■“ファヴ傭兵隊”キャンペーン 第7回(パーティーレベル5) ラダラス ウーイァン5 ランデック スカウト5 ブレイズ ダスクブレード5 シアン ナイト5 ルカ フェイヴァード・ソウル5 欠席したと思ったら穴の中から再開のランデック、大慌て!! …………となることもなく、前回からおよそ二ヶ月間という長いインターバルの間にBBSで作戦会議を進めていた為、レジスト・エナジーの守りを受けたブレイズがエンラージ・パーソンで大型化した状態で穴に降り、ランデックがしがみ付く。然る後にスウィフト・フライで離脱。 事実上戦闘に突入した状態での中断だったゆえ、非常に貴重な作戦タイムを得られた成果と言えよう。なにせ中断することなく進行していたら、思考制限時間内で考え出さねばならなかったのだから。 というわけでスタコラサッサと離脱する傭兵隊。 呪文を使うのにワンドやポーションを消費した為、赤字である(笑) しかしあわや死者が……な状況であったことを考えれば上手く切り抜けられたものよ。 入口の広間に戻り、落とし穴を突破せんとするぜ〜超するぜ〜。 写真で栞が置いてある部分が落とし穴ゾーン。 これに対してもインターミッションの間に方策を練っていたので、あとはそれを実行するのみだ!! ランデック「まずは視認しよう」 DM「特に不審な点は無いね」 ルカ「よし、部屋の中ほどでオブスキュアリング・ミストだ」 写真でフレームが置いてある範囲は、霧に包まれた。これで奥への道と自分達のいる場所を視界的に寸断したことになる。 ラダラス「ヘイスト使うよ〜」 移動速度が増えることで、跳躍へのボーナスが増大する。 シアン「それでは穴を跳び越えますね〜。たぁぁぁ〜」 DM「じゃあ跳び越えたと思った瞬間、空中にベチンとぶつかってズルズル落っこちた」 シアン「痛ぁぁぁぁ!?」 全員爆笑。 ブレイズ「透明な……壁が……?(笑)」 ランデック「やはり落ちる運命か!!(笑)」 シアン「また実績を積み重ねてしまった……」 ランデック「と、とりあえずキャラの口から説明を聞かないと。どうしたんだシアンーっ!?」 シアン「板ぁぁぁぁぁ!!」 再び爆笑。 ルカ「まぁキャラは日本語喋ってないんだけどね(笑)」 シアン「なんでこんなことに〜!!」 ブレイズ「それは下がる女だから……」 ルカ「しまった。フラグだったな。シアン以外が跳んでたら板無かったね!」 また爆笑。 DM「トリガー、シアンが先頭」 ブレイズ「君はここに何回落ちた?(笑)」 ルカ「あっという間に穴底に沈んだな……水泳の余地すら無い……」 ブレイズ「もうフライなんて無いぜ?」 DM「ところでカレーって出来てるの?」 ブレイズ「はい」 DM「じゃあ食べよう」 プレイヤー達が相談しているのを横目にカレーを食べるワダツミ。 敵に追撃戦力があるなら、ここでの足止めは厄介な状況になっていたのだが、実際のところ度重なる押し込み強盗の襲撃でほぼ枯渇しており、手詰まり。非戦闘員が大半となってしまっていたのだ。 結局エンラージ・パーソンで大型化したルカが、ロング・ハルバードでインヴィジビリティのかかっていた板壁を破壊し、脱出するのであった。 翌日も押し込むと、敵が全然現われない。気配も無い。 警戒しつつ奥に進んでいく……。 DM「その通路の奥は水が見える」 ルカ「地底湖でもあるのか?」 慎重に水辺まで近付くランデック。 DM「そこで視認すると……なにかいるね。知識判定の結果……デカい亀?」 ランデック「なんか亀がいるぞー! 戦うのか?」 ルカ「亀なら退く必要はないだろう」 シアン「竜ではないんですか?」 ランデック「いや、亀にしか見えない」 ブレイズ「別の道行くか……」 ランデック「とりあえず退こう」 DM「するとね、洞窟全体に水が流れ込む音が聞こえてくる」 ブレイズ「なんだってー!?」 シアン「水攻め……?」 ガメラ「ようやく救援に戻ってみれば……もはや貴様達を皆殺しにせねば気が収まらぬ……我を倒すか、溺死するか選ぶがよい!!」 ブレイズ「おいぃぃぃ!」 ランデック「やぁべぇぇぇ!!」 シアン「では戦うしかありませんね……どうやらあれが標的の様です」 ブレイズ「かけられるだけ強化呪文をかけて、行くか!」 ルカ「ならば戦いあるのみだ!!」 ブレイズ「ウォーターブリージングはかけておかないとなぁ……水没以前に、昏倒した後窒息ても怖いし」 ルカ「ちょっとラダラス、ブレスなに吐くかわからないから、見て来て!(笑)」 ラダラス「そうしたいのは山々だけど……死ぬぜ?」 まだラダラスは敵を視認していない為、知識判定に大きなペナルティを受けるのだ。 DM「じゃあ部分的な知識判定するんで、振りたまえ。この場合は『竜語を喋る大亀』だね」 ラダラス「お……ダイス目がいい! 28!」 DM「じゃあドラゴンタートルってことがわかる。でもブレスの種類とかは個体差があるから、目視しないとわからない」 そんなこんなで強化呪文をかけまくるのだが……。 DM「ええと、3ラウンド経過した時点で敵がブレス吐くね。この時点でかかってる強化呪文は、3ラウンド経過時点で唱えたものだけ」 (狭い通路に固まっていた為、殆ど全員が効果範囲内) ルカ「なにぃぃぃ!? 準備が整うまで待ってくれるんじゃなかったのか!?