■“天秤の守護者候補生”キャンペーン 第8回![]() 氷の間で待ち構えていたのはゾンビアイスドラゴン! ドラゴンゾンビではない。ゾンビドラゴン。ちゃんとデータ上の扱いも違うぞ!(笑) 通常のゾンビは生前の能力の殆どを失うが、ゾンビドラゴンは割と残ってるのだ。それでも激烈に弱体化してるのだけど。 狭い通路でブレスを喰らってはたまらんととっておきの7レベル・マス・レジストエナジーをスクロールから発動するクレリック。これでブレスによるダメージは完璧に防ぐことができるぜ! そうやって順調に滑り出したのだが……武器が無い(えー いや、厳密にはゾンビドラゴンのダメージ減少を突破できる武器が手薄。+1以上かつ斬撃武器以外はダメージが5点減らされてしまうのだけど、まずメイン武器で斬撃なのがパラディンだけ。ローグはマグミンに溶かされていたのだ。アーチャーは当然コンポジットロングボウ。 以前ゾンビの群れ相手にダメージ減少された過去(斬撃が有効なのはゾンビの特性)があるのだが、全員忘れていたのでメイン武器に最後のマジックウェポンをかけていたのであった。つまり斬撃かつ魔法の武器なのはパラディンのバトルアクスのみ。マジックウェポンのスクロールはもう無いぞ! だもんで純粋な数値だけなら致死量に達するダメージを与えつつも、実質だと30%程度しか減らしていないところでクレリックの回復呪文が枯渇。一気にバランスが崩れてパラディン、ローグ、クレリックの前衛トリオがバタバタと昏倒。半分までは削ったがこれはもうどうにもならぬとウィザードがウェブを展開して時間を稼ぎ、撤退する。 これからどうしたものかとダンジョンを出て相談していたら……ゾンビドラゴンが天空へとテイクオフしていったのであった。 「とんでもないもんを世に放っちまってないか!?」 その後は近隣の街に事情の説明をした方がいいとなるのだが、「嘘は吐いてない、嘘は」というラインを守って報告することを是とするローグ、ウィザード組と「自分達が失敗したから逃げれられてしまったことを誠実に謝罪するべき」なパラディン、クレリック組の熾烈な攻防が繰り広げられたのだが、結果としてどうにかなった。平謝りの方向で。 ていうか長いっ! 長いよ! プレイ時間もここまでで三時間半くらいだ!(笑) ![]() お次は風の間。エアーメフィットが天井付近からブレスを吹きつける! 物理ダメージだからレジストエナジーは効かないぞ! 狭い通路に引き入れて迎え討とうとするパーティだが、敵もわざわざ不利な空間には踏み込んで来ない。 ならば討って出んと……ウィザードが先陣を切って突入。殺到するメフィット達。ブレスの集中砲火。幸いセーヴィングスローに成功しまくり、ダメージは一桁で済むもトライアングルフォーメーション状態。 ちなみになんでウィザードが囮になったかの如き行動だったのかの理由、忘れた! なんだったっけ!?(あとでプレイヤーに聞いておこう)。 その後は離脱を図るウィザードが機会攻撃や追撃で瀕死の重傷を負うのだが、アーチャーの対空砲撃が一匹撃墜したところで残りの二匹は遁走。 「…………また逃がしたーっ!?」 ローグ「しまった! 自分が突入する寸前までは『ドアは閉めておこう』って思ってたのに!!」 結局最寄りの街の顔役に再度の土下座。 今後の利益のうち20%を支払うことで手打ちとなった。 ![]() 痺れる憧れるぅ!! そんなエレクトリックヒドラとご対面。 ドアを開け、姿を確認するなり再び閉じる(笑) ウィザード「知識ロールではヒドラの一種であることまでしかわかりませんねぇ」 ローグ「残りが光、水、雷だから……まぁ光と水ってことはなさそうだ」 クレリック「か、勝てる気がしないがとりあえずマス・レジストエナジー!!」 出来る限りの強化魔法を準備して突入したいところだが……。 DM「んじゃ突撃してくる足音が聞こえたと思ったら、ドアが一瞬で吹き飛ばされるよ」 パーティー「なにぃぃぃ!?」 ウィザード「移動攻撃でも全部の首で攻撃できるからなぁ……」 パラディン「とにかくこの通路に溜まるのはヤバいんで機会攻撃覚悟で回り込みます」 DM「OK。機会攻撃五回ね。27点」 パラディン「そっちもかぁぁぁ!!」 ローグ「(頭多いんで全方位視認だからボーナスは得られないけど)挟撃に持っていくわ! 軽業で機会攻撃を回避する!」 DM「じゃあこの位置からのブレスで二人を攻撃。喰らえ、ライトニィィィィィィング!!」 クレリック「な、なんかありえない量のダイス取り出してませんかぁぁぁ!?」 DM「ふははは。これでもルール通りのダメージの三分の二なんだよ。そのまま出すと死ぬから。なんでこれで脅威度6なんだろうねぇ。あはは。で、39点ね。レジエナ効いてるから10点減らしとくように」 パラディン「反応セーヴ……1だ。