■“海洋”キャンペーン 第2回(パーティーレベル6)

・ライザー ファイター4/レンジャー2
・ダス インヴィジビル・ブレード1/ローグ3/レンジャー2
・アウリス クレリック6
・リッツ エルドリッチナイト1/ウィザード5
・フォルカー ファイター6

 新メンバーであるグレイヴ使いの戦士を加え、岩場の制圧を続行するぜするさするとも。

 
 前回ほうほうの体で撤退したスポットへリベンジタイム。
 今度はキッチリとサイレンスをかけ、音波攻撃への備えは万端。もともと三体と戦っても凌げた相手なので、朦朧化もダメージも受けないとなっては負けるはずもないのであった。
 …………のだが。間合いの長さを利用したアウトレンジ攻撃と掴み強化に真っ向勝負したため、予想外に消耗を強いられる。
 あとは回復が必要となる前に倒したので致命的な影響はなかったものの、接触呪文(つまりキュアとか)を飛ばす特技である「信仰の後見人」の儀式を忘れていたアウリスが、「サイレンスがかかっているので1ラウンドで近づける範囲内だと詠唱が不可能」という事態にちょっと焦った(笑)

アウリス「回復しなきゃいけないし、サイレンス解除!」
DM「それでは聞き耳をするとよい……うむ。なんか奥から近付いてくる音がするね」
アウリス「ヴィゴーによる回復は終わったタイミングで?」
DM「そんな待ってくれん(笑)」
リッツ「つまり、音が聞こえたのはヴィゴーするからサイレンス消してってやった時?」
DM「そうそう、それそれ。解除してなかったら不意討ちされてたね」
アウリス「よかった。危なかった……」

 
 回復する時間も無く、態勢が整っていないので撤退を開始するパーティー。
ライザー「HP無いんで(48ダメージ喰らってる)全速で逃げます。ところで今回はどんな魚介の幸が」
 そして登場する巨大なハサミと口もと触手が不気味な甲殻類。知識ロール失敗してて名前もわからんぜ!
DM「このフィギュアを見た生の感想でそのままがんばってください(笑)」
リッツ「顎の触手がなんかいやん」
アウリス「いかん……後見人を忘れるとは……」

 というわけで我先にと後退を始めたのだが、一通りお互いが移動した後に気付く。
リッツ「これこっち移動速度半分なんだから逃げ切れん」
 水棲モンスターは水中移動速度を持っているため、迅速に動けるのであった。

 これではダメだと狭い道で待ち構えることにしたんだぜ。
フォルカー「移動アクションで移動の後、標準アクションは防御専念します」
DM「それでは最後尾のローグに突撃。命中。14ダメージ」(左写真)
リッツ「味方の後ろで防御専念とかありえないから!」
DM「で、組み付き対抗ロール。うーん、捕まったねぇ」
ローグ「ヤバい……(苦笑)」

 ハサミで組み付かれ、触手に絡めとられることで麻痺するというコンボに襲われて麻痺するローグ。
 リッツがヘイストでパーティーを強化した後、スロウを唱えて攻撃回数を半減=攻撃力半減させつつ前衛が総攻撃するが、二人の戦士も次々とコンボの餌食になっていく(右写真)。
リッツ「いかん。エンラージパーソンのタイミングがいちいち遅い!」
 組み付き強化は基本的に自分よりサイズが小さい敵にしか行なえない為、エンラージで大型化すれば安全なのだ。しかしかけるタイミングがファイター二人に対して連続で「捕まった後」になってしまっているのだ。
 もちろん大型化したことで脱出も容易になっているのだが、そもそも捕まらないのとは比ぶべくもない。
DM「サイレンスをナイスタイミングで解除して待ち受けられたのに、なしくずし的に戦ったのと状況が全然変わっとらん(笑)」
アウリス「たしかにそうだっ!」
リッツ「これあれですね。殿にローグを置いたのが不味い。皆、手番来るなり移動始めてたから(笑)」
DM「まさに我先にだったから、ある意味リアルだよね(笑)」
ローグ「あ、まってよ〜!みたいな(笑)」
DM「『ノロマな最後尾を狙うぜぇ〜』となるわけだ」
アウリス「ダメな展開だ! それで戻ってきてるんだから!」
DM「『ああっ、最後尾が捕まった! もどれもどれ!!』」
全員「うはははは(笑)」

 さすがに前衛が片っ端から麻痺というデンジャラスモードには陥らなかった以上、エンラージで大型化してからは単なる殴り合い。スロウの影響は大きく、多大な損害を受けつつもどうにか仕留めるのであった。

