですよ〜」 DM「イメージとしてはキャンプ場のトイレの水を肺に採り込んで呼吸してるような……いやもっと汚いか……水上がったら上がったでウンコまみれだし……つまり肥溜めの中を……」 スティーン「嫌過ぎますっ! 綺麗にする呪文は無いんですか!?(笑)」 DM「あるんだけど、使ってはいないねぇ」 俺がプレイヤーだったら絶対使ってる(笑) スティーン「水に入ると聞いて毛皮を預けておいてよかったです……」 アウリス「とにかくリッツを弔うくらいはしないとな……」 とまぁ想像するだけで気持ち悪い惨劇は発生した。 途中休息をはさみつつ件の入口までやってくると、カーテンゾーンは焼き払われている。 ホークアイが戦死した部屋まで来ても、誰もいないが……。 DM「冒険者と思われる死体がそこかしこに転がってるね。金目のものは剥がれてるようだが」 オーヴィル「やはり我々の他にもここを攻略している人がいるんだなぁ……」 警戒しつつ、前回ダスが奥へ向けて撤退した場所まで到着し、さらに進もうとすると……。 DM「全員視認してくれ」 各自振るのだが、素人連中に加えてダスのダイス目もよろしくない。 だがこのパーティーには最強の偵察機、ホークアイがいる!! オーヴィル「ホークアイは……あちゃー。ダイス目2で18だ」 DM「うーむ。それじゃあそのまま進んでくれ」 DM「そして待ち伏せした敵の奇襲を受けてくれ(笑)」 敵機直上急降下!! DM「突然頭上から闇が広がり、君達の明かりを包み込み、かき消した。そして何者かが皆々様の頭に覆いかぶさるように襲って来た! 不意討ちラウンドなので攻撃する!」 ダス「ダークネスだ!」 オーヴィル「デイライトのスクロールは持ってきてるが、暗くて読めない!!」 DM「ダスに7ダメージ! 組みつき対抗ロール!」 ダス「組みつき対抗22!!」 DM「じゃあ大丈夫。次はスティーンに6ダメージで組みつき対抗ロール」 スティーン「えいっ……あ、ダメ。ダイス目1で11(笑)」 DM「勝っちゃったよ! 修正値はこっちがかなり低いのに! いきなりの触手プレイか! 締め付け6ダメージだ!」(ちなみにBGMはランスのエロシーンだった) と、全員に謎のモンスターが襲いかり、スティーンだけが組みつかれる。 ダス「なんだこいつは!? 組みついて来たぞ! ダークネスの範囲から抜けるぞ!」 DM「じゃあ機会攻撃しよう。立ちすくんでるんならAC低いから当たるぞ。6ダメージで、組みつき対抗ロール」 ダス「あうあー! 12!」 DM「12!? じゃあ組みつかれた。スティーンは暗視があるから、薄暗いけれど見えてる。なんかこんなのが襲ってきてる(笑)」 フィギュアを見せる。 スティーン「組みつかれたーっ! なんか黒い傘みたいなウジャウジャしたのがいっぱいいる!! 組みつきから脱出します! 成功! HP的にヤバい人を助けますよっ! 壁役ですから!」 オーヴィル「しまった。相手が見えないから防御的発動ができん……」 隙を見せずに呪文を発動する為の技術なので、敵が見えてない以上は隙だらけなのだ。 オーヴィル「ダーク・ヴィジョン唱えます! とうっ!!」 DM「じゃあ機会攻撃を4回しましょう」 オーヴィル「うわっ、しまった! 4回もか……! 誰も組みつかれてないのか、周りの仲間(笑)」 DM「こいつあんま強くないから、順当に誰も組みつかれていないという。命中で6ダメージ。精神集中どうぞ。耐えた? じゃあ組みつき対抗ロール」 オーヴィル「負けた……」 DM「それで7ダメージ。残りもそのまま攻撃して……7ダメージ。組みつき対抗ロール。こっちの勝ちで締め付け7ダメージ」 オーヴィル「死にそうです……」 前キャラのウィザードであるリッツは魔法戦士型だったので筋力もそれなりだったのだが、彼は8と人並み以下の非力さに加え、戦士系クラスも混じってないので、パーティー内で一人だけ組みつきに目茶弱い。まぁそれが当たり前なんだけど。ウィザードだもの。 ホークアイ「くっ。大丈夫か!? これ以上はやらせんぞ!! こいつらはダーク・マントルだ!」 と、立ちはだかるも、敵の攻撃を1回引き付けるのが限度。いや、それでも十分役に立ってくれてるんだが。 アウリス「移動します。1、2、3、4……」 DM「そこでハーフアクションだけなら移動終了だよね」 アウリス「そうだった……俺は今4歩しか歩けない人だったんだ!」 金に困ってミスリル・ブレストプレートを売ったので、移動力が低下している事実! アウリス「まだ暗闇から抜けられない……もう一歩進んで……明るくなった? 怒涛の行動! ダークネスの中に向かってディスペル・マジック!!」 DM「範囲ディスペルね。じゃあこっちで何が消えたか判定するから、術者レベル判定しまくって」 正確に「何回やれ」だと、現場に何個呪文がかかってるか判明しちゃうのだよ。 DM「で、確定なのはオーヴィルのメイジ・アーマーとライトを消した、で終了かな。ダークネスを何個消したかはわからないが、依然として暗い。ダイス目悪かったね。異常に」 アウリス「いかん! なんか余計なことしたか!?」 DM「まぁ仮にダイス目が普通でも、全部のダークネスを消すのは難しかったかもなぁ……。厳しい」 アウリス「キュアしたくても出来ない! 暗くてなにがどうなってるかわからないぞ!」 DM「脅威度1だぜ!? 選択の余地が無いのでオーヴィルに攻撃しよう」 これでオーヴィルは昏倒。ザ・死ぬ寸前。 だがドワーフの暗視は偉大。結局は脅威度1でHP6の雑魚なので、次々と一撃で葬り去り、敵は逃げていくのであった。 というわけで進め〜進め〜ものど〜も〜。続く! ●プレイヤーズコメント ・オーヴィル ダメだこのダス、早く何とかしないと……。 ん? ダス? ダスってプロの隠密だったよな……何この騒ぎ!? 指名手配といい、ダスの騒動といい、任務が終わったらしっかり問い詰めておかねばな……。 