■“日輪”キャンペーン 第1回 あらすじ 新キャンペーンを立ち上げるにあたって、東洋系のクラス限定でやろうぜとなった。終わり。 オリジナルワールドセッティング「フローラント」のヒノワ地方が舞台だったりしますが、それはまぁ些細なことである。色々とハウスルール山盛りなのも、この際どうでもよい。 だってこれ、ワダツミが自分の記憶だけで書いてるからな! テープ起こしなんてしてないからね! なんか変じゃないのってところは、人の記憶なんてあやふやだから……と察して読むのが紳士淑女の嗜み。 ・プレイヤーキャラクター達(DM:ワダツミ) 井関四十朗 秩序・善 侍5L 武家の三男。ブガーイ、二刀流〜井関。視線が煌めいた。 黒曜 秩序・善 修行僧5L 正義の撲殺僧侶。邪魔する奴は指先一つでダウンさ。 滲 秩序・中立 忍者5L 忍の里から派遣された井関の護衛。闇に隠れて生きる。 葵 中立・善 修験者5L 自然に愛された生神的魅力18娘。あの雲はなぜ私を待ってるの? 歩 真・中立 巫人5L 黒曜に無理矢理連れ出された。旅に出かけよう準備なんかいらない。 *ルール通りだと修験者の弱さが洒落になっていない為、強化改造されています。 ・初回プレイにつき、まずは定番鬼退治。 山に居座って周辺を荒らし回る鬼をなんとかしてくれと地方豪族から依頼を受け、麓に到着。 DM「ところで君達、報酬には一切触れずに二つ返事で引き受けたみたいだけど……」 全員『あ』 黒曜「雑魚でいるって聞いてたコボルトはクロスボウで後衛狙うよねぇ……タワーシールド買ってこよ……」 滲「じゃあなにもしてないけど帰るのか……」 歩「とほほ……」 往復二時間近くかけてのUターン。 ここは魅力度18の美少女が交渉してくれないとね。 葵「え、えーと下見完了しました。と、ところで報酬の話を……」 豪族の長(大丈夫かこいつら……) 葵「我々といたしましても、先立つ物が必要でしてしどろもどろ……」 DM「それでは交渉判定して下さい」 葵「…………ダイス目は3」 DM(状況ペナルティも付いてるし、話にならんな……) 豪族の長「そうか、ならば君達の力を見たところ一人ろ……いや五百で」 DM「真意看破どうぞ」 軒並み低い中、パーティーで一番金に興味が無い…… 黒曜「21」 DM「なんか足元見られたよ」 黒曜「…………ま、いいか。黙ってます」 そしてタワーシールドを購入。後衛用のついたてのつもりで購入したので DM「一個45ポンドあるけどどうやってもつの?」 全員『うーーーーん……』 滲「ところで今気付いたんだけど、さっき麓で飲んだメイジアーマーのポーションとっくに効果切れたね」 全員「ああああ……貴重な品が……」(このパーティーにはメイジアーマーを使える人がいません) そんなこんなで再到着。獣道が続いている。 滲「こんなこともあろうかと、10フィート棒を用意しておいた。これで足元を探りながら進もう」 全員「おー」 滲「昔のD&Dなら基本なのだよ」 無難に罠を回避しまくる滲。たまに探知しきれなかった落とし穴も、高い反応セーヴで危なげなく躱す。 五回ほどの罠を突破したところで敵の前衛に遭遇。木の上からコボルトが射掛けてくるではないか。 DM「イニシアチヴを。で、タワーシールドは結局どうなったの?」 黒曜「…………あ、誰が持つことにしたかすら決めてなかったね。金だけは減らしたんだけど……」 DM「じゃあ買ったけど置いてきたね」 現地の商人「…………なにしたかったんだろ(放置された盾を見つつ」 結局後衛はクロスボウに対して伏せっぱなしで戦いつつも、前衛のパワーで押し切ることに。 滲「よし、木の根元にとりつい……」 DM「じゃあその茂みに隠れてた狼が待機アクションで攻撃」 滲「なにぃぃぃ!?」 DM「ヒット。さぁ足払い。おおっ! 21だ!」 滲「どっこい、こっちも21。敏捷力でやってるから、修正値の大きさで勝利だ。反撃の二刀流アタック! 一発命中で5ダメージ」 黒曜「俺も突っ込むぞ!」 