時空管理局史上最強と言われる魔導師。
「時空管理局歴戦の勇士」というシンプルな二つ名は、あまりにも多くの異名を与えられた末に辿り着いた終着点である。
あと一世代生を亨けるのが早ければ、伝説の三提督は四提督になっていただろうとも言われているが、当人は「そもそもあの方達が管理局を創らなければ、今の私は存在しないよ」と右から左へ受け流す。
その言葉ももっともで、彼はミッドチルダではなく第九七管理外世界……つまり地球出身なのだから。
少年時代に傷ついた管理局員を偶然助け、次元世界の存在を知るに至る。局員はその高い魔力資質を見抜き、ミッドチルダへ一緒に来ることを勧めるのだが、返答を保留。あちらの世界では将来有望な子供を早い内から採用することは珍しくないが、ここは地球のイギリスなのだ。子供がおいそれと故郷や家族を捨てて外国どころか別の次元へ旅立つわけにはいかなかった。
結局、魔法の初歩的な手解きを受けた後はその力を秘匿しつつ独学で研鑽を重ね、学業人格ともに優れるグレアムは通っていた神学校でも将来を嘱望される。そんな彼に王立国教騎士団が目を付けないはずがなかった。
管理外世界に在りながら魔法という存在をも認識・行使する彼等にとってグレアムは貴重な原石で、騎士団入りするやいなや若手最強の存在となる。子供の頃から「現実の魔法」の経験を積んできた者など、そういるわけがないのだから。
その後、どういった経緯を経て管理局入りしたかの詳細は語られていないが、「より多くの世界の平和を守りたかった」という発言は広く知られている。
時代は流れ、闇の書事件での責任を問われた彼は職務を追放。志半ばで現役を退くこととなった。その後は形式上の緩やかな監視の下で退役生活を余儀なくされていたのだが、彼が後ろ盾となって暗躍……もとい活動していた特務機関NERVが持前の強引な政治力を発揮し、約半年という短期間で放免。代償として一等空佐に大幅降格されてはいたが、改装なった次元砲艦アースラの新艦長として最前線へ舞い戻ることとなった。
というわけで「親父がカッコイイ」ことが絶対条件に含まれるリリカルナノハ私妄想版です。
ビーム輝くフラッシュバックのスーパー英国紳士ぶりに痺れる! 憧れる!
なんかもうこの人がいれば世界の平和は守られるんじゃないかって気になってしまった(えー
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