そうか、水を綺麗にする呪文……クレリックの0Lv呪文にあるのか……とほほ……。 そして初の戦闘! 何というぶざまな苦戦! たかが闇と奇襲に手も足も出ないとは、情けない……。 ・スティーン な……なんか勢いで来ちゃったけど、かなり背水の陣なのね……。 私も気を引き締めないと……。 うん、旅って過酷……。 ・アウリス ダス、再会のチャンスも不発。すまん、ダス自身は想定外の行動だったからな。まさに余計なお世話だった……。ノリだけで行動してはダメだと痛感した。 反して、スティーンの順応ぶりは凄いな、実に微笑ましい。見習おう! 怒濤の行動→ディスペル不発は切ない!だが、もっと違う方法で切り抜けないといか ・フォルカー あああ〜何やってんだか……。 でも、自分の思い人の前まで来たら会いたくなるよなぁ。 ダス、勇気出しすぎだよ……で、結果がこれか……。 暗いし、狭い! グレイヴを満足に振るう事が出来なかった。 スティーンに殆どを任せちまったし、オーヴィルにも大怪我させちまった。 面目ない!! ・ダス ばか! ダスのおばか! エイミーレンタを怯えさせてどうする! このっ! と、キャラクターに責任転嫁カッコ悪いというか、まことに申し訳ない……。BADまっしぐらですかーっ! ティサンも危険なはずなのに、熱い男ぶりがっ。というか、彼の立場が悪くなったのも完全に自分らのせいだからなあ……。キッチリ成果をあげて、彼の立場も回復させてあげたいところ。 といいつつも、初っ端からダイピンチ。だがロリドワーフがいて助かったぜ! |
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■“海洋”キャンペーン 第8回(パーティーレベル7) チャプター3 DM「四つ角の右の通路を覗くと、なにやら宝箱の上にSANチェックさせられるような不気味なのが。視界に捉えたダスは知識ロールで……ジバリング・マウザーということがわかる。怪しい呻き声を出して精神に異常をきたさせたり、血を吸ったりします。殴打武器以外は効き難いようです」 ダス「とりあえず撤退するぜ!!」 DM「イニシアチヴで勝ったので先に動いて距離を詰めよう」 アウリス「うわ! 進んできた! しかも結構早い!」(左写真) まぁ普通です、普通(笑) DM「呻くんで全員意志セーヴだ」 これでセーヴを落としたのはフォルカーとホークアイ。 ダス「ジバリング・マウザーだ! 奴の声を聞くと頭がおかしくなるぞ! そして血を吸う! そしてダメージを減少する能力がある!」 DM「どうせデータ的な説明は皆聞いて知ってるんだから、もっとロールプレイで言ってくれよ(笑) ダメージを減少する能力って、ルール用語過ぎる!」 ダス「奴は殴打ダメージ以外ろくに効かない! 気をつけるんだ!」 オーヴィル「殴打ダメージって言い方も(笑)」 ダス「あー(笑) や、奴は叩き潰さないとろくにダメージを受けない! 気をつけろ!」 この辺、こだわるので口煩いです(笑) ダス「と言いつつ、後方に撤退します」 DM「スティーンは得意のウォーハンマーを存分にふるうがよい!!」 スティーン「AC16まで命中! ……外れかぁ」 アウリス「呻き声を封じる! サイレンス!!」 そしてヤバいのが、混乱したホークアイ。混乱判定の結果、敵に向かって襲いかかることに。 DM「うわやっべええええ!! いかん! このまま敵に突っ込んでいくのはヤバいぞ! 誰か! 機会攻撃でもなんでもしてインターセプトするんだ!!」 混乱中に攻撃を受けたキャラは、当初の目的を忘れて反撃を始めます。つまり、敵に向かって飛んでかれる前に、自分達に引き付けてしまえということ。戦士相手にこれをやるとヤバい時もあるが、往々にして発生する「非力なキャラが敵に突っ込んでく」状況をどうにかする為の常套手段。 しかし誰も動かない! というか、サイレンスがかかってるんで他者に指示できない! 思いっきりDMが指示してるが! 他の人もAP使ってでも初心者のスティーンに機会攻撃を指示してあげてええええ!! アウリス「しまった! 先走ったか!!」 DMの叫びも虚しくホークアイは敵に到達し、反撃によって捕り込まれてしまう(右写真)。 オーヴィル「こいつはダメージよりも厄介なことをされそうで怖い……」 DM「はい。吸血されて、ダメージは1だけど耐久力にも1ダメージ」 この時点で自力での脱出はほぼ絶望的。ホークアイは非力なのだ。仲間が組みつき対抗ロールに勝利して引き剥がすか、ホークアイが死ぬよりも先に倒すしかない! DM「この前のクローカーに捕り込まれた時みたいに、攻撃したら諸共ダメージいくかもしれないね」 叫びもそうですが、普通はこんなこと教えません。だがあまりにも状況がヤバくてつい!! せっかく蘇生成ったばかりのホークアイに早くも死亡の危機だけに! ホークアイ「俺に構うな! 攻撃するんだ!!」 まぁ彼の立場ならこう言うわけでありますが!(どっちもDMが喋ってます) 2ラウンド後、地面を軟体化する敵の能力に苦戦しつつもヘイストの力もあってどうにか接敵、包囲する。 アウリス「コール・ライトニングの詠唱を開始」 スティーン「攻撃します。AP使って21まで命中……」 DM「ホークアイのHP教えて。で、この戦闘においては、こっちで管理するからね」 オーヴィル「うん」 スティーン「8ダメージです」 DM「うむ。で、敵の番。ホークアイ、さらに吸血される」 オーヴィル「共感的リンクでは、ホークアイの感情はどのように伝わってきますか?」 DM「闘志とともに苦しみの感情も伝わってくる」 オーヴィル「フォールス・ライフがかかってなければ危なかったか……」 一時的にHPを上昇させる呪文です。 DM「敵の反撃は……スティーンが相変わらずAC高いわ頑健セーヴも高いわでさっぱり効かない」 そして混乱時のランダム行動ロールで運良く一切暴れることなく効果時間が切れたフォルカー。 