時空管理局 特務機関NERV 戦術科陸戦隊長 ヴァイス・グランセニック陸曹長
 PT事件の最終局面「時の庭園強襲戦」で最後まで生き残っていた六人のうちの一人。
 闇の書事件でも対ヴォルケンリッター戦に参加し、他の武装局員と共同でヴィータとザフィーラの強装型捕縛結界内への封じ込めに成功した。
 空戦能力は乏しく飛行は可能だが戦闘機動域までは至らない為に陸戦魔導師となっているが、砲撃魔法……特に精密狙撃能力は抜群で、対空戦闘能力という意味では並の空戦魔導師などいい的である。
 NERVへは共同戦線時の優秀な働きを買ったクロノ・ハラオウンの推挙によって。
 対使徒戦こそエース達のみが行なうこととなっているが、「戦う相手が単一巨大な使徒ばかりとは限らない」というレジアスの考えから陸戦魔導師で編成された陸戦隊も存在する。
 しかし現実的な主任務としては避難誘導・救助活動などで、NERV陸戦隊専用装備であるヘヴィバリアジャケットのパワーを活かしたレスキューソルジャーぶりを期待されている。予測不能のハザード越えて。
 陸戦隊長就任時に与えられたインテリジェント・デバイス「ストームレイダー」は彼の狙撃能力を極限まで引きあげることに特化しており、白兵戦のことは一切考慮されていない。
 ミッド式の純粋魔力弾とベルカ式の実体弾どちらも使用可能で、多重弾殻弾頭やAPFSDS(装弾筒付翼安定徹甲弾)でのフルチャージショットはAAAランクのシールドをも貫通する。
 ちなみに前述のAPFSDSはストームレイダー専用特殊砲弾で、単なる金属球を使用した場合を遥かに上回る威力を実現。今後の砲撃特化型デバイスはこのシステムを参考にすることが有効だと思われるのだが、ベルカ式自体が禁断の質量兵器に傾き過ぎている為に標準仕様化することは難しそうだ。

 自前で可愛い妹がいる為かNERVのロリ魔導師軍団への対応は「優しい兄貴」そのもので、惑わされることはないらしい。