(笑)」 DM「そんなこと言ってない! 単にリアクションを窺ってただけだ! むしろ3ラウンドも待ってくれたのは感謝して欲しい!(笑)」 で、以下は後日ルカのプレイヤーによって書かれたバトルストーリーです。実際にどうだったかは敢えて触れません(笑) 出撃していたドラゴンタートルが傭兵隊を単身待ち受ける。 「留守をさんざん荒らし回ってくれたようだな。尻尾を巻いて逃げるか、戦うか選ばせてやる」 「戦闘準備だ。支援魔導を!」 「ほぅ、やる気か? ではこちらからいくぞ!」 「しまった、まだ、準備がっ!」 圧倒的なスチームブレスが全員の体力をごっそり奪う。 もう逃げるしかないのか! 誰もが絶望に染まり、パーティーが総崩れになりかかったそのとき、ルカが叫んだ。 「シアン、支えられるか?」 「当然です!」 迷い無く返し、敵の眼前へ単身躍り出るシアン。 「サムライ! ブレイズ! 汝ら勇者を神は見放さず! 今まさに神の加護は汝らの元に!」 勇者達の全身をオーラが包む。 「よし、やれる!」 シアンが敵の攻撃を一身に引受ける、その間隙を縫ってラダラスが呪文を発動し、サムライが、ブレイズが呪文によって得た加速で敵に斬りかかる。 「手応えあり!」 ブレイズの雷撃斬が下竜の体を痙攣させる。あまりの苦痛に息を失ったのか、ヒューという吸気音が大きく響く。 「ちがう、ブレスだ!」 傭兵達を再び高温高速の蒸気が襲う。 もうもうと立ちこめる水蒸気に姿が飲み込まれる。 「おー、あぶない、まともに食らったら神さんの加護も及ばないところだったぜ」 ランデックの軽口と共に、霧が晴れる。これが奇跡というものか高温の蒸気に今度は全員が楽に耐え抜いていた。 「お返しだ!」 素早く位置を変えたランデックが矢を放つ。矢は狙い誤らず、急所に突き刺さる。 奮戦。初手の劣勢を大きく挽回していた。 だが、決して楽な戦いではなかった。 シアンが倒れ、他の前衛も既に全員が満身創痍に近い。 そして今、飛び込みをかけたサムライを下竜の爪ががっちりと捕らえ、そのまま押しつぶさんばかりの勢いで乗りかかる。 だが、サムライの口元には笑みが浮かんでいた。 「俺の仕事は果たした。後は任せたぞ、ルカ」 サムライにつかみかかったことで、下竜はルカの槍斧の間合いの中に入り込んでいたのだ。 「神に捧げる戦の舞をお見せしよう」 一閃。信仰呪文によって強化された刃が易々と下竜の鱗を切り裂く。 「それでは倒れんよ! これで終わりだ!」 下竜が吠え、サムライの胴を引き千切らんと力を込める。 「舞は、終わってないぜ?」 連撃。ラダラスの魔導による加速がルカに常人ならざる槍捌きを可能にしていた。 深々と斧槍が下竜の腹に突刺さる。下竜の動きが止まり、サムライをつかんでいた腕が力を失っていく。 「知ってるか、戦の舞ってのは勝利の舞なのさ」 ●プレイヤーズコメント ・ラダラス 最後の虎の子のヘイストが板1枚に無効化された……馬鹿な! トカゲのくせに生意気だ……。 ならば準備するのは、更に多めのヘイストと落とし穴対策呪文だ。 シアン、侍、ブレイズの3人が立っていられれば俺たちは戦えるはずだ。 で? 相手はドラゴンタートルだけ? ……みんな、ごめん、火力呪文、少ない。 そんな状態でどう戦ったかは……あえて伏せつつルカ戦記に譲ることにします。 ・ランデック コメント無し。 ・ブレイズ 今回は盛りだくさんですな(笑) シアンの落下はお約束として。 準備途中の戦闘開始は、他キャンペーンでも味わっているのに何故起こってしまうのだろう? 気合入れるはずが、かえってピンチを招くので繰り返したくない……。 今回はカレーのやり取りが唐突でツボでした。 ・シアン まったく……誰ですか、あんな危険な仕掛けを考えた人は! あ、この場合「人」では無く「リザードマン」かな? それにしてもさすが巣の主にして竜、見た目と違い大変な強敵でした。 まさか巣を潰してまで私たちに勝負を挑んでくるとは思いませんでした。 後、我々の油断も相当な物でしたが……「どうするか選ばせてやる」と言っても、素直に待ってくれるわけありませんよねぇ……。 まぁ、あの日ほどルカの神の加護の力に感謝した事はありません。 これからも頼りにしていますよ。 DMコメント >「どうするか選ばせてやる」と言っても、 ポイントは、「実際に言っていた選択肢」と「ルカ戦記での選択肢」が、意味が変わるレベルで違ってることだな(笑) ・ルカ 今回は撤退中ということで、追撃を警戒していました。 パーティーが落とし穴の前後に分断されているときに襲撃を受けた場合を想定して、「自力で穴を越えられず、取り残されたらどうにもならない」シアンを先に行かせることにしたのです。 落とし穴の向こうに伏兵がいた場合にも彼女なら持ちこたえられる、という目論見もありました。 ……この選択が、まさかあんな悲劇に繋がろうとは。 後半のバトルストーリーに関しては、書いたもの勝ち!の精神にのっとって自分を主役にノリノリに書き上げてみました。 実際にはひーひーいいながら戦ってるので、これくらいのノリで戦えるようにがんばりたいです(笑 |
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