破壊の雷
 元来ベルカの騎士は遠距離攻撃魔法全般を苦手とする筈である。だがその欠点を夜天の魔導書、すなわち超高位ストレージデバイスが網羅する膨大な魔法量がカヴァーすることによって、ヴォルケンリッターは強力無比な戦闘団として機能するのだ。
 その運用形態はある程度の手順を必要とする為、瞬時の対応力という意味では高次元の戦いにおいて大きな死角が存在することは否定出来ない。もっとも、その隙につけ入らせない為の「烈火の将」であり「紅の鉄騎」であり「青き狼」なのであるが。


 そんなわけでアニメじゃ盛大に街毎吹き飛ばさん勢いで炸裂していた極大結界破壊魔法。「物理被害はありません」なんてエイミィが説明しておりましたが、こっちじゃそんなこともなく本命の結界破壊に付随する形で純粋魔力による物理破壊効果も備えてる為、余波が周辺ふっ飛ばすヤバい魔法な気がします。いやほら、非殺傷設定なんてのが存在しない世界なんで!
 原作でも「仲間を護ってやれ。直撃を受けると危険だ」とザッフィーが忠告してくれてるあたり、アルフが防げる程度の魔力がブレイクした結界内に撒き散らされてるんでしょう。彼女の結界技術自体が並じゃないから「それってどんだけだよ」ってレベルだけど(笑)