フォルカー「さぁどうしよう。オーヴィル、これはいいのか? 前の失敗があるかどうか……」 オーヴィル「なんなの?」 ちなみにロールプレイ視点で言うと“前の失敗”なんて新キャラのオーヴィルは知らない(笑) フォルカーはあくまでプレイヤー発言で聞いてるつもりなのだろうが。 DM「それだけだとわからんような(笑)」(まぁクローカーへの攻撃で中の仲間にもダメージいかせた失敗だろう) フォルカー「わかりました。じゃあやろう。強打3点」 アウリス「え!? そーいう話なの!? おかしくね、今の(笑)」 フォルカー「強打3点で攻撃します」 アウリス「えええ!? ちょっと!?」 オーヴィル「殴るしかもはや手はないのかなぁ……」(きっと以前オーカージェリー相手に強打し忘れたことなんだろう) フォルカー「攻撃で、命中。18ダメージ」 DM「う、うむ……喰らった……」 アウリス「コール・ライトニングの詠唱終わったけど、このまま落としちゃって大丈夫かなぁ……」 オーヴィル「敢えて外すってことも可能ではあるね」 フォルカー「ジバリング・マウザーの様子はどうですか?」 DM「……ん? ダメージ減少を抜いてダメージ与えてるみたいだけど」 オーヴィル「ああ、分裂を恐れたのね」 フォルカー「そう。オーカージェリー相手にやちゃったから」 DM「俺はてっきりホークアイへのダメージを心配したのかと……」 フォルカー「いや、分裂を懸念してました」 オーヴィル「そう考えてるならそうと言ってくれよ(笑)」 DM「ホークアイ諸共攻撃するしかないけど、いい?って確認してるのかと思ってたよ」 オーヴィル「俺は違った! 強打のことかと!」 DM「ホークアイの心配してるの俺だけなのか!? さっきからボコボコにしてるし!」 スティーン以外苦笑い。 スティーン「え? え?」 DM「ほら、レポであったでしょ。リッツがクローカーに包み込まれて、アウリスがそのまま攻撃したら、ダメージの半分がリッツにもいったシーン(笑)」 スティーン「ああ〜やってましたね!(笑)」 いいんです。まだプレイ経験数回の君はそこまで気が回らなくてもしょうがないんです。そこらへんは回りがフォローすべきなのです。 オーヴィル「じゃあアウリス、どうぞコール・ライトニングを落として下さい」 俺に構わず攻撃しろ……確かにそう叫んではいたが!! 敵よりホークアイの方が打たれ強い保証は無いんだぜ!? 続く! ●プレイヤーズコメント ・オーヴィル APはもう1点もなかったんだ。私は馬鹿だ! 何故残しておかなかった! ホークアイを傷つける懸念はあったが、取り込まれているのを手をこまねいて見ていてもやはり死ぬだけ。 一刻の猶予もない。攻撃して救い出すしかないのだ……! だがそれにしても、それを避ける方法を私は必死に考えていただろうか……。 ・スティーン 闇雲に攻撃するだけじゃダメなのね……。 仲間に攻撃しちゃうなんて……。 プレイレポートからももっと学ばなければならないことを痛感。 やっぱり旅は過酷だ……。 ・アウリス 初心者を操り人形は良くないけど、指示が必要なときもある。まさに今回がそれだ! AP残り1で萎縮してしまった……。 ホークアイを心配していなかった訳では決してない。だが、やらかしてしまった反省と、どうしたらいいか分からない混乱で動きが鈍った。悪循環の見本を体現してしまった。 ・フォルカー ともかく取り込まれたホークアイを開放しないと、と思った。 早い段階で、攻撃を加えることで助け出せると考え、強打で早期解決を目論んだが……。 自分の考えを、しっかり伝えてなかった事が連携を乱すことに繋がった。 ・ダス ホークアイがピンチ、何とかせねば! けど叩かないと敵は倒せない。そして放置すると吸血でやられてしまうし。でもやっぱり体力が劣るホークアイがクローカーホールド状態では……。 とか思いながら殴打武器に持ち替えて、接敵、足場保持、移動、足場保持を繰り返しているうちに戦闘は進む進む。うぅん……。 |
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■“海洋”キャンペーン 第8回(パーティーレベル7) チャプター4 アウリス「雷を落とします。チュドーン! 11ダメージ」 DM「敵は反応セーヴ成功。ホークアイはセーヴ失敗したけど」 オーヴィル「身かわし強化持ってるからダメージ半分で5ダメージ、電撃に対するエネルギー抵抗が5あるからノーダメージ」 アウリス「お、意外といい作戦かもしれん!」 確かに身かわし強化+エネルギー抵抗に頼った攻撃呪文攻勢は極めて有効な戦術だった……!! なんかアウリスの「予想外」っぽいリアクションが気になるが!! だがしかし……!! ダス「近付いて終了」 スティーン「攻撃します。AC31まで命中で、10ダメージですね」 DM「で、オーヴィルの手番。共感的リンクを試みると、無反応」 オーヴィル「えっ!? もう生きてない!?」 DM「そりゃあれだけバカスカ容赦なく攻撃されたから……具体的にはフォルカーの攻撃で死んでた」 フォルカー「なに……また死なせてしまったのか……ってホークアイが死んだことはオーヴィルしかまだわからないのか」 DM「なぜ驚く……全然躊躇しないから、明確にホークアイ諸共殺す気でいたとしか思えんかったぞ……」 オーヴィル「……………………………………なにもしません」 DM「マジック・ミサイルは?」 意訳:撃てば安全に倒せるよ。基本的にこの手のリードに従うことで、「悪い結果」に導いた試しは一度も無い。 オーヴィル「ショックで頭が真っ白になってます。すいません」 DM「じゃあ仲間達はまだホークアイの死を知らない。で、敵も正直逃げたいんだが、完全に包囲されてて逃げられんのよな……無駄な足掻きをするしかないのか。