A.T.フィールドはミッドやベルカの「結界魔法」とは文字通り「次元の違う」存在の為、我々が使用している結界魔法とは原理も違う。つまりバリアブレイク自体も「対A.T.フィールド専用」にアレンジする必要があり、この時点で並の魔導師の力量ではまったく手が出せなくなる。
また一度破壊すれば再度発動するまで形成されないような脆弱さは無く、常に存在し続けている。これは常識的に考えて恐ろしく効率の悪く、常時大出力魔法を発動し続けてるが如きであるが、使徒が保有するリンカーコアが無限ともいえる魔力供給力を持つ(であろう)ゆえに可能となっている。
つまり、バリアブレイクをしてもその次の瞬間には新しいバリアが再形成される為に、それを突破してダメージを与えるにはバリアブレイクと殆ど間を置かずに攻撃を直撃させる必要がある。
もちろん、N2兵器がダメージを与えていたように超高出力攻撃による力任せな突破方法も存在するが、それでも(少なくともあの程度の威力では)致命傷を与えることは無理であったし、そのうえ闇の書の蒐集行使を髣髴とさせる学習能力によって、自らを傷付けた攻撃への対応を即時開始する。従ってN2兵器では一撃で致命傷を与えられない以上、決定打足りえない。
現状、力任せに使徒を一撃で仕留め得る可能性がある手段は、同じ空間歪曲攻撃であるアルカンシェルだけというのがNERVの見解である。
|
|
|
|