■“ファヴ傭兵隊”キャンペーン 第3回 ラダラス ウーイァン4 ランデック スカウト4 ブレイズ ダスクブレード4 シアン ナイト4 ルカ フェイヴァード・ソウル4 ランデック「ここで無理をして我々が敗退したら、お前の目指す平和も成し遂げられないだろう」 ルカ「この程度でいちいち引き下がって、世界が平和にできるのか! 阿呆!! 二週間あれば何人助けられると思ってるんだ! まったく!」(戦の神の寵愛を受けし勇者を自認) ランデック「やはりここのところは、準備を万全にしていかないと、敵が倒せない。敵を取り逃がすことは君の屈辱じゃないのかい?」 ルカ「その二週間で敵を取り逃がす方がよっぽど屈辱だ!」 ランデック「話は平行線だな!」 ルカ「じゃあなにか。貴様は武器がないと戦えないと言うのか?」 コンポジットロングボウ+1を破壊されていた。 ランデック「戦えないね! 少なくとも100%の力は出せない! これでは敵を倒すことはできないのだよ!」 ルカ「それは魔法のコンポジットと比べれば、今貴様が借りているロングボウが弱いことは認めるがな! だからって新しく買い直す資金があるわけでもないだろう!」(ランデックの所持金100) ランデック「ここはやはり一歩一歩着実に敵を倒す為の準備をしようじゃないか」 シアン「私としては、鎧と盾はあるので役目を果たすことはできます」 ブレイズ「戦力的には戻った方がいいとは思うが……往復二週間は確かに長いな……」 ルカ「その間に敵が逃げてしまうのではないか。逆に増援が来るのではないか。我々がいなくなった隙に周辺を襲い始めたらどうするのか」 DM「ところでランデックははったり、ルカは真意看破振ってごらん」 ランデック「技能無いから平目で、ダイスが1!」 ルカ「達成値17」 DM「じゃあルカはランデックが色々並べていた『世界の平和のために云々』は君をその気にさせる為の大嘘で、内心は『街に帰って夜の街で遊びたい』と思っているんだろうなと察する。武器に不安があるのは事実のようだが」 ブレイズ「死にたくないだけだったことがバレたのか(笑)」 DM「単なる保身だということはわかった(笑)」 ランデック「街に帰りたい〜街に帰りたい〜(笑)」 だが結局「前回のアタックで撃破したフックホラーの死体を換金すれば、それなりの資金が得られるのではないか?」という意見が出て「知識ロールの失敗で価値が全然わからないが確かに期待できるかも……」となり、依然として反対し続けるのがルカだけとなったことで、行動は決したのだった。 ぶっちゃけ、割とこの時点でみんなルカが再三にわたって主張していた「二週間の空白がもたらす危険」を忘却し、単に「金が無いから帰ってもしょうがない」のが「収入を期待できるんなら戻ろう」になっていた感じである。 実際のところは魔法の武器の再購入など夢のまた夢で、高品質すらも無理だから、通常品やサイレンスのスクロールを買い足すに留まったのだが。 すすめ〜すすめ〜ものど〜も〜。邪魔な〜土砂を〜掘散らし〜。 前回デストラカンに苦汁を舐めさせられた広間に向かうパーティーだったが、途中を土砂崩れが塞ぐ。 スコップ&ツルハシを動員してディグダグスタート。 ランデック「これ掘り終えたらさ〜出てすぐのところに落とし穴あったりしてねぇ」 片側を腰ほどの高さまで開通させた時だった。 DM「掘ってるブレイズは視認チェックするとよい」 ブレイズ「む、何も見えない」 DM「じゃあ君に向けて穴の向こうから鋭いトゲの付いた触手が伸びてた」 というわけで不意討ちから始まる戦闘。油断しきって隊列が延びきっていたのも手伝い、とりあえず一旦引いて態勢を整えつつ、地形が悪いので迎え討とうとすると追ってはこない。 心機一転段差を乗り越え、今度は重装甲のシアンを押し立てて突入せんとする。 シアン「まずは段差を降ります……(駒を動かす)あ、そういえば落とし穴の存在を忘れてましたね」 ランデック「そうそう。着地した瞬間そのまま落下したりね〜」 DM「キミら、最初っから読んでたのになんで落ちる? 反応セーヴどうぞ」 シアン「やっぱりそうなんですかぁぁぁ!(落ちながら)」 DM「君のことは『下がる女』と名付けよう」 出だしで躓いたのがその後の戦局も支配し、命中率やダメージは低いが、なんと脅威の十回攻撃+麻痺を持つ敵に苦戦を強いられる。それでも脅威度は3と低い為、地形による劣勢が大きく作用したといえよう。 再度撤退し、とにかく一撃のダメージが大きいブレイズが斬り込めば、HPは大したことがないだろうから押し切れる、と判断。