時空管理局 特務機関NERV アルフ
 
 フェイト・T・ハラオウン三等空尉の使い魔。
 フェイトに対して通常の使い魔が主人に抱く忠誠以上の絶対的な好意を抱いており、時には姉の優しさ、時には妹のあどけなさで主人を支え続けていた。その絆は元来使い捨てられることも多い両者の関係の範疇を、明らかに超越した強固さを持つ。
 高い能力を与えられた使い魔は強力なサポート能力を発揮するが、比例して高くなる魔力消費がそれだけ主人の負担ともなる諸刃の剣というのは魔導の常識である。そしてアルフの能力は並の魔導師では使役するのも困難……というか、並の魔導師など単独で(文字通り)歯牙にも掛けない程の戦闘力を備えており、主であるフェイトが極めて高い魔力量を持つと考慮したとしても、使い魔作成において特別な才能を有していると考えねば説明がつかない。
 その戦闘力はクロスレンジを得意とし、使い魔のご多分に漏れず補助魔法に長けている。中でも特に注目したいのはバリアブレイク能力で、これに関しては自分を凌駕するとはフェイト談。
 そして対使徒用の強化策としてNERV技術科が用意したのが新型の対魔ユニットであり、内蔵した小型魔力炉を補機として強力な指向性Anti Magilink-Fieldを局所的に発生可能。
 付け加えるなら、彼女がその機能を行使する時のコマンドワードは「ひっさぁぁぁぁつ! ジャミィィィング・フィンガァァァァァァ!!」であり、フルドライヴする魔力炉が強烈な魔力光と激しい駆動音を発している。
 日常生活においては小型犬や幼い娘の形態をとることが多く、彼女曰く「こいぬフォーム」という呼称が与えられている。だがそんなファンシーさとは裏腹に、これは主人に不必要な消耗をさせないという目的において極めて有効で、同時に高等な変成魔法である。後にザフィーラにも伝授されている。