■“ファヴ傭兵隊”キャンペーン 第13回(パーティーレベル7) チャプター1

 ラダラス ウーイァン7
 ランデック スカウト7
 ブレイズ ダスクブレード7
 シアン ナイト6/アリストクラート1
 ルカ フェイヴァード・ソウル7

ルカ「くそっ! 何たるざまだ!」
ブレイズ「ほんと、何たるざまだ。死体の回収すらできないなんて」
シアン「また守れませんでした……」
ラダラス「だからといって死体を回収しに行く余裕はない」
シアン「それに死体を回収しても先立つものが……」
ルカ「戦力的には殴り込んでも死体の回収ぐらいはできると思うが……」
DM「敵が他にいないなら」
ルカ「バカなやつだ……どうやら追ってはこないようだな。街へ帰ろう」
 
シアン「せめて死体だけは回収を!」
ルカ「ならば、なぜ逃げてきた?」
シアン「まぁたしかに勢いで逃げてきてしまいましたけど……」
ブレイズ「これは俺たちの今後を考え直す機会でもあるんじゃないのか」
ルカ「これ以上のミスは許容できん」
シアン「……わかりました。街に戻りましょう……」
ラダラス「…………戻るしかないか。明らかに戦力が足りない。戻るべきだろうな……再挑戦するかどうかは戻ってからだ」
シアン「……ラダラスに従います」

 街に敗走するパーティー。

シアン「これからどうしましょうか?」
ラダラス「我々に再挑戦する余裕は……あるか?」
ルカ「斥候がいないのでは話にならない。斥候がいてあれだけ穴に落ちたのだ」
DM「結局キャンペーン通して一度も罠を解除することなく……(苦笑)」
ルカ「担当の人に一応諦めたことを伝えておこう」

 というわけで、ファヴの窓口へ。

担当官「そうか。そんな厄介な奴等が巣食ってやがったのか。……だったら一人で済んでよかったんじゃないのか?」
ルカ「せっかくの気遣いだが、無駄にしてしまった」
担当官「まぁ正規の契約したわけじゃないしな」
ルカ「だがそれでも待っててくれたりするともうし……」
担当官「それは無い」
ルカ「そ、そうか……」

 ガックリしつつ宿屋に移動する。

シアン「当座の資金に事欠くようではもはや……」
ブレイズ「みんなはランのことをどうするつもりなんだ」
シアン「私としては手厚く葬りたい……」
ブレイズ「つまり蘇生はないと」
ルカ「それは無い」
DM「今度は自分が言った!」
 
シアン「せめて死体の回収だけでも」
ラダラス「死体を回収しても蘇生はできない。回収する資金も無い」
ルカ「そもそも仲間を見捨てて帰ってきた以上、いまさら回収は無い。我々は打ち捨ててきたのだ。仮に明日助けに行って、彼の死体があそこに転がってると本気で思っているのか? 彼を手厚く葬りたいなら、あの場でそう言うべきだった」
ブレイズ「俺もルカと同じ意見」
シアン「また思慮が足りなかったのですか……」
DM「そーいうわけでは(笑)」
ラダラス「あの時点であの選択は間違いだとは思いたくない」
シアン「間違いだと認めたくない」
ルカ「ランのことは諦める。それが我々の選択だ(ぐびぐび)」
DM「水だが」
ルカ「み、水のほうが高い場合だって!(笑)」
DM「飲料水が貴重な街でも無いんで、水より安い粗悪な酒でもどっちでもいいけど(笑)」
ルカ「くぅ……! む、むしろだ。我々は一体ここで何をしているのだ?」
ブレイズ「まぁこのみすぼらしい装備を少しでも……」
ルカ「もはや、夢も大義も無い……」
ブレイズ「ただ生きるために……」
ラダラス「なんだこの“生きてれば希望があるさ”的な」
ルカ「ただその日を生きるための傭兵稼業そのものだな(ぐびぐび)」
ブレイズ「水ですが」
シアン「まぁこのど貧乏の責任の一端は私にもあるのですが……」
ブレイズ「一端!? 本気で言ってるのか? もう何度目だこの無自覚。俺はもう疲れたよ……」
ルカ「シアン、お前が今目指すものはなんだ?」
シアン「私は皆を守るための盾になりたい……しかし今の私は皆を傷つけるばかり……。それを変えたいとは思っていますが、それがこの有様では……」
ルカ「そうやってなんでもかんでも守れると思ったら……」
シアン「なんでもというわけではありません! 自分の出来る限りで……!」
ブレイズ「“皆”とはなんだ」
シアン「仲間と家族と領民と……」
ブレイズ「なんでもかんでもじゃねーか(笑)」
シアン「世界レベルじゃないですよ! 今目指すものは……」
ルカ「私は戦勝神の神官として、騎士シアンを導いてきたつもりだった……」
ブレイズ「俺はそんな大層なものではないが、仲間として……」
ルカ「だが、守る守ると言っておきながら、お前がしたことは……騎士として領民を守る義務を否定してきたではないか!」
ブレイズ「そうだな……」
シアン「否定ですか……たしかに私は騎士としての気概は無いと言われました……しかしそれで私は領民を見捨てたつもりではありません。たとえどう評価されたとしても、私は彼らを守る力になりたいんです」