スティーンに全力攻撃するが、全然当らない。おかしいな。ダイス目の平均値は15くらいなのに……」 アウリス「凄いACだ。普通のキャラなら死んでるくらいの勢いなのに」 フォルカー「よし、じゃあ攻撃を……」 アウリス「待て! 俺が先にやる!! コール・ライトニング!!」 DM「それで死にました」 アウリス「いや、君の出番を奪いたかったわけではないのだが、武器攻撃による巻き添えダメージを心配して先にやったんだ」 フォルカー「自分のミスでホークアイを死なせてしまったダスの気持ちがわかったぜ……」 DM「急いでジバリング・マウザーの中から救い出そうとすると、殴打や斬撃による傷でボロボロの物言わぬホークアイが。さらには雷撃によるダメージで、その体は見るからに損壊している」 死んだ状態では身かわし強化は発動しないので、5点程度のエネルギー抵抗はあっさり貫通して死体を損壊させたのだ。 アウリス「キュア……というレベルではないか……」 DM「ホークアイが受けたダメージの殆どは味方からだった。ていうか、わざわざ『諸共ダメージ行くかもね』と言ってたのに対し『DMはああ言ってるが、それは攻撃を手控えさせる為のブラフで、実際にはそんなことないだろう』とでも思ってたのか……引き剥がしにかからないなら、せめて物理攻撃じゃなくて単体攻撃呪文使ってれば……」 オーヴィル「それが巻き添えにならないなんて確証、無かったし……」 財産のほとんどを費やしてまで蘇生したホークアイを、早くも失ってしまったパーティー。 重い「やっちまった……」空気が場を支配する。 最後のDM発言も完全に説教というか弾劾。なにもそんな言い方しないでも……っていう。 そんな嫌な流れを断ち切る……いや叩き潰すぜと明るい声が。 スティーン「……クヨクヨしててもしょうがないわ! とにかくこの任務を解決して、一刻も早くまた蘇生するよう頑張るべきよ!」 DM「今回のサブタイトルはドワーフプリンセスとへっぽこ男子だな(笑)」 まぁ彼女が冷たいわけではないのだが、付き合いや接点が一番薄いというのもキャラ目線としてはあったのかもしれないけど。 スティーン「私も無慈悲にガンガン殴っちゃったから……」 アウリス「いや、半ばわかってて止めなかった自分達が悪いんです」 DM「うん。ルール的な話でもあるんで、それはしょうがないよ。慣れてきたら、操り人形にならない為に『リーダーが統一指揮』よりも非効率を承知でその辺の判断を任されるけど、少なくとも今はまだ『止めなかった他の面子の責任』でいいよ」 お高いプレイヤーズハンドブックを購入し、ルール習熟への気概を見せてくれてるだけでも、俺はとても立派だと思います。兄の借りて読むのではなく、自分専用のですぜ! スティーン「今度からは私も気をつけるわ!」 ダス「旅に出て最初の冒険でこんなことになってしまい申し訳ないぜ……」 スティーン「経験になったし、これからはもっと慎重に行こうと思うし……やっぱり世界は広いわ!」 ダス「よし! 足元捜索しながら宝箱に近付こう」 スティーン「護衛で後ろ付いてきます」 アウリス「ダスやる気を出してるな」 ダス「ああ……ロリっ娘が俺の背後に!」 スティーン「そこはいつものロリパワーでいいダイス目を!」 DM「ロリが絡むと強くなる(笑)」 オーヴィル「なにかサービスしてあげれば強くなるかもよ」 DM「胸を揉ませるとか」 アウリス「サービスって最悪だ(笑)」 そんな感じでロリをバックに宝箱に接触すると。 DM「宝箱が襲いかかって来るんだぜ!」 アウリス「ミミックだーっ!?」 オーヴィル「インパスかけなきゃダメだったか!?」 と、不意を衝くだけ衝いてダスが粘着ボディにひっついて捕えられたりもしたのだが、スティーンが自慢のウォーハンマーで殴りまくってあっさりと粉砕解体。 さらに奥へ進み、途中の罠を幾つか回避しつつズンドコと。 DM「なんかいる」 ダス「いた! 左側の〜こう〜え〜と左側の〜いや〜(身振り手振り)その〜(わたわた)」 アウリス「(意図の読み取りを諦めて)わかった。ブレス」 スティーン「とにかく突っ込んでいいのね!?」 オーヴィル「シールド唱えます」 ダス「左の奥の方に敵は隠れた!」 スティーン「じゃあ私が行くから、援護よろしくね!!」(写真) 後続も間を置かず追従するが、敵のリアクションは無い。 ダス「敵は動かないか……ならば左側の道を進む」 DM「反応セーヴ」 ダス「むむ……………………14!!」 DM「じゃあ落とし穴に落っこちた」 オーヴィル「フェザー・フォールは……視界外!」 DM「ダスは消息を絶ち、水に落ちた音がした(笑)」 オーヴィル「インヴィジビリティかけて移動! でもライトかかってるから位置バレバレだった!」 スティーン「ダスが落ちたーっ!と叫びつつ、右の段差を登る!」 DM「すると眼前には水溜まりが。この窪み部分だね。で、水面から顔だけ出して……なんかしてくる(笑) 40フィートの円錐なんで、全員意志セーヴ」 アウリス「おおっと! 40フィート・コーンと来たか!」 オーヴィル「全員視界に入っちゃってるしなぁ」 これには低かったフォルカーがAPを使ったりしつつも全員耐える。 DM「知識ロールの結果は、リザードマンっぽいけどなんか違う。ウニョウニョしてるしってところ」 オーヴィル「リザードマンの親戚か!! もはや別物だな!(笑)」 スティーン「う〜ん。水に落ちると困るんで後退して、ウォーハンマーを仕舞います。水中戦になりそうなんで、ライトピックに持ち替えたいですから」 オーヴィル「落とし穴の縁に近付いて、中を覗く! ダスの姿は!?」 DM「傾斜がついてて、その角度で見える範囲には見当たらない」 アウリス「ディヴァイン・プロテクション発動!! 敵の特殊能力に備えるぞ!!」 