ゴルゴ31 |
|
もう「トキワ荘」の頃には戻れない。良くも悪くもそんな事を謳っているような気がします。商魂主義に走っている漫画業界についてメスを入れる漫画というだけでリアルタイムで読んでいた当時衝撃でした。
あたり前ですけど商業主義は全く悪くないし寧ろカンパチの暴走こそが業界から見てもまた読者側から見ても不利益不愉快な行動であると思います(また作中でもそうでした)。しかし業界主義が覆せない今だからこそ、純粋に熱く面白い漫画を作りたいと叫ぶカンパチ達の精神は読者一人一人が持たなければならないものとも思います。
また「セーラームーン」や「うる星」などパロティ的部分も今読むと面白く感じますね。連載当時のコミケが描かれていたりそういった視点から読んでも面白いかも。
|
れ |
|
ボクサーから編集見習になり、空回りしながらもまっすぐ突き進む環八。
マンガが嫌いだけどマンガ編集をやっている先輩など……。
どんなマンガ雑誌を作っているのか、よりも編集者も漫画家もいろいろな立場があるなかで一冊の雑誌を作っているということが描かれた作品。
よくクビにならずに続けられてるな、というほど無茶に暴走する主人公の熱さにひかれます。
|
檸檬来夢 |
|
明日のジョーによってボクシングに人生を預けてしまった、万年十回戦ボクサーの主人公が、網膜剥離によってボクシング人生を奪われ先輩に拾われる形で漫画編集の道へ進む。ボクシング以外何の娯楽も知らずに生きてきた彼が、自分にまっすぐな意見で漫画家や他の編集者にぶつかっていく様は、読んでいてすがすがしい気持ちにもなるが、同時にあまりにまっすぐな為に痛々しくもある。
漫画家が編集の立場の物語を描いているので、どのへんが実体験を元にしているんだろうと考えると、にやりとしてしまう。キャンディキャンディの使用については、ワイド版では真っ白になっているが、その辺、出版社もしくは編集のどす黒さもみえる。まさに編集王らしい事件だったわけだ。
同人誌即売会の話では、今と昔とでは少し考え方が変わってきていると思う。今は壁がそこまであるようには思えない。時代の流れも面白さのうちだと思う。
|
ワダツミ |
|