 わ〜た〜しに〜も〜で〜きること〜……遠い目をしつつ続く!


●プレイヤーズコメント

・ランデック
 こういう時、冒険者(この場合は傭兵)の無力さを痛感する。
 パーティーの誰か一人が倒れただけで、さっきまでいた場所に戻ることすら困難となる。
 我侭を言えばちゃんと埋葬してもらいたいが、そんなことをすれば全滅する可能性が高い。
 そもそも独断専行で命を落としたオレに対して、そこまでの犠牲を払って戻ることは無いだろう。
 まぁ、腐っていてもしょうがない。
 次は死後の世界を冒険してみるか!

 残念ながら、スカウト(笑)の冒険はここで終了です。
 ある意味、因果応報な最期だと思ったり思わなかったり。
 ちゃんと供養されて心安らかに昇天しました、という結末を迎えられるほど良い行いはやってませんし(苦笑)
 むしろ悪い行いばっかりやってたのは皆さん知っての通り。
 世界(フローラント)の全ての人にごめんなさい!
 今頃、カカ・ルーの試練のような罠地獄に行って四苦八苦してる事でしょう。
 次は……、ちゃんとまともな行いをするキャラになれるといいなぁ。



・ブレイズ
 シアンよ、俺はお前にツッコミをするために傭兵をやっている訳じゃないぞ! 回収を諦めて帰ってくれば「回収したい」だの、「皆=なんでもかんでも」だの。そう次々とボケないでくれ!さすがに疲れてきたよ……。
 そして、さらばラン!



・シアン
 この名と身分を失った今でも、私の大切に思う人を守りたいという気持ちに嘘はありません。
 ……しかし、それだけでは駄目なのでしょうか。
 私は皆の力になりたい……ただそれだけなのに……。



・ルカ
 共に戦ってきた仲間だ。ランデックを弔ってやりたい気持ちは痛いほどわかる。
 だが、私達は彼の亡骸をうち捨てることを決断した。
 敵の増援の気配に撤退しておきながら、今その敵が万全の体勢で待つ中に戻るなど、ありえるはずもない。
 決断が下された時点で、それはもう取り返しがつかないことなのだ。
 戦いに負けて逃げるというのは、そういうことなのだ。
 ……不甲斐ない。