落とし穴もブレイズの身軽さならいける。 シアン「ナイトの挑戦能力使うんで、口上を考えています」 ルカ「戦の神の加護が在るシアンの活躍を見よ!!」 DM「君が代弁しちゃうの!?」 シアン「あなたのこれまでした悪逆非道、もはや許すことはできません!」 ランデック「悪逆非道!?」 シアン「落とし穴の件とか落とし穴の件とか落とし穴の件とかぁぁぁ!! 鉱山の皆さんのために、あなたをたおぉぉぉす! が、外れ!」 DM「名乗るまではよかったんだけどねぇ……」 ブレイズ「む。今のでシアンに塞がれて接敵できなくなった」 ルカ(物凄く冷たい目でシアンを見つめる演技) それを見たDMとブレイズ、爆笑。 この後は二人(シアン&ルカ)揃って落とし穴を飛び越し損ねて、おっこちたりもする。ヘヴィプレートが提供する荷重の前に、5フィートは果てしなく遠かった(笑) そんなゴタゴタの果て、どうにか斬り込んだブレイズの必殺ショッキンググラスプ斬りも電撃無効な敵ゆえに効かず、撤退を許すのであった。 以前デストラカンが逃げ込んだ低い穴を中腰前進すると、予想通り待ち構えている。 先手を取られて音波ブレスによる攻撃を一度は許すものの、すかさずルカがサイレンスをシアンに唱えて無音の障壁を展開することで完全防御シフト。 ルカ「また落とし穴を挟んで待ち受けてるんだろうな」 ランデック「それは間違い無いね」 シアン「ここからじゃ攻撃が届かないんで、待機アクションで寄らば斬る」 と、警戒の迎撃態勢を敷いたのだが、そこへ敵は無音状態で事実上盲目化させられた以上はと、撤退。 パーティーとしてはこのまま無敵バリアー状態で追撃をしたいところなのだが……。 DM「ここはロールプレイで頼む。サイレンスだから、お互いジェスチャーで意志疎通してくれ」 で、必死にアピールするパーティーメンバーに対し、シアンはネタかと思うほどに通じない(笑) ルカ「…………もう効果時間切れたな。落とし穴の存在を確認して欲しかったんだって!」 シアン「えええ!? 横に掘り進めって意味じゃなかったんですか!?」 ラダラス「その仕草はそんな意味があったのか!?」 結局穴を踏破する備えがなかった為、匍匐前進で三点保持しつつ踏み越えた(えー その後は狭い穴の出口で待ち構えるデストラカンと再戦し、例によってシアンがブレイズの接敵場所を塞ぐといったお約束が展開され……全員が爆笑する中、シアンのプレイヤーだけガチヘコミしていた(えー サイレンスの防壁を失ったパーティーは逃げ場の無いまま音波ブレスを叩き込まれ、絶体絶命のピンチ! ブレイズ「そうだ。レジストエナジーのワンドがあったんで唱えます」 ルカ「…………あれ? あったっけ?」 ブレイズ「なんか持ってたんですよ。今気付きました。俺防御呪文持ってるじゃん、と」 ルカ「…………そうか! 俺が『これ持っといて』と渡したっきりだった! 自分で買ったわけじゃないから意識に薄かったのか……」 ダスクブレードはレジストエナジーの呪文がとても安く買えるのだ。ウィザードやクレリックよりも呪文レベルが1下なので、なんと六分の一。 DM「よ、ようやく気づいてくれた……安価で手に入るし、既に持ってるの知っててこのシナリオ組んだしなぁ……」 つまり、レジストエナジーがかかっていれば音波ブレスのダメージは直撃でも半減するし、セーヴに成功すれば殆ど通らないのだ。 ラダラスが前回のフックホラー戦の奇跡再びなライトニングブレード+トゥルーストライクのクリティカルヒットを炸裂させ、レジストエナジーに護られたブレイズがギリギリの立ち回りでどうにか倒したものの、一歩間違えればそのまま狭い空間で嬲り殺しとなる危険な綱渡りであった。 DM「休息する為に鉱山の飯場へ戻った君達を、ギルドからの使者が待っているよ」 使者「貴様達はこんな小さな鉱山の安全確保にどれだけ時間をかければ気が済むんだ!? もういい! クビだ!」 全員「なん……だと……!?」「なんだってー!?」 時は金なり。 依頼に失敗し、倒したデストラカンの死体は持ち帰る手段が無しという完璧な収入途絶によって窮乏に喘ぐ傭兵隊。このままでは地道な隊商護衛でも何でもして食い繋ぐしかない! 実は彼ら、アウルベアの卵と子供を捕まえる依頼では、巣穴に問答無用でファイアボールを叩き込んで卵を粉砕。オークの山賊団討伐では敵が山中に陣太鼓を響き渡らす中で鎧を脱いで(じゃないと翌朝疲労状態になる)就寝したところを襲われ、どうにか返り討ちにするものの自分達も死者二名。