■“ファヴ傭兵隊”キャンペーン 第8回(パーティーレベル6) 前編 ラダラス ウーイァン6 ランデック スカウト6 ブレイズ ダスクブレード6 シアン ナイト6 ルカ フェイヴァード・ソウル6 ドラゴンタートルを撃破した傭兵隊。 死体を持って帰ればかなりの高値で売れるのだが……。 縮小して持ち帰る為のシュリンクアイテムの用意が無い。このポーションはとても高いのだ。 金が無いので買えず、それゆえに収入のチャンスを逃すという負のスパイラルであった。 そしてレッサーとはいえドラゴンを倒したのだから、財宝だってあるかもしれない……と、刻一刻と水位を増す洞窟内で悩むぜ〜超悩むぜ〜。 DM「ウハハウハハ、ウハハの」 ブレイズ「ハッ!!」 ルカ「フローティングディスクは無いんだよね?」 ラダラス「無い」 DM「俺たちゃ傭兵! うんうん! 穴落ちるぞ! うんうん! シアンにランデック〜」 ラダラス「もしあっても載せきれたっけ?」 ルカ「術者レベルが高ければ……」 ブレイズ「落とし穴だベ〜」 シアン「さり気なく的を射た歌が……」 DM「好きなもの〜好きなもの〜落とし穴〜」 ルカ「リザードマンが居なくなってる時点で、宝物庫は空に決まってるんだから、探索するだけ無駄だな……」 ランデック「うん。仕方無いから頭部だけ持って帰ろう」 ルカ「う〜ん……でもとりあえずこの場所の水底だけはさらっておきたい……」 シアン「一応ここだけ探しますか?」 ルカ「未練がましく。でもディテクトマジックでも反応無かったから……」 シアン「マジックアイテムじゃない物はあるかも知れないですよね」 ルカ「マジックじゃないなら要らないよ」 ブレイズ「もしあったとしても二束三文か……」 DM(宝石はマジックアイテムじゃありません……マジックアイテムじゃありません……!!) シアン「でも宝箱に入っていたらわかりませんよね?」 DM「そうだねぇ。鉛で内張りしてたら遮断されるね」 ブレイズ「いいこと言った!(笑)」 ルカ「ということはやはり……」 ブレイズ「で、『探す空気』になったところで一個良いですか……?」 ランデック「はい?」 ブレイズ「前回はそれで痛い目に……」 全員爆笑。 ランデック「正論!(笑)」 シアン「帰りましょう(笑)」 それでも任務達成による報酬は無事受け取ることができたので、明日の運転資金も危ないという状況からは脱出であった(笑) いやまぁ必須の消耗品代に殆ど消えてしまい、各自の分け前はスズメの涙ではあったが! 戦争自体も終了し、子爵領まで帰還。戦勝祝賀会に招待される傭兵隊。 DM「今回は戦場ではなく城で行われる正式な宴。シアンは貴族なんだから、それなりの格好しないとなぁ〜。これ以上家名を汚さない為にも(笑)」 シアン「ならば手持ちの全財産で仕立てねば……!!」 他のキャラもどうにかこうにかそれなりにまともな格好を整え、れっつぱーちー。 主宰は御歳13歳の幼き新当主。ハインリーケ・ホルストマン子爵。 今日のプレイに先駆けてイメージ画像を公開した時のリアクションはこんなだった(笑) ルカ「さぁ! 姫さまのために頑張るぞ、みんな!」 シアン「あれ〜? 想像していたのよりだいぶアグレッシブなイメージ画像ですよ?(笑)」 ブレイズ「『全部黒』なところが!貴族だけにシルク製かな?」 閑話休題。 礼儀作法をどれだけわきまえているか、各自の技能を参照しつつ「君は最低限のマナーは心得てるな」「お前は全然なっとらん」なんて話題になる。 ルカ「まぁ平民が無作法だからってそんなの当たり前なんだからいちいちバカにされるわけじゃ……」 DM「されるされる。寛容な人ばっかじゃないんだから。フレーゲル男爵みたいなのだっているよ(笑)」 貴族「あんな山出し共がこの場に居るのは空気が汚れますな」 DM「な〜んてバカ貴族はふつーに居ますとも」 ランデック「隅で酒でも呑んでるしかないな!!」 ルカ「我々みたいなのは他には……」 DM「殆どいない。本隊戦力として参加してた傭兵団の幹部クラスがいるくらいだね」 ランデック「ああ、他は騎士とかか……」 ルカ「家中の祝宴だから……浮いてる(笑)」 DM「戦功を上げたから特別招待ってことだからね〜」 ブレイズ「ダガーで肉でも食べてるか(笑)」 シアン「そ、そこまで卑下しなくても!」 ルカ「格好だけはイッパシにしてきたつもりだが……中身が伴っていない!!(笑)」 ランデック「我々は壁の花で……」 ルカ「しかし一応我々はこの地での任務は二回ともこなし、悪評は無いのだからそれなりには……」 DM「うん。でもその前の評判の方が強烈だからね(笑)」 貴族「あれが……?」 貴族「ええ、あれですよ……ラング卿に抜刀して……」 ブレイズ「ざわざわ……(笑)」 ルカ「幾ら取り繕っても抜刀してちゃなぁ……(笑)」 DM「あれがあの暴れん坊プリンセス……(笑)」 シアン「ある意味最強ですね! ちょっと好きです、その呼び名!(笑)」 ルカ「『ラング様も寛容ですな。自分に剣を向けた相手を……』」 シアン「ラング卿には抜刀してませんよ!(笑)」 ルカ「いや、既に世の中の認識はそうなってるから(笑)」 シアン「あうう……!」 ランデック「尾鰭が……(笑)」 ルカ「ラング卿は気にしてなくても、他の騎士達は根に持ってるだろうなぁ(笑)」 ラダラス「もう俺呼ばれないほうがよかったよ(笑)」 ブレイズ「留守番でもよかった。いっそシアンだけ出ておいてくれれば……」 ルカ「そんな恐ろしいことができるかっ!(笑)」 ラダラス「俺たちで止めなきゃ駄目ってことか(笑)」 結局ノーブル(?)な雰囲気に完全に呑まれ、会場の隅で固まって大人しくしている面々。 後に技能を「直接戦闘に役に立つ物」しか育てていなかったことを後悔し、「技能の見直し許可」を求める動きが流行したのは、この出来事がフラグの一つと言えよう。そしてその辺は柔軟に対応(笑) ルカ「美味い、美味い」 ラダラス「タダ飯タダ酒……」 ブレイズ「テーブルごとシュリンクアイテムを……」 ランデック「それだ!」 シアン「さすがに恥ずかしいんで止めてください……」 DM「テーブルだけ小さくなって料理落ちるよ(笑)」 そんなこんなで。 DM「ハインリーケとラングがやって来たよ」 ハインリーケ「そちたち、話には聞いておるぞ」 ルカ「とりあえずシアンの真似をして礼儀正しくしていよう……(笑)」 シアン「先日はお見苦しい所を……」 ラング「今回はご苦労だったな。見事下竜を討ち斃したことで、当家の武威が翳ったわけではないと内外にしらしめることができた」 ハインリーケ「うむ。褒めてつかわす。しかしラングは妾の大事な片腕。そう疑ってかかれては困る」 全員「ハハァァァァァ(平伏」 ハインリーケ「父亡き今、家中は動揺しておる。