10減らしても昏倒。ファンブルによる装備品へのダメージでタワーシールドHP半分」 なんかもう阿鼻叫喚。地道にHPを削るのだが、脅威の高速治癒が厳しい。それでもローグが防御に専念しての囮となって攻撃を躱しまくりつつ、アーチャーの速射が吼えてジリジリと天秤を傾けていく。 ウィザード「首の数を減らすんだ! 武器破壊判定で勝てばダメージを与えて落とせるぞ!」 圧倒的な攻撃力を減らさないとダメだということで、本体へのダメージよりも首を落とすことにシフトするようパラディンに指示を飛ばしつつ、ヒロイクスを発動して武器破壊強化の特技を一時的に与える。 だがしかし。落とした傷口を焼く手段が乏しい。ぶっちゃけ錬金術の火が一個だけ。松明ではダメージが足りな過ぎるのだ。どうにか一本落としたあとにウィザードが錬金術の火を投げ付けるも、ダメージが1と悲しみのダイス目。 さらに厳しいことに、ギリギリな限界バトルを叩きつけていた前線が崩壊。攻勢限界に達してパラディン、クレリック、ローグが写真のとおりぶっ倒れる。ちなみに首を落としにこだわらないでそのまま本体殴ってたらもっと早く倒せてたのは秘密だ(えー 絶望的な空気が漂う中、生き残った唯一のダメージディーラー、アーチャー! アーチャー「それでも撃つしかないでしょう……! 速射します!」 不退転戦鬼のダイスに神が宿る。 アーチャー「20! クリティカルロールも成功したからクリティカルヒット!」 パーティー「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!????」 アーチャー「弓は三倍ダメージなんで……」 パーティー「ダメージダイスもほぼマックスじゃん!!!」 アーチャー「37ダメージ!」 DM「問答無用で即死したよ! 凄過ぎるだろ! フルでもHP55なのに!」 ラスト六秒の逆転ファイターぶりに沸き返るパーティーであった(笑) ![]() 水といえばサメです。いや、別にそーいうルールはないですが。 一応心の目で「巨大水槽の中で戦っている」と思って下さい(笑) いや水上戦用マットもあるんだけど、時間押してたのもあってね! 事前の作戦段階で「ウォーターウォークで水上から戦う」か「ウォーターブリージングで水中戦」かで意見が分かれており、結局「なるべく水に入りたくない」というキャスターの意見が通って前者に。 ちなみにウォーターウォークは「水面を固い地面のように扱う呪文」である。ロードス島戦記のように「水面に立てるようになるが波打つからまともに歩けない」わけではなく、ドラえもんのように数cm浮いている。 つまり、水面下の敵を攻撃しようとしたら武器が通らない。武器の先端と水面との間に浮遊フィールドが発生して弾かれるのだ。素足だけではなく靴が沈まないのと同じ理屈である。 この前振りで納得した人もいたでしょうが、つまりこっちからサメに攻撃が出来ない。相手は自由に水面下からザバーフッと攻撃できるのに! オプション措置として「自分に攻撃してきたところを待ち構えて斬り付ける」という待機アクションを認め(能動的に殴るよりも命中率は低くなる)、ただでさえ水の遮蔽によって当て難いながらもどうにか半分程は削るのだが……。 DM「水底に逃げたっきり襲って来ないね」 パーティー「これでは手出しできない!」 結局出直し、ウォーターブリージングとスイムの呪文を前衛にかけてリベンジすることに。 パラディン「よし。これで戦える!(水に飛び込む」 そして凄い勢いで沈む。 パラディン「なんでだぁぁぁ!? 泳げる呪文があるのにぃぃぃ!!」 説明しよう。スイムの呪文は重装鎧とタワーシールドなんつうヘヴィ過ぎる組み合わせで水泳の判定ペナルティが-34なる絶望的な状況では効果が無い……というか得られる恩恵をペナルティが凌駕する!! ローグ「あちゃー。無条件で泳げる呪文じゃないのね」 ウィザード「ちゃんと説明してなかったかな……」 パラディン、息は続くので水底で仁王立ち。タワーシールドを捨ててどうにか「ダイス目が良ければ」浮かび上がれるところまで持っていき、戦場遅参。 その間に近接戦闘モードに切り替えたアーチャー(別に白兵戦も十分こなせる)が丸かじりされて冥界への扉に上半身まで突っ込むも、ガチでの殴り合いになっては順当に殴り倒されてしまうサメであった。 次回に続く! ![]() これはプレイ外時間で「手伝え! 一人でやると三時間はかかる!」と新作ミニチュア「Against the Giants」の開封&整理作業。「これすげぇ!」「変なのがいる!」とワイワイワールド。戦場で見える日をお楽しみ! |
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