■“ファヴ傭兵隊”キャンペーン 第13回(パーティーレベル7) チャプター2

 ラダラス ウーイァン7
 ランデック スカウト7
 ブレイズ ダスクブレード7
 シアン ナイト6/アリストクラート1
 ルカ フェイヴァード・ソウル7


ルカ「君は彼らを守る力を持っている……持っていた。それを振るわずにして、如何にして民を守るというのだ?」
ラダラス「実際、騎士の資格は剥奪……されたという形になるんだよね?」
ルカ「カタチどころか完全に剥奪を(笑) 君は力と責務を生まれ持ち、その責務を放棄したのだ」
シアン「しかし、たとえその責務が正しくないと言われようとも……」
ルカ「責務ではない。君が間違っているのはやり方だ」
ブレイズ「今この状況をどう受け止めているんだ?」
シアン「すべては私の思慮不足で……」
ルカ「……噛み砕いて説明しよう。君は生まれながらにして貴族だ。貴族は義務を持つと同時に権力もある。そのどちらにも背を向けているにも関わらず、口では守りたい守りたい。いったいなんなんだ」
ブレイズ「そうだな。俺には貴族のことはわからないが、お父様が言っていたことと同じようなことだということはわかる」
シアン「そうですか……しかし、騎士とか騎士じゃないとか……」
ブレイズ「お前はいつも“しかし”ばかりだ」
シアン「騎士だから民を守るというものではないと思うのです。大切なものだから守りたいと思っているのです。それがあの人が私に教えてくれた……」
ラダラス「騎士だとそれに義務が加わるんだ」
ルカ「それは個人としての生き方だ。騎士としての生き方ではない。理念は立派だが、それは騎士ではない」
ブレイズ「そうだな」
ルカ「持てる力をふるわずに人を守りたいだなんて、貴様何様のつもりだ?」
シアン「…………」
ルカ「貴族でもなく、戦士でもなく、騎士としてその道を歩んできたのではなかったのか?」
DM「そう思っていた時期が私にもありました……」
 
シアン「要約するとそうなっちゃいますけど! あ、足ツッた!!」

 暫くお待ちください。

シアン「たしかに私は昔から貴族としての心得が足りないと言われてきました。ただそれでも騎士として戦えると信じていました。しかしいざその決断を迫られると、私にはそれができませんでした。今のままで騎士として生きることは無理でしょう。この先強さを得られるとは限りませんが、私は民を守りたい。そのために前に進みたいと思います」
ルカ「前にすすむという気持ちはわかった。では確認させてもらおう。騎士道を歩む気があるのかないのか」
シアン「少なくとも今の私には騎士道を歩むことはできません」
ルカ「そんなことはわかっている。戻る気があるのかないのかだ」
シアン「決断が私にできるようになるのなら……」
ブレイズ「できるできないではなく、やる気があるのかないのかだ」
シアン「騎士として生きるのが重要なのではなく、人を守っていきたいということに気付きました」
ルカ「騎士として成功かどうかは実力次第だが、そもそも騎士になるという気概があるのかないのか」
ラダラス「騎士に戻る気は無いと?」
シアン「そうですね。騎士に戻るために民を斬らなければならないというのなら、私には斬れません。ということは戻れないのでしょう」
ルカ「騎士道を捨てると。つまりは騎士シアンは守るべき人々を見捨てるということに繋がるのは、考えたことがあるか。君の手が届く範囲を守る。騎士として守るべき人は見捨ててだ」
ブレイズ「シアンの言っていることは俺にもできるが、お前にしかできないこともあるんじゃないのか」
シアン「騎士というカタチに拘る必要は無いと思います」
ルカ「カタチにこだわるとかこだわらないではない。騎士として守るべき人々がいるのは事実だ」
シアン「騎士でなくても助けたいのです」
ルカ「君が騎士でなくては守れない人がいる。それを見捨てて、手近な人だけを助けたいということになる」
シアン「騎士じゃなければ助けられない人……」
ルカ「領民すべてを守りたいと言っていたな。騎士を辞めて、君が守れるのは何人だ? 将来、騎士として守れるはずだった人を守れないことになる。騎士でなければ守れない人もいるんだ」
シアン「それは誰ですか? 領民なら騎士でなくても助けられると思うのですが」
ルカ「ほう? シュティークロート領に足を踏み入れられない貴様がどうやって守れるというのだ?」
シアン「たしかに。私は立場上、今は国には戻れません。でも領民を見捨てるつもりはさらさらありません。私の気持ちはまだあの国にあります」
ラダラス「どうやって守るのかを言ってみろ」
シアン「ならばこの身が砕けようとも……」
 
DM「国境を突破して……“災厄の愚娘が領内に侵入しようとしている! 絶対に阻止するのだ!!”」
ラダラス「そう聞こえた(笑)」
シアン「手段は……すぐには思いつきませんが……この手に力があるなら、なすべきことはただ一つ!!」
ブレイズ「また意味がわからない!」
ルカ「格好良く聞こえるようなセリフを言っただけだな」

 ルカのツッコミが容赦ねぇ!? 続く!!