そこへ余計な波風を立てられては困るのだ」 ランデック「ネチネチきたよ(笑)」 ブレイズ「意外と根に持ってるな(笑)」 DM(むしろ寛大なくらいなのに、キミらにとってはネチネチなのか、意外なのか……(苦笑)) シアン「心中、お察し申し上げます……」 ブレイズ「ええええええええ!? 誰のせいだと!?(笑)」 ランデック「バッチリ他人事になっちゃったよ、今の一言で!?(笑)」 ルカ「アホか!!(ポカリ」 シアン「殴られた!?(笑)」 ハインリーケ「本来はあとニ、三日は小言を言ってやりたいところであるが、妾は寛大じゃ。これで済ましてやろう」 ランデック「ありがたやぁぁぁ」 ルカ「ニ、三言で済ましてくれたぞ(笑)」 全員、しどろもどろに取り繕う(笑) ハインリーケ「それでは宴を楽しむがよいぞ」 立ち去るハインリーケ。 ラング「肝を冷やしたか?(笑) まぁあの程度で済んで良かったではないか」 一転して真剣な顔になり。 ラング「ハインリーケ様はあのようなお方だ……まだ若い。私が力を尽くさねばならぬ」 ルカ「真意看破、真意看破(笑)」 シアン「新たな火種を……!!」 ブレイズ「シアンは余計なこと考えないで!」 ランデック「シアンはただニコニコしてればいいのよ!?」 ラング「貴様達の力、今後も有事の際はホルストマン家に必要だろう。その時は俺の為とは言わぬ。ハインリーケ様の為に力を貸して欲しい」 ルカ「お任せ下さい」 ブレイズ「熱いなぁ……」 ランデック「その時は声をかけて頂ければ!」 ルカ「…………」 DM「なに?(笑)」 ルカ「次の仕事ももらえるんじゃないのかなーって思ってた(笑)」 DM「どうやらそんなことはないようだ(笑)」 ラダラス「金銭的にはいずれと言わず今すぐにでも力になりたかったのに!!(笑)」 そんなこんなで宴は終わり、傭兵隊は用意された城下の高級宿屋に泊まるのだった。 ルカ「つまりここで暮らせと」 DM「今夜だけだよ!(笑)」 ラダラス「すげぇ、この宿屋ノミがいねぇ!!」 シアン「ベッドで寝るの久し振りだな〜」 ルカ「俺たちを個室で分断して何を企んでるんだ!?」 ブレイズ「誰かの部屋に、誰かが来るんだ(笑)」 DM「んじゃまぁ夜も寝静まっていいのかな?(笑)」 ルカ「現状を疑う理由が全く無いし(笑)」 ランデック「そ、そうだねぇ」 メタな視点で警戒しまくるプレイヤー達(笑) シアン「武器の手入れをしっかりと……」 ランデック「弓は弦を外しておかないとダメとかある?」 DM「いや別に夜襲しようってわけでは(笑)」 俺はマスター冒険者だ! どんな時も気を抜かないんだぜ!! まぁお約束が怖い気持ちは解る(笑) DM「シアンが寝ていると、ドアを叩く音で目が覚める」 シアン「寝てます」 ランデック「ちょっと! 話が一気に終わっちゃったよ!?」 シアン「冗談です! どちらさまですか?」 DM「いや、あれはかなり本気のリアクションだった……」 警察だ! ここは警察じゃないよ〜! 俺が警察だ!! 続く!! ●プレイヤーズコメント ・ラダラス 金がないと判断力が鈍る……ブレイズの適切な助言がなければ今頃……。 今頃、水底で金持ちになる夢をみていたはずだ!ブレイズありがとう! 生きていたから姫様にも会えたし。 生きてないとラング卿から竜の情報をもらっても闘いにいけないからな。 パーティは貴族のシアンがメインとわかりつつも、貴族知識をもった自分がうまく絡めなかったのが残念。 ・ランデック 戦勝祝賀会で姫を口説き落と……、もとい御近付きになれなかったのは残念だった。 オレも慣れない場所で空気にのまれてしまったのかも知れない。 あの抜刀騒ぎのおかげで、そもそも親しく話すチャンスなど無かったかも知れんが(笑 次回姫にお目見えする際には、花束の一つでも持って参上するとしよう。 ……姫に贈る花束ってどんなレベルの物だ?(知識:貴族=0 夜、どこかの部屋でノックの音が聞こえた気がしたが、心の中で突っ込みを入れて寝るとしよう(笑 ・ブレイズ 戦利品は無かったけど、過去の失敗が活かせた珍しいケースではある。 今回は戦闘技能以外の必要性を大いに感じたなぁ。 知識が無いので振る舞いが分からない(汗) とは言っても、知識があるシアンの振る舞いが正しいとは思えんが(笑) もう毎度驚くばかりですよ。 ・シアン ……つい先日招いた失敗を繰り返そうとしてしまうとは……我ながら情けないですね。 でも、やはり期待してしまうじゃないですか。こ、これは人として仕方ない事で、ここから自分を律する事が出来るかが大切だと思うんですよ! ……はい、律し損ねかけた私が言っても説得力無いですよねぇ。 ブレイズ、適切な忠告ありがとうございます。 それにしても正装で宴なんて久しぶりです。 ちょっと財布が寂しくなりましたが、貴族の娘としてこれ位しなければ、後で姉様になんと言われる事やら……あ、もう抜刀とかしませんから、皆そんな警戒しないで……腕掴まなくていいですから! ・ルカ 何回も死者を出すなど攻略が思うように進まないために、資金繰りが自転車操業だった我ら傭兵隊。 巣の主の竜との決戦に用意したい巻物も買い揃えきれないうちにタイムアップ! 幸いにも竜を倒すという目的は達成できたものの、リザードマンに撤収を許すわ、竜の体は持ち帰れないわで、財政の黒字への転換はまた持ち越しとなりました。 マジックアイテムでPCを強化していく、というのもD&Dの大事な要素の1つなだけに、プレイを重ねても全く金も装備も増えないというのは、ダメダメなのです(笑 宴会では貴族の社交界に平民が放り込まれる場違いっぷりに全員で萎縮。 書かれているPCの台詞の大半がプレイヤー発言の茶々入れなのは、せっかくの舞台を生かし切れず実にもったいなかった! |