そして鉱山では……と連戦連敗だったりする。 金は無いがレベルアップはしたので心機一転、頑張ろう(遠い目 新たな依頼。それは有名なリッチによって陥落された砦にある秘密の地下通路の制圧。 既にリッチは殺戮を完了して現地を去り、残されたアンデットモンスター達は地方領主の正規軍が掃討中である。しかし数の有利を活かせない地下通路は冒険者に任せようという話。 DM「秘密の通路は砦が陥落する際に、司令官に救援要請を託された傭兵の一隊が使用したものだよ。本隊が全滅してしまった彼らは何処かへ姿を消してしまっている。扉の前にはクレリックが一人とウォリアーが六人警戒にあたってるね」 クレリック「扉は中のアンデット達が出てくるのを防ぐ為、防護の爆裂呪文をかけております。合言葉は『鉄槌』ですのでお忘れなきよう。ここを抜けてきた傭兵達の言葉では、扉のすぐ中には悪霊がいるとのことです」 その言葉を受け、非実体への準備を始めるパーティー。魔法の武器じゃないと通用しないとか、魔法の武器でも攻撃が50%で外れるとか、自分達の鎧はすり抜けられるとかルール的な解説も終え、いざ突入。 DM「BGMも悪魔城ドラキュラだし、アンデット退治にはうってつけの雰囲気だな!」 (プレイ中は数千曲が詰め込まれたディスクがランダム再生されている) ランデック「マジックウェポンのオイルを手に持って、ドアを開きましょう。ギィィィ」(写真 ルカ「ちょ、合言葉は……」 DM「じゃあ爆裂したね」 ランデック「(慌ててドアを閉じ、フィギュアを戻して)あああごめんごめん!! 合言葉は鉄槌!!」 DM「いやもう、ガッツリ開けちゃってるんだから(笑)」 ルカ(苦笑いしつつ目を逸らす) DM「というわけでダメージだけど……反応セーヴ成功したんで身かわし成功でノーダメージ」 クレリック「こ、この費用は払っていただきますぞ!?」 ルカ「この呪文を書け直すのに、10分の詠唱と200枚の触媒代がかかるんだよ」 DM「しかもこのクレリックは自力で唱えられないのでスクロール代の375もかかる」 ランデック「あっはっはっ」 ブレイズ「なぁぁぁにぃぃぃぃぃ!?」 ランデック「やぁべぇぇぇ!! ごめええええん!!」 ブレイズ「ダメージよりも痛いものが!」 ルカ「そんな金はありません! 借金!」 幽霊だぜフーハハーと壁の中から襲ってくるレイスに苦戦するパーティー。 DM「知識ロールの結果、こいつに殺されると同族にされることを知っている(笑)」 耐久力が低いラダラスが襲われ、危険な状態になる。 シアン「待機アクションで壁から出た瞬間を斬ります」 ルカ「キュアを叩き込むのを待機」 ラダラス「待機でマジックミサイル」 ランデック「弓で待ち構える」 ブレイズ「ショッキンググラスプを待機ですね」 DM「心に剣〜輝くグラスプ〜♪」 とにかく「襲って来たところを待機アクションで攻撃」を徹底し、撃破に成功する。う〜ん、無難。 悪霊相手ということで、こういった状況は折り込み済みであった依頼者側の厚意で吸収された耐久力を回復して貰い、即座に攻略再開。 長い廊下を越えた先の玄室に待ち構えていたのはスケルトン! シアン「でかっ!?」 ランデック「え、そんなにデカいの!?」 ラダラス「超大型?」 ルカ「3×3だね。ジャイアントの骨か」 DM「うん。持っている剣と盾は魔法がかかってるようだね」 シアン「それは……倒せば大儲けってことですか?」 DM「この一戦に勝つだけで、以前のシナリオの総収入(=超少ない)を越えるだろうねぇ」 全員「がんばろう!!!」 このパーティー、フェイヴァード・ソウルの豊富な呪文使用回数が頼りになる為、直接的な殴り合いには滅法強い。盾役のシアンはレベルを考えると極めて高いHPを誇り、アーマークラスも鉄壁だしね。そして……。 ブレイズ「ウォーハンマーにショッキンググラスプを込めて叩きつける! 27ダメージ! さらに即行発動してショッキンググラスプを!」 全員「おお、覚えたての必殺技がきた!!」(一日一回、呪文を即行発動できるようになった) ブレイズ「命中して……ダメージは22!」 ランデック「凄いね! 50弱いったよ!!」 この瞬間最大風速の高さ! お互いの攻撃力がぶつかり合い、力でねじ伏せるのであった! 戦利品を抱えて意気揚々と帰還し、危機的な経済状況に希望の光を見出しつつ次回に続く! |
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