 なんだかんだで岩場における甲殻機動隊の掃討に成功したパーティーは、漁村民から感謝の声を受けつつホームタウンへ凱旋。ひとときの安息を得る。


DM「先日の漁村から紹介を受けたという人が、君達に頼みたいことがあるそうだ」
リッツ「おおっ。いいことをすればこうやって仕事の回りもよくなるんだな」
 実は自分達が仕留めたカニやエビを売却した金額の半分を村の取り分にしたり、財宝で大儲けした時はご祝儀とばかりに宴会を振る舞ったりしていた。
DM「なんでも潅漑用水の水源として頼っている川が突然枯れてしまったので、助けて欲しいらしい」
 というわけで同一の川沿いにある村連名によって持ち込まれた依頼を受け、原因を究明すべく上流を目指すよ目指すさ目指すとも。

 
 そして遭遇する巨大スズメバチ軍団。
DM「そりゃあせっかく揃えたんだからガンガン使用していくさ!!」
 空襲警報発令! 枯れた川を背に迎え討つパーティー!
 群がられるぜ群がられるぜ〜!と飽和攻撃に呑み込まれ、リッツとアウリスは何処に逃げても機会攻撃範囲だよ呪文使うの大変だよ状態。(左写真
 だがこのパーティーにはグレイヴファイター、その名もフォルカー・デア・ヴィルヴェルヴィントがいた! ところでキャラ名のフォルカーを日本語に訳すと民夫さんか!?(えー
 炸裂する必殺の大技、ワールウィンドアタック!! 大旋風!! 間合いの長いグレイヴの攻撃範囲内に存在する全ての敵に同時攻撃!!
 多数の前提条件を満たさないと取得できず、それゆえにコスト・パフォーマンスの悪さから敬遠されているこの特技だが、こういった状況におけるその破壊力は驚異的であった。
フォルカー「で、どれが攻撃範囲でしょうかね……仲間は邪魔になるから……」
リッツ「えーと……(数え出す)」
DM「異常なまでの攻撃回数だ(笑)」
リッツ「間合いの中に捉えているのが7匹で、その中で仲間が遮蔽になって命中に−4なのが2匹」
全員「すげえええ!!」
 手数を駆使したフルアタックではツインスピア使いに譲るものの、一撃の重さでは上な彼の攻撃が7回。鬼だ。中心に陣取って二度、三度と吹き荒れるマイトガイン(違)の前にスズメバチ軍団は壊滅よ!
 いやまぁそれでも仲間達は倒しきるまでの間は攻撃を喰らい続けており、中でももっとも多くの敵を引き受けていたツインランサーファイターは一歩間違えれば死んでるほどのダメージを被っていたりもしたので、まさに仲間との連携の果てに繰り出された「俺達の必殺技!」状態であった(笑)
(大旋風は中心に立つ為に全ての敵から遠ざかっているともいえ、ファイター一人分の攻撃が周囲に皺寄せたわけ)

 
 索敵の為に上空へ使い魔ホークアイを上げ、行軍を再開するパーティー。
リッツ「なにか見つけたらすぐ帰ってくるんだぞ」
ホークアイ「ふっ、俺の限界は俺が決める」
アウリス「主従関係が崩れてきている気がするんだが(笑)」
リッツ「ツンデレだからな」
(あくまでロールプレイなので、別にそれで無理して死ぬとかいう展開にはなりません(笑))
ホークアイ「滝が……いや、滝じゃなくなりつつある断崖があるな。大岩で塞き止められているようだ。人型生物の影が幾つか見えた」
 やはり人為的な現象であったことの確証を掴み、さらに近づく。歩行戦車の巨砲で吹き飛ばすわけにもいかないからな。
DM「かなり近付いて来たねぇ。それでは先頭の方、反応セーヴを」
ライザー「20」
ローグ「12」
DM「じゃあローグがロープ踏んで鳴子にかかったよ(笑)」
リッツ「ローグゥゥゥゥゥゥ!?」
ローグ「あ……」
ライザー「ちょ!?」
リッツ「逃げよう。離れよう」
ローグ「なんか鳴子が鳴ったぞ!!」
全員「いや、鳴らしたんだろう!(笑)」
 で、どうやって逃げるかどうかどうしようこうしようと小田原評定してる間に敵の哨戒部隊との距離はドントンと詰まり……。
リッツ「ホークアイをこの場に残し、敵の戦力の確認だけはさせたい」
 というわけで他のメンツは移動し始めるのだが……。
DM「殆ど間もなく敵の姿が現われ、それがダイアウルフとワーウルフだと言われる……っていうかほんと間が無いんであっという間にキミらも追い付かれるだろうね」
アウリス「時間がある内にブレスとディバインプロテクションを」
 慌ただしく迎撃の準備を整えつつ、隠れ身をして待ち受ける。するとリッツだけダイス目がとても酷くて丸見えに。
アウリス「今なら撃てるぞ、シアリングライト! 遮蔽を避ける為に木の陰から出て発動!」
DM「うむ。喰らった。喰らったということは君の隠れ身は解除され、敵との直線距離がクリーンなことにもなるわけで……」
アウリス「しまった墓穴を掘ったか!?」
DM「ダイアウルフは君へ向けて突撃開始。命中、14ダメージ。そして足払い。筋力対抗ロールはこっちの勝ち。こけたね」
アウリス「ひぃぃぃ!! すまん、あまりにもアグレッシヴにいったんでこんなことに!」
 と、出だしで躓いたかに見えたが、脅威度3が6レベル冒険者に喧嘩売ったところで勝ち目は薄く、ダイアウルフが1匹倒された時点で撤退。