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■“ファヴ傭兵隊”キャンペーン 第8回(パーティーレベル6) 中編 *改めて明記しますが、今回に限らずこれまでもこれからも、シアンの行動は判断力が4しかないことを意識して、あえて天然キャラを演じているわけではありません。プレイヤーは大真面目です。……イヤホント。 真夜中の来訪者は何者なのか。 年若い女性の声「私はショイフェーレ男爵に仕える者です……」 DM「さぁ知識貴族」 シアン「…………6!」 ブレイズ「どうも寝起きで頭がハッキリしてないようだ(笑)」 DM「「何処の誰だか全然わからんね」 シアン「なにか用ですか? こんな夜更けに」 女性「男爵からの言伝を預かってまいりました」 シアン「いったいなんですか?」 ラダラス「扉越しなの!?」 ブレイズ「(爵位が上の相手からの遣いに)ずいぶんと居丈高な(笑)」 DM「いったいなんですかって、だから言伝を預かって来たと(笑)」 シアン「ですから内容は?」 ルカ「いやおま」 ランデック「そーいうことを廊下で言わせちゃっていいのかい?(笑)」 ルカ「『じゃあ読みますよ〜』ってなるよ!?(笑)」 DM「『わかりました、今から読み上げます……』と(笑)」 シアン「ちょ、ちょっと待って下さい!」 女性「内密なお話ですので、出来れば中で……」 ブレイズ「助かった……DMありがとうございます!(笑)」 DM「すると、メイドさんでございます」 全員、メイドという単語に色めき立ったのは言うまでもない。 シアン「それでお話とは……?」 DM「清楚な物腰で、書状を渡すね」 書き出しを要約すると、エドゥアルト・ショイフェーレ男爵なる人物からのものらしい。 手紙「先日のシュティークロート卿の告発……」 全員爆笑。 シアン「んんんーっ!?」 手紙「告発、感銘致しました。我々も、あのラングめが内通していると疑っているのです。確かにあの事件、あのタイミングは明らかに不自然です」 ランデック「あははは(笑)」 ブレイズ「変なフラグが(笑)」 ルカ「『やはり私は間違っていなかった!!』と(笑)」 手紙を要約すると「このままラングの専横を許すわけにはいかないので、我々は決起の準備を進めている」」という内容。 手紙「シュティークロート卿が我が意志に共鳴して下されば、それに優る力はございません」 DM「てな感じだね」 シアン「う〜ん………………この返事は今すぐしないと駄目でしょうか? 仲間に無断で決めるわけには……」 メイド「できる限りは……。シュティークロート卿をお疑いするわけではないのですが、時間をかければこの話が広まってしまう可能性が……」 ラダラス「今日中に返事持ち帰らないとメイドさん殺されちゃうんだ」 ランデック「お仕置き、お仕置き」 ブレイズ「見れば震えているメイドであった」 DM「お前ら(笑)」 メイド「それに……申し上げ難いことですが、シュティークロート卿のお仲間の皆様には、ラング卿に心酔しておられる方が……。そうである以上、相談した所で止められることでしょう……」 シアン「まぁ……そうでしょうねぇ……」 メイド「あの方達は、完全にラング卿の口車に乗せられているのです」 シアン「ラング卿が悪者のような扱いに……」 メイド「ラング卿は年若いハインリーケ様を傀儡とし、自らが実権を握ろうとしているのです」 ブレイズ「おお、もっともなことを」 ラダラス「シアン、ソロシナリオだ(笑)」 シアン「たしかに……そうですね……」 DM「そして現在最大の問題。『ショイフェーレ男爵って誰?』(笑)」 全員爆笑。 DM「メイドさんは、明らかにシアンがショイフェーレ男爵を知ってるってわかってて話してるからなぁ」 シアン「ショイフェーレ男爵って誰だろう……」 ルカ「知識ロール6じゃ一般知識レベルにも届かない(笑)」 DM「地元の人間じゃないからねぇ」 シアン「……わかりました。ショイフェーレ男爵に協力したいと思います」 メイド「ありがとうございます!! それではこの誓約書に血でお名前を……」 シアン「えええ!?」 ルカ「まぁ確かに、男爵にしてみたら、あれだけのことをやらかしたシアンが、ここに来て意見を翻して断るなんてまったく思ってないのだろうしなぁ(笑)」 DM「そうねぇ(笑)」 ルカ「あの告発した上に剣まで抜いたシアンが!!」 DM「逆賊共に自らの命を捨てる覚悟で斬りかかろうとしたんだもんなぁ(笑)」 シアン「そうでした!!」 DM「まぁシアンの最大の懸念材料はやはり『ショイフェーレ男爵って誰?』なんだろうけど(笑)」 シアン「誰なのかわかってません(笑)」 DM「聞けよじゃあっ!って話だ。『あの〜、すいません……誰ですか?』って(笑)」 ラダラス「聞くタイミングを逃した(笑)」 シアン「そうか、聞いてもよかったのか!」 DM「無礼かもしれないけど、このまま何処の誰かも知らずに血判するよりは全然(笑)」 シアン「偉い人なんだろうなぁ……ラング卿が悪だとは思っていませんでしたが、大筋は間違っていなかったのか……」 物凄く長考した末に……。 シアン「やはり計画に乗ることにします」 ラダラス「誰かわからないけど……(ボソ」 シアン「サインしちゃいます!」 メイド「ありがとうございます! これで私も帰ることができます……!」 涙ながらに礼を言うメイドさん。 シアン「なんだか大袈裟な人だなぁ〜」 ランデック「いやいやいや(笑)」 ブレイズ「シアンはトボけてるなぁ〜(笑)」 DM「そうか、シアンはこの娘がどれだけの重責を背負わされていたか、理解していないのか(笑)」 ブレイズ「『大袈裟だなぁ〜こんな手紙1枚で〜』みたいな(笑)」 ラダラス「涙の意味は、死を免れたからかもしれないのに(笑)」 時がくればまた連絡するということで、立ち去るメイドさん。 そんなこんなで6レベルへとレベルアップするPC達。 レベルアップ作業を終え、翌朝を迎える。 時がくれば自分は一時的にせよパーティーとは別行動を取らねばならない……しかし突然黙って消えるわけにもいかない……そう考えたシアンは、高名な騎士の弟子であるブレイズを信頼し、彼にだけ経緯を話した。 シアン「というわけで、ラング卿が悪だという証拠があると言うのですよ〜なので血判状にサインしちゃいました」 証拠があるだなんて一言も書いてないし、メイドさんも言っていません(笑) ブレイズ「なるほど。……で、盟主はなんて人なんだい?」 シアン「ええ、だから男爵です」 ブレイズ「男爵? ラング卿以外の?」 シアン「ええ、別の男爵です。名前はちょっと思い出せません!!(キッパリ」 ランデック「なぜそんな威風堂々と!(笑)」 ブレイズ「ここまで来てそれを隠す必要はないじゃないか?」 シアン「いえ〜……あはは……(笑顔」 説明しよう。NPCの名前をシアンのプレイヤーはメモしておかなかった。そして脳内からは奇麗さっぱり忘れていた(笑) TRPG部は固有名詞や実測的な数値データに関しては、幾らでもメモを取っていい(というか普通は制限なんてしない)。むしろメモは思考の整理に物凄く有用なので、積極的に取るんだっ。だがロールプレイの過程で手に入れた情報に関して「キャラが覚えてるので、そのメモリーを引き出す」っていうのは原則禁止というスタイルなのだ。まぁあんまキツく縛りはしないけどね。あと知識ロールで知ってた範囲なら、もちろん教えますさ。 ブレイズ「で、誰なんだ?」 シアン「ラング卿じゃない男爵です。すいません、名前を忘れちゃいました。