敵を攻撃したいのだが、片方の通路は落とし穴があり、もう片方は水溜まりが正直怖いので、一気に詰め寄れない前衛。 スティーン「私はダスを助けに行くわ!」 アウリス「待つんだ! ウォーター・ブリージングをかける!! 集まってくれ!」 オーヴィル「アウリスにフライ!!」 アウリス「え!? なんで俺に!?」 オーヴィル「アウリスがダス助けに飛び込んでくれるかと」 アウリス「攻撃力無いからなぁ……」 オーヴィル「…………フォルカーにかけるべきだったか!?」 DM「では二発目の『なんか』が飛んで来る」 これでオーヴィルが朦朧化する。 アウリス「全ラウンドアクションで隣接する全員にウォーター・ブリージング!」 スティーン「それじゃダス助けに行ってくる!」 一応呼吸の心配は無いのだが、全然泳げないので怖いギャンブルではある(笑) 続く! ●プレイヤーズコメント ・オーヴィル ホークアイが飲み込まれた序盤の時点で、諸共攻撃によりHPはかなりの危険域まで落ちていました。 敵に飲み込まれてしまった以上、引きはがすことは出来ない、外から救出する手段はないという思い込みと、そして何もしなければ被ダメージが累積し数ラウンドで確実に死ぬだろうという判断。 その時の私にとってはこれはもう既に詰んだ状況で、手をこまねいたまま確実にホークアイが死ぬのを待つか、敵を叩き殺してホークアイを助けだせる可能性に賭ける、の二つしか選択肢がありませんでした。 もしかしたらダメージはいかないかもしれない、そう信じて殴るしかなかったのです。 そう思わなければ、何も出来ない状況。それを言い訳に自分達が何をしていたのか。 ホークアイの骸を見るまで、何もわかっていなかったのです……。 ・スティーン ホークアイに続いてダスまで失うわけにはいかない! 今、できることは全てやるわよ。 と、言うわけでガンガン行くぜー。 叩けるやつは叩く! ・アウリス 最初からのブレが、ここで極限に達してしまった。こんなときだけロールプレイでホークアイの遺体を傷つけるとは! 反省と考慮のバランスが悪すぎる。失敗続きにも合点がいくというものだ。 唯一、スティーンの前向きな発言が救い。へっぽこ男子達も負けていられないぞ! ・フォルカー やってしまった……。 自分の攻撃が決定打になったのか……。 敵を倒さないとパーティが危うい、ホークアイを助けようとなると、こちらが後手に回る。 ……ファイターの自分に他に何か出来ただろうか……。 済まない、ホークアイ……!! ・ダス ホークアイ……またこんな事に……。一撃も殴ってないのですが、それが余計モヤモヤする感じに……。 また、助けられなかった……。 なんか変なの居た、そして隠れた! そんな表現。フィギュアの左右とプレイヤーの左右の相違というか(笑) で、これがかの有名な落とし穴かッ! いや、引っ掛かったのもう二回目ですが(笑) ローグなのにね……。 |
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■“海洋”キャンペーン 第8回(パーティーレベル7) チャプター5 フォルカー「後退して攻防一体!!」 DM「ミョンミョンミョンと例の攻撃」 アウリス「こ、これは落とした!! ピヨピヨ……」 オーヴィル「俺も引き続き意識朦朧中……」 フォルカー「さらに後退して攻防一体。終了」 DM「おいおい、意識朦朧してるオーヴィルとアウリス放置して護衛がいなくなっちゃったから、ここぞとばかりに接近して、アウリスに組みつくぞ」(写真) アウリス「なに!? 俺か!?」 オーヴィル「客観的に見ると一人だけ逃げ出してるよね……」 フォルカー「マズい!」 DM「朦朧中は組みつきに抵抗出来んので、ガッチリキャッチ。そしてアウリスは正気を取り戻した」 アウリス「脱出するぞ! 組みつき対抗ロール!」 DM「それでは組み手争いに負けた。で、フォルカーは自分が下がった瞬間大変なことになってるわけだが」 オーヴィル「……いまさら聞いてもしょうがないんだけど、なんで下がったの?」 フォルカー「特殊攻撃飛んで来るから、離れた方がいいかなぁ……と」 オーヴィル「本当に逃げただけなのね……」 DM「文字通り、朦朧化状態の味方を見捨てて逃げたのか(苦笑)」 フォルカー「…………腰抜けです(苦笑)」 慌てて引き返したフォルカー、果敢に攻める! DM「いててて。さすがに組みつき中は避け辛いぜ……だがもう少しで脳味噌が吸える!!」 アウリス「脳味噌!?」 DM「触手ウネウネ〜チュルチュル〜!」 アウリス「嫌だ!(笑)」 DM「オーヴィルも正気を取り戻したぞ」 オーヴィル「ボーッとしてる場合じゃねぇ!! ………………うーーーん」 DM「あ、砂時計切れた。アウリスの番」 アウリス「組みつき対抗ロール23!!」 DM「え〜と……触手一本につきボーナスが乗るから……」 アウリス「触手一本くらいですかね!?」 DM「4本あるねぇ〜。でもダイス目が酷かったんでそっちの勝ちだ」 アウリス「生き延びた!!」 フォルカー「殲滅する!! が、外れ!」 オーヴィル「喰らえ! ショッキング・グラスプ!!」 DM「…………なぜそれをさっき悩んでる時に使わんの?(笑)」 オーヴィル「そ、それを言われると……」 アウリス「え!? ショッキング・グラスプ、用意してあったの!? なんでそれ使ってくれなかったの!? おかしくない!? 当然使うところだよね!?」 オーヴィル「い、いやぁ……ショッキング・グラスプしかない、ヤバいな……と」 アウリスが慌てるのも無理はなく、「自分のダイス目が高く、相手のダイス目が最低値」というラッキーな組みつき対抗ロールの凌ぎを見せていなかったら、脳味噌吸われて即死してたのだ。 オーヴィル「接触成功! 呪文抵抗突破!!」 DM「それで死んだ(笑)」 ちなみに別進行していた落とし穴組は、なんかダスが水底で大型の水蛇に巻きつかれてたが、スティーンがボコボコにしてアッサリ殺していた。