■“ファヴ傭兵隊”キャンペーン 第4回(パーティーレベル5)

 ラダラス ウーイァン5
 ランデック スカウト5
 ブレイズ ダスクブレード5
 シアン ナイト5
 ルカ フェイヴァード・ソウル5


 前回は欠席していたサムライが合流。キャラの構築もニンジャとのマルチクラスからサムライ一本になり、戦闘スタイルが二刀流から太刀を振り回すパワーアタッカーとなっていたが、きっと彼は最初からそうだったんだよ!(大人の対応
 前回超大型スケルトンから手に入れた巨大ロングソード+1と超大型ヘヴィシールド+1を売っぱらい、借金を返済したら残金は約1000枚強。色々買い揃えたいがとにかく最低限の回復呪文を買ったら各自の予算は100枚ほど。
 非実体対策を考えると豊富にメイジアーマーポーションやマジックウェポンオイルが欲しいところだが、そうはいかない台所事情である。

 
 少ない予算の中、知能を持たないゾンビやスケルトンといった低級のアンデッドから身を隠すハイド・フロム・アンデッドのスクロールを購入し、その防護のもと進むスカウト。長い通路の途中で扉を見つける。
DM「パッと見で鍵は掛かっておらず、そもそも僅かに開いてる感じだね」
ランデック「扉調べてみます。まぁ鍵が開いてるなら……聞き耳かなとりあえず。ダイス目4(苦笑)」
DM「特に何も聞こえない」
ランデック「OK。じゃあ扉の向こうには何もいないことを信じて……少しずつギィィィっと開けてみよう」
ルカ「鍵かかってなくても罠捜索の必要が無いってわけじゃ……」
DM「じゃあ反応セーヴ」
ランデック「なんですと!?」
DM「ドアにアカシックバスターと言わんばかりの魔法陣が浮かんだかと思うと、そこからファイアボールが飛び出してランデックの背後に着弾、爆裂。半径20フィートなんでこの四人が範囲内だね」
ブレイズ「ああっ、俺もだ!」
ランデック「そして相変わらず開けた当人は身躱し成功して無傷(笑)」

DM「ドアを半分程開けて見えた範囲では特に何もいない」
ランデック「じゃあ足元捜索しながら中に入ります」
DM「すると死角である左右に隠れていた奴らに襲われる」
ランデック「やっぱそうか。呪文で護られてるからって油断したか(笑)」
ルカ「知能のあるアンデッドはたかだか意志セーヴ11通すだけで見破れちゃうからなぁ(そしてアンデッドは意志セーヴ高い)」
ブレイズ「めちゃ囲まれてますけど(笑)」
 ゾンビ映画の如く群がられるも必死に躱すランデック。
 知識ロールの結果、片方がグールと判明。ドアを境界線にした攻防戦が展開する!
 ちなみにもう一種類はグールの上位種であるガストで、完全上位互換モンスター。
 といっても脅威度自体は3と低い為、正面から殴り合ったらそう苦戦はしなかったに違いない。
 しかし狭い道で誰かが麻痺をすることで渋滞が容易に引き起こされ、押し合い圧し合い一進一退。
 写真右はランデックがアクロバットアクションをしているのではなく、あの場所に麻痺してるキャラが溜まって積み重なっているのだ(笑)
 麻痺したら即座に飛んでくるトドメの一撃のダメージをクローズウーンズで必死に軽減しつつ、壮絶な消耗戦を繰り広げた末にどうにか勝利。ボロボロなので帰還する。