でも名前を聞いた時点でもどのような方かは存じておりませんでした」 ブレイズ「…………そうか…………よくそんな状態でサインを……(呆れ果てつつ」 シアン「でも証拠があるって言ってたんですよ!?」 ブレイズ「そうか……君を騙すのは容易いな……(笑)」 シアン「真意看破マイナス3です!(自信たっぷり」 ブレイズ「そもそも口止めはされなかったのか?」 シアン「あ〜……他言するなとは言われましたね。ですが貴方を信用して!」 ブレイズ「……いや、その人も君を信用してたのでは……?」 全員爆笑。 ブレイズ「まぁ、気持はわかるが……そんな信用のされ方をしてもだな?」 シアン「だってルカには話せませんし……」 戦の神の神官である彼は、宴の場でラングに助力を願われた時、「お任せ下さい」と言ってしまった以上、ラングを裏切ることは戒律違反となるのだ。 ブレイズ「誓約書に魔法的な拘束力があるかもしれないな……その中に口外無用といった類のことも含まれていたら、目に見えない呪縛がなにか発生しているのかもしれない」 知識:神秘学で低い目を振ってしまい、漠然としたことしかわからないブレイズ。 シアン「ですねぇ〜まぁ言っちゃいましたけど……」 ブレイズ「喋れなくなったわけではないから、他のなにかだろうけれど」 シアン「困りましたねぇ……」 ブレイズ「俺だって困るよ!(笑)」 シアン「ご、ごめんなさい!」 ブレイズ「まぁ馴れたけどな」 シアン「誓約書にそんな仕掛けがあったなんて!!」 シアンが知らなかっただけで、決して悪辣なことではないです(笑) ブレイズ「ダメだこいつ早くなんとかしないと……(笑)」 さすがシアン! 並の神経ならできないことを平然とやってのける! 後編に続く!! ●プレイヤーズコメント ・ラダラス シアンソロシナリオを心行くまで楽しんだその他メンバー(笑 これがこの先の我々の展開を左右する出来事だったと気付くのは……もちろんシナリオ中に気付いてたよ! 判断力4は伊達じゃないな! 今回はショイフェーレ男爵の屋敷に忍び込んで、血判状奪取シナリオかと思って準備する呪文を考えてたら「名前はちょっと思い出せません!!」 ああぁぁぁあぁ。 ・ランデック まさにシアンの独壇場! って回でした。 あの抜刀事件がここまでの展開を見せるとは(笑 あそこがこのパーティーの分水嶺だったのか? みんなからツッコミ入れられまくるシアンの明日はどっちだ! ・ブレイズ 今回は……いや、今回も完全にシアン回ですな! メイドさんとのやり取りが、とにかく酷い(笑) 扉越しの会話から最後まで飛ばしまくり。命懸けのメイドさんもさぞかし驚いたことだろう。 でも、広げた風呂敷をこちらに振るのはやめてくれっ! キャラとシンクロして、激しく困惑……。おかげでパーティーは大変なんだと実感できましたが(プレイヤーとしては楽しくてしょうがないので)。 ・シアン 人の名前を忘れた上に、その人物が誰なのか確認を取らなかった事は確かに私の不手際でした。 しかし、あのような重大な話をされてしまっては、意識がそちらに行ってしまい、聞き出すタイミングなどを逸してしまうと思うのですよ! ……はい、何を言っても言い訳にしかなりませんよねぇ。 わかりましたから、そんな目で私を見ないで下さい、ブレイズ……。 ・ルカ 今回は(も)シアンの回でしたね! 他のPCはその場には居ないので、助言や相談は行わず、茶々を入れたり、爆笑したりしながら、シアンを見守っておりました。 以前のやり取り第5回参照として。 このアグレッシブさに惚れ込んだ「同志」がいた! ……あるいは「陰謀にのせられてる」のかも。 さて、このさきどんな展開が待っているのか……わくわくが止まらない! |
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■“ファヴ傭兵隊”キャンペーン 第8回(パーティーレベル6) 後編 密談が終了し、ぐんにょりしながら退室するブレイズ。 時を同じくして食堂で朝食を採っている他のメンバーに、ラングから手紙が届く。 手紙「続けて雇ってやるわけにはいかんが、稼ぎ場所の情報があるんでそれを紹介しよう」 ラダラス「世話になりっぱなしだなぁ」 ルカ「ラング卿、なにからなにまで……」 DM「竜側の勢力が立篭っているダンジョンを攻略中なのだが、てこずり続けて一月が経過しているんで、そこに増援しにいってはどうかって内容だね」 一方。 DM「シアン、宿の人が君に預かりものがあると言ってきたよ。人目につかないところで受け取ることもできるけど?」 シアン「フロントに受け取りに行きましょう」 DM「すると中に銀貨が2000枚ほど詰まった袋を渡される。宿の人はただ『お渡しするよう頼まれました』とだけしか言わないね」 シアン「これは……なるほど、男爵から……と言う事ですか。私は別にお金が欲しくて話を承諾したわけではないんですけどね………気持ちだけいただいて、このお金は後日男爵に返しておきましょう」 DM(どこの男爵なのやらわからんが!) シアン「みんなには黙って去ることになるから、彼らにこのお金を残してもいいのですが……そうなれば彼らも協力者ということにされかねません。何が起きるかわからないようなことにこれ以上巻き込むわけにはいきませんからね」 その手に金袋を持ったまま、皆のテーブルにやってくるシアン。 シアン「……え、このお金ですか? 多分父様の知り合いの方からでしょう。どこぞで私の話を聞きつけて援助として送ってくれたのだと思いますが……急にこんなことをされても受け取るわけにはいきませんから、これは私が預かって送り主にお返ししておきます。 何で受け取れないのかって? まぁ、貴族にも色々あるんですよ……(ごめんなさい、嘘をつくことになりますが、本当のことは言えませんからね……)」 DM「じゃあはったり振って(笑)」 シアン「高いの出て……!! 13です」 DM「まぁ普通だな……4人全員を騙せるとは思えん……というわけで、皆は真意看破」 ラダラス「おお、すまんが高い。18」 ルカ「判断力高いからねぇ〜19」 ランデック「21(笑)」 ブレイズ「23ですね」 DM「全員のダイス目、最低でも15て。鬼かキミら(笑)」 シアン「高過ぎですよ!?」 DM「しかもシアンの嘘は真実味に欠けるんで、ペナルティが乗る。つまりなんか怪しいってレベルではなく、完全に嘘だとバレてる」 シアン「全員ジト目ですか……」 ルカ「まぁ『なんか嘘吐いてるけどなにがしたいんだろう』と様子を窺ってる」 シアン「ひょっとして皆さん私のこと疑っています……?」 全員爆笑。 