画像はハンマーだけど、実際にはライトピックよ! 水中じゃ殴打効かないからね!(笑) となると、ダスが持ってるククリも水中は斬撃半減。でも組みつき対抗ロールに勝たないと予備武器抜けない……なのでロンリーバトルでは絶体絶命であった。 そして鎧を脱いで身体を乾かすのであった。インナー用オーバーオールは透け透けだ!? DM「通路の奥から聞き覚えのある唸り声が聞こえる」 オーヴィル「もうこの先だな……」 ダス「この先は広くなっている。皆密集してくれ! あと俺が捕まったらよろしく!」 アウリス「一網打尽にならないか……(笑)」 DM「では室内を見渡したところでイニシアチヴ」 ダス「奴め!! ホークアイの仇はとる!!」 ホークアイを倒した憎きブラッドハルク!!(の別個体 DM「敵がイニシアチヴ早かったんで、突撃しよう。ダスに命中、22ダメージ」 ダス「……というわけで撤退します」 叫ぶだけ叫んで!? ……ま、まぁ君じゃ相性悪過ぎてどうにもな。 スティーン「あたしが相手になるわ! 来るなら来なさい!!」 フォルカー「強打2点で攻撃……が外れ!!」 スティーン「攻撃! 14ダメージ! 二回目も命中12ダメージ!!」 ダス「ライトクロスボウを撃ちます」 DM「機会攻撃。命中。18ダメージ」 ダス「射撃は外れ!! 撤退します!!」 オーヴィル「ヘイスト!!」 アウリス「初めて使うぞ!! ターン・アンデッド!! 聖印を掲げる! 貴様らのような存在は許さん!!」 DM「その退散判定なら……一体逃げ出すね」 ダス「これがアウリスの、ターン・アンデッド!!」 アウリス「よし!!」 こうなるとガチファイター二人が苦戦する相手ではなく、相変わらずの重戦車スティーンの装甲に自慢のパワーも通用しない。そして防御は薄いが攻撃力は随一のフォルカーが猛威をふるってあっさりと粉砕される。 ダスの傷を癒し、敵を追撃する。ターン・アンデッドは効果が切れれば敵は正気に戻るのだ。 DM「すると奥に明かりが見えるね」 ダス「進むぞ!」 アウリス「ちょっと待てよ!(笑)」 オーヴィル「強化呪文無しで突入はありえん!」 スティーン「なにか物音はしますかね?」 DM「この距離じゃ特に聞こえないな」 アウリス「ブレスをかけよう。で、ディヴァイン・プロテクションも。さらにフォルカーにシールド・オヴ・フェイス」 オーヴィル「シー・インヴィジビリティ。シールド・オヴ・フェイスはフォルカーにだけ?」 アウリス「お嬢は十分硬いから要らないかなと」 オーヴィル「じゃあ俺がかけよう。あとダスにも」 クレリックを1レベルだけマルチクラスしてるオーヴィルさん。 ダス「それでは足元を捜索しつつ、曲がり角まで……」 DM「こんなのが……」 オーヴィル「強そうなのが!」 アウリス「あれ、なんかさっきの奴が処刑されてる!?」 オーヴィル「敵前逃亡は死罪だ!?」 アウリス「スゲェ! 悪の三幹部みたいでカッコイイな!?」 スティーン「カッコイイ(笑)」 DM「で、ダスがコソッと中を覗くと目が合うね」 黒騎士「待ちくたびれた……いや遂にここまで追い詰められてしまったようだな」 地下迷宮の三悪人? 続く!! ●プレイヤーズコメント ・オーヴィル ホークアイの仇のブラッドハルクはリッツが倒したよ!? まぁ、あの残骸が再利用されている可能性はあるのかも……? 自分の身すら満足に守れず……。 呪文の使い方もちぐはぐだ……! これが実戦か。 そして……、ついに出会った3人。中でも騎士の格。 魔導師リッツ殿の果たせなかった任務の、あれが元凶だろうか! ・スティーン 敵ながらかなり迫力のある登場! 悔しい(笑) こんな強そうなやつと渡り合えるのか!? ・アウリス ふう、少しは挽回できただろうか? はじめてのターン・アンデッド、どうにか無事にやり遂げたよ(笑) 地下迷宮の三悪人、こいつらが黒幕か。ここに来るまで本当に長かった……。今までの不始末、片をつけさせてもらうぞ! ・フォルカー 朦朧化する特殊攻撃に自分は相性が悪い。 また敵の立ち位置も接近しにくい場所だしな。 ここは一歩引き、引き付けて攻撃しようか。 味方が朦朧化した、自分はやられる訳にはいかないので後退。 その後敵が下に来て迎え撃つ事が出来たが、これって味方をエサにして自分は逃げたことになるよな……。 腰抜けだな……。 ・ダス 脳チュル怖いよ! がらんどうになっちゃう。 またまたブラッドハルク。うーん、急所がないヤツはどうにも! 仲間の連携で無事切り抜ける事が出来た。 ついに、ついに大元らしき怪しい奴等と遭遇! 海賊退治をはじめてからゲーム内で数ヶ月、長かった……。ここが踏ん張りどころ。切り抜け、真相をつかみ、生還、子爵に報告。そして……。 そして…………! |
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■“海洋”キャンペーン 第8回(パーティーレベル7) チャプター6 ダス「あいつは……!?」 スティーン「音楽がまたいい感じに。テンションが上がりますね(笑)」 何の曲かわからんけどいかにも決戦風のBGMが流れ出してました(笑) ダス「貴様は誰だ!?」 DM「強化呪文が切れるから問答無用で襲いかかります!……とかには(笑)」 オーヴィル「そんなバカなことできんっ!」 いいプレイヤー達です(笑) まぁ敵が意図的な時間稼ぎを狙ってる場合でもない限り、それで「効果時間切れたね」とする気もさらさらないが!! DM「ちなみに足元は砂地で、立ちすくみにはならないけど移動力は低下する」 オーヴィル「貴様らこんな地の底で何をしている!?」 黒騎士「愚かな人間共が同士討ちする様を見届けようとしていただけの、仮りの住居さ」 アウリス「同士討ち……どういうことだ!?」 オーヴィル「貴様がホウルティーアとバーンを焚き付けたと言うのか!?」 