 
 滝壷へは直接赴かず、とりあえず軽く距離をとった断崖の登攀を試みようとするパーティー。
リッツ「あ、登る前にホークアイで崖の上を見ておきます」
DM「それじゃあ上に出た途端戻ってくるね」
ホークアイ「くっ、すぐ上に待ち構えてるぞ!」
 実際の高さは20メートルなのでもっと高いですが、イメージ的にこんな(笑)
 しかし右写真の右にいるのは実際のプレイに関係ありません(えー
 オーガ部隊による落石攻撃やジャヴェリンが降り注ぐ!
リッツ「射撃武器で応戦するか!? ロングボウはあるぞ!」
アウリス「クロスボウ持ってます」
 だが戦闘職の三人は持っていない! 曰く「水中戦がメインということで飛び道具の出番は無いと思った」から!
リッツ「今回の依頼は地上戦ってわかってやってきたんだろうにぃぃぃ!!」
 これではどうにもならぬと森の中に逃げ込むぜ!!
 断崖トライはせず、崖を回り込んで登ろうということになり、とにかく切れ目まで進んでおくことに。
 夜は異次元で休息できる呪文、ロープトリックを唱えて休息。

 
 翌朝ローグが空中に浮いた出入り口から降りようとすると、そこはウェルカムキルゾーン。
 待ち構えていたオーガの袋叩きに遭い、瞬時に昏倒する!
DM「特に移動の痕跡を隠してもいなかったので、完全に待ち構えられていたね」
リッツ「相手に術者がいればシー・インビジビリティで入口が見えちゃうしなぁ……」
 瀕死のローグを慌てて引き上げ、この絶体絶命のピンチを前にどうするかの極限会議。ロープトリックの効果が切れるまでにどうにか勝機を見出すぜ!
 レンジャー呪文の1レベルにパス・ウィズアウト・トレイスという痕跡を消去するのがあったりするのだが、逆にこれがないとまずもってプロの追跡をかわすことは難しいのだった。ゆえに撤退する時の鉄板呪文。

 
 出し惜しみは一切無しの考えられる限りな強化呪文を唱え、呪文を解除で全員同時に落下しての開幕。
 完全に包囲された状況はかなりのピンチだが、地力で優っている為に盛大なクロスカウンターを押し返す!
 一体、また一体とオーガやダイアウルフを屠るのだが……!!
 やはり攻勢限界というものは存在する。
 力尽き昏倒したフォルカー。しかし敵の戦力も残り少ない。トドメを刺されるよりも先に押し切れる!
 だが戦況を見守っていた敵のリーダーと思しきワーウルフが動く!
ワーウルフ「そこの戦士の命が惜しければ、ここはを引け!!」
 それは一気に距離を詰めて殺される間合いである。
リッツ「何語で喋ってます?」
DM「共通語だね」
リッツ「チッ!」
DM「……言葉が通じなければ無視して戦えたのに、とか思ってる? じゃあ殺そうか?」
リッツ「いや、違います…………そうでしたすいません! (フォルカーのプレイヤーに向かって)俺が悪かったホント悪かった!」
 極限状態が続いて気が立っていたのか、不穏当な発言が飛び出す(笑)
 ていうかこっちも受け流さずにリアクションして空気が悪くなった! 反省してる!

 仲間を見捨てるわけにはいかない以上選択の余地は無く、一時休戦交渉成立。
 野外戦への備えをどう補って戦うかを命題にしつつ、その日のプレイは終了!