ランデック「まぁぶっちゃけ言うと、うん(笑)」 シアン「仕方ありません……ブレイズだけにお話するつもりでしたが……」 全員「だからなんで誰かよくわからん相手にそんな血判状なんて重大な誓約しちまうんだぁ!?」 ラダラス「知識判定してみたが、それはギアスへの同意である可能性が極めて高い。ルールを破ったら、下手すると死ぬぞ(笑)」 シアン「えええ!?」 ラダラス「シアン……貴族の血判状ってのはそれくらい重いってことは知ってるよな?」 シアン「し、知っててサインしたに決まってるじゃないですか!」 またも悉くはったり失敗し、嘘だとバレバレ。みんな非情な迄にダイス目が良い(笑) なお、シアンは先程のレベルアップ時(つまりメイドが帰って寝た時)、戦闘系に偏っていたキャラ構成を貴族としての技能を考慮したものに再構成した(笑) これによってナイト6レベルだったのが、1レベル目をアリストクラート(貴族)だったことにし、大幅に技能強化となる。この辺の「キャラのイメージとデータがちぐはぐになっちゃってるんで、調整していいですか」ってのは、常時相談受付しているのだ。 ブレイズ「これがただの紙だったら、いざという時は破るってこともできたんだけどねぇ……」 ラダラス「そうだなぁ。紙なわけないだろうなぁ……」 シアン「あ〜。紙でしたらギアスを破棄することもできたんですか〜」 ブレイズ「…………は?」 シアン「ところで紙じゃないなら、あの血判状って金属製だったんですか?」 DM「……いや、紙だったけど(笑いを堪えつつ」 ラダラス「そーいう意味の『紙だったら』じゃねぇよ!?(笑)」 シアン「えええ!? 私てっきり紙なら破れるからって意味だと!」 ブレイズ「んなわけあるかぁぁぁ!!(笑)」 しばらく全員が爆笑し、ゲームが止まる(笑) ルカ「だ、だいたいだな。誓約とか呪いの有無など関係無い。そもそも血判状までしといて、困ったら破ってしまおうなんて考えがおこがましい。あれは不退転の覚悟をもってするものだ。それが騎士道精神というものだろう」 ブレイズ「明らかにその場の雰囲気で流されてやっちゃった人が(笑)」 シアン「や、破りませんよ!?」 ラダラス「呪いが自分じゃなくて家族に降りかかる類のモノだったりしてな(笑)」 シアン「これ以上実家に迷惑をかけられません!」 閑話休題。 現状最大の焦点は、ラング派であるルカ。彼はラングを裏切る気がない。むしろ彼にしてみれば、この計画の存在は報告の必要があるほどだ。 ルカ「DMが皆の前で金受け取らなくていいって言ったのに(苦笑)」 つまり、プレイヤーとしては知らずにおきたかった(笑) シアン「ラング卿が裏切り者だという証拠があるというのです。ならば私としてはそれを見過ごすことはできません!」 ルカ「証拠か……。それが真実かどうかもわからないがな」 自らが信じた道を譲れない両者の議論は平行線をたどるかに見える。しかし「キャラはこうだから」で我を通していいわけでもないことをわきまえているのが「いいプレイヤー」というもの。 戦略目標「このままパーティー分断とならずに冒険を続ける」に向け、卓を囲む全員が「こう解釈すればどうにかならない?」「神の教義的に、それなら戒律を犯さない」……など、一丸となって協力するのであった。 ルカ「わかった。そもそもどこの誰かもわからん相手からの情報を報告した所で、いつぞやのシアンの告発と同じだ。余計な混乱を引き起こすことにしかならん。まずは情報収集をして裏付けを取らないとな」 ランデック「それにしたって金も稼がないと。正直、俺は貴族のゴタゴタに自分からクビ突っ込んでいくのは御免だぜ?」 ラダラス「たしかに仕事をこなすことを優先したいな。それにシアンの言う男爵も、今すぐ行動を起こすわけではないんだろう」 とりあえず「別の男爵」がどんな人か判明させないことには話にならないので、手近な所で情報収集開始。 ランデック「恐らくショイフェーレ男爵だとは思うが……」 名前と地位程度はわかったのだが、詳細な人格・評判を調べるにはもっと時間をかける必要があった。 シアン「そうです! そんな名前でした!」 DM「シアン、俺がまったく別の名前出しててもそのリアクションだったでしょ(笑)」 シアン「……ええ、きっとそうですね(笑)」 ランデック「つまり、ショイフェーレ男爵だと思うけど、確証は無いってことだな(笑)」 ルカ「これではやはり動けん!」 結局まずは当面の仕事を優先するとして、旅立つのであった。 竜の勢力圏内に隣接する辺境の山岳地帯にダンジョンはあった。 今回は自分達だけではなく、他の冒険者チームも複数参加している。 傭兵組織と契約した商人が倍額でアイテムを販売しているが、それが嫌なら時間をかけて街まで行ってこい。しかしその間に他の冒険者がお宝かっさらっちゃうかもね、という状況。 ブレイズ「ライバルと競うわけか」 ランデック「強いチームの後に付いてきゃリスク低く奥に行けるかもなのね」 ラダラス「しかしそれだと戦利品も手に入らないがな」 ルカ「先陣を切るに決まっているだろう!!」 シアン「その通りです!!」 ブレイズ「この商人に聞けるんじゃないのか? 洞窟の中のこと」 ルカ「まぁ、聞けばいいんじゃない?(笑)」 ランデック「交渉技能かぁ」 ルカ「交渉とか以前のことになるかもしれないけどな!」 ブレイズ「まぁ取り敢えず聞いてみよう。この中にどんなモンスターがいるか知ってたら教えてもらいたいのだが」 商人「確かに我々には取り引きに際して様々な情報が集まっておりますが……特定のお客様を贔屓するわけにはいきませぬので……」 ブレイズ「う〜ん、なるほど」 ルカ「じゃあ寝るか。皆、やりたいことあるならどうぞ」 ブレイズ「そうだなぁ。どうしよう」 ルカ「まぁ挨拶にでも行く?」 ランデック「行ってらっしゃい(即答」 ルカ「じゃあシアン、一緒に行くか?」 というわけで挨拶を幾つかの冒険者チームにし、就寝。 DM「翌朝〜。ボッベボッボォォォォ!!」 ブレイズ「この世界の朝は変な鳥が鳴くのか(笑)」 ルカ「今のなに!? ギャグ!?」 DM「マジ。単なるニワトリとは思えないほど重低音。知識ロールが成功したのは……」 ブレイズ「いかん、意外とわかってしまうダイス目だ! 21!」 シアン「あ、私の方が高い? 23」 DM「これがコカトリスの……しかも通常より遥かに大きいサイズのモノではないかと思った」 ルカ「ちょっと待て!?」 ランデック「やべええええ!?」 DM「それが入口の方から……」 ブレイズ「これはわかっててよかった情報だ(笑)」 シアン「コカトリスですか……」 ルカ「コカトリスか……」 ラダラス「行きたくねぇ(笑)」 DM「石化嘴がヤバいぜ〜超ヤバいぜ〜」 ルカ「石化すると治療するの凄く大変なんだよな。レベル6のストーン・トゥ・フレッシュが必要だ。