日米両国は使徒の水中捕捉に失敗。出現場所は陸の至近。
遠路太平洋上を移動してきた相手にすら有効な迎撃手段を打てなかった悪夢。今回はそれ以上の地獄が待っているというのだろうか。
巨体から信じ難いことに使徒の移動速度は時速300キロ超。領空侵犯する航空機などと比べれば遅々としたものだが、せいぜいが浮遊でしかなかった以前の相手とは比べ物にならない高速であった。
川内原子力発電所を狙った前例と現状の進路から割り出された攻撃目標は、玄海原子力発電所である可能性が極めて大。
史上どんな災害に対してよりも速やかに国民保護法を発動し、途上地域一帯の緊急退避を開始した日本国政府だが、人々に残された時間はあまりにも短かった。
|
|
|
|