 
 途中、自然洞窟に繋がる分かれ道を「目的地が秘密の抜け道の砦側口というなら、こっちは違うだろう」とスルーし、突き当たりに扉を発見。
ランデック「まず扉の前にきて聞き耳します。達成値22」
DM「というわけで接触攻撃。命中で、筋力に2ダメージ」
ランデック「ええっ!?」
 またも襲い来る非実体モンスター。しかし知識ロール失敗。レイスっぽいけど違う、という認識で戦闘開始。
 各員例によって待機アクションで待ち受けるのだが、ランデックが扉から離脱して以降は襲って来ない。
 3ラウンドほど様子を見ていざ扉を開けようとしたその時、背後から何かが迫ってくる足音が!
 というか、疾走によって瞬時に距離を詰めてきた為、遠距離での聞き耳失敗→一瞬で間合いが詰まって視界内に……という結果、最後尾のウーイァンのすぐ背後に登場。
ラダラス「そっちからかぁぁぁ!!」
DM「ずざぁぁぁぁと横滑りしつつ(三体置く)」
ラダラス「一匹じゃなかったぁぁぁ!! 二匹じゃなかったぁぁぁぁ!!」
DM「知識ロールの結果はゾンビっぽいけどなんか違うかも」
ラダラス「俺はちゃんと仲間に言うぞ。『ゾンビだ!!』と」
ルカ「背後に犬がいるのに扉を開けて同時に迎え討とうなんて無茶だ!」
 とりあえず正面の扉は置いといて、後背の敵を討つべく移動を開始する。無論、ツートップのアタッカーであるサムライとブレイズが一気にケリを付ける算段だ。
シアン「とりあえずここに移動します」
ルカ「そしてブレイズがまた接敵できなくなった(笑)」
シアン「ああーっ!?」
 これもまたお約束(笑)

 そして待機アクションを解いてゾンビ犬……というかグレイヴハウンドと対峙したシアンに対して壁の中から延びる霊の攻撃で筋力低下。サムライはダイス目の悪さも手伝って、一気に殲滅というわけにはいかないようだ。そんな中、遊兵化したブレイズが……。
ブレイズ「もう扉も開けちゃいましょうか?」
ラダラス「扉の前に立っても中から非実体攻撃されないなら、二匹はいないってことだからいいんじゃない?」
ブレイズ「じゃあ開けます。ギィィ……さぁ見てはいけないものが見えちゃうのかな?」
 そして見えたのが写真の右に写っているミノタウロスのスケルトン(笑)
DM「敵は待機アクションしてたんで、魔法のグレートアックスで斬りかかって来ます。迷宮の〜扉の暗闇に〜キラリと〜ひぃかるスケルトンの斧〜チェンジ肉塊! 18ダメージ」
ルカ「クリティカルは三倍ダメージだから気を付けてね。気をつけようないけど!」
DM「きぃみはぁなぁぜぇ〜」
ランデック「扉を開けたのかって?(笑)」
DM「扉をぉあけぇたのぉかぁ命を懸けてぇ〜」
ブレイズ「無敵の筈なんだがな……(笑)」
 かなり絶体絶命な状況と思いきや、実のところダメージは問題ではない事にパーティーの誰も気づいていなかった。
 やはり正面からの殴り合いでは強く、サムライが一人で後ろから迫ってきたグレイヴハウンドとさらに増援として現われたワイトを叩っ斬り、ブレイズも得意の雷撃斬コンボを発動して2ラウンド勝利。残った幽霊はウーイァンのマジックミサイルとルカのクローズウーンズ待機アクションで撃破する。
 甚大な能力値ダメージによってこれ以上の進撃は無理ではあるが、HPダメージは思いの外少なかったのだ……が。
DM「能力値ダメージの治療を軍の本隊でして貰っている時、幽霊の正体は恐らくシャドウで、それによって筋力が0になっていたら即死して同族化していただろうと教わるよ」
ルカ「レイスに殺されたら同族になるんだから、コイツの攻撃も危険だって判断するべきだったよ……」
 普通の能力値ダメージなら戦闘不能になるだけで済むから、それと同じだと思い込んでいたわけだね。
 グレイヴハウンドやミノタウロススケルトンが出現してからは、「先に倒せる奴を倒そう!」と幽霊=は放置した為、実際は「あと一撃で死んでシャドウ化していたキャラ」が二人もいたのはさすがに温情措置。