DM「はい、反応セーヴして」 黒曜「もしかして……ファンブル」 DM「はい落ちたー。中には虎挟みが。2ダメージね」 黒曜「捕まった! なんてこったい!」 DM「拳で破壊するか、筋力判定でこじ開けて脱出したまえ」 黒曜「どっちも厳しいなぁ……」 井関「右のコボルトに射撃。3ダメージです」 DM「あーん、満身創痍。残りは射撃するけど……スカスカスカ」 滲「トドメの二刀流。両方ヒットで仕留めたね」 黒曜「無駄を承知で筋力判定……まさかの成功。穴は浅いからさっさと脱出して、射撃避けに伏せます」 DM「そんな君の所へ、残りの狼が殺到してきたよ」 黒曜「まだ茂みに潜んでたのかぁぁぁ! 自分で転倒状態をお膳立て!」 井関「射撃〜。外れ〜」 DM「こっちも20振らなきゃ当らないんで無理過ぎる」 滲「んー、俺さ。実は木の上に攻撃する手段が無い」 全員「なにしに突撃したんだよ!?」 滲「なんだろうねぇ……手裏剣の射程外過ぎて当たりそうもないしねぇ……とりあえず戻るか……」 そんな些細なミスもあったものの、自力の差は圧倒的。狼は片っ端から黒曜に撲殺され、コボルトは半数が射殺。残りも満身創痍でどうにもならなくなったようなので、降伏勧告をする。 井関「弓を構えます」 滲「お前たちは完全に包囲されている〜」 DM「いや、全然してねーし!」 葵「武器を捨てて降伏してくださ〜い」 コボルトA「い、命は助けてくれるコボ!?」 コボルトB「この裏切り者っ!」 井関「もう一匹の方に弓を構えます」 コボルトB(無言かつ速やかに武器を捨てる) 黒曜「取り上げた武器は破壊します」 DM「え、いいけど……ライトクロスボウって」 黒曜「あ」 滲「割と高く売れるんだよなぁ……(残骸を見つめつつ」 過ぎたことにはくよくよせずに突き進み、いよいよ根城の洞窟手前。案の定待ち構えていたのは……二つ顔の鬼エティンと、中堅どころのオーガ。さらには約十匹のコボルト。 歩「ぎゃお。クロスボウの的になる! 茂みに伏せます!」 黒曜「前衛は茂みを利用しつつ間合を詰めるぞ!」 ジリジリと進む前衛の三人。 歩「と、とりあえず片翼だけでもファイアボールで一掃しよう」 全員「それがいい」 歩「じゃあ立ち上がって敵の右翼にファイアボールを……」 DM「待機アクションで右翼から一斉射撃が来たよ。……ミス、命中。ダメージは4点。精神集中どうぞ」 歩「3以上で成功か…………2ってえええええ!?」 全員「ぎゃああああ!」 歩「AP使うか!?」 DM「どうする?」 歩「……つ、使います。達成値に4追加」 DM「じゃあ成功」 黒曜「ちなみにAPは1ラウンドに一回しか使えないからね」 DM「んじゃ続きだね。ミス、ミス、命中。4ダメ」 全員「さすがにもう失敗は……」 しかしダイスは無情だった。 歩「ぎゃわぁぁぁぁ! 1だぁぁぁ!」 滲「マジかーっ!」 DM「それはフィズったねぇ」 歩「終わった……」 DM「神が失敗しろと言ってるね(笑)」 これによって完全に萎縮した後衛の術者二人は茂みから頭を上げれなくなり(実際はメイジアーマーさえかかっていれば盾なんて構えてなくてもそうそう当たるものではないし、五、六発喰らっても精々HPが一桁になるくらい)、待機アクションを取っていると思しきコボルトへ井関が地道に射撃をしつつ(一匹撃破)、ジリジリ間合を詰める3ラウンドが程経過し……。 DM「痺れを切らしたエティンとオーガが突進して来たよ」 全員「来たかーっ!」 歩「防御を固めよう。井関にディスプレイスメント……しようにも伏せてるから触りに行けない!」 DM「使い魔で接触呪文伝達出来るよ?」 歩「それだ」 葵「じゃあこっちは近付いてきたことで伏せててもどうにか顔が見えたので、グリッターダスト」 DM「OK、エティンは盲目化した。オーガはセーヴ成功。で、敵も(睨み合いのうちに洞窟内から増援として駆け付けつつ)インビジビリティしていたコボルトソーサラーからグリッターダスト。そこの二人はセーヴどうぞ」 どうにか両方とも耐えつつ、遂に近接戦闘開始。 