黒騎士「どれほど高度な文明を築こうと、人間は愚かだ。ちょっと猜疑心を煽るだけで簡単に戦争を始める」 右怪人「いやいやストール様。我々も此度の策を成功させる為に色々と苦労したのです。それを“ちょっと”と片付けられては部下達が不憫ですぞ」 黒騎士「ふっ。そうだったか?」 左怪人「しかし遂に防衛戦力のすべてを突破され、今まさに我々は危機的状態……これは悔しいですが撤退するしかなさそうですぞ」 右怪人「たしかにそうだな。人間の力は侮れないようだ。引くとしよう」 黒騎士「というわけで、諸君は我々を撃退したという手柄を掲げて凱旋するといい」 それにしてもこのDM、物凄く白々しい口調である。 スティーン「引くなんて聞き捨てならないわね!」 アウリス「貴様達はここで倒す!!」 ダス「貴様らの行ないのせいで、沢山のものを失ってしまった! 逃がすことなんてできない!」 黒騎士「そうか。では我々は大成功だったということだな。ハハハッ!!」 ダス「くうっ!!」 黒騎士「褒め言葉として受け取っておこう!」 フォルカー「…………よう。触手の旦那、また遭ったな」 左怪人「おや、前に可愛がってやった戦士じゃないか。話し掛けてくれないと忘れてるところだったよ。すまんな」 フォルカー「ふっ……こうやって遭っちまったってことは……ぶつかって立っていた方が……」 左怪人「なにを言っているんだね。これから我々は君達に恐れをなして逃げるのだよ。ああ恐ろしい……」 アウリス「いやらしい物言いだな!?(笑)」 フォルカー「しかし遭っちまったしな。とりあえずやりあうしか無いだろう? どうだい、触手の旦那」 ダス「仇をうつ為に貴様らを逃がすわけにはいかない!」 フォルカー「俺と……」 スティーン「逃げるなんて卑怯よ!」 黒騎士「覚えておくといい。お嬢ちゃん。悪とは卑怯なのだ……」 アウリス「おお、悪らしい悪だ(笑)」 黒騎士「さて。力弱き我々が逃げる時間が必要だな……。君達の相手は彼にして貰おう」 DM「そう言うと、全身鎧に身を包み、魔法の大剣を構えた人型生物が転移して来る」 スティーン「おおーっ!?」 DM「さぁイニシアチヴだ」 ダス「貴様らを必ず陽の光の下に引きずり出してやる!! スティーンの後に行動遅らせます」 DM「台詞は格好良かったのに!?(笑)」 フォルカー「突入し、全力攻防一体して終了」 DM「鎧剣士はヘイストを発動」 スティーン「あたしが行くまで待ってなさいよ!!」 オーヴィル「支援呪文唱えるまで突入は待ってくれ!」 イニシアチヴが遅かったオーヴィルまで行動を遅らせるスティーンとダス。 黒騎士「では諸君さらばだ。縁があったらまた会おう」 DM「と、奥の出口から撤退する」 フォルカー「こらーっ! 触手ーっ!!」 スティーン「待ちなさいよーっ!?」 洞窟に虚しく響く制止の声が妙にコミカルであった(笑) そして殿を務める鋼鉄の悪魔ブエロザ(知識判定で判明)との死闘が始まる!! オーヴィル「ヘイスト!!」 スティーン「スティーン行きます!!」 一斉に迫る前衛の三人! アウリス「スリート・ストリーム!! ブエロザを外縁部ギリギリに収める形で発動!!」 写真のオハジキより左下部分はすべて霙混じりの嵐が吹き荒れ、ダメージこそ無いが視界は失われ、移動も大幅に制限されることになる! DM「じゃあブエロザは出てこない」 オーヴィル「こっちのヘイストが切れるまで出てこなかったりして……?」 アウリス「…………失敗したか?」 微妙に流れるやっちまった感の中、とにかく待ち構える前衛達。(左写真) DM「ていうか……黒騎士達の追撃は完全に諦めたことになるのだが(笑)」 オーヴィル「い、いやぁ……マジで戦うと勝ち目ないし……(苦笑)」 アウリス「むしろ『じゃあ相手になろう』とならなくてホッとしたというか……(苦笑)」 ダス「とりあえず叫ぶだけ叫んで。いや、キャラ的には闘志満々だったんだけど……(苦笑)」 スティーン「え、そうなんですか!?」 気持ちは、わかる(笑) DM「じゃあこっちの端っこから出て来たブエロザは、前衛3人にグレーター・コマンドを発動するぞ」 そしてベストタイミングで偶然流れるギアスのBGM。 ブエロザ「落とせ……!」 呪文の範囲内でこの命令を聞いたキャラは、意志セーヴに失敗すると手に持っている物を落とさないといけなくなる。 これでセーヴを落としたのはダス。 ダス「ど、どうなってるんだ俺の身体は!? 武器を……!!」 凌いだ二人は襲いかかるのだが、ブエロザの鋼鉄のボディに弾かれる。 アウリス「ダスにリサージャンス!!」 オーヴィル「ブエロザにディスペル・マジック!」 ダス「リサージャンスによる再セーヴも失敗!!」 DM「今度は敢えてスティーン以外にグレーター・コマンドだ」 不自然に目の前のスティーンを呪文の対象から外す。 ブエロザ「逃げろ……!!」 これでダス、オーヴィル、フォルカーがセーヴを落として逃走開始。(右写真) ブエロザ「邪魔者は排除した。さぁ一騎討ちを愉しもうではないか……」 スティーン「相手になってやるわ!!」 グレートソードとウォーハンマーが火花を散らす重量級の戦い!! しかしそうは問屋がおろさず、逸早く正気を取り戻したオーヴィルが援護を開始すると……。 ブエロザ「無粋な……」 と、スティーンとの戦いを中断して追いかけ回す(左写真)。 ダス「くそっ! 正気を取り戻せねえええ!!」 フォルカー「俺もだ! まだかぁぁぁ!!」 元々抵抗が難しい(なにせ6レベル呪文)な上に意志セーヴが弱い二人なので、ギアスに抗えないが如く右往左往。たまに復帰してもまた「逃げろ」と追い返される。さらにはオーヴィルが「とにかく敵より遠く」という逃げ方をした為、ブエロザを挟んで反対側にいるアウリスとの距離は縮まらず……。そしてブエロザはヘイストがかかっている分、オーヴィルの移動力を凌駕する以上……。 