これが呪文による石化だったらレベル5のブレイク・エンチャントメントでもどうにか出来たんだが」 ランデック「高っ!」 ルカ「どこまで大きな街に行けばこのレベルのスクロール買えるんだ(笑)」 思いっきり尻込みする一行(笑) ルカやシアンも「キャラはやる気満々」だが、プレイヤー的には「勘弁してくれ」ってなもんである。 当然、朝一でトップ突入だ! 予定オーバー! 最終編に続く! ●プレイヤーズコメント ・ラダラス シアン伝説 後編 ラダラスはラング卿は無償で正確な竜情報をくれるので信用してます。 シアンがラング卿を疑っても、ラダラスはすぐにラング卿を疑えず証拠が欲しい!となるわけだけど……なにはともあれ『男爵』が誰だかわからないって点が、俺にとってもみんなにとっても一番の壁でした。 とりあえず旅立ったけど、帰ったらまた上の問題が持ち上がるんだよな。うん、いまは考えないことにしよう。 ・ランデック この回で一番ダイス目が良かったのが真意看破でした。(私も含めて)みんな酷過ぎ(笑 ラング卿の内通の有無を調べるには、通常の情報収集よりも金が要る。 特に内通を「していない」と証明するのは困難だ。まずはショイフェーレ男爵からの連絡を待ったり、準備のための金を貯めるべきだろう。貴族のお家騒動に極力関わりたくはないのだが……。 そして今度の敵は大型コカトリス……。金は貯められるのだろうか?(苦笑 ・ブレイズ 前回で終わらないシアン。 やはり只者ではない! 判断力4は伊達じゃない!! 血判状に対する認識は、ただもう爆笑。本当シアンはすごいなぁ……。実家はよく外に出してくれたもんだ(笑) さあ、次回は久しぶりの戦闘。頑張って資金を稼がねば! ・シアン 皆を巻き込まないよう嘘までついたのですが…どうやら、それがかえって疑われる原因を作ってしまうとは………やはり慣れない事はすべきではありませんね。 それと契約書の件は……もう、ちょっとした勘違いだったんですから、また思い出して笑わないで下さい! ・ルカ そう、私のPCはラングに「今後も力になってくれ」「必ずや!」と約束した仲なのです(笑 シアンの「裏切り」と反乱計画の存在は、絶対に見逃すことが出来ない一大事。 しかし、結局は黙ったままにしています。 それは何故か……? 話が全く要領を得ない、つまりシアンが寝ぼけて夢でも見ていたと思っているから……ではありません(笑 シアンが相手の名前を覚えていない、仮に覚えていたとしても陰謀の存在する証拠がない。 ことによると、ショイフェーレ男爵を陥れるための、偽の使者かもしれない。 つまり、このような状況で告発を行うと…… 「ショイフェーレ男爵がラング男爵を討とうしているらしい!」 「……、と見せかけた内部分裂を狙った陰謀かもしれない!」 そう、ついこの間、どこかでだれかが告発した時と同じ展開になってしまうのです。 |
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■“ファヴ傭兵隊”キャンペーン 第8回(パーティーレベル6) 最終編 ランデック「捜索テイク10しつつ階段降りよう」 DM「ビックリドッキリドンドン!! 不思議なモンスター沸いたらど〜しよ!?」 全員「ど〜する!?」 ラダラス「逃げる(笑)」 ブレイズ「逃げちゃうのか(笑)」 DM「視認を振ってください」 ランデック「う〜んと……19(苦笑)」(最低値に近い) ブレイズ「AP使わなくてよかったの? 命を分けるかもよ(笑)」 ランデック「いやまだ最初だし、そんなヤバいのは……(ビクビク」 ラダラス「いや、門番は強いもんだ」 DM「どーん」(フィギュアを置く) ランデック「やべぇやべぇ!?」 ブレイズ「なになにこれ!?」 DM「というわけで不意討ちラウンドです」 ランデック「マジでぇぇぇ!?」 ラダラス「ホントにいるの!? マジか……」 ルカ「入口だから大丈夫だろってのは甘かった……そうだよ、今までだって門番が弱かったことなんて殆ど無いじゃん……」 ランデック「攻略続いてるところだから、ここのは倒されてると思った!」 ラダラス「いや、他の冒険者が敗走してそのまま引っ張って来たのが、ここに溜まってるのかもしれないぞ(笑)」 DM「ネットゲームみたいに(笑)」 結局ランデックがボコボコにされ、一瞬で撃沈。危うく死にかける。知識判定には一応最低限成功し、デカいガーゴイルだと判明。 ルカ「とにかくキュア!」 ランデック「起き上がる!」 DM「機会攻撃……命中」 ランデック「また倒れる!」 ルカ「クローズウーンズ!」 ランデック「助かった! よし、退がるぞ!」 DM「じゃあそれにも機会攻撃し、また昏倒だね」 地獄の起き上がりこぼしモードに突入。その後どうにかブレイズとシアンが戦線を構築して時間を稼ぎ、撤退完了するが……。 ルカ「キュアを使い過ぎた。今日中の再戦は無理だよ」 DM「ダンジョン突入後、1分も経たずに本日の営業終了!!」 D&Dは1ラウンドが6秒なので、ものの数分で帰ってくるのは珍しくありません(笑) もちろん、到達区域を徹底して調査しつつ進んだ場合はその限りではないけれど。 ラダラス「やはりあいつは門番だったのか……シフト制だったりしないか」 シアン「トリックがあるんですよ! なにかあるように違いありません!」 ルカ「そうかねぇ……」 ランデック「単なる門番だと思うけど」 ブレイズ「正攻法で倒す必要無いってこと?」 ルカ「俺たちの後、他のパーティーが中に入ろうとしてなかったなぁ」 ラダラス「倒しても倒しても復活する系?」 ブレイズ「あんなのが!?」 ラダラス「だから皆、とりあえず誰かが倒すまで行かないとか(笑)」 ルカ「とりあえずシアンは予備のライトメイスを使って、ブレイズはショッキンググラスプを飛ばせ!」 ブレイズ「無茶な!!(笑)」 ルカ「できればマジックウェポンも用意したい」 シアン「他の冒険者が特別に強い装備を持ってたりませんかねぇ〜」 ルカ「テレビゲームじゃないんだから、強敵相手にシナリオの仕掛けで楽に倒す手段があると思い込んでもしょうがない」 シアン「でも他の冒険者の反応も気になりますし。何かあると思うんですけどねぇ……」 DM「ナイ美ちゃんの目が変わった!!」 結局正攻法で挑むことになる。 翌朝。 徹底した防御呪文を施すことで、シアンとブレイズの防御力をマキシマム。 まずは機動要塞シアンを先頭に押し立て、突入する。 シアン「攻防一体フル、防御的戦闘で攻撃……は当然外れです」 DM「ならば全力攻撃してくれよう。ACはいくつ?」 シアン「え〜と……38です」 DM「なん……だと……?」 ルカ「38!?」 ブレイズ「マジで……!?」 