盲目状態のエティンへ黒曜が燃え盛る炎の拳による攻撃を命中。こしゃくな人間めとカウンターされ、盲目による完全視認困難で右手の攻撃が外れ、左手が命中。 黒曜「痛ぇ! いきなり半分近く喰らった!」 滲「デカいだけあるなぁ……」 DM「オーガはまだ接敵だけだね。そしてそっちの井関と滲も茂みだから追い付いただけだ」 歩「僕達はヤバいんで伏せてるよ〜」 黒曜「エティンとオーガに袋叩きはヤバ過ぎるんで、その役は井関に任せて回り込みつつエティンに一回攻撃。命中」 DM「じゃあ現状攻撃を命中してきてるのが黒曜だけだから、そのままエティン反撃。盲目だから一発しか当らない」 黒曜「死ぬ! HP一桁!」 DM「で、オーガは君を追いかけて移動してくる」 黒曜「げ! その手があったか!」 DM「他の面子、現状では脅威を感じさせないからな! 追い打ちして19ダメージはどう?」 黒曜「…………昏倒した。−8だ」 DM「じゃあ左側の井関と滲に、コボルトソーサラーがグリッターダスト」 二人「またきたかーっ!」 井関「うーん、見えません」 滲「セーヴ失敗したから盲目な上に、忍者の透明化能力が死んだーっ! 俺はもう駄目だーっ!」 井関「やばいなぁ……。とにかくエティンを倒そう。刀と脇差で二刀流攻撃! 刀は外れ! 脇差が当たってちょこっとダメージ」 DM「んじゃコボルトソーサラーは井関と滲の足元にグリース」 井関「滑った〜」 滲「ニンジャの反応セーヴなら余裕」 歩「伏せた状態からエティンにマジックミサイルします〜。11ダメージ」 DM「うーん、結構痛い。もうHPが半分くらいになってしまった」 黒曜「予想外に柔らかいな!?」 DM「うん。まともにやりあうと全然脆い(笑)」 歩「自分はグリースしに移動して来たコボルトソーサラーに射線通ったんで、ホールドパーソン」 黒曜「術者だから意志セーヴ高そうだなぁ」 DM「ていうかダイス目が18だわ」 歩「うわあん!」 DM「エティンは撤退します。スタコラサッサ。オーガは滲に攻撃。18ダメージ」 滲「一瞬で瀕死だよ! 逃げる!」 井関「僕は立ち上がりたいんですが……反応セーヴ低いしフルプレートで平衡感覚なんて絶望的だしなんで、範囲から這い出ます」 DM「コボルトソーサラーは残ったオーガのグレートアックスにマジックウェポン」 黒曜「鬼!」 DM「鬼だもの!」 葵「回復しなきゃしゃれにならないんで、茂みから出ないように中腰で進みます〜」 DM「オーガアターック。井関に17点プレゼント」 歩「うわ、大丈夫?」 井関「初ダメージなんでまだ全然」 滲「盲目死にかけ忍者は這って葵に近寄ります」 葵「じゃあキュアシリアスウーンズ。フル回復!」 DM「オーガはノリノリで井関をぶっ飛ばす。20ダメージ」 井関「半分切った〜」 全員「ひぃぃ」 井関「盲目で這ってるから一歩しか進めない〜。後方に下がる〜」 滲「回復したから戦線復帰するけど目が見えないんだよなぁ。とりあえず前線に突っ込んで手探り索敵!」 黒曜「それどう考えても機会攻撃の餌食に……」 滲「わかってるけどそれしか手が無いんだよーっ!」 DM「じゃあオーガの機会攻撃で19点」 滲「また瀕死だーっ!」 以後阿鼻叫喚のオーガもぐら叩きによりパーティーは壊滅状態のまま時間切れ。 上の写真、一応まだ全員生きてます。グリースでスッ転んでるか、クロスボウ避けに伏せてるかで(笑) 解散後、一人残った黒曜のプレイヤーと感想戦。結果、どう考えても半分は死なないと撤退不能っていうか下手すら皆殺しにされるという結末を迎えることが確定した為、「…………キャンペーン第一回だし、お互いの平和のために、ほうほうの体で逃げおおせたってことにしておこうか……」「そだね……」となるのであった。 ちなみに近代戦における機関銃というのは、直接撃ち殺すのではなくこうやって敵の頭を上げさせなくし、動きを封じ込める為に使います(笑) |
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