時空管理局 特務機関NERV 艦務科結界制御主任 ユーノ・スクライア三等空尉
 幼くして魔法学院を卒業した俊英なる少年。
 その実力は、僅か九歳でありながらもスクライア一族の遺跡発掘指揮者なことからも窺い知ることができる。
 魔法の専門は補助系統で、攻撃魔法は殆ど使えないと言って差し支えないが、反面結界術に関してはオーバーSランクに匹敵する。
 瞬時の判断と対応力が求められる実戦の場においては総合力で盾の守護獣ザフィーラに劣らざるをえないものの、模擬戦闘等で訓練用の隔離空間結界を形成する手腕を見るに「強固な結界を創り上げる」という一点においては彼が上のようで、単純比較なら鉄槌の騎士ヴィータに匹敵するとも言われている。
 つまり、戦友の高町なのはやフェイト・T・ハラオウンという太陽に隠れがちだが、紛れもない天才だということだ。

 NERVに所属してからは機動戦力として戦術科サポートの為に前線へ立つこともあるが、本来の役目は旗艦の防空で、浮遊型結界展開装置の制御。従来の次元航行艦が魔力駆動炉頼りのバリアだったのに対し、スキーズブラズニルは専門の結界制御官の魔力と連動した、より高出力で強固なシールドを形成可能なのだ。
 浮遊型結界展開装置の多重同時制御に要求される技術はかなりのもので、詠唱室で防御魔法班員が強装シールド形成補助に徹しつつ、効果的な運用は彼の手腕に懸かっている。

 画像はクロノ・ハラオウン三等空佐がある日「艦の防空訓練をしよう」と言い出し、彼のスティンガーブレイド・エクスキューションシフトの全弾防御を命じられた時のもの。
 その日、彼は本来予備機な分迄の全てを動員した奇跡の全力全開を敢行するも、力尽きるのであった。