中央即応集団とは陸上自衛隊内に存在する防衛大臣直轄の部隊である。
組織の大前提として機動運用に特化されており、陸自が誇る精鋭部隊である空挺団とヘリコプター団が基幹戦力となる。
自衛隊唯一の特殊部隊「特殊作戦群」も隷下にあり、彼らは対テロリストや敵性国家が送り込んできた特殊部隊に対応することを目的とする。その中でも一際異彩を放つのが第三中隊まで存在する実戦部隊とは別格の独立した科として運用される部隊、通称「機動六科」である。
その存在は数年前の発足予備段階から特一級の重要機密として秘匿が徹底されており、日本政府内でも極めて一部の者にしか認知されていない。
おぼろげながらも知る人間には「来るべき有事に備えて」とだけ説明されたらしい。
中島ゲンヤは元陸上自衛隊富士教導団の戦車乗りであったが、とある出来事をきっかけに本部隊の設立に大きく関ることになった。
豪放磊落ながらも的確な判断力を併せ持ち、人心掌握にも長けた理想的な部隊指揮官として将来の名陸将と目されていた彼が突如として表舞台から消えたことは、多くの波紋と憶測を呼んでいた。しかし謎の怪物が襲来した際唐突に突如現場へ返り咲き、対象を公式名称「使徒」と呼称。指揮系統を無視した特権を以って撤退命令を出した。
そんな彼のカムバックに対して元同僚達は「常々『怪獣が襲って来たら俺が返り討ちにしてやる』と息巻いていたから、このタイミングは妙に納得してしまった」と語る。
もっとも好きな怪獣映画は「ガメラ2」と「ゴジラ FINAL WARS」で、最近一番泣いたのはウルトラマンメビウスをマラソン鑑賞した時らしい。
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