■“ファヴ傭兵隊”キャンペーン 第6回(パーティーレベル5)

 ラダラス ウーイァン5
 ランデック スカウト5
 ブレイズ ダスクブレード5
 シアン ナイト5
 ルカ フェイヴァード・ソウル5

 スカウトのプレイヤーが欠席な為、今回はルカのプレイヤーが一人二役です。

ルカ「リザードマンから手に入れた棍棒を鑑定してもらいます」
DM「ヒューマンベイン・グレートクラブ+1だね」
ルカ「危ないじゃないか!?」
(ベイン系の武器は特定の種族に大ダメージを与えます)
DM「いやー、ラダラスがエルフだったのが惜しい」
ラダラス「結局殺されてるけどな!!」
DM「仮にルカが狙われてたとしても、ヤバかったかもね(笑)」
 +2相当の魔法の武器ともなれば売ればかなりの大金なのだが、それは右から左へラダラスの蘇生費用に回され……。
ルカ「それでも足りない」
シアン「ええと、質屋さんとかないんでしょうかね〜?」
DM「傭兵相手の商人がそれも請け負ってるけど、死ぬほど金利高いよ(笑)」
ラダラス「ま、いつ死ぬかわかったもんじゃない相手だし」
DM「君、死んでるしね」
 結局断念し、どうにか手持ちの資産をやりくりして凌ぐ。

 
 入口早々の穴の突破用としてデカい渡し板を用意した傭兵隊(左写真の奥
 これで呪文に頼らずにどうにかできるぜ!!
 となったのだが、今度の門番ヒドラが待ち受ける!
 凶悪な複数回攻撃を受け、攻撃力重視ゆえに防御は一段落ちるサムライが落とされる。
DM「沼に倒れ込んだから、サムライはこのままだと窒息死するぞ(笑)」
ブレイズ「怖い!」
シアン「全力防御シフト!(攻防一体フル+防御的戦闘) そして攻撃は……クリティカルロールだけど外れ!」
ラダラス「シアンのクリティカルは珍しいんだぞ!(笑)」
 これ以前にもクリティカルロールを外しているシアン。
シアン「攻撃できること自体が少ないですからねぇ……」
DM「それ以前に落ちるしね……」
 サムライを治療したと思ったら、今度はサムライ以上に防御が薄いブレイズが撃沈(右写真
 鉄壁のシアンだけがヒドラの攻撃を殆ど受け付けず、ほぼ無傷を通す。
 結局ブレイズが命を落とすことになり、またも撤退となる。
 幸いヒドラは高値で売れる為、どうにかこうにか蘇生代の捻出には成功。
司祭「……また貴方たちですか」

 めげない挫けないでまたも襲撃すると、さすがに戦力が尽きたのか恒例のお出迎えが無い。
 それどころか最初の広間すら静寂。
ブレイズ「つ、遂にここから先に……」
 奥に進むと丁字路があり、右に進むと……。

 
 再び丁字路だが、道が交わる部分が段差になっている。
ランデック「ふむ。この段差は怪しいな。とりあえず縁にシアンをここに立たせよう」
(プレイヤーの返事を待つことなく、フィギュアを移動させる(笑))
DM「では視認を振って下さい」
シアン「はい、14です」
ブレイズ「14!? 良いダイス目かと思ったら!」
シアン「判断力4だから-3のペナルティ付きま〜す(笑)」
ランデック「じゃあ俺が見てみよう……おや? ダイス目が2で16」
ブレイズ「負けてますが……(笑)」
シアン「負けた! 負けた! ダイス目で15も差があるのに負けた!(笑)」
ランデック「出目20しよう。34。これで何も無いなら大丈夫だろう」
 この場合の「何も無い」は段差の底に敵が隠れ潜んでいるかどうかに対して。底に罠が存在するかどうかに関しては「視認技能」ではなく「捜索技能」を、隣接した状態(つまり段差に降りて)で行なわなければならない。
シアン「私のこと信じてませんね……」
ブレイズ「まぁ、念には念をだ(笑)」
ランデック「自分しか信じてませんから(笑) ……しかし降りたくないなぁ」
ブレイズ「入口に置いてきた板を持ってくるか(笑)」
ランデック「とりあえずなにか放り込める物は……よし、保存食を一食分ポイッと」
DM「うむ。落ちた。特になにも起こらない」
ランデック「よし、大丈夫そうだ。じゃあ……シアン降りて(笑)」
ブレイズ「ブッ(笑)」
ランデック「だって反応セーヴさせられたら困るじゃないか! ……いやまぁ大丈夫だろ!!(笑)」(パーティーで飛び抜けて反応セーヴが高い人
シアン「じゃあいきますよ……」(パーティーでもっとも反応セーヴが低い人
DM「うむ、着地すると底が抜けた。どうやら保存食程度の負荷では足りなかったようだ」(写真
 全員爆笑。
ランデック「ああ……まぁいいか(笑)」
ブレイズ「まぁいいかって!? まぁいいかって!?(笑)」
ラダラス「またシアンが簡単に(ランデックに)騙されて!(笑)」
ランデック「やっぱりあれか……念を入れてロープを伝って降りれば抜けてもぶら下がってられたのか(笑)」
DM「底が抜けるの思いっきり疑ってるから、これは看破されると思ってた(笑)」
ランデック「最後の詰めが甘かった(笑)」
DM「そしてそれと同時に奥からなにか飛んで来たかと思うと……穴の中にスポンと落っこち、着弾と同時に爆裂した。シアンに7ダメージ。不自然に威力が弱いファイアボールだね」
シアン「7ダメージは少ないですよねぇ……」
 ファイアボールは普通、最低でも5D6ダメージ。
DM「どうやらリザードマンが魔法のグレネードっぽい何かを投げ込んでいるようだ」

 で、毎ラウンドぼんぼこ投げ込まれるグレネードに対し、穴を飛び越えたランデックが得意の機動射撃で投擲者を射倒す。どうにかシアンはロープで引き上げられた。

ランデック「う〜ん、これ以上奥に行くと待ち伏せとかされてそうで怖いな……案の定落とし穴もあったし……」
 一度投擲者に接近を試みたのだが、落とし穴に踏み込んだところを反応セーヴに成功してどうにかバックステップしたのだった。結局大事を取って引き返すランデック。
 治療を終えて途中の丁字路に引き返した時だった……。

 
DM「ランデック、視認せよ」
ランデック「うぉ、なんか見えた! なんだこれ!! 『蜥蜴リザードマンが!!』と言いつつ引き返す!」
ブレイズ「そりゃリザードマンは蜥蜴だろう(笑)」
ラダラス「まったくだな。とりあえず視界に収めて知識ロールしたいところだ」
DM「ランデックの知識ロールじゃわからんかったようだ」
 シアンとサムライを前面に押し立てての正攻法な戦いが始まる。
 二つの斧を振り回す敵の攻撃力は強大だが、シアンの防御も相変わらず無闇に高く……。
DM「敵はシアンに手が出せないと悟り、サムライに攻撃を集中し始めた」
 この頃にはラダラスが敵を視界に収め、ドラコタウロスだと判明。致命的な特殊能力は持たず、ダメージ能力が高い敵である。
 しかしそうなると無闇矢鱈に回復呪文が豊富な傭兵隊の御得意様でもある為、何度かひやっとさせられる場面もあったものの、どうにか撃破。二つの魔法の斧を戦利品とする。

 強敵相手に消耗し、もう撤退しようと入口の広間に戻る一行。
ルカ「…………しかし穴の向こうに居た敵の持っていたマジックアイテム、惜しいな」
ブレイズ「まだ何個か残ってる感じではあったのかな?」
DM「だね。首飾りから切り離して投げてたけど、全部は使ってない感じだった」
ラダラス「…………戻るの?(嫌そうに」
サムライ「まぁ資金的に苦しいのも事実ではありますね」
ルカ「さっきは引き返したけど、あれは取り越し苦労で何も無いかもしれない……」
ブレイズ「板は無事ですか?」
DM「君達が置いた場所にちゃんとあるよ」
シアン「それを使えればあの穴は楽に渡れますねぇ……」
ルカ「よし、やはり戻ろう!! みすみす見過ごせない!!」

 渡し板をかついで丁字路まで戻る一行。
DM「奴の死体はそのまま。視界内に敵はいない。不審な音も特に聞こえない」

 さらに落とし穴の段差まで進み……。
ランデック「よし、板を渡したんで……歩いて通ろう」
DM「じゃあベキッと割れた。反応セーヴは……失敗だね」
ランデック「なにぃぃぃ!?」
シアン「あ、板の裏に切れ目を入れられてたんですね!?」
ブレイズ「なんってこったい!!」
ランデック「しまった! くそっ、軽く捜索しとけばあっさり気付けたのに!」
(こんな程度の細工は、罠捜索した時点でほぼ無条件で気付ける)
ラダラス「誰かロープロープ」
シアン「ではロープを垂らします」
DM「すると、さっきと同じように奥からグレネードがチュドーン。ロープは切れた」
ルカ「そりゃほっとくわけないか! それなりに時間経ってるし!」
ラダラス「だから戻るのは嫌だったんだぁぁぁ!!(笑)」
ブレイズ「あそこで引き返すのはどう考えても死亡フラグだった……(笑)」
DM「ランデックのプレイヤー、次回いきなり穴の中からスタートか……(笑)」

 死ななかっただけマシ!? 次回に続く!!

●プレイヤーズコメント

・ラダラス
 シアンに命に保存食……落とすのが得意な傭兵隊(笑
 いや、わざとじゃないんだ、俺たちは目標に一直線な……だけ……。
 そう! たとえるなら! 猫のように!

 最後の引き返すのとか、実際問題、魔法もほぼ尽きてたし、もっとパーティ状況みて強硬に撤退を主張すべきでした、反省。



・ランデック
 このセッションには参加できなかったのですが、ランデックの非道っぷりが笑えますな(笑
 この当時はまだ仲間意識が芽生える前なので、この発言もありと言えばありかも。
 もちろん、今はそんな事しないけどね!
(今はさりげに仲間を気遣う方向に向かってる
 まさに外道!って所から仲間を考えるようになるって展開もありかと(超ポジティブ

 あ、ランデックは「パーティーメンバー以外からの評価なんてどうでもいい」と思っております(笑
 そして代行プレイありがとうございました。
(当時の)ルカプレイヤーがランデックを外道だと思っていたというのがよーーーく分かりました(オイ
 何度も言いますが、あれはあれでアリなので、まったくお気になさらぬよう。
 外道キャラという印象は、今後の展開で覆せば良いのじゃよー!

 しかし、落とし穴大好きだよなぁ。このパーティー(笑
 今の所、落ちる確率が8割越えてる気がするぜ!


 DMコメント
>パーティーメンバー以外からの評価なんてどうでもいい
 冷静に「キャラの視点」に立って「自分が仲間に同じことされたら……」って考えてみよう。果たしてその後も命を預ける気になれるかな?
 代行してくれたルカのプレイヤーへのフォローの為に敢えてそう言ってるのだろうけど、とは思いつつ一応。シアンだから別にいいやな空気で皆爆笑してたけど、実は物凄く酷いことしてるわけで。


・ブレイズ
 板を持って行くのはいいアイデアだと思ったんだけどなぁ……。
 上手くいったが故に過信してしまった。
 まあ、それ以前に「欲が身を滅ぼす」を体現しているので、どうもこうも無い気もしますが。
 欠席すると落ちるということが分かっただけでも良しとするか(良くない)。



・シアン
 皆を守るべき騎士にもかかわらず、前回に続き今回も犠牲を出してしまった事が歯痒いばかりです……もっと精進しなくては。
 それにあの穴ではひどい目にあいました。
 穴底に何も無くて助かりましたけど……もっとも、床もなくなりましたが。いえ、今回は私の不注意ではありません!……多分。
 後は……やはり強欲は身を滅ぼすという事ですね。
 本来なら私が率先して止めるべき場面だった気もしますが……こちらもまだまだ修行不足かな?

 そういえば、ランデックも少しは私の事を信じてくれても良いのに……え?「君の普段の行動を見てると、とてもじゃないが信用出来ない」……は、反論出来ないのが悔しい……。


・ルカ
 欲をかいたばかりにピンチに陥った最後の行動。
 もどったら痛い目にあうだろう……ってことは、頭ではわかってはいたんだ。
 でも、ものすごい金欠で……。少しでも稼がないと冒険の続行すら危ぶまれる状況に、どうしても我慢できなかった!
 まぁ、予想通りの展開が待っていたわけですがっ!

 金欠に悩むプレイヤーの思考がだだ漏れになった結果、「戦の神の使徒が金銭に執着して、仲間を危険に巻き込む」という、ロールプレイ上、キャラの性格と反するおかしな行動になってしまったことは、反省しきりです。

 欠席したランデックの代行について。
 プレイしているときにはふざけてるような意図はなかったはずなのですが、レポートとして第三者視点で見返すと……まさに外道!!
 不十分不真面目な偵察でシアンを送り出し危機に陥れたこと、それを見て笑っていたこと、そして、それらをランデックに行わせ、外道キャラにしてしまったこと、深く反省してます。ごめんなさい!