ブエロザ「追いかけっこもこれで終いだ……!!」 オーヴィル「うう、昏倒……AP尽きてるからこのまま出血多量死か……」 アウリス「それを見過ごすわけにはいかない……! しかし!!」 苦悩するアウリス。そう。今ここでオーヴィルをキュアしても…………。 アウリス「やはり放置するわけにはいかない! 移動してキュア!!」(右写真) 昏倒したオーヴィルゆえにようやく追い付ける皮肉。 オーヴィル「これで意識は取り戻した……が」 ブエロザ「神官、貴様も邪魔だてするか……ならば心残りを取り除いた後は貴様の番だ」 DM「オーヴィルに攻撃命中。18ダメージ」 オーヴィル「死んだ……で、薙ぎ払い発生か」 DM「スティーンに攻撃が、外れ」 重装甲のスティーン、オーヴィルに攻撃が集中してたのもあって元気。 スティーン「よくもっ! 攻撃っ!! ……はう、外れです」 しかし攻撃もナカナカ当らない。ダイス運もちょい低調。アーマークラスは元の高さ+強化呪文でかなりのレベルなのだが、攻撃力を強化する呪文は手薄だったというのも大きい。 アウリス「なんという堅さだ……!!」 ダス「さすがは鋼鉄の悪魔……!!」 DM「多分このキャンペーンで戦った敵で一番AC高いかも。攻撃力は……まぁボスクラスとしては然程高くない……というか強打しないと大したことないんだけど、スティーンに強打なんてしたら全然当たらないのでチマチマ削るしかない(笑)」 アウリス「こうなったら組みつきにかかるぞ!!!」 既にボディ・ブレーズを発動済みであったアウリス、特攻大作戦!! DM「機会攻撃……成功で組みつき失敗。ダメージは14」 ブエロザ「それでは貴様の魂も頂くとしよう!! 死ね!!」 DM「ブエロザの手番で……うぁ。クリティカルヒット。29ダメージ。2回目は外れ。3回目はヒットで15ダメージ」 実はキーン・エッジがかかっていてクリティカル率が2倍になってるブエロザさんのグレートソード。それを考えると、この戦闘では全然クリティカルヒットが出ていない。 アウリス「これは……死んだ」 ブエロザ「余計な手出しをするから無駄死にすることになる……これで一騎討ちに……」 フォルカー「ようやく復帰した! これ以上はやらせん!!」 ダス「俺もだ! 挟撃するぞ!」 ブエロザ「…………!! 戦いの興も解せぬ愚か者共が!!」 ダス「愚かで結構!! 攻撃……が、外れ! 挟撃で急所攻撃乗れば……っ!」 ブエロザ「邪魔だ!! 雑魚め!!」 勢い込んで襲いかかったダスだが、一方的に斬り刻まれて昏倒。その間にスティーンとフォルカーが僅かながらもダメージを与えるが、半分も減っていないのは明白。 フォルカー「くそっ! 鎧の強固さが尋常じゃないな!!」 スティーン「いい加減壊れなさいよーっ! えいっ!! …………あ、クリティカルロール」 全員「おおーっ!?」 スティーン「えーとえーと……多分当たるとは思うんですが……AP使って……さらに+5です」 DM「(AP使わなきゃ外れてたよ。偉いなぁ)おめでとう。クリティカルヒットした(笑)」 スティーン「ウォーハンマーは3倍ダメージだから……えーとえーと……37ダメージ!」 DM「それはこいつの最大HPが51しか無いと知っての狼藉か。当然死んだ(笑)」 ブエロザ「実に……くだらなき……戦いよ……」 DM「そう言い残して鉄屑の塊と化すね。形を残したのは魔法のグレートソードと鞘のみ」 勝つには勝ったが……。半壊したパーティー、もはや水中洞窟を戻ること叶わず!! ●プレイヤーズコメント ・オーヴィル 逃げられてしまっても仕方ない。 状況から見れば、確かにそうではある。 だが端から逃がす気でいる自らの行動を見返すと、なんとも情けない……。 そして逆に逃げ惑う自分。 インビジビリティの用意はここまでの遭遇で尽き、ミラー・イメージも薙ぎ払い強化には無力。 仲間を助けるつもりが、足を引っ張る体たらく。 仲間を信じて一騎討ちに挑ませておけば良かったのか……情けない。 ・スティーン っ……ムッキー!! あのムカつく3人組めっ!!(地団駄踏みつつ) でも、私にはブエロザで手一杯だった……。 オーヴィル……アウリス……。 本当に辛勝。ウォーハンマーが唸ってくれてよかった……。 ・アウリス ストール様? ……何だってー!? 片をつけていいのか?(キャラクターは知らない) しかし、片付けられたのはこちらだった……。救えず、倒せずと不始末を増やしただけとは、何とも情けない話。 今回は始終失態続きで正直苦しかったが、同時に大事なことも多く学んだ。 「次回は!」ばかり言って白けるかもしれんが、反省無きプレイはもっと白けるはず。そう信じて挽回を図る! ・フォルカー 忘れもしない、アイツ……! 此処でケリをつけるぞ!! お互い言いたい事だけ言って戦わず。 またも精神を乱すものと地形の悪さが攻撃を阻む。 敵は強固で、こちらの攻撃は掠りもしない。 今回はスティーンに殆ど助けられた。 多くの者を失った。 アウリス、オーヴィル、ホークアイ……。 敵は黒い騎士、触手のアイツ、あと一人……(何だったっけ?) カタキは討つ、だがその前に俺は触手のあんにゃろうを倒す、叩っ斬る!! ・ダス ホークアイ、リッツ、アウリス、オーヴィル……。仲間達だけではない。形の在るもの無いもの、様々なものを失った。そして、被害にあった人々も数え切れない。 だが、どうあれ生き残る事が出来た。奴等を打倒して仇をうつことは叶わなかったが、これで子爵様へ報告ができる。この仕事は完了となるはずだ。……いや、それにはまずこの地下道から無事抜け出さなきゃな。もうひと踏ん張りか。 今はただ……務めを果たして堂々とエイミーレンタに会いに行きたい。 |
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