ぎゃるかん
#1


著者 倉上淳士
出版社 双葉社
掲載誌 メンズヤング
発行日 2001/7/28
定価 600円
オタク 2.57
パロディ 1.86
シリアス 2.14
ギャグ 3.00
痛さ 2.57
好きさ 2.63
「我々の会社はここで『ギャルゲー』を開発しているのだよ。音航一郎くん」
「ギャルゲー?----って??」

 勤めている証券会社が外資系と合併して規模拡大。こりゃ人生絶好調だぜと意気揚々だった所をリストラされた上、金の切れ目が縁の切れ目とばかりに彼女にもアッサリと捨てられた主人公が藁をも掴むつもりでゼミの先輩が経営するギャルゲー会社に就職し、未知の世界に足を踏み入れたことで不慣れなトラブルメーカーと化す作品。
←ぎゃるかんは女性社員しかいない会社なので、そりゃ男なら誰だってこう思っちゃうよね!(笑)
 現実はそんなうまいことないのではありますが! 
 というわけで主人公が次々と美味しい目に逢います。そりゃもう羨ましすぎるぜコンチキショウと言わんばかりにサーチ&デストロイ! エンカウント&ドッキング!
 昔ガチンコでTOKIOが「日本一モテない男の条件」というテーマで「ときメモ1・2全部やってる奴らね」「ギャルゲーってやつね、いわゆる」と叩きまくったトークを徹底的にキモく描かれたイラストボードまで用意して展開していたこともありますが(TOKIOが「ギャルゲーギャルゲー!」とゲラゲラ笑いながら手を叩いてる様子は強烈)、少なくとも主人公はギャルゲーを知らないだけで、小馬鹿にしたりは全くしないので安心。巻き起こすトラブルもやる気が空回りしているだけで、軽く見ての手抜きとかではないですし。
 女性関係はいわゆるエロ漫画的強引さで相手の方から言い寄ってくるのは好き嫌い分かれる所かもしれません。やはりどうしても御都合主義が過ぎる部分なので、ストーリー漫画としては致命的に興を削がれる要因になると思います。大人の事情とはいえ。
 ただ、その辺割切るなり楽しんだりしてしまえば、ギャルゲーの制作ってこんなことしてるんだなぁとオタとしての興味は色々と刺激されますよ。小物がマニアックだし(笑)
 で、主人公は仕事に関しては結構良い奴なんですが、下半身の無節操さが微妙な点で個人的に好感度が低迷している本作。
 翻って女性キャラは魅力的です。クールビューティーな社長、健気、おっとり黒ストロング、眼鏡関西弁、ツンデレ、男嫌いとバラエティー豊富。なぜ貧乳が居ないのかという不満はあれど(えー
 人数の多い漫画ゆえに、一巻はキャラ紹介がメインでストーリーの動きが少ない点についてはやむを得ずという感じですかな。まさかサイメビみたいに一人一巻かけたりはないだろう(笑)
 というわけで遠山さんが欲しいデス(黙れ
edith
 リストラされた主人公がスタッフが女性ばかりのエロゲー会社に入社して、色々といい思いをするという、オタ漫画というよりは、ハーレム系微エチ漫画(失礼)……かな。
 一巻はエロゲに関して多少のオタ要素が出てきますが、内容は薄い、というかエチシーンへのシチュエーションでしかないので、オタ的には微妙なのかなぁ。
 とりあえず遠山さんに一票(違

織澤明史
 倉上漫画はおっぱいとぱんつしかわかりません。声優漫画と見分けがつきません。
ゴルゴ31
 ツンデレやら黒髪ロングやら大阪弁やらとエロゲの基本を押さえた女性キャラ作りになっていてどんなオタクでも楽しみやすいと思います。
 ただ、エロゲ製作の現場もそれなりには描かれているもののどう考えてもこの作品は御子柴さんとかおりんを挟んでのラブコメ漫画になっている(断言)。その意味じゃオタネタとしての価値は低いんじゃないかなーと。ラブコメ作品としては楽しめるレベルだと思いますけど。というか私は完全にラブコメ漫画として楽しんでいる(をぃ

にゃろ
「キャラ萌え」で引っ張るタイプの作品。
 ストーリーやギャグ、ついでに主人公の魅力はちょっと物足りないものの、彼を取り巻く女の子達は皆魅力的。
 どうしてこんな下半身節操無し男にっ、むしろうちに嫁に来いってな具合に悶々としながらも、ついつい彼女ら目当てに読み進めてしまう。
 あまり欠点ばかりに目くじら立てず、お気に入りのキャラを素直に追っかけていくのが吉。きっとはまる。

美月
 題材はオタそのものだけど、主人公がそういったものに全く無知なので割とサッパリしてますね。女の子いっぱいのハーレム状態はともかく、ギャルゲー作りの描写はキチンと制作工程を踏んでいる。
 ここら辺、現実味を帯びていてとても良いと思います。
 前島さんは誰にも渡さん。

 二四歳の若さでリストラ対象!不況の波に煽られてもめげずに女性だらけのギャルゲ製作会社に再就職を果たし頑張って成長していく物語……なのかなぁ。
 キャラの絵が可愛いのは見たとおりですけど残念ながら一巻は一話ずつ各キャラとのエピソードを描いているせいでまだ話の方向性がよく見えないところと唐突なHシーンのために全体的に印象が薄いです。
 が、細かく読むと、F社のノートPCに似た不思議配列のキーボードとか30GのHDDでその値段かよ!とか
 650MのCD−Rて一体いつの話だろう、と見所が沢山あって一気にのめり込んでしまう奇妙な作品です。

檸檬来夢
 エロゲ製作メーカー、しかも女性オンリーだった職場に営業として就職した主人公がエロエロにやりまくる話……これは夢だ幻だ(笑)
 エロゲ製作メーカってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだ、後略。
 話はとにかくご都合主義。社員が身体はってエロゲ売る様は、読んでて最初はそうだよなぁと、妙に納得したりする場面もあり、面白い。
 しかし、この漫画、無理やりエロシーン入れなくてもいいとおもう。

ワダツミ