ランデック「すげぇ!?」 ざわ……ざわ……。 異常な迄に高いアーマークラスに騒然となる皆(笑) 参考までに記すと、「素の状態のエンシェントドラゴンや最高位のグレーターデーモンと同等のAC」となる。もちろん実際のドラゴンやデーモンは強力なマジックアイテム、強化呪文、特技を駆使することで、余裕でAC60を突破するし、逆に38程度のACなんて楽に抜いてくるのだけれど。 DM「なんだその冗談みたいなACは! 自動命中以外当らん!(笑)」 当然ガーゴイルの攻撃はすべて外れ、次のラウンドとなる。 シアン「でもまぁ攻撃も当らないんですけどね〜。外れです」 DM「ならば組みつきだ。さすがに接触ACならどうにか……」 シアン「接触ACは22です」 DM「だから高ぇよ!! DEX10しかないくせに!! だがさすがにそれならどうにか……当たった。対抗ロールはこっちが圧勝」 シアン「ええと、組みつき状態で私ができることは……ロングソードは軽い武器じゃないから無理で、素手では殴れますか?」 DM「ロックトガントレットで武器落とせないから無理だね」 全員「またロックトガントレットか……!!」 シアン「ロックトガントレットはダメなのかな!?」 ブレイズ「しかしそう思って辞めた途端、武器落とすかもしれない……(笑)」 ルカ「だがこれでシアンが敵の攻撃を引き受けている間に、ブレイズが近付いて攻撃できる!」 だが、その後敵はシアンを組みつきから解放し(シアンはしがみ付こうとするも敗北)、写真の位置関係となる。 ブレイズ「なにか敵は考えてるぞ……」 警戒しつつも、スウィフトフライによって足払いを無効化しつつ接敵。 ブレイズ「攻防一体を全力にし、ショッキング・グラスプ……外れ!」 ルカ「ブレイズが殴られたら待機アクション、キュア」 DM「シアンはAC高いが攻撃力は論外だから、放置! ブレイズに反撃!」 ちなみにブレイズも攻防一体マックスとかにすると、防御呪文との集大成によって19以上振らないと当たりません(笑) DM「どっち道当たりゃしねええええ!!(笑)」 ブレイズ「ではまた攻防一体+ショッキング・グラスプ!!」 ブレイズのまさに「攻防一体」なアタックは極めて有効であり、高い命中率を必要としないショッキング・グラスプの接触攻撃でダメージを着実に与えつつ、敵の攻撃をことごとく回避。 戦いはこのまま押し切れるかに見えた……のだが。 DM「仕方ない……この敵は状況判断能力がまったく無いわけではないので、無駄な攻撃はしない。唯一攻撃が当たりそうなルカに全力攻撃しよう」 ルカ「俺!?」 DM「うむ。足払い強化で筋力対抗ロールは勝利。転倒で、爪16ダメージ、さらに爪14ダメージ、噛付き17ダメージ……」 ルカ「いかん、喰らいまくりだ!! クローズウーンズ!!」 ルカはわざわざ特技を投入してまで、本来習熟していないヘヴィプレートの装備を可能としている。ゆえに決して脆弱ではないのだが……それはあくまで通常状態同士で比べて。現状の攻防一体も無ければ一切の防御呪文もかかっていない彼のACは、前衛のソレと比べて10以上下回っているのだ。転倒したことでACはさらに低下し、15。8割方攻撃が当たる状態になってしまう。 DM「突き刺しも命中し、27ダメージ」 ルカ「60ダメージ以上喰らって残り1HP!!」 突然の大ダメージに騒然としつつ、どうにか倒しきろうと攻撃するシアンとブレイズであったが、これまで優勢に進めてはいたものの、与ダメージ能力自体は大きくない為、1ラウンドでは押し切れず。 ルカ「……キュア唱えても25くらいしか回復しない。とても足りない……。ヤバいな……死ぬ、死ぬ、絶対死ぬ」 ブレイズ「どうしよう、ルカが死んでしまう!」 全員「どうにもならぬ……」 ルカ「怒涛の行動があった。……防御的発動が厳しいが、一発目通し。このまま頑張れオレ! よし、通した……が、立ち上がるのか……いや、立たずに終了」 DM「では敵の攻撃。19ダメージ、15ダメージ、20ダメージ、13ダメージ」 ルカ「死んだ……」 全員「死亡か……」 ランデック「くそっ、せめて死体だけは原型を留めた状態で回収しないと! ルカの身体を引っ掴むぞ!!」 ルカ「君の筋力で私を運べるかな? クックックッ……(笑)」 ランデック「なにぃぃぃ!? 300ポンド以上!?」 DM「1ラウンドに1マスってところだね。登り階段だし」 ランデック「可能ならば、引っ張る!!」 ルカ「シールド・オヴ・フェイスくらいかけておくべきだった! なにケチってンだよ、1レベル呪文を! 自分が標的になる可能性をまったく考えてなかった!」 DM「それではガーゴイルはルカのマスにいるランデックを全力攻撃だなぁ……18ダメージ、11ダメージ、17ダメージ、20ダメージ」 ルカ以上に装甲が薄く、HPも低いランデックである。 ルカ「最後のダメージで死んだね……」 ランデック「うぁぁぁ、ミイラ取りが完全にミイラになっちまった!」 ルカ「気持ちはありがたいが、俺が一瞬で殺される相手の間合いに入るのは自殺行為だったな……」 しかし誌面の都合上割愛していたが、ブレイズは既に100ダメージ以上を与えており、そこへ……。 ラダラス「こうなったらブレイズとシアンも巻込むが、スチームブレスしかない!! 喰らえ、8D6ダメージ!!」 水呪文を得意とするゆえ、ダメージに下駄が履かされている最後の切り札炸裂! 殆ど無傷だった前衛二人はこれに耐え、ガーゴイルはダウンする。 ギリギリの勝利を掴んだ傭兵隊だが、犠牲は大きかった。 蘇生費用、大丈夫か!? ガーゴイルの死体、高く売れてくれよ!! ●プレイヤーズコメント ・ラダラス ロックドガントレットいらない子。 いまだに狭い曲がった通路で、キャスターの立ち位置や振る舞いかたがわからない。 敵を視界におさめたくても前は前衛でギチギチだし、前に行くと敵の攻撃範囲だし。 スチームブレスでカタがついたと言っても、前衛が倒れたから前に出れたというのが非常にくやしい。 今後、我々のパーティは「落とし穴」「狭い通路」対策が必要だと心底思った。 ・ランデック この回は、はじめての死亡回でした。 狭い階段での戦いだったため、最初から戦闘は前衛2人にお任せして地上から応援。 ルカが倒れた時も、肉体が無いと蘇生出来ない! としか考えてなかった。 (五体満足な死体が無い状態での蘇生費用は、ほぼ倍額) しかしその結果死者が二人に増えただけという残念な結末に。 なんだか今日いけそうな気がしたんだけどなぁ……(苦笑 ・ブレイズ シアンのACが半端無いっ! 自分も決して柔らかくはないけど、比較対象が……。 でも今回は、ブレイズ「ブレード」の体面を捨て、攻防一体&ショッキング・グラスプによる接触攻撃で少しは近づいたかも。 