●プレイヤーズコメント

・ランデック
 全ての領民を善悪の区別無く守りたい。その心意気は立派だ。
 だが、具体策の無い正義では人を守ることはできない。
 実際に領民は助けられなかったしね。
 ランも人のことを言えた立場じゃないが。
 この件でシアンが一皮むければあるいは領民を救えるようになるかも。
 ランなら「いや、本人もやる気だし変われるんじゃね?」とか無責任なフォローしそうな気もするけど。



・ブレイズ
 まさかとは思っていたが、騎士道を理解していなかったようだな。俺に知識があればもっと早く見抜けただろうに……。
 上っ面だけ、言葉だけはきれいごとを並べたてるのは政治家で十分だ。本音を話してくれ、シアン。お前の余計な言い回しが、毎度の混乱を招くのだ……。



・シアン
 守るべき民をも時に切り捨て無ければいけないのが騎士……しかし、私には出来なかった。
 切り捨てることで、本当に皆を守り続けることは出来るのですか?
 今日守った民を、明日は切り捨てるかもしれないなら、私は何を守るために戦うのですか?
 私にはそれがわからなくなってきました……。



・ルカ
 装備を失い、仲間を失い、騎士道を誤った。
 ラング男爵との約束も、シュティークロート子爵の命も果たすことは叶わなかった。
 戦うべき意義を失った、誰にとっても不本意なこの状況。
 一つずつでも取り戻さねば、ただ漫然と死に向かって歩むことにしかならない。

 墮ちるところまで墮ちた。多くの失敗を重ねてきた。
 ……それでも、遅すぎるということはないと信じたい。
 自らの過ちは一つずつ正す。
 私が体現し、導くべき戦勝神の教えと、シアンの考えとが相容れないというのなら。
 訣別もやむを得まい。私にできるのは騎士を導くことだけなのだ。

■“ファヴ傭兵隊”キャンペーン 第13回(パーティーレベル7) チャプター3

 ラダラス ウーイァン7
 ランデック スカウト7
 ブレイズ ダスクブレード7
 シアン ナイト6/アリストクラート1
 ルカ フェイヴァード・ソウル7

 
ルカ「その方法の一つが騎士道なのではないか?」
シアン「確かにそのとおりなのですが、今の私には領民を斬ることに納得はできません。たしかに必要なことだとはわかりますが、また同じことになった時に、剣をふるえるかわかりません……」
ルカ「私に示せる道は二つだ。それでも騎士に戻って民を救う道を探すか、全てを諦めるかだ。人々を守りたいというならば……」
ブレイズ「シアンはその手段を持っていたんだよな。だがそれを捨てて、新しい道を探すと言っている……」
ラダラス「新しい手段があるというのなら、応援もできようが……」
シアン「具体的な方法はまだ思いつきません。だからといって立ち止まるわけには行きません。私はまだ戦えます。だから戦って掴めるものがあると信じます」
ブレイズ「お前はいつもそうだ。やるかやらないかを迫ると、いつもやってみないとわからないとか……」
ラダラス「戦えるって、どうやって戦えるんだ」
ブレイズ「俺だってそこらのチンピラとなら戦えるよ」
シアン「…………」
ルカ「今現在人々を守れない者が、どうやって将来より多くの人々を守れようか」
ブレイズ「シアンにとって前に進むの前とはなんなんだ?」
シアン「前ですか……やはり強さですかね。心も体も……私は強くならねばなりません」
ブレイズ「つまり個人的に強くなれば、皆を救えると」
シアン「そうですね。私一人では無理ですが」
ブレイズ「というと?」
シアン「前にも言った通り、私一人で救えるものは高がしれています。しかし私以外に仲間がいれば、その輪はもっと広がると思います。そういう意味の力も手に入れたい。私は皆さんのこともそうだと思っています」
ルカ「その力を得る手段が騎士としての道であり……」
ブレイズ「私一人ではできないというが、それができたのがシアンではないのか。起こしてきた被害を思い起こしてみろ。逆に考えれば、それを良い方向にできる」
シアン「私にそんなことができるのでしょうか……?」
ブレイズ「できるさ。なぁルカ? 貴族ってのはそういうものなのだろ?」
ルカ「シアン個人では出来ないことも、騎士としてのシアンならできるのではないか? 個人ではちっぽけだからこそ、貴族がいて騎士がいるのだ。シアン、貴族としての義務はなんだ?」
シアン「……民を守ること」
ルカ「そうだ。民は貴族が自分たちを守ってくれると信じるからこそ、税を納めるわけだ。そうやって民に支えられて貴族は暮らしていけるのだ。だがシアン、お前は貴族として権利だけをのうのうと享受しながら、義務からは逃げている。それが貴様の生きる道か? これまで貴族としての権利を享受してきた以上、貴様には果たすべき義務があるのではないか?」
ブレイズ「それをお前は嫌だからって新たなる道を探すって……」
シアン「そう……でしたね……たしかにルカの言うとおりです。私は大切なことを忘れていたのかも知れません。私は民に生かされてきたのですよね。それなのに私は今回のことで皆を捨てて、勝手な道を歩もうとしました。皆に返さなければいけませんよね……じゃなきゃ守るだなんて言えませんから」
ブレイズ「本当にそう思ってるんだな?」
シアン「はい」
ルカ「……わかった、その決意見届けよう」
ブレイズ「改心するとは思わなかった。そうか。わかった。じゃあシアンはシアンで頑張ってくれ」
シアン「そうですね……。これから私の道は皆さんと別れてしまうんですね……」
ラダラス「また貴族になったら声かけてくれよ」
DM「すげースーパードライだ(笑)」
ルカ「そうか。二人とはお別れか……」
ブレイズ「ああ。さっきの問答もホントは答えは決まっていたんだよ。だがさすがにシアンの今後が心配でな……」
ルカ「まさかの展開だ……我ながらいいこと言えたと思っていたが……死亡フラグだったのか」
DM「まさかの巻き添え退場」
ラダラス「どうしてこうなった」
ルカ「納得はしてるが釈然としない(笑)」
ラダラス「途中までは違う展開だと思ってたんだが(笑)」
ルカ「キャラ視点だとPC脱落とかないから(笑)」
ラダラス「キャラ視点なら全員納得してるはず。…………釈然としねぇ(笑)」
DM「俺も(笑)」
ルカ「おかしいな……シアンが改心する予定無かったのに……」
シアン「私も無かったんですが……あのセリフが」
ルカ「格好良かったよルカのセリフ(笑)」
ブレイズ「自分で言っちゃった(笑)」
ラダラス「仕方ない。このパーティーは元々一つの目的じゃないからな」
ルカ「むしろよく今までシアンについてきてくれたと」
ブレイズ「また、会おう」

 自分のキャラを貫いたゆえに、巻き込まれ気味にリタイアすることになったのプレイヤーの釈然としてなさは、伝説となった……。さらばルカ! そしてシアン!! 第13回終了!!


●プレイヤーズコメント

・ランデック
 まさかのルカ離脱。
 理解はできるが納得できないことはこの世に多々あれど、納得できるのに釈然としないのは初めてかも。
 あのかっこいい台詞は離脱フラグではなくて、ロウソクの最後の輝きなのかも知れない。
 ルカなら騎士に復帰しようとするシアンを見捨てることはできないだろう。納得。
 でも何故か釈然としない……(苦笑)



・ブレイズ
 ルカァァァァアア!! まさか、お前とも別れることになるとは! 一体、誰が予想しただろうか? ……まぁ、シアンは当然としても(笑)
 悪いが俺は自分の目的を叶えるためにラダラスと行かせてもらう。茨の道なんて物じゃないだろうが、頑張ってくれよ、ルカ。
 それにしてもシアン、最後まで恐ろしい奴!



・シアン
 やっぱり私はまだまだ心身ともに修行が足りなかったようです。
 こんな簡単なことを見落としていたなんて……。
 私はこれから、お父様の赦しを得られるよう精進して、再び騎士として皆を守れるようになってみせます。

 ……ラダラス、それにブレイズ。これまで長いようで短い間でしたが、一緒に旅が出来てよかったです。
 一杯迷惑をかけてしまいましたが、それでもこれまで付き合ってくれてありがとう。
 ラン、あなたを救えなかったことは心残りですが、あなたのことはわすれません。
 そしてルカ、これからも付き合ってくれてありがとう。あなたのお陰で、大切なことを思い出せました。

 さぁ、そろそろ行きましょうか。
 またいつか、皆が再会できることを祈って、私は修行の旅を続けます。
 ラダラスとブレイズのこれからの旅に、守護神の加護がありますように……。



・ルカ
 道は険しく長いものになるだろう。成し遂げられるものかもわからない。
 だが、お前が騎士道を諦めないというのなら、私も共にその道を行こう。
 もっと早く……。いや、今は言うまい。

 さらばだ、ラダラス、ブレイズ。
 君らは君らの道を行け。