時空管理局 特務機関NERV ヴォルケンリッター 剣の騎士シグナム
 
 八神はやて三等陸尉の私兵部隊「ヴォルケンリッター」のリーダー。
 近接戦闘の達人であり、ベルカ最強の騎士。ひいては現時点における世界最強の騎士ともなる。恐らく彼女とクロスレンジの戦いで互角以上に渡り合える者は、ミッド式魔導師の中には存在しまい。
 戦術スタイルは完全な先陣突撃であり、騎士道精神に則った指揮官先頭を大原則とする。
 彼女の振るうアームドデバイス「炎の魔剣レヴァンティン」は、使い手の超人的な技量に裏打ちされた多彩な破壊を行使し、立ち塞がる全てのモノを薙ぎ払い灼き尽くす。
 だがそれは大時代的な考えでもあり、指揮系統を喪失する危険性を大きくはらんだリスキーなスタイルであることも事実なので、時空管理局の武装隊では原則的に禁止されている。
 まさに一握りのエース・オヴ・エースにのみ許された勇壮にして苛烈なる諸刃の強襲スタイルと言えよう。そう、当代において「一騎当千」という言葉が彼女より似合う存在はいないのだ。
 だが圧倒的な個人技量とは裏腹に、指揮能力という点では猪突がちな傾向の弊害で疎かになっているとも言える。もっとも、ヴォルケンリッターという戦闘単位においては他の三人がフォローすることで十分機能している上に、今となっては真の指揮官として八神はやてが存在する為、欠点として勘定する意味は無いのだが。
 その率先垂範ぶりは人の上に立つ者の資質でもあるが、プライベートにおいては不器用な面が目立つギャップもまた魅力的である。

 なお、闇の書によって付けられた「烈火の将」とは別に「おっぱい魔人」という二つ名も密かに囁かれているが、火元が主はやてな為に彼女としても真っ向から否定出来ずに困っているらしい。