と、そこまでは良かったんだが……結局2人も倒れてしまった。 前衛の連携を向上しなければっ! ・シアン 私たち以外特に目立った行動を起こさない割りに、何処かへ消えていたり……他の傭兵達の不可解な行動からして、何か先人たちは掴んでいる気がしてならないのですが……まぁ、とりあえず正面突破ですね。 最近は無様な姿ばかり晒していましたが、本来の私はこうなのです! あらゆる猛攻を退ける鉄壁の守り、ちょっとやそっとの力で貫けるとは思わない事ですね。 もっとも、足払いや組付きには対しては、まだ完璧じゃありませんが……まだまだ修行が必要です。 結局今回も仲間を守りきれませんでしたし……。 ……ちょっと、今「鉄壁の守りと引き換えに、人として大事な物を犠牲にしてるけどな」とか言ったのは誰ですか!? 正直に名乗り出なさーい! ・ルカ 第1戦 「1ヶ月も攻略が続いているのなら入り口近辺はすでに一掃されているだろう」という判断は思い込みでしか無かった。少なくとも情報収集による裏付けが必要。 第2戦 幅が一人分しかない階段の下で敵は待ち構えている。 縦一列での隊形を強いられるため、1戦目ではシアンしか敵と戦えず、ブレイズすら攻撃が行えない状況が続いた。螺旋状の階段のため、後衛は敵を目視することもできず、蚊帳の外。 そのため、前衛二人を強化して押し切る! という方針で、他のメンバーの強化がお留守になってしまっていた。 「一人でも多く道連れにしてやる」という敵の姿勢はあっぱれ。君は十二分に任務を全うしたよ……(涙 |
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■パーティーデータ(第8回終了時) ハウスルールの導入により、公式ルールとの矛盾・差違が発生した場合は本記述を優先します。 ・ラダラス クラス:ウーイァン6 属性:混沌にして善 信仰:無し 種族:エルフ 年齢:85 性別:男 身長:153cm 体重:100lb 筋力:10 敏捷力:15 耐久力:14 知力:19 判断力:15 魅力:10 HP:35 AC:12 イニシアチヴ修正値:2 移動速度:30フィート セーヴィング・スロー:頑健4 反応4 意志7 武器:レイピア 技能: 精神集中11、呪文学13、捜索6、知識(貴族・王族)5、知識(建築工学)5、知識(次元界)6、知識(自然)11、知識(宗教)10、知識(神秘学)12、知識(地域)5、知識(歴史)5、知識(ダンジョン探検)12、聞き耳4、視認4 特技: 呪文持続時間延長、精霊のせきたて、守護精霊 ・ランデック クラス:スカウト6 属性:真なる中立 年齢:19 性別:男 身長:5フィート9インチ 体重:185ポンド 筋力:13 敏捷力:20 耐久力:13 知力:15 判断力:14 魅力:9 HP:48 AC:17 イニシアチヴ修正値:10 移動速度:40フィート セーヴィング・スロー:頑健4 反応10 意志4 武器:コンポジットロングボウ(追加ダメージ上限+1) 鎧:レザー 予備武器:ハンドアックス(冷たい鉄)、ライトメイス 矢:矢60、矢(銀)10、アローナの矢筒 技能:開錠9、隠れ身13、軽業6、聞き耳15、視認15、忍び足13、製作(解体)5、生存13、捜索13、装置無力化13、知識(自然)6、知識(ダンジョン)5、知識(地理)5、跳躍5、登攀3、平衡感覚8 特技:近距離射撃、イニシアチブ強化、精密射撃、遮蔽抜き射撃、上級機動戦闘 ・ブレイズ クラス:ダスクブレード6 属性:混沌にして善 信仰:なし 種族:エルフ 年齢:23 性別:男 身長:156cm 体重:116lb 筋力:16 敏捷力:16 耐久力:14 知力:14 判断力:13 魅力:13 HP:54 AC:20 イニシアチヴ修正値:3 移動速度:20フィート セーヴィング・スロー:頑健7 反応5 意志6 武器:グレートソード+1、ショートソード(銀製) 鎧:ブレスト・プレート+1 装身具:アミュレット・オブ・ナチュラルアーマー+1 技能:呪文学9、真意看破8、精神集中11、知識(自然)4、知識(神秘学)9、知識(ダンジョン探検)6 特技:早抜き、戦闘発動、攻防一体、強打 ・シアン・シュティークロート クラス:ナイト5/アリストクラート1 属性:秩序にして善 信仰:守護神 種族:人間 年齢:21 性別:女 身長:172cm 体重:152lb 筋力:16 敏捷力:10 耐久力:16 知力:15 判断力:4 魅力:15 HP:78 AC:24(盾開眼込み) イニシアチヴ修正値:0 移動速度:20フィート セーヴィング・スロー:頑健6 反応1 意志3 武器:ロングソード(高品質)、ヘヴィメイス(冷たい鉄)、ショートソード(銀)、ダガー×2、ライトクロスボウ 鎧:へヴィプレート+1 盾:鋼鉄製エクストリームシールド 篭手:ロックドガントレット(左手用) 技能:威圧7、騎乗12、芸能:演舞5、交渉7、情報収集3、製作:鎧3、生存0、知識(貴族・王族)7、知識(自然)4、知識(宗教)5、知識(地域)3、知識(地理)3、知識(歴史)3、治療2、動物使い7、はったり5、変装3 特技:騎乗戦闘、盾開眼、防護の盾、攻防一体、頑健無比、エクストリームシールド習熟 ・ルカ クラス:フェイヴァード・ソウル6 属性:秩序にして中立 信仰:戦勝神 種族:人間 年齢:21 性別:男 身長:178cm 体重:180lb 筋力:16 敏捷力:11 耐久力:16 知力:14 判断力:8 魅力:16 HP:62 AC:20 イニシアチヴ修正値:0 移動速度:20フィート セーヴィング・スロー:頑健8 反応5 意志4 武器:高品質ハルバード、ライトメイス 鎧:ヘヴィプレート+1 技能:跳躍-5、精神集中11、呪文学3、製作:鎧3、知識(貴族)3、知識(宗教)7、知識(神秘学)3、治療6、芸能:演武9、はったり5、真意看破4、交渉10 特技:治癒呪文増幅、重装鎧習熟、強烈なる個性、無視界戦闘 その他:神格武器習熟・熟練(ハルバード)、エネルギー抵抗10/電気 呪文: 1Lv:キュア・ライトウーンズ、シールド・オヴ・フェイス、ブレード・オヴ・ブラッド、リムーブ・フィア、ファウンデーション・オヴ・ストーン、ディヴァイン・フェイヴァー 2Lv:キュア・モデレッド・ウーンズ、ブルズ・ストレンクス、クローズ・ウーンズ、クイック・マーチ 3Lv:キュア・シリアス・ウーンズ、クローク・オヴ・グレイヴァリー、プレイヤー |
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