 ちなみにミノタウロススケルトンが持っていた斧はグレートアックス+1キーン。売れば4000枚以上になるシロモノ。ビッグな収入に浮かれて一時間ほど買物タイム(と雑談)に費やし、プレイ時間がギリギリになるというアクシデントが発生した(笑)
 パーティー全体で30点はあろうかという能力値ダメージを喰らった為、状況の許す限り治療を試みるも前衛中心とならざるをえなかったが、さすがに「完全には回復しきってないんで今日は休みます」とはいかないと強行軍を開始。まぁ筋力商売な前衛は元気いっぱいだし。
 クリアー済みのフロアーをスイスイと抜け、まだ開けていない扉の前。武器を構える一行。
ランデック「あ、筋力ダメージが1点回復しきれてないから、コンポジットロングボウ使うと弱くなる」
ラダラス「じゃあ俺のロングボウを貸そうか?」
ランデック「お願いします。コンポジットとロングボウの矢は同じ?」
DM「弓の張力に合わせた矢を使うことになるんで、違うよ(定格通りの性能は出せない意味で)」
ルカ「じゃあ買ってくれ〜。安いし」
ブレイズ「なんだって!? じゃあ俺達が飲んだメイジアーマーのポーションや耐毒剤はどうなるんだ!? それを無理して買いにいくのかい?」
ルカ「矢がないの!? 弓は持ってるのに!?」
ラダラス「矢を持つと重量オーバーなんだ」
全員「それは弓を持つ意味があるのか!?」
ラダラス「前までは持ってたんだけど、色々買い足したら持ち切れなくてねぇ。で、金券として持っていた」
 買物に一時間も使ってナニをしていたのだお前ら(笑)

 
 扉を開けると待ち構えるスケルトンと、なんか凄いデカい悪霊の集合体。
ラダラス「しまった! まだボスじゃないだろうと思ってあんま強化呪文唱えてない!」
ブレイズ「何匹いるんだ……1、2、3、4、5、6、7、8……」
DM「意志セーヴに失敗したランデックは敵の催眠術に掛かり、奴へ向けて移動したくてしょうがなくなった」
 失礼しました、と扉を閉めて仕切り直す道を閉ざされたパーティーはなしくずし的に戦闘突入。
 スケルトンを薙ぎ倒し、距離を詰めようとする前衛に対して立て続けにサイオニック・サジェスチョンが襲い来る。スケルトンは弱いので容易く撃破できるのだが、その間にもシアンが意志セーヴを落としてしまう。
DM「『この地下通路のどこかに助けを求める人がいる。急いで探して救うんだ』という催眠術にかかったよ」
シアン「誰か生存者はいますかーっ!? いたら返事してくださぁぁぁい!!」
 猛ダッシュで戦場から離脱していくシアン。
 次のターンにはサムライもセーヴに失敗。同様の運命を辿る。
ルカ「しまった! たまたま敵よりもイニシアチヴで勝ったからって調子乗ってた!」
 そう。普通なら状態異常の回復役であるルカは敵の攻撃と味方の中間に行動順を調整し、味方へ手番が回る前にフォローするのがスマートだったのだ(行動順は遅らす分には自由)。
 その後も残されたメンバーが突然自殺衝動に駆られたり(自動で自分に対してクリティカルヒット)、頭がピキピキドカーンしたり(精神を焼き切られて大ダメージ)と大パニックになりながらも、どうにかブレイズの必殺雷撃斬、ルカの標準アクションでキュア+即行アクションのクローズウーンズによる連続ダメージが炸裂して勝利を果たすのだった。

DM「というわけで無事地下通路の制圧を完了したわけだけど……実は君達、二つ返事でこの依頼を引き受けたまま一度も報酬のこと聞いてないんだよね(笑)」
 そう。貧乏な割にはまったく報酬額について質問がなかったのだ(えー
 優しいマスターがそんな詐欺みたいな条件の依頼を用意するわけがないと信頼されてるのだろう……とポジティヴに解釈してもいいのだが……いいのか!? やはりそこはロールプレイで進めてくれ!(笑)
DM「今初めて明かされる報酬は5000に加え、三日という早期に制圧したことによるボーナスが2000だね」
ラダラス「一人頭?」
DM「んなわけあるか!(笑)」

 遂に依頼コンプリート! やったぜイエッヒー!!
 プレイ後の居酒屋で戦勝祝いに沸き立つ中、今日の感想が色々と飛び交う。
「マスター。明らかにボス戦では敵の行動に手心